JP2006101393A - 画像処理装置の動作環境設定プログラムおよび動作環境設定方法 - Google Patents

画像処理装置の動作環境設定プログラムおよび動作環境設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の画像処理装置の動作環境を順に設定する処理を中断することなく実行すること。
【解決手段】 画象処理装置の動作環境設定プログラムは、ネットワークに接続されたコンピュータにより実行されて、ネットワークに接続された複数の画像処理装置の動作環境を設定するアプリケーションプログラムである。複数のMFPのうちから設定の対象となる画像処理装置のIPアドレスを受付けるステップ(S01)と、MFPそれぞれの動作環境を設定するための設定データの入力を受付けるステップ(S06〜S08、S14〜S18)と、MFPそれぞれの動作環境を設定するためにMFPそれぞれにより要求されるパスワードの入力を受付けるステップ(S02)と、MFPそれぞれのパスワードが正しいか否かを判定するステップ(S03)と、MFPのパスワードが正しいと判定されたことを条件に(S04でYES)、MFPそれぞれに設定された設定データを順に送信するステップ(S10〜S12)とをコンピュータに実行させる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、画像処理装置の動作環境設定プログラムおよび動作環境設定方法に関し、特に、画像処理装置で処理を実行するのに必要とされる動作環境を画像処理装置に設定するための動作環境設定プログラムおよび動作環境設定方法に関する。
近年、ネットワークの普及により、プリンタ、ファクシミリ、イメージスキャナおよびこれらを一体にした複合機等の画像処理装置をネットワークに接続して使用する形態が増えている。これらの画像処理装置は、それが有する機能を実行するために動作環境を設定する必要がある。ここでの動作環境とは、例えば、ファクシミリの送信先であるファクシミリ番号、電子メールの送信先である電子メールアドレス、電子メールサーバのIPアドレス等である。この動作環境には、管理者のみが設定することができるようにするために、管理者用パスワードが入力されることを条件に設定が許可されるものがある。
一方、ネットワークに複数の画像処理装置が接続されている場合に、これら複数の画像処理装置すべての動作環境を、ネットワークに接続された動作環境設定用コンピュータから設定することができれば便利である。この場合、動作環境設定用コンピュータからは、複数の画像処理装置それぞれに順に動作環境を送信して動作環境を設定することになる。しかしながら、複数の画像処理装置それぞれで、管理者用パスワードが入力されることを条件に設定が許可される場合には、全ての画像処理装置それぞれの管理者用パスワードが真正なものでなければならない。管理者用パスワードが1つでも誤っている場合には、その画像処理装置では動作環境が設定されないため、順に動作環境を送信する処理が途中で中断されてしまう。
なお、以上本発明について背景技術を、出願人の知得した一般的技術情報に基づいて説明したが、出願人の記憶する範囲において、出願前までに先行技術文献情報として開示すべき情報を出願人は有していない。
この発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、複数の画像処理装置の動作環境を順に設定する処理を中断することなく実行することが可能な画像処理装置の動作環境設定プログラムを提供することである。
この発明の他の目的は、複数の画像処理装置の動作環境を順に設定する処理を中断することなく実行することが画像処理装置の動作環境設定方法を提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、画象処理装置の動作環境設定プログラムは、ネットワークに接続されたコンピュータにより実行されて、ネットワークに接続された複数の画像処理装置の動作環境を設定するアプリケーションプログラムであって、複数の画像処理装置のうちから設定の対象となる画像処理装置のネットワーク上の位置を受付けるステップと、ネットワーク上の位置が指定された画像処理装置それぞれの動作環境を設定するための設定データの入力を受付けるステップと、ネットワーク上の位置が指定された画像処理装置それぞれの動作環境を設定するために画像処理装置それぞれにより要求されるパスワードの入力を受付けるステップと、指定された画像処理装置それぞれのパスワードが正しいか否かを判定するステップと、指定された全ての画像処理装置のパスワードが正しいと判定されたことを条件に、指定された画像処理装置それぞれに設定された設定データを順に送信するステップとをコンピュータに実行させる。
この発明に従えば、ネットワーク上の位置が指定された画像処理装置それぞれの動作環境を設定するための設定データが入力され、ネットワーク上の位置が指定された画像処理装置それぞれの動作環境を設定するために画像処理装置それぞれにより要求されるパスワードが入力され、指定された全ての画像処理装置のパスワードが正しいと判定されたことを条件に、指定された画像処理装置それぞれに設定された設定データが順に送信される。このため、全ての画像処理装置について正しいパスワードが入力されなければ、設定データを送信しないので、設定データを順に送信中に途中で処理が中断することがない。その結果、複数の画像処理装置の動作環境を順に設定する処理を中断することなく実行することが可能な画像処理装置の動作環境設定プログラムを提供することができる。
