JP2006100136A - 基板処理装置、および表示装置の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、時間当たりに処理を施す個体数を増やし、作業効率を向上できる基板処理装置、および表示装置の製造装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 製造装置30は、特定の処理を施す処理室として反転室32、ゲッター室34、付着物吸着室36、封着室38を含み、各室32,34,36,38を順に移動する移動機構42と、封着室38から排出された静電チャックを反転室32に戻す反送機構3を備える。また、各室32,34,36,38を独立して真空にする真空ポンプPPと、各室を選択的に区切るシャッター33,35,37も備える。これにより、複数の静電チャックが、各室32,34,36,38を循環し、製造装置30内で、同時に異なる処理を、複数の前面基板10,背面基板12に施すことができる。
【選択図】 図3
【解決手段】 製造装置30は、特定の処理を施す処理室として反転室32、ゲッター室34、付着物吸着室36、封着室38を含み、各室32,34,36,38を順に移動する移動機構42と、封着室38から排出された静電チャックを反転室32に戻す反送機構3を備える。また、各室32,34,36,38を独立して真空にする真空ポンプPPと、各室を選択的に区切るシャッター33,35,37も備える。これにより、複数の静電チャックが、各室32,34,36,38を循環し、製造装置30内で、同時に異なる処理を、複数の前面基板10,背面基板12に施すことができる。
【選択図】 図3
Description
この発明は、複数の処理室に基板を投入して処理する基板処理装置に係り、特に、蛍光面を有する前面基板を反転させて電子放出素子を有する背面基板に対向させて周縁部同士を封着する表示装置の製造装置に関する。
近年、陰極線管(以下、CRTと称する)に代わる次世代の軽量、薄型の表示装置として様々な平面型の画像表示装置が注目されている。例えば、平面表示装置として用いられるフィールド・エミッション・ディスプレイ(以下、FEDと称する)の一種として、表面伝導型電子放出素子を電子源として備えた表示装置(以下、SEDと称する)の開発が進められている。
このSEDは、所定の間隔をおいて対向配置された前面基板および背面基板を備え、これらの基板は矩形枠状の側壁を介して周縁部を互いに接合することにより真空外囲器を構成している。前面基板の内面には3色の蛍光体層および遮光層を含む蛍光体スクリーンが形成され、背面基板の内面には、蛍光体を励起発光させるための電子源として、各画素に対応する多数の電子放出素子が配列されている。各電子放出素子は、電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の電極等で構成されている。
上記SEDを組み立てる場合、内面に3色の蛍光体層を形成した前面基板を用意し、内面に複数の電子放出素子、配線、およびスペーサを形成し且つ周縁部に側壁を取り付けた背面基板を用意する。そして、背面基板の周縁部に取り付けられた側壁の上端と前面基板の周縁対応部に低融点金属などの封着材を充填しておく。
さらに、これら前面基板および背面基板を、真空装置に投入し、各基板をベーク室で高温に加熱して脱ガス(焼成)し、蒸着室で前面基板内面にゲッター材を蒸着し、真空引きした真空チャンバ内で側壁の上端に前面基板を密着させ、封着材を加熱溶融させて前面基板と背面基板の周縁部同士を封着する。
このため、前面基板が真空置に投入されてから背面基板と封着されて排出されるまでは、他の基板を投入することができず、ベーク室、蒸着室、および真空チャンバのそれぞれが使用されていない未使用時間が存在するため、効率が悪かった。また、今後このような真空装置に他の作業室が加えられ、製造装置内の処理領域が増えると、未使用時間はその分さらに増加する問題がある。
