JP2006106013A - 渦電流プローブ - Google Patents

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Abstract

【課題】高分解能を得ることができるにもかかわらず、スティクションの発生確率を低減でき耐久性及び寿命に優れた渦電流プローブを提供する。
【解決手段】基板と、基板の検査すべき被検査体に対向する第1の面とは反対側の第2の面上に形成されており、検査時に互いに逆方向の励磁電流が流れる互いに平行な1対の電流線路を少なくとも有し、被検査体に印加される交流磁界を前記励磁電流によって発生するミアンダ形の励磁コイルと、第2の面上の1対の電流線路間の中心軸線上にあって、交流磁界により発生した渦電流によって被検査体から新たに生じる磁界を検出するための渦電流センサとを備えている。基板は、第1の面に、被検査体と少ない面積で対向する又は接触するための凸面部を有する非平面形状を有しており、渦電流センサは、SVMR素子であって、凸面部に対応して第2の面に形成されている凹面部上に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、非破壊で物体の形状や欠陥などを検知可能な渦電流プローブに関する。
渦電流探傷検査(Eddy−Current Testing)技術は、原子力発電設備や航空機などの重要金属機械部品、例えばタービンブレード、各種配管、飛行機の羽など変形体表面の非破壊検査に多く用いられている。このような渦電流を利用したECTプローブは、一般に、励磁コイルとこの励磁コイルから与えられる交番磁界によって誘起される渦電流に基づく磁界を検出するための検出コイルとから主として構成される(例えば特許文献1〜4)。
また、プリント基板検査用のECTプローブとして、可撓性を有する平面基板上にミアンダ形励磁コイルと渦電流検出用の検出コイルとを設けたプレーナ型ECTプローブが提案されている(例えば非特許文献1及び2)。
特開平7−83884号公報 特開平9−189682号公報 特開平11−248685号公報 特開2002−90490号公報 宮越貴久、ダリウス・カスプラザック、山田外史、岩原正吉、「ECT技術によるプリント配線の欠陥検出の可能性」、日本応用磁気学会誌、Vol.23,No.4−2、第1613頁〜第1616頁、1999年 山田外史、岩原正吉、「プレーナ形マイクロうず電流プローブによる探傷技術の動向」、日本応用磁気学会誌、Vol.23,No.7、第1817頁〜第1825頁、1999年
近年、この種のECTプローブにおいては、その渦電流検出用の素子、即ち渦電流センサの小型高分解能、高感度化が図られている。渦電流センサの小型化と共に、検出分解能を上げるために、センサと被検査体との間隙をより低減することが求められている。
平面基板を有するプレーナ型ECTプローブにおいては、基板面と被検査体表面との間隙を非常に小さい値に常に維持することが難しく、基板面と被検査体表面とがほぼ接触した状態となることがある。また、被検査体が変形表面を有している場合、その表面に滑らかに追随するために薄い可撓性(フレクシブル)基板を用いることが望ましいが、このような可撓性基板を被検査体表面に非接触の状態で倣わせることは不可能である。
プレーナ型ECTプローブの基板面と被検査体表面とがほぼ接触に近い状態となると、基板面と被検査体表面と間で吸着現象(スティクション)が発生する可能性がある。
スティクションが生じると、プローブ基板を被検査体表面から取り外すためにある程度の外力を印加する必要があり、これによってプローブ基板の損傷が発生し易くなる。このようなスティクションによる損傷は、基板強度が弱いほど発生し易い。可撓性基板は、その厚みが薄く、機械的強度も小さいため、特に、被検査体表面との接触が避けられない変形表面の測定においては、スティクション発生の有無がプレーナ型ECTプローブの耐久性及び寿命を決定する大きな要素となる。
この傾向は、微小傷検出を行なう場合に、基板表面が滑らかであると非常に顕著に現れてしまう。
従って本発明の目的は、高分解能を得ることができるにもかかわらず、スティクションの発生確率を低減でき耐久性及び寿命に優れた渦電流プローブを提供することにある。
本発明による渦電流プローブは、基板と、基板の検査すべき被検査体に対向する第1の面とは反対側の第2の面上に形成されており、検査時に互いに逆方向の励磁電流が流れる互いに平行な1対の電流線路を少なくとも有し、被検査体に印加される交流磁界を前記励磁電流によって発生するミアンダ形の励磁コイルと、基板の第2の面上の1対の電流線路間の中心軸線上に設けられており、交流磁界により発生した渦電流によって被検査体から新たに生じる磁界を検出するための少なくとも1つの渦電流センサとを備えている。特に本発明によれば、基板は、第1の面に、被検査体と少ない面積で対向する又は接触するための少なくとも1つの凸面部を有する非平面形状を有しており、少なくとも1つの渦電流センサは、スピンバルブ磁気抵抗効果素子であって、少なくとも1つの凸面部に対応して第2の面に形成されている少なくとも1つの凹面部上に形成されている。
基板の被検査体に対向する第1の面(測定面)が、少なくとも1つの凸面部を有する非平面形状であるため、被検査体表面と対向する又は接触する面積が小さくなるので、スティクションが非常に発生しにくくなり、また、たとえスティクションが生じたとしても被検査体表面からプローブを引き離すための力を大幅に小さくできる。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。また、少なくとも1つの渦電流センサがこの少なくとも1つの凸面部に対応して第2の面(測定面とは反対側の面)に形成されている少なくとも1つの凹面部上に形成されているので、被検査体表面から渦電流センサまでの距離は増大せず、従って、高分解能を得ることができる。
少なくとも1つの凸面部が、基板をその基板内であって1対の電流線路に垂直な方向(X方向)に沿って湾曲させた波形凸面形状を有していることが好ましい。この場合、少なくとも1つの凸面部が、単一の凸面部又は複数の凸面部であることが好ましい。
基板が、可撓性基板であることも好ましい。また、第1の面上に潤滑剤層、ダイアモンドライクカーボン(DLC)層、又はDLC層及び潤滑剤層が形成されていることも好ましい。
さらに、本発明による渦電流プローブは、基板と、基板の検査すべき被検査体に対向する第1の面とは反対側の第2の面上に形成されており、検査時に互いに逆方向の励磁電流が流れる互いに平行な1対の電流線路を少なくとも有し、被検査体に印加される交流磁界を前記励磁電流によって発生する励磁コイルと、基板の第2の面上の1対の電流線路間の中心軸線上に設けられており、交流磁界により発生した渦電流によって被検査体から新たに生じる磁界を検出するための少なくとも1つの渦電流センサとを備えている。特に本発明によれば、基板の第1の面が多数の凹凸(荒れ)を有する面である。
基板の第1の面(測定面)が多数の凹凸を有しているため、スティクションが非常に発生しにくくなり、また、たとえスティクションが生じたとしても被検査体表面からプローブを引き離すための力を大幅に小さくできる。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少する。従って、被検査体表面から渦電流センサまでの距離が最小になるようにプローブの測定面を被検査体表面にできるだけ近付け高分解能を得るようにした場合にも、渦電流プローブの耐久性及び寿命を損なうことはない。
多数の凹凸を有する面が、ブラスト加工などによる粗面又はエンボス面であることが好ましい。
多数の凹凸を有する第1の面上に潤滑剤層、ダイアモンドライクカーボン(DLC)層、又はDLC層及び潤滑剤層が形成されていることが好ましい。潤滑剤層、DLC層、又はDLC層及び潤滑剤層をその上に形成すれば、スティクションのさらなる防止、並びに基板測定面及び被検査体表面の摩耗減少を図ることができる。
さらにまた、本発明による渦電流プローブは、基板と、基板の検査すべき被検査体に対向する第1の面とは反対側の第2の面上に形成されており、検査時に互いに逆方向の励磁電流が流れる互いに平行な1対の電流線路を少なくとも有し、被検査体に印加される交流磁界を前記励磁電流によって発生する励磁コイルと、基板の第2の面上の1対の電流線路間の中心軸線上に設けられており、交流磁界により発生した渦電流によって被検査体から新たに生じる磁界を検出するための少なくとも1つの渦電流センサとを備えている。特に本発明によれば、基板の第1の面が多数の溝を有する面である。
