JP2006105785A - 時計システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電波修正型置き時計と組み合わせて通常の電子腕時計の高精度化を図るようにした時計システムにおいて、腕時計側の比較的低容量バッテリによる長時間使用、並びに、低コスト製造を可能とすること。
【解決手段】電波時計式の置き時計と電波修正機能を有しない通常の腕時計とを組み合わせてなる時計システムである。電波置き時計から通常腕時計への現在時刻情報の光送信はエンコード信号をベースバンドのままで送信する。加えて、通常腕時計の側では、受信開始ボタンが操作されたことを少なくとも条件として、タイマで規定される所定時間に限り又は所定時間内であって受信完了に至るまでの間に限り、光受信回路に対して動作電源を供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電波時計式の置き時計と電波修正機能を有しない通常の腕時計とを組み合わせてなる時計システムに係り、特に、電波時計と同じ精度を維持しつつ、より低価格で小型な腕時計を提供できるようにした時計システムに関するものである。
標準時刻情報を受信する受信手段と、受信した情報に基づいて時刻補正を行なう補正手段と、時刻表示を行う表示手段とを備えた時計装置において、時刻情報を光信号に変調して光送信する送信手段を備えた時計装置は従来より知られている。また、この時計装置における送信手段からの光信号を受信する受信手段と、受信した光信号を時計情報信号として復調する復調手段と、復調された時刻情報信号に基づいて時刻補正を行う補正手段と、時刻表示を行う表示手段とを備えた時計装置についても、従来より知られている(特許文献1参照)。
そして、このような二種類の時計装置からなる時計システムによれば、時計構造を複雑かつ大型化することなく、標準時刻電波による正確な時刻補正が可能とされている。
特開平9−113647号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の時計システムにあっては、実用化にあたってはなおも幾つかの問題点が指摘されている。
すなわち、特許文献1に記載の時計装置(親機側)に組み込まれた送信変調回路は、修正された時刻情報をタイムコードに干渉しない別のコードに変調してリモコン信号(タイムバースト信号)に変調する回路とされ、このタイムバースト信号(通常38KHz,48KHz等)によってドライブ回路を介して赤外LEDが駆動されるものとされているため、時計装置(子機側)にはタイムバースト信号の受信のために、受光素子で変換された信号を増幅する増幅回路、増幅された信号が飽和しないように制限するリミッタ回路、その出力から搬送波のみを取り出すための電気的なフィルタ回路、その出力から時刻信号を検出する検波回路、その出力を元のパルス信号に整形する波形整形回路等の多数の回路が必要となり、回路構成が複雑な分だけコストアップにつながると共に、消費電力も大きいという問題点がある。
また、特許文献1に記載された従来の時計システムにあっては、時計装置(子機側)に設けられた操作スイッチは、受光素子を受光状態とするとはあるものの、受光増幅器そのものは常時通電されて動作可能な状態に維持されているため、腕時計に内蔵するバッテリを無駄に消費させ、例えば婦人用腕時計等に組み込まれる低容量バッテリでは長期間の使用に耐え得ない等の問題点がある。
この発明は、従来の時計システムにおける上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、電波修正型置き時計と組み合わせて通常の電子腕時計の高精度化を図るようにした時計システムにおいて、腕時計側の比較的低容量バッテリによる長時間使用、並びに、低コスト製造を可能とすることにある。
この出願の時計システムは、基準振動子に基づいて時刻情報を生成する機能と、標準時刻電波の受信により取得された標準時刻情報により基準振動子に基づいて生成された時刻情報を修正する機能と、を有する置き時計型の第1の時計と、基準振動子に基づいて時刻情報を生成する機能は有するものの、標準時刻電波を受信する機能は有しない腕時計型の第2の時計とを含んでいる。
第1の時計は、所定の操作子が操作されるのに応答して、又は所定の検出器により第2の時計が第1の時計の所定位置にセットされたことが検出されるのに応答して、送信開始トリガ信号を発生するトリガ手段と、光信号を送信するための発光素子と、現在時刻情報を所定のコード化規則に従ってエンコードすることによりエンコード信号を生成するエンコード手段と、トリガ手段から送信開始トリガ信号が発生されるのに応答して、エンコード信号により発光素子を所定時間に限り駆動することにより、エンコード信号をベースバンドのままでサイクリックに光送信する光送信回路とを有し、かつ標準時刻電波の受信中に送信開始トリガ信号が発生したときには、標準時刻電波の受信を中断又は停止して、光送信回路によるエンコード信号の光送信を優先するように仕組まれている。
第2の時計は、時刻修正を指示するための操作子と、光信号を受信するための受光素子と、受光素子を介して光信号を受信して光電変換することによりエンコード信号を再生する光受信回路と、再生されたエンコード信号を所定のコード化規則に従ってデコードすることにより現在時刻情報を生成するデコード手段と、デコード手段から得られた現在時刻情報により、基準振動子に基づいて生成された時刻情報を修正する時刻修正手段と、操作子が操作されたことを少なくとも条件として、所定時間に限り又は所定時間内であって受信完了に至るまでの間に限り、光受信回路に対して動作電源を供給する給電制御手段とを有する。