好ましくは、判定ステップは、指定された画象処理装置それぞれに入力されたパスワードを送信するステップと、パスワードを送信した画像処理装置からパスワードが正しいことを示す情報を受信するステップとを含む。
好ましくは、設定データの入力を受付けるステップは、判定ステップにより指定された全ての画像処理装置のパスワードが正しいと判定されたことを条件に、設定データの入力を受付ける。
この発明に従えば、設定データの入力を受付ける前に、パスワードが正しいことが判定されるので、設定データの入力が無駄になることがない。
好ましくは、パスワードの入力を受付けるステップは、設定データの入力を受付けるステップにより入力された設定データの少なくとも1つの設定にパスワードが必要なことを条件に、パスワードの入力を受付ける。
この発明に従えば、入力された設定データの設定にパスワードが不要な場合には、パスワードが受付けられないので、不要なパスワードが入力されるのを回避することができる。
この発明の他の局面によれば、画像処理装置の動作環境設定方法は、ネットワークに接続されたコンピュータにより実行されて、ネットワークに接続された複数の画像処理装置の動作環境を設定する方法であって、複数の画像処理装置のうちから設定の対象となる画像処理装置のネットワーク上の位置を受付けるステップと、ネットワーク上の位置が指定された画像処理装置それぞれの動作環境を設定するための設定データの入力を受付けるステップと、ネットワーク上の位置が指定された画像処理装置それぞれの動作環境を設定するために画像処理装置それぞれにより要求されるパスワードの入力を受付けるステップと、指定された画像処理装置それぞれのパスワードが正しいか否かを判定するステップと、指定された全ての画像処理装置のパスワードが正しいと判定されたことを条件に、指定された画像処理装置それぞれに設定された設定データを順に送信するステップとを含む。
この発明に従えば、複数の画像処理装置の動作環境を順に設定する処理を中断することなく実行することが可能な画像処理装置の動作環境設定方法を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるネットワークシステムの全体概要を示す図である。図1を参照して、ネットワークシステム10は、ネットワーク6にそれぞれ接続された複合機(以下、「MFP」という)1A,1B,1Cと、動作環境設定用コンピュータ2と、認証サーバ5とを含む。
動作環境設定用コンピュータ2は、一般的なコンピュータで構成され、ネットワークシステム10において、MFP1A,1B,1Cそれぞれの動作環境を設定するためのアプリケーションプログラム(以下「動作環境設定プログラム」という)が実行される。この動作環境設定プログラムは、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)9に記録されて流通し、動作環境設定用コンピュータ2が備えるCD−ROMドライブによって読取られる。読取られた動作環境設定プログラムは、動作環境設定用コンピュータ2が備えるRAM(Random Access Memory)に一時的に記憶され、中央演算装置(CPU)によって実行される。
なお、動作環境設定プログラムを、CD−ROM9から読み出すのに代えて、ネットワーク6に接続された他のコンピュータからダウンロードするようにしてもよい。ここでは、動作環境設定プログラムがCD−ROM9に記憶されて流通する例を示したが、他の記録媒体、たとえば、フレキシブルディスク、カセットテープ、ハードディスク、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、フラッシュROM、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリ等の媒体でもよい。
また、ここでいう動作環境設定プログラムは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
動作環境設定用コンピュータ2のハードウエア構成は、周知であるのでここではその詳細な説明は繰返さない。
認証サーバ5は、一般的なコンピュータで構成される。認証サーバ5は、ネットワーク6に接続された他の装置のユーザ認証を集中的に行うためのサーバである。ネットワーク6に接続された他の装置には、MFP1A,1B,1Cおよび動作環境設定用コンピュータ2を含めてもよい。
MFP(Multi Function Peripheral)1A,1B,1Cは、原稿を読取るためのスキャナ、ネットワーク6に接続された他の機器と通信するためのネットワークコントローラ、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成するための画像形成装置、ファクシミリ、およびハードディスクを含み、画像読取機能、複写機能、ファクシミリ送受信機能、データをプリントするプリント機能、電子メール送受信機能、電子データを送受信するファイル転送機能、電子データを蓄積してユーザ毎に管理するファイル管理機能を備えている。MFP1A,1B,1Cの機能はすべて同じであるので、ここでは特に言及しない限りMFP1Aを例に説明する。
なお、認証サーバ5、MFP1A,1B,1Cの台数は図1に示す台数に限定されるものではない。
ネットワーク6は、ローカルエリアネットワーク(LAN)である。ネットワーク6は、インターネットまたは一般公衆回線であってもよく、有線または無線を問わない。
本実施の形態におけるネットワークシステム10では、MFP1A,1B,1Cの動作環境の設定を、動作環境設定用コンピュータ2で行う。動作環境は、電子メール送信処理で用いられる電子メールアドレス、ファイル管理処理で用いられる部門データ、ユーザデータまたはボックスデータ、電子メールサーバやDNSサーバのIPアドレス等のネットワーク環境データである。
