JP2006103861A - シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡素な構成でカールの大きなシートを安定して整合することのできるシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 規制部材411と排紙通路417の出口417aの間に係止部材411aを設けると共に規制部材411のシート排出方向下流にガイド部材440を設ける。そして、ガイド部材440によりシートSの上方移動を規制しながらシートSを規制部材411に案内すると共に係止部材411aによって規制部材411に当接したシートを係止することにより、シートが排出通路417の出口417aに突出することがないようにする。
【選択図】 図11
【解決手段】 規制部材411と排紙通路417の出口417aの間に係止部材411aを設けると共に規制部材411のシート排出方向下流にガイド部材440を設ける。そして、ガイド部材440によりシートSの上方移動を規制しながらシートSを規制部材411に案内すると共に係止部材411aによって規制部材411に当接したシートを係止することにより、シートが排出通路417の出口417aに突出することがないようにする。
【選択図】 図11
Description
本発明は、シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特にカールしたシートを整合するための構成に関するものである。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機器等の画像形成装置においては、画像形成装置本体に、画像形成装置本体から排出されるシートに対して綴じ処理等の処理を施すシート処理装置を設けるようにしたものがある。
そして、このようなシート処理装置としては、画像形成装置本体から排出されたシートをシート処理部に搬送し、このシート処理部にて、排出されたシートを積載整合するシート積載整合動作、およびシートを綴じるステイプル動作等の処理を施すようにしたものがある。
ところで、このような従来のシート処理装置において、シート束の処理を行う際、排出通路から処理トレイ上にシートを飛ばすように排出し、排出されたシートを移動させてから整合動作を行い、この後、シートの搬送方向端部を揃えてからシート束を綴じるようにしていた(特許文献1参照。)。
ここで、このような整合動作を行うため、シート処理装置は、例えば図15に示すようにパドルと呼ばれる弾性部材671と、処理トレイ672上にシートSを排出する排出ローラ617に同期して回転する整合ベルト619とを有し、弾性部材671によりシートSの後端を整合ベルト619と処理トレイ672とのニップ点まで引き戻し、その後、整合ベルト619の摩擦力によってシートSを不図示の整合突き当て部材に対して突き当てることにより、搬送方向の整合を行うようにしていた。
しかしながら、このような従来のシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置においては、処理トレイ上にシートSを飛ばすように排出させ、シートSを整合させる手段として弾性部材671の回転により得られる摩擦力を利用した場合、カールが大きなシートSが進入してきた時、弾性部材671によりカールを十分に押さえることができない場合がある。
ここで、このようにカールを十分に押えることができない場合には、整合ベルト619と処理トレイ672とのニップ点にシートSを進入させることができず、整合突き当て部材までシートSを導くことができない。
そして、このように整合突き当て部材までシートSを導くことができない場合には、シートSの先端部が排出通路の出口を塞ぐことになり、この結果、この排出通路を塞いでいるシートが次に搬送されてくるシートによってを押し出されていまい、整合ができなくなるという問題がある。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、簡素な構成でカールの大きなシートを安定して整合することのできるシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、処理されるシートを積載するシート積載手段に、前記シート積載手段の上方に設けられた排出通路からシートを排出した後、前記シートをシート排出方向と逆方向に搬送して規制部材に当接させ、該シートのシート排出方向の位置を規制するようにしたシート処理装置において、前記規制部材と前記排出通路の出口との間に設けられ、前記規制部材と当接した前記シートが前記排出通路の出口に突出することがないよう該シートを係止する係止部材と、前記排出通路の出口に設けられ、前記シートの上方移動を規制する回動自在なガイド部材と、を備えたことを特徴とするものである。
また本発明は、前記ガイド部材は、前記排出通路から前記シートを排出する際には該シートの上方移動を規制しながら前記シート積載手段に案内し、シート排出方向と逆方向に搬送する際には該シートの上方移動を規制しながら該シートを前記規制部材に案内することを特徴とするものである。
