JP2006098269A - イオン性液体電解質ガスセンサ - Google Patents

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Abstract


【構成】 セパレータにイオン性液体を保持させ、作用極と対極とでサンドイッチし、メタルハウジングに一方の電極を、封孔体に他方の電極を接触させる。
【効果】 ガス検出に液溜を必要としないので、長寿命かつ小形にできる。
【選択図】 図11

Description

この発明は液体電解質を用いたガスセンサの材料に関する。
電気化学式ガスセンサとして、プロトン導電体などの固体電解質を用いたもの(特許文献1)や硫酸などの液体電解質を用いたもの(特許文献2)が用いられている。プロトン導電体を用いたものでは、低湿でプロトン導電体が電解質として機能しなくなるので、水溜から水蒸気を補充する必要がある。そして水溜の水が消費され尽くすと、ガスセンサは寿命を迎えるので、大きな水溜が必要である。水溜から失われる水蒸気を少なくするため、プロトン導電体上の作用極へ導入できるガスの量に制限があり、低濃度のガスを検出するのが難しくなる。また液体電解質を用いたガスセンサでは、電解質が失われるのを補充するため、電解液の液溜が必要で、やはりガスセンサが大形化する。また硫酸などの電解液は漏れ出すと危険である。硫酸は低融点の物質ではあるが、例えば100℃以上では分解するので、ガスセンサを用いることができず、高温側での動作温度に制限がある。
USP5650,054 USP5126,035
この発明の基本的課題は、液溜が不要でコンパクトな、電気化学式ガスセンサを提供することにある。
この発明のイオン性液体電解質ガスセンサは、水溜や液体電解質のリザーバなどの液溜を備えず、かつ多孔質のセパレータにイオン性液体を支持させると共に、該セパレータに作用極と対極とからなる少なくとも一対の電極を、これらの電極の間でイオン導電性が得られるように接続したものである。
イオン性液体は常温で液体状にあるイオン性の物質で、常温で溶融している有機物塩であり、例えば陽イオンにはブチルピリジウムイオンやエチルメチルイミダゾリウムイオン、ヘキシルトリメチルアンモニウムイオンなどがあり、これらは+1価の有機物イオンであり、陰イオンにはBF ,CFSO ,(CFSO),PF などがある。なお陽イオンと陰イオンとの組み合わせは、適宜に変更できる。
好ましくは、前記一対の電極の前記セパレータの反対側に、それぞれ金属板を設けて、これらの金属板を前記一対の電極側に向けて押圧するための手段を設ける。
また好ましくは、前記金属板として、メタル缶の底部の板状の部分と封孔体の底部の板状の部分とを用い、前記セパレータと作用極と対極とをこれらの間に挟み込んで、メタル缶と封孔体とをカシメ付けることにより、作用極と対極とを封孔体とメタル缶からセパレータへ向けて押圧する。
好ましくは、前記各電極とこれに対応する金属板との間と、各々多孔質の導電膜を設ける。
また好ましくは、前記一対の電極の少なくとも一方を、プロトンもしくは水酸イオン導電性の固体電解質膜を介して、前記セパレータに接触させる。
好ましくは、前記対極をMnO,ZnO,NiOOHなどの金属酸化物で構成し、対極が電極材料として金属酸化物を含むようにする。
イオン性液体は広い温度範囲で液体で、蒸気圧がないので難燃性である。イオン性液体は蒸発により失われることがないので、電解質の補充のための液溜が不要で、また導電性が湿度や水蒸気に依存しないので、加湿用の水溜も不要である。このため液溜のないコンパクトなガスセンサにできる。加湿用の水溜のあるガスセンサの場合、水溜から水が失われるとセンサの寿命が尽きるが、この発明ではそのような制限がない。また水溜を用いると、水蒸気が失われることを制限するために、作用極へのガスの供給を制限する必要がある。ところでイオン性液体は導電率が10〜1000S/cm程度と高く、水蒸気の損失を考慮する必要がないので、この発明では、作用極へのガスの供給を少なくして、出力を小さくする必要がない。
イオン性液体は広い温度範囲で液体で高い導電性を示すので、低温から高温までの広い温度範囲でガスセンサを使用できる。例えば−40℃程度から100℃以上の温度範囲でガスセンサを用いることも可能である。さらに分解電圧が高いので、作用極と対極間に大きな電圧を加えることが可能になり、メタンなどの難分解性のガスの検出が可能になる。