このような構成によれば、電波時計と同じ精度を維持しつつ、より低価格で小型な腕時計を提供できるというこの種の時計システムの基本的な作用効果に加えて、電波置き時計(第1の時計)から通常腕時計(第2の時計)への現在時刻情報の光送信はエンコード信号をベースバンドのままで送信するものであるから、通常腕時計(第2の時計)の側では、受光素子を介して光信号を受信して光電変換するだけでエンコード信号を簡単に再生することができ、受信用の増幅回路、その後段のリミッタ回路、フィルタ回路、検波回路、波形整形回路等が一切不要であるため、その分だけ低コスト製造が可能となる。
加えて、通常腕時計(第2の時計)の側では、操作子が操作されたことを少なくとも条件として、所定時間に限り又は所定時間内であって受信完了に至るまでの間に限り、光受信回路に対して動作電源を供給するため、光受信回路は受信時以外では無駄に電力を消費することがなくなり、比較的に小容量バッテリによる長時間使用が可能となり、婦人用腕時計等として好適なものとなる。
上記のシステムにおいて、第2の時計における給電制御手段は、操作子が操作されたことに加えて、過去所定時間内に時刻修正が行われていないことを条件として、所定時間に限り又は所定時間内であって受信完了までの間に限り、光受信回路に対して動作電源を供給する、ようにしてもよい。
このような構成によれば、操作子が操作されたとしても、最新の時刻修正時点から所定時間(例えば、電波置き時計の時刻修正周期)が経過していないときには、光受信回路に対する動作電源の供給は行われないから、頻繁な時刻修正操作によりバッテリを無駄に消費することがなくなり、より一層の長時間使用が可能となる。
上記のシステムにおいて、第1の時計は、光送信中であることを示す表示器を有する、ようにしてもよい。このような構成によれば、通常腕時計(第2の時計)を電波置き時計(第1の時計)の所定位置にセットする際に、電波置き時計(第1の時計)側が光送信状態にあることを容易に確認することができる。
別の一面から見た本発明は、時計システム用の通常腕時計として捉えることもできる。すなわち、この腕時計は、基準振動子に基づいて時刻情報を生成する機能は有するものの、標準時刻電波を受信する機能は有しないものである。
この腕時計には、さらに、時刻修正を指示するための操作子と、光信号を受信するための受光素子と、受光素子を介して光信号を受信して光電変換することによりエンコード信号を再生する光受信回路と、再生されたエンコード信号を所定のコード化規則に従ってデコードすることより現在時刻情報を生成するデコード手段と、デコード手段から得られた現在時刻情報により、基準振動子に基づいて生成された時刻情報を修正する時刻修正手段と、操作子が操作されたことを少なくとも条件として、所定時間に限り又は所定時間内であって受信完了に至るまでの間に限り、光受信回路に対して動作電源を供給する給電制御手段とが設けられている。
上記の腕時計において、給電制御手段は、操作子が操作されたことに加えて、過去所定時間内に時刻修正が行われていないことを条件として、所定時間に限り又は所定時間内であって受信完了に至るまでの間に限り、光受信回路に対して動作電源を供給する、ようにしてもよい。
別の一面から見た本発明は、時計システム用の電波置き時計として捉えることもできる。すなわち、この電波置き時計は、基準振動子に基づいて時刻情報を生成する機能と、標準時刻電波の受信により取得された標準時刻情報により基準振動子に基づいて生成された時刻情報を修正する機能と、を有するものである。
この電波置き時計には、さらに、所定の操作子が操作されるのに応答して、又は所定の検出器により腕時計が所定位置にセットされたことが検出されるのに応答して、送信開始トリガ信号を発生するトリガ手段と、光信号を送信するための発光素子と、現在時刻情報を所定のコード化規則に従ってエンコードすることによりエンコード信号を生成するエンコード手段と、トリガ手段から送信開始トリガ信号が発生されるのに応答して、エンコード信号により発光素子を所定時間に限り駆動することにより、エンコード信号をベースバンドのままで光送信する光送信回路と、光送信中であることを示す表示器とを有する。
さらに、この電波置き時計は、標準時刻電波の受信中に送信開始トリガ信号が発生したときには、標準時刻電波の受信を中断又は停止して、光送信回路によるエンコード信号の光送信を優先する、ように構成されている。
本発明によれば、電波時計と同じ精度を維持しつつ、より低価格で小型な腕時計を提供できるというこの種の時計システムの基本的な作用効果に加えて、電波置き時計(第1の時計)から通常腕時計(第2の時計)への現在時刻情報の光送信はエンコード信号をベースバンドのままで送信するものであるから、通常腕時計(第2の時計)の側では、受光素子を介して光信号を受信して光電変換するだけでエンコード信号を簡単に再生することができ、受信用の増幅回路、その後段のリミッタ回路、フィルタ回路、検波回路、波形整形回路等が一切不要であるため、その分だけ低コスト製造が可能となる。
加えて、通常腕時計(第2の時計)の側では、操作子が操作されたことを少なくとも条件として、所定時間に限り又は所定時間内であって受信完了に至るまでの間に限り、光受信回路に対して動作電源を供給するため、光受信回路は受信時以外では無駄に電力を消費することがなくなり、比較的に小容量バッテリによる長時間使用が可能となり、婦人用腕時計等として好適なものとなる。
以下に、この発明の好適な実施の一形態を添付図面を参照しながら詳細に説明することとする。
第2の時計が第1の時計にセットされた状態を示す正面図が図1に示されている。同図に示されるように、本発明の時計システムは、置き時計型の第1の時計1と腕時計型の第2の時計2とを含んでいる。第1の時計1には、後に詳細に説明するように、基準振動子(例えば、水晶振動子など)に基づいて時刻情報を生成する機能と、標準時刻電波(JJY電波)の受信により取得された標準時刻情報により基準振動子に基づいて生成された時刻情報を修正する機能とが内蔵されている。一方、第2の時計2には、後に詳細に説明するように、基準振動子に基づいて時刻情報を生成する機能は有するものの、標準時刻電波を受信する機能は内蔵されてはいない。