図2は、本実施の形態におけるMFPの概略構成を示す機能ブロック図である。図2を参照して、MFP1Aは、MFP1Aの全体を制御するための制御部100と、制御部100にそれぞれ接続された、原稿を光学的に読取って画像データを出力するスキャナ101と、ハードディスク等の記憶装置である記憶部108と、ユーザによる操作を受付ける操作パネル106と、ファクシミリデータを送受信するためのFAX102と、制御部100をネットワーク6に接続するためのネットワークコントローラ103と、紙などの記録媒体に画像を形成するためのプリンタ107とを備える。
スキャナ101は、CCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子を含み、原稿を光学的に読取って、画像データとしての電子データを出力する。スキャナ101から出力される画像データは、記憶部108に出力される。この際、ユーザIDおよびパスワードが入力されると、そのユーザIDに対応して記憶部108に設けられたボックスにその画像データが記憶される。
FAX102は、ファクシミリ装置であり、電話回線等の一般公衆回線と接続される。FAX102で受信されたデータは、記憶部108に記憶されるか、プリンタ107より出力される。
ネットワークコントローラ103は、ネットワーク6と接続され、MFP1Aをネットワーク6と接続するための通信インターフェイスである。ネットワークコントローラ103は、制御部100と接続される。制御部100から入力されたデータをネットワーク6に送出し、ネットワーク6から受信されたデータを制御部に出力する。また、ネットワークコントローラ103は、ネットワーク6を介して受信されたプリントデータを、記憶部108またはプリンタ107に出力する。また、ネットワーク6に接続された他のコンピュータとのデータの送受信を行う。他のコンピュータには動作環境設定用コンピュータ2が含まれる。
記憶部108は、ハードディスク等の記憶装置である。記憶部108に、ランダムアクセスメモリ(RAM)等の半導体メモリを用いてもよい。記憶部108は、スキャナで読取られた画像データ、ネットワークコントローラ103で受信されたデータなど、MFP1Aに入力されるデータを記憶する。
プリンタ107は、スキャナ101で読取られた画像データ、ネットワークコントローラ103により他のコンピュータから受信されたデータ、記憶部108に記憶されたデータを、紙などの記録媒体に可視化する。
制御部100は、MFP1Aの全体を制御する。特に、制御部100は、設定された動作環境を記憶部108に記憶しておき、所定の指示が入力されると、入力された指示に応じた動作を、設定されている動作環境にしたがって実行する。所定の指示は、操作パネル106から入力される場合と、ネットワークコントローラ103を介して他のコンピュータから入力される場合とがある。制御部100が実行する処理には次のものがある。
(1)ファイル管理処理
ユーザ毎に記憶部108の一部の領域を割当て、ユーザ毎に画像データや文書データ等の電子データをファイルとして記憶する。ユーザ毎に割てられる記憶部108の領域を、ここではボックスという。ユーザに割当てられるボックスの情報は、動作環境に含まれる。また、ファイル管理処理では、ユーザをグループごとにまとめて管理する。グループとは、例えば、ユーザが所属する部門を示す。ファイル管理処理では、ある部門に属するユーザ間では、それらユーザに割当てられたボックスに記憶されたデータへのアクセスを許可するが、他の部門に属するユーザからのアクセスを禁止するなど、部門毎にデータへのアクセス権限を異ならせる処理等を行う。ユーザが属するグループの情報は、ユーザとグループとの関連を示す情報であり、ここでは部門データといい、部門データは動作環境に含まれる。
(2)ユーザ認証処理
MFP1Aを操作するユーザを予め登録されたユーザに制限するための処理である。このため、制御部100は、操作パネル106にログイン画面を表示して、ログイン画面に従って入力されたユーザを識別するための識別情報(例えば、ユーザID)とパスワードとの入力を受付ける。そして、入力された識別情報とパスワードとが予め登録されたそれらと一致する場合に真のユーザとしてMFP1Aに対する動作の入力の受付を許可する。このユーザの識別情報とパスワードは、動作環境に含まれる。
ユーザ認証には、入力された識別情報が真正なものであるか否かを判断する処理を、MFP1Aの内部で実行する装置内処理と、認証サーバ5で実行する装置外処理とがある。ユーザ認証に関する動作環境には、装置内処理と装置外処理の区別と、装置外処置の場合には認証サーバ5を特定するためのネットワーク6上の位置情報とが含まれる。
(3)電子メール送受信処理
制御部100は、ネットワークコントローラ103を介して、ネットワーク6に接続された電子メールサーバから電子メールを送受信する。電子メールを受信するためにMFP1Aには、電子メールアドレスが割当てられている。MFP1Aに割当てられる電子メールアドレスは、動作環境に含まれる。また、電子メールを送受信するための電子メールサーバのネットワーク6上の位置、例えばIPアドレスも動作環境に含まれる。制御部100は、電子メール送信においては、例えば、スキャナ101で読取った画像データを電子メールに添付して送信することが可能である。スキャナ101で画像が読取られ、指定された電子メールアドレスに送信する指示が入力されると、指定された電子メールアドレスを宛先とし、スキャナ101で読取った画像データを添付した電子メールを作成する。そして、予め動作環境として設定されている電子メールサーバのIPアドレス宛てに、作成した電子メールを送信する。
