JP2006101256A - チューナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 同時に複数の放送の選局が可能であって受信品質の低下を抑えることができるチューナ装置を提供する。
【解決手段】 チューナ部TUN1と、チューナ部TUN2と、チューナ部TUN1に信号を供給する入力端子T1と、入力端子T1に接続される外部機器(パラボラアンテナとLNBから成る屋外ユニットのLNB)に電源電圧を供給するためのLNB電源ライン1とを備え、LNB電源ライン1に接続されるトラップフィルタ11をチューナ部TUN1に設けることを特徴とするチューナ装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、チューナ装置に関し、特に同時に複数の放送の選局が可能なチューナ装置に関する。
チューナ装置は、チューナ部を1系統備えたものが主流である。例えば、BS(Broadcasting Satellite) デジタル放送、CS(Communication Satellite) デジタル放送等のデジタル放送を受信するためのデジタル放送受信用チューナ装置は、入力されたRF(Radio Frequency)信号を互いに90度の位相差を有する二つのベースバンド信号(I信号、Q信号)にダイレクトコンバートするI/Q復調回路を1系統備えたものが主流である。
ところで、近年、衛星放送やCATV(Community Antena Television又はCable Television)等の分野においては、デジタル放送が開始され、多くの放送衛星あるいは通信衛星が打ち上げられており、多数の番組が放送されている。このようなデジタル放送の進展に伴い、デジタル放送受信用機器の多機能化に関する視聴者の要求は今後さらに高まるものと考えられる。このような視聴者の要求を満たすために、例えば、HDD(Hard Disk Drive:ハード磁気ディスク装置)を搭載し、受信しているデジタル放送をこのHDDに記録保存したり、また裏番組を録画したりすることができるデジタル放送受信用レコーダや軌道位置の異なる複数の衛星からのデジタル放送を受信するデジタル放送受信用セットトップボックスが登場している。
上記デジタル放送受信用レコーダや上記デジタル放送受信用セットトップボックスは、上述した機能を確保するために、チューナ部を2系統備えているチューナ装置(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)を内蔵する必要がある。
チューナ部を2系統備える従来のチューナ装置として、ここではチューナ部を2系統備える従来のデジタル放送受信用チューナ装置を例に挙げて説明する。チューナ部を2系統備える従来のデジタル放送受信用チューナ装置の回路ブロック図を図7に示す。
図7に示す従来のデジタル放送受信用チューナ装置は、軌道位置の異なる2つの衛星からのデジタル放送の同時選局を可能にするために、チューナ部TUN4及びチューナ部TUN2を有している。なお、チューナ部TUN4及びチューナ部TUN2は一つの筐体内部に収められている。
チューナ部TUN4は、ハイパスフィルタ2と、RF増幅器3と、RFアッテネータ4と、RF増幅器5と、I/Q復調回路6とを備えている。そして、I/Q復調回路6は、局部発振器7と、ローパスフィルタ8と、位相同期ループ回路(以下、「PLL(Phase Lock Loop)回路」という)9と、I/Q直交検波器10とを備えている。また、ハイパスフィルタ2の入力端に入力端子T1と、LNB(Low Noise Block down converter)電源ライン1を介してLNB電源端子T13とが接続される。また、I/Q直交検波器10のI信号出力端にI信号出力端子T3が接続され、I/Q直交検波器10のQ信号出力端にQ信号出力端子T4が接続される。さらに、RF増幅器3の高圧側電源端子に電源端子T7が、RF増幅器5の高圧側電源端子に電源端子T8が、I/Q復調回路6の高圧側電源端子に電源端子T9が、それぞれ接続される。なお、LNB電源ライン1は、パラボラアンテナとLNBから成り入力端子T1に接続される屋外ユニット(不図示)のLNBに電源電圧を供給するために設けられる。
