JP2006100644A - 半導体ウェハの研削装置及びその研削方法 - Google Patents

半導体ウェハの研削装置及びその研削方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 半導体ウェハにおけるチップの機械的強度を高めて基板実装後の割れを防止するとともに、装置を複雑化・大型化することなく研削工程の生産性を向上させることができる半導体ウェハの研削装置及びその研削方法を提供する。
【解決手段】 ウェハWの裏面を研削するために、研削砥石2a〜2cが表面に形成された円筒状の研削ブレード3a〜3cと、研削ブレード3a〜3cの中心に延在するように設けられた回転軸4a〜4cを備えている。回転軸4a〜4cの両端には、ベアリング5a〜5cと、3方にアームが延びた研削ブレード保持部6が設けられ、さらに、その一端には研削ブレード3a〜3cを回転駆動させるためのモータ等の回転機構部7a〜7cが設けられている。メッシュサイズの異なる研削ブレードを順番に回転させながら粗研削から仕上研削まで行うことで、ウエハのオリフラまたはノッチに対して研削痕を直角に揃える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体ウェハを研削して所望の厚さに仕上げる半導体ウェハの研削装置及びその研削方法に関する。
近年の携帯電話、デジタルカメラ等の各種電子機器の軽量化、小型化に伴い、使用される半導体チップの薄型化がさらに強く要求されている。半導体チップを薄型化する場合、拡散プロセス等によって半導体ウェハの表面側に回路素子を形成した後、裏面側を研削やエッチングして薄くするのが一般的である。このような半導体ウェハの裏面研削に使用される研削装置は、例えば、特開2000−301439号公報(特許文献1)に記載されている。
図4は、従来の研削装置41を示す要部断面正面図である。図4に示す従来の研削装置41は、半導体ウェハWの裏面を研削する研削砥石42と、研削砥石42を固定する円板状の研削定盤43と、研削定盤43を保持する研削定盤保持部44と、研削定盤保持部44を介して研削定盤43を回転させる回転機構部45と、研削定盤43を昇降させる昇降機構部46と、半導体ウェハWを吸着保持するチャックテーブル47と、チャックテーブル47を介して半導体ウェハWを水平移動する水平移動機構部48とを備えている。
次に、従来の研削装置41による半導体ウェハWの研削方法を説明する。先ず、回路が形成された表面側に傷や異物が付くのを防止するため、半導体ウェハWの表面側に表面保護テープ49を貼り付ける。次に、半導体ウェハWの裏面側を上にした状態で、オリエンテーションフラット(以下、オリフラと言う)OFが所定の位置にくるようにして、チャックテーブル47に吸着保持する。
次に、回転機構部45により研削定盤43を矢印50方向に回転させた後、昇降機構部46により矢印51方向に下降させる。次に、水平移動機構部48により半導体ウェハWを矢印52方向に一定速度で水平移動させながら研削加工を行う。なお、このとき使用される研削砥石42には、粗研削用、中研削用及び仕上研削用の3種類があり、それらを順番に使用して半導体ウェハWの研削を段階的に行っている。
特開2000−301439号公報(第3頁、0016段落〜0019段落、図1)
しかしながら、上述した従来の研削装置41には、以下のような問題があった。図5は、従来の研削装置41の問題点を説明する図である。半導体ウェハWの厚さが薄くなると、機械的強度が低下し、比較的小さな衝撃でも破損につながる。加えて、従来の研削装置41により半導体ウェハWを研削すると、図5(a)に示すように、半導体ウェハWのオリフラOFに対して円弧状の研削痕61が発生する。この研削痕61は、研削によって生じる微小な凹凸痕である。