第1の時計の外観構成図が図2に、第2の時計の構成図が図3にそれぞれ示されている。図2を参照して明らかなように、第1の時計1は、台座部101と、台座部101の後部より直立する支持部102と、支持部102の上部から前方へ突出する本体部103とを有する。本体部103の前面には、図1に示されるように、送信表示灯108と、時刻表示部104aと、日付表示部104bと、送信開始ボタン105と、時刻設定ボタン106と、強制受信開始ボタン107とが設けられている。送信表示灯108は、後に詳細に説明するように、第1の時計が光送信を行っているときに点灯または点滅する。時刻表示部104aには、午前と午後との別を示す記号『AM』または『PM』、『時』、『分』、『秒』を示す数値がそれぞれ表示される。日付表示部104bには、西暦で表された『年』、『月』、『日』、『曜日』を示す文字や記号が表示される。送信開始ボタン105は、光送信の開始を指示するための操作ボタン、時刻設定ボタン106は手動による時刻設定に使用される操作ボタン、強制受信開始ボタン107は標準時刻電波の強制受信を指示するための操作ボタンである。
本体部103の上部には、図2(a)に示されるように、上面が平坦な円形突部である載置台部109が設けられると共に、この載置台部109には送信窓110が設けられている。送信窓110は後に詳細に説明するように、光送信の際に、発光素子からの光を外部へと放出するための窓である。載置台部109の左右両脇に相当する本体部103はやや幅狭とされてくびれ部111,111が形成されている。また、図2(b)に示されるように、本体部103と台座部101との間は空所112とされている。そのため、後に詳細に説明するように、載置台部109の上に腕時計型の第2の時計2を載置すると、その両脇から延びる時計バンド209,209がくびれ部111,111にはまり込んで両者の位置決めがなされる。尚、時計バンドとして腕輪式のものが使用された場合には、空所112を利用することによって、本体部103を腕輪に通すことができ、腕輪をくびれ部111の周囲に巻き付けることができる。
第2の時計2は、図3に示されるように、円環状のケース201と、ケース201の背面開口を塞ぐ裏蓋202と、ケース201の前面開口を塞ぐカバーガラス203と、文字盤207と、指針式電子時計を構成するムーブメント212とを有する。尚、209は時計バンド、210は受信開始ボタン、211は時刻設定ボタンである。受信開始ボタン210は後に詳細に説明するように、受信開始を指示するための操作ボタンである。時刻設定ボタン211は、手動による時刻設定を行うための操作ボタンである。
図3(a)に示されるように、第2の時計2の裏蓋202の適所には、受信窓204が設けられている。この受信窓204の位置は、図2(a)に示される送信窓110の位置と対応付けられている。すなわち、第1の時計1の上に第2の時計2が所定の位置決め状態にセットされると、第1の時計1の送信窓110と第2の時計2の受信窓204とが対向状態とされる。図3(b)に示されるように、受信窓204は、裏蓋202に貫通孔を開け、これに窓ガラス205をはめ込むことによって構成される。受信窓204の内部には、受光面を裏蓋側に向けて受光素子206が配置されている。この受光素子206は、回路基板208によって支持されている。
本発明時計システムの電気的ハードウェア構成を示す回路図が図4に示されている。図から明らかなように、この回路図は、第1の時計1側の回路と、第2の時計2側の回路とから構成される。第1の時計1側の回路は、電池11と、受信アンテナ12と、コンデンサ13と、フロントエンド回路14と、マイクロコンピュータ15と、送信駆動用トランジスタ16と、送信開始ボタン105に対応する押しボタンスイッチ105aと、時刻設定ボタン106に対応する押しボタンスイッチ106aと、強制受信開始ボタン107に対応する押しボタンスイッチ107aと、送信表示灯108に対応する送信表示用LED108aと、送信窓110に対応する送信用LED110aとを含んでいる。
受信アンテナ12とコンデンサ13とは、標準時刻電波受信のための共振回路を構成する。フロントエンド回路14には、標準時刻電波の受信信号を増幅するための増幅回路と、この増幅回路の出力を包絡線検波して標準時刻信号(JJY信号)を抽出するための検波回路などを含んでいる。マイクロコンピュータ15は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、入出力インタフェースなどを含んで構成されており、ROMに格納されたシステムプログラムをマイクロプロセッサが実行することによって、第1の時計として必要な各種の機能を実現するように構成されている。尚、ROMに格納されたシステムプログラムの詳細については、後に図8のフローチャートに従って説明する。
送信駆動用のトランジスタ16は、後に詳細に説明するように、マイクロコンピュータ15から出力されるエンコード信号を受けて動作し、送信表示用LED108aと送信用LED110aとの双方を同時に駆動する。これにより、送信用LED110aから発せられた光信号は、第1の時計1の送信窓110から外部へと放出される。同時に、送信表示用LED108aが駆動されて、送信表示灯108がエンコード信号に同期して駆動され点滅を繰り返すこととなる。
一方、第2の時計側の回路は、電池21と、受光素子206に相当するフォトトランジスタ206aと、フォトトランジスタ206aへの通電路に介在された通電制御用のトランジスタ23と、マイクロコンピュータ22と、受信開始ボタン210に対応する押しボタンスイッチ210aと、時刻設定ボタン211に相当する押しボタンスイッチ211aとを含んで構成される。
マイクロコンピュータ22は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、入出力インタフェースなどを含んで構成される。マイクロプロセッサは、ROMに格納された各種のシステムプログラムを実行することによって、第2の時計として必要な各種の機能を実現する。尚、ROMに格納されたシステムプログラムの詳細については、後に図9または図10などを参照して説明することとする。