また本発明は、前記ガイド部材は、前記排出通路から前記シートを排出する際には該シートの上方移動を規制しながら前記シート積載手段に案内し、シート排出方向と逆方向に搬送する際には該シートの上方移動を規制しながら該シートを前記規制部材に案内することを特徴とするものである。
また本発明は、前記係止部材は、前記ガイド部材により案内されたシートが当接した場合には、該シートを前記規制部材に向わせるように構成されていることを特徴とするものである。
また本発明は、前記係止部材は前記規制部材の上端部を屈曲して形成したものであることを特徴とするものである。
また本発明は、前記シート積載手段に積載されたシートを前記規制部材の方向に搬送する正逆転可能なシート搬送手段を備え、前記シート搬送手段は円筒部材で構成されていることを特徴とするものである。
また本発明は、前記シート搬送手段を前記シート載置手段に対して上下方向に移動させる上下方向移動手段を備えたことを特徴とするものである。
また本発明は、前記シート積載手段に載置されたシートを該シート積載手段のシート排出方向下流に配された他のシート積載手段に移送するシート移送手段を備えたことを特徴とするものである。
また本発明は、画像形成装置において、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを処理する上記のいずれかに記載のシート処理装置とを備えたことを特徴とするものである。
また本発明は、画像形成装置において、シートに画像を形成する画像形成部と、該画像形成部から処理されるシートを積載するシート積載手段に、前記シート積載手段の上方に設けられた排出通路からシートを排出した後、前記シートをシート排出方向と逆方向に搬送して規制部材に当接させ、該シートのシート排出方向の位置を規制するようにされ、前記規制部材と前記排出通路の出口との間に設けられ、前記規制部材と当接した前記シートが前記排出通路の出口に突出することがないよう該シートを係止する係止部材と、前記排出通路の出口に設けられ、前記シートの上方移動を規制する回動自在なガイド部材と、前記シートの上方移動を規制しながら該シートを前記規制部材に案内する手段とを備えたことを特徴とするものである。
また本発明は、画像形成装置において、シートに画像を形成する画像形成部と、該画像形成部から処理されるシートを積載するシート積載手段に、前記シート積載手段の上方に設けられた排出通路からシートを排出した後、前記シートをシート排出方向と逆方向に搬送して規制部材に当接させ、該シートのシート排出方向の位置を規制するようにされ、前記規制部材と前記排出通路の出口との間に設けられ、前記規制部材と当接した前記シートが前記排出通路の出口に突出することがないよう該シートを係止する係止部材と、前記排出通路の出口に設けられ、前記シートの上方移動を規制する回動自在なガイド部材と、前記シートの上方移動を規制しながら該シートを前記規制部材に案内する手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、規制部材と排出通路の出口との間に係止部材を設けると共に、排出通路の出口にシートの上方移動を規制する回動自在なガイド部材を設け、ガイド部材によりシートの上方移動を規制しながらシートを規制部材に案内すると共に係止部材によって規制部材に当接したシートを係止することにより、シートが排出通路の出口に突出することがないようにすることができ、これにより簡素な構成でカールの大きなシートを安定して整合することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るシート処置装置を備えた画像形成装置の構成を示す断面図であり、同図において、Aは画像形成装置、500は画像形成装置本体、300は画像形成装置本体500の上面に設けられた自動原稿給送装置(ADF)、400は画像形成装置Aから排出されたシートの処理を行うシート処理装置である。
また、同図において、120は原稿を画像データに変換するリーダ部(画像入力装置)、200は複数種類のシートカセット204,205を有し、プリント命令により画像データをシート上に可視像として出力する画像形成部であるプリンタ部である。
そして、このような構成の画像形成装置Aにおいて、原稿画像を読み取って画像を形成する場合には、まず自動原稿給送装置(ADF)300上に積載された原稿を、1枚づつ順次プラテンガラス面102上に搬送するようにする。
次に、このように原稿がガラス面102上の所定位置へ搬送されると、リーダ部120のランプ103が点灯し、かつスキャナユニット101が移動して原稿を照射する。そして、この原稿からの反射光は、ミラー105,106,107及びレンズ108を通してCCDイメージセンサ部109に入力され、このCCDイメージセンサ部109において光電変換等の電気処理が行われ、通常のデジタル処理が施される。
次に、このように電気処理が施された画像信号はプリンタ部200の露光制御部201にて、変調された光信号に変換され、感光体ドラム202を照射する。そして、この照射光によって感光体ドラム202上に潜像が形成され、この潜像は、現像器203によって現像され、この結果、感光体ドラム202上にトナー像が形成される。
