JP2006098638A - 有機エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置の色調整方法、電子機器 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置の色調整方法、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 長期間に渡り良好な色再現性を得られる高画質の有機エレクトロルミネッセンス装置を提供する。
【解決手段】 本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置は、有機エレクトロルミネッセンスパネル70と、入力された画像信号を表示信号に変換して前記有機エレクトロルミネッセンスパネルに供給する画像処理部310と、前記有機エレクトロルミネッセンスパネル70から出力された発光光の色度を測定する色センサ(測色手段)180とを備えており、前記画像処理部310が、前記色センサ180から出力される色度情報に基づき異なる表示信号を前記有機エレクトロルミネッセンスパネル70に供給可能とされている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス装置とその色調整方法、並びに電子機器に関するものである。
有機エレクトロルミネッセンス装置(有機EL装置)をはじめとする表示装置の分野では、高画質化に対する要求が多く、例えば現在写真のデジタル化が進んでおり、それとともに、印刷せずに従来の写真と同様に鮮やかな画像を楽しめる表示装置の開発が望まれている。また画像の表示に際しては、有機EL装置における色再現性も重要であり、長期間にわたって安定した色再現性を維持することが望まれている。
ところが、有機エレクトロルミネッセンス素子等の電流駆動型発光素子においては、素子内を駆動電流が流れるため、大なり小なり経時劣化が存在する。例えば、有機EL装置の場合には、顕著な経時劣化が存在すると報告されている。有機エレクトロルミネッセンス素子の経時劣化は、2種類に大別される。一つは、有機エレクトロルミネッセンス素子に印加される電圧に対して電流が低下する劣化である。もう一つは、有機エレクトロルミネッセンス素子に印加される電圧あるいは有機エレクトロルミネッセンス素子を流れる電流に対して発光量が低下する劣化である。また、これらの経時劣化は、有機エレクトロルミネッセンス素子毎にバラツキをもって発生する。さらに、アクティブ駆動を行なう有機EL装置では、駆動素子としてのTFTを流れる電流によりTFTの経時劣化が発生することもある。このため、係る有機EL装置では、このような有機エレクトロルミネッセンス素子や駆動用TFTの経時劣化が生じたときに、画質劣化が問題となる。すなわち、電流量が低下する劣化や発光量が低下する劣化は、画面輝度の低下を招き、電流量の低下のバラツキや発光量の低下のバラツキは、画面ムラを生じさせる。特に、これらの劣化は、製造時における有機エレクトロルミネッセンス素子の発光特性、駆動用TFTの電圧電流特性や閾値特性のバラツキ、表示パターンの履歴等に依存するため、表示装置全体の画質劣化につながると同時に、画面ムラの原因となるのである。
このような問題に対する対策として、これまで様々な手段が提案されている。この点については、下記の特許文献1〜9を参照されたい。
特開2003−317944号公報 特開平10−319910号公報 特開2003−76333号公報 特開2001−236040号公報 特開2001−13904号公報 特開2000−187467号公報 特開2001−35655号公報 特開2000−122598号公報 特開平9−305146号公報
前述の特許文献1〜9は、いずれも何らかの検出回路を用いて輝度補正を行なうことを目的としている。その中で、特許文献1或いは特許文献3が光センサを用いて輝度補正を行なっている。一方、その他は、駆動電圧或いは駆動電流の変化を検出して輝度補正を行なうことを意図している。輝度補正は重要なファクターではあるが、RGBの画素の劣化は一様には進まないため、RGBそれぞれについて検出し、補正をかけることが必要である。RGB別々の情報をもとに画像データの補正を進めることは、色度が変化してしまうので好ましくない。つまり、画質の面では、色度の変化が少なくなるように補正をかけることが望ましいが、この点について前記特許文献1〜9の技術はいずれも十分な考慮がなされたものとはなっていない。このため、長期間にわたって十分な色再現性を得ることができなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、長期間にわたり良好な色再現性が得られる高画質の有機EL装置とその色調整方法を提供することにある。また、このような高画質の表示が得られる表示部を備えた電子機器を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置は、有機エレクトロルミネッセンスパネルと、入力された画像信号を表示信号に変換して前記有機エレクトロルミネッセンスパネルに供給する画像処理手段と、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルから出力された発光光の色度を測定する測色手段とを備え、前記画像処理手段から前記有機エレクトロルミネッセンスパネルに供給される前記表示信号が、前記測色手段にて得られた色度情報に基づいて変更可能とされたことを特徴とする。
この構成によれば、有機エレクトロルミネッセンスパネルに設けられた測色手段によって発光光の色度情報を容易に取得することができるので、得られた色度情報に基づいて発光光の色度の変化を検知することができる。そして、係る色度情報に基づき、前記画像処理手段から出力される表示信号を変更できるので、有機エレクトロルミネッセンスパネルの経時的な色度変化に対応して適切な表示状態を得られるようになり、長期間に渡り忠実な色再現性を得ることができる有機エレクトロルミネッセンス装置を提供することができる。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置では、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルの発光光の色度情報の基準値を保持する記憶手段と、前記記憶手段に保持された前記色度情報の基準値と前記測色手段から出力される前記色度情報とから色差情報を導出する色差導出手段とを備え、前記表示信号が、前記色差導出手段にて得られた前記色差情報に基づいて変更可能とされた構成とすることができる。
