JP2006099991A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 フラッディングを防止し、かつ加湿水供給側への燃料ガスの漏洩を抑制することを課題とする。
【解決手段】 水分が浸透して保水透過するアノード側の多孔質プレート3を介して燃料ガスの水素に加湿水を供給して水素を加湿し、カソード側の多孔質プレート2を介して酸化剤ガスの空気に加湿水を供給して空気を加湿し、アノード側の多孔質プレート3に加湿水を浸透させて含ませる含水作業時以外は、加湿水が流通する加湿水供給流路の入口と出口を開閉弁12,13で閉止して構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】 水分が浸透して保水透過するアノード側の多孔質プレート3を介して燃料ガスの水素に加湿水を供給して水素を加湿し、カソード側の多孔質プレート2を介して酸化剤ガスの空気に加湿水を供給して空気を加湿し、アノード側の多孔質プレート3に加湿水を浸透させて含ませる含水作業時以外は、加湿水が流通する加湿水供給流路の入口と出口を開閉弁12,13で閉止して構成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、燃料電池内での水分の管理を適切に行う燃料電池システムに関する。
従来、この種の技術としては、例えば以下に示す文献に記載されたものが知られている(特許文献1参照)。この文献には、水素オフガス循環流路内の燃料ガスと空気あるいは空気オフガスとの間で水分を移動させることにより水素オフガス循環流路内の流体の湿度を所望に調整可能にする水透過膜式湿度調整装置を、水素オフガス循環流路に備えた技術が記載されている。
このような技術において、燃料電池のアノード入口における水素ガスの湿度が過度である場合には、湿度の低い乾燥した空気を湿度調整装置に供給し、燃料電池から排出されて湿度調整装置に供給された湿度の高い水素オフガスに含まれる水分が湿度調整装置の透過膜を介して乾燥した空気へと移動し、水素オフガスを除湿している。これにより、燃料電池に供給される水素ガスの湿度が適切に調整され、フラッディングを防止すると共に、燃料電池内に溜まった水分を排出する処理、ならびに排出処理に必要となる水素の消費量を削減している。
特開2004−71349
しかし、上記従来の技術においては、燃料電池の全体に対して供給、排出される水素ガスの湿度を管理しているだけなので、燃料電池を構成する個々のセル内部の局所的には水分の凝縮が発生してしまうおそれがあった。また、水素ガスの湿度が高すぎる場合に、湿度を下げようとしても、ある程度の時間がかかり、その間にフラッディングが発生してしまうおそれもあった。これらにより、フラッディングを完全に防止することは極めて困難であった。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、フラッディングを防止し、かつ加湿水供給側への燃料ガスの漏洩を抑制した燃料電池システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の課題を解決する手段は、燃料ガスと酸化剤ガスとを化学反応させて発電を行う燃料電池システムにおいて、燃料ガスを加湿する加湿水を加湿水供給流路に流通させ、水分が浸透して保水透過する多孔質材を介して燃料ガス供給流路を流通する燃料ガスに加湿水を供給するアノード側の多孔質プレートと、酸化剤ガスを加湿する加湿水を加湿水供給流路に流通させ、水分が浸透して保水透過する多孔質材を介して酸化剤ガス供給流路を流通する酸化剤ガスに加湿水を供給するカソード側の多孔質プレートと、前記アノード側の多孔質プレートの加湿水供給流路の入口と出口に設けられ、前記加湿水供給流路の入口と出口を開放/遮断制御する遮断手段とを有し、前記アノード側の多孔質プレートの加湿水供給流路に加湿水を流通させ前記アノード側の多孔質プレートに水分を浸透させて含ませる含水作業時以外は、前記遮断手段により前記アノード側の多孔質プレートの加湿水供給流路の入口と出口を遮断することを特徴とする。
本発明によれば、多孔質プレートを用いて電解質膜に燃料ガスならびに酸化剤ガスを供給することで、運転中のフラッディングを防止することができる。
また、加湿水供給流路の入口と出口を遮断することで、アノード側の多孔質プレートを介して加湿水供給流路に燃料ガスが漏洩することを防止することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図1に示す実施例1のシステムは、複数のセルが積層されてなる燃料電池スタックを備え、燃料電池スタックを構成する各セルは、固体高分子の電解質膜1、カソード側の多孔質プレート2、アノード側の多孔質プレート3、クーラープレート4、ならびに一対のセパレータ5を備えて構成されている。