このような半導体ウェハWから複数のチップを切り出すと、図5(b)に示すように、半導体ウェハW内のチップの位置によって研削痕61の方向が異なる。例えば、半導体ウェハWの中心部から切り出すチップ62は長辺aに対して研削痕61が直角に形成されており、半導体ウェハWの周辺部から切り出すチップ63は長辺aに対して研削痕61が平行に形成される。これらのチップ62、63に同じ外力が加わった場合、長辺aに対して研削痕61が直角に形成されたチップ62の方がチップ63よりも破損しやすくなる。
この理由について、図6を用いて説明する。図6(a)は研削痕61が形成されたチップ64を示す斜視図であり、チップ64の長辺aは22mm、短辺bは1.5mm、厚さdは0.4mmであり、長辺aと短辺bの比は約15である。また、長辺aと研削痕61のなす角度(以下、研削痕角度と言う)はθである。図6(b)は、図6(a)に示した長形のチップ64の研削痕角度θと機械的強度I(相対値)の関係を示す図であり、チップ64の両端を下側から支持した後、チップ64の上側中央から荷重をかけてチップ64が破損するときの力を機械的強度Iとしている。
この図より、研削痕角度θが大きくなる(すなわち、研削痕61がチップ64の長辺aに対して直角方向に形成される)と、チップ64の機械的強度Iが大きく低下することが分かる。例えば、研削痕角度θが90°の機械的強度Iは、研削痕角度が0°の機械的強度Iの約50%まで低下している。
近年、高機能化した電子機器に使用されるチップ64は、信号線の増加に対応して入出力パッドの数が増大し、長形化する傾向にある。このような長形化したチップ64を基板に実装して携帯機器等として市場に流通した後に、携帯機器等の落下により機械的強度の低下したチップ64が割れてしまうようなことが起これば、チップ64に形成された回路が動作しなくなり、重大な品質クレームとなってユーザの信用を大きく損なうとともに、多大な損失につながる。そのため、長形化したチップ64の機械的強度Iを高めることが必要となる。
また、従来の研削装置41にて半導体ウェハWの裏面研削を行う場合は、通常、メッシュサイズの異なる複数の研削砥石42を使用して段階的に研削が行われる。例えば、図7に示すように、粗研削用、中研削用、仕上研削用の3種類の研削砥石42a〜42cを有する研削定盤43a〜43cが用いられる。これらの研削定盤43a〜43cはそれぞれ独立した研削定盤保持部44a〜44c、回転機構部45a〜45c及び昇降機構部46a〜46cに装着され、回転板65のチャックテーブル47上にセットされた半導体ウェハWを各研削砥石42a〜42cのある位置に順次移動させて研削を行っていた。このため、研削装置41が全体として複雑かつ大型となる問題もあった。また、1つの研削定盤保持部44aに複数の研削定盤43a〜43cを順次取り替えて研削する場合には、研削装置41の大型化は防止できるが、粗研削、中研削、仕上研削の各作業ごとに研削定盤43a〜43cを交換して位置合わせしなければならず、多大な工数を要するとともに研削工程の生産性を大きく低下させることになる。
本発明は、上記問題点を解決するために考えられたもので、半導体ウェハにおけるチップの機械的強度を高めて基板実装後の割れを防止するとともに、装置を複雑化・大型化することなく、研削工程の生産性を向上させることができる機能を備えた半導体ウェハの研削装置及びその研削方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の半導体ウェハの研削装置は、チャックテーブルに半導体ウェハを保持し、前記半導体ウェハに研削液を供給しながら、回転する研削手段を前記半導体ウェハに圧接して研削する半導体ウェハの研削装置において、前記研削手段が、少なくとも、研削砥石が表面に設けられた円筒形状の研削ブレードと、前記研削ブレードの中心に延在するように設けられた回転軸と、前記回転軸の一端に設けられた回転機構部を有し、前記回転軸が前記半導体ウェハの表面に対し平行に配置されていることを特徴とする。