ここで、作用極及び対極のセパレータとは反対側に金属板を設けて、これらの金属板をセパレータ側へと押圧すると、金属板と作用極や対極ならびに作用極や対極とセパレータとの接続を簡単に得ることができる。
さらに、メタル缶と封孔体との間に、セパレータと作用極と対極とを収容し、メタル缶と封孔体とをカシメ付けると、簡便な構造で、外部への出力の取り出しが容易で、部材間の接続が確実なガスセンサが得られる。
一方の電極と一方の金属板との間や、他方の電極と他方の金属板との間に、多孔質の導電膜を設けると、作用極や対極へのガスの分配が容易になる。なお導電膜を疎水性にすると、結露時に電極やセパレータに水が進入するのを防止できる。
少なくとも一方の電極とセパレータとの間に、プロトン導電性や水酸イオン導電性の固体電解質膜をサンドイッチすると、電極反応に必要な水素イオンや水酸イオンをイオン性液体まで輸送することができる。このためイオン性液体を電極に直接接触させても、イオン性液体が電極反応に関係する水素イオンや水酸イオンの伝導経路とならない場合でも、電極反応が効率的に進行する。
発明者はまた、70℃などの高温に長期間放置すると、イオン性液体が流動して固体電解質膜を侵し、これに伴って対極の活性が低下して、感度が低下することがあることを見出した。このような現象は通常は問題となるものではないが、対極をMnO,ZnO,NiOOHなどの金属酸化物電極とすると、高温を経験することによる感度低下を少なくできる。
以下に本発明を実施するための最適実施例を示す。
図1〜図12に、実施例とその変形とを示す。なお各変形例において、特に指摘した点以外は図1の実施例と同様にし、同じ用語や同じ符号は同じものを表す。図1は実施例のガスセンサ2を示し、4はセンサ本体で、5,6は多孔質の疎水性導電膜で、8は拡散制御板であり、拡散孔10から疎水性導電膜5を介して、センサ本体4の作用極側へガスを供給する。12は封孔体で、開口14から導入したガスを開口16から、拡散制御板8側へ供給する。18はフィルタ材で、封孔体12中に収容して、被毒性のガスなどを除去し、活性炭やゼオライト、あるいはシリカゲルなどを用いる。20はメタルハウジングで、22はガスケットである。
メタルハウジング20や封孔体12には例えばステンレスなどを用い、疎水性導電膜6はセンサ本体4とメタルハウジング20の底面との間に位置し、これらを電気的に接続し、これと同時にセンサ本体4の対極側に酸素などを供給する。疎水性導電膜5はセンサ本体4と封孔体12とを電気的に接続し、拡散孔10からのガスを、センサ本体4の作用極側に供給する。疎水性導電膜5,6には、例えば厚さ10〜40μm程度のカーボンペーパーやカーボンシートなどを、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)で処理して疎水化したものなどを用いる。疎水性導電膜5,6は、作用極や対極にガスを分配すると共に、高湿中での作用極や対極等の結露を防止する。さらにCOや水素,アルコール等の還元性ガスを検出する場合、対極側の疎水性導電性膜6は、対極に酸素を供給するためのバッファとなる。なお結露を特に問題としない場合、疎水性導電膜5,6に代えて、単なる多孔質の導電膜を用いても良い。例えばPTFEで処理していないカーボンシートやカーボンペーパー等は、多孔質の導電膜として用いることができる。
これらの結果、メタルハウジング20が対極側の外部端子となり、封孔体12の外側の表面が作用極側の外部端子となる。封孔体12とメタルハウジング20はガスケット22で絶縁され、ガスケット22による押圧力で、封孔体12からセンサ本体4を介してメタルハウジング20までの接続が保たれる。拡散制御板8はここではステンレスやチタンの薄板などとするが、気体選択性透過膜などとしてもよい。またこの発明のガスセンサでは、水溜や液溜などは不要である。
図1の実施例では、作用極を封孔体12側に、対極をメタルハウジング20側に配置したが、これらの配置を逆転しても良い。図2のガスセンサ32では、メタルハウジング21に拡散孔34を設けて、作用極へガスを供給し、封孔体13は開口のない気密なものとする。そしてフィルタを設ける必要がある場合、例えば拡散孔34の外側に配置する。