次に、このトナー像の先端とタイミングを合わせて、シートカセット204,205からシートSが搬送され、転写部206にてトナー像がシートSに転写される。この後、シートSに転写されたトナー像は、定着部207にて定着され、このようにトナー像が定着された後、シートSは排紙部208より装置外部に排出される。
そして、排紙部208から出力されたシートSは、シート処理装置400に搬送され、このシート処理装置400であらかじめ指定された動作モードに応じて仕分け、綴じ等の処理が行われる。
なお、順次読み込む画像を1枚のシートSの両面に出力する場合は、まず定着部207で片面にトナー像が定着されたシートSを、一度方向切り替え部材209を図中の実線方向に切り替えることによりパス215に導き、さらに方向切り替え部材217を破線方向に、また方向切り替え部材213を破線方向に切り替えることでパス218を経由して反転パス212まで搬送する。
次に、シート後端が方向切り替え部材213を通過した後、方向切り替え部材213を実線方向に切り替え、ローラ211の回転方向を反転することでシートをパス210に導き、この後、転写部206まで搬送してシートSの裏面に画像を形成するようにする。
一方、シート処理装置400は、シートを仕分けるソート動作に加えて、ステイプルユニットによる綴じ動作であるステイプル機能を備えたものであり、図2に示すように、画像形成装置本体500から順次排出されるシートSを処理するための処理トレイ410と、処理トレイ410上で処理されたシート束を最終的に積載するスタックトレイ421を備えており、原稿枚数に対応した枚数のシート束を処理トレイ上で形成し、シート束毎にスタックトレイ421へ排出するように構成されている。
なお、同図において、401は画像形成装置本体500から排出されたシートSを受け取るシート受け入れ部であり、このシート受け入れ部401で受け取ったシートSは、入口センサ403により検知された後、搬送ローラ405及びオフセットローラ407によって搬送され、この後、図3に示すように処理トレイ410上に排出される。なお、このように処理トレイ410に積載されたシートSは図2に示すシート束排出センサ415により検知される。
ここで、このオフセットローラ407は、図4及び図5に示す軸406aを中心として上下方向へ移動可能なオフセットローラアーム406によって昇降可能に保持されており、シートSを処理トレイ410に排出する際には、オフセットローラアーム406を介して上方に移動するようになっており、これによりシートSはオフセットローラ407に邪魔されることなく、処理トレイ410上に排出される。
なお、このオフセットローラアーム406は、ピックアップソレノイド433によって軸406aを支点として昇降可能となっている。つまり、オフセットローラ407は、このピックアップソレノイド433のオン・オフにより昇降する。
また、このオフセットローラ407は、図5に示すように搬送ローラ405を駆動する搬送モータ431によりベルト431a,431bを介して駆動されるようになっており、搬送モータ431が回転すると、搬送モータ431の回転量に応じた量だけ搬送方向、或いは搬送方向の逆方向に回転(以下、逆転という)するようになっている。
なお、本実施の形態においては、シートの後端が入口センサ403を抜けると、ピックアップソレノイド433がオフされるようになっており、これによりオフセットローラ407は自重で下降してシート上に着地し、この後、所定時間シート搬送方向に回転し、さらに所定時間が経過すると逆転するようになっている。
そして、このように逆転することにより、シートの後端を処理トレイ410の搬送方向上流側端部に立設されたシート後端ストッパ411に突き当ててシートSの搬送方向の整合を行うようにしている。
なお、図4において、416はシートのシート搬送方向と直交する方向(以下、幅方向という)の端部の整合位置基準となる位置決め壁、420は処理トレイ410の位置決め壁付近に配設され、処理トレイ410上で形成されたシート束に対してステイプル処理を行うステイプラユニットであり、オフセットローラ407は、オフセットモータ432の駆動によりラックとピニオンを介して幅方向に移動し、位置決め壁416に近接することができるようになっている。
そして、このようにオフセットローラ407が位置決め壁416に近接する際、シート後端ストッパ411に突き当てられて搬送方向の整合がなされたシートは、オフセットローラ407の摩擦力によって位置決め壁416まで移動して幅方向の位置決めが行われるようになっている。なお、シートSが位置決め壁416に突き当った後、オフセットローラ407はシート上を滑りながら移動して停止するようになっている。
このようなオフセットローラ407を備えることにより、処理トレイ410上に排出されたシートは、図6の(a)に示すようにシート搬送方向に回転するオフセットローラ407によりスタックトレイ側に搬送された後、図6の(b)に示すようにオフセットローラ407の逆転によりシート後端ストッパ411まで戻され、その後、シート後端ストッパ411に後端を突き当てて整合される。
そして、この後、図6の(c)に示すようにオフセットローラ407をシートSに接地した状態で軸406aに沿って位置決め壁側に移動させることにより、シートSの幅方向の端部が位置決め壁416により押し当てられ、シートSの幅方向の整合が行われる。
