JP2006100509A - 電気負荷の電流制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マイクロプロセッサ111A、負荷電流を制御する開閉素子121、電流検出抵抗126、目標電流設定回路130、比較偏差積分回路140、差動増幅回路部150を備え、開閉素子121は、負荷短絡発生時に過電流検出回路170の作用で遮断され、過渡的には電流検出抵抗126で電流制限する。電流検出抵抗126の両端電圧は、差動増幅回路部150により負荷電流に比例した監視電圧Efとなる。
比較偏差積分回路140は、目標電流設定回路130からの推定監視電圧Esと監視電圧Efとの電圧偏差積分値の増大に応じて開閉素子121の通電率を増加させる。
マイクロプロセッサ111Aは校正定数を算出し、運転時に所望の目標負荷電流Isに応じた目標電圧を生成する。
【選択図】図1
Description
この種の電気負荷の電流制御装置は、たとえば広範囲な可変一定電流が要求されるリニアソレノイドの電流制御や、急速開弁後に一定の低電流で開弁保持を行う燃料噴射用電磁弁の電流制御などの用途がある。
特許文献3に記載された外部帰還制御方式の装置は、マイクロプロセッサの制御負担が軽減される反面で、ハードウエア構成が複雑となる形式のものとなっている。
この場合、電気負荷に対する配線として、開閉素子に接続される正相配線と電流検出抵抗に接続される負相配線との2つの配線が必要になり、異常形態としては、以下の5つのモードを想定する必要がある。
ただし、過大な負荷電流が流れるわけではないので、直ちに焼損事故に至る可能性は少ない状態である。
これは、電流検出抵抗が、電流制限機能を発揮することができない状態になっているためである。
ただし、過大な負荷電流が流れるわけではないので、直ちに焼損事故に至る可能性は少ない状態である。
この場合、使用温度環境を変更した状態での校正定数も保存しており、実働運転に当たっては、実働温度環境に応じて適切な校正定数を活用するようになっている。
また、特許文献2、特許文献4または特許文献5においては、短絡事故に対する保護が容易になるものの、電源電圧や開閉素子の通電デューティに依存する電流検出誤差が大きく影響するという課題があった。
さらに、特許文献2または特許文献3においては、過大電流検出手段が開示されているものの、いずれの場合も正常電流の検出電圧が低電圧領域となるので、AD変換器のデジタル変換精度が低下するという課題があった。
また、この発明は、短絡事故に対する保護対策として使用される過電流検出回路の影響を受けないようにして、AD変換器のデジタル変換精度の低下を防止することが可能なように構成された電気負荷の電流制御装置を提供することを目的とする。
さらに、この発明は、電流検出抵抗が外部配線で短絡されるような正相天絡事故に対して異常状態を検出警報する精度を向上した電気負荷の電流制御装置を提供することを目的とする。
しかも、検出誤差の要因別に検出誤差が校正されるので、様々な運転環境における電流制御装置の運転中において校正定数を的確に活用し、高精度な電流制御が行うことができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1に係る電気負荷の電流制御装置について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る電気負荷の電流制御装置の全体構成を示す回路図である。
電流制御装置100Aの電源端子104Pには、駆動電源101、ヒューズ102、電源スイッチ103によって構成された駆動電源回路が接続されている。また、接地端子104Nはグランドに接続されている。
さらに、駆動電源回路の両端間には、必要に応じて校正用のデジタル電圧計902dが接続される。
デジタル電流計901dにより検出された外部負荷電流Imおよびデジタル電圧計902dにより検出された外部駆動電源電圧Vbは、外部ツール900に入力される。
また、マイクロプロセッサ111Aは、出力ポートOUTと、デジタル入力ポートDINおよびアナログ入力ポートAINと、パルス幅変調制御信号PWMおよび異常報知信号DSPを生成するための出力ポートとを有する。
また、センサスイッチや操作スイッチなどを含むスイッチ入力群105dは、コネクタおよび入力インタフェース回路(図示せず)を介して、マイクロプロセッサ111Aのデジタル入力ポートDINに接続されている。
また、電気負荷群106の中の1つに含まれる警報表示器(異常報知手段)109は、マイクロプロセッサ111Aの異常報知信号DSPからの指令信号により駆動されるようになっている。
マイクロプロセッサ111A内において、演算処理用のRAMメモリ112、FMEM113A、データメモリ114A、多チャンネルAD変換器115、および、SIF116は、相互に協働するように構成されている。
また、データメモリ114Aは、1バイト単位で電気的に書込みおよび読出しが可能な不揮発EEPROMなどにより構成されている。
これにより、正帰還比較回路を構成するヒステリシス回路145によって、開閉回路部120内の開閉素子121を確実にON/OFF駆動するようになっている。
この場合、開閉回路部120内の開閉素子121の開閉周期は、マイクロプロセッサ111Aからのパルス幅変調制御信号PWMのパルス周期と一致する。
R4=R5
R6=R7
入力抵抗153は、電流検出抵抗126の負側端子(対地電位=V2)と、差動増幅器151の反転入力端子(−)(対地電位=E2)との間に接続されている。
分圧抵抗154は、差動増幅器151の非反転入力端子(+)(対地電位=E2)と、接地端子104N(クランド)との間に接続されている。
バイアス抵抗156は、差動増幅器151の非反転入力端子(+)と、バイアス電源158との間に接続されている。
バイアス抵抗157は、差動増幅器151の反転入力端子(−)と、バイアス電源158との間に接続されている。
バイアス電源158は、電源端子104Pの入力電圧(=外部駆動電源電圧Vb)によって動作する基準電圧発生回路により構成され、対地電位がV0のバイアス電圧を生成する。
コンデンサ162は、マイクロプロセッサ111Aの電圧監視入力端子とグランドとの間に接続され、並列抵抗163は、コンデンサ162に対して並列接続されている。
電圧制限ダイオード164は、マイクロプロセッサ111Aの電圧監視入力端子と、制御電源110による制御電源電圧Vccの電源ラインとの間に接続されている。
入力抵抗173は、差動増幅器151の出力端子と、比較回路171の反転入力端子(−)との間に接続されている。
分圧抵抗174は、比較回路171の反転入力端子(−)とグランドとの間に接続されている。
電圧制限ダイオード175は、マイクロプロセッサ111Aの割込入力端子INTと、制御電源110による制御電源電圧Vccの電源ラインとの間に接続されている。
また、前段部電圧E0を入力抵抗173および分圧抵抗174で分圧した分圧電圧Ecは、比較回路171の反転入力端子(−)に印加されるようになっている。
後述するとおり、前段部電圧E0は、通常は電気負荷107に流れる負荷電流の大きさによって、E0=0[V]〜Vcc(たとえば、Vcc=5[V])の範囲内で変化する。