図3に、センサ本体4とその周囲の配置を示す。40は多孔質のセパレータで、ガラスウールやシリカゲルなどのディスクや、多孔質のPTFEシートなどを用い、イオン性液体を保持できるものであれば良く、ガスセンサが高温でも動作できるように、耐熱性の高いものが好ましい。そしてセパレータ40はイオン性液体を収容して保持し、厚さは例えば10μm〜1mmとする。42は作用極で、例えばPtとRuとの混合触媒をカーボンに担持させ、Nafion(Nafionはデュポン社の登録商標)などのプロトン導電体とPTFEなどのバインダーとを加えた、膜状の電極である。対極43は、触媒にPt担持のカーボンを用いる他は、作用極42と同様の電極で、電極42,43はPtなどの薄膜電極を用いても良い。作用極42や対極43の厚さは例えば1〜40μm程度とし、厚さ1〜40μm程度のプロトン導電体膜44,44を介して、セパレータ40の表裏両面に配置する。プロトン導電体膜44には、Nafion膜などを用い、プロトン導電体に代えて水酸イオン導電体などを用いても良い。
図4のガスセンサ52では、気密膜54を用いて、疎水性導電膜5側からセンサ本体4の対極側への、水素の回り込みを阻止する。これによって、分子量が小さいため対極側へ回り込みやすい、水素への感度を増加させる。気密膜54には、疎水性導電膜5に対応する部分をくり抜いた接着シートなどを用いる。
センサ本体4の動作を示すと、疎水性導電膜5から作用極42へ供給された水素やCOなどのガスは、電極触媒で分解されて、水素イオンに変化する。このイオンは、作用極42に混入したプロトン導電体から、プロトン導電体膜44を介して、セパレータ40に保持したイオン性液体中へと移動する。対極43側では、セパレータ40のイオン性液体中から、プロトン導電体膜44を介して、対極43のプロトン導電体へと水素イオンが移動し、電極触媒により酸素と化合して、水蒸気などに変化する。これによって生じる電流を、封孔体12からメタルハウジング20への電流として検出する。
イオン性液体中でプロトンがどのようにして移動するのかは不明であるが、実施例では−10℃から60℃程度の広い温度範囲で、CO濃度や水素濃度に比例する出力が得られた。またガスセンサの特性は安定で、製造後20週間程度経過しても変化は見られなかった。
図1のガスセンサの特性を図5〜図11に示す。セパレータには多孔質のPTFEシート(厚さ20μm)を用い、イオン性液体にはエチルメチルイミダゾリウムイオンと(CFSO)イオンとから成るものを用いた。また封孔体とメタルハウジングの間を流れる電流を増幅回路で増幅したものを出力として示し、出力は両極間の電流が0の際に1Vとなるように、増幅回路を調整してある。
図5〜図7は低濃度用のガスセンサの特性を示し、拡散孔の直径を大きくしてセンサ出力を大きくしてある。出力はガス濃度に比例し、1ppm程度のCOや1ppm程度のエタノールでも検出できる。
図8〜図10に、30〜1000ppmのCOに対する、20週間の経時特性を示す。この例では拡散孔を小さくして、1000ppm程度でも出力が飽和しないようにしてある。また放置雰囲気は室温で、相対湿度は40%程度である。図8〜図10から明らかなように、20週間放置してもセンサ特性には大きな変化は見られない。
図11に、−10℃から60℃の範囲での400ppmのCOに対するセンサ出力を示す。センサの種類は図8と同様である。−10℃から60℃で、センサ出力は温度により単調に変化し、広い温度範囲でガスを検出できる。
図12に、参照極を設けた3極のガスセンサ62を示す。63は作用極で、(Pt+RuO)/C+PTFE+プロトン導電体の電極に、プロトン導電体膜などを重ねたものである。40はイオン性液体を収容したセパレータ、64は作用極、65は参照極である。対極64はPt/C+PTFE+プロトン導電体などの電極膜を、薄いプロトン導電体膜上に形成したものである。66は絶縁性の端子板で、対極64に対応して導電板68を、参照極65に対応して導電板70を設ける。他の点では図1の実施例と同様で、作用極63と対極64とをセパレータ40の同じ側に、例えば同心に設けても良い。