電解質膜1は、アノード側の多孔質プレート2とカソード側の多孔質プレート3とに挟持され、加湿された燃料ガスの例えば水素ガスと酸化剤ガスの例えば空気とを化学反応させて発電を行う。
カソード側の多孔質プレート2は、孔のサイズや材質等の仕様に応じて水分を浸透させて透過し保水性を有する透過膜からなり、電解質膜1に接する側に、電解質膜1に空気を供給する空気供給流路が形成されている。カソード側の多孔質プレート2は、空気供給流路に対向して、空気供給流路を流通する空気を加湿する加湿水として機能する純水が供給される純水供給流路が形成され、純水供給流路に供給されて流通する純水は、多孔質プレート2を介して空気供給流路に透過して空気を加湿する。
アノード側の多孔質プレート3は、カソード側の多孔質プレート2と同様に孔のサイズや材質等の仕様に応じて水分を浸透させて透過し保水性を有する透過膜からなり、電解質膜1に接する側に、電解質膜1に水素を供給する水素供給流路が形成されている。アノード側の多孔質プレート3は、水素供給流路に対向して、水素供給流路を流通する水素を加湿する加湿水として機能する純水が供給される純水供給流路が形成され、純水供給流路に供給されて流通する純水は、多孔質プレート3を介して水素供給流路に透過して水素を加湿する。
クーラープレート4は、カソード側の多孔質プレート2に接して配置され、多孔質プレート2に接する反対側に冷却水流路が形成され、この冷却水流路に不凍液(LLC)の冷却水を供給して流通させ燃料電池セルを冷却し、水素と空気との化学反応により発生した熱を除去する。
セパレータ5は、その一方がクーラープレート4に接して配置され、他方がアノード側の多孔質プレート3に接して配置され、隣接するセルとの仕切りの役目を果たしている。
また、燃料電池システムは、燃料電池スタックの発電で使用されずに排出された未使用の水素を排気する排気路16を介して、燃料電池スタックのアノード側の水素出口と水素希釈装置7とが連結されている。排気路16には、燃料電池スタックから排出された水素の温度を計測する温度センサ10、ならびに排出された水素の湿度を計測する湿度センサ11が設けられている。また、温度センサ10ならびに湿度センサ11が配置された下流側の排気路16には、燃料電池スタックから排出された未使用の水素を排気/循環制御するパージ弁14が配置されている。
温度センサ10、湿度センサ11とパージ弁14との間の排気路16と、燃料電池スタックのアノード側の水素入口との間には、燃料電池スタックから排出された未使用の水素を燃料電池スタックの水素入口側に戻す循環路17が連結されている。循環路17には、水素を流通させる水素循環ポンプ6と、循環路17を開放/遮断制御する開閉弁18が設けられている。
水素希釈装置7は、燃料電池スタックから排出されて排気路16を介して導かれた未使用の水素を導入し、水素を大気で希釈して排気する。水素希釈装置7は、吸込型水素希釈ファン8と、押込型水素希釈ファン9とを備え、これらが選択的に駆動される。吸込型水素希釈ファン8が駆動されると、水素希釈装置7に連結された排気路16は負圧となり、含水作業時に多孔質プレート3への純水の浸透が促進させる。
アノード側の多孔質プレート3の純水供給流路に純水を供給する入口側と、純水供給流路から純水を排出する出口側には、それぞれ開閉弁12,13が配置され、この開閉弁12,13の開閉により純水の多孔質プレート3への供給を制御している。
燃料電池スタックは、図示していないがコントロールユニットを備えている。このコントロールユニットは、本システムの運転を制御する制御中枢として機能し、プログラムに基づいて各種動作処理を制御するコンピュータに必要な、CPU、記憶装置、入出力装置等の資源を備えた例えばマイクロコンピュータ等により実現される。コントロールユニットは、本システムにおける温度センサ10、湿度センサ11、ならびにセル電圧を計測する電圧計(図示せず)を含む各センサ(図示せず)からの信号を読み込み、読み込んだ各種信号ならびに予め内部に保有する制御ロジック(プログラム)に基づいて、各弁を含む本システムの各構成要素に指令を送り、以下に説明する本システムの運転/停止に必要なすべての動作を統括管理して制御する。
このようなシステムにおいて、図2のフローチャートに示す手順にしたがってシステムを起動して発電を開始する。