また、請求項2記載の半導体ウェハの研削装置は、請求項1記載の半導体ウェハの研削装置において、前記研削手段が、同一の研削ブレード保持部に間隔をおいて保持されたメッシュサイズの異なる少なくとも2つ以上の研削ブレードを有することを特徴とする。
また、請求項3記載の半導体ウェハの研削装置は、請求項2記載の半導体ウェハの研削装置において、前記研削ブレード保持部の中心に延在するように切替軸が設けられ、前記切替軸を回転することにより、前記研削ブレード保持部に保持された前記複数の研削ブレードを回転させて切り替えを行うことを特徴とする。
また、請求項4記載の半導体ウェハの研削装置は、請求項1〜3記載の半導体ウェハの研削装置において、前記研削砥石が、前記回転軸に対して平行な溝を有していることを特徴とする。
また、請求項5記載の半導体ウェハの研削装置は、請求項1〜4記載の半導体ウェハの研削装置において、前記研削砥石が、砥粒を樹脂中に分散固定されてなり、前記砥粒がダイヤモンド、窒化硼素、炭化珪素、窒化珪素、酸化アルミニウム、酸化珪素の少なくとも一つを含むことを特徴とする。
また、請求項6記載の半導体ウェハの研削装置は、請求項1〜5記載の半導体ウェハの研削装置において、前記研削液が、イオン交換水、界面活性剤含有イオン交換水、砥粒含有イオン交換水の少なくとも一つを含むことを特徴とする。
また、請求項7記載の半導体ウェハの研削装置は、請求項1〜6記載の半導体ウェハの研削装置において、前記半導体ウェハが、Si系、GaAs系、GaN系、InP系のいずれかであることを特徴とする。
また、請求項8記載の半導体ウェハの研削方法は、研削ブレード保持部の中心に延在するように設けられた切替軸を中心にして前記研削ブレード保持部を回転切替することにより、前記研削ブレード保持部に保持された研削ブレードを半導体ウェハの上方に配置する工程と、前記研削ブレードを下降させて前記半導体ウェハに圧接する工程と、前記研削ブレードの中心に延在するように設けられた回転軸を中心にして前記研削ブレードを回転する工程と、前記半導体ウェハに形成されたオリフラ又はノッチを基準として、前記半導体ウェハを水平方向に移動しながら所望の厚さまで研削を行う工程とを含むことを特徴とする。
また、請求項9記載の半導体ウェハの研削方法は、研削ブレード保持部の中心に延在するように設けられた切替軸を中心にして前記研削ブレード保持部を回転切替することにより、前記研削ブレード保持部に保持された研削ブレードを半導体ウェハの上方に配置する工程と、前記研削ブレードを下降させて前記半導体ウェハに圧接する工程と、前記研削ブレードの中心に延在するように設けられた回転軸を中心にして前記研削ブレードを回転する工程と、前記半導体ウェハに形成されたオリフラ又はノッチを基準として、前記半導体ウェハを固定した状態で、前記研削ブレードを水平方向に移動しながら所望の厚さまで研削を行う工程とを含むことを特徴とする。
また、請求項10記載の半導体ウェハの研削方法は、請求項8又9記載の半導体ウェハの研削方法において、前記研削ブレード保持部に保持された、メッシュサイズの異なる少なくとも2つ以上の研削ブレードを、半導体ウェハの研削量に応じて順次切り替えて研削を行うことを特徴とする。
また、請求項11記載の半導体ウェハの研削方法は、請求項8〜10記載の半導体ウェハの製造方法において、前記研削ブレードによる研削痕が、前記半導体ウェハから切り出されるチップの長辺に対してほぼ平行に形成されることを特徴とする。
以上説明したように、本発明の研削装置によれば、メッシュサイズの異なる少なくとも2つ以上の研削ブレードを順番に回転させながら、半導体ウェハ又は研削ブレードを水平移動させて粗研削から仕上研削までを行う。これにより、半導体ウェハのオリフラ又はノッチに対して直角になるように研削痕を揃えることができ、高機能化した電子機器に使用される長形チップの長辺に対して研削痕が平行となり、長形チップの機械的強度を大幅に向上させることができる。