この構成によれば、前記測色手段にて得られた色度情報と、前記記憶手段に保持された基準となる色度情報とを用いた演算処理により色差情報を得て、係る色差情報に基づいて有機エレクトロルミネッセンスパネルに供給する表示信号を変更する構成となっているので、基準値に対する発光光の色度のずれを容易かつ高精度に得ることができ、係る色度のずれを補正可能な表示信号に変更することができる。したがって、本構成によれば、忠実な色再現性を安定に維持できる有機エレクトロルミネッセンス装置を提供することができる。色差導出手段にて導出される色差情報としては、CIELAB色空間における色差ΔEaとCIELUV色空間における色差ΔEuとを例示することができる。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置では、前記色差導出手段にて導出される色差情報が、CIELAB色空間における色差ΔEaであることが好ましい。特に、色差ΔEaは、色差に関する視覚実験結果とよく整合が取れるので、人間の視覚に対応した液晶表示装置の色再現性を維持できるため好ましい。
色差ΔEaは、CIELAB空間における2座標間の距離である。このように色差ΔEaの値に基づき有機ELパネルに供給する表示信号を異ならせるならば、デバイスに依存しない客観的な有機エレクトロルミネッセンスパネルに供給する表示信号を異ならせるならば、デバイスに依存しない客観的な色度の差に基づき表示信号を変更することができるので、さらに安定に表示状態を維持できるようになる。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置では、前記色差ΔEaの値が既定値以上であるとき、前記画像処理手段から出力される表示信号が変更される構成とすることが好ましい。すなわち有機エレクトロルミネッセンスパネルから出力される発光光が、基準値に対して所定の色差を有する光となっているとき、有機エレクトロルミネッセンスパネルに供給される表示信号を変更する構成とするのがよい。
このような構成とすることで、表示信号の変更による色調整を客観的な判断基準に基づき実行することができ、例えば発光光の色変化が判別困難な程度の色差である場合には色調整を実行しない構成とすることができるので、係る色調整動作が有機エレクトロルミネッセンス装置の動作速度等に影響するのを防止できる。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置では、前記ΔEaが3以上であるとき、前記画像処理手段から出力される表示信号を変更する構成とすることが好ましい。
このような構成とするならば、表示色の変化が顕著になる以前に表示信号の補正を行うことができ、効果的な色調整が可能になる。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置では、前記画像処理手段から前記有機エレクトロルミネッセンスパネルに供給される前記表示信号を補正する色補正手段を具備した構成とすることが好ましい。
この構成によれば、前記色度情報、色差情報、ないし色差ΔEaに基づいて表示信号を補正する色補正手段を備えたことで、発光光の色度変化を適切かつ迅速に補正することが可能な有機エレクトロルミネッセンス装置を提供することができる。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置では、前記画像処理手段が、前記画像信号を前記表示信号に変換するカラー変換テーブルを備えており、前記色補正手段が、前記カラー変換テーブルを補正可能とされた構成とすることができる。
このような構成とすることで、色差情報に基づく色補正が反映された表示信号を生成することができるとともに、一度色調整を行えば、その内容をカラー変換テーブルに保持できるので、表示の度に表示信号の補正を行うことを要せず、有機エレクトロルミネッセンス装置の動作速度低下等の不都合を生じることもない。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置では、前記記憶手段が、前記測色手段にて得られた色度情報を保持可能とされた構成とすることが好ましい。また、本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置では、前記色補正手段と前記記憶手段とが連動して動作可能に構成され、前記色補正手段による補正処理が実行されたときの前記色度情報が、前記色度情報の基準値として前記記憶手段に記憶される(即ち、色補正手段による補正処理に基づいて、記憶手段に保持された色度情報の基準値が更新される)構成とすることが好ましい。
先に記載のようにカラー変換テーブルの更新を行う構成を採用する場合、特にこのように記憶手段の色度情報を更新可能な構成とすることが好ましい。色調整後のカラー変換テーブルは、色差情報に基づく補正が反映されたものとなるので、係るカラー変換テーブルに対応する発光光の状態を保持しておく必要があるからである。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置では、前記測色手段が、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルに形成された受光素子を含むことが好ましい。
この構成によれば、簡便な構成で測色手段をパネルに実装でき、製造の容易性並びに製造コストの点で有効な構成となる。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置では、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルが、透光性の基板と、前記基板上に形成された発光素子とを有し、前記発光素子からの発光光を前記基板側から取り出すボトムエミッション型のパネルからなり、前記受光素子が、前記発光素子と前記基板との間に配置され、前記発光素子からの発光光を直接受光可能に構成されているものとすることができる。
この構成によれば、受光素子の形成を、発光素子を駆動する駆動素子の形成と同時に行なうことができるため、製造工程を簡素化することができる。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置では、前記受光素子が、前記発光素子の平面領域内に配置されているものとすることができる。
この構成によれば、発光素子から出力された光は直接受光素子に入射されるため、安定した検出感度が得られるようになる。このため、例えば複数のパネルを製造した場合には、パネル間のバラツキをより抑制することが可能である。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置では、前記測色手段が、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルの有効表示領域の外側に設けられていることが好ましい。