(4)ファイル転送処理
制御部100は、ネットワークコントローラ103を介して、ネットワーク6に接続された他のコンピュータとの間でファイル(電子データ)を送受信する。ファイルを送受信する相手先のコンピュータのネットワーク上の位置、例えばIPアドレスは、動作環境に含まれる。
(5)宛先管理処理
記憶部108には宛先データが記憶される。宛先データは、電子メール送信処理で用いられる送信先の電子メールアドレスと、ファクシミリ送信処理で用いられる送信先の電話番号(ファクシミリ番号)とを含む。制御部100は、宛先データを記憶部108から読み出して、操作パネルに一覧表示する。これにより、ユーザは、ファクシミリ送信または電子メール送信する際に、一覧表示された宛先のうちからファクシミリ番号または電子メールアドレスを選択するだけで送信先を入力することができる。宛先データのファクシミリ番号は、ファクシミリ送信処理で必要とされる動作環境であり、宛先データの電子メールアドレスは、電子メール送信処理で必要とされる動作環境である。
(6)管理者の認証処理
管理者の認証処理は、複数ある動作環境のうち予め定められた動作環境を設定するための操作を、所定の権限を有するユーザによる操作に制限するために実行される。制御部100は、予め定められた動作環境の登録、変更、削除などの設定する操作が入力された場合には、パスワードの入力を要求する。そして、入力されたパスワードが予め記憶された管理者用パスワードと一致する場合にのみ操作を有効として動作環境を設定する。管理者用パスワードの認証が、管理者の認証である。管理者用パスワードは、MFP1Aが設置される前の段階では、初期値に「0000」が設定されており、記憶部108に記憶されている。そして、MFP1Aが設置される際に、管理者により変更されることにより設定され、記憶部108に記憶される。
なお、上述した制御部100が実行する処理は、一例であって、これらの処理に限定されるものではない。さらに、各処理を実行するのに必要とされる動作環境も上述したものに限定されない。要するに、制御部100が実行する処理は、MFP1Aで実行可能な処理であればよく、その処理を実行するために必要とされるデータが動作環境である。動作環境は、ユーザにより設定されるデータであり、MFP1Aの設置される環境に応じてMFP1Aをカスタマイズするためのデータである。
操作パネル106は、ユーザによる操作の入力を受付けるための入力部と、所定の情報を表示するための表示部とを含む。図3は、操作パネル106の平面図である。図3を参照して操作パネル106には、液晶タッチパネル150と、テンキー151と、セットされた数値を初期値に戻すためのクリアキー152と、割込コピーを実行するための割込キー153と、画像読取り開始を指示するためのスタートボタン154とが設けられている。液晶タッチパネル150は、液晶表示装置上に、透明な部材からなるタッチパネルを積載してなる。液晶表示装置は、表示部に相当する。タッチパネル、テンキー151、クリアキー152、割込キー153およびスタートボタン154が入力部に相当する。液晶表示装置に指示ボタンを表示させ、タッチパネルでそのボタンの指示を検出することで、種々の操作の入力が可能となる。操作パネル106は、MFP1Aにユーザによるログイン操作を受付けるためのログイン画面を表示し、ユーザIDとパスワードの入力を受付ける。
本実施の形態における動作環境設定用コンピュータ2は、MFP1A,1B,1Cに動作環境と、その動作環境をMFP1A,1B,1Cに設定させるコマンドとをMFP1A,1B,1Cそれぞれに送信することにより、MFP1A,1B,1Cそれぞれの動作環境を設定する。MFP1A,1B,1Cでは、上述した処理が実行されるが、それらの処理を実行するために必要とされる動作環境が設定されるのである。この際、MFP1A,1B,1Cでは、設定される動作環境によってパスワードを要求する。動作環境設定用コンピュータ2は、動作環境をMFP1A,1B,1Cに設定させるコマンドと設定するべき動作環境とを送信する前の段階で、MFP1A,1B,1Cに管理者用パスワードを送信して、管理者用パスワードが真正であることが確認できたことを条件に、コマンドと設定するべき動作環境と管理者用パスワードとを送信する。
動作環境設定用コンピュータ2では、動作環境が次の設定項目別に入力される。
(1)宛先データ
宛先データは、電子メール送信処理およびファクシミリ送信処理で必要とされる動作環境である。宛先データは、短縮番号、宛先名、宛先タイプ、宛先を含む。短縮番号は、宛先データを特定するためのユニークな番号である。宛先名は、ユーザが識別できる文字または記号で表され、宛先ごとに付される情報である。宛先タイプは電子メールアドレスとファクシミリ番号を識別するための情報であり、電子メールアドレスの場合には「email」、ファクシミリ番号の場合には「FAX」とされる。宛先は、電子メールアドレスまたはファクシミリ番号を示す。
(2)部門データ
部門データは、ファイル管理処理で必要とされる動作環境である。部門データは、各ユーザが所属するグループを定義する。ユーザを識別するためのユーザ識別情報とグループを識別するためのグループ識別情報とを関連付けたデータである。
(3)ユーザデータ
ユーザデータは、ファイル管理処理およびユーザ認証処理で必要とされる動作環境である。ユーザデータは、ユーザ識別情報とパスワードとを関連付ける。
(4)ボックスデータ