通電制御用のトランジスタ23は、光信号を受信するとき以外は、フォトトランジスタ206aに流れる電流を遮断して、無駄な電力消費をなくすためのものである。尚、マイクロコンピュータ22の出力ポートに空きがあるような場合には、マイクロコンピュータ22の外部に別途トランジスタを用意せずとも、図5に示されるように、出力ポートを構成するCMOSドライバ25によって電流制御用トランジスタを構成してもよい。
次に、第1の時計1から第2の時計2へと時刻情報などを送信する際の光通信に使用される送信コードを表にして示す図が図6に、各コードの詳細を表にして示す図が図7にそれぞれ示されている。
図6から明らかなように、光通信に使用される送信コードは8バイト構成とされており、1バイト目は『秒』、2バイト目は『分』、3バイト目は『時』、4バイト目は『日』、5バイト目は『月・00秒or05秒』、6バイト目は『年』、7バイト目は『サマータイム・曜日』、8バイト目は『パリティ』にそれぞれ割り当てられている。
1バイト目の0ビット〜6ビットのそれぞれには、1秒、2秒、4秒、8秒、10秒、20秒、40秒の重み付けが付与されており、“1”が立てられたビットの重み付け値の総和によって『秒』の値が決定される。
2バイト目の0ビット〜6ビットのそれぞれにも、1分、2分、4分、8分、10分、20分、40分の重み付けがそれぞれ付与されており、“1”が立てられたビットの重み付け値の総和によって『分』の値が決定される。
3バイト目の0ビット〜5ビットのそれぞれにも、1時、2時、4時、8時、10時、20時の重み付けがそれぞれ付与されており、“1”が立てられたビットの重み付け値の総和によって『時』の値が決定される。
4バイト目の0ビット〜5ビットにも1日、2日、4日、8日、10日、20日の重み付けがそれぞれ付与されており、“1”が立てられたビットの重み付け値の総和によって『日』の値が決定される。
5バイト目の0ビット〜3ビットのそれぞれにも、1月、2月、4月、8月の重み付けがそれぞれ付与されており、“1”が立てられたビットの重み付け知の総和によって『月』の値が決定される。
6バイト目の0ビット〜7ビットのそれぞれにも、1年、2年、4年、8年、10年、20年、40年、80年の重み付けがそれぞれ付与されており、“1”が立てられたビットの重み付け値の総和によって『年』の値が決定される。
また、5バイト目の5ビットはコードの出力タイミングを表しており、図7(a)に示されるように、5バイト目の5ビットが“0”のときコードの出力タイミングは0.0秒とされるのに対し、“1”のときには、コードの出力タイミングは0.5秒となる。つまり、この5バイト目の5ビットを“0”とするか“1”とするかによって、コードの出力タイミングを0.5秒シフトさせることができる。
また、7バイト目の0ビット及び1ビットはサマータイム情報に割り当てられている。この例では、図7(b)に示されるように、7バイト目の0ビット及び1ビットの値は、6日以内に夏時間への変更なしの場合00、6日以内に夏時間への変更がある場合10、夏時間実施中は01、6日内に夏時間終了の場合は11とされる。
7バイト目の4〜6ビットは『曜日』に割り当てられている。図7(c)に示されるように、7バイト目の4ビット〜6ビットの値は、日曜日は000、月曜日は100、火曜日は010、水曜日は110、木曜日は001、金曜日は101、土曜日は011と設定されている。
尚、8バイト目はパリティに割り当てられており、図7(d)に示されるように、それぞれ1バイト目から8バイト目までの総和がパリティとして格納される。
次に、図4の回路図において、マイクロコンピュータ15から送信駆動用トランジスタ16へと与えられるエンコード信号の送信フォーマットを示す図が図11に、同エンコード信号の一具体例を示す図が図12に、同エンコード信号の二値化規則の説明図が図13にそれぞれ示されている。
図11に示されるように、エンコード信号の1サイクルは、スタートコードを表す連続“1”に割り当てられた134msと、『秒』を表す8ビットに割り当てられた40msと、『分』を表す8ビットに割り当てられた40msと、『時』を表す8ビットに割り当てられた40msと、『日』を表す8ビットに割り当てられた40msと、『月・タイミング』を表す8ビットに割り当てられた40msと、『年』を表す8ビットに割り当てられた40msと、『冬夏時間・曜日』を表す8ビットに割り当てられた40msと、『パリティ』を表す8ビットに割り当てられた40msと、『エンドコード』を表す連続“0”に割り当てられた44msとから構成されている。
図13に示されるように、エンコード信号の二値化規則としては、1ビットを5msに割り当ててなるいわゆるRZコードが採用されており、具体的には各ビットの立ち上がりから2ms後の状態が“H”であるならば“1”、“L”であるならば“0”と決められている。このような二値化規則に従って作成されたエンコード信号の1サイクル分の一具体例が図12に示されている。この例にあっては、図6及び図7に示す送信コード変換規則、並びに図11及び図13に示す送信フォーマット及び二値化規則に従うことによって、『2004年4月27日火曜日13時21分32.5秒冬時間』に相当するエンコード信号の1サイクル分が表されている。
次に、第1の時計側の処理を示すフローチャートが図8に、第2の時計側の処理を示すフローチャート(その1)が図9に、受信動作時における指針表示態様の説明図(その1)が図14にそれぞれ示されている。それらの図を参照しながら、本発明時計システムの動作を以下に説明する。