測色手段は有効表示領域の内側と外側のいずれに設けてもよい。有効表示領域の内側に設ける場合には、隣り合う表示用画素の間の領域(例えばバンクの形成される領域)に設けることで、表示への影響を抑えることができる。しかし、受光素子のサイズや構成の自由度等を考慮した場合には、測色手段を有効表示領域の外側に配置するほうが有利といえる。この場合、有効表示領域の外側に表示に寄与しないダミー画素を形成し、このダミー画素の発光光を測色するようにすればよい。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置では、前記測色手段が、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルの発光光の色数に応じて設けられている構成とすることが好ましい。
前述のように、色度の劣化は各色について一様には進まないため、各色のそれぞれについて色度劣化の情報を検出し、補正をかけることが重要である。本構成では測色手段が色毎に設けられているので、有機エレクトロルミネッセンス装置の色調整をより高精度に行うことができる。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置では、前記有効表示領域の外側に複数の色領域が設けられており、各色領域毎に、それぞれ同一の発光色を有する複数の発光素子と、前記複数の発光素子から出力された発光光の色度を測定する測色手段とが設けられている構成とすることができる。
このように色領域毎に測色手段を設けた場合には、測色手段へ入射する光量が増大するため、検出感度が上がり、データの比較が行い易くなる。また、複数の発光素子からの平均的な光量となるため、安定した検出感度が得られるようになり、例えば複数のパネルを製造した場合には、パネル間のバラツキをより抑制することができる。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置の色調整方法は、有機エレクトロルミネッセンスパネルと、入力された画像信号を表示信号に変換して前記有機エレクトロルミネッセンスパネルに供給する画像処理手段と、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルから出力された発光光の色度を測定する測色手段とを備えた有機エレクトロルミネッセンス装置の色調整方法であって、前記測色手段により測定した色度情報と、予め蓄積された前記発光光の色度情報の基準値とから色差情報を算出し、該算出結果に基づいて前記発光光の経時変化を検出するステップと、前記経時変化が検出されたときに、前記画像処理手段から前記有機エレクトロルミネッセンスパネルに対して、前記色差情報に基づく補正信号処理を施された表示信号を出力するステップとを有することを特徴とする。
この色調整方法によれば、有機エレクトロルミネッセンスパネルから出力される発光光の色度を測定することができ、その測定結果に基づいて有機エレクトロルミネッセンスパネルの表示を補正することができるので、有機エレクトロルミネッセンスパネルの経時的な色変化にも拘わらず有機エレクトロルミネッセンス装置において忠実な色再現が可能になる。
本発明の電子機器は、先に記載の本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置を備えたことを特徴としている。この構成によれば、入力された画像信号を忠実に再現でき、また係る再現性を長期間に渡り良好に維持できる表示部を具備した電子機器が提供される。
[第1実施形態]
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。以下では、本発明の有機エレクトロルミネッセンス装置(有機EL装置)の一実施の形態として、発光素子としての有機エレクトロルミネッセンス素子を画素として基体上に配列してなるカラー有機EL装置、特に有機エレクトロルミネッセンス素子からの発光光を基板側から取り出すボトムエミッション型の有機EL装置を例示して説明する。この有機EL装置は、例えば電子機器等の表示手段として好適に用いることができるものである。
図1は本実施形態の有機EL装置に備えられた有機エレクトロルミネッセンスパネルの回路構成図、図2はその平面構成図、図3は有機エレクトロルミネッセンスパネルに備えられた各画素領域71の平面構造を示す図であって、(a)は画素領域71のうち主にTFT等の画素駆動部分の構成を示す図、(b)は画素間を区画するバンク(仕切部材)等の構成を示す図である。また図4は、図3(a)のA−A線に沿う断面構成を示す図である。
図1に示すように、有機エレクトロルミネッセンスパネル70は、基板上に複数の走査線131と、これら走査線131に対して交差する方向に延びる複数の信号線132と、これら信号線132と並列に延びる複数の電源線(共通給電線)133とがそれぞれ配線されたもので、走査線131及び信号線132の各交点毎に画素領域71が設けられた構成を備えている。
信号線132に対しては、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン、及びアナログスイッチ等を備えるデータ側駆動回路72が設けられている。一方、走査線131に対しては、シフトレジスタ及びレベルシフタ等を備える走査側駆動回路73が設けられている。また、画素領域71の各々には、走査線131を介して走査信号が供給されるゲート電極を含むスイッチング用TFT(薄膜トランジスタ)142と、このスイッチング用TFT(薄膜トランジスタ)142を介して信号線132から供給される画像信号を保持する保持容量capと、保持容量capによって保持された画像信号が供給されるゲート電極を含む駆動用TFT143と、この駆動用TFT143を介して電源線133に電気的に接続したときに電源線133から駆動電流が流れ込む画素電極141と、この画素電極141と共通電極154との間に挟み込まれる有機機能層140とが設けられている。そして、前記画素電極141と共通電極154と有機機能層140とによって構成される素子が発光素子である。
このような構成のもとに、走査線131が駆動されてスイッチング用TFT142がオンとなると、そのときの信号線132の電位が保持容量capに保持され、該保持容量capの状態に応じて、駆動用TFT143のオン・オフ状態が決まる。そして、駆動用TFT143のチャネルを介して電源線133から画素電極141に電流が流れ、さらに有機機能層140を通じて共通電極154に電流が流れることにより、有機機能層140は、これを流れる電流量に応じて発光するようになる。