ボックスデータは、ファイル管理処理で必要とされる動作環境である。ボックスデータは、ユーザ識別情報とボックス情報とを関連付ける。ボックス情報には、例えば、ボックス名、記憶可能容量などを含む。
(5)ネットワーク環境データ
ネットワーク環境データは、電子メール送受信処理、ファイル転送処理で必要とされる動作環境である。ネットワーク環境データは、電子メールサーバのIPアドレス、FTPサーバのIPアドレスを含む。
<動作環境設定処理>
図4は、本実施の形態における動作環境設定用コンピュータで実行される動作環境設定処理の流れを示すフローチャートである。図4を参照して、動作環境設定処理では、まず、動作環境を設定する対象となるMFPが選択される(ステップS01)。動作環境設定用コンピュータ2のディスプレイに、ネットワークに接続されたMFP1A、1B,1Cに付された名称が一覧表示され、この一覧表示された名称を選択することにより、設定対象となる機器が選択される。MFP1A、1B,1Cに付された名称は、MFP1A、1B,1Cそれぞれに予め割当てられたネットワーク6上の位置を示す位置情報と対応付けられている。この位置情報は、例えばIP(Internet Protocol)アドレスである。これらの名称およびIPアドレスは、動作環境設定用コンピュータ2に予め記憶しておくようにしてもよいし、ネットワーク6でポートスキャンして取得するようにしてもよいし、DNS(Domain Name System)サーバから取得するようにしてもよい。
図5は、動作環境設定用コンピュータで、ディスプレイに表示されるMFP選択画面の一例を示す図である。図5を参照して、MFP選択画面では、モデル名と、管理者用パスワードと、IPアドレスとを表示する。モデル名には、MFP1A,1B,1Cそれぞれに付された名称が表示され、各名称の左隣にチェックボックスが表示される。このチェックボックスをマウスなどの入力デバイスを操作して指示することで、選択指示が入力される。選択されたことをユーザに示すために、チェックボックスにレ印が表示される。
管理者用パスワードは、MFP選択画面が表示された段階では、何も表示されない。ユーザによる入力を受付けるための入力領域とされる。IPアドレスの項目は、MFP1A,1B,1Cにそれぞれ割当てられているIPアドレスが表示される。モデル名とIPアドレスとは関連したデータであるので、モデル名のチェックボックスを指示する選択指示は、MFP1A,1B,1Cに割当てられたIPアドレスの指示となる。
図4に戻って、次のステップS02では、選択されたMFP1A,1B,1Cにそれぞれ与えられている管理者用パスワードの入力が受付けられる。管理者用パスワードの受付は、図5に示したMFP選択画面において、管理者パスワードの項目に設けられた入力領域にユーザがキーボードなどの入力デバイスで文字列を入力することにより受付けられる。ここで入力される管理者用パスワードは、ステップS01で選択されたMFP1A,1B,1Cのすべての管理者パスワードである。選択された全てのMFPの管理者用パスワードが入力されることを条件に、ステップS03に進む。なお、管理者用パスワードに初期値の「0000」が設定されたままの状態で使用しているような場合、または、管理者が全てのMFP1A,1B,1Cで統一したパスワードを管理者パスワードとして設定している場合には、デフォルトボタンを準備して、それを指示することで初期値のパスワードまたは統一パスワードを入力するようにしてもよい。これにより、管理者パスワードの入力処理を簡略にすることができる。
そして、ステップS03では、管理者用パスワードがチェックされる。ステップS01で選択されたMFP1A,1B,1Cの全てについて、ステップS02で入力された管理者用パスワードが真正なものであるか否かが判断される。具体的には、選択されたMFP1A,1B,1Cのいずれか1つを特定して、その特定されたMFPに対する管理者用パスワードをMFPに送信して、MFPへのログインを要求する。ログイン要求を受信したMFPでは、受信した管理者用パスワードが、記憶部108に記憶された管理者用パスワードと一致する場合には、ログインを許可する信号を動作環境設定用コンピュータ2に送信し、一致しない場合には一致しないことを示す信号を送信する。動作環境設定用コンピュータ2では、MFPから受信した返信信号が一致することを示す信号である場合に、管理者用パスワードが真正なものであると判断し、一致しないことを示す信号である場合に、管理者用パスワードが真正でないと判断する。動作環境設定用コンピュータでは、選択された全てのMFP1A,1B,1Cを順に特定して、管理者用パスワードが真正であるか否かを判断する。
次のステップS04では、全てのMFP1A,1B,1Cについて、管理者用パスワードが真正であるか否かを判断する。MFP1A,1B,1Cの管理者用パスワードが真正である場合に、ステップS05に進み、いずれか1つでも真正でない場合にはステップS02に戻る。すなわち、動作環境設定処理では、全てのMFP1A,1B,1Cの管理者用パスワードが真正であることを条件に、ステップS05に進む。
図6は、ステップS04で表示されるパスワードチェック結果表示画面の一例を示す図である。図6では、全てのMFP1A,1B,1Cのパスワードが真正であると判断された場合に表示される画面である。ログイン結果の項目に「OK」の文字が表示され、正常にログイン処理がMFP1A,1B,1Cで実行されて、パスワードが真正であることが表示されている。
また、パスワードチェック画面の下部には、「一括設定」ボタン、「個別設定」ボタンが表示される。「一括設定」ボタンは、選択された全てのMFP1A,1B,1Cに同じ設定データを設定する場合に指示され、「個別設定」ボタンは選択されたMFP1A,1B,1Cに個別に設定データを設定する場合に指示される。