基板の第1の面(測定面)が多数の溝を有しているため、スティクションが非常に発生しにくくなり、また、たとえスティクションが生じたとしても被検査体表面からプローブを引き離すための力を大幅に小さくできる。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少する。従って、被検査体表面から渦電流センサまでの距離が最小になるようにプローブの測定面を被検査体表面にできるだけ近付け高分解能を得るようにした場合にも、渦電流プローブの耐久性及び寿命を損なうことはない。
多数の溝が、前記基板の横手方向(X方向)に沿った溝、基板の長手方向(Z方向)に沿った溝又は基板の横手方向(X方向)に対して斜め方向に沿った溝であることが好ましい。
多数の溝を有する第1の面上に潤滑剤層、ダイアモンドライクカーボン(DLC)層、又はDLC層及び潤滑剤層が形成されていることが好ましい。潤滑剤層、DLC層、又はDLC層及び潤滑剤層をその上に形成すれば、スティクションのさらなる防止、並びに基板測定面及び被検査体表面の摩耗減少を図ることができる。
さらに、本発明による渦電流プローブは、基板と、基板の検査すべき被検査体に対向する第1の面とは反対側の第2の面上に形成されており、検査時に互いに逆方向の励磁電流が流れる互いに平行な1対の電流線路を少なくとも有し、被検査体に印加される交流磁界を前記励磁電流によって発生する励磁コイルと、基板の第2の面上の1対の電流線路間の中心軸線上に設けられており、交流磁界により発生した渦電流によって被検査体から新たに生じる磁界を検出するための少なくとも1つの渦電流センサとを備えている。特に本発明によれば、基板の第1の面が多数の孔を有する面である。
基板の第1の面(測定面)が多数の孔を有しているため、スティクションが非常に発生しにくくなり、また、たとえスティクションが生じたとしても被検査体表面からプローブを引き離すための力を大幅に小さくできる。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少する。従って、被検査体表面から渦電流センサまでの距離が最小になるようにプローブの測定面を被検査体表面にできるだけ近付け高分解能を得るようにした場合にも、渦電流プローブの耐久性及び寿命を損なうことはない。
孔が、めくら孔又は貫通孔であることが好ましい。
多数の孔を有する第1の面上に潤滑剤層、DLC層、又はDLC層及び潤滑剤層が形成されていることも好ましい。潤滑剤層、DLC層、又はDLC層及び潤滑剤層をその上に形成すれば、スティクションのさらなる防止、並びに基板測定面及び被検査体表面の摩耗減少を図ることができる。
さらにまた、本発明による渦電流プローブは、基板と、基板の検査すべき被検査体に対向する第1の面とは反対側の第2の面上に形成されており、検査時に互いに逆方向の励磁電流が流れる互いに平行な1対の電流線路を少なくとも有し、被検査体に印加される交流磁界を前記励磁電流によって発生する励磁コイルと、基板の第2の面上の1対の電流線路間の中心軸線上に設けられており、交流磁界により発生した渦電流によって被検査体から新たに生じる磁界を検出するための少なくとも1つの渦電流センサとを備えている。特に本発明によれば、基板は第1の面上に潤滑剤層、DLC層、又はDLC層及び潤滑剤層が形成されている。
基板の第1の面(測定面)上に、潤滑剤層、DLC層、又はDLC層及び潤滑剤層を形成しているので、スティクションの減少、並びに基板測定面及び被検査体表面の摩耗減少を図ることができる。
少なくとも1つの渦電流センサが、1対の電流線路間の中心軸線上に配列された単一又は複数の渦電流センサからなることが好ましい。
少なくとも1つの渦電流センサが、磁気抵抗効果(MR)素子であることも好ましい。この場合、MR素子が、例えばスピンバルブ磁気抵抗効果(SVMR)素子などの巨大磁気抵抗効果(GMR)素子又はトンネル磁気抵抗効果(TMR)素子であることが好ましい。
少なくとも1つの渦電流センサが、検知コイルであることも好ましい。
ミアンダ形の励磁コイルが、基板上に形成されたコイル導体層とこのコイル導体層を覆う絶縁層とを備えてなることも好ましい。
本発明によれば、基板の被検査体に対向する第1の面(測定面)が、少なくとも1つの凸面部を有する非平面形状であるため、被検査体表面と対向する又は接触する面積が小さくなるので、スティクションが非常に発生しにくくなり、また、たとえスティクションが生じたとしても被検査体表面からプローブを引き離すための力を大幅に小さくできる。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。また、少なくとも1つの渦電流センサがこの少なくとも1つの凸面部に対応して第2の面(測定面とは反対側の面)に形成されている少なくとも1つの凹面部上に形成されているので、被検査体表面から渦電流センサまでの距離は増大せず、従って、高分解能を得ることができる。
さらに、基板の第1の面(測定面)が多数の凹凸、多数の溝、又は多数の孔を有しているため、スティクションが非常に発生しにくくなり、また、たとえスティクションが生じたとしても被検査体表面からプローブを引き離すための力を大幅に小さくできる。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少する。従って、被検査体表面から渦電流センサまでの距離が最小になるようにプローブの測定面を被検査体表面にできるだけ近付け高分解能を得るようにした場合にも、渦電流プローブの耐久性及び寿命を損なうことはない。
さらにまた、基板の第1の面(測定面)上に、潤滑剤層、DLC層、又はDLC層及び潤滑剤層を形成しているので、スティクションの減少、並びに基板測定面及び被検査体表面の摩耗減少を図ることができる。
図1は本発明の好ましい実施形態における渦電流を利用した検査システムの構成を概略的に示す構成図であり、図2は図1の実施形態における渦電流プローブ(ECTプローブ)の構成を概略的に示す斜視図であり、図3は図2のIII−III線断面図である。
これらの図において、10はECTプローブ、11は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成されたその可撓性基板、12は基板11の測定面11aとは反対側の面11b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、13及び14は基板11上に形成されており、励磁コイル12の両端に電気的に接続されている1対の電極端子、15〜19は励磁コイル12上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップ、20は被検査体、20aは被検査体20の表面に現れた傷、割れなどの欠陥、21はECTプローブ10の各GMR素子に電気的に接続されており、これらGMR素子へセンス電流を供給すると共に各GMR素子からの信号を取り出すマルチプレクサ、22はマルチプレクサ21を介して各GMR素子からの信号を受け取り、そのレベル検出を行なうロックインアンプ、23はロックインアンプ22から入力される信号をデータ処理し、画像表示等を行なうコンピュータ、24は交番励磁電流をECTプローブ10の励磁コイル12へ供給すると共にこの励磁電流を参照信号としてロックインアンプ22へ供給する交番励磁電流源をそれぞれ示している。
励磁コイル12は、絶縁性の基板11上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル12の励磁部は、基板11のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ15〜19は、励磁コイル12のX方向で中央部に位置する1対の電流線路12a及び12bの中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ15〜19は、励磁コイル12の被検査体20とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ15〜19の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板11は、図3から分かるように、被検査体20に対向する測定面11aが、1つの凸面を有する波形形状となるように、その横手方向(X方向)に沿って湾曲した非平面形状となっている。この基板11の反対側の面11b上であって、1つの凸面に対応する1つの凹面上に励磁コイル12を介して薄膜チップ15〜19が搭載されている。