チューナ部TUN2は、ハイパスフィルタ2’と、RF増幅器3’と、RFアッテネータ4’と、RF増幅器5’と、I/Q復調回路6’とを備えている。そして、I/Q復調回路6’は、局部発振器7’と、ローパスフィルタ8’と、位相同期ループ回路(以下、「PLL(Phase Lock Loop)回路」という)9’と、I/Q直交検波器10’とを備えている。また、ハイパスフィルタ2’の入力端に入力端子T2と、LNB電源ライン1’を介してLNB電源端子T14とが接続される。また、I/Q直交検波器10’のI信号出力端にI信号出力端子T5が接続され、I/Q直交検波器10’のQ信号出力端にQ信号出力端子T6が接続される。さらに、RF増幅器3’の高圧側電源端子に電源端子T10が、RF増幅器5’の高圧側電源端子に電源端子T11が、I/Q復調回路6’の高圧側電源端子に電源端子T12が、それぞれ接続される。なお、LNB電源ライン1’は、パラボラアンテナとLNBから成り入力端子T2に接続される屋外ユニット(不図示)のLNBに電源電圧を供給するために設けられる。
チューナ部部TUN4とチューナ部TUN2とは同一の構成であるので、ここではチューナ部部TUN4についてのみ説明する。入力端子T1から入力されたRF信号は、ハイパスフィルタ2によって低域成分が除去され、RF増幅器3によって増幅され、RFアッテネータ4によって減衰され、RF増幅器5によって増幅された後、I/Q復調回路6に送出される。ここで、RFアッテネータ4はI/Q復調回路6に入力されるRF信号レベルを最適化するように制御される。
I/Q復調回路6では、I/Q直交検波器10がRF増幅器5から出力される信号と局部発振器7から出力される局部発振信号とを混合することで、RF増幅器5から出力される信号を互いに90度の位相差を有する二つのベースバンド信号(I信号、Q信号)にダイレクトコンバートし、一方のベースバンド信号であるI信号をI信号出力端子T3に出力し、他方のベースバンド信号であるQ信号をQ信号出力端子T4に出力する。
PLL回路9は、内部で発生させた基準信号と局部発振器7から出力される局部発振信号との位相差に応じた信号をローパスフィルタ8に出力する。ローパスフィルタ8は、PLL回路9から出力される信号を直流電圧である同調電圧VTに変換し、その同調電圧VTを局部発振器7に出力する。局部発振器7は、ローパスフィルタ8から出力される同調電圧VTに応じて局部発振信号の周波数を可変する。これにより受信希望RF信号の周波数と局部発振器7から出力される局部発振信号の周波数とが同一になる。
また、2系統の同一構成のチューナ部を有するチューナ装置においては、それぞれのチューナ部が受信するRF信号やそれぞれの局部発振器から発振される局部発振信号がお互いに干渉し合うおそれがある。このようなチューナ部の相互干渉を防止するために、図7に示す従来のデジタル放送受信用チューナ装置では、チューナ部TUN4とチューナ部TUN2が筐体内部で仕切り板(不図示)にて分離されるとともに、チューナ部TUN4の接地パターン(グランドGND1)とチューナ部TUN2の接地パターン(グランドGND2)が分離されている。
また、図7に示す従来のデジタル放送受信用チューナ装置においては、チューナ部TUN4とチューナ部TUN2が同一の衛星からのRF信号を入力することにより、チューナ部TUN4及びTUN2が同一番組を選局したり、あるいは同一の衛星からの二つの放送番組をチューナ部TUN4及びTUN2がそれぞれ一つずつ選局したりすることが可能となる。
特開平9−83421号公報 特開2003−125302号公報
一つの筐体に2系統のチューナ部を搭載する場合、各チューナ部の主電源として3.3Vや5Vの電圧が使用されることが多いが、上記主電源の電源ラインについては流れる電流容量が少ないため、上記主電源の電源ラインは0.2mm程度まで細くできる。したがって、上記主電源の電源ラインは相互に干渉しないように配線することが可能である。
一方、LNB電源ラインについてはショートモードでの故障時には電流容量が多くなるため、パターン幅も太くする必要がある。例えば800mAの電流が流れる場合、LNB電源ラインパターンの温度上昇を10℃以下に抑えるためには、一般的によく使用されるパターンの銅箔厚0.035mmとした場合、設計的には0.4mmのパターン幅にすることが望ましい。また、雷サージ対策の観点からLNB電源ラインを短くする必要があるため、LNB電源ライン1と入力端子T2−ハイパスフィルタ2’間の信号ラインとが立体交差するように配線する必要がある。