第1の時計1において、電池11の装着により電源が投入されると、公知の手法により、受信動作(ステップ801)及び時刻修正動作(ステップ802)が実行される。この受信動作(ステップ801)においては、当業者にはよく知られているように、受信アンテナ12及びフロントエンド回路14を介して取得されたJJY信号を解読することによって、JJY信号に含まれる現在時刻情報の取得が行われる。時刻修正処理(ステップ802)においては、標準時刻電波(JJY電波)の受信により取得された標準時刻情報により基準振動子に基づいて生成された時刻情報を修正する処理が実行される。
以後、時計(計時)処理(ステップ803)が実行されることによって、基準振動子(水晶振動子)に基づいて時刻情報を生成する処理が実行される。こうして生成された時刻情報は時刻表示処理(ステップ803−1)の実行により、時刻表示部104a並びに日付表示部104bへと表示される。尚、この状態において時刻設定ボタン106が操作されれば、公知の手法により手動による時刻修正が行われ、また強制受信開始ボタン107が操作されれば、JJY電波の受信が強制的に行われ、これにより標準時刻情報に基づく時刻修正が行われる。
以後、時計(計時)処理(ステップ803)及び時刻表示処理(ステップ803−1)を実行しつつ、自動受信時刻の到来(ステップ803−2)並びに送信開始ボタンの操作(ステップ803)を待機する状態となる。この状態において、自動受信時刻が到来すれば(ステップ803−2YES)、再び受信動作(ステップ801)並びに時刻修正処理(ステップ802)が実行されることによって、現在時刻の修正が行われる。このように、第1の時計にあっては、基準振動子に基づいて時刻情報を生成する機能と、標準時刻電波の受信により取得された標準時刻情報により基準振動子に基づいて生成された時刻情報を修正する機能とが具備されている。
一方、第2の時計2の側においても、電池21の装着により電源が投入されると、表示時刻リセットのために12時合わせを行った後(ステップ901)、時計(計時)処理(ステップ902)が実行される。この時計(計時)処理(ステップ902)においては、基準振動子(水晶振動子)に基づいて時刻情報を生成すると共に、こうして生成された時刻情報を時刻表示処理(ステップ902−1)の実行により、図示しない指針駆動部を介して針位置により表示する。以後、受信開始ボタン210が操作されるのを待機する状態となる(ステップ902−2NO)。このように、第2の時計については、基準振動子に基づいて時刻情報を生成する機能は有するものの、標準時刻電波を受信する機能は有していない。
次に、第1の時計1を用いて第2の時計2の時刻修正を行う場合について説明する。この場合、図1に示されるように、第2の時計2を第1の時計1の載置台部109に乗せ、その両側へ延びる時計バンド209,209を第1の時計1側のくびれ部111,111に装着する。すると、第1の時計1側の送信窓110と第2の時計2側の受信窓204とが対向する状態となる。この状態においては、第1の時計1側の発光素子である送信用LED110aと第2の時計側の受光素子に相当するフォトトランジスタ206aとは数mm〜1cmの距離を隔てて対向する状態とされる。尚、このように第2の時計2が第1の時計1の所定位置にセットされたことを、別途光電スイッチ等の検出器で検出し、送信開始トリガ信号を発生するようにしてもよい。
この状態において、第1の時計1の送信開始ボタン105及び第2の時計2の受信開始ボタン210が操作されると、第1の時計1の側においては、押しボタンスイッチ105aのオン出力(トリガ信号に相当)に基づいて、送信開始ボタンが押されたことの確認(ステップ803−3)が行われると共に、第2の時計2の側においても受信開始ボタンが押されたことの確認(ステップ902−2)が行われ、以後光通信を利用した時刻修正処理が実行される。
すなわち、図8において、押しボタンスイッチ105aのオン出力(トリガ信号に相当)に基づいて、送信開始ボタンが押されたことの確認が行われると(ステップ803−3YES)、続いて自動受信動作中であるか否かの判定が行われる(ステップ804)。ここで、JJY電波の受信完了には、通常、2〜3分程度の時間が必要であり、その完了を待つとすれば、その分だけ第2の時計における時刻修正処理を起動させることができず、利用者を長時間待たせてしまう結果となる。そこで、この実施形態においては、送信開始ボタンが押された後、自動受信動作中であると判定されると(ステップ804YES)、その受信動作が中断または停止される(ステップ805)。ここで、『受信動作の中断』とは、後述する光送信処理が終了した後に受信動作を再開することを意味しており、『受信動作の停止』とは、光通信処理が終了しても受信動作は再開しないことを意味している。第1の時計側において電源に余裕がある場合であれば、頻繁にJJY電波の受信による時刻修正を行うことができるため、自動受信による時刻修正を1回ぐらい省いてもさほど大きな時刻誤差は生じないから受信動作を停止させることができる一方、電源に余裕のない場合には1日に1回程度の割でしか時刻修正を行うことができないため、そのような場合には自動受信動作を中断し、光通信終了後に再開させればよいであろう。
光通信による時刻情報の送信を開始する場合、まずタイマを始動する(ステップ806)。このタイマは、光送信に必要な最低時間と利用者が第2の時計を第1の時計にセットする場合の余裕時間等を考慮して決定すればよく、この例にあっては5秒〜15秒程度に設定することができる。以後、タイマの動作が完了するのを待機しつつ(ステップ807)、ステップ803で計時された現在時刻情報を光通信を利用して第1の時計1から第2の時計2へと送り込む処理が実行される。同時に、モニタランプ(送信表示灯108)を点灯(点滅)させることによって、光送信中であることを利用者に提示する(ステップ808)。