このように、基板の測定面11aが1つの凸面の波形形状となっているため、被検査体20と対向する又は接触する面積が小さくなるので、スティクションが非常に発生しにくくなり、また、たとえスティクションが生じたとしても被検査体20からプローブを引き離すための力を大幅に小さくできる。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。また、薄膜チップ15〜19が基板11の反対側の面11b上の凹面上に搭載されているので、被検査体20の表面からGMR素子までの距離は増大せず、従って、高分解能を得ることができる。
図4は本発明の他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す斜視図であり、図5は図4のV−V線断面図である。
これらの図において、41は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、42は基板41の測定面41aとは反対側の面41b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、43及び44は基板41上に形成されており、励磁コイル42の両端に電気的に接続されている1対の電極端子、45及び46は励磁コイル42上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル42は、絶縁性の基板41上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル42の励磁部は、基板41のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ45及び46は、励磁コイル42のX方向で互いに異なる位置にある2対の電流線路42a及び42b並びに42c及び42dの中心軸線上にそれぞれ配置されている。これら薄膜チップ45及び46は、励磁コイル42の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ45及び46の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板41は、図5から分かるように、被検査体に対向する測定面41aが、2つの凸面を有する波形形状となるように、その横手方向(X方向)に沿って湾曲した非平面形状となっている。この基板41の反対側の面41b上であって、2つの凸面に対応する2つの凹面上に励磁コイル42を介して薄膜チップ45及び46がそれぞれ搭載されている。
このように、基板の測定面41aが2つの凸面の波形形状となっているため、被検査体と対向する又は接触する面積が小さくなるので、スティクションが非常に発生しにくくなり、また、たとえスティクションが生じたとしても被検査体からプローブを引き離すための力を大幅に小さくできる。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。また、薄膜チップ45及び46が基板41の反対側の面41b上の2つの凹面上にそれぞれ搭載されているので、被検査体の表面からGMR素子までの距離は増大せず、従って、高分解能を得ることができる。
図6は、図4の実施形態の一変更態様の構成を概略的に示す断面図である。
この変更態様において、基板41´は、被検査体に対向するその測定面41a´が、中央が平面状となっている1つの凸面を有する波形形状となるように、その横手方向(X方向)に沿って湾曲した非平面形状となっている。この基板41´の反対側の面41b´上であって、中央が平面状となっている1つの凸面に対応する平面状となっている1つの凹面上のX方向で互いに異なる位置には励磁コイル42を介して薄膜チップ45及び46がそれぞれ搭載されている。この変更態様におけるその他の構成は、図4の実施形態の場合とほぼ同様である。
この変更態様では、基板の測定面41a´が中央が平面状となっている1つの凸面の波形形状となっているため、被検査体と対向する又は接触する面積が小さくなるので、スティクションが非常に発生しにくくなり、また、たとえスティクションが生じたとしても被検査体からプローブを引き離すための力を小さくできる。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。また、薄膜チップ45及び46が基板41´の反対側の面41b´上の中央が平面状となっている1つの凹面上にそれぞれ搭載されているので、被検査体の表面からGMR素子までの距離は増大せず、従って、高分解能を得ることができる。
図7は本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成及び被検査体を概略的に示す斜視図であり、図8は図7のVIII−VIII線断面図である。
これらの図において、70はECTプローブ、71は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成されたその可撓性基板、72は基板71の測定面とは反対側の面上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、75は励磁コイル72上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している多数の薄膜チップ、80は被検査体をそれぞれ示している。
薄膜チップ75は、励磁コイル72のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ75は、励磁コイル72の被検査体80とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ75の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板71は、図3から分かるように、被検査体80に対向する測定面が、1つの凸面を有する波形形状となるように、その横手方向(X方向)に沿って湾曲した非平面形状となっており、さらに、ECTプローブ70の走査方向81とは垂直の方向(Z方向)において被検査体80の曲面状表面に沿って柔軟に湾曲するような可撓性を有している。この基板71の反対側の面上であって、1つの凸面に対応する1つの凹面上に励磁コイル72を介して薄膜チップ75が搭載されている。
この実施形態におけるその他の構成は、図1の実施形態の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面が1つの凸面の波形形状となっているため、被検査体80と対向する又は接触する面積が小さくなるので、スティクションが非常に発生しにくくなり、また、たとえスティクションが生じたとしても被検査体80からプローブを引き離すための力を大幅に小さくできる。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。また、薄膜チップ75が基板71の反対側の面上の凹面上に搭載されているので、被検査体80の表面からGMR素子までの距離は増大せず、従って、高分解能を得ることができる。
図9は本発明のまたさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す斜視図であり、図10は図9のX−X線断面図である。ただし、図9は図2とは反対側の面、即ち被検査体に対向する測定面、側から見た図である。