一方、図5において、412は整合されたシートSの後端部を不図示の付勢手段による付勢力により上方から押さえつけるシート束保持手段であるシートクランプ部材であり、シートの後端の整合を行った後、図7の(a)に示すように、オフセットローラ407がピックアップソレノイド433によって持ち上げられた後、整合されたシートSをシートクランプ部材412により、図7の(b)に示すように上方から押さえるようにしている。これにより、処理トレイ410に先に排出されたシートSを、この後、順次送られてくるシートSによる連れ送り等の影響を受けることなく所定の位置に保持することができるようになっている。
なお、このシートクランプ部材412は、オフセットローラ407が逆転している際にはシートSを受け入れることができるよう図8の(a)に示すように上方回動し、端部を整合するためオフセットローラ407と共にシートSが幅方向に移動する際には、シートSの移動の負荷とならないよう図8の(b)に示すように上方回動している。
また、図5において、413は処理されたシート束をスタックトレイ421に排出するシート束排出手段として例示するシート束排出部材であり、このシート束排出部材413はシートクランプ部材412を回動自在に保持すると共に、整合されたシート束を、或は整合された後、ステイプルされたシート束を、シートクランプ部材412により保持した状態で、図9に示すように処理トレイ410の下流側に設けられた他のシート積載手段として例示するスタックトレイ421の方向に移動するようになっている。
さらに、この後、同図の実線で示すシート排出位置である処理トレイ410の先端部に到達すると、スタックトレイ421上でシートクランプ部材412によるシート束SAの保持を解除し、シート束SAをスタックトレイ421に排出するようにしている。
ここで、このシート束排出部材413は、図5に示すようにシート束排出モータ430によってラックとピニオンを介して動力が伝達されることにより、スタックトレイ421にシートを排出する位置及びシート後端ストッパ411付近のホームポジションに往復移動することができるようになっている。なお、このシート束排出部材413は、通常シート束排出モータ430の励磁によってホームポジションに固定されている。
図5において、434はシートクランプ部材412を回動させるためのクランプソレノイドであり、このクランプソレノイド434は、シート束排出部材413と一体に移動すると共に、オフセットローラ407がシートを搬送した後、回転を停止したとき、オフセットローラ407が幅方向に移動するとき、及びシート束排出部材413がシートを排出する位置に達した時、オンとされ、レバー434aを介してシートクランプ部材412を上方回動させるようになっている。
なお、本実施の形態においては、シートSを幅方向に移動した後、シートの搬送方向のずれを補正するため、オフセットローラ407を再度逆転させて整合動作を終了するようにしており、これにより高精度の整合を実現している。そして、指定された枚数のシートの整合処理が完了すると、このクランプソレノイド434によりシートクランプ部材412を閉じてシート束を保持するようにしている。
図10はこのような構成のシート処理装置400の制御部の構成を示すブロック図であり、100はCPUである。ここで、このCPU100は、内部にROM110を有し、ROM110に格納された、後述する図13及び図14に示す動作手順に対応するプログラムを読み出し、実行して各部の制御を行うようになっている。
また、CPU100は作業用データや入力データが格納されたRAM120を内蔵しており、CPU100はRAM120に収納されたデータをもとに制御を行うようになっている。さらに、CPU100の入力ポートには入口センサ403、シート束排出センサ415等のセンサが接続されており、CPU100はこれらのセンサの状態に基づき、ROM110に格納された図13及び図14の動作手順に対応するプログラムを読み出し、実行して出カポートに接続された搬送モータ431、オフセットモータ432、ピックアップソレノイド433、クランプソレノイド434、スタックトレイ昇降モータ等の負荷を制御するようになっている。
また、CPU100はシリアルインターフェイス部(I/O)130を備えており、画像形成装置本体500(の制御部)と制御データの授受を行うと共に、シリアルインターフェイス部(I/O)130を介して画像形成装置本体500(の制御部)から送られてくる制御データをもとに各部の制御を行うようになっている。
なお、画像形成装置本体500はシート排出部208から排出するシートのサイズを把握しているので、シート処理装置400の制御部は画像形成装置本体500の制御部とシリアル通信をすることにより、処理トレイ410上に挿入されたシートのサイズを把握することが可能となっている。
従って、シート処理装置400の制御部(CPU100)は画像形成装置本体500からシートSが排出されるたびに、そのサイズを把握し、オフセットモータ432を制御することにより、オフセットローラ407の幅方向の移動量をシートサイズに応じた移動量となるよう制御することができる。これにより、オフセットローラ407は処理トレイ410上に排出されているシートのサイズに応じた量だけ移動し、シートSの側端を位置決め壁416に対して確実に押し付けることが出来る。