したがって、異常発生時におけるマイクロプロセッサ111Aの入力端子への印加電圧を、制御電源電圧Vcc以下のレベルに制限するため、平滑回路160および過電流検出回路170内には、それぞれ、電圧制限ダイオード164、175が接続されている。
マイクロプロセッサ111Aの入力端子には、前述のように、平滑用コンデンサ194が接続されている。
いま、開閉素子121のON時間をτon、OFF時間をτoff、開閉周期をτとすると、通電デューティγは、以下の式(1)で示される。
この場合、もしも電気負荷107の目標負荷電流がIsであって、電気負荷107の抵抗値が規格基準抵抗値Rcに一致していれば、駆動電源電圧がVbであるときの通電デューティ(推定値)γ0は、以下の式(2)で示される。
Ir=Vmin/Rc ・・・(2)
また、このときに電気負荷107に印加されている監視平均電圧の概略推定値Vaaは、以下の式(3)により算出される。
=Vmin×(Is/Ir)
=Is×Rc ・・・(3)
∴V1/R2+V0/R6=E1/R246 ・・・(4)
∴V2/R3+E0/R5+V0/R7=E2/R357 ・・・(5)
∴(R246/R2)×V1−(R357/R3)×V2+[(R246/R6)−(R357/R7)]×V0=(R357/R5)×E0 ・・・・・・(6)
=(R246/R357)×(R5/R2)−(R5/R3)
Ki=R1×(R357/R3)×(R5/R357)
=R1×(R5/R3)
K0=[(R246/R6)−(R357/R7)]×(R5/R357)×V0
=[(R246/R357)×(R5/R6)−(R5/R7)]×V0
このように、意図的な不平衡回路を構成するときには、たとえば、分圧抵抗154にその誤差比率に見合った微小な抵抗値を有する抵抗を直列接続しておけばよい。
ここで、期間τonでは、V1=Vbであり、期間τoffでは、V1=−Vdとなるので、監視電圧Ef(平均値)は、以下の式(9)により算出される。なお、Vdは転流ダイオード127の電圧降下である。
=[(Kd×Vb+Ki×Im+K0)×τon/τ+(−Kd×Vd+Ki×Im+K0)×τoff/τ]×[R163/(R163+R161)]
∴Ef=A×(Vb+Vd)×γ+B×Im+C ・・・・・・(9)
B=Ki×[R163/(R163+R161)]
C=K0×[R163/(R163+R161)]
=[(Vb+Vd)×γ−Vd]×G
≒(Vb+Vd)×γ×G ・・・(10)
図2はマイクロプロセッサ111A内の検出誤差校正手段238の処理ルーチンを示している。
図2において、ステップ202、203は、検出誤差校正手段238内の第1のデータ取得手段206を構成する。
校正係数演算手段236において、ステップ232は平均電圧校正手段に対応し、ステップ234は電圧比例係数演算手段に対応し、ステップ235は電流比例係数演算手段に対応する。
また、ステップ237は転送保存手段に対応する。
同様に、ステップ211aは、電気負荷107の接続を開放した後に、外部ツール900によって第2の校正指令を発生する処理であり、判定ステップ211bに関連する。
また、ステップ221aは、電気負荷107の再接続後に、外部ツール900によって第3の校正指令を発生する処理であり、判定ステップ221bに関連する。
さらに、ステップ231aは、外部ツール900によって第4の校正指令を発生して、演算・転送の開始を指令する処理であり、判定ステップ231bに関連する。
ステップ201bにおいて、第1の校正指令を受信していない(すなわち、NO)と判定されれば、ステップ201bを繰り返し実行し、第1の校正指令を受信するまで待機状態を保持する。
ステップ201bにおいて、第1の校正指令を受信した(すなわち、YES)と判定されれば、第1のデータ取得手段206に進み、パルス幅変調制御信号PWMのパルスデューティαを0%に設定する(ステップ202)。
また、このときの監視電圧Efを誤差電圧Ef0として、所定アドレスのメモリ、たとえばRAMメモリ112内のデータレジスタD10に転送する(ステップ203)。
ステップ211bにおいて、第2の校正指令を受信した(すなわち、YES)と判定されれば、第2のデータ取得手段216に進み、パルス幅変調制御信号PWMのパルスデューティαを100%に設定する(ステップ212)。
また、校正用のデジタル電圧計902dから外部ツール900を介して入力された外部駆動電源電圧Vbの値をデータレジスタD22に転送する(ステップ215)。
ステップ221bにおいて、第3の校正指令を受信した(すなわち、YES)と判定されれば、第3のデータ取得手段226に進み、パルス幅変調制御信号PWMのパルスデューティαを100%に設定する(ステップ222)。
また、校正用のデジタル電流計901dから外部ツール900を介して入力された外部負荷電流Imの値をデータレジスタD33に転送する(ステップ224)。
ステップ231bにおいて、第4の校正指令を受信した(すなわち、YES)と判定されれば、校正係数演算手段236に進み、ステップ214、215で転送記憶されたデータレジスタの値から、次式のように平均電圧校正係数Kaを算出し、これをデータレジスタD41に転送して書込む(ステップ232:平均電圧校正手段)。
=D22/D21→D41
また、ステップ213、203、214で転送記憶されたデータレジスタの値から、次式のように、監視電圧Efの誤差成分の電圧比例係数Dを算出し、これをデータレジスタD43に転送して書込む(ステップ234:電圧比例係数演算手段)。
=(D20−D10)/D21→D43
=(D30−D20)/D33→D44
図3において、ステップ303〜306は、マイクロプロセッサ111A内の初期設定手段307を構成し、ステップ311〜313は、換算設定手段314を構成し、ステップ323、324は、異常電流状態検出手段326を構成する。
続いて、他の制御フロー(図示せず)で決定された目標負荷電流Isの値を読出し(ステップ301)、フラグ(図示せず)の動作状態を参照して、以下の制御フローの実行が運転開始後の初回動作であるか否かを判定する(ステップ302)。
このとき、前述の式(11)内の外部負荷電流Imに代えて、ステップ301で設定された目標負荷電流Isが流れたと仮定したときの監視電圧Efの値を、推定監視電圧Esとして、以下の式により算出する。
また、監視平均電圧Vaの概略推定値Vaaとしては、ステップ303で算出された監視平均電圧の概略推定値Vaaの値が使用される。
ここで、所定倍率Nの値は、たとえば、N=1000に設定される。
このとき、前述の式(11)における外部負荷電流Imに代えて、ステップ301で設定された目標負荷電流Isが流れたと仮定したときの監視電圧Efの値を、推定監視電圧Esとして、以下の式により算出する。
また、監視平均電圧Vaとしては、ステップ310で読み出された実際の監視平均電圧Vaの値が使用される。
このとき、パルスデューティαの算出に使用される推定監視電圧Esの値は、ステップ310で読み出された監視平均電圧Vaの値によって変化するようになっている。
また、「Ka×Va」の値は、電気負荷107に実際に印加されている平均電圧の値に相当する。
まず、換算設定手段314で設定される目標電圧(=推定監視電圧Es)は、目標負荷電流Isが実際に流れたと仮定したときの監視電圧Efに相当する値である。