これらの図において、91は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、92は基板91の測定面91aとは反対側の面91b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、93及び94は基板91上に形成されており、励磁コイル92の両端に電気的に接続されている1対の電極端子、95〜99は励磁コイル92上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル92は、絶縁性の基板91上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル92の励磁部は、基板91のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ95〜99は、励磁コイル92のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ95〜99は、励磁コイル92の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ95〜99の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板91は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面91aの一部が、例えばブラスト加工などによる粗面又はエンボス面などの機械的な多数の好ましくは微小な凹凸91cを有する面となっている。
このように、基板の測定面91aが機械的な多数の凹凸91cを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図11は本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す斜視図であり、図12は図11のXII−XII線断面図である。ただし、図11は図2とは反対側の面、即ち被検査体に対向する測定面、側から見た図である。
これらの図において、111は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、112は基板111の測定面111aとは反対側の面111b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、113及び114は基板111上に形成されており、励磁コイル112の両端に電気的に接続されている1対の電極端子、115〜119は励磁コイル112上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル112は、絶縁性の基板111上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル112の励磁部は、基板111のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ115〜119は、励磁コイル112のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ115〜119は、励磁コイル112の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ115〜119の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板111は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面111aの一部が、基板111の横手方向(X方向)に沿った多数の好ましくは微小な溝111cを有する面となっている。
このように、基板の測定面111aが機械的な多数の横手方向の溝111cを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図13は図11の実施形態の一変更態様におけるECTプローブの構成を概略的に示す斜視図である。ただし、図13は図2とは反対側の面、即ち被検査体に対向する測定面、側から見た図である。
この変更態様において、基板111´は、全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面111a´の一部が、基板111´の長手方向(Z方向)に沿った多数の好ましくは微小な溝111c´を有する面となっている。この変更態様におけるその他の構成は、図11の実施形態の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面111a´が機械的な多数の長手方向の溝111c´を有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図14は図11の実施形態の他の変更態様におけるECTプローブの構成を概略的に示す斜視図である。ただし、図14は図2とは反対側の面、即ち被検査体に対向する測定面、側から見た図である。
この変更態様において、基板111´´は、全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面111a´´の一部が、基板111´´の横手方向(X方向)に対して斜めの方向に沿った多数の好ましくは微小な溝111c´´を有する面となっている。この変更態様におけるその他の構成は、図11の実施形態の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面111a´´が機械的な多数の斜め方向の溝111c´´を有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図15は本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す斜視図であり、図16は図15のXVI−XVI線断面図である。ただし、図15は図2とは反対側の面、即ち被検査体に対向する測定面、側から見た図である。
これらの図において、151は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、152は基板151の測定面151aとは反対側の面151b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、153及び154は基板151上に形成されており、励磁コイル152の両端に電気的に接続されている1対の電極端子、155〜159は励磁コイル152上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル152は、絶縁性の基板151上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル152の励磁部は、基板151のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ155〜159は、励磁コイル152のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ155〜159は、励磁コイル152の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ155〜159の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板151は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面151aの一部が、多数の好ましくは微小なめくら孔151cを有する面となっている。
このように、基板の測定面151aが機械的な多数のめくら孔151cを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図17は図15の実施形態の一変更態様におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。
この変更態様において、基板151´は、全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面151a´の一部が、多数の好ましくは微小な貫通孔151c´を有する面となっている。この変更態様におけるその他の構成は、図15の実施形態の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面151a´が多数の貫通孔151c´を有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図18は本発明のまたさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。