先に説明したように、第1の時計1から第2の時計2への現在時刻情報の送信は、図6及び図7に示される送信コード、及び図11〜図13に示される送信フォーマット並びに二値化規則に従って行われる。加えて、図11及び図12に示されるエンコード信号は、図4に示される送信駆動用トランジスタ16のベースへと直接に供給されて行われる。換言すれば、トランジスタ16と送信用LED110aとで構成される光送信回路は、送信開始ボタン105の操作に基づき送信開始トリガ信号が発生されるのに応答して、エンコード信号(図11及び図12参照)により発光素子である送信用LED110aをタイマで定められた所定時間に限り駆動することにより、エンコード信号をベースバンドのままでサイクリックに光送信することを可能とするのである。
図8に戻って、タイマが動作完了すると(ステップ807YES)、それまで自動受信動作が中断中であったかどうかの判定が行われ(ステップ809)、ここで中断中でなければ(ステップ809NO)、時計(計時)処理(ステップ803)の復帰が行われる。これに対して、中断中であると判定された場合には(ステップ809YES)、電源投入直後の状態に戻って、受信動作(ステップ801)及び時刻修正処理(ステップ802)が実行された後、時計(計時)処理(ステップ803)への復帰が行われ、以後同様な動作が繰り返し実行されるのである。
このように、第1の時計1にあっては、水晶振動子に基づいて時刻情報を生成する機能(ステップ803)と、標準時刻電波の受信により取得された標準時刻情報により水晶振動子に基づいて生成された時刻情報を修正する機能(ステップ801,802)とを有することに加え、所定の操作子(送信開始ボタン105)が操作されるのに応答して、または所定の検出器により第2の時計2が第1の時計1の所定位置にセットされたことが検出されるのに応答して、送信開始トリガ信号を発生するトリガ発生手段(ステップ803−3)と、光信号を送信するための発光素子(送信用LED110a)と、現在時刻情報を所定のコード化規則(図6及び図7参照)に従ってエンコードすることによりエンコード信号(図11〜図13参照)を生成するエンコード手段(ステップ808)と、トリガ手段から送信開始トリガ信号が発生されるのに応答して、エンコード信号により発光素子を所定時間に限り駆動することにより、エンコード信号をベースバンドのままでサイクリックに光送信する光送信回路(トランジスタ16及び送信用LED110a)とを有し、かつ標準時刻電波の受信中に送信開始トリガ信号が発生したときには、標準時刻電波の受信を中断または停止して、光送信回路によるエンコード信号の光送信を優先するように仕組まれているのである(ステップ804,805)。
次に、第2の時計2の側の動作について図9のフローチャート及び図14の説明図(その1)を参照して説明する。いま仮に、第2の時計2の側の時刻が『1時25分20秒』であったものもと想定する(0−0)。この状態において、受信開始ボタン210が操作されると、受信開始ボタンが押されたものとの確認が行われ(ステップ902−2YES)、図14(2−0)に示されるように、秒針は30秒位置へ移動して運針を停止する。この秒針の挙動に基づいて、利用者は受信開始ボタン210の操作が受け付けられたことを確認することができる。
第1の時計1から光送信された現在時刻情報を受信するためには、まずタイマの始動処理(ステップ904)及び受信回路の通電処理(ステップ905)を実行する。タイマは受信継続時間を決定するためのものであり、現在時刻情報の受信に必要な最低時間及び第2の時計2を第1の時計1の所定位置にセットする際の操作時間等を考慮して決定され、この例にあっては5秒〜15秒程度に設定される。受信回路通電処理(ステップ905)は、フォトトランジスタ206aと抵抗24とからなる光受信回路に対する動作電源を供給するためのものであり、具体的にはこの受信回路通電処理(ステップ905)によって、それまでオフ状態を維持していたトランジスタ23がオン状態に切り替わることとなる。つまり、電源が投入された後、光受信処理が開始するまでの間、トランジスタ23はオフ状態に維持され、フォトトランジスタ206aと抵抗24とからなる光受信回路では電力消費が0とされ、無駄なバッテリの消耗を防止している。
以後、タイマが動作完了するまでの間(ステップ906NO)、または信号読み取りが完了するまでの間(ステップ910NO)、フォトトランジスタ206aのエミッタ側から取り出された受信信号を解読(デコード)する処理(ステップ909)が繰り返し実行される。この間に受信信号の解読(読み取り)が完了すると(ステップ910YES)、受信回路非通電処理(ステップ911)を実行した後、解読された現在時刻情報に基づいてステップ902で取得された計時時刻を修正する処理(ステップ912)を実行する。受信回路非通電処理(ステップ911)が実行されると、それまでオン状態とされたトランジスタ23はオフ状態とされ、これによりフォトトランジスタ206aと抵抗24とからなる光受信回路における電力消費は再び0となる。また、計時時刻修正処理(ステップ912)によって、現在時刻は標準時刻電波を介して取得された標準時刻によって正確に修正される。修正が完了すると、図14(3−0)に示されるように、秒針は0秒位置に移動して一定時間停止され、しかる後図14(3−1)に示されるように、指針表示時刻は計時時刻に合わせられ(ステップ914)、しかる後時計(計時)処理(ステップ902)へと復帰する。このように、現在時刻情報の受信解読に成功し(ステップ910YES)、計時時刻が修正された場合には(ステップ912)、図14(3−0)に示されるように、秒針は0秒位置に移動して一定時間停止されるため、このことに基づいて時刻修正に成功したことを利用者は確認することができる。
一方、受信信号の解読が完了しないまま(ステップ910NO)、タイマの動作が完了した場合には(ステップ906YES)、受信回路非通電処理(ステップ907)が実行された後、計時時刻修正処理を経ることなく、表示時刻は計時時刻に合わせられ(ステップ908)、しかる後時計(計時)処理(ステップ902)への復帰が行われる。