図1に示す回路構成を具備した有機エレクトロルミネッセンスパネル70は、図2に示すように、電気絶縁性および透光性を有する基板201上に、スイッチング用TFT(図示せず)に接続された画素電極が基板201上にマトリクス状に配置されてなる平面視略矩形の画素部3(図2中の一点鎖線枠内)を具備して構成される。画素部3は、中央部分の表示領域4(画素部3内の一点鎖線枠内)と、表示領域4の周囲に配置されたダミー領域5とに区画されている。表示領域4はマトリクス状に配置された画素71によって形成される領域であり、有効表示領域若しくは機能領域ともいう。表示領域4には、それぞれ画素電極を有する3色の表示ドット(画素71)R、G、Bが、紙面の縦方向および横方向にそれぞれ離間してマトリクス状に配置されている。表示領域4の外側には非表示領域が形成されており、この非表示領域には、表示領域4に隣接するダミー領域5が形成されている。図2において表示領域4の左右には走査線駆動回路73が配置されており、図2において表示領域4の上下にはデータ線駆動回路72が配置されている。これら走査線駆動回路73、データ線駆動回路72はダミー領域5の周縁部に配置されている。
さらに、図2におけるデータ線駆動回路72の上側には、検査回路90が配設されている。この検査回路90は、有機エレクトロルミネッセンスパネル70の作動状況を検査する回路であって、例えば検査結果を外部に出力する検査情報出力手段(図示せず)を備え、製造途中や出荷時の表示装置の品質、欠陥を検査できるようになっている。なお、この検査回路90も、ダミー領域5の下層側に配置されている。また、基板201には、フレキシブルプリント基板等からなる駆動用外部基板101が接続され、駆動用外部基板101上に外部駆動回路100が搭載されている。
次に、図3(a)に示す画素領域71の平面構造をみると、画素領域71は、平面視略矩形状の画素電極141の四辺が、信号線132、電源線133、走査線131及び図示しない他の画素電極用の走査線によって囲まれた配置となっている。また、図4に示す画素領域71の断面構造をみると、基板(基体)P上に駆動用TFT143が設けられており、駆動用TFT143を覆って形成された複数の絶縁膜を介した基板P上に、発光素子200が形成されている。発光素子200は、基板P上に立設されたバンク(仕切部材)150に囲まれる領域内に設けられた有機機能層140を主体として構成され、この有機機能層140を、画素電極141と共通電極154との間に挟持した構成を備える。ここで、図3(b)に示す平面構造をみると、バンク150は、画素電極141の形成領域に対応する平面視略矩形状の区画領域151(開口部)を有しており、この区画領域151に先の有機機能層140が形成されるようになっている。
図4に示すように、駆動用TFT143は、半導体膜210に形成されたソース領域143a、ドレイン領域143b、及びチャネル領域143cと、半導体層表面に形成されたゲート絶縁膜220を介してチャネル領域143cに対向するゲート電極143Aとを主体として構成されている。半導体膜210及びゲート絶縁膜220上には、これらを覆う形にて第1層間絶縁膜230が形成されており、この第1層間絶縁膜230を貫通して半導体膜210に達するコンタクトホール232,234内に、それぞれドレイン電極236、ソース電極238が埋設され、各々の電極はドレイン領域143b、ソース領域143aに導電接続されている。第1層間絶縁膜230には、平坦化絶縁膜(第2層間絶縁膜)240が形成されており、この第2層間絶縁膜240に貫設されたコンタクトホールに画素電極141の一部が埋設されている。そして画素電極141とドレイン電極236とが導電接続されることで、駆動用TFT143と画素電極141とが電気的に接続されている。そして、この画素電極141の周縁部に一部乗り上げるようにして無機絶縁材料からなる無機バンク149が形成され、この無機バンク149上に、有機材料からなるバンク150が形成されている。
発光素子200を構成する有機機能層140には、正孔輸送層(電荷輸送層)140Aと、発光層140Bとが含まれている。正孔輸送層140Aは、発光層140Bへの電荷輸送性を高め、発光効率を高めることを目的として設けられる層であり、その形成材料としては、ベンジジン誘導体、スチリルアミン誘導体、トリフェニルメタン誘導体、トリフェニル(またはアリール)アミン誘導体、およびヒドラゾン誘導体などの低分子化合物、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリビニルカルバゾール、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とポリスチレンスルホン酸との混合物(PEDOT/PSS;Polyethylendioxythiophene/ Polystyrenesulfoneteなどの高分子化合物が挙げられる。これらの中でも、α−NPD(α−ナフチルフェニルジアミン)はよく用いられる化合物であり、特に好ましい。
発光素子200の主たる発光部を成す発光層140Bの形成材料としては、蛍光あるいは燐光を発光することが可能な公知の発光材料を用いることができる。そして本実施形態の場合、この発光層140Bが、液滴吐出方式等の液相法により形成された液相形成層となっている。発光層140Bの形成材料としては、(ポリ)フルオレン誘導体(PF)、(ポリ)パラフェニレンビニレン誘導体(PPV)、ポリフェニレン誘導体(PP)、ポリパラフェニレン誘導体(PPP)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)などのポリシラン系などが好適に用いられる。また、これらの高分子材料に、ペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素などの高分子系材料や、ルブレン、ペリレン、9,10−ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等の低分子材料をドープして用いることもできる。このような有機化合物のうち赤色に発光するものとしては、例えば、ポリビニレンスチレン誘導体のベンゼン環にアルキルまたはアルコキシ置換基を有する高分子化合物や、ポリビニレンスチレン誘導体のビニレン基にシアノ基を有する高分子化合物などを挙げることができる。緑色に発光する有機化合物としては、例えば、アルキルまたはアルコキシまたはアリール誘導体置換基をベンゼン環に導入したポリビニレンスチレン誘導体などを挙げることができる。青色に発光する有機化合物としては、例えば、ジアルキルフルオレンとアントラセンの共重合体のようなポリフルオレン誘導体などを挙げることができる。