したがって、本来は、マイクロプロセッサ111Aの外部において、目標負荷電流Isと実際に流れる外部負荷電流Imとが一致するように、比較偏差積分回路140による負帰還制御が実行されている。
電気負荷107の抵抗値は、環境温度や負荷自体の温度上昇によっても変化するので、所定の外部負荷電流Imを得るための監視平均電圧Vaも変化し、したがって、監視電圧Efの誤差成分も変化することになる。
したがって、比較偏差積分回路140による負帰還制御を1次帰還制御とすれば、換算設定手段314は、2次帰還制御を行うことになる。
このような事故に対しては、過電流検出回路170も動作するので、2重系の異常検出が行われていることになる。
したがって、過電流検出回路170内の比較回路171は、出力電圧E0の急増を検出して、異常警報信号を生成する。
しかしながら、負荷短絡が発生した場合には、監視平均電圧Vaが低下することによって、ステップ321で算出される最大電流Imaxの値が急減するので、ステップ323において、過大電流状態であることを判定することができる。
同様に、断線事故が発生した場合も、電流検出抵抗126に流れる電流は0[A]になり、目標負荷電流Isと実際の負荷電流との間に乖離が発生するので、異常検出を簡単に行うことができる。
たとえば、抵抗値R0による天絡事故が発生している状態で、開閉素子121を完全導通させたときに、目標負荷電流Isが、電流検出抵抗126への分流電流Ix以下の値であれば、制御目標値と実測値とを一致させる帰還制御が可能であり、目標値と実測値との間で乖離が発生することはなく、したがって、異常検出するこができないことになる。
すなわち、ステップ320、321において、電気負荷107の最大抵抗値Rmaxおよび最小抵抗値Rminから算出される最小電流値Iminおよび最大電流値Imaxを推定し、ステップ323、324において、これらの電流値が電流検出抵抗126に流れているか否かを判定しているので、高精度に異常判定を行うことができる。
要は、監視電圧Efと監視平均電圧Vaとの相対関係が異常に乖離していないことを判定すればよく、いずれの場合も同等の判定結果を得ることができる。
図4において、ステップ406は出力停止・報知手段に対応する。
続いて、図4の割込ルーチンを終了し、割込開始した時点における元の制御ステップに復帰する(ステップ408)。
一方、初回動作である(すなわち、YES)と判定されれば、パルス幅変調制御信号PWMの論理レベルを「L」に設定し(ステップ403)、割込回数計数用の減算カウンタ(レジスタ)D0の現在値の内容を「1」に設定し(ステップ404)、さらに、出力フラグFoを「1(ON)」にセットする(ステップ405)。
ステップ407において、Fo=1(すなわち、YES)と判定されれば、減算カウンタ(レジスタ)D0の現在値をデクリメント(1カウント分だけ減算)する(ステップ410)。
また、マイクロプロセッサ111Aは、不揮発プログラムメモリ113Aと、不揮発データメモリ114Aと、演算処理用のRAMメモリ112と、多チャンネルAD変換器115とを備えている。
比較偏差積分回路(帰還制御手段)140は、目標負荷電流Isに対応した推定監視電圧Esを制御目標値とし、監視電圧Efを帰還値として開閉素子121の通電を制御する。
転流ダイオード127は、電気負荷107と開閉素子121との間に接続された電流検出抵抗126と、電気負荷107とからなる直列回路に対して並列接続されており、開閉素子121が開路したときに、電気負荷107のインダクタンスによる持続減衰電流が還流する極性となるように配置されている。
これにより、電流検出抵抗126が接地端子側に設けられていないことに起因して発生する負電圧入力を相殺することができ、差動増幅器151や多チャンネルAD変換器115が正負の電圧を扱う必要がないようにすることができる。
これにより、要因別の校正定数D、B、Cを手順良く効率的に算出して保存することができるので、量産製品に対する生産ライン中で手軽な自動化設備を付加することにより、校正操作を実行することができる。
これにより、電流制御装置100Aの運転中において、開閉素子121が完全導通している状態で、監視平均電圧Vaの値から外部駆動電源電圧Vbの値を正確に算出することができ、外部駆動電源電圧Vbの算出値を他の目的に有効に利用することができる。
これにより、校正運転における校正指令、駆動電源101の電圧情報および負荷電流情報は、高精度な校正用測定器(デジタル電流計901d、デジタル電圧計902d)による測定値(デジタルデータ)として、外部ツール900からSIF116を介してマイクロプロセッサ111Aに入力されるので、そのままRAMメモリ112に転送記憶することができる。
目標電流設定回路130は、制御電源110からの制御電源電圧Vccに応動するデジタル/アナログ変換回路により構成されており、マイクロプロセッサ111Aから生成されるパルス幅変調制御信号PWMを平滑化して、安定化された制御電源110による一定の制御電源電圧Vccとパルスデューティαとの積に比例した平均出力電圧αVccを得る。
なお、マイクロプロセッサ111Aは、目標電圧の生成に際しては監視電圧Efから算出された校正定数を適用しているが、運転中の帰還制御に際しては、監視電圧Efに依存した電流制御を適用せずに、監視平均電圧Vaを監視して電流検出の誤差成分を補正するのみなので、マイクロプロセッサ111Aの制御負担が軽減され、しかも高精度の電流制御を実現することができる。
制御電源110は、駆動電源101から給電されて、外部駆動電源電圧Vbよりも低い電圧値の安定化された制御電源電圧Vccを生成してマイクロプロセッサ111Aに給電する。
比較偏差積分回路(帰還制御手段)140は、マイクロプロセッサ111Aからのパルス幅変調制御信号PWMに応じた推定監視電圧Esを目標値とし、監視電圧Efを帰還値として、開閉素子121の通電デューティγを制御する。
また、平滑回路160は、電圧制限ダイオード164を含み、マイクロプロセッサ111Aに入力される監視電圧Efを制御電源電圧Vcc以下のレベルに制限する。
また、開閉素子121および電流検出抵抗126は、互いに隣接接続されているので、電気負荷107に対する専用配線を削減することができる。
したがって、異常発生に即応して、速やかにマイクロプロセッサ111Aからのパルス幅変調制御信号PWMを停止させることができる。
過大電流状態検出手段(ステップ323)は、監視電圧Efと監視平均電圧Vaとの相対関係が許容変動幅を超えて変動し、監視電圧Ef(負荷電流)が過大であると判定されたときに、警報用の異常電流状態判定信号を生成する。
さらに、配線や電気負荷107の短絡異常に対して電流検出抵抗126の限流機能により焼損防止対策が容易な給電回路構成において、電気負荷107の短絡または断線や、負荷配線の短絡、天絡、地絡または断線などの事故を、マイクロプロセッサ111Aにより正確に検出して、開閉素子121や電流検出抵抗126の焼損を確実に防止することができる。
なお、上記実施の形態1(図1参照)では、分圧抵抗191a、192aから検出された監視平均電圧Vaをマイクロプロセッサ111Aに入力したが、図5のように、異常電流状態検出回路190(比較回路196、197)に入力される測定平均電圧Eaを監視平均電圧Vaとしてマイクロプロセッサ111Bに入力してもよい。