図13,図14に、第4の変形例のガスセンサを示す。センサ本体4や疎水性導電膜5,6は、実施例のものと同様である。これらを一対の金属板72,73の間に挟み込み、その上下に合成樹脂膜76,77を配置し、合成樹脂膜76,77を熱圧着する。すると熱圧着時の収縮力で、金属板72〜金属板73までの接続が得られ、作用極へは、合成樹脂膜76に設けた開口78から拡散孔10を介してガスが供給される。さらに金属板72,73に合成樹脂膜76,77から突き出すリード74,75を設けると、出力の取り出しが容易になる。また合成樹脂膜76,77は、例えば熱可塑性の合成樹脂膜を用い、例えば気密なものとする。さらにセンサ本体4や疎水性導電膜5,6ならびに金属板72,73の直径は例えば5〜20mm程度とする。
図15に第5の変形例を示す。この変形例では、拡散孔10付きの金属板82と、金属板83との間に、センサ本体4および疎水性導電膜5,6をサンドイッチする。そして、例えば円形の金属板82,83の側面とサンドイッチされたセンサ本体4や疎水性導電膜5,6の側面、及び金属板82,83の外周部を覆うように、熱可塑性樹脂のリング84を設ける。このガスセンサの製造では、センサ本体4,疎水性導電膜5,6,金属板82,83を、熱可塑性樹脂のリングにセットし、このリングを加熱する。加熱により熱可塑性樹脂84が収縮して、金属板82を疎水性導電膜5側へ押圧し、金属板83を疎水性導電膜6側へ押圧する圧力が得られ、これらの間の接続が確保されると共に、金属板82,83は外部端子となる。
図16に、対極として金属酸化物電極を用いた例を示す。イオン性液体を支持したセパレータ40に,金属酸化物電極93を接触させ、セパレータの金属酸化物電極93の例えば反対面に、プロトン導電体膜44,作用極42,疎水性導電膜5を積層する。セパレータ40やイオン性液体、プロトン導電体膜44,作用極42,疎水性導電膜5の材質や配置、作用は、図3のガスセンサと同様である。またプロトン導電体膜44は設けなくても良いが、その場合はガスへの応答速度がやや低下する。金属酸化物電極93は、例えば疎水性導電膜などの導電性で好ましくは多孔質の支持体上に、MnO,ZnO,NiOOHなどの金属酸化物を支持させたもので、例えば金属酸化物のペーストを支持体に練り込むと良い。また金属酸化物電極93は固体電解質を添加しない電極が好ましく、金属酸化物電極93とセパレータ40との間には、固体電解質膜を介在させないことが好ましい。金属酸化物電極93は、イオン性液体から輸送されてきた水素イオンなどのイオン種を還元して、水などの反応物を生成する。実施例では、金属酸化物電極93にMnO電極を用い、図8の場合等と同様に拡散孔が大きな高濃度用のガスセンサとして、70℃で4週間エージングして、高温耐久性を評価した。
図17,図18は金属酸化物電極を用いたセンサの特性(各4個)を示し、図17は初期特性を、図18は70℃で4週間放置後の特性を示す。図19,図20は、図3の構造のガスセンサ(高濃度用)の特性で、図19は初期特性を、図20は70℃で4週間放置後の特性を示す。対極をMnOとし、対極とセパレータとの間にプロトン導電体膜44を介在させなくても、初期特性は同様であった。70℃を4週間経験すると、図3のガスセンサでは図19から図20へのように感度が低下したが、MnOを対極材料としたセンサでは感度に変化は見られなかった。また拡散孔を小さくした低濃度用のガスセンサでは、図3のガスセンサでも、70℃経験の影響はより小さかった。
70℃を4週間経験したセンサを分解すると、プロトン導電体膜44が黄色に変色しており、これはイオン性液体がプロトン導電体膜44に侵入して、プロトン導電体をスルホン酸基の周囲などの位置で分解したことを示唆している。このことは、対極にプロトン導電体を用いない、図16のセンサでは感度が低下しなかったことに対応する。また作用極側のプロトン導電体は、イオン性液体で分解されても特性への影響が少なかった(図17,図18)。ここではMnO対極の特性を示したが、NiOOHやZnOなどの他の金属酸化物対極でも同様である。
液体電解質をイオン性液体とすることにより以下の効果が得られる。
(1) 導電性を得るために水蒸気が必要でなく、蒸気圧がないので失われることがない。このため液溜が不要で、ガスセンサをコンパクトにできる。
(2) 液溜の水が失われることによる寿命の制限が無く、また作用極へ導入するガスの量を大きくできるので、低濃度のガスでも検出できる。