また、研削ブレード保持部を回転させることにより容易に研削ブレードを切り替えることができるので、装置を複雑化・大型化することなく、粗研削から仕上研削までの一連の研削作業を効率よく短時間で行うことができる。
また、研削砥石を研削ブレードの長手方向に対して平行になるように分割形成したので、研削屑による研削砥石の目詰まりを効果的に防止することができ、長期に亘って安定した研削量を得ることができ、半導ウェハWの裏面をより安定に精度よく研削することができる。
図1は、本発明の研削装置1の平面図及び一部断面正面図である。
本発明の研削装置1は、半導体ウェハWの裏面を研削するために、研削砥石2a〜2cが表面に形成された円筒状の研削ブレード3a〜3cと、研削ブレード3a〜3cの中心に延在するように設けられた回転軸4a〜4cを備えている。研削砥石2a〜2cは、ダイヤモンド等の砥粒が樹脂中に分散固定されてなり、それぞれの砥粒の大きさや密度を変えることにより、メッシュサイズが異なるように構成されている。
また、回転軸4a〜4cの両端には、ベアリング5a〜5cと、3方にアームが延びた研削ブレード保持部6が設けられ、さらに、その一端にはベアリング5a〜5cを介して研削ブレード3a〜3cを回転駆動させるためのモータ等の回転機構部7a〜7cが設けられている。さらに、研削ブレード3a〜3cは、3つの凹部8a〜8cが表面に形成された円筒状の筒体9で仕切られており、この筒体9の長さは、各研削ブレード3a〜3cの長さよりも長くなっている。
また、筒体9の中心には延在する切替軸10が設けられ、切替軸10の両端はベアリング11を介して研削ブレード保持部6に取り付けられている。そして、切替軸10の一端には、研削ブレード保持部6に保持された各研削ブレード3a〜3cと筒体9を一体化して回転駆動させるためのモータ等の回転機構部12が設けられている。さらに、研削ブレード3a〜3cを昇降させるために、研削ブレード保持部6には昇降軸13と、昇降機構部14が設けられている。
そして、研削ブレード3a〜3cの切り替えを自動的に行うために、回転機構部7a〜7c、12と昇降機構部14には、制御部15が接続されている。また、研削ブレード3a〜3cの下部には、適宜間隔をあけて配置された半導体ウェハWを吸着固定するチャックテーブル16と、チャックテーブル16を水平移動させるための水平移動機構部17を備えている。
次に、本発明の研削装置1による半導体ウェハWの研削方法を説明する。先ず、回路素子が形成された表面側に傷や異物が付くのを防止するため、半導体ウェハWの表面側に粘着層を有する表面保護テープ18を貼り付ける。次に、研削する半導体ウェハWの裏面側を上にし、半導体ウェハWのオリフラOFが所定の位置にくるようにして、チャックテーブル16に真空吸着により固定する。
次に、昇降機構部14により研削ブレード3aを下降させて、半導体ウェハWのオリフラOFの位置に圧接する。次に、回転機構部7aにより、回転軸4aとともに粗研削用の研削ブレード3aを回転させる。このとき、研削ブレード3aのメッシュサイズは#360であり、回転数は3650rpmである。また、回転軸4aと研削ブレード保持部6の間にはベアリング5aが介在しているので、回転軸4aが回転しても研削ブレード保持部6は回転しない。次に、イオン交換水等の研削液(図示せず)を半導体ウェハWに供給しながら、水平移動機構部17により半導体ウェハWを矢印19方向に一定速度で移動させながら、研削ブレード3aにより半導体ウェハWのオリフラOFを始点として粗研削を行う。なお、研削中の研削ブレード3aの回転数は、回転軸4aに取り付けられたエンコーダ等の回転数検出部(図示せず)によりモニタされ、その出力信号は制御部15に送られて安定に制御される。こうして粗研削が終了したら、次に、回転機構部7aを停止して研削ブレード3aの回転を止め、昇降機構部14により研削ブレード3aを上昇させる。