図5はこの発明の実施の形態2に係る電気負荷の電流制御装置の全体構成を示す回路図であり、前述(図1)と同様の構成については、前述と同一符号を付して、または符号の後に「B」を付して詳述を省略する。
また、電流制御装置100Bに接続される外部機器としては、外部ツール900が省略されている点を除けば、前述(図1参照)と同様である。
また、マイクロプロセッサ111Bは、前述のSIF116が省略されており、前述の割込入力端子INTに代えて、入力端子DEMを備えている。
これにより、電気負荷107に直列接続された校正用のアナログ電流計901aの出力信号(外部負荷電流Im)と、駆動電源101に接続された校正用のアナログ電圧計902aの出力信号(電源端子104Pに印加される外部駆動電源電圧Vb)とは、アナログ入力群105aの中の所定番号の入力端子からマイクロプロセッサ111Bに供給され、RAMメモリ112に転送されるようになっている。
また、論理積否定出力素子198の出力信号は、マイクロプロセッサ111Bの入力端子DEMに入力されるとともに、異常発生記憶回路181のセット入力Sにも入力されている。
なお、論理積否定出力素子198は、マイクロプロセッサ111B内の構成要素に含めることもできる。
分圧抵抗195a、195b、195cは、互いに直列接続されて、監視電圧Efを第1および第2の電圧に分圧しており、分圧抵抗195aと分圧抵抗195bとの接続点での第1の分圧電圧と、分圧抵抗195bと分圧抵抗195cとの接続点での第2の分圧電圧との大小関係は、第1の分圧電圧>第2の分圧電圧となっている。
これにより、論理積否定出力素子198は、3つの入力信号のうちの少なくとも1つが論理レベル「L」になると、論理レベル「H」の出力信号を生成し、マイクロプロセッサ111Bに対して警報入力を行うとともに、異常発生記憶回路181をセットするようになっている。
安定抵抗185は、グランドを介して、トランジスタ184のベース端子とエミッタ端子との間に接続されている。
トランジスタ184のコレクタ端子(出力端子)は、開閉回路部120内のトランジスタ123(図1参照)のベース端子とエミッタ端子との間に接続されている。
これにより、異常発生記憶回路181が論理積否定出力素子198の出力信号により異常状態を記憶したときには、トランジスタ184が導通することによって、開閉回路部120内のトランジスタ123および開閉素子121(図1参照)が不導通になるよう構成されている。
なお、この発明の実施の形態2による検出誤差校正処理は、前述(図2参照)と同じ要領で実行されるが、校正指令、および、校正用のアナログ電圧計902aやアナログ電流計901aからの測定信号は、スイッチ入力群105dおよびアナログ入力群105aの一部の入力信号として、マイクロプロセッサ111Bに供給されるようになっている。
ステップ625においては、前述と同様に、データレジスタD1の内容を「0」にクリアするとともに、異常報知信号DSPを生成して警報表示器(異常報知手段)109を作動させる。
ただし、この発明の実施の形態2においては、割込入力端子INTが使用されていないので、図4内の判定ステップ401および異常報知出力ステップ406が除外されたものとして動作が実行される。
これにより、パルス幅変調制御信号PWMの出力が停止され、警報表示器109が異常報知手段として駆動される。
ただし、前述の実施の形態1では、各ステップ323、324の処理がマイクロプロセッサ111A(図1参照)のソフトウエアに依存しているのに対し、実施の形態2では、ハードウエア(回路)に依存している。
一方、監視平均電圧Vaの値は、開閉素子121が完全導通して、外部駆動電源電圧Vbが最大値Vmax(=16[V])となったときに、ほぼ制御電源電圧Vcc(=5[V])となるように設計されている。
比較偏差積分回路(帰還制御手段)140は、マイクロプロセッサ111Bからのパルス幅変調制御信号PWMに応じた推定監視電圧Esを目標値とし、監視電圧Efを帰還値として、開閉素子121(図1参照)の通電デューティを制御する。
このとき、電圧制限ダイオード164(図1参照)は、マイクロプロセッサ111Bに入力される監視電圧Efを制御電源電圧Vccレベルに制限する。
出力停止手段(ステップ625)および異常報知手段(警報表示器109)は、過電流判定信号の生成に応答して、マイクロプロセッサ111Bからのパルス幅変調制御信号PWMの出力を停止させるとともに、異常停止状態であることを警報表示する。
また、配線や電気負荷107の短絡異常に対して電流検出抵抗126の限流機能により焼損防止対策が容易な給電回路構成において、負荷配線や電気負荷107の短絡事故を、マイクロプロセッサ111Bの外部で速やかに検出して、開閉素子121や電流検出抵抗126の焼損を防止するとともに、正常運転時の監視電圧Efを制御電源電圧Vccの範囲内で十分大きな値に設定して、制御精度の低下を回避することができる。
また、入力端子DEMからマイクロプロセッサ111Bにも警報信号(過電流判定信号)が供給されるので、マイクロプロセッサ111Bは、開閉素子121に対するパルス幅変調制御信号PWMの出力を停止させることができ、2重に安全を図ることができる。
過小電流状態検出回路(比較回路)197は、監視電圧Efと監視平均電圧Vaとの相対関係が許容変動幅を超えて変動し、監視電圧Efが過小であるときに、異常(過小)電流状態判定信号(警報信号)を生成して、マイクロプロセッサ111Bの入力端子DEMに供給する。
また、入力端子DEMを介してマイクロプロセッサ111Bにも警報信号が供給されているので、マイクロプロセッサ111Bは、開閉素子121に対するパルス幅変調制御信号PWMの出力を停止させることができ、2重に安全を図ることができる。
なお、上記実施の形態2(図5参照)では、測定平均電圧Eaを監視平均電圧Vaとしてマイクロプロセッサ111Bに入力したが、図7のように、電源電圧測定回路(分圧抵抗191b、192b)から検出される電源監視電圧Vfをマイクロプロセッサ111Cに入力してもよい。
したがって、平滑回路160内のコンデンサ162(図1参照)は、前述よりも大きい静電容量に設定されている。
鋸歯状波発生回路146は、マイクロプロセッサ111Cからのパルス幅変調制御信号PWMのパルス周期と同期して三角波を生成する。
この場合、測定平均電圧Eaが監視平均電圧Vaとしてマイクロプロセッサ111Cに入力されることはない。
電源電圧測定回路を構成する分圧抵抗191b、192bは、互いに直列接続されて開閉素子121の入力端子(駆動電源101の出力端子)に接続されており、分圧抵抗192bの両端電圧は、電源監視電圧Vfとしてマイクロプロセッサ111Cに入力されている。
また、過大電流状態検出回路となる比較回路196において、非反転入力(+)には、測定平均電圧Eaが印加され、反転入力(−)には、監視電圧Efから分圧された第2の電圧が印加され、出力端子は、論理積否定出力素子198Cの第2入力端子に接続されている。
論理積否定出力素子198Cの出力端子は、マイクロプロセッサ111Cの割込入力端子INTに接続され、過大電流状態または過小電流状態を示す異常電流状態判定信号を、警報信号としてマイクロプロセッサ111Cに入力するようになっている。