(3) −40℃程度まで凝固せず、300℃程度まで導電体として使用できるので、動作温度範囲が広い。
(4) 4V程度までの電圧を加えても分解しないので、大きなバイアス電圧を加えてメタンの検出などを容易にできる。
(5) 疎水性導電膜5,6により、センサを結露雰囲気に放置した際にセパレータや電極に結露するのを防止でき、また電極へのガスの分配が容易になる。
(6) 電極にプロトン導電体を混入し、電極とセパレータとの間にプロトン導電体膜を設けることにより、電極とイオン性液体との間でのプロトンの移動が容易になる。なおプロトン導電体に代えて、水酸イオン導電体を電極に添加しても良く、電極とセパレータとの間に水酸イオン導電体の膜を設けても良い。
実施例のガスセンサの断面図 最初の変形例のガスセンサの断面図 実施例でのセパレータからその上下の疎水性導電膜までの断面図 第2の変形例のガスセンサの断面図 実施例のガスセンサの特性図でCO 0.3〜30ppmへの出力を示す 実施例のガスセンサの特性図でH2 0.3〜30ppmへの出力を示す 実施例のガスセンサの特性図でエタノール H2 0.3〜30ppmへの出力を示す 高濃度用のガスセンサの初期的な特性を示す図 図8の測定から5週間経過後の特性を示す図 図8の測定から20週間経過後の特性を示す図 実施例のガスセンサの−10℃〜60℃での温度特性を示す図 第3の変形例のガスセンサを分解して示す図 第4の変形例のガスセンサの断面図 第4の変形例のガスセンサの平面図 第5の変形例のガスセンサの断面図 第6の変形例のガスセンサでのセパレータの周囲の断面図 第6の変形例のガスセンサの特性図で、高温経験前のCO 30〜1000ppmへの出力を示す 実施例の高濃度用ガスセンサの特性図で、70℃4週間放置後のCO 30〜1000ppmへの出力を示す 実施例の高濃度用ガスセンサの特性図で、高温経験前のCO 30〜1000ppmへの出力を示す 第6の変形例のガスセンサの特性図で、70℃4週間放置後のCO 30〜1000ppmへの出力を示す
符号の説明
2,32,52,62 ガスセンサ
4 センサ本体
5,6 疎水性導電膜
8 拡散制御板
10,34 拡散孔
12,13 封孔体
14,16 開口
18 フィルタ材
20,21 メタルハウジング
22 ガスケット
40 セパレータ
42 作用極
43 対極
44 プロトン導電体膜
54 気密膜
63 作用極
64 対極
65 参照極
66 端子板
68,70 導電板
72,73 金属板
74,75 リード
76,77 合成樹脂膜
78 開口
82,83 金属板
84 熱可塑性樹脂リング
93 金属酸化物電極

Claims (6)

  1. 多孔質のセパレータにイオン性液体を支持させると共に、該セパレータに作用極と対極とからなる少なくとも一対の電極を、該一対の電極の間でイオン導電性が得られるように接続し、さらに液溜を備えない、イオン性液体電解質ガスセンサ。
  2. 前記一対の電極の前記セパレータの反対側に、それぞれ金属板を設けて、これらの金属板を前記一対の電極側に向けて押圧するための手段を設けたことを特徴とする、請求項1のイオン性液体電解質ガスセンサ。
  3. 前記金属板として、メタル缶の底部の板状の部分と封孔体の底部の板状の部分とを用い、前記セパレータと作用極と対極とをこれらの間に挟み込んで、メタル缶と封孔体とをカシメ付けることにより、作用極と対極とを封孔体とメタル缶からセパレータへ向けて押圧するようにしたことを特徴とする、請求項2のイオン性液体電解質ガスセンサ。
  4. 前記各電極とこれに対応する金属板との間と、各々多孔質の導電膜を設けたことを特徴とする、請求項2または3のイオン性液体電解質ガスセンサ。
  5. 前記一対の電極の少なくとも一方を、プロトンもしくは水酸イオン導電性の固体電解質膜を介して、前記セパレータに接触させたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかのイオン性液体電解質ガスセンサ。
  6. 前記対極が金属酸化物からなることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかのイオン性液体電解質ガスセンサ。
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