尚、上述した高分子材料に代えて、従来公知の低分子材料を用いることもできる。また、必要に応じて発光層140B上に、フッ化リチウムとカルシウムの積層膜等の電子注入層を設けてもよい。
基板Pとしては、発光素子200から発した光がロスなく透過できるように、ガラス等の透明性の高い基板が用いられる。同様に、画素電極141には、ITO(インジウム錫酸化物)等の透光性導電材料により形成される。共通電極154は、発光層140Bとバンク150の上面、さらにはバンク150の側面部を形成する壁面を覆った状態で基板P上に形成される。この共通電極154を形成するための材料としては、Al(アルミニウム)等の高反射率の金属材料が好適である。共通電極154の上層側には、陰極保護層を形成してもよい。係る陰極保護層を設けることで、製造プロセス時に共通電極154が腐食されるのを防止する効果が得られる。この陰極保護層は、無機化合物、例えば、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン窒酸化物等のシリコン化合物により形成できる。共通電極154を無機化合物からなる陰極保護層で覆うことにより、無機酸化物からなる陰極への酸素等の侵入を良好に防止することができる。
次に、表示領域4とその周縁部の構成について説明する。
図5は、表示領域4とその周縁部であるダミー領域5の平面構造を示す模式図であり、図6は、図5のA−A′断面を示す模式図である。これらの図においては、TFT等の素子構造や、走査線,信号線,電源線等の配線構造については省略若しくは簡略化して示している。
図5に示すように、画素部3には、矩形の表示領域4と、該表示領域4に隣接するダミー領域5とが設けられている。表示領域4には、赤色画素(R画素71R)からなるR画素列と、緑色画素(G画素71G)からなるG画素列と、青色画素(B画素71B)からなるB画素列とが、それぞれ表示領域4の短辺方向(図示上下方向)にストライプ状に設けられている。これらR画素列,G画素列,B画素列は、表示領域4の長辺方向(図示左右方向)に沿って周期的に配列されている。ダミー領域5には、R,G,Bの各画素列に対応して、赤色ダミー画素(Rダミー画素75R),緑色ダミー画素(Gダミー画素75G),青色ダミー画素(Bダミー画素75B)がそれぞれ配置されている。これらのダミー画素は、対応する色の画素列に連続するように表示領域4の縁辺近傍に配置されている。また、ダミー画素75R,75G,75Bは、表示領域4の上辺側と下辺側にそれぞれ設けられており、これらの縁辺に沿って一列に配置されている。ダミー画素75R,75G,75Bは、表示領域4内の画素71R,71G,71Bと同様の構成を有しており、外部制御によって個別に若しくは色毎に一括して点灯されるようになっている。
ダミー画素75R,75G,75Bの外側には、色センサ180R,180G,180Bが設けられている。前記色センサ180R,180G,180Bは、それぞれRダミー画素75R,Gダミー画素75G,Bダミー画素75Bに対応して1つずつ設けられており、対応するダミー画素からの光を検出するようになっている。色センサ180R,180G,180Bは、フォトダイオードやフォトトランジスタ等の受光素子を含み、表示領域4の駆動素子や駆動回路を形成する際に同時に形成される。各色センサ180R,180G,180Bは、それぞれ対応するダミー画素75R,75G,75Bから入射される光の測色を行なう測色手段として機能し、有機エレクトロルミネッセンスパネル70は、色センサ180R,180G,180Bから出力される色度情報に基づいて、表示の色調整が可能な構成となっている。
次に、図6に示す断面構造をみると、基板Pには、画素電極141と有機機能層140と共通電極154とを備えた発光素子200がマトリクス状に配置されている。これらの発光素子200には、表示用画素71としての発光素子200と、ダミー画素75としての発光素子200とが含まれる。これらの発光素子200と基板Pとの間には回路層250が備えられ、この回路層250に、前述の走査線131、信号線132、電源線133、保持容量cap、スイッチング用の薄膜トランジスタ142、駆動用の薄膜トランジスタ143等が備えられている。また、表示領域4の図示左右両側には、ダミー画素75となる発光素子200の近傍に色センサ180が配置されており、更にこの色センサ180の外側には、前述のデータ側駆動回路72,72が配置されている。色センサ180とデータ側駆動回路72はダミー領域5の回路層250内に設けられている。画素の横に受光素子を配置することの利点は、有効画素領域と同様の画素構造となるため、発光層の膜厚が有効画素と同一にできるという利点がある。
マトリクス状に配置された発光素子200を含む領域の全面には、これらを覆って接着層171と封止基板170とが積層されている。この接着層171と封止基板170とにより、封止構造を形成している。
次に、有機EL装置の制御回路について説明する。
図7は、有機EL装置1の電気的構成を示すブロック図であり、図8は、図7に示す画像処理部310の電気的構成を示すブロック図である。図7に示すように、有機EL装置1は、有機エレクトロルミネッセンスパネル70と、制御部300と、画像処理部(画像処理手段)310とを主体としてなり、さらに色度検出部320、色差演算部(色差導出手段)330、及びメモリ(記憶手段)340を備えた構成となっている。
有機エレクトロルミネッセンスパネル70は、先に記載したように、複数の走査線131,複数のデータ線132及び複数の電源線133と、それらの交点に対応して設けられた複数の画素71と、これらの画素71に接続された駆動回路350と、色センサ180とを備えている。駆動回路350は、走査線131に接続された走査側駆動回路73や、データ線132に接続されたデータ側駆動回路72、電源線に接続された電源線駆動回路等を含むものである。
制御部300は、本実施形態の有機EL装置におけるタイミング信号生成手段として機能し、図示しない上位装置から供給される垂直走査信号Vsync、水平走査信号Hsync、ドットクロック信号dCLK及びクロックCLK等に従って、各種のタイミング信号やクロック信号などを生成し、有機エレクトロルミネッセンスパネル70の駆動回路350に対し出力する。