このため、図7に示す従来のデジタル放送受信用チューナ装置では、入力端子T1と入力端子T2に同一周波数のRF信号が入力され且つ入力端子T1に入力されるRF信号と入力端子T2に入力されるRF信号の入力レベル差が大きい場合、強入力レベルのRF信号が弱入力レベルのRF信号を入力するチューナ部にLNB電源ライン1を介して漏れてしまう。そして、この漏れにより、強入力レベルのRF信号が弱入力レベルのRF信号に干渉し、弱入力レベルのRF信号のC/N(Carrier to Noise ratio)が劣化し、受信品質が低下するという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑み、同時に複数の放送の選局が可能であって受信品質の低下を抑えることができるチューナ装置並びにこれを備える受信装置及び電気機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るチューナ装置は、第1のチューナ部と、第2のチューナ部と、前記第1のチューナ部に信号を供給する第1の入力端子と、前記第1の入力端子に接続される外部機器に電源電圧を供給するための電源ラインとを備え、前記電源ラインに接続されるトラップフィルタを前記第1のチューナ部に設ける構成とする。なお、前記第1のチューナ部の入力端子に入力されるRF信号の周波数が、前記トラップフィルタの信号減衰域(前記トラップフィルタによって減衰させることができる信号の周波数領域)に含まれるように前記トラップフィルタのトラップ特性を定める。
このような構成によると、前記第1の入力端子と前記第2のチューナ部に信号を供給する入力端子に同一周波数のRF信号が入力され且つ前記第1の入力端子に入力されるRF信号と前記第2のチューナ部に信号を供給する入力端子に入力されるRF信号の入力レベル差が大きい場合に前記電源ラインに輻射される或いは流入する信号を前記トラップフィルタが減衰させるので、弱入力レベルRF信号のC/Nが劣化し、受信品質が低下することを防止することができる。
また、上記構成のチューナ装置において、前記第1のチューナ部が、局部発振回路と、前記局部発振回路を制御する位相同期ループ回路とを備え、前記トラップフィルタが、前記位相同期ループ回路の出力に基づく同調電圧に応じてトラップ周波数を可変するようにしてもよい。これにより、自動的に前記第1の入力端子に入力されるRF信号の周波数が、前記トラップフィルタの信号減衰域(前記トラップフィルタによって減衰させることができる信号の周波数領域)に含まれるようになる。
また、上記各構成のチューナ装置において、前記トラップフィルタを複数設けてもよい。このような構成によると、前記第1の入力端子と前記第2のチューナ部に信号を供給する入力端子に同一周波数のRF信号が入力され且つ前記第1の入力端子に入力されるRF信号と前記第2のチューナ部に信号を供給する入力端子に入力されるRF信号の入力レベル差が大きい場合に前記電源ラインに輻射される或いは流入する信号を前記複数のトラップフィルタから成るトラップフィルタ部が広範囲に渡って減衰させることができるので、弱入力レベルRF信号のC/Nが劣化し、受信品質が低下することをより確実に防止することができる。
また、雷サージ対策の観点から前記電源ラインの長さを短くするために、上記各構成のチューナ装置において、前記第2のチューナ部に信号を供給する第2の入力端子を備え、前記電源ラインと前記第2の入力端子−前記第2のチューナ部間の信号ラインとが立体交差するようにしてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る受信装置は上記いずれかの構成のチューナ装置を備え、本発明に係る電気機器は前記受信装置を備えるようにする。
本発明によると、同時に複数の放送の選局が可能であって受信品質の低下を抑えることができるチューナ装置並びにこれを備える受信装置及び電気機器を実現することができる。
本発明の一実施形態について図面を参照して以下に説明する。本発明に係るチューナ装置として、ここではデジタル放送受信用チューナ装置を例に挙げて説明する。
まず、本発明の第一実施形態について説明する。本発明の第一実施形態に係るデジタル放送受信用チューナ装置の回路ブロック図を図1に示す。なお、図1において図7と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図1に示す本発明の第一実施形態に係るデジタル放送受信用チューナ装置は、図7に示す従来のデジタル放送受信用チューナ装置のチューナ部TUN4をチューナ部TUN1に置換した構成である。したがって、チューナ部TUN1及びチューナ部TUN2は一つの筐体内部に収められている。また、チューナ部の相互干渉を防止するために、チューナ部TUN1とチューナ部TUN2が筐体内部で仕切り板(不図示)にて分離されるとともに、チューナ部TUN1の接地パターン(グランドGND1)とチューナ部TUN2の接地パターン(グランドGND2)が分離されている。また、雷サージ対策の観点からLNB電源ライン1の長さを短くするために、LNB電源ライン1と入力端子T2−ハイパスフィルタ2’間の信号ラインとが立体交差するように配線されている。