次に、回転機構部12により、研削ブレード保持部6と筒体9を切替軸10を中心にして120°回転させ、中研削用の研削ブレード3bを半導体ウェハWの上方に配置させる。次に、昇降機構部14により研削ブレード3bを下降させて、半導体ウェハWのオリフラOFの位置に圧接する。次に、回転機構部7bにより、回転軸4bとともに中研削用の研削ブレード3bを回転させる。このとき、研削ブレード3bのメッシュサイズは#600であり、回転数は3650rpmである。次に、水平移動機構部17により半導体ウェハWを矢印19方向に一定速度で移動させながら、研削ブレード3bにより半導体ウェハWのオリフラOFを始点として中研削を行い、所望の厚さ近傍まで研削する。こうして中研削が終了したら、次に、回転機構部7bを停止して研削ブレード3bの回転を止め、昇降機構部14により研削ブレード3bを上昇させる。
次に、回転機構部12により、研削ブレード保持部6と筒体9を切替軸10を中心として120°回転させ、仕上げ研削用の研削ブレード3cを半導体ウェハWの上方に配置させる。次に、昇降機構部14により研削ブレード3cを下降させて、半導体ウェハWのオリフラOFの位置に圧接する。次に、回転機構部7cにより、回転軸4cとともに仕上研削用の研削ブレード3cを回転させる。このとき、研削ブレード3cのメッシュサイズは#4000であり、回転数は4000rpmである。次に、水平移動機構部17により半導体ウェハWを矢印19方向に一定速度で移動させながら、研削ブレード3cにより半導体ウェハWのオリフラを始点として、所望の厚さまで研削する。
このようにして、半導体ウェハWの厚さが元厚600〜700μm程度から100〜200μm程度へ薄型化される。最後に、半導体ウェハWから表面保護テープ18を剥離した後、次のダイシング工程へ送り、半導体ウェハWを切断してチップ化する。
上述したように、本発明の研削装置1は、メッシュサイズの異なる3種類の研削ブレード3a〜3cを順番に回転させながら、半導体ウェハWを水平移動させて粗研削から仕上研削までを行う。また、このとき円筒状の研削ブレード3a〜3cの両端は研削ブレード保持部6で保持され、昇降機構部14により上部から加圧されるので、研削ブレード3a〜3c全体に均等に圧力がかかり、半導体ウェハWを均一に研削するができる。その結果、図2に示すように、半導体ウェハWのオリフラOFに対して直角となる研削痕21を均一な深さで形成することができる。これにより、半導体ウェハWのオリフラOFの結晶方位を基準にして切り出される複数のチップ22、23すべてにおいて、それらの長辺a、aに対する研削痕角度を小さくすることができ、機械的強度を均一に高めることができる。
さらに、3種類の研削ブレード3a〜3cはいずれも円筒状に構成されているので、図7に示した円板状の研削定盤43a〜43cを使用する従来の研削装置41よりも占有面積が小さくて済む。さらに、研削ブレード3a〜3cは研削ブレード保持部6に等間隔に保持され、研削ブレード保持部6を切替軸10を中心にして回転させることにより、研削ブレード3a〜3cを容易に切り替えることができる。これにより、従来の研削装置41のように研削定盤43a〜43cをそれぞれ独立した3つの研削定盤保持部44a〜44c、回転機構部45a〜45c、昇降機構部46a〜46cに装着し、半導体ウェハWを各研削定盤43a〜43cのある位置に順次移動させて研削を行う必要がなく、研削装置1の複雑化・大型化を抑制することができる。また、粗研削終了後、作業者が中研削用、仕上研削用の研削ブレードに交換する必要がなく、粗研削から仕上研削までの一連の研削作業を効率よく短時間で行うことができる。
さらに、研削ブレード3a〜3cは、筒体9の表面に形成された凹部8a〜8cにより仕切られているので、例えば研削ブレード3aによる粗研削中に、研削屑が混入した研削液が飛散しても凹部8aで遮られ、研削ブレード保持部6や他の研削ブレード3b、3cを汚染することがない。
また、研削ブレード3a〜3cを保持した研削ブレード保持部6を複数台設置するようにすれば、一度に並行して多数の半導体ウェハを研削することができ、生産性が向上し、製造コストを低減させることもできる。この場合であっても、従来の研削装置41よりも省スペース化できる。