画像処理部310は、図示しない上位装置から入力される画像信号DATAを、有機エレクトロルミネッセンスパネル70で適切に表示できる形態の表示信号Dsに変換して出力するものであり、図8に示すように、アナログ形式の画像信号をデジタル信号に変換するA/D変換部311と、カラー変換テーブル314をRGBの各画像信号に対し適用して所定の色変換を行う色変換部312と、デジタル信号をアナログ表示信号Dsに変換して出力するD/A変換部313と、色差演算部330から出力される色差情報に基づきカラー変換テーブル314を補正するテーブル生成部(色補正手段)315とを備えて構成されている。
カラー変換テーブル314は、入力値と出力値との対応表を保持したLUT(ルックアップテーブル)であり、本実施形態の場合、有機エレクトロルミネッセンスパネル70の入出力プロファイル(パネル固有の入出力特性)を保持したものである。そして色変換部312は、上記カラー変換テーブル314に基づき、入力されたRGBデジタル信号(画像信号)を液晶パネル出力用のRGBデジタル信号(表示信号)に変換する。また場合によっては、色変換部312に、画像信号に対してガンマ補正を行うためのガンマ補正テーブルを備えていてもよい。テーブル生成部315は、色差演算部330から入力される色差情報に基づいて、カラー変換テーブル314を更新するものである。
色度検出部320は、色センサ180(図5に示す色センサ180R、180G、180B)を駆動してそれらの出力を読み出し、色差演算部330に色度情報を出力する。色差演算部330は、入力された前記色度情報と、メモリ340に予め保持されている色度情報とを比較して、照明光の経時的な色変化を検出する。
以下、図9に示すフローチャートを参照して、本実施形態に係る有機EL装置1の色調整方法につき説明する。
本発明に係る方法により有機EL装置の色調整を行うには、まず、有機エレクトロルミネッセンスパネル70に設けられた色センサ180により、ダミー画素75から出力される発光光の測色を行う(ステップS1)。この測色は、例えばパネル点灯時のONシーケンスにおいて、ダミー画素75のみを点灯させることにより行なうことができる。そして色度検出部320に読み出された色度情報は、必要に応じて行われる色空間の変換処理を経て色差演算部330に出力される。本実施形態の場合、色センサ180から出力されるデバイス依存の色信号(RGB値)は、デバイス非依存の色信号(三刺激値XYZ)に変換され、色差演算部330へ色度情報として出力される。
上記RGB値からXYZ値への色信号の変換に際しては、下記(数1)に示すような線形変換などが利用できる。(数1)において、Mは3×3のRGB→XYZ変換行列であり、色センサ180の色特性を示している。また(α,β,γ)は補正項である。上記色信号の変換機能は、色度検出部320に(数1)の計算を実行する演算回路として実装してもよく、色度検出部320から参照可能なLUT(ルックアップテーブル)を用意し、このLUTを参照しつつ補間計算を行う演算回路として実装してもよい。またこの演算回路は、色度演算部330に実装してもよい。
Figure 2006098638
次に、色差演算部330は、色度検出部320から入力された色度情報と、メモリ(記憶手段)340に保持された色度情報とに基づく演算処理により色差ΔEa(色差情報)を算出し、画像処理部310のテーブル生成部315に出力する(ステップS2)。具体的には、まず、下記(数2)を用いて色度検出部320から入力された色信号(X,Y,Z)をCIELAB色空間に変換する。なお、(数2)中(Xn,Yn,Zn)は白色光のX,Y,Zを表しており、Yn=100としてXn,Znを正規化した値である。
そして、予めメモリ240に保持されている値(L ,a ,b )と、(数2)に基づき得られた値(L ,a ,b )とを用いて、下記(数3)に示す式により色差ΔEaを求める。メモリ340に保持されている値(L ,a ,b )は、有機EL装置1の製造時に、色センサ180により有機エレクトロルミネッセンスパネル70の発光光(即ち、ダミー画素75からの発光光)を測定して得た色度情報、あるいはそれ以降に上記手順の測色を行って得た色度情報である。
Figure 2006098638
Figure 2006098638
次に、得られた色差ΔEaの値に基づき、画像処理部310における色補正動作の実行が選択される(ステップS3)。すなわち、色差ΔEaが既定値(例えば3)以上の値であるとき、色差演算部330から画像処理部210に対してカラー変換テーブル314を更新するための色差情報(ΔEa)が出力され、画像処理部310にてカラー変換テーブル314が更新される(ステップS4)。
また、上記色差演算部330は、色度検出部320から入力される色度情報をメモリ340に記録する機能を有しており、上記色度情報の出力が選択された場合に、メモリ340に保持されている色度情報を、測色して得られた色度情報(L ,a ,b )に更新する。色差ΔEaが既定値未満であれば、照明光の色ずれは許容範囲内にあると判断し、カラー変換テーブル314の更新を行わず処理を終了する(エンド)。
上記色差ΔEaに係る既定値は3程度とすることが好ましい。このような範囲とすることで、基準値に対する照明光の色ずれが、人間に認識できる程度となる値を色調整の判断基準値とすることができ、効率的に色調整を行うことが可能になる。
なお、色差ΔEaが2.5以下であれば、離間して観察した際に比較に係る2つの色は、ほぼ同一の色と認めることができるとされている(下記参考文献参照)ので、色調整の判断基準値としての上記既定値は2.5より大きくすることが好ましい。また、色差ΔEaが3.2以上では色の差異が明確になる(ΔEaが3.2〜6.5の範囲が印象レベルで同色に扱える範囲)ので、上記既定値を3.2未満の範囲とすれば、表示色の変化が顕著に現れる以前に色調整を行うことができ、効果的である。
参考文献:「新編 色彩科学ハンドブック第2版」 日本色彩学会編 東京大学出版会
色差演算部330から出力された色差情報は、図8に示すように、画像処理部310のテーブル生成部315に入力される。テーブル生成部315は、入力された色差情報に基づき、カラー変換テーブル314を更新する。このとき、テーブル生成部315によって新たにカラー変換テーブルを生成して置換してもよいし、カラー変換テーブル314の一部を補正値で上書きしてもよい。そして、色変換部312において、上記更新されたカラー変換テーブル314を適用することで、有機エレクトロルミネッセンスパネル70に該有機エレクトロルミネッセンスパネル70の発光光の色変化を補正できる表示信号Dsが供給される。
このように本実施形態の有機EL装置1によれば、有機エレクトロルミネッセンスパネル70の発光光の経時的な色変化を補正することができ、入力画像の色を忠実に再現でき、かつその再現性を長期間に渡り安定に維持することがことができる。