図1に示す本発明の第一実施形態に係るデジタル放送受信用チューナ装置が具備しているチューナ部TUN1は、図7に示す従来のデジタル放送受信用チューナ装置が具備しているチューナ部TUN4にトラップフィルタ11を新たに設けた構成である。
トラップフィルタ11は、コイルL1と、コンデンサC1と、可変容量ダイオードD1と、抵抗R1とによって構成される。コイルL1の一端がLNB電源ライン1に接続され、コイルL1の他端がコンデンサC1の一端に接続される。コンデンサC1の他端は、抵抗R1を介してローパスフィルタ8の出力端に接続されるとともに、可変容量ダイオードD1のカソードに接続される。可変容量ダイオードD1のアノードはグランドGND1に接続される。このような構成であるトラップフィルタ11のトラップ特性は図2に示すようになる。
ローパスフィルタ8から出力される同調電圧VTが抵抗R1を介して可変容量ダイオードD1のカソードに印加され可変容量ダイオードD1に逆バイアスがかかるので、可変容量ダイオードD1の容量値ひいてはトラップフィルタ11のトラップ周波数f0がローパスフィルタ8から出力される同調電圧VTに応じて変化する。なお、トラップフィルタ11のトラップ周波数f0が入力端子T1に入力されるRF信号の周波数と同一周波数帯になるように、トラップフィルタ11を構成する各素子の回路定数を設定する。
図1に示す本発明に係るデジタル放送受信用チューナにおいて、例えば、図1に示す本発明に係るデジタル放送受信用チューナがいずれかの入力端子に入力されるRF信号の送信元である衛星の受信可能限界地域に位置している場合や、パラボラアンテナとLNBから成る屋外ユニット(不図示)と図1に示す本発明に係るデジタル放送受信用チューナの入力端子とを接続する同軸ケーブルの引回しにより、入力端子T1に入力されるRF信号と入力端子T2に入力されるRF信号の入力レベル差が生じる場合のように、入力端子T1と入力端子T2に同一周波数のRF信号が入力され且つ入力端子T1に入力されるRF信号と入力端子T2に入力されるRF信号の入力レベル差が大きい場合がある。
通常デジタル放送受信用チューナ装置の入力端子に入力されるRF信号の入力レベルは−25dBm〜−65dBmで規定されている。ところが、例えば入力端子T1に周波数がfRFである−65dBmの弱入力レベルRF信号が入力され、入力端子T2に周波数がfRFである−25dBmの強入力レベルRF信号が入力されると、入力端子T2に入力された−25dBmの強入力レベルRF信号が、入力端子T2−ハイパスフィルタ2’間の信号ラインと立体交差しているLNB電源ライン1に輻射し、LNB電源ライン1及びハイパスフィルタ2を介してRF増幅器3に入力され、入力端子T1からハイパスフィルタ2を介してRF増幅器3に入力される−65dBmの弱入力レベルRF信号と干渉するおそれがある。また、例えば入力端子T1に周波数がfRFである−25dBmの強入力レベルRF信号が入力され、入力端子T2に周波数がfRFである−65dBmの弱入力レベルRF信号が入力されると、入力端子T1に入力された−25dBmの強入力レベルRF信号が、LNB電源ライン1に流入し、LNB電源ライン1と立体交差している入力端子T2−ハイパスフィルタ2’間の信号ラインに輻射し、ハイパスフィルタ2’を介してRF増幅器3’に入力され、入力端子T2からハイパスフィルタ2’を介してRF増幅器3’に入力される−65dBmの弱入力レベルRF信号と干渉するおそれがある。
図7に示す従来のデジタル放送受信用チューナ装置では、例えば入力端子T1に周波数がfRFである−65dBmの弱入力レベルRF信号が入力され、入力端子T2に周波数がfRFである−25dBmの強入力レベルRF信号が入力された場合、図3に示すように、RF増幅器3に入力される−65dBmの弱入力レベルRF信号S1と入力端子T2に入力された−25dBmの強入力レベルRF信号に起因する漏れ信号L2とのレベル差D2が小さいため、入力端子T2に入力された−25dBmの強入力レベルRF信号に起因する漏れ信号L2が−65dBmの弱入力レベルRF信号S1に干渉し、−65dBmの弱入力レベルRF信号S1のC/Nが劣化し、受信品質が低下するという問題があった。