図8において、ステップ800〜840は、前述(図2)のステップ200〜240にそれぞれ対応した処理である。
ただし、校正係数演算手段836内のステップ832、834で求められる係数Kv、Aが前述(係数Ka、D)と異なる。
なお、第1の校正指令を生成する際には、事前に電流制御装置100Cに所定の駆動電源101を接続しておく(ステップ801a)。
続いて、このときの監視電圧Efの値である誤差電圧Ef0を、たとえばRAMメモリ112内の所定アドレスのメモリであるデータレジスタD10に転送する(ステップ803)。
ステップ802、803は、第1のデータ取得手段806を構成している。
なお、第2の校正指令を生成する際には、事前に電流制御装置100Cに所定の駆動電源101を接続した状態で電気負荷107への接続回路を開放しておく(ステップ811a)。
続いて、このときの監視電圧Efの値である誤差電圧Ef1を、たとえばRAMメモリ112内の所定アドレスのメモリであるデータレジスタD20に転送する(ステップ813)。
ステップ812〜815は、第2のデータ取得手段816を構成している。
なお、第3の校正指令を生成する際には、事前に電流制御装置100Cに所定の駆動電源101を接続した状態で電気負荷107を接続しておく(ステップ821a)。
続いて、このときの監視電圧Efの値である測定電圧Ef2を、たとえばRAMメモリ112内の所定アドレスのメモリであるデータレジスタD30に転送し(ステップ823)、アナログ入力群105aの1つとしてアナログ電流計901aから入力された外部負荷電流Imの値をデータレジスタD33に転送する(ステップ824)。
ステップ822〜824は、第3のデータ取得手段826を構成している。
なお、第4の校正指令を生成する際には、第1〜第3の校正指令の生成が完了しているか否かの確認を行う(ステップ831a)。
=D22/D21→D41
また、ステップ813、803、815で転送記憶したデータレジスタの値から、監視電圧Efの誤差成分の電圧比例係数Aを以下の式のように算出し、これをデータレジスタD43に転送書込みする(ステップ834)。
=(D20−D10)/(D22+1)→D43
=(D30−D20)/D33→D44
また、ステップ832〜835は、校正係数演算手段となるステップ836を構成している。
ステップ837は、転送保存手段を構成している。
さらに、上記ステップ801bからステップ837に至る一連の処理ステップは、検出誤差校正手段838を構成している。
図9において、ステップ910、911、914〜917、920は、前述(図3、図6参照)のステップ300(600)、301(601)、311〜314(611〜614)、330(630)にそれぞれ対応する。
続いて、他の制御フロー中(図示せず)で決定された目標負荷電流Isの値を読出し(ステップ911)、また、電源監視電圧Vfを読出し(ステップ912)、以下の式のように、通電デューティ(推定通電率)γ0を推定演算する(ステップ913)。
Ir=Vmin/Rc
また、目標負荷電流Isは、ステップ911で読み出された値であり、電源監視電圧Vfは、ステップ912で読み出された値であり、電源電圧校正係数Kvは、図8内のステップ832で算出された値となっている。
ステップ914においては、前述の式(9)における外部負荷電流Imに代えて、ステップ911で設定された目標負荷電流Isが流れたと仮定したときの監視電圧Efの値を、推定監視電圧Esとして算出する。
また、以下の式で示す校正定数A、B、Cとしては、不揮発データメモリ114Cに格納されているデータ値(校正定数)が読出されて使用される。
Vd≒1[V]
また、制御電源電圧Vccの値は、不揮発プログラムメモリ113Cまたは不揮発データメモリ114Cにあらかじめ格納されている固定定数が読出されて使用されるようになっている。
また、ステップ913は、通電率推定手段を構成しており、ステップ914〜916は、換算設定手段917を構成している。
なお、パルス幅変調制御信号PWMの発生手段となる割込制御ルーチンについては、前述(図4参照)と同様なので、ここでは省略する。
本来は、実施の形態1、2のように監視平均電圧Vaを入力する方が望ましいが、その場合、1つの電気負荷107の電流制御のために、マイクロプロセッサ111Cの2点のアナログ入力ポートが占有されることになる。
ただし、監視平均電圧Vaがマイクロプロセッサ111Cに入力されていないことにともなって、図9内のステップ913(通電率推定手段)が必要となる。
ただし、この発明の実施の形態3においては、電流検出の誤差成分の中で、電源電圧そのものの変動要素は補正されているが、負荷抵抗の変動にともなう平均電圧の変動は補正されていないことになる。
同様に、負荷電流についても、あらかじめ定められた所定値となるように構成すれば、校正用の電流計を不要とすることができる。
さらに、開閉素子121として、接合形トランジスタを用いたが、これに代えて、電界効果形トランジスタを使用することもできる。
比較偏差積分回路(帰還制御手段)140Cは、目標負荷電流Isに対応した推定監視電圧Esを制御目標値とし、監視電圧Efを帰還値として、開閉素子121の通電を制御する。
転流ダイオード127は、電気負荷107に対して並列接続され、開閉素子121が開路したときに、電気負荷107のインダクタンスによる持続減衰電流が還流する極性となるように接続されている。
これにより、電流検出抵抗126が接地端子104N側に設けられていないことに起因して発生する負電圧入力を相殺して、差動増幅器151や多チャンネルAD変換器115が正負の電圧を扱う必要がないようにすることができる。
電源電圧測定回路(分圧抵抗191b、192b)は、開閉素子121の入力電圧を分圧して電源監視電圧Vfとし、多チャンネルAD変換器115を介してマイクロプロセッサ111Cに入力する。
まず、転流ダイオード127の電圧降下をVd(≒1V)とし、開閉素子の通電デューティをγとしたときに、差動増幅回路部150による監視電圧(平均値)Efと外部駆動電源電圧Vbと外部負荷電流Imとの関係は、以下の式で表される。
これにより、要因別の校正定数を手順良く且つ効率的に算出して保存することができるので、量産製品に対する生産ライン中で手軽な自動化設備を付加することによって、校正操作を行うことができる。
これにより、電流制御装置100Cが備えている通常機能をそのまま活用して、校正指令や計測情報を入力することができるので、校正操作設備を安価に構成することができる。
また、不揮発プログラムメモリ113Cは、図9に示すように、通電率推定手段(ステップ913)と目標値の換算設定手段917とを備えている。
なお、マイクロプロセッサ111Cは、目標電圧の生成に際しては、監視電圧Efを用いて算出された校正定数を用いるが、運転中の帰還制御に際しては、監視電圧Efに依存した電流制御を実行せずに、電源監視電圧Vfによって電流検出の誤差成分を補正するのみである。
なお、電源監視電圧Vfは、他の目的にも使用可能な情報であり、たとえば複数の電気負荷に対する電流制御を行うときには、電源監視電圧Vfを共用することができる。