なお、本実施の形態においては、スタックトレイ421に積載されたシート束が処理トレイ410の一部を構成していることから、処理トレイ410からシート束SAの排出がなされると、スタックトレイ421は積載されたシート束の最上面が処理トレイ410と略合致するまで、スタックトレイ昇降モータ(図10参照)により下降するようになっている。
ところで、処理トレイ410の上方には、図11に示すようにシート受け入れ部401(図2参照)により受け入れられたシートSを処理トレイ410に排出するための排出通路である排紙パス417が設けられており、この排紙パス417は上ガイド414及び下ガイド414aにより構成されている。
さらに、処理トレイ410の上方には、ガイド部材440が設置されている。ここで、このガイド部材440は、処理トレイ410の上方の、シート後端ストッパ411のシート搬送(排出)方向下流にシートが搬送されている時はシートの搬送を妨げないよう上方に回動可能に設けられると共に、既述したように排紙パス417から排出された後、オフセットローラ407の逆転によりシート後端ストッパ411に押し付けられるシートSを、シートSの上方移動を規制しながらシート後端ストッパ411に案内するためのものである。
また、同図に示すように、排紙パス417の出口417aとシート後端ストッパ411の間には、シート後端ストッパ411の先端部をオフセットローラ407の方向に折曲することによりシート後端ストッパ411と一体に形成された係止部材であるシート隔離部411aが設けられている。
ここで、このシート隔離部411aは、例えばシート搬送方向の先端部、或は同図に示すように後端部がカールしたシートSを、既述したようにオフセットローラ407の逆転によりシート後端ストッパ411に押し付けたとき、シートSの後端部を係止して後端部の上方への移動を規制するためのものである。
そして、このようにシート隔離部411aによってシートSの後端部の上方への移動を規制することにより、シートSの後端部が排紙パス417の出口417aに突出することがないようにすることができる。これにより、カールしたシートSが、次のシートと隔離されて当接しないようにすることができ、この結果、シートSの整合を安定して行うことができる。
次に、カールの大きなシートSが処理トレイ410に搬送された時の整合動作について説明する。
例えば、搬送方向に対して先端部、或は後端部が上向きにカールしたシートが処理トレイ410に排出された後、オフセットローラ407により搬送され、この後、オフセットローラ407が停止すると、シートSは図11の(a)に示す位置で停止する。この後、オフセットローラ407を逆転させると、シートSはシート後端ストッパ411に向けて搬送される。
ここで、このようにシート後端ストッパ411に向けて搬送される際、カールしたシートSの後端はガイド部材440によってカールを押さえた状態、即ち上方移動を規制された状態で搬送される。そして、このようにガイド部材440により上方移動を規制されたシートSは、やがてシート後端ストッパ411のシート隔離部411aに入り込み、この後、シート隔離部411aに当接した場合にはシート隔離部411aの傾斜に沿って移動し、図11の(b)に示すようにシート後端ストッパ411に突き当たることで整合される。
また、このようにシート後端ストッパ411に突き当たって整合された後、シートSの後端部はカールにより上方に移動しようとするが、シート隔離部411aに係止されるので、排紙パス417の出口417aに突出することはない。
一方、シートSが、幅方向の両端部が上向きにカールしたシートSの場合には、シートSは、処理トレイ410に排出された後、オフセットローラ407によって搬送され、この後、オフセットローラ407が停止すると、図12の(a)に示す位置で停止する。即ち、シートSの両端部が、そのカールにより、ガイド部材440に当接するようになる。
そして、この後、オフセットローラ407の逆転によりシートSをシート後端ストッパに411に向けて搬送する際、カールしたシートSの先端がガイド部材440によってカールを押さえた状態で搬送され、そのままシート隔離部411aの傾斜に沿って移動し、図12の(b)のように、後端ストッパ411に突き当たることで整合される。なお、このとき、シートSの後端の位置はシート隔離部411aにより規制されるので、シートSの後端部が排紙パス417の排出口417aを塞ぐことはない。
このように、シート後端ストッパ411と排紙パス417の出口417aの間にシート隔離部411aを設けると共にシート後端ストッパ411のシート搬送(排出)方向下流にガイド部材440を設け、ガイド部材440によりシートSの上方移動を規制しながらシートSをシート後端ストッパ411に案内すると共にシート隔離部411aによってシート後端ストッパ411に当接したシートを係止することにより、シートが排出パス417の出口417aに突出することがないようにすることができ、簡素な構成でカールの大きなシートSを安定して整合することができる。
また、図11及び図12において、ガイド部材440は自重にてシート隔離部411aに当接しているような構成になっているので、シートを搬送する際若干の搬送負荷を生じることとなる。その負荷をより少なくするために、シートを下流方向に搬送する際にはソレノイド等のアクチュエータを用いてガイド部材440を上方回動させる構成にしてもよい。