一方、図1に示す本発明の第一実施形態に係るデジタル放送受信用チューナ装置では、例えば入力端子T1に周波数がfRFである−65dBmの弱入力レベルRF信号が入力され、入力端子T2に周波数がfRFである−25dBmの強入力レベルRF信号が入力された場合、トラップフィルタ11のトラップ周波数f0がfRFと一致するので、LNB電源ライン1に輻射してきた−25dBmの強入力レベルRF信号に起因する漏れ信号を減衰させることができる。これにより、図4に示すように、RF増幅器3に入力される−65dBmの弱入力レベルRF信号S1と入力端子T2に入力された−25dBmの強入力レベルRF信号に起因する漏れ信号L1とのレベル差D1が大きくなり、入力端子T2に入力された−25dBmの強入力レベルRF信号に起因する漏れ信号L1が−65dBmの弱入力レベルRF信号S1に干渉し、−65dBmの弱入力レベルRF信号S1のC/Nが劣化し、受信品質が低下することを防止することができる。また、入力端子T1に周波数がfRFである−25dBmの強入力レベルRF信号が入力され、入力端子T2に周波数がfRFである−65dBmの弱入力レベルRF信号が入力される場合も、トラップフィルタ11のトラップ周波数f0がfRFと一致するので、LNB電源ライン1に流入してきた−25dBmの強入力レベルRF信号を減衰させることができる。これにより、入力端子T1に入力された−25dBmの強入力レベルRF信号に起因する漏れ信号が入力端子T2に入力された−65dBmの弱入力レベルRF信号に干渉し、−65dBmの弱入力レベルRF信号のC/Nが劣化し、受信品質が低下することを防止することができる。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。本発明の第二実施形態に係るデジタル放送受信用チューナ装置の回路ブロック図を図5に示す。なお、図5において図1と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図5に示す本発明の第二実施形態に係るデジタル放送受信用チューナ装置は、図1に示す本発明の第一実施形態に係るデジタル放送受信用チューナ装置のチューナ部TUN1をチューナ部TUN3に置換した構成である。したがって、チューナ部TUN3及びチューナ部TUN2は一つの筐体内部に収められている。また、チューナ部の相互干渉を防止するために、チューナ部TUN3とチューナ部TUN2が筐体内部で仕切り板(不図示)にて分離されるとともに、チューナ部TUN3の接地パターン(グランドGND1)とチューナ部TUN2の接地パターン(グランドGND2)が分離されている。また、雷サージ対策の観点からLNB電源ライン1の長さを短くするために、LNB電源ライン1と入力端子T2−ハイパスフィルタ2’間の信号ラインとが立体交差するように配線されている。
図5に示す本発明の第二実施形態に係るデジタル放送受信用チューナ装置が具備しているチューナ部TUN3は、図1に示す本発明の第一実施形態に係るデジタル放送受信用チューナ装置が具備しているチューナ部TUN1にトラップフィルタ12を新たに設けた構成である。したがって、チューナ部TUN3は、二つのトラップフィルタ11及び12を備えている。
トラップフィルタ12は、コイルL2と、コンデンサC2と、可変容量ダイオードD2と、抵抗R2とによって構成される。コイルL2の一端がLNB電源ライン1に接続され、コイルL2の他端がコンデンサC2の一端に接続される。コンデンサC2の他端は、抵抗R2を介してローパスフィルタ8の出力端に接続されるとともに、可変容量ダイオードD2のカソードに接続される。可変容量ダイオードD2のアノードはグランドGND1に接続される。
ローパスフィルタ8から出力される同調電圧VTが抵抗R2を介して可変容量ダイオードD2のカソードに印加され可変容量ダイオードD2に逆バイアスがかかるので、可変容量ダイオードD2の容量値ひいてはトラップフィルタ12のトラップ周波数f1がローパスフィルタ8から出力される同調電圧VTに応じて変化する。なお、トラップフィルタ12のトラップ周波数f1が入力端子T1に入力されるRF信号の周波数帯より僅かに大きくなるように、トラップフィルタ12を構成する各素子の回路定数を設定する。また、第一実施形態とは異なり、トラップフィルタ11のトラップ周波数f0が入力端子T1に入力されるRF信号の周波数帯より僅かに小さくなるように、トラップフィルタ11を構成する各素子の回路定数を設定する。これにより、トラップフィルタ11及び12から成るトラップフィルタ部のトラップ特性は図6に示すようになる。