この発明の目的は、単位時間当たりに処理可能な個体数を増やし、作業効率を向上できる基板処理装置、および表示装置の製造装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の基板処理装置は、基板を保持する保持部材と、前記基板を保持した保持部材を受け入れて、該基板に特定の処理を施す第1処理室と、前記第1処理室から排出された前記保持部材を受け入れ、該基板に特定の処理を施す第2処理室と、前記第1処理室から前記第2処理室へ前記基板を保持した前記保持部材を移動する移動機構と、前記第2処理室において前記基板が取り除かれた前記保持部材を、前記第1処理室に戻す返送機構と、を有することを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、本発明の基板処理装置は、第1基板を保持する保持部材と、前記基板を保持した保持部材を受け入れて、前記第1基板を保持したまま、前記保持部材を反転させる反転機構とを備える第1チャンバと、前記第1チャンバから受け入れた前記第1基板の表面にゲッター材を蒸着する蒸着機構を備える第2チャンバと、前記第2チャンバから受け入れた前記第1基板の下方に離間して配置され、前記反転された第1基板に向けて、保持している第2基板を上昇させる昇降機構を備える第3チャンバと、前記第1チャンバ、前記第2チャンバ、前記第3チャンバの順に、前記第1基板を保持した前記保持部材を移動する移動機構と、前記第3チャンバにおいて前記第1基板が取り除かれた前記保持部材を、前記第1チャンバに戻す返送機構と、を有することを特徴としている。
さらに、上記目的を達成するため、本発明の表示装置の製造装置は、上面に蛍光体スクリーンを備えた前面基板を、その背面側で保持する保持部材と、前記前面基板の出入り口に設けられるゲートを有し、該前面基板を受け入れる第1チャンバと、前記第1チャンバに設けられ、前記保持部材を介して、前記前面基板を表裏反転させる反転機構と、前記第1チャンバからの前記保持部材を受け入れる第2のチャンバと、前記第2のチャンバに設けられ、前記反転されている前記前面基板の上面に向かって、下方からゲッター材を蒸着する蒸着機構と、前記第2のチャンバからの前記保持部材を受け入れ第3のチャンバと、前記第3のチャンバに設けられ、前記前面基板の下方に離間して配置され、前記反転している前面基板の表面に付着している付着物を吸着する高電圧機構と、表面に複数の電子放出素子を有する背面基板の出入り口に設けられるゲートを備え、この出入り口から該背面基板を受け入れ、前記第3チャンバからの前記保持部材を受け入れる第4チャンバと、前記第4チャンバに設けられ、記前面基板の下方に離間して配置され、前記前面基板に向けて、保持している背面基板を上昇させる昇降機構と、前記第4チャンバに設けられ、前記反転されている前面基板と、前記昇降機構によって上昇された前記背面基板の周縁部同士を封着する封着機構と、前記第1チャンバ、前記第2チャンバ、前記第3チャンバ、前記第4チャンバの順に、前記前面基板を保持した前記保持部材を移動する移動機構と、前記第4チャンバの前記出入り口から封着されている前記前面基板と背面基板が取り除かれた前記保持部材を、前記第1チャンバに戻す返送機構と、を有することを特徴としている。
この発明の基板処理装置、および表示装置の製造装置は、時間当たりに処理可能な個体数を増やし、作業効率を向上できる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について詳細に説明する。ここでは、本発明の実施の形態に係る表示装置の一例として、SEDについて説明する。
図1は、SEDの表示パネルの概略斜視図である。図1に示すとおり、SEDの表示パネル1は、それぞれ矩形状のガラス板からなる前面基板10および背面基板12を備え、これらの基板は一定の隙間をおいて対向配置されている。この基板間の距離は、約1.0〜2.0mm程度に設定されている。そして、前面基板10および背面基板12は、ガラスからなる矩形枠状の側壁14を介して周縁部同士が接合され、内部が真空の扁平な真空外囲器を構成している。
図2に示すとおり、前面基板10の内面には画像表示面として機能する蛍光体スクリーン16が形成されている。この蛍光体スクリーン16は、赤、緑、青の蛍光体層R、G、B、および遮光層11を並べて構成されている。遮光層11は、マトリックス状に形成され、これらの蛍光体層R、G、Bはストライプ状あるいはドット状に形成されている。また、蛍光体スクリーン16上には、アルミニウム等からなるメタルバック層17が形成されている。