[電子機器]
以下、本発明を携帯電話機に適用した実施形態につき、図面に沿って具体的に説明する。本発明に係る携帯電話機は、図10に示すように、先の実施形態の有機EL装置からなる表示部1012と、複数の操作キーが配列された操作部1013とを備えた本体部1001の下端部に、ヒンジ機構を介して蓋部1002が連結された構成を備えており、前記蓋部1002は、本体部1001に対して開閉自在とされている。
本体部1001と蓋部1002との連結部近傍には、蓋部1002の開/閉状態を検知する蓋部センサが設けられており、本体部1001の頂上部には、本体部1001に対して進退自在のアンテナ1019が設けられている。表示部1012の上方に受話部(スピーカ)1020が設けられ、蓋部1002の先端部に送話部(マイクロフォン)1014が設けられており、蓋部1002を開いた状態で通話が可能に構成されている。
図11は、上記携帯電話機1000の電気的構成を示す図である。図示のように、送受分波器(デュープレクサ)1017に受信回路1018と送信回路1016とが並列接続されている。通話時にはアンテナ1019によって受信した信号を、送受分波器1017で受信回路1018側へ伝送する。そして、受信回路1018で復調した受話信号が制御回路1010を経て受話部1020に供給され放音される。また、送話部1014に入力された音声は、制御回路1010から送話信号として送信回路1016に伝送され、変調される。変調された送話信号は、送受分波器1017を介してアンテナ1019から送信される。制御部1010には、メモリ1011、表示部1012、操作部1013、送話部1014、蓋部センサ1015、送信回路1016、受信回路1018、受話部1020が接続されている。
上記構成を具備した本実施形態の携帯電話機は、先の実施形態の有機EL装置を備えているので、有機エレクトロルミネッセンスパネルが経時的に劣化した場合にも入力画像の忠実な再現が可能になっており、長期間に渡り高画質の表示を得られるようになっている。また、実施形態に係る有機EL装置に備えられた色調整機能は、手動又は自動で動作させることができるので、例えば、携帯電話機に通常備えられているタイマ機能と連動させて制御部1010から色調整命令を表示部1012に送信することもでき、操作部1013からのキー入力により制御部1010から前記色調整命令を送信する構成とすることもできる。あるいは、上記色調整命令を、蓋部センサ1015から入力される蓋部の開閉信号や受信回路1018から入力される着信信号に連動させることも可能である。
なお、本発明に係る有機EL装置は、上記携帯電話機に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、デジタルスチルカメラ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等、種々の電子機器の表示部として好適に用いることができるものである。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。例えば、前記実施形態では、色センサ180R,180G,180Bを表示領域4の上辺及び下辺に沿って配置しているが、色センサ180R、180G、180Bの配置は図示の形態に限定されない。例えば表示領域4の上辺のみ若しくは下辺のみに配置してもよいし、表示領域4の4つの縁辺に沿って配置してもよい。
また前記実施形態では、Rダミー画素75R,Gダミー画素75G,Bダミー画素75BをそれぞれR画素列,G画素列,B画素列に対応させて1列ずつ形成したが、これらの配置は必ずしも対応している必要はない。例えば、ダミー領域内に複数の色領域が設けられており、各色領域毎に、それぞれ対応する発光色を有する複数の発光素子(ダミー画素)と、前記複数の発光素子から出力された発光光の色度を測定する測色手段とが設けられている構成としてもよい。図12は、R,G,Bのダミー画素75R,75G,75Bをそれぞれ2列ずつセットで形成し、それぞれのダミー画素のセットに対して1つずつ色センサ180を設けた例を示している。この場合、セットで形成されたダミー画素の平面領域(2列ずつの領域)がそれぞれ色領域を構成する。このように色領域毎に色センサを設けた場合には、色センサへ入射する光量が増大するため、検出感度が上がり、データの比較が行い易くなる。また、複数のダミー画素からの平均的な光量となるため、安定した検出感度が得られるようになり、例えば複数のパネルを製造した場合には、パネル間のバラツキをより抑制することができる。
また前記実施形態では、色センサ180をダミー画素75の横に配置したが、色センサ180の配置は必ずしもこれに限定されない。例えば、色センサ180をダミー画素75の発光素子200の平面領域内に配置することも可能である。ダミー画素自体は表示に寄与するものではないので、このように構成しても表示には影響しない。むしろ、発光素子200から出力された光が直接色センサ180に入射されるため、安定した検出感度が得られるようになる。
また前記実施形態では、色センサ180をダミー領域5に設け、ダミー画素75の発光光を測色するものとしたが、本発明は必ずしもこれに限定されない。例えば、図13のように、色センサ180を表示領域4内のそれぞれの表示用画素71の横(たとえば、バンプ領域の下側であって、隣り合う表示用画素の間となる位置)に設け、画素毎に発光光の測色を行なうようにしてもよい。この場合、パネル全面にわたったデータを収集できるため、より平均化された補正データを作成することができる。
有機エレクトロルミネッセンス装置に備えられる有機エレクトロルミネッセンスパネルの等価回路図。 有機ELパネルの全体構成を示す平面模式図。 有機エレクトロルミネッセンスパネルの1画素の構成を示す平面模式図。 図3のA−A断面を示す模式図。 有機エレクトロルミネッセンスパネルの画素部の構成を示す平面模式図。 図5のB―B断面を示す模式図。 有機エレクトロルミネッセンス装置の電気的構成を示すブロック図。 有機エレクトロルミネッセンス装置に備えられる画像処理部の電気的構成を示すブロック図。 有機エレクトロルミネッセンス装置の色調整方法の一例を示すフローチャート。 電子機器の一例である携帯電話機を示す斜視図。 携帯電話機の電気的構成を示す図。 有機エレクトロルミネッセンスパネルの画素部の他の構成例を示す平面模式図。 有機エレクトロルミネッセンスパネルの他の構成例を示す図であって、(a)はその有効表示領域の平面構造を示す平面模式図、(b)は(a)のF−F断面を示す断面模式図。
符号の説明