図5に示す本発明の第2実施形態に係るデジタル放送受信用チューナは、図1に示す本発明の第1実施形態に係るデジタル放送受信用チューナと同様の効果を奏するとともに、入力端子T1と入力端子T2に同一周波数のRF信号が入力され且つ入力端子T1に入力されるRF信号と入力端子T2に入力されるRF信号の入力レベル差が大きい場合にLNB電源ライン1に輻射される或いは流入する信号をトラップフィルタ11及び12から成るから成るトラップフィルタ部が広範囲に渡って減衰させることができるので、弱入力レベルRF信号のC/Nが劣化し、受信品質が低下することをより確実に防止することができる。
なお、本発明の第2実施形態では二つのトラップフィルタを設けているが、トラップフィルタを三つ以上設けても構わない。トラップフィルタの数量については目標とする特性と価格とを照らし合わせて適宜決定すればよい。
また、チューナ装置(例えばデジタル放送受信用チューナ装置)とそのチューナ装置の出力信号に基づいて復調信号を生成する復調部(例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)復調部)とを有する受信装置に本発明に係るチューナ装置を適用することによって、同時に複数の放送の受信が可能であって受信品質の低下を抑えることができる受信装置を実現することができる。
さらに、受信装置を有する電気機器(例えば衛星放送受信用レコーダや衛星放送受信用セットトップボックスなど)に本発明に係る受信装置を適用することで、同時に複数の放送を受信して処理することが可能であるとともに信号のノイズやエラーを低減することができる電気機器を実現することができる。
は、本発明の第一実施形態に係るデジタル放送受信用チューナ装置の回路ブロック図である。 は、図1のデジタル放送受信用チューナ装置が具備するトラップフィルタのトラップ特性を示す図である。 は、図7のデジタル放送受信用チューナ装置が具備するRF増幅器の入力信号波形を示す図である。 は、図1のデジタル放送受信用チューナ装置が具備するRF増幅器の入力信号波形を示す図である。 は、本発明の第二実施形態に係るデジタル放送受信用チューナ装置の回路ブロック図である。 は、図5のデジタル放送受信用チューナ装置が具備する二つのトラップフィルタから成るトラップフィルタ部のトラップ特性を示す図である。 は、チューナ部を2系統備える従来のデジタル放送受信用チューナ装置の回路ブロック図である。
符号の説明
1、1’ LNB電源ライン
2、2’ ハイパスフィルタ
3、3’ RF増幅器
4、4’ RFアッテネータ
5、5’ RF増幅器
6、6’ I/Q復調回路
7、7’ 局部発振器
8、8’ ローパスフィルタ
9、9’ 位相同期ループ回路(PLL回路)
10、10’ I/Q直交検波器
11、12 トラップフィルタ
C1、C2 コンデンサ
D1、D2 可変容量ダイオード
L1、L2 コイル
GND1、GND2 グランド
R1、R2 抵抗
T1、T2 入力端子
T3、T5 I信号出力端子
T4、T6 Q信号出力端子
T7〜T12 電源端子
T13、T14 LNB電源端子
TUN1〜TUN4 チューナ部

Claims (6)

  1. 第1のチューナ部と、第2のチューナ部と、前記第1のチューナ部に信号を供給する第1の入力端子と、前記第1の入力端子に接続される外部機器に電源電圧を供給するための電源ラインとを備え、前記電源ラインに接続されるトラップフィルタを前記第1のチューナ部に設けることを特徴とするチューナ装置。
  2. 前記第1のチューナ部が、局部発振回路と、前記局部発振回路を制御する位相同期ループ回路とを備え、
    前記トラップフィルタが、前記位相同期ループ回路の出力に基づく同調電圧に応じてトラップ周波数を可変する請求項1に記載のチューナ装置。
  3. 前記トラップフィルタを複数備える請求項1又は請求項2に記載のチューナ装置。
  4. 前記第2のチューナ部に信号を供給する第2の入力端子を備え、前記電源ラインと前記第2の入力端子−前記第2のチューナ部間の信号ラインとが立体交差する請求項1〜3のいずれかに記載のチューナ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のチューナ装置を備えることを特徴とする受信装置。
  6. 請求項5に記載の受信装置を備えることを特徴とする電気機器。
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JP2007318601A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Sony Corp 受信装置

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