比較偏差積分回路(帰還制御手段)140Cは、マイクロプロセッサ111Cからのパルス幅変調制御信号PWMに応じた推定監視電圧Esを目標値とし、監視電圧Efを帰還値として、開閉素子121の通電デューティγを制御する。
過大電流状態検出回路(比較回路196)は、監視電圧Efと測定平均電圧Eaとの相対関係が許容変動幅を超えて変動し、監視電圧Efが過大であるときに、過大電流状態を示す異常判定信号を生成し、マイクロプロセッサ111Cの割込入力端子INTに対して警報信号として供給する。
したがって、異常発生に即応して、速やかにマイクロプロセッサ111Cからのパルス幅変調制御信号PWMの出力を停止させることができる。
Claims (17)
- 駆動電源と電気負荷との間に直列に挿入された開閉素子および電流検出抵抗を含み、前記駆動電源から前記開閉素子および前記電流検出抵抗を介して前記電気負荷に給電するための給電回路と、
前記電流検出抵抗を介して検出される負荷電流が前記電気負荷に通電すべき目標負荷電流Isと一致するように前記開閉素子のON/OFF比率を制御する電流制御部と
を備えた電気負荷の電流制御装置であって、
前記電流制御部は、マイクロプロセッサと、差動増幅回路部と、検出誤差校正手段と、換算設定手段と、帰還制御手段とを有し、
前記マイクロプロセッサは、不揮発プログラムメモリと、不揮発データメモリと、演算処理用のRAMメモリと、多チャンネルAD変換器とを含み、
前記差動増幅回路部は、前記電流検出抵抗の両端電圧の差分電圧を増幅し、前記負荷電流にほぼ比例した監視電圧Efを生成して前記マイクロプロセッサに入力し、
前記検出誤差校正手段は、製品出荷調整時に計測される前記監視電圧Efの電流比例係数、誤差成分の電圧比例係数およびオフセット成分を、校正定数として前記不揮発データメモリに保存し、
前記換算設定手段は、前記校正定数に基づいて前記目標負荷電流Isに対応した推定監視電圧Esを算出設定し、
前記帰還制御手段は、前記推定監視電圧Esを前記電流制御部による電流制御の制御目標値とし、前記監視電圧Efを帰還値として、前記開閉素子の通電を制御し、
少なくとも前記検出誤差校正手段および前記換算設定手段は、前記不揮発プログラムメモリに格納された制御プログラムに基づいて、前記マイクロプロセッサにより実行されることを特徴とする電気負荷の電流制御装置。 - 前記給電回路は、転流ダイオードを含み、
前記差動増幅回路部は、バイアス補正回路を含み、
前記転流ダイオードは、前記開閉素子が開路したときに前記電気負荷のインダクタンスによる持続減衰電流が還流する極性となるように、前記電気負荷に並列接続され、
前記バイアス補正回路は、前記差動増幅器の第1および第2の入力に対してほぼ均等な正のバイアス電圧を印加し、前記開閉素子が開路しているときに、前記転流ダイオードの電圧降下により印加される負電圧を相殺して、前記差動増幅器への負電圧入力の印加を禁止することを特徴とする請求項1に記載の電気負荷の電流制御装置。 - 前記電流制御部は、平均電圧測定回路を含み、
前記検出誤差校正手段は、第1、第2および第3のデータ取得手段と、前記第1、第2および第3のデータ取得手段で得られたデータから校正係数を演算する校正係数演算手段と、前記校正係数を前記校正定数として転送保存する転送保存手段とを含み、
前記平均電圧測定回路は、前記電気負荷の両端電圧を分圧する分圧回路と、前記分圧回路による分圧電圧をAD変換するAD変換器とを含み、前記分圧回路および前記AD変換器を介して測定される監視平均電圧Vaを前記マイクロプロセッサに入力し、
前記第1のデータ取得手段は、前記電流制御部に対して所定の駆動電源電圧を印加して、第1の校正指令が入力されたときに作用して、前記開閉素子を完全開路した状態で前記差動増幅回路部から生成される監視電圧を第1の誤差電圧Ef0として前記RAMメモリに書込み記憶させ、
前記第2のデータ取得手段は、前記給電回路から前記電気負荷に至る配線を切断した状態で第2の校正指令が入力されたときに作用して、前記開閉素子を完全導通させた状態で前記差動増幅回路部から生成される監視電圧を第2の誤差電圧Ef1として前記RAMメモリに書込み記憶させるとともに、前記監視平均電圧Vaを前記RAMメモリに書込み記憶させ、
前記第3のデータ取得手段は、前記給電回路から前記電気負荷に至る配線を接続した状態で第3の校正指令が入力されたときに作用して、前記開閉素子を完全導通させた状態で前記差動増幅回路部から生成される監視電圧を測定電圧Ef2として前記RAMメモリに書込み記憶させるとともに、外部で測定された外部負荷電流Imを取り込んで前記RAMメモリに書込み記憶させ、
前記校正係数演算手段は、前記差動増幅回路部による監視電圧Efと、前記監視平均電圧Vaと、前記外部負荷電流Imとの関係が、
Ef=D×Va+B×Im+C
となるように、電流比例係数B、オフセット成分Cおよび電圧比例係数Dを設定し、
前記オフセット成分Cは、前記第1のデータ取得手段で記憶された前記第1の誤差電圧Ef0と一致し、
誤差成分の前記電圧比例係数Dは、前記第1および第2のデータ取得手段で得られたデータから、
D=(Ef1−Ef0)/Va
として算出され、
前記電流比例係数Bは、前記第2および第3のデータ取得手段で得られたデータから、
B=(Ef2−Ef1)/Im
として算出され、
前記転送保存手段は、前記校正係数演算手段の演算結果である電圧比例係数D、電流比例係数Bおよびオフセット成分Cの各値を、前記校正定数として前記不揮発データメモリに転送保存することを特徴とする請求項2に記載の電気負荷の電流制御装置。 - 前記検出誤差校正手段は、平均電圧校正手段を含み、
前記平均電圧校正手段は、前記第2または第3のデータ取得手段の中で実行され、外部で測定された外部駆動電源電圧Vbを取り込んで前記RAMメモリに書込み記憶させるとともに、前記開閉素子が完全導通しているときの監視平均電圧Vaと外部駆動電源電圧Vbとの間の平均電圧校正係数Ka=Vb/Vaを算出し、
前記転送保存手段は、前記平均電圧校正係数Kaを前記不揮発データメモリに転送保存することを特徴とする請求項3に記載の電気負荷の電流制御装置。 - 前記電流制御部は、電源電圧測定回路を含み、
前記検出誤差校正手段は、前記第1、第2および第3のデータ取得手段と、前記第1、第2および第3のデータ取得手段で得られたデータから校正係数を演算する校正係数演算手段と、前記校正係数を前記校正定数として転送保存する転送保存手段とを含み、
前記電源電圧測定回路は、前記開閉素子の入力電圧を分圧する分圧回路と、前記分圧回路による分圧電圧をAD変換するAD変換器とを含み、前記分圧回路および前記AD変換器を介して測定される電源監視電圧Vfを前記マイクロプロセッサに入力し、
前記第1のデータ取得手段は、前記電流制御部に対して所定の駆動電源電圧を印加し、第1の校正指令が入力されたときに作用して、前記開閉素子を完全開路した状態で前記差動増幅回路部から生成される監視電圧を第1の誤差電圧Ef0として前記RAMメモリに書込み記憶させ、
前記第2のデータ取得手段は、前記給電回路から前記電気負荷に至る配線を切断した状態で第2の校正指令が入力されたときに作用して、前記開閉素子を完全導通させた状態で前記差動増幅回路部から生成される監視電圧を第2の誤差電圧Ef1として前記RAMメモリに書込み記憶させるとともに、外部で測定された外部駆動電源電圧Vbの値と前記電源監視電圧Vfの値とを前記RAMメモリに書込み記憶させ、