このように、第2の時計2にあっては、時刻修正を指示するための操作子(受信開始ボタン210)と、光信号を受信するための受光素子(フォトトランジスタ206a)と、受光素子を介して光信号を受信して光電変換することによりエンコード信号を再生する光受信回路(フォトトランジスタ206aと抵抗24とで構成)と、再生されたエンコード信号を所定のコード化規則に従ってデコードすることにより現在時刻情報を生成するデコード手段(受信信号解読処理(ステップ909))と、デコード手段から得られた現在時刻情報により、水晶振動子に基づいて生成された時刻情報を修正する時刻修正手段(ステップ912)と、操作子が操作されたことを少なくとも条件として、所定時間(ステップ906YES)または所定時間内であって受信完了に至るまでの間(ステップ910YES)に限り、光受信回路に対して動作電源を供給する給電制御手段(ステップ905,911,907)とを有するものである。
そのため、光受信回路における電力消費は必要最小限に制限されるため、電池21の消耗を極力回避して、一般に大容量電池を搭載することが困難な婦人用腕時計などにおいても、電波時計と同じ精度を維持することが可能となる。
加えて、第1の時計1から第2の時計2への現在時刻の時刻情報の光送信はエンコード信号をベースバンドのままで送信するものであるから、第2の時計2の側では受光素子を介して光信号を受信して光電変換するだけでエンコード信号を簡単に再生することができ、受信用の増幅回路、その後段のリミッタ回路、フィルタ回路、検波回路、波形整形回路などが一切不要であるため、その分だけ低コスト製造が可能となる。
次に、第2の時計2側の処理の別の例を図10のフローチャート及び図15の説明図を参照して説明する。この例にあっては、受信開始ボタン210が押されたことが確認されたとしても(ステップ1002−3YES)、直ちに光受信動作を開始することなく、さらに以前の信号読み取り完了から規定の時間が経過したか否かを判定し(ステップ1003)、規定の時間が経過した場合に限り(ステップ1003YES)、先の例と同様にして、光受信動作を開始するようにしている。その他の処理については、先に説明した図9の例と同様であるから説明は省略する。
すなわち、図15の説明図(その2)において、(2−0)、(2−1)、(3−0)、(3−1)は、図14の説明図(その1)における(2−0)、(2−1)、(3−0)、(3−1)と同様である。これに対して、図15における(1−0)、(1−1)は新たに設けられたものである。つまり、受信開始ボタン210が押された後、以前の信号読み取り完了から規定の時間が経過していない場合には、図15(1−0)に示されるように、秒針は0秒位置に直ちに移動して一定時間停止し、しかる後図15(1−1)に示されるように、通常運針状態へと復帰する。これにより、利用者は最新の修正時点から間もないことを確認することができると共に、頻繁な時刻修正動作によって無駄に電池21を消耗することがなくなり、一層の節電を達成することができる。
以上の各実施形態の説明でも明らかなように、本発明によれば、電波時計と同じ精度を維持しつつ、より低価格で小型な腕時計を提供できるというこの種の時計システムの基本的な作用効果に加えて、電波置き時計(第1の時計1)から通常腕時計(第2の時計2)への現在時刻情報の光送信はエンコード信号をベースバンドのままで送信するものであるから、通常腕時計(第2の時計2)の側では、受光素子であるフォトトランジスタ206aを介して光信号を受信して光電変換するだけでエンコード信号(図12参照)を簡単に再生することができ、受信用の増幅回路、その後段のリミッタ回路、フィルタ回路、検波回路、波形整形回路などが一切不要であるため、その分だけ低コスト製造が可能となる。
加えて、通常腕時計(第2の時計2)の側では、操作子である受信開始ボタン210が操作されたことを少なくとも条件として、タイマで規定される所定時間に限り又は所定時間内であって受信完了に至るまでの間に限り、光受信回路(フォトトランジスタ206aと抵抗24とで構成)に対して動作電源を供給するため、光受信回路は受信時以外では無駄な電力を消費することがなくなり、比較的に小容量バッテリによる長時間使用が可能となり、婦人用腕時計などとして好適なものとなる。
さらに、図10に示される例にあっては、第2の時計2における給電制御手段(ステップ1008,1012,1014)は、受信開始ボタン210が操作されたことに加えて、過去所定時間内に時刻修正が行われていないことを条件として(ステップ1003YES)、所定時間に限り又は所定時間内であって受信完了までの間に限り、光受信回路に対する動作電源を供給するようにしたため、利用者が頻繁に受信開始ボタン210を操作したような場合であっても、電池21の無駄な電力消費を回避して、より一層節電効果を上げることができる。
この発明によれば、電波時計と同じ精度を維持しつつ、より低価格で小型な腕時計を提供できるというこの種の時計システムの基本的な作用効果に加えて、回路構成の簡素化による低コスト製造、及び比較的に小容量バッテリによる長時間使用が可能となり、婦人用腕時計などとして好適なものとなる。
第1の時計に第2の時計がセットされた状態を示す正面図である。 第1の時計の外観構成図である。 第2の時計の構成図である。 時計システムの電気的ハードウェア構成を示す回路図である。 通電制御部の変形例を示す回路図である。 光通信に使用される送信コードを表にして示す図である。 各コードの詳細を表にして示す図である。 第1の時計側の処理を示すフローチャートである。 第2の時計側の処理を示すフローチャート(その1)である。 第2の時計側の処理を示すフローチャート(その2)である。 エンコード信号の送信フォーマットを示す図である。 エンコード信号の一具体例を示す図である。 エンコード信号の二値化規則の説明図である。 受信動作時における指針表示態様の説明図(その1)である。 受信動作時における指針表示態様の説明図(その2)である。
符号の説明
1 第1の時計
2 第2の時計
11 電池
12 受信アンテナ
13 コンデンサ
14 フロントエンド回路