図7は、ステップS04で表示されるパスワードチェック結果表示画面の別の例を示す図である。図7では、MFP1A、1Cのパスワードが真正であると判断され、MFP1Bのパスワードが真正でないと判断された場合に表示される画面である。ログイン結果の項目に、MFP1A,1Cでは「OK」の文字が表示され、MFP1A,1Cで正常にログイン処理が実行されて、パスワードが真正であることが表示されている。しかし、ログイン結果の項目に、MFP1Bでは「パスワードエラー」の文字が表示され、MFP1Bで正常にログイン処理が実行されず、パスワードが真正でないことが表示されている。
また、パスワードチェック画面の下部には、「パスワード入力」ボタンが表示される。「パスワード入力」ボタンが指示された場合には、図5に示したMFP選択画面が表示され、再度パスワードの入力が受付けられる。
なお、図7に示したパスワードチェック結果表示画面の下部に、「一括設定」ボタンおよび「個別設定」ボタンを表示するようにして、「一括設定」ボタンまたは「個別設定」ボタンが選択された場合には、パスワードが真正と判断されたMFP1A,1Cを選択されたMFPとし、パスワードが真正でないと判断されたMFP1Bを設定対象からは除外するようにしてもよい。
図4に戻って、ステップS05では、設定対象とされているMFP1A,1B,1Cの全てに同じ内容を設定するか否かが判断される。これは、図6に示した、パスワードチェック結果表示画面の「一括設定」ボタンと「個別設定」ボタンのいずれが指示されたかにより判断する。「一括設定」ボタンが指示された場合にはステップS06に進み、「個別設定」ボタンが指示された場合にはステップS14に進む。
ステップS06では、設定項目が選択される。本実施の形態においては、設定項目は複数あるため、複数の設定項目のうちから1つが選択される。そして、次のステップS07では、選択された設定項目の設定データの入力が受付けられる。ステップS08では、次に設定データを入力するための設定項目が存在するか否かが判断される。これは、ユーザによりさらに設定項目が選択されたか否かにより判断される。そのような設定項目が存在する場合にはステップS06に戻り、さらに設定項目が選択される。そのような設定項目が存在せず、ユーザの所望する設定項目の全てに設定データが入力された場合にはステップS09に進む。ステップS09では、設定データを設定する処理を実行する指示が入力されたか否かが判断される。指示が入力された場合にはステップS10に進み、指示が入力されない場合には、ステップS06に戻る。
一方、ステップS05で、設定対象とされているMFP1A,1B,1Cに個別に設定データを設定すると判断された場合には、換言すれば、「個別設定」ボタンが指示された場合にはステップS14に進む。ステップS14では、ステップS01で選択されたMFPのうちから1つのMFPの指定が受付けられる。ここで、指定されたMFPが、設定項目の設定の対象とされる。そして、ステップS15では、設定項目が選択される。複数の設定項目のうちから1つが選択される。次のステップS16では、選択された設定項目の設定データの入力が受付けられ、ステップS17では、次に設定データを入力するための設定項目が存在するか否かが判断される。そのような設定項目が存在する場合にはステップS15に戻り、さらに設定項目が選択される。そのような設定項目が存在せず、ユーザの所望する設定項目の全てに設定データが入力された場合にはステップS18に進む。ステップS18では、次に設定項目を設定するべきMFPが存在するか否かが判断される。存在する場合にはステップS14に戻り、存在しない場合にはステップS19に進む。ステップS18の判断は、ユーザにより設定項目を設定するMFPの選択指示の有無により判断される。そして、次のステップS19では、設定データを設定する処理を実行する指示が入力されたか否かが判断される。指示が入力された場合にはステップS10に進み、指示が入力されない場合には、ステップS14に戻る。
図8は、設定項目選択画面の一例を示す図である。この設定項目選択画面は、図4のステップS06およびステップS15で表示される画面である。図8を参照して、宛先データ、部門データ、ユーザデータ、ボックスデータ、およびネットワーク環境データの5つの設定項目が表示される。各設定項目の左側には、チェックボックスが設けられており、チェックされた設定項目が指定される。この設定項目選択画面で指定された設定項目において動作環境の入力が可能となる。設定項目選択画面の下部には、「実行」ボタンと、「戻る」ボタンと、「次へ」ボタンとが表示される。「実行」ボタンは、設定項目の設定が終了した段階で指示されるボタンであり、指示されると設定されたデータを選択されたMFP1A,1B,1Cに設定する処理が実行される。「戻る」ボタンを指示すると、1つ前に表示されていた画面、ここでは図6に示したパスワードチェック結果表示画面が表示される。「次へ」ボタンを指示すると、選択された設定項目を設定するための入力画面が表示される。
図9は、設定データ入力画面の一例を示す別の図である。この設定データ入力画面は、図4のステップS07およびステップS16で表示される画面である。図9は、設定項目に宛先データが選択された場合に表示され、宛先データの入力が受付けられる。図9を参照して、宛先データは、短縮番号と、宛先名と、宛先タイプと、宛先とを含む。短縮番号は、宛先データを追加するごとに順に自動的に付与される連続した番号である。宛先名、宛先タイプ、宛先がユーザにより入力される。設定データ入力画面の下部には、「戻る」ボタンと、「次へ」ボタンと、「キャンセル」ボタンとが表示される。「戻る」ボタンを指示すると、1つ前に表示されていた画面が表示される。「次へ」ボタンを指示すると、設定項目選択画面が表示される。選択された設定項目を設定するための入力画面が表示される。「キャンセル」ボタンが指示されると、入力された宛先データが1つキャンセルされ、それが入力される前の状態の表示に切換る。
