JP2006099212A - レスト器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】
手首,腕,肩,首筋の疲労を充分に軽減する。
【解決手段】
手首,腕が載せられるレスト台1と、レスト台1の下面に取付けられレスト台1を支えて卓上を転動するボール2とを備えている。レスト台1の上面には、載せられる手首,腕を定位置に位置決めする凹部3が設けられている。ボール2は、少なくとも2個が配置されて中心を通る直線Xが凹部3の長さ方向と非平行になるように設定されている。
【選択図】 図1
手首,腕,肩,首筋の疲労を充分に軽減する。
【解決手段】
手首,腕が載せられるレスト台1と、レスト台1の下面に取付けられレスト台1を支えて卓上を転動するボール2とを備えている。レスト台1の上面には、載せられる手首,腕を定位置に位置決めする凹部3が設けられている。ボール2は、少なくとも2個が配置されて中心を通る直線Xが凹部3の長さ方向と非平行になるように設定されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、コンピュータのキーボード入力等を行う際に、卓上に置いて手首や腕を支持することによりキー入力等が容易に行えるようにするレスト器具に関する。
最近、パーソナルコンピュータの操作等のように卓上に手首,腕等を載せて長時間の作業を強いられることが多くなってきている。このため、手首,腕やこれに接続している肩,首筋の疲労を抑えるため、卓上に手首,腕等を載せるレスト器具を置くことが行われるようになってきている。
このようなレスト器具としては、手首,腕が載せられるレスト台と、レスト台の下面に取付けられレスト台を支えて卓上を転動するボールとを備えて、ボールの転動によって手首,腕が載せられたレスト台を卓上の360度の任意の方向へ円滑に移動させ、各種の作業における作業機器と手指との距離を作業者の好みに調整することで、手首,腕,肩,首筋の疲労を抑える構成が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−341996号公報
しかしながら、上記構成では、各種の作業における作業機器に対して手指が特定の関節を支点として上下動されるが、作業機器と手指との距離が作業者の好みに調整されたとしても、基本的に手指の上下動の運動量に変化をもたらすものでないため、手首,腕,肩,首筋の疲労を充分に抑えることができない問題点があった。
そこで、本発明は、かかる問題点を考慮してなされたもので、手首,腕,肩,首筋の疲労を充分に抑制することができるようにしたレスト器具を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するため、本発明に係るレスト器具は、特許請求の範囲の各請求項に記載の手段を採用する。
即ち、請求項1では、手首や腕が載せられるレスト台と、該レスト台の下面に取付けられて、当該レスト台を支えて卓上等を転動するボールとを備えてなるレスト器具において、レスト台の上面に手首や腕の載置位置を規定する凹部を形成すると共に、レスト台の下面で、凹部の長さ方向と直交する方向に2のボールを設けたことを特徴とする。
これによりボールを支点としてレスト台を前後に傾斜させることが可能になり、手指の動きに応じて手首や腕等が動き得て局部的な疲労を抑制することができるようになる。
また、請求項2では、前記レスト台の上面であって、前記凹部の左右いずれか一方の端部近傍に支持片を立設されて、前記腕補助部材が回動自在に当該支持片に支持されていることを特徴とする。
これにより、左右いずれの手首や腕に対しても、腕補助部材を反転させて利用可能になるため、左右の区別を行うことなく製造することが可能になり、利便性が向上すると共にコストダウンが可能になる。
また、請求項3では、前記腕補助部材を前記支持片に回動自在に支持する際に、当該回動を抑制する回動抑制部材を介して支持したことを特徴とする。
これにより、腕補助部材のがたつきがなくなり、この腕補助部材が回動できる構成を保ちながら、手首や腕をしっかりと支持することができるようになる。
本発明に係るレスト器具は、ボールを支点としてレスト台を傾斜させることで手指の卓上からの高さを調整することができ、作業機器に対する手指の上下動の運動量を調整することができるため、手首,腕,肩,首筋の疲労を充分に軽減することができる効果がある。
また、凹部,腕補助部材による2点で手首,腕が支持されるため、レスト台における手首,腕の姿勢が安定化される効果がある。
さらに、腕補助部材を変位させることで腕の左右両側での使用が可能になるため、左右兼用具として製造コストが安価になる効果がある。
以下、本発明に係るレスト器具を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6は、本発明に係るレスト器具を実施するための最良の形態の第1例を示すものである。
レスト器具は、図1に示すように、レスト台1,ボール2,凹部3で構成されている。レスト台1は、上面に手首,腕Aが載せられるもので、肌接触性の良好な合成樹脂材で平面長孔形の板体に成形されてなる。
ボール2は、レスト台1を支えて卓上Tを転動するもので、取付座21に球形のボール本体22が組込まれてユニット化され、取付座21がネジ4でレスト台1の下面に取付けられている(図2参照)。このボール2は、レスト台1の長さ方向の両端部寄りに1台ずつ配置され、2個のホール本体22の中心を通る直線Xがレスト台1の長さ方向に一致している。
凹部3は、レスト台1に載せられた手首,腕Aを定位置に位置決めするもので、レスト台1の中央部付近に長さ方向の中心に向けて深くなる円弧形に堀込み形成されている。この凹部3の長さ方向を通る直線Yは、ボール2の2個のホール本体22の中心を通る直線Xと直交している。なお、手首,腕Aは、長さ方向が直線Yに沿うようにして凹部3に位置決めされる。