なお、これは搬送方向に対して先端部、或は後端部が下向きにカールしたシート、或は幅方向の両端部が下向きにカールしたシートSにおいても、同様である。
次に、以上のように構成された本実施の形態のシート処理装置400のシート処理動作を図13及び図14に示すフローチャートに沿って説明する。
先ず、画像形成装置本体500による画像形成動作が開始されると、シート処理装置400のCPU100(図10参照)は、画像形成装置本体500からシート排出信号を受信したか否かをチェックする(S100)。ここで、シート排出信号を受信した場合(S100のY)、ピックアップソレノイド433をオンし(S110)、オフセットローラアーム406によって支えられているオフセットローラ407を引っ張り上げる。
次に、CPU111は、搬送モータ431をオンし(S120)、排紙パス途中に設置されている搬送ローラ405が、画像形成装置本体500の排紙方向と同じ方向にシートを搬送できるようにする。ここで、最初のシートの先端が入口センサ403を通過して入口センサ403をオンとし(S130のY)、この後、シートが搬送ローラ405に到達してシートに搬送ローラ405から動力が伝わる状態になり、シートの先端はガイド部材440を押し上げ、ガイド部材440に規制されながら処理トレイ410まで搬送され、画像形成装置本体500の排紙部208(図1参照)として例示する排紙ローラからシートの後端が離れると(S140のY)、シートの受け渡しが完了する。
次に、CPU111は、搬送ローラ405によりシートを処理トレイ410まで搬送しつつ、入口センサ403からシートの後端を検知した検知信号を受けると、ピックアップソレノイド433をオフさせ(S150)、オフセットローラ407を自重でシートの上に着地させる。この後、図6の(a)に示すように、オフセットローラ407によりシートSを所定位置まで搬送する(S160)。そして、シートSを所定位置まで搬送すると(S160のY)、搬送モータ431の回転を停止し(S170)、シートSの搬送を停止させる。
次に、オフセットローラ407の回転が止まった時点でクランプソレノイド434をオンし(S180)、図6の(b)に示すように、シート後端ストッパ411近傍に設置されているシートクランプ部材412を開く。この後、搬送モータ431を搬送方向とは逆方向に回転させ、オフセットローラ407によってシートSを引き戻し(S190)、シート後端をシート後端ストッパ411に突き当てる。
なお、シート後端をシート後端ストッパ411に突き当てる際のオフセットローラ407の回転量は、画像形成装置本体500から送られてくる際に生じるシートSの斜行を考慮し、シートSの搬送を止めてスイッチバックさせる地点から、シート後端ストッパ411までの距離よりも若干多く搬送できるように回転させている。
ここで、このとき、例えばシートSの後端が上向きにカールしている場合、オフセットローラ407が停止したときには既述した図11の(a)に示すようになり、この後、オフセットローラ407が逆転すると、シートSの後端がガイド部材440によってカールを押さえた状態で搬送され、ガイド部材440の規制が無くなる部分においてシートSのカールが大きくなる前にシート後端ストッパ411のシート隔離部411aに入り込む。そして、この後、シート隔離部411aの傾斜に沿って移動し、図11の(b)のようにシート後端ストッパ411に突き当たることで整合される。
また、シートSが幅方向の両端部が上向きにカールしたものの場合には、オフセットローラ407が停止したときには既述した図12の(a)に示すようになり、この後、オフセットローラ407が逆転すると、カールしたシートSの先端がガイド部材440によってカールを押さえた状態で搬送され、そのままシート隔離部411aの傾斜に沿って移動し、図12(b)のように後端ストッパ411に突き当たることで整合される。
次に、画像形成装置本体500からのサイズ情報により排出されるシートサイズをチェックし(S200)、排出されるシートSのサイズに応じたオフセット移動量、即ち処理トレイ上410に排出されたシートSを位置決め壁416に押し付けるために必要なシートSの幅方向の移動距離を算出する(S210)。
そして、この後、オフセットローラ407を、図6の(c)に示すようにオフセットモータ432により、ラックとピニオンを介して位置決め壁416までオフセット移動する(S220)。ここで、このようにオフセットローラ407が移動する際、オフセットローラ407に接したシートSはオフセットローラ407の摩擦力によって位置決め壁416の方向に、オフセットローラ407と共に移動する。なお、このときシートクランプ部材412は、シートSの移動の負荷とならないよう図8の(b)に示すように上方回動している。
次に、オフセットローラ407はシートSを位置決め壁416に突き当てた後、若干シートSの上を滑りながら移動して止まる。そして、この後、オフセット移動後の搬送方向の整合ズレを補正するため、オフセットローラ407を再び逆転させてシートSの引き戻しを行う整合操作を行うことで(S230)、一枚目のシートSの整合が完了する。