図2において、システムの起動が開始されると、先ずアノード側の多孔質プレート2に加湿用の純水を供給する旨の指令がコントロールユニットから出される(ステップS201)。この指令に基づいて開閉弁12,13が開放され、多孔質プレート3の含水作業が開始される(ステップS202)。含水作業が開始されると、純水貯蔵タンク(図示せず)から配管を介して多孔質プレート2の純水供給流路に純水が供給されて流通し、純水供給流路を流通する純水が保水性を有する多孔質プレート3に浸透し、多孔質プレート3に純水が含水される(ステップS203)。多孔質プレート3への純水の供給と並行して、パージ弁14を開放し、吸込型水素希釈ファン8を駆動し、排気路16を負圧状態にする(ステップS203)。これにより、純水供給流路に供給された純水の多孔質プレート3への浸透が促進され、多孔質プレート3の含水作業を効率的に行うことができる。
含水作業が終了すると、開閉弁12、13ならびにパージ弁14を閉じ、吸込型水素希釈ファン8を止めた後(ステップS204)、水素をアノード側に供給し、空気をカソード側に供給する。また純水をカソード側の多孔質プレート2に供給して空気を加湿し、クーラープレート4に冷却水を供給する。さらに、循環路17の開閉弁18を開放し水素循環ポンプ6を駆動し、通常運転を開始して発電を行う(ステップS205)。
なお、通常運転時には、循環路17を介して燃料電池スタックのアノード側から排出された未使用の水素を燃料電池スタックの水素入口側に循環させることで、カソード側からクロスリークする空気に含まれる水分により循環される水素が加湿されることで、アノード側に供給される水素の加湿が賄われる。
システムが通常運転して発電が行われると、セルに設置された電圧計(図示せず)でセル電圧が計測され、計測されたセル電圧がコントロールユニットに与えられ、セル電圧が予め設定された正常運転時の規定電圧よりも低下したか否かを判別する(ステップS206)。判別の結果、セル電圧が規定電圧よりも低下している場合には、温度センサ10ならびに湿度センサ11の計測値をコントロールユニットに読み込んで確認し、読み込んだ計測値に基づいてセル電圧が低下した理由が水素の加湿不足か、あるいは燃料電池スタックでフラッディングが発生している可能性があるのかを推定する(ステップS207)。
推定の結果、加湿不足であると推定された場合には(ステップS208)、起動後に行ったように開閉弁12,13を開放して純水をアノード側の多孔質プレート3に供給して含水作業を再開する(ステップS209)。含水作業の結果、水素が適切に加湿されて、セル電圧が回復して規定電圧に達したか否かを判別する(ステップS210)。判別の結果、セル電圧が回復した場合には、開閉弁12,13を閉じて(ステップS211)、先のステップS206に戻る。
一方、ステップS207における推定の結果、フラッディングの可能性がある場合には、循環路17の開閉弁18を閉じて水素循環ポンプ6を停止し、パージ弁14を開放した後、押込型水素希釈ファン9を駆動し、排気路16を介して排出されたアノード側の水素を水素希釈装置7で希釈した後排気する。これにより、セル内部に溜まっている水分を水素と共にセル外に排出(水分パージ)する(ステップS213)。またこの時、カソード側から電解質膜1を介してクロスリークしてアノード側から排出された水素に含まれる窒素も排気(窒素パージ)される。
その後、セル電圧が回復して規定電圧に達したか否かを判別し(ステップS214)、判別の結果、セル電圧が回復すると、パージ弁14を閉じて(ステップS215)、先のステップS206に戻る。
図3はアノード側の水素の出口温度と出口湿度の関係を示し、この関係は図2のステップS209で示したアノ−ド側における再含水作業開始の判断基準を示すものである。多孔質プレート3の含水量が十分である場合は、基本的に水素の出口湿度は100%程度に近い値になるはずである。しかし、前述したように、窒素パ−ジ又は水分パ−ジにより水素の出口湿度が低下した場合には、図3の特性に示すように、開閉弁12,13を開放して、アノード側の多孔質プレート3における再含水作業を開始する。アノ−ド側の水素の出口温度が高い場合は、水の持ち出し量も増え、多孔質プレート3の含水量が減少する可能性が高くなるため、温度が低い場合に比べて、図3に示すように含水作業開始の基準湿度を高く設定する。
以上説明したように、上記実施例1においては、多孔質プレート2,3を用いて電解質膜1に水素ならびに空気を供給することで、運転中のフラッディングを防止することができる。また、氷点下におけるシステムの起動時、燃料電池スタック内部の解凍後、多孔質プレ−トに残留していた水分が反応ガスの加湿の役目を果たすため、貯蔵された加湿用純水の解凍を待たずに発電を開始することができる。
さらに、アノ−ド側では、システムの起動時に多孔質プレート3の含水作業を行った後は、開閉弁12,13を閉止するので、システムの運転条件の変動等により、多孔質プレート3を介して水素供給流路を流通する水素が純水供給流路に漏洩することを防止することができる。
