JP2006106211A - 高剛性ダッシュサイレンサ - Google Patents

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Shiroyasu Ota
城裕 大田
Kimio Sakakibara
貴美雄 榊原
Shuichi Mizata
修一 見座田
Shinobu Fushiki
忍 伏木
Yuji Minoura
雄治 箕浦
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Toyota Motor Corp
Howa Co Ltd
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】吸音性,遮音性を損なうことなく、必要充分な剛性,形状保持性が得られ、ダッシュサイレンサの取付作業を容易ならしめる。
【解決手段】繊維積層体を加熱,加圧することにより厚さ2〜10mm,目付300〜2000g/mに形成されたハード層1と、厚さ0.5〜3mm,目付500〜7000g/mのオレフィン系遮音シートからなる中間層2と、厚さ10〜30mm,目付500〜2000g/mの繊維積層体またはウレタンフォームからなるソフト層3を接合することにより、その曲げ弾性勾配が2〜300N/cm/50mmとなるように設定する。
【選択図】図1

Description

この発明はエンジンルーム内で発生する騒音が車室に伝播するのを緩和するために自動車のダッシュパネルの車室内側に取り付けられる高剛性ダッシュサイレンサに関するものである。
一般にダッシュサイレンサは、高比重シートやフェルト材等の積層体から構成され、図4に示したように、ハンドル軸貫通用、外気取り入れ口等の透孔a、および、多数の取付用小孔bが開設された大きな(1400mm×700mm程度)部品であり、従来では作業者が該ダッシュサイレンサを折り曲げ状態として一人で車内に持ち込み、ダッシュパネルの車室側表面に予め突設されている取付用スタッドピンに、該小孔bを引っ掛けることにより装着していた。しかしこのような取付作業は、ダッシュサイレンサに剛性,形状保持性がなく両手で支持しても垂れ下がりが大きいことから複数のスタッドピンに小孔を同時に引っ掛けることが困難であり、狭いボデー内での作業は著しく能率が悪く、取付に時間が掛かるものであった。また、このようにスタッドピンに引っ掛ける取付方式では、ダッシュパネル表面とダッシュサイレンサとの隙間が均一に保たれないので、充分な遮音性能が発揮されないおそれがあった。また、従来のダッシュサイレンサでは、剛性,形状保持性がないために取付用小孔bを多数設けなければならなかった。このため、該小孔からの音漏れにより遮音性が悪くするおそれがあった。
また、下記特許文献1に示されたダッシュサイレンサは硬質樹脂材を表皮と組み付け作業の効率が高められるようにするものであり、特許文献2に示されたダッシュサイレンサは熱硬化性樹脂層の硬化部分により固定が効率よく行われるようにするものであるが、これらのダッシュサイレンサの構造では、いずれも本来の吸音性,遮音性を低下させるおそれがあった。
実開昭63−122150号公報 実公平3−57470号公報
そこでこの発明は、吸音性,遮音性を損なうことなく、取付作業を容易ならしめる高剛性ダッシュサイレンサを提供しようとするものである。
上記課題を解決するため請求項1に記載のダッシュサイレンサは、繊維積層体を加熱,加圧することにより厚さ2〜10mm,目付300〜2000g/mに形成されたハード層と、厚さ0.5〜3mm,目付500〜7000g/mの遮音シートからなる中間層と、厚さ10〜30mm,目付500〜2000g/mの繊維積層体またはウレタンフォームからなるソフト層とを接合することによりにより形成されるダッシュサイレンサであって、その曲げ弾性勾配が2〜300N/cm/50mmとなるように構成されていることを特徴とする。
なお、この曲げ弾性勾配の単位「N/cm/50mm」は、50×150mmの試験片の上から50mm/minの速度で荷重を加えた時の最大荷重時、荷重−たわみ曲線の直線勾配(試験サンプル幅50mm時の曲げ弾性勾配)を表す。
また、請求項2に記載の高剛性ダッシュサイレンサは、繊維積層体を加熱,加圧することにより厚さ2〜10mm,目付300〜2000g/mに形成されたハード層と、厚さ10〜100μm,目付10〜100g/mの合成樹脂フィルムからなる中間層と、厚さ10〜30mm,目付500〜2000g/mの繊維積層体またはウレタンフォームからなるソフト層を接合することにより、その曲げ弾性勾配が2〜300N/cm/50mmとなるように設定してなることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、上記ダッシュサイレンサをインストールパネル側に装着することにより、該ダッシュサイレンサとダッシュパネル面との間に0.5〜20mmの隙間が形成されるようにしたことを特徴とする。
ダッシュサイレンサの取付に支障のない必要充分な剛性,形状保持性が得られ、作業性が向上するとともに、これによって吸音性,遮音性が損なわれることなくダッシュサイレンサ本来の性能が維持される。
このダッシュサイレンサは、図1に示すように、ハード層1と中間層2とソフト層3とからなる。ハード層1は、ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエステル,ポリスチレン等の熱可塑性樹脂繊維の混合比率を40%以上とし、余りがグラスウール,綿,天然繊維等からなる繊維積層体をホットプレスにより加熱することにより該熱可塑性樹脂繊維を溶融すると同時に加圧し、該熱可塑性樹脂繊維をバインダーとすることにより、該ハード層1を厚さ2〜10mm,目付300〜2000g/m,曲げ弾性勾配15〜25N/cm/50mmの適度な剛性,形状保持性を有する板状に成形したものである。そして、該ハード層1の表面に厚さ0.5〜3mm,目付500〜7000g/mのオレフィン系遮音シートからなる中間層2を介在させ、厚さ10〜30mm,目付500〜2000g/mの繊維積層体またはウレタンフォームからなるソフト層3を重ね合わせることにより、この発明のダッシュサイレンサが形成される。
なお、中間層2としては上記オレフィン系遮音シートに代えて、ナイロン,ポリエステル,ポリエチレン,ポリプロピレン等からなる厚さ10〜100μm,目付10〜100g/mの合成樹脂フィルムを使用してもよい。
次にこのダッシュサイレンサの吸音性,遮音性を測定するため、ハード層1のバインダーとしてのポリエステル系繊維の混合比率を50%としたもの(本発明仕様)と、ポリエステル系繊維の混合比率を30%としたもの(現行仕様)の透過音損失試験および残響室法吸音率試験を行い、その結果を図2および図3に示す。なお、中間層2は本発明仕様,現行仕様ともに厚さ2mm,目付3400g/mのオレフィン系遮音シート、ソフト層3は発明品,比較品ともに厚さ20mm,目付1000g/mのウレタンフォームを重ね合わしたものを用いた。
この結果、本発明のダッシュサイレンサでは、剛性の高いハード層1を設けることによっても、透過音損失,吸音率を殆ど低下させることなく所期の遮音性,吸音性を維持し得ることが明らかとなった。また、本発明はこのようなハード層1を設けることによって厚さや嵩比重,重量が増すこともなく、ダッシュサイレンサとして最適な性能が得られた。
また、本発明のダッシュサイレンサは、剛性,形状保持性が高いことから、取付時に車内に持ち込みスタッドピンに引っ掛ける作業を容易にできる。このダッシュサイレンサを予めインストールパネル(ダッシュボード)のダッシュパネル側面に装着しておくことにより、該インストールパネルが車両に組み込まれる際にこのダッシュサイレンサも同時に装着されるようにすることも可能である。
そして、本発明のダッシュサイレンサをインストールパネル側に装着することにより、該ダッシュサイレンサとダッシュパネル面との間に0.5〜20mmの隙間が形成されるようにすることにより、その隙間が空気層となり、遮音性,吸音性をさらに向上させることができる。
本発明に係る高剛性ダッシュサイレンサの縦断面図。 本発明に係る高剛性ダッシュサイレンサの透過音損失測定グラフ。 本発明に係る高剛性ダッシュサイレンサの吸音率測定グラフ。 本発明に係る高剛性ダッシュサイレンサの斜視図。
符号の説明
1 ハード層
2 中間層
3 ソフト層