背面基板12の内面には、蛍光体スクリーン16の蛍光体層R、G、Bを励起発光させるための電子源として、それぞれ電子ビームを放出する多数の表面伝導型の電子放出素子19が設けられている。これらの電子放出素子19は、画素毎に対応して複数列および複数行に配列されている。各電子放出素子19は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されている。また、背面基板12の内面上には、電子放出素子19に電圧を供給する背面基板12面にマトリクス状に形成された多数本の配線21が設けられている。この配線21の端部は、図1に示した通り、表示パネル1の真空部(内部)から側壁14の下を通して外部に引出されている。
接合部材として機能する側壁14は、例えば、低融点ガラス、低融点金属等の封着材20により、前面基板10の周縁部および背面基板12の周縁部に封着され、これらの基板同士を接合している。
また、表示パネル1は、前面基板10および背面基板12の間に配設された矩形板状のスペーサ22を備えている。スペーサ22は、ストライプ状に配置され、各電子放出素子19および蛍光体層R、G、Bに干渉しないように前面基板10および背面基板12の内面に当接して、これらの基板に作用する大気圧荷重を支持し、基板間を一定の間隔に維持している。なお、スペーサの形状はこれに限らず、たとえば、多数の柱状のスペーサであってもよい。
画像を表示する場合、配線21を介して走査信号,データ信号のそれぞれが電子放出素子19に供給されて電子放出素子19が駆動し、選択された電子放出素子19から電子ビームを放出するとともに、蛍光体層16およびメタルバック層17にアノード電圧を印加する。電子放出素子19から放出された電子ビームは、アノード電圧により加速され、蛍光体層16に衝突する。これにより、蛍光体スクリーン16の蛍光体層R、G、Bが励起されて発光し、画像を表示する。
次に、図3および図4を参照して、SEDの製造装置30について説明する。
図3に示すように、製造装置30は、反転室(第1チャンバ)32、ゲッター室(第2チャンバ)34、付着物吸着室(第3チャンバ)36、封着室(第4チャンバ)38、および反送機構39を含み、この順に、静電チャック(保持部材)40が循環して、前面基板10と背面基板12を封着する。
これら反転室32、ゲッター室34、付着物吸着室36、封着室38、および反送機構39のそれぞれは、静電チャック40を移動可能に支持する移動機構42をそれぞれ備える。この移動機構42は、静電チャック40の底面に固定されているラックRと、各処理室に設けられるピニオンPを介して、静電チャック40を搬送し、反転室32、ゲッター室34、付着物吸着室36、封着室38間で、静電チャック40を受け渡す。
反転室36は、前面基板10が投入されるゲート32Aと、戻ってきた静電チャック40が搬入されるゲート32Bを備える。また、封着室38は、背面基板12が投入されるゲート38Aと、前面基板10と背面基板12を封着した表示パネル1を排出するゲート38Bと、前面基板10が取り除かれた静電チャック40を反送機構39に排出するゲート38Cを備える。
さらに、反転室32とゲッター室34との間、ゲッター室34と付着物吸着室36との間、付着物吸着室36と封着室38との間には、それぞれ、シャッター33、35、37が備えられている。
これらシャッター33,35,37が開らかれて、それぞれの処理室は連結され、ゲート32A,32B,38A,38B,38Cおよびシャッター33,35,37が閉ざされることで密閉された独立したスペースを確保できる。また、反転室32、ゲッター室34、付着物吸着室36、封着室38のそれぞれには、真空ポンプPPが取り付けられており、各室を独立して真空引きすることができるようになっている。
さらに、静電チャック40は、前面基板10の背面との間に静電気力を生じさせて前面基板10を吸着保持する。なお、静電チャック40は、真空雰囲気内であれば、反転室32に設けられている充電器44によりチャージされた電力を利用して、前面基板10を吸着保持する静電気力を、数分間程度、維持できる。このため、十分電力がチャージされた静電チャック40は、真空雰囲気内を移動する場合、電力を供給するため配線と繋がれる必要がなく、前面基板10を吸着保持したまま、移動機構42により移動可能である。