図10は、設定データ入力画面の別の例を示す図である。この設定データ入力画面は、図4のステップS07およびステップS16で表示される画面である。図10は、設定項目にユーザデータが選択された場合に表示され、ユーザデータの入力が受付けられる。図10を参照して、ユーザデータは、ユーザ名と、電子メールアドレスとを含む。ユーザデータの設定データ入力画面では、「インポート」ボタンが指示されることにより、動作環境設定用コンピュータ2に既に記憶されているアドレス帳など他のアプリケーションプログラムで作成されたデータを、読出してユーザデータとすることができる。
図4に戻って、ステップS10では、ステップS01で選択されたMFP1A,1B,1Cのうちから1つのMFPが設定データを設定するためのMFPとして特定される。ここで特定されるMFPが、入力された設定データの送信の対象となる設定MFPである。次のステップS11では、ステップS07またはステップS16で入力された設定データをステップS02で入力された管理者用パスワードとともに、特定されたMFPのIPアドレスに送信する。送信するデータには、設定データをMFPに動作環境として設定させるコマンドが含まれる。ステップS14〜ステップS19が実行された場合には、設定データは、特定されたMFPに対して設定された設定データである。特定されたMFPでは、設定データと管理者用パスワードとを受信すると、管理者用パスワードが真正であるか否かを判断するが、既に、真正であることが確認された管理者用パスワードが受信されるため、真正であると判断されるはずである。そして、受信したデータに含まれるコマンドに従って、設定データが設定される。
動作環境設定用コンピュータ2では、次に設定MFPとして特定するためのMFPがあるか否かが判断される(ステップS12)。ステップS01で選択されたMFPのうち未だ設定データが設定されていないMFPが存在する場合にはステップS10に戻る。選択されたMFPの全てに設定データが設定された場合にはステップS13に進む。ステップS13では、設定が完了したことを示すダイアログを表示した後、処理を終了する。
<動作環境設定処理の変形例>
次に、動作環境設定処理の変形例について説明する。図11は、本実施の形態における動作環境設定用コンピュータで実行される動作環境設定処理の別の流れを示すフローチャートである。図11を参照して、変形された動作環境設定処理では、まず、動作環境を設定する対象となるMFPが選択される(ステップS21)。
次のステップS22〜ステップS32の処理は、図4のステップS05〜ステップS19の処理と同じである。したがって、ここでは説明を繰返さない。変形された動作環境設定処理では、動作環境データの設定対象として選択されたMFPの真正な管理者用パスワードの入力を受付ける前に、設定データの入力がなされる。
そして、ステップS23では、入力された設定データをMFPに設定するために、管理者用パスワードが必要とされるか否かが判断される。MFP1A,1B,1Cは、管理者パスワードの入力を条件として設定を許可する設定データと、管理者用パスワードの入力を条件とすることなく設定を許可する設定データとを有する。動作環境設定用コンピュータ2は、設定データごとに管理者用パスワードを必要とするか否かを区別する情報を予め記憶している。そして、MFP1A,1B,1Cごとに、ステップS22〜ステップS32で設定された設定データの中に、管理者用パスワードを必要とする設定項目が1つでも存在するか否かを判断する。管理者用パスワードを必要とする設定項目が1つでも存在する場合にはステップS34に進み、管理者用パスワードを必要とする設定項目が1つも存在しない場合には、ステップS41へ進む。
なお、MFP1A,1B,1Cごとに管理者用パスワードを必要とする設定項目が異なる場合には、MFP1A,1B,1Cごとに管理者用パスワードを必要とする設定項目を記憶するようにして、ステップS33で管理者用パスワードを必要とするMFPについては、ステップS34以降の処理を実行して、管理者用パスワードを必要としないMFPについてはステップS41以降の処理を実行することになる。
ステップS34〜ステップS36の処理は、図4のステップS02〜ステップS04の処理と同じである。また、ステップS37〜ステップS40の処理は、図4のステップS10〜ステップS13の処理と同じである。したがって、管理者用パスワードが必要とされる設定項目の設定データが入力された場合には、ステップS21で選択されたMFP1A,1B,1Cの全ての管理者用パスワードが真正であることが確認された後に、MFP1A,1B,1Cに順に設定データと管理者用パスワードとが送信される。したがって、管理者用パスワードが真正でないことが原因で、設定データをMFP1A,1B,1Cに送信して設定させる処理が中断されることがない。
一方、ステップS41では、設定データの設定に管理者用パスワードが不要と判断された場合である。この場合には、管理者用パスワードが真正でないことが原因で、設定データをMFP1A,1B,1Cに送信して設定させる処理が中断されることがないので、設定データを設定するべきMFPを特定し(ステップS41)、設定データをそれを設定させるコマンドとともに特定されたMFPに送信(ステップS42)する。次に設定データを未だ送信していないMFPがある場合には(ステップS43でYES)、ステップS41とステップS42とを繰返して実行する。全てのMFPに設定データを送信した場合には(ステップS43でNO)、ステップS40に進む。