次に、このように一枚目のシートSの整合が完了すると、ピックアップソレノイド433をオンとし(S240)、図7の(a)に示すようにオフセットローラ407を持ち上げた後、クランプソレノイド434をオフする(S250)。これにより、図7の(b)に示すようにシートクランプ部材412が閉られ、整合済みのシートSが挟持保持されるようになり、この結果、最初に排出されたシートSが、次に排出されるシートにより連れ送りされることを防ぐことができる。
次に、図7の(b)に示すように、オフセットローラ407は持ち上げられた状態でオフセットモータ432により、ラックとピニオンを介してホームポジションまで復帰移動する(S260)。
この処理トレイ410上に収容されたシートSが複写原稿の最終ページに対応した最終のシートか否かをチェックし(S270)、画像形成装置本体500から送られてきた情報に基づいて最終のシートSでないと判断される場合は(S270のN)、S100に戻って次に画像形成装置本体500から送られるシート排出信号を受信し、最終のシートSが処理トレイ410に収容されるまで、前述のフローを繰り返す。
これにより、シート処理装置400の制御部(CPU)は画像形成装置本体500からシートSが排出される毎に、シートSのサイズを把握すると共にそのシートSに適したオフセット移動量を算出することになり、オフセットローラ407が接触しているシートSは、算出した移動量に基づいて整合処理を受け、位置決め壁416に整合される。
一方、最終シートであると判断された場合には(S270のY)、処理トレイ410上に複写原稿に対応したシート束が形成されていることとなるので、次にステイプル処理が選択されているか否かをチェックし(S280)、選択されている場合には(S280のY)、ステイプルユニット420を駆動してステイプル処理を実行する(S290)。
次に、ステイプル処理が選択されていない場合(S270のN)、或いはステイプル処理が完了した後は、シート束排出部材413を、シート束排出モータ430によりシート束SAを、図9に示すようにシートクランプ部材412により掴んだ状態でスタックトレイ421の方向に前進させ、シート束SAを排出移動させる(S300)。
次に、シート束排出部材413がシート束排出位置まで到達すると、クランプソレノイド434により、シート束SAを掴んだ状態であったシートクランプ部材412が上方回動し、シート束SAの挟持(保持)を開放する。この後、シート束排出部材413はホームポジションに戻す方向に移動する。
次に、シート束SAの排出動作にあわせてスタックトレイ421の移動(下降)処理を行い(S310)、この後、シート束排出部材413をホームポジションに戻す(S320)。
更に、この後、搬送ローラ405、オフセットローラ407の回転を止めるため搬送モータ431を停止させ(S330)、ピックアップソレノイド433をオフさせることにより(S340)、オフセットローラ407を下げて一連の処理を終了する。
なお、本実施の形態では、シート束を綴じるため、位置決め壁416付近に配設された固定式のステイプラを用いているが、移動式等によるステイプラを用いた場合には、シート束の別箇所や複数箇所をステイプル処理することも可能である。
また、本実施の形態では、シートSを整合するためローラ部材であるオフセットローラ407を用いたが、ローラ部材ではなく、部材自体が搬送方向に移動してシートを搬送するシート搬送方向移動手段と、搬送方向と直交する方向へ移動してシートを移動させるシート直交方向移動手段を用いても同様の効果が得られる。
更に本実施の形態では、図13及び図14のフローチャートに示す動作手順に対応するROM上に書かれたプログラムをCPUが読み出し、実行して制御を行っているが、制御プログラム上の処理をハードウェアが行うように構成しても同様の効果が得られる。
200 プリンタ部
400 シート処理装置
407 オフセットローラ
410 処理トレイ
411 シート後端ストッパ(規制部材)
411a シート隔離部(係止部材)
414 上ガイド
417 排紙通路
417a 出口
420 ステイプラユニット
421 スタックトレイ
440 ガイド部材
500 画像形成装置本体
A 画像形成装置
S シート
400 シート処理装置
407 オフセットローラ
410 処理トレイ
411 シート後端ストッパ(規制部材)
411a シート隔離部(係止部材)
414 上ガイド
417 排紙通路
417a 出口
420 ステイプラユニット
421 スタックトレイ
440 ガイド部材
500 画像形成装置本体
A 画像形成装置
S シート
Claims (9)
- 処理されるシートを積載するシート積載手段に、前記シート積載手段の上方に設けられた排出通路からシートを排出した後、前記シートをシート排出方向と逆方向に搬送して規制部材に当接させ、該シートのシート排出方向の位置を規制するようにしたシート処理装置において、
前記規制部材と前記排出通路の出口との間に設けられ、前記規制部材と当接した前記シートが前記排出通路の出口に突出することがないよう該シートを係止する係止部材と、
前記排出通路の出口に設けられ、前記シートの上方移動を規制する回動自在なガイド部材と、