第1例によると、特許文献1に係るレスト器具と同様に、ボール2のホール本体22の転動によって手首,腕Aが載せられたレスト台1を卓T上の360度の任意の方向へ円滑に移動させ、各種の作業における作業機器Kと手指Fとの距離を作業者の好みに調整することで、手首,腕Aや肩,首筋の疲労を軽減することができる(図3参照)。このとき、レスト台1に載せられた手首,腕Aが凹部3に嵌合されているため、レスト台1の移動の際に、手首,腕Aが不測に脱落することはない。
さらに、第2例によると、前述の直線Xを中心としてレスト台1を傾倒させることができる(図4参照)。なお、図4において、点線は傾倒したレスト台を示し、その先端の位置の高さhは原則「0」まで可能である。この結果、図5に示すように、手指Fが母指からなる場合に上下動の支点となるCM関節(手根中手骨関節)aの卓T上の高さを調整することができ、手指Fの作業機器K(例えば、パーソナルコンピュータのキィー)に対する上下動の運動量(上下距離)bを調整することができる。
また、図6に示すように、手指Fが母指以外の指からなる場合に上下動の支点となるMCP関節(中手指節関節)cの卓T上の高さを調整することができ、手指Fの作業機器K(例えば、パーソナルコンピュータのキィー)に対する上下動の運動量(上下距離)dを調整することができる。
これらの運動量b,dの調整については、各種作業のリズムに対応して作業者の好みで拡縮の双方が可能である。即ち、手指Fの上下動の運動量に変化がもたらされるため、手首,腕Aや肩,首筋の疲労を充分に軽減することができることになる。
図7は、本発明に係るレスト器具を実施するための最良の形態の第2例を示すものである。第2例では、第1例における直線X,Yを直交させず交差角度を少し小さくしてある。
第2例によると、直線Xを中心としてレスト台1を傾倒させた際に、CM関節a,MCP関節cの卓T上の高さの調整量を第1例よりも小さくすることができる。この結果、レスト台1を傾倒させての調整量の微調整が容易になるとともに、予想外の調整量の出現による作業機器Kの誤操作の防止にも役立つ。
図8は、本発明に係るレスト器具を実施するための最良の形態の第3例を示すものである。第3例では、凹部3に手首,腕Aが載せられた際にレスト台1から少し離れた位置で腕Aに当接する腕補助部材4がレスト台1に取付けられている。
腕補助部材4は、レスト台1の上面に起立された支持片41と、支持片41に回動可能に支持された回動片42と、回動片42の先端部に回動可能に支持され手首,腕Aに当接される当接片43と、支持片41,回動片42の間に介装され支持片41,回動片42を弾圧する板バネ44とからなる。
第3例によると、凹部3,腕補助部材4の当接片43による2点で手首,腕Aが支持されるため、レスト台1における手首,腕Aの姿勢が安定化される。従って、作業機器Kの操作を正確に行うことができるとともに、手首,腕Aに多少の障害のある場合でも有効に使用することができる。
また、支持片41,回動片42,当接片43の回動構造から、支え位置を微妙に調整することができる。従って、大人,子供等の体の大きさにかかわらず使用することができる。
また、支持片41,回動片42,当接片43の回動構造から、支え位置を微妙に調整することができる。従って、大人,子供等の体の大きさにかかわらず使用することができる。
さらに、第3例によると、支持片41を中心としてレスト台1を介した反対側へ回動片42,当接片43を変位させることができ、腕Aの左右両側での使用が可能になる。従って、左右兼用具として製造コストが安価になる。
以上、図示した各例の外に、直線Xに沿ってボール2を3個以上設けることも可能である。さらに、凹部3を直線Yの角度を異ならせて複数個設けることも可能である。
本発明に係るレスト器具は、各種作業の全般に適用が可能である。
1 レスト台
2 ボール
3 凹部
4 腕補助部材
41 支持片
X,Y 直線
2 ボール
3 凹部
4 腕補助部材
41 支持片
X,Y 直線
Claims (3)
- 手首や腕が載せられるレスト台と、該レスト台の下面に取付けられて、当該レスト台を支えて卓上等を転動するボールとを備えてなるレスト器具において、
レスト台の上面に手首や腕の載置位置を規定する凹部を形成すると共に、レスト台の下面で、凹部の長さ方向と直交する方向に2のボールを設けたことを特徴とするレスト器具。 - 前記レスト台の上面であって、前記凹部の左右いずれか一方の端部近傍に支持片を立設されて、前記腕補助部材が回動自在に当該支持片に支持されていることを特徴とする請求項1記載のレスト器具。
- 前記腕補助部材を前記支持片に回動自在に支持する際に、当該回動を抑制する回動抑制部材を介して支持したことを特徴とする請求項2記載のレスト器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004281727A JP2006099212A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | レスト器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004281727A JP2006099212A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | レスト器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006099212A true JP2006099212A (ja) | 2006-04-13 |
Family
ID=36238992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004281727A Pending JP2006099212A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | レスト器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006099212A (ja) |
-
2004
- 2004-09-28 JP JP2004281727A patent/JP2006099212A/ja active Pending
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