前記第3のデータ取得手段は、前記給電回路から前記電気負荷に至る配線を接続した状態で第3の校正指令が入力されたときに作用して、前記開閉素子を完全導通させた状態で前記差動増幅回路部から生成される監視電圧を測定電圧Ef2として前記RAMメモリに書込み記憶させるとともに、外部で測定された外部負荷電流Imを取り込んで前記RAMメモリに書込み記憶させ、
前記校正係数演算手段は、前記転流ダイオードの電圧降下をVd≒1[V]とし、開閉素子の通電デューティをγとしたときに、前記差動増幅回路部による監視電圧Efと、外部駆動電源電圧Vbと、外部負荷電流Imとの関係が、
Ef≒A×(Vb+Vd)×γ+B×Im+C
となるように電圧比例係数A、電流比例係数Bおよびオフセット成分Cを設定し、
前記オフセット成分Cは、前記第1のデータ取得手段で記憶された前記第1の誤差電圧Ef0と一致し、
誤差成分の前記電圧比例係数Aは、前記第1および第2のデータ取得手段で得られたデータから、
A=(Ef1−Ef0)/(Vb+Vd)
として算出され、
電流比例係数Bは、前記第2および第3のデータ取得手段で得られたデータから、
B=(Ef2−Ef1)/Im
として算出され、
電源電圧校正係数Kvは、
Kv=Vb/Vf
として算出され、
前記転送保存手段は、前記校正係数演算手段の演算結果である前記電圧比例係数A、前記電流比例係数B、前記オフセット成分Cおよび前記電源電圧校正係数Kvの各値を、前記校正定数として前記不揮発データメモリに転送保存することを特徴とする請求項2に記載の電気負荷の電流制御装置。 - 前記電流制御部は、前記マイクロプロセッサと校正操作用の外部ツールとの間を接続するシリアル通信用インタフェース回路を含み、
校正運転時に、前記外部ツールから前記シリアル通信用インタフェース回路を介して入力される校正指令、前記駆動電源に関する電圧情報および前記電気負荷に関する電流情報が、前記RAMメモリに転送記憶されることを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の電気負荷の電流制御装置。 - 前記電流制御部は、前記マイクロプロセッサとスイッチ入力群およびアナログ入力群との間をバス接続する入力インタフェース回路を含み、
校正運転時において、
前記第1、第2および第3の校正指令の少なくとも1つは、前記スイッチ入力群の中の所定番号のスイッチ入力として前記RAMメモリに転送記憶され、
前記駆動電源に関する電圧情報および前記電気負荷に関する電流情報は、前記アナログ入力群の中の所定番号のアナログ入力として入力されて、前記RAMメモリに転送記憶されることを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の電気負荷の電流制御装置。 - 前記電流制御部は、目標電流設定回路および比較偏差積分回路を含み、
前記不揮発プログラムメモリは、前記制御目標値の換算設定手段を含み、
前記目標電流設定回路は、前記マイクロプロセッサから生成されるパルス幅変調制御信号を平滑化して、安定化された制御電源による一定の制御電源電圧Vccとパルスデューティαとの積に比例した平均出力電圧αVccを得るデジタル/アナログ変換回路により構成され、
前記比較偏差積分回路は、前記目標電流設定回路の平均出力電圧αVccを目標電圧とし、前記差動増幅回路部から生成される監視電圧Efを帰還電圧として、前記目標電圧と前記帰還電圧との偏差積分値に基づいて前記開閉素子をON/OFF制御する帰還制御手段により構成され、
前記換算設定手段は、前記目標負荷電流Isに対応した前記推定監視電圧Esとして、
Es=D×Va+B×Is+C
を算出するとともに、前記推定監視電圧Esの値と前記平均出力電圧αVccの値とが一致するように、前記パルス幅変調制御信号のパルスデューティαとして、
α=Es/Vcc
を決定することを特徴とする請求項3に記載の電気負荷の電流制御装置。 - 前記不揮発プログラムメモリは、初期設定手段となるプログラムを含み、
前記初期設定手段は、最小電源電圧Vmin、基準負荷電流Irおよび目標負荷電流Isの関係から、前記監視平均電圧Vaの概略推定値Vaaとして、
Vaa=Vmin×(Is/Ir)
により算出された値を適用し、前記パルス幅変調制御信号のパルスデューティの初期値αiとして、
αi=(D×Vaa+B×Is+C)/Vcc
を決定し、
前記基準負荷電流Irは、前記電気負荷の抵抗値変動範囲Rmin〜Rmaxの範囲内で規格基準抵抗値Rcを定め、
Ir=Vmin/Rc
として算出されることを特徴とする請求項8に記載の電気負荷の電流制御装置。 - 前記電流制御部は、目標電流設定回路および比較偏差積分回路を含み、
前記不揮発プログラムメモリは、通電率推定手段と、前記制御目標値の換算設定手段とを含み、
前記目標電流設定回路は、前記マイクロプロセッサから生成されるパルス幅変調制御信号を平滑化して、安定化された制御電源による一定の制御電源電圧Vccとパルスデューティαとの積に比例した平均出力電圧αVccを得るデジタル/アナログ変換回路により構成され、
前記比較偏差積分回路は、前記目標電流設定回路の平均出力電圧αVccを目標電圧とし、前記差動増幅回路部から生成される監視電圧Efを帰還電圧として、前記目標電圧と前記帰還電圧との偏差積分値に基づいて前記開閉素子をON/OFF制御する帰還制御手段により構成され、
前記通電率推定手段は、前記外部駆動電源電圧Vb、最小電源電圧Vmin、基準負荷電流Irおよび前記目標負荷電流Isの関係から、前記開閉素子の通電デューティの推定値γ0として、
γ0=(Vmin/Vb)×(Is/Ir)
を算出し、
前記換算設定手段は、前記目標負荷電流Isに対応した前記推定監視電圧Esとして、
Es=A×(Vb+Vd)×γ0+B×Is+C
を算出するとともに、前記推定監視電圧Esの値と前記平均出力電圧αVccの値とが一致するように、前記パルス幅変調制御信号のパルスデューティαとして、
α=Es/Vcc
を決定し、
前記外部駆動電源電圧Vbは、前記電源監視電圧Vfおよび前記電源電圧校正係数Kvに基づいて、
Vb=Kv×Vf
により算出され、
前記基準負荷電流Irは、前記電気負荷の抵抗値変動範囲Rmin〜Rmaxの範囲内で規格基準抵抗値Rcを定め、
Ir=Vmin/Rc
として算出されることを特徴とする請求項5に記載の電気負荷の電流制御装置。 - 駆動電源と電気負荷との間に直列に挿入された開閉素子および電流検出抵抗を含み、前記駆動電源から前記開閉素子および前記電流検出抵抗を介して前記電気負荷に給電するための給電回路と、
前記電流検出抵抗を介して検出される負荷電流が前記電気負荷に通電すべき目標負荷電流Isと一致するように前記開閉素子のON/OFF比率を制御する電流制御部と
を備えた電気負荷の電流制御装置であって、
前記電流制御部は、マイクロプロセッサと、制御電源と、差動増幅回路部と、換算設定手段と、帰還制御手段と、過電流検出回路と、電圧制限ダイオードと、出力停止手段と、異常報知手段とを有し、
前記マイクロプロセッサは、不揮発プログラムメモリと、不揮発データメモリと、演算処理用のRAMメモリと、多チャンネルAD変換器とを含み、