次に、本発明の他の実施の形態について、図面を参照して説明する。図3(a)は第2実施例の研削装置31を示す一部断面正面図であり、図3(b)は図3(a)のX−X断面図である。
図3に示した研削装置31は、研削砥石32と、円筒状の研削ブレード33と、研削ブレード33の中心に延在するように設けられた回転軸34を備えている。また、回転軸34の両端にはベアリング35と、3方にアームが延びた研削ブレード保持部36が設けられている。また、回転軸34の一端には、ベアリング35を介して研削ブレード33を回転駆動させるためのモータ等の回転機構部37が設けられている。
研削砥石32は、ダイヤモンド等の砥粒を樹脂中に分散固定されてなり、回転軸34に対して平行な溝38を有している。
この研削装置31によれば、半導体ウェハWに供給された研削液が研削砥石32間の溝38に容易に入り込む。この研削液は、研削工程の間、絶えず安定して半導体ウェハWと研削ブレード33の間に供給されるので、研削屑による研削砥石32の目詰まりを効果的に防止することができ、長期に亘って安定した研削量を得ることができる。その結果、半導ウェハWの裏面をより安定に精度よく研削することができる。
なお、本発明の研削装置1、31では、同一の研削ブレード保持部6にメッシュサイズの異なる3種類の研削ブレード3a〜3cを設けるようにしたが、粗研削用と仕上研削用の2種類のみを設けるようにしてもよい。また、粗研削用、複数の中研削用、仕上研削用の4種類以上を設けるようにしてもよい。
また、本発明の研削装置1、31では、半導体ウェハWに形成されたオリフラOFを基準とし、オリフラOFに対して直角となるように研削痕21を形成したが、オリフラOFの代わりにノッチ(図示せず)を基準として研削痕21を形成するようにしてもよい。
また、研削ブレード3a〜3cに水平移動機構部を設け、研削の際に半導体ウェハWを水平移動させる代わりに、半導体ウェハWを固定して研削ブレード3a〜3cを水平移動させるようにしてもよい。
また、研削砥石2a〜2cに含まれる砥粒は、ダイヤモンド以外に、窒化硼素、炭化珪素、窒化珪素、酸化アルミニウム、酸化珪素の少なくとも一つを含むようにしてもよい。また、研削液は、イオン交換水以外に、界面活性剤含有イオン交換水、砥粒含有イオン交換水の少なくとも一つを含むようにしてもよい。また、半導体ウェハはSi系以外に、GaAs系、GaN系、InP系のいずれかであってもよい。
メッシュサイズの異なる少なくとも2つ以上の研削ブレードを順番に回転させながら、半導体ウェハ又は研削ブレードを水平移動させて粗研削から仕上研削までを行うことによって、半導体ウェハのオリフラ又はノッチに対して直角になるように研削痕を揃えることができ、高機能化した電子機器に使用される長形チップの長辺に対して研削痕が平行となり、長形チップの機械的強度を大幅に向上させることができる。
本発明の研削装置の平面図及び一部断面正面図 本発明の研削装置により研削した半導体ウェハの平面図 本発明の他の研削装置の一部断面正面図及びX−X断面図 従来の研削装置の一部断面正面図 従来の研削装置の問題点の説明図 研削痕角度と機械的強度の説明図 従来の研削装置の他の問題点の説明図
符号の説明
1 本発明の研削装置
2a〜2c 研削砥石
3a〜3c 研削ブレード
4a〜4c 回転軸
5a〜5c ベアリング
6 研削ブレード保持部
7a〜7c 回転機構部
8a〜8c 凹部
9 筒体
10 切替軸
11 ベアリング
12 回転機構部
13 昇降軸
14 昇降機構部
15 制御部
16 チャックテーブル
17 水平移動機構部
18 表面保護テープ
19 矢印
21 研削痕
22、23 チップ
31 本発明の他の研削装置
32 研削砥石
33 研削ブレード
34 回転軸
35 ベアリング
36 研削ブレード保持部
37 回転機構部
38 溝
39 矢印
41 従来の研削装置
42 研削砥石