Claims (3)

  1. 繊維積層体を加熱,加圧することにより厚さ2〜10mm,目付300〜2000g/mに形成されたハード層と、厚さ0.5〜3mm,目付500〜7000g/mの遮音シートからなる中間層と、厚さ10〜30mm,目付500〜2000g/mの繊維積層体またはウレタンフォームからなるソフト層とを接合することによりにより形成されるダッシュサイレンサであって、その曲げ弾性勾配が2〜300N/cm/50mmとなるように構成されていることを特徴とした高剛性ダッシュサイレンサ。
  2. 繊維積層体を加熱,加圧することにより厚さ2〜10mm,目付300〜2000g/mに形成されたハード層と、厚さ10〜100μm,目付10〜100g/mの合成樹脂フィルムからなる中間層と、厚さ10〜30mm,目付500〜2000g/mの繊維積層体またはウレタンフォームからなるソフト層を接合することにより、その曲げ弾性勾配が2〜300N/cm/50mmとなるように設定してなることを特徴とした高剛性ダッシュサイレンサ。
  3. 請求項1または2に記載のダッシュサイレンサをインストールパネル側に装着することにより、該ダッシュサイレンサとダッシュパネル面との間に0.5〜20mmの隙間が形成されるようにしたことを特徴とする高剛性ダッシュサイレンサ。
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