同図において、181は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、182は基板181の測定面181aとは反対側の面181b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、185〜189は励磁コイル182上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル182は、絶縁性の基板181上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル182の励磁部は、基板181のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ185〜189は、励磁コイル182のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ185〜189は、励磁コイル182の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ185〜189の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板181は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面181aの一部に潤滑油などの潤滑剤181dが塗布されている。本実施形態におけるその他の構成は、基板181が平面形状であることを除いて図1の実施形態の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面181aの一部が潤滑剤層181dを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図19は本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。
同図において、191は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、192は基板191の測定面191aとは反対側の面191b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、195〜199は励磁コイル192上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル192は、絶縁性の基板191上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル192の励磁部は、基板191のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ195〜199は、励磁コイル192のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ195〜199は、励磁コイル192の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ195〜199の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板191は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面191aの一部が、基板191の横手方向(X方向)若しくは長手方向(Z方向)に沿った又は横手方向(X方向)に対して斜めの方向に沿った、多数の好ましくは微小な溝191cを有しており、さらにその上に、潤滑油などの潤滑剤191dが塗布されている。本実施形態におけるその他の構成は、図11の実施形態、図13又は図14の変更態様の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面191aの一部が多数の溝191c及び潤滑剤層191dを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図20は本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。
同図において、201は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、202は基板201の測定面201aとは反対側の面201b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、205〜209は励磁コイル202上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル202は、絶縁性の基板201上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル202の励磁部は、基板201のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ205〜209は、励磁コイル202のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ205〜209は、励磁コイル202の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ205〜209の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板201は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面201aの一部が、多数の好ましくは微小なめくら孔201cを有しており、さらにその上に、潤滑油などの潤滑剤201dが塗布されている。本実施形態におけるその他の構成は、図15の実施形態の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面201aの一部が多数のめくら孔201c及び潤滑剤層201dを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図21は本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。
同図において、211は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、212は基板211の測定面211aとは反対側の面211b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、215〜219は励磁コイル212上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル212は、絶縁性の基板211上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル212の励磁部は、基板211のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ215〜219は、励磁コイル212のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ215〜219は、励磁コイル212の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ215〜219の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板211は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面211aの一部が、多数の好ましくは微小な貫通孔211cを有しており、さらにその上に、潤滑油などの潤滑剤211dが塗布されている。本実施形態におけるその他の構成は、図17の変更態様の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面211aの一部が多数の貫通孔211c及び潤滑剤層211dを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図22は本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。