なお、反転室32のゲート32Aの前には、前面基板10を加熱焼成して脱ガスするベーク室31Aが設けられ、封着室38のゲート38Aの前には、背面基板12を加熱焼成して脱ガスするベーク室31Bが設け設けられている。
次に、図4を参照して、製造装置30をさらに詳細に説明する。
図4に示すとおり、反転室32は、静電チャック40より吸着保持されている前面基板10を、静電チャック40とともに、表裏反転する反転機構52を備える。反転機構52は、静電チャック40の吸着面を上に向けた状態Mにおいて、蛍光体スクリーン16を上にして載置された前面基板10を吸着保持している静電チャック40を、回転軸Q(図3,4参照)を中心に矢印q方向に180度反転させる。すると、静電チャック40は、状態Nに位置され、吸着保持されている前面基板10の蛍光体スクリーン16は、下方を向く。なお、反転された静電チャック40は、ピニオンPとラックRを介して移動機構42によって移動可能に保持される。
ゲッター室34は、静電チャック40の反転により表裏反転された前面基板10の内面にゲッター材を蒸着させる蒸着機構54を備える。蒸着機構54は、ゲッター室34の底部に設けられた坩堝54Aおよび加熱機構54Bを有し、坩堝54A内に配置したゲッター材を加熱して気化させて前面基板10の内面に蒸着させる。
付着物吸着室36は、反転された前面基板10の下方に離間して配置され、前面基板10の内面に付着している付着物を吸着する高電圧機構56を備える。高電圧機構56は、高電圧が加えられて静電気力を発生し、前面基板10の内面に沿って矢印Sのように移動し、前面基板10に付着している埃や塵等のゴミを静電的に吸着する。
封着室38は、静電チャック40の下方に、背面基板12の背面に面接して背面基板12を載置する載置板58Aを有する昇降機構58を備える。昇降機構58は、載置板58A上に背面を面接させて載置した背面基板12を、反転されている前面基板10に向けて上昇させる。
なお、静電チャック40には、吸着面に吸着された前面基板10を加熱する上ヒータ40Aが内蔵され、封着室38内に配置された載置板58Aには、背面基板12を加熱する下ヒータ58Bが内蔵されている。この上ヒータ40Aと下ヒータ58Bは、封着室38における封着をコントロールする封着制御部(図示せず)に接続されている。封着制御部は、上ヒータ40Aと下ヒータ58Bを介して、封着材20を加熱溶融させて、静電チャック40に吸着されている状態の前面基板10の周縁部と、昇降機構58によって前面基板10に向けて上昇された背面基板12に固設されている側壁14の上端を封着する。なお、上ヒータ40Aおよび下ヒータ58Bを、封着機構と呼称する。
次に、図3,4を参照しながら、製造装置30による動作を説明する。
まず、予め、蛍光体スクリーン16およびメタルバック17の設けられた複数枚の前面基板10を用意し、電子放出素子19および配線21が設けられているとともに側壁14およびスペーサ22が接合された複数枚の背面基板12を用意しておく。なお、側壁14の背面基板12から離間した上端および対向する前面基板10の内面周縁部には、予め低融点金属などの封着材20を充填しておく。
そして、反転室32のゲート32Aを開け、ベーク室31Aにおいて加熱焼成されて脱ガスされた前面基板10を、状態Mで固定されている静電チャック40の吸着面の上に、蛍光体スクリーン16が上を向くように載置する。反転室32では、充電器44を介して静電チャック40に電力がチャージされ、ゲート32A,32Bおよびシャッター33が閉められた状態で、真空ポンプPPにより真空引きされる。そして、反転室32内が真空状態となる。静電チャック40に十分な電力がチャージされ、前面基板10が吸着保持されると、充電器44と接続されていた配線が静電チャック40から外される。継いで、反転機構52が、矢印q方向に静電チャック40および吸着保持されている前面基板10を表裏反転し、状態Nとなった静電チャック40が移動機構42によってゲッター室34へ移動される。
そして、ゲッター室34は、予めシャッター33,35が閉められた状態で、真空ポンプPPにより真空引きされた状態で保持されており、シャッター33を開けて、移動機構42を介して真空状態の反転室32から搬出された状態Nの静電チャック40を受け取り、シャッター33を閉める。この状態で、静電チャック40は、独立して密閉された空間を確保しているゲッター室34内に位置している。この後、反転室32には、次に処理する前面基板10が投入される。なお、一枚目の前面基板10に対しては、ゲッター室34の底部に設けられた蒸着機構54が動作され、ゲッター材が前面基板10の内面に蒸着される。