43 研削定盤
44 研削定盤保持部
45 回転機構部
46 昇降機構部
47 チャックテーブル
48 水平移動機構部
49 表面保護テープ
50〜52 矢印
61 研削痕
62〜64 チップ
65 回転板

Claims (11)

  1. チャックテーブルに半導体ウェハを保持し、前記半導体ウェハに研削液を供給しながら、回転する研削手段を前記半導体ウェハに圧接して研削する半導体ウェハの研削装置において、前記研削手段が、少なくとも、研削砥石が表面に設けられた円筒形状の研削ブレードと、前記研削ブレードの中心に延在するように設けられた回転軸と、前記回転軸の一端に設けられた回転機構部を有し、前記回転軸が前記半導体ウェハの表面に対し平行に配置されていることを特徴とする半導体ウェハの研削装置。
  2. 前記研削手段が、同一の研削ブレード保持部に間隔をおいて保持されたメッシュサイズの異なる少なくとも2つ以上の研削ブレードを有することを特徴とする請求項1記載の半導体ウェハの研削装置。
  3. 前記研削ブレード保持部の中心に延在するように切替軸が設けられ、前記切替軸を回転することにより、前記研削ブレード保持部に保持された前記複数の研削ブレードを回転させて切り替えを行うことを特徴とする請求項2記載の半導体ウェハの研削装置。
  4. 前記研削砥石が、前記回転軸に対して平行な溝を有していることを特徴とする請求項1〜3記載の半導体ウェハの研削装置。
  5. 前記研削砥石が、砥粒を樹脂中に分散固定されてなり、前記砥粒がダイヤモンド、窒化硼素、炭化珪素、窒化珪素、酸化アルミニウム、酸化珪素の少なくとも一つを含むことを特徴とする半導体ウェハの請求項1〜4記載の半導体ウェハの研削装置。
  6. 前記研削液が、イオン交換水、界面活性剤含有イオン交換水、砥粒含有イオン交換水の少なくとも一つを含むことを特徴とする半導体ウェハの請求項1〜5記載の半導体ウェハの研削装置。
  7. 前記半導体ウェハが、Si系、GaAs系、GaN系、InP系のいずれかであることを特徴とする請求項1〜6記載の半導体ウェハの研削装置。
  8. 研削ブレード保持部の中心に延在するように設けられた切替軸を中心にして前記研削ブレード保持部を回転切替することにより、前記研削ブレード保持部に保持された研削ブレードを半導体ウェハの上方に配置する工程と、前記研削ブレードを下降させて前記半導体ウェハに圧接する工程と、前記研削ブレードの中心に延在するように設けられた回転軸を中心にして前記研削ブレードを回転する工程と、前記半導体ウェハに形成されたオリフラ又はノッチを基準として、前記半導体ウェハを水平方向に移動しながら所望の厚さまで研削を行う工程とを含むことを特徴とする半導体ウェハの研削方法。
  9. 研削ブレード保持部の中心に延在するように設けられた切替軸を中心にして前記研削ブレード保持部を回転切替することにより、前記研削ブレード保持部に保持された研削ブレードを半導体ウェハの上方に配置する工程と、前記研削ブレードを下降させて前記半導体ウェハに圧接する工程と、前記研削ブレードの中心に延在するように設けられた回転軸を中心にして前記研削ブレードを回転する工程と、前記半導体ウェハに形成されたオリフラ又はノッチを基準として、前記半導体ウェハを固定した状態で、前記研削ブレードを水平方向に移動しながら所望の厚さまで研削を行う工程とを含むことを特徴とする半導体ウェハの研削方法。
  10. 前記研削ブレード保持部に保持された、メッシュサイズの異なる少なくとも2つ以上の研削ブレードを、半導体ウェハの研削量に応じて順次切り替えて研削を行うことを特徴とする請求項8又は9記載の半導体ウェハの研削方法。
  11. 前記研削ブレードによる研削痕が、前記半導体ウェハから切り出されるチップの長辺に対してほぼ平行に形成されることを特徴とする請求項8〜10記載の半導体ウェハの研削方法。
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