15 マイクロコンピュータ
16 送信駆動用トランジスタ
21 電池
22 マイクロコンピュータ
23 通電制御用トランジスタ
24 抵抗素子
25 CMOSドライバ
101 台座部
102 支柱部
103 本体部
104a 時刻表示部
104b 日付表示部
105 送信開始ボタン
105a 押しボタンスイッチ
106 時刻設定ボタン
106a 押しボタンスイッチ
107 強制受信開始ボタン
107a 押しボタンスイッチ
108 送信表示灯
108a 送信表示用LED
109 載置台部
110 送信窓
110a 送信用LED
111 くびれ部
112 空所
201 環状ケース
202 裏蓋
203 カバーガラス
204 受信窓
205 窓ガラス
206 受光素子
206a 受信用フォトトランジスタ
207 文字盤
208 回路基板
209 時計バンド
210 受信開始ボタン
210a 押しボタンスイッチ
211a 押しボタンスイッチ
211 時刻設定ボタン

Claims (6)

  1. 基準振動子に基づいて時刻情報を生成する機能と、標準時刻電波の受信により取得された標準時刻情報により基準振動子に基づいて生成された時刻情報を修正する機能と、を有する置き時計型の第1の時計と、
    基準振動子に基づいて時刻情報を生成する機能は有するものの、標準時刻電波を受信する機能は有しない腕時計型の第2の時計とを含み、
    第1の時計は、
    所定の操作子が操作されるのに応答して、又は所定の検出器により第2の時計が第1の時計の所定位置にセットされたことが検出されるのに応答して、送信開始トリガ信号を発生するトリガ手段と、
    光信号を送信するための発光素子と、
    現在時刻情報を所定のコード化規則に従ってエンコードすることによりエンコード信号を生成するエンコード手段と、
    トリガ手段から送信開始トリガ信号が発生されるのに応答して、エンコード信号により発光素子を所定時間に限り駆動することにより、エンコード信号をベースバンドのままでサイクリックに光送信する光送信回路とを有し、かつ
    標準時刻電波の受信中に送信開始トリガ信号が発生したときには、標準時刻電波の受信を中断又は停止して、光送信回路によるエンコード信号の光送信を優先するように仕組まれており、
    第2の時計は、
    時刻修正を指示するための操作子と、
    光信号を受信するための受光素子と、
    受光素子を介して光信号を受信して光電変換することによりエンコード信号を再生する光受信回路と、
    再生されたエンコード信号を所定のコード化規則に従ってデコードすることより現在時刻情報を生成するデコード手段と、
    デコード手段から得られた現在時刻情報により、基準振動子に基づいて生成された時刻情報を修正する時刻修正手段と、
    操作子が操作されたことを少なくとも条件として、所定時間に限り又は所定時間内であって受信完了に至るまでの間に限り、光受信回路に対して動作電源を供給する給電制御手段とを有する、ことを特徴とする時計システム。
  2. 第2の時計における給電制御手段は、操作子が操作されたことに加えて、過去所定時間内に時刻修正が行われていないことを条件として、所定時間に限り又は所定時間内であって受信完了までの間に限り、光受信回路に対して動作電源を供給する、ことを特徴とする請求項1に記載の時計システム。
  3. 第1の時計は、光送信中であることを示す表示器を有する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の時計システム。
  4. 基準振動子に基づいて時刻情報を生成する機能は有するものの、標準時刻電波を受信する機能は有しない腕時計であって、
    時刻修正を指示するための操作子と、
    光信号を受信するための受光素子と、
    受光素子を介して光信号を受信して光電変換することによりエンコード信号を再生する光受信回路と、
    再生されたエンコード信号を所定のコード化規則に従ってデコードすることより現在時刻情報を生成するデコード手段と、
    デコード手段から得られた現在時刻情報により、基準振動子に基づいて生成された時刻情報を修正する時刻修正手段と、
    操作子が操作されたことを少なくとも条件として、所定時間に限り又は所定時間内であって受信完了に至るまでの間に限り、光受信回路に対して動作電源を供給する給電制御手段とを有する、ことを特徴とする腕時計。
  5. 給電制御手段は、操作子が操作されたことに加えて、過去所定時間内に時刻修正が行われていないことを条件として、所定時間に限り又は所定時間内であって受信完了に至るまでの間に限り、光受信回路に対して動作電源を供給する、ことを特徴とする請求項4に記載の腕時計。
  6. 基準振動子に基づいて時刻情報を生成する機能と、標準時刻電波の受信により取得された標準時刻情報により基準振動子に基づいて生成された時刻情報を修正する機能と、を有する置き時計であって、
    所定の操作子が操作されるのに応答して、又は所定の検出器により腕時計が所定位置にセットされたことが検出されるのに応答して、送信開始トリガ信号を発生するトリガ手段と、
    光信号を送信するための発光素子と、
    現在時刻情報を所定のコード化規則に従ってエンコードすることによりエンコード信号を生成するエンコード手段と、
    トリガ手段から送信開始トリガ信号が発生されるのに応答して、エンコード信号により発光素子を所定時間に限り駆動することにより、エンコード信号をベースバンドのままでサイクリックに光送信する光送信回路と、
    光送信中であることを示す表示器とを有し、かつ
    標準時刻電波の受信中に送信開始トリガ信号が発生したときには、標準時刻電波の受信を中断又は停止して、光送信回路によるエンコード信号の光送信を優先する、ことを特徴とする置き時計。
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