このようにして、処理済みの前面基板10を、後段の処理部へ移動した後、次の前面基板10を製造装置30に投入し、複数枚の前面基板10を連続処理する。
そして、付着物吸着室36は、予めシャッター35,37が閉められた状態で、真空ポンプPPにより真空引きされており、シャッター35を開けて、移動機構42を介して真空状態のゲッター室34から搬出された状態Nの静電チャック40を受け取り、シャッター35を閉める。この状態で、静電チャック40は、独立して密閉された空間を確保している付着物吸着室36内に位置している。この後、ゲッター室34には、次に処理する前面基板10が投入される。なお、一枚目の前面基板10に対しては、高電圧機構56が静電気力を発生し、前面基板10の内面に沿って移動しながら、付着しているゴミを吸着する。
そして、封着室38のゲート38Aを開け、ベーク室31Bにおいて加熱焼成されて脱ガスされた背面基板12を、昇降機構58の載置板58A上に、複数の電子放出素子19が形成されている面が上を向くように載置する。
封着室38は、ゲート38A〜38Cおよびシャッター37が閉められた状態で、真空ポンプPPにより真空引きされており、シャッター37を開けて、移動機構42を介して真空状態の付着物吸着室36から搬出された状態Nの静電チャック40を受け取り、シャッター37を閉める。この状態で、静電チャック40は、独立して密閉空間を確保している封着室38内に位置している。この後、付着物吸着室36には、次に処理する前面基板10が投入される。
このようにして2枚の基板10、12が封着室38内に配置されると、昇降機構58が動作されて載置板58Aが上昇され、載置板58A上に載置された背面基板12が、前面基板10に向けて上昇され、2枚の基板10、12が近接されて位置決めされる。
この後、封着制御部により、側壁14の上端に充填された封着材20および前面基板10内面の周縁部に充填された封着材20が加熱溶融され、両者が封着材20によって封着される。封着後、静電チャック40は、封着室38の図示しない充電器と接続され、前面基板10が静電チャック40から剥がれるような静電力を発生させる。封着された2枚の基板10,12は、図示しない操作ロボット等により、ゲート38Bから取り出され、表示パネル1が製造される。
一方、静電チャック40は、ゲート38Cを介して封着室38から排出され、反送機構39の移動機構42に、移動可能に支持され、反転室32のゲート32Bの前まで移動される。
そして、反転室32のゲート32Bが開かれると、静電チャック40は、反転室32に投入され、反転機構52に状態Mで固定される。
このようにして、静電チャック40は、移動機構42により封着室32、ゲッター室34,付着物吸着室36,封着室38,反送機構39の順に循環される。
このように、本発明に係る製造装置30は、各室32,34,36,38に独立して設けられる真空ポンプPPを有し、各室32,34,36,38を独立した空間に区切るシャッター33,35,37を備える。このため、各室32,34,36,38は、独立した真空状態となり、また、シャッター33,35,37を選択的に開閉することで、所望の各室32,34,36,38同士が連結して、真空状態を形成することもできる。
この構成により、真空状態ではチャージされた電力がほとんど失われない静電チャックは、真空状態で区切られた各室32,34,36,38を、配線と接続されることなく、移動できる。このため、静電チャック40が通過した各室32,34,36,38は、他の静電チャックを受け入れることができる。よって、製造装置30は、複数の静電チャック40を用いて、異なる処理工程を同時に、異なる前面基板10および背面基板12に施すことができる。このため、作業時間が短縮される。なお、静電チャック40は、反送機構42により循環されて繰り返し利用できるため、製造コストをおさえることができる。
また、複数の静電チャック40は、少なくとも各室32,34,36,38と、反送機構39のそれぞれに配置される個数、すなわち5個用意されていることが好ましい。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