を備えたことを特徴とするシート処理装置。 - 前記ガイド部材は、前記排出通路から前記シートを排出する際には該シートの上方移動を規制しながら前記シート積載手段に案内し、シート排出方向と逆方向に搬送する際には該シートの上方移動を規制しながら該シートを前記規制部材に案内することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
- 前記係止部材は、前記ガイド部材により案内されたシートが当接した場合には、該シートを前記規制部材に向わせるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のシート処理装置。
- 前記係止部材は前記規制部材の上端部を屈曲して形成したものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシート処理装置。
- 前記シート積載手段に積載されたシートを前記規制部材の方向に搬送する正逆転可能なシート搬送手段を備え、
前記シート搬送手段は円筒部材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート処理装置。 - 前記シート搬送手段を前記シート載置手段に対して上下方向に移動させる上下方向移動手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のシート処理装置。
- 前記シート積載手段に載置されたシートを該シート積載手段のシート排出方向下流に配された他のシート積載手段に移送するシート移送手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のシート処理装置。
- シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを処理する請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート処理装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
- シートに画像を形成する画像形成部と、該画像形成部から処理されるシートを積載するシート積載手段に、前記シート積載手段の上方に設けられた排出通路からシートを排出した後、前記シートをシート排出方向と逆方向に搬送して規制部材に当接させ、該シートのシート排出方向の位置を規制するようにした画像形成装置において、
前記規制部材と前記排出通路の出口との間に設けられ、前記規制部材と当接した前記シートが前記排出通路の出口に突出することがないよう該シートを係止する係止部材と、
前記排出通路の出口に設けられ、前記シートの上方移動を規制する回動自在なガイド部材と、
前記シートの上方移動を規制しながら該シートを前記規制部材に案内する手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004292001A JP2006103861A (ja) | 2004-10-04 | 2004-10-04 | シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置 |
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JP2004292001A JP2006103861A (ja) | 2004-10-04 | 2004-10-04 | シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
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JP2006103861A true JP2006103861A (ja) | 2006-04-20 |
Family
ID=36374016
Family Applications (1)
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JP2004292001A Withdrawn JP2006103861A (ja) | 2004-10-04 | 2004-10-04 | シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006103861A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011006196A (ja) * | 2009-06-25 | 2011-01-13 | Nisca Corp | シート後処理装置及びこれを用いた画像形成システム |
JP2014512993A (ja) * | 2011-05-12 | 2014-05-29 | ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ | 車両ホイール用のタイヤを構築する方法及びプラント |
-
2004
- 2004-10-04 JP JP2004292001A patent/JP2006103861A/ja not_active Withdrawn
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