同図において、221は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、222は基板221の測定面221aとは反対側の面221b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、225〜229は励磁コイル222上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル222は、絶縁性の基板221上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル222の励磁部は、基板221のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ225〜229は、励磁コイル222のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ225〜229は、励磁コイル222の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ225〜229の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板221は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面221aの一部にDLC層221eが被着されている。本実施形態におけるその他の構成は、基板221が平面形状であることを除いて図1の実施形態とさらに図18の実施形態の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面221aの一部がDLC層221eを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図23は本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。
同図において、231は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、232は基板231の測定面231aとは反対側の面231b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、235〜239は励磁コイル232上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル232は、絶縁性の基板231上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル232の励磁部は、基板231のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ235〜239は、励磁コイル232のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ235〜239は、励磁コイル232の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ235〜239の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板231は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面231aの一部が、基板231の横手方向(X方向)若しくは長手方向(Z方向)に沿った又は横手方向(X方向)に対して斜めの方向に沿った、多数の好ましくは微小な溝231cを有しており、さらにその上に、DLC層231eが被着されている。本実施形態におけるその他の構成は、図11の実施形態、図13又は図14の変更態様の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面231aの一部が多数の溝231c及びDLC層231eを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図24は本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。
同図において、241は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、242は基板241の測定面241aとは反対側の面241b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、245〜249は励磁コイル242上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル242は、絶縁性の基板241上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル242の励磁部は、基板241のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ245〜249は、励磁コイル242のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ245〜249は、励磁コイル242の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ245〜249の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板241は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面241aの一部が、多数の好ましくは微小なめくら孔241cを有しており、さらにその上に、DLC層241eが被着されている。本実施形態におけるその他の構成は、図15の実施形態の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面241aの一部が多数のめくら孔241c及びDLC層241eを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図25は本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。
同図において、251は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、252は基板251の測定面251aとは反対側の面251b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、255〜259は励磁コイル252上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル252は、絶縁性の基板251上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル252の励磁部は、基板251のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ255〜259は、励磁コイル252のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ255〜259は、励磁コイル252の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ255〜259の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板251は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面251aの一部が、多数の好ましくは微小な貫通孔251cを有しており、さらにその上に、DLC層251eが被着されている。本実施形態におけるその他の構成は、図17の変更態様の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面251aの一部が多数の貫通孔251c及びDLC層251eを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図26は本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。