例えば、充電器44は、反転室32にだけ設けられていると説明したが、これに限らず、各室34,36,38にも備えられて、必要に応じて、受け取った静電チャック40を充電する構成であってもよい。
また、移動機構42は、ラックRとピニオンPの組み合わせに限らず、例えば、モータと接続される搬送ベルト、あるいはワイヤーにより構成されてもよい。
さらに、製造装置30は、シャッター33,35,37等で仕切られ、連結されることで真空空間を共有できる構成内に、ベーク室31A,32Bを含まない構成であるが、これに限られず、ベーク室31A,31Bもまた、ゲッター室34や付着物吸着室36と同様に、一体的に設けられてもよい。
また、循環される複数の静電チャック40は、順送りあるいは同時に、次の部屋に移動できる。
さらに、シャッター35はなくてもよい。
1…表示パネル、10…前面基板、11…遮光層、14…側壁、16…蛍光体スクリーン、17…メタルバック、19…電子放出部、20…封着材、21…配線、22…スペーサ、30…製造装置、31A,31B…ベーク室、32…反転室、34…ゲッター室、36…付着物吸着室、38…封着室、39…反送機構、52…反転機構、54…蒸着機構、56…高電圧機構、58…昇降機構。
Claims (14)
- 基板を保持する保持部材と、
前記基板を保持した保持部材を受け入れて、該基板に特定の処理を施す第1処理室と、
前記第1処理室から排出された前記保持部材を受け入れ、該基板に特定の処理を施す第2処理室と、
前記第1処理室から前記第2処理室へ前記基板を保持した前記保持部材を移動する移動機構と、
前記第2処理室において前記基板が取り除かれた前記保持部材を、前記第1処理室に戻す返送機構と、
を有することを特徴とする基板処理装置。 - 前記保持部材は、前記基板を静電的に吸着する静電吸着機である請求項1に記載の基板処理装置。
- 前記保持部材は、少なくとも、前記第1処理室において特定の処理を施される基板を保持する保持部材と、前記第2処理室において特定の処理を施される基板を保持する保持部材と、前記返送機構において前記第1処理室に戻す基板を保持する保持部材とを含むことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の基板処理装置。
- 前記第1処理室および前記第2処理室は、それぞれ真空ポンプとゲートを備え、このゲートが閉ざされて密閉されて間引きされることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
- 第1基板を保持する保持部材と、
前記基板を保持した保持部材を受け入れて、前記第1基板を保持したまま、前記保持部材を反転させる反転機構を備える第1チャンバと、
前記第1チャンバから受け入れた前記第1基板の表面にゲッター材を蒸着する蒸着機構を備える第2チャンバと、
前記第2チャンバから受け入れた前記第1基板の下方に離間して配置され、前記反転された第1基板に向けて、保持している第2基板を上昇させる昇降機構を備える第3チャンバと、
前記第1チャンバ、前記第2チャンバ、前記第3チャンバの順に、前記第1基板を保持した前記保持部材を移動する移動機構と、
前記第3チャンバにおいて前記第1基板が取り除かれた前記保持部材を、前記第1チャンバに戻す返送機構と、
を有することを特徴とする基板処理装置。 - 前記第2チャンバと前記第3チャンバの間に配置され、前記第2チャンバから受け入れた前記第1基板の下方に離間して配置され、前記第1基板の表面に付着している付着物を吸着する高電圧機構を備え、前記第3チャンバに前記第1基板を受け渡す第4チャンバをさらに有することを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
- 前記第3チャンバは、前記反転されている第1基板と、前記昇降機構によって上昇された前記第2基板の周縁部同士を封着する封着機構をさらに有する請求項5あるいは6に記載の基板処理装置。
- 前記保持部材は、前記基板を静電的に吸着する静電吸着機である請求項5ないし7のいずれか1項に記載の基板処理装置。