前記制御電源は、前記駆動電源から給電され、外部駆動電源電圧Vbよりも低い電圧値の安定化された制御電源電圧Vccを生成して前記マイクロプロセッサに給電し、
前記差動増幅回路部は、前記外部駆動電源電圧Vbの印加により動作して前記電流検出抵抗の両端電圧の差分電圧を増幅し、前記負荷電流にほぼ比例した監視電圧Efを生成して前記マイクロプロセッサに入力し、
前記換算設定手段は、所定の目標負荷電流Isが前記電流検出抵抗に流れたと仮定したときに、前記差動増幅回路部から生成される監視電圧を推定監視電圧Esとして算出設定し、
前記帰還制御手段は、前記マイクロプロセッサから生成されるパルス幅変調制御信号に応じた前記推定監視電圧Esを、前記電流制御部による電流制御の制御目標値とし、前記監視電圧Efを帰還値として、前記開閉素子の通電デューティを制御し、
前記過電流検出回路は、前記監視電圧Efの前段部電圧E0の値が制御電源電圧Vcc以上の所定値を超過したときに、前記負荷電流の過大を示す警報用の過電流判定信号を生成して前記マイクロプロセッサに入力し、
前記電圧制限ダイオードは、前記過電流検出回路に接続されて、前記マイクロプロセッサに入力される前記監視電圧Efを前記制御電源電圧Vccのレベルに制限し、
前記出力停止手段および前記異常報知手段は、前記過電流判定信号に応答して、前記パルス幅変調制御信号の生成を停止させるとともに、異常停止状態であることを警報表示することを特徴とする電気負荷の電流制御装置。 - 前記過電流判定信号は、前記マイクロプロセッサの割込入力端子に接続され、
前記出力停止手段は、前記過電流判定信号の生成に即応して、前記パルス幅変調制御信号の生成を停止させることを特徴とする請求項11に記載の電気負荷の電流制御装置。 - 前記過電流検出回路は、前記マイクロプロセッサの入力端子に接続された警報信号入力回路および異常発生記憶回路を含み、
前記異常発生記憶回路は、前記過電流判定信号によりセットされて前記開閉素子の導通を停止させるとともに、電源投入時にリセットされることを特徴とする請求項11に記載の電気負荷の電流制御装置。 - 駆動電源と電気負荷との間に直列に挿入された開閉素子および電流検出抵抗を含み、前記駆動電源から前記開閉素子および前記電流検出抵抗を介して前記電気負荷に給電するための給電回路と、
前記電流検出抵抗を介して検出される負荷電流が前記電気負荷に通電すべき目標負荷電流Isと一致するように前記開閉素子のON/OFF比率を制御する電流制御部と
を備えた電気負荷の電流制御装置であって、
前記電流制御部は、マイクロプロセッサと、差動増幅回路部と、換算設定手段と、帰還制御手段と、平均電圧測定回路と、異常電流状態検出手段と、出力停止手段と、異常報知手段とを有し、
前記マイクロプロセッサは、不揮発プログラムメモリと、不揮発データメモリと、演算処理用のRAMメモリと、多チャンネルAD変換器とを含み、
前記差動増幅回路部は、前記電流検出抵抗の両端電圧の差分電圧を増幅し、前記負荷電流にほぼ比例した監視電圧Efを生成して前記マイクロプロセッサに入力し、
前記換算設定手段は、所定の目標負荷電流Isが前記電流検出抵抗に流れたと仮定したときに、前記差動増幅回路部から生成される監視電圧Esを算出設定し、
前記帰還制御手段は、前記マイクロプロセッサから生成されるパルス幅変調制御信号に応じた前記推定監視電圧Esを、前記電流制御部による電流制御の制御目標値とし、前記監視電圧Efを帰還値として前記開閉素子の通電デューティを制御し、
前記平均電圧測定回路は、前記電気負荷の両端電圧を、分圧回路およびAD変換器により監視平均電圧Vaとして前記マイクロプロセッサに入力し、
前記異常電流状態検出手段は、前記監視電圧Efと前記監視平均電圧Vaとの相対関係が許容変動幅を超えて変動したときに、前記負荷電流の過大または過小を示す警報用の異常電流状態判定信号を生成して前記マイクロプロセッサに入力し、
前記出力停止手段および前記異常報知手段は、前記異常電流状態判定信号に応答して、少なくとも過大電流状態において前記パルス幅変調制御信号の生成を停止させるとともに、異常停止状態であることを警報表示し、
少なくとも前記換算設定手段、前記異常電流状態検出手段および前記出力停止手段は、前記不揮発プログラムメモリに格納された制御プログラムに基づいて、前記マイクロプロセッサにより実行されることを特徴とする電気負荷の電流制御装置。 - 駆動電源と電気負荷との間に直列に挿入された開閉素子および電流検出抵抗を含み、前記駆動電源から前記開閉素子および前記電流検出抵抗を介して前記電気負荷に給電するための給電回路と、
前記電流検出抵抗を介して検出される負荷電流が前記電気負荷に通電すべき目標負荷電流Isと一致するように前記開閉素子のON/OFF比率を制御する電流制御部と
を備えた電気負荷の電流制御装置であって、
前記電流制御部は、マイクロプロセッサと、差動増幅回路部と、換算設定手段と、帰還制御手段と、平均電圧測定回路と、異常電流状態検出回路と、出力停止手段と、異常報知手段とを有し、
前記マイクロプロセッサは、不揮発プログラムメモリと、不揮発データメモリと、演算処理用のRAMメモリと、多チャンネルAD変換器とを含み、
前記差動増幅回路部は、前記電流検出抵抗の両端電圧の差分電圧を増幅し、前記負荷電流にほぼ比例した監視電圧Efを生成して前記マイクロプロセッサに入力し、
前記換算設定手段は、所定の目標負荷電流Isが前記電流検出抵抗に流れたと仮定したときに、前記差動増幅回路部から生成される監視電圧Esを算出設定し、
前記帰還制御手段は、前記マイクロプロセッサから生成されるパルス幅変調制御信号に応じた前記推定監視電圧Esを、前記電流制御部による電流制御の制御目標値とし、前記監視電圧Efを帰還値として、前記開閉素子の通電デューティを制御し、
前記平均電圧測定回路は、前記電気負荷の両端電圧に比例した測定平均電圧Eaを測定し、
前記異常電流状態検出回路は、前記監視電圧Efと前記測定平均電圧Eaとの相対関係が許容変動幅を超えて変動したときに、前記負荷電流の過大または過小を示す警報用の異常電流状態判定信号を生成して前記マイクロプロセッサに入力する比較回路を含み、
前記出力停止手段および前記異常報知手段は、前記異常電流状態判定信号に応答して、少なくとも過大電流状態において前記パルス幅変調制御信号の生成を停止させるとともに、前記異常電流状態判定信号に応答して、異常停止状態であることを警報表示することを特徴とする電気負荷の電流制御装置。 - 前記異常電流状態判定信号は、前記マイクロプロセッサの割込入力端子に入力され、
前記出力停止手段は、前記異常電流状態判定信号の生成に即応して、少なくとも過大電流状態において前記パルス幅変調制御信号の生成を停止させることを特徴とする請求項15に記載の電気負荷の電流制御装置。 - 前記異常電流状態検出回路は、前記マイクロプロセッサの入力端子に接続された警報信号入力回路および異常発生記憶回路を含み、
前記異常発生記憶回路は、前記異常電流状態判定信号によりセットされて前記開閉素子の導通を停止させるとともに、電源投入時にリセットされることを特徴とする請求項15に記載の電気負荷の電流制御装置。
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