同図において、261は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、262は基板261の測定面261aとは反対側の面261b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、265〜269は励磁コイル262上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル262は、絶縁性の基板261上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル262の励磁部は、基板261のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ265〜269は、励磁コイル262のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ265〜269は、励磁コイル262の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ265〜269の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板261は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面261aの一部にDLC層261eが被着されており、さらにその上に潤滑油などの潤滑剤261dが塗布されている。本実施形態におけるその他の構成は、基板261が平面形状であることを除いて図1の実施形態とさらに図18の実施形態の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面261aの一部がDLC層261e及び潤滑剤層261dを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図27は本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。
同図において、271は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、272は基板271の測定面271aとは反対側の面271b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、275〜279は励磁コイル272上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル272は、絶縁性の基板271上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル272の励磁部は、基板271のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ275〜279は、励磁コイル272のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ275〜279は、励磁コイル272の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ275〜279の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板271は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面271aの一部が、基板271の横手方向(X方向)若しくは長手方向(Z方向)に沿った又は横手方向(X方向)に対して斜めの方向に沿った、多数の好ましくは微小な溝271cを有しており、その上に、DLC層271eが被着されており、さらにその上に潤滑油などの潤滑剤271dが塗布されている。本実施形態におけるその他の構成は、図11の実施形態、図13又は図14の変更態様の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面271aの一部が多数の溝271c、DLC層271e及び潤滑剤層271dを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図28は本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。
同図において、281は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、282は基板281の測定面281aとは反対側の面281b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、285〜289は励磁コイル282上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル282は、絶縁性の基板281上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル282の励磁部は、基板281のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ285〜289は、励磁コイル282のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ285〜289は、励磁コイル282の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ285〜289の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板281は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面281aの一部が、多数の好ましくは微小なめくら孔281cを有しており、その上に、DLC層281eが被着されており、さらにその上に潤滑油などの潤滑剤281dが塗布されている。本実施形態におけるその他の構成は、図15の実施形態の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面281aの一部が多数のめくら孔281c、DLC層281e及び潤滑剤層281dを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
図29は本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。
同図において、291は例えばポリイミドなどの絶縁材料によって形成された可撓性基板、292は基板291の測定面291aとは反対側の面291b上に折り返しを有する平面パターンとして形成されたコイル導体からなるミアンダ形の励磁コイル、295〜299は励磁コイル292上に固着されており、各々が例えばSVMR素子などのGMR素子(渦電流センサ)を搭載している薄膜チップをそれぞれ示している。
励磁コイル292は、絶縁性の基板291上に形成されたコイル導体層と、このコイル導体層を覆う絶縁層とから構成されている。励磁コイル292の励磁部は、基板291のZ方向に互いに平行に伸長し両端部で折り返している複数の電流線路を有している。隣り合う電流線路には、検査時に、互いに逆方向の交番励磁電流が流れる。
薄膜チップ295〜299は、励磁コイル292のX方向で中央部に位置する1対の電流線路の中心軸線上に一列状態で配列されている。これら薄膜チップ295〜299は、励磁コイル292の被検査体とは反対側の面上に固着されている。
薄膜チップ295〜299の各々は、チップ基板上に、例えばSVMR素子などのGMR素子と、そのGMR素子に電気的に接続された1対のリード導体と、リード導体にそれぞれ電気的に接続された1対の電極端子とを薄膜技術によって形成したものである。
本実施形態において、基板291は全体が平面形状となっているが、その被検査体に対向する測定面291aの一部が、多数の好ましくは微小な貫通孔291cを有しており、その上に、DLC層291eが被着されており、さらにその上に潤滑油などの潤滑剤291dが塗布されている。本実施形態におけるその他の構成は、図17の変更態様の場合とほぼ同様である。
このように、基板の測定面291aの一部が多数の貫通孔291c、DLC層291e及び潤滑剤層291dを有する面となっているため、スティクションが発生しにくくなっている。その結果、スティクションによる破損確率が大幅に減少し、耐久性及び寿命を大幅に向上させることができる。