ここで、開閉弁12,13を設けずに常に純水が供給されているような場合には、システムの運転条件により多孔質プレート3を介して水素が水素供給流路から純水供給流路側に透過するおそれがある。これを回避するためには、多孔質プレートの孔の大きさや構造等の仕様を工夫したり、多孔質プレート3を挟んだ水素供給流路側と純水供給流路側との差圧を適切に制御管理する必要がある。しかし、多孔質プレートを工夫する場合には、設計に多大な工数がかかることに加えて、水分の透過性能も損なわれるおそれもある。一方、差圧を制御する場合には、その制御ロジックが複雑となり、コントロールユニットの負担が増大するといった不具合も招くことになる。これに対して、この実施例1では、開閉弁12,13を設け、開閉弁12,13を開閉するという極めて容易な手法で、上記不具合を解決することができる。
また、上記実施例1では、カソ−ド側からクロスリ−クしてくる窒素をパ−ジすることで、アノ−ド側の水素の湿度が低下した場合に、アノ−ド側で含水作業を再開することによりアノ−ド側の水素の加湿量の低下を防止することができる。
カソ−ド側からクロスリ−クしてくる窒素、ならびにアノード側の水素供給流路に溜まった水分をパ−ジする際に、排出される水素の処理装置として、水素希釈装置7ならびに吸込型水素希釈ファン8、押込型水素希釈ファン9を設置することにより、水素を可燃限界以下に希釈した後、安全に外気に放出することができる。
システム起動時の多孔質プレート3の含水作業時に、吸込型水素希釈ファン8を駆動して排気路16を負圧にすることにより、含水作業をより効果的に行うことができる。また、システムの運転条件の変動等により、アノード側の多孔質プレート3内に水素ガスの漏れこみ通路が形成された場合に、システムの停止時もしくは起動時に、同個所の修復にも利用することができる。
図4は本発明の実施例2に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図4に示す実施例2の特徴とするところは、図1に示す実施例1に比べて、システムの起動時にアノード側の含水作業と並行してカソード側の多孔質プレート2の含水作業を効率的に行うようにしたことになり、他は先の実施例1と同様である。
すなわち、図4において、この実施例2では、図1に示す実施例1に比べて、燃料電池スタックのカソード側の空気出口と水素希釈装置7との間を連結する配管19を設け、この配管19に配管19を開放/遮断制御する開閉弁15を設け、システムの起動時にアノード側の含水作業時に吸込型水素希釈ファン8を駆動する際に、開閉弁15を開放して配管19を負圧にすることで、多孔質プレート2の純水供給流路に供給された純水の多孔質プレート2への浸透を促進させて含水作業を効率的に行うことが可能となる。
図5は本発明の実施例3に係る燃料電池システムの構成を示す図である。図5に示す実施例3の特徴とするところは、図1に示す実施例1に比べて、アノード側のセパレータ5ならびに吸込型水素希釈ファン8を削除し、図1に示すアノード側の多孔質プレート3に代えて、電解質膜1に接する側に水素供給流路が形成され、図1に示すセパレータ5の機能も備えたソリッドプレート20を設けたことにあり、他は図1と同様である。
この実施例3は、アノード側の水素を加湿するのに十分な水分がカソード側から逆拡散により期待できる場合に適用される実施例であり、この場合には、アノ−ド側は多孔質プレ−トによる内部加湿が不要となるので、ソリッドプレート20を使用することが可能となる。したがって、この実施例3では、1セル当りの厚みを低減できる共に、燃料電池スタックに純水を供給するために必要となる純水ポンプや純水タンクの容量を低減することができ、構成の小型化、簡略化を図ることができる。
なお、上記実施例1,2では、アノード側の多孔質プレート3における含水作業時以外は、開閉弁12,13を閉止しているが、開閉弁12,13を、開度を制御して流量を調整できる調整弁に代え、この調整弁の開度を調整して、多孔質プレート3に極めて少量の純水を流通させるようにしてもよい。これにより、多孔質プレート3を介して水素供給流路から純水供給流路に漏れる水素を抑制することが可能となる。
1…電解質膜
2,3…多孔質プレート
4…クーラープレート
5…セパレータ
6…水素循環ポンプ
7…水素希釈装置
8…吸込型水素希釈ファン
9…押込型水素希釈ファン
10…温度センサ
11…湿度センサ
12,13…開閉弁
14…パージ弁
15…開閉弁
16…排気路
17…循環路
18…開閉弁
19…配管
20…ソリッドプレート
2,3…多孔質プレート
4…クーラープレート
5…セパレータ
6…水素循環ポンプ
7…水素希釈装置
8…吸込型水素希釈ファン