- 前記第1チャンバ、第2チャンバ、第3チャンバ、および第4チャンバは、それぞれ真空ポンプと、互いを区切るゲートを備え、このゲートが閉ざされて密閉されて間引きされることを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1項に記載の基板処理装置。
- 上面に蛍光体スクリーンを備えた前面基板を、その背面側で保持する保持部材と、
前記前面基板の出入り口に設けられるゲートを有し、該前面基板を受け入れる第1チャンバと、
前記第1チャンバに設けられ、前記保持部材を介して、前記前面基板を表裏反転させる反転機構と
前記第1チャンバからの前記保持部材を受け入れる第2のチャンバと、
前記第2のチャンバに設けられ、前記反転されている前記前面基板の上面に向かって、下方からゲッター材を蒸着する蒸着機構と、
前記第2のチャンバからの前記保持部材を受け入れ第3のチャンバと、
前記第3のチャンバに設けられ、前記前面基板の下方に離間して配置され、前記反転している前面基板の表面に付着している付着物を吸着する高電圧機構と、
表面に複数の電子放出素子を有する背面基板の出入り口に設けられるゲートを備え、この出入り口から該背面基板を受け入れ、前記第3チャンバからの前記保持部材を受け入れる第4チャンバと、
前記第4チャンバに設けられ、記前面基板の下方に離間して配置され、前記前面基板に向けて、保持している背面基板を上昇させる昇降機構と、
前記第4チャンバに設けられ、前記反転されている前面基板と、前記昇降機構によって上昇された前記背面基板の周縁部同士を封着する封着機構と、
前記第1チャンバ、前記第2チャンバ、前記第3チャンバ、前記第4チャンバの順に、前記前面基板を保持した前記保持部材を移動する移動機構と、
前記第4チャンバの前記出入り口から封着されている前記前面基板と背面基板が取り除かれた前記保持部材を、前記第1チャンバに戻す返送機構と
を有することを特徴とする表示装置の製造装置。 - 前記保持部材は、前記前面基板を静電的に吸着する静電吸着機である請求項10に記載の表示装置の製造装置。
- 前記第1チャンバ、第2チャンバ、第3チャンバ、第4チャンバは、それぞれ真空ポンプと、それぞれのチャンバの連結部を区切るゲートとを備え、このゲートが閉ざされて密閉されて間引きされることを特徴とする請求項11に記載の表示装置の製造装置。
- 前記保持部材は、少なくとも5つであって、前記第1チャンバ、前記第2チャンバ、前記第3チャンバ、前記第4チャンバ、および前記返送機構のそれぞれに配置され、前記移動機構および前記反送機構により循環する請求項10ないし12のいずれか1項に記載の表示装置の製造装置。
- 上記第1チャンバに投入する前の上記前面基板を加熱焼成して脱ガスするベーク室と、
上記第4チャンバに投入する前の上記背面基板を加熱焼成して脱ガスするベーク室をさらに有する請求項10ないし13のいずれか1項に記載の表示装置の製造装置。
Priority Applications (1)
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JP2004285320A JP2006100136A (ja) | 2004-09-29 | 2004-09-29 | 基板処理装置、および表示装置の製造装置 |
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JP2004285320A JP2006100136A (ja) | 2004-09-29 | 2004-09-29 | 基板処理装置、および表示装置の製造装置 |
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JP2009249091A (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-29 | Nippon Mektron Ltd | 板状ワーク反転装置 |
-
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- 2004-09-29 JP JP2004285320A patent/JP2006100136A/ja active Pending
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