なお、上述の実施形態は、薄膜チップがSVMR素子などのGMR素子を備えている場合について述べたが、薄膜チップが、GMR素子に代えて、さらに高感度のTMR素子を備えていても良いことは明らかである。
さらに、渦電流センサとして、GMR素子に代えて、高感度の検出コイルを用いても良いことも明らかである。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。 従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本発明による渦電流プローブは、原子力発電設備や航空機などの重要金属機械部品、例えばタービンブレード、各種配管、飛行機の羽など変形体表面の非破壊検査のみならず、物体の表面及び内面における微細欠陥、割れ、傷などの有無の検査やプリント基板の微細化パターンの検査など、非常に精細な非破壊検査に極めて有用である。
本発明の好ましい実施形態における渦電流を利用した検査システムの構成を概略的に示す構成図である。 図1の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す斜視図である。 図2のIII−III線断面図である。 本発明の他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す斜視図である。 図4のV−V線断面図である。 図4の実施形態の一変更態様の構成を概略的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成及び被検査体を概略的に示す斜視図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 本発明のまたさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す斜視図である。 図9のX−X線断面図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す斜視図である。 図11のXII−XII線断面図である。 図11の実施形態の一変更態様におけるECTプローブの構成を概略的に示す斜視図である。 図11の実施形態の他の変更態様におけるECTプローブの構成を概略的に示す斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す斜視図である。 図15のXVI−XVI線断面図である。 図15の実施形態の一変更態様におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。 本発明のまたさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。 本発明のまたさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるECTプローブの構成を概略的に示す断面図である。
符号の説明
10、70 ECTプローブ
11、41、41´、71、91、111、111´、111´´、151、151´、181、191、201、211、221、231、241、251、261、271、281、291 可撓性基板
11a、41a、41a´、91a、111a、111a´、111a´´、151a、151a´、181a、191a、201a、211a、221a、231a、241a、251a、261a、271a、281a、291a 測定面
11b、41b、41b´、91b、111b、111b´、111b´´、151b、151b´、181b、191b、201b、211b、221b、231b、241b、251b、261b、271b、281b、291b 反対側の面
12、42、72、92、112、152、182、192、202、212 励磁コイル
12a、12b、42a、42b 電流線路
13、14、43、44、93、94、113、114、153、154 電極端子
15〜19、45、46、75、95〜99、115〜119、155〜159、185〜189、195〜199、205〜209、215〜219、225〜229、235〜239、245〜249、255〜259、265〜269、275〜279、285〜289、295〜299 薄膜チップ
20、80 被検査体
20a 欠陥
21 マルチプレクサ
22 ロックインアンプ
23 コンピュータ
24 交番励磁電流源
91c 凹凸
111c、111c´、111c´´、191c、231c、271c 溝
151c、201c、241c、281c めくら孔
151c´、211c、251c、291c 貫通孔
181d、191d、201d、211d、261d、271d、281d、291d 潤滑剤層
221e、231e、241e、251e、261e、271e、281e、291e DLC層

Claims (11)

  1. 基板と、該基板の検査すべき被検査体に対向する第1の面とは反対側の第2の面上に形成されており、検査時に互いに逆方向の励磁電流が流れる互いに平行な1対の電流線路を少なくとも有し、前記被検査体に印加される交流磁界を前記励磁電流によって発生するミアンダ形の励磁コイルと、前記基板の前記第2の面上の前記1対の電流線路間の中心軸線上に設けられており、前記交流磁界により発生した渦電流によって前記被検査体から新たに生じる磁界を検出するための少なくとも1つの渦電流センサとを備えており、前記基板は、前記第1の面に、前記被検査体と少ない面積で対向する又は接触するための少なくとも1つの凸面部を有する非平面形状を有しており、前記少なくとも1つの渦電流センサは、スピンバルブ磁気抵抗効果素子であって、前記少なくとも1つの凸面部に対応して前記第2の面に形成されている少なくとも1つの凹面部上に形成されていることを特徴とする渦電流プローブ。
  2. 前記少なくとも1つの凸面部が、前記基板を該基板内であって前記1対の電流線路に垂直な方向に沿って湾曲させた波形凸面形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の渦電流プローブ。
  3. 前記少なくとも1つの凸面部が、単一の凸面部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の渦電流プローブ。
  4. 前記少なくとも1つの凸面部が、複数の凸面部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の渦電流プローブ。
  5. 前記基板が、可撓性基板であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の渦電流プローブ。
  6. 前記第1の面上に潤滑剤層が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の渦電流プローブ。
  7. 前記第1の面上にダイアモンドライクカーボン層が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の渦電流プローブ。
  8. 前記第1の面上にダイアモンドライクカーボン層及び潤滑剤層が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の渦電流プローブ。
  9. 前記少なくとも1つの渦電流センサが、前記1対の電流線路間の中心軸線上に配列された単一の渦電流センサからなることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の渦電流プローブ。
  10. 前記少なくとも1つの渦電流センサが、前記1対の電流線路間の中心軸線上に配列された複数の渦電流センサからなることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の渦電流プローブ。
  11. 前記ミアンダ形の励磁コイルが、前記基板上に形成されたコイル導体層と該コイル導体層を覆う絶縁層とを備えてなることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の渦電流プローブ。
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