JP2004212157A - ガスセンサ - Google Patents

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Masaya Watanabe
昌哉 渡辺
Shoji Kitanoya
昇治 北野谷
Takashi Morita
剛史 森田
Hideki Ishikawa
秀樹 石川
Noboru Ishida
昇 石田
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Abstract

【課題】CO被毒性能の高いガスセンサを提供すること。
【解決手段】プロトン伝導層(1)の一方の面に、第1電極(3)が設けられ、プロトン伝導層(1)の他方の面に、第1電極(3)と対向するように、第2電極(5)が設けられている。第1電極(3)及び第2電極(5)は、カーボンペーパーの表面に、Ptを担持したカーボン粉末から形成した触媒層を設けた多孔質電極であり、この触媒層は、プロトン伝導層(1)に接する側に設けられている。また、第1電極(3)に担持されているPt触媒の担持量は、0.4〜2.0mg/cm範囲内の、例えば1.0〜1.5mg/cmに設定されている。そして、電源(15)によって、第1電極(3)と第2電極(5)との間に電圧を印加したり、電流計(17)によって、第1電極(3)と第2電極(5)との間に流れる電流を測定できるようになっている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば燃料電池の燃料ガス中の水素ガス濃度を測定する水素ガスセンサ等のガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球規模の環境悪化が問題視されるなかで、高効率でクリーンな動力源として、燃料電池の研究が盛んに行われている。その中で、低温作動、高出力密度等の利点により、自動車用や家庭用として固体高分子型燃料電池(PEFC)が期待されている。
【0003】
この燃料電池の場合、燃料ガスとして、改質ガスの使用が有望であるが、より効率等を向上させる為に、改質ガス中の水素を直接検知できるセンサが必要になってくる。上記センサは、水素リッチの雰囲気での測定になる為、安定性を考慮すると作動温度が低いこと(約100℃以下)が望ましい。
【0004】
このような低温作動型センサとして、アルミナセラミックス等の絶縁体で形成された支持体で、プロトン伝導層並びに電極を支持する構造のセンサが提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−215214号公報 (第2頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術では、電極に触媒として貴金属のPtが担持されており、また、拡散律速部の流れ断面積が規定されているが、貴金属担持量に関する規定が無い。
【0007】
よって、貴金属担持量が少ない電極を備えたセンサを用いて水素濃度の測定を行った場合には、高濃度のCOに長時間にわたって曝されると、CO被毒によるセンサ出力の低下が発生してしまう。
つまり、電極の触媒担持量によっては、高濃度のCOに長時間にわたって曝されると、CO被毒によってセンサ出力が低下するという問題が発生するが、その対策について十分な検討が行われていないのが現状である。
【0008】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、COに対する耐被毒性能の高いガスセンサを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
(1)請求項1の発明は、プロトン(H)を伝導するプロトン伝導層と、被測定ガスの拡散を律速する拡散律速部と、前記拡散律速部を介して、前記被測定ガス雰囲気に連通する測定室と、前記測定室内にて、前記プロトン伝導層に接するとともに触媒を含む第1電極と、前記測定室外にて、前記プロトン伝導層に接する第2電極と、を備え、前記被測定ガス雰囲気側から前記拡散律速部を介して前記測定室に導入された前記被測定ガス中の水素ガスを、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することにより、解離又は分解もしくは反応させ、それによって発生したプロトンを、前記プロトン伝導層を介して前記第1電極から前記第2電極へ汲み出すことにより生じる電流(例えば限界電流)に基づいて、前記水素ガスの濃度を求めるガスセンサに関するものであり、本発明では、特に、前記第1電極に担持されている貴金属の触媒の担持量が、0.4mg/cm以上であることを特徴としている。
【0010】
本発明では、第1電極に担持されている貴金属の触媒の担持量が、0.4mg/cm以上であるので、COにより触媒が被毒されるような状況下であっても、第1電極上の触媒は水素ガスに十分に接触することが可能である。
従って、本発明のガスセンサは、COに対する耐被毒性能(以下CO被毒性能と記す)に優れており、後の実験例でも明らかな様に、CO依存性が少ないという特長がある。
【0011】
尚、第1電極に担持されている貴金属の触媒の担持量の上限としては、2.0mg/cm以下を採用できる。これは、2.0mg/cmを超えて触媒を添加しても、それ以上の性能の向上が見られないからである。