以上説明したように本実施の形態における動作環境設定用コンピュータ2は、動作環境設定プログラムが実行されると、MFP1A,1B,1Cの管理者用パスワード入力され、それら全ての管理者用パスワードが正しいと判定されたことを条件に、MFP1A,1B,1Cの動作環境を設定するための設定データが順に送信される。このため、全てのMFP1A,1B,1Cについて正しいパスワードが入力されなければ、設定データを送信しないので、設定データを順に送信中に途中で処理が中断することがない。
また、設定データの入力を受付ける前に、管理者用パスワードが正しいことが判定されるので、設定情報の入力が無駄になることがない。
さらに、入力された設定データの少なくとも1つについて、それを設定するのに管理者用パスワードが必要なことを条件に、管理者用パスワードの入力を受付けるので、設定データの設定に管理者用パスワードが不要な場合には管理者用パスワードが受付けられないので、不要なパスワードが入力されるのを回避することができる。
なお、本実施の形態においては、動作環境設定プログラムについて説明したが、動作環境設定用コンピュータ2で実行される動作環境設定方法として発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態の1つにおけるネットワークシステムの全体概要を示す図である。 本実施の形態におけるMFPの概略構成を示す機能ブロック図である。 操作パネルの平面図である。 本実施の形態における動作環境設定用コンピュータで実行される動作環境設定処理の流れを示すフローチャートである。 MFP選択画面の一例を示す図である。 パスワードチェック結果表示画面の一例を示す図である。 パスワードチェック結果表示画面の別の例を示す図である。 設定項目選択画面の一例を示す図である。 設定データ入力画面の一例を示す図である。 設定データ入力画面の別の例を示す図である。 本実施の形態における動作環境設定用コンピュータで実行される動作環境設定処理の別の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
2 動作環境設定用コンピュータ、5 認証サーバ、6 ネットワーク、10 ネットワークシステム、100 制御部、101 スキャナ、103 ネットワークコントローラ、106 操作パネル、107 プリンタ、108 記憶部。

Claims (5)

  1. ネットワークに接続されたコンピュータにより実行されて、前記ネットワークに接続された複数の画像処理装置の動作環境を設定するアプリケーションプログラムであって、
    前記複数の画像処理装置のうちから設定の対象となる画像処理装置の前記ネットワーク上の位置を受付けるステップと、
    ネットワーク上の位置が指定された前記画像処理装置それぞれの動作環境を設定するための設定データの入力を受付けるステップと、
    ネットワーク上の位置が指定された前記画像処理装置それぞれの動作環境を設定するために前記画像処理装置それぞれにより要求されるパスワードの入力を受付けるステップと、
    前記指定された画像処理装置それぞれのパスワードが正しいか否かを判定するステップと、
    前記指定された全ての画像処理装置のパスワードが正しいと判定されたことを条件に、前記指定された画像処理装置それぞれに設定された設定データを順に送信するステップとをコンピュータに実行させる画像処理装置の動作環境設定プログラム。
  2. 前記判定ステップは、前記指定された画像処理装置それぞれに前記入力されたパスワードを送信するステップと、
    前記パスワードを送信した画像処理装置からパスワードが正しいことを示す情報を受信するステップとを含む、請求項1に記載の動作環境設定プログラム。
  3. 前記設定データの入力を受付けるステップは、前記判定ステップにより前記指定された全ての画像処理装置のパスワードが正しいと判定されたことを条件に、前記設定データの入力を受付ける、請求項1に記載の動作環境設定プログラム。
  4. 前記パスワードの入力を受付けるステップは、前記設定データの入力を受付けるステップにより入力された設定データの少なくとも1つの設定にパスワードが必要なことを条件に、パスワードの入力を受付ける、請求項1に記載の動作環境設定プログラム。
  5. ネットワークに接続されたコンピュータにより実行されて、前記ネットワークに接続された複数の画像処理装置の動作環境を設定する方法であって、
    前記複数の画像処理装置のうちから設定の対象となる画像処理装置の前記ネットワーク上の位置を受付けるステップと、
    ネットワーク上の位置が指定された前記画像処理装置それぞれの動作環境を設定するための設定データの入力を受付けるステップと、
    ネットワーク上の位置が指定された前記画像処理装置それぞれの動作環境を設定するために前記画像処理装置それぞれにより要求されるパスワードの入力を受付けるステップと、
    前記指定された画像処理装置それぞれのパスワードが正しいか否かを判定するステップと、
    前記指定された全ての画像処理装置のパスワードが正しいと判定されたことを条件に、前記指定された画像処理装置それぞれに設定された設定データを順に送信するステップとを含む、画像処理装置の動作環境設定方法。
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