9…押込型水素希釈ファン
10…温度センサ
11…湿度センサ
12,13…開閉弁
14…パージ弁
15…開閉弁
16…排気路
17…循環路
18…開閉弁
19…配管
20…ソリッドプレート
Claims (5)
- 燃料ガスと酸化剤ガスとを化学反応させて発電を行う燃料電池システムにおいて、
燃料ガスを加湿する加湿水を加湿水供給流路に流通させ、水分が浸透して保水透過する多孔質材を介して燃料ガス供給流路を流通する燃料ガスに加湿水を供給するアノード側の多孔質プレートと、
酸化剤ガスを加湿する加湿水を加湿水供給流路に流通させ、水分が浸透して保水透過する多孔質材を介して酸化剤ガス供給流路を流通する酸化剤ガスに加湿水を供給するカソード側の多孔質プレートと、
前記アノード側の多孔質プレートの加湿水供給流路の入口と出口に設けられ、前記加湿水供給流路の入口と出口を開放/遮断制御する遮断手段とを有し、
前記アノード側の多孔質プレートの加湿水供給流路に加湿水を流通させ前記アノード側の多孔質プレートに加湿水を浸透させて含ませる含水作業時以外は、前記遮断手段により前記アノード側の多孔質プレートの加湿水供給流路の入口と出口を遮断する
ことを特徴とする燃料電池システム。 - 燃料電池セルの発電電圧が低下し、燃料電池セルから排出された燃料ガスの温度ならびに湿度に基づいて、燃料ガスの加湿が不十分であると判断された場合には、前記遮断手段により加湿水供給流路の入口と出口を開放し、含水作業を実行する
ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。 - 燃料ガスと酸化剤ガスとを化学反応させて発電を行う燃料電池システムにおいて、
電解質膜を介してカソード側から逆拡散する水分によって、燃料ガス供給流路を流通する燃料ガスが加湿されるアノード側のソリッドプレートと、
酸化剤ガスを加湿する加湿水を加湿水供給流路に流通させ、水分が浸透して保水透過する多孔質材を介して酸化剤ガス供給流路を流通する酸化剤ガスに加湿水を供給するカソード側の多孔質プレートと
を有することを特徴とする燃料電池システム。 - 燃料ガスの水素を可燃限界濃度以下に希釈して排気する希釈手段と、
燃料電池セルから排出された燃料ガスの水素を選択的に前記水素希釈装置に導入制御する導入制御手段とを有し、
前記燃料電池セルの発電電圧が低下し、かつ燃料ガスの水素が十分に加湿されている場合には、燃料電池セルから水素を排出して前記導入制御手段により前記希釈手段に導入する
ことを特徴とする請求項1,2及び3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - システムの起動時に、前記アノード側の多孔質プレート及び/又は前記カソード側の多孔質プレートに加湿水を浸透させて含ませる含水作業時に、前記燃料ガス供給流路及び/又は前記酸化剤ガス供給流路を負圧にする
ことを特徴とする請求項1,2,3及び4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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---|---|---|---|
JP2004281396A JP2006099991A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | 燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006099991A true JP2006099991A (ja) | 2006-04-13 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007317634A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-12-06 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム |
-
2004
- 2004-09-28 JP JP2004281396A patent/JP2006099991A/ja active Pending
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JP2007317634A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-12-06 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム |
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