1…有機EL装置、70…有機エレクトロルミネッセンスパネル、180…色センサ(測色手段)、200…発光素子、310…画像処理部(画像処理手段)、314…カラー変換テーブル、315…テーブル生成部(色補正手段)、340…メモリ(記憶手段)、330…色差演算部(色差導出手段)、DATA…画像信号、Ds…表示信号

Claims (16)

  1. 有機エレクトロルミネッセンスパネルと、入力された画像信号を表示信号に変換して前記有機エレクトロルミネッセンスパネルに供給する画像処理手段と、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルから出力された発光光の色度を測定する測色手段とを備え、前記画像処理手段から前記有機エレクトロルミネッセンスパネルに供給される前記表示信号が、前記測色手段にて得られた色度情報に基づいて変更可能とされたことを特徴とする、有機エレクトロルミネッセンス装置。
  2. 前記有機エレクトロルミネッセンスパネルの発光光の色度情報の基準値を保持する記憶手段と、前記記憶手段に保持された前記色度情報の基準値と前記測色手段から出力される前記色度情報とから色差情報を導出する色差導出手段とを備え、前記表示信号が、前記色差導出手段にて得られた前記色差情報に基づいて変更可能とされたことを特徴とする、請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  3. 前記色差導出手段にて導出される前記色差情報が、CIELAB色空間における色差ΔEaであることを特徴とする、請求項2記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  4. 前記色差ΔEaの値が既定値以上であるときに、前記画像処理手段から出力される表示信号が変更されることを特徴とする、請求項3記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  5. 前記画像処理手段から前記有機エレクトロルミネッセンスパネルに供給される前記表示信号を補正する色補正手段を備えたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかの項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  6. 前記画像処理手段が、前記画像信号を前記表示信号に変換するカラー変換テーブルを備えており、前記色補正手段が、前記カラー変換テーブルを補正可能とされたことを特徴とする請求項5に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  7. 前記記憶手段が、前記測色手段にて得られた前記色度情報を保持可能とされたことを特徴とする、請求項2〜6のいずれかの項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  8. 前記色補正手段と前記記憶手段とが連動して動作可能に構成され、前記色補正手段による補正処理が実行されたときの前記色度情報が、前記色度情報の基準値として前記記憶手段に記憶されることを特徴とする、請求項7記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  9. 前記測色手段が、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルに形成された受光素子を含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかの項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  10. 前記有機エレクトロルミネッセンスパネルが、透光性の基板と、前記基板上に形成された発光素子とを有し、前記発光素子からの発光光を前記基板側から取り出すボトムエミッション型のパネルからなり、
    前記受光素子が、前記発光素子と前記基板との間に配置され、前記発光素子からの発光光を直接受光可能に構成されていることを特徴とする、請求項9記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  11. 前記受光素子が、前記発光素子の平面領域内に配置されていることを特徴とする、請求項10記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  12. 前記測色手段が、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルの有効表示領域の外側に設けられていることを特徴とする、請求項9〜11のいずれかの項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  13. 前記測色手段が、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルの発光光の色数に応じて設けられていることを特徴とする、請求項12記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  14. 前記有効表示領域の外側に複数の色領域が設けられており、各色領域毎に、同一の発光色を有する複数の発光素子と、前記複数の発光素子から出力された発光光の色度を測定する測色手段とが設けられていることを特徴とする、請求項13記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  15. 有機エレクトロルミネッセンスパネルと、入力された画像信号を表示信号に変換して前記有機エレクトロルミネッセンスパネルに供給する画像処理手段と、前記有機エレクトロルミネッセンスパネルから出力された発光光の色度を測定する測色手段とを備えた有機エレクトロルミネッセンス装置の色調整方法であって、
    前記測色手段により測定した色度情報と、予め蓄積された前記発光光の色度情報の基準値とから色差情報を算出し、該算出結果に基づいて前記発光光の経時変化を検出するステップと、
    前記経時変化が検出されたときに、前記画像処理手段から前記有機エレクトロルミネッセンスパネルに対して、前記色差情報に基づく補正信号処理を施された表示信号を出力するステップとを有することを特徴とする、有機エレクトロルミネッセンス装置の色調整方法。
  16. 請求項1〜14のいずれかの項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置を備えたことを特徴とする、電子機器。

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