(2)請求項2の発明では、前記触媒の担持量が、1.0〜1.5mg/cmであることを特徴とする。
【0012】
本発明は、触媒担持量のより好ましい範囲を例示したものである。つまり、触媒の担持量が、1.0mg/cm以上であれば、CO被毒性能が一層優れており、1.5mg/cm以下であれば、上限値に満たない触媒担持量でも、十分に優れたCO被毒性能を発揮することができる。
【0013】
(3)請求項3の発明では、前記触媒の主成分が、Ptであることを特徴とする。
本発明は、触媒の種類を例示したものであり、主成分がPtである触媒を用いることにより、水素ガスの解離、分解、反応を効果的に促進することができる。
【0014】
尚、主成分がPtである触媒としては、Pt単体、Pt−RuなどのPt合金等を採用できる。
(4)請求項4の発明では、更に、前記測定室外にて、前記プロトン伝導層に接した参照電極を有し、前記第1電極と前記参照電極との間の電位差が所定値となるように、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することを特徴とする。
【0015】
本発明は、ガスセンサの構造を例示したものである。
本発明では、第1電極と参照電極との間の電位差が所定値(例えば一定値)となるように、第1電極と第2電極との間に電圧を印加して、上述の様に電流(例えば限界電流)に基づいて水素ガスの濃度を求めるので、温度や湿度などの外乱の影響を小さくすることができ、よって、測定精度が向上するという利点がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のガスセンサの実施の形態の例(実施例)について説明する。(実施例1)
本実施例では、ガスセンサとして、固体高分子型燃料電池の燃料ガス中の水素ガス濃度測定に用いられる水素ガスセンサを例に挙げる。
【0017】
a)まず、本実施例の水素ガスセンサの構成について、図1に基づいて説明する。尚、図1は、水素ガスセンサの長手方向の断面図である。
図1に示す様に、本実施例の水素ガスセンサは、その要部である素子アッセンブリの構成として、プロトン伝導層1の一方の面(同図の上面)に、第1電極3が設けられ、プロトン伝導層1の他方の面(同図の下面)に、第1電極3と対向するように、第2電極5が設けられ、それらは、第1支持体7及び第2支持体9により支持されている。
【0018】
つまり、プロトン伝導層1は、第1支持体7及び第2支持体9に狭持されている。また、第1電極3は、第1支持体7に覆われるとともに、プロトン伝導層1と第1支持体7とで囲まれることにより形成された第1室(測定室)11内に配置されている。更に、第2電極5は、第2支持体9に覆われるとともに、プロトン伝導層1と第2支持体9とで囲まれることにより形成された第2室13内に配置されている。
【0019】
前記プロトン伝導層1は、一方の面側から他方の面側に、例えば第1電極3側から第2電極5側に、プロトン(H)をポンピングして移動させることができるものである。そのプロトン伝導層1の材料としては、比較的低温(例えば150℃以下)で作動するものが良く、例えばフッ素樹脂である「Nafion117」(デュポン社の商標)等を採用できる。
【0020】
前記第1電極3及び第2電極5は、図示しないカーボンペーパーの表面に、Ptを担持したカーボン粉末から形成した触媒層を設けた多孔質電極であり、この触媒層は、プロトン伝導層1に接する側に設けられている。
特に本実施例では、第1電極3に担持されている貴金属のPt触媒の担持量は、0.4〜2.0mg/cm範囲内の、例えば1.0〜1.5mg/cmに設定されている。
【0021】
また、第1電極3、第2電極5は、それぞれリード部(図示せず)を介して回路に接続されており、電源(電池)15によって、第1電極3と第2電極5との間に電圧を印加したり、電流計17によって、第1電極3と第2電極5との間に流れる電流を測定できるようになっている。
【0022】
前記両支持体7、9は、例えばアルミナを主成分とするセラミックスからなる絶縁体であり、セラミックス等の無機絶縁体以外に、樹脂等からなる有機絶縁体を採用できる。
このうち、第1支持体7には、周囲雰囲気と測定室11(従って第1電極3)とを連通する拡散律速部19が設けられている。この拡散律速部19は、被測定ガスである燃料ガス(従って燃料ガスに含まれる水素ガス)を第1電極3側に導入するとともに、その拡散を律速する小さい孔である。
【0023】
一方、第2支持体9には、周囲雰囲気と第2室13(従って第2電極5)に連通する空孔21が設けられている。
b)次に、本実施例の水素ガスセンサの測定原理及び測定手順について説明する。
【0024】
水素ガスセンサを燃料ガスにさらすと、周囲雰囲気から拡散律速部19を通って第1電極3に到達した水素は、第1電極3に担持されたPtの触媒作用により、プロトン(H)に解離される。
そして、発生したプロトンは、プロトン伝導層1を介して第2電極5に汲み出され、再び水素となって(センサ外の)被測定ガス雰囲気に拡散する。
【0025】
このとき、第1電極3と第2電極5との間には、水素を汲み出すための十分な電圧、即ち限界電流が得られるような十分な電圧が印加される。
そして、第1電極3と第2電極5との間に流れる電流値(限界電流)は、水素ガス濃度に比例するため、その電流値を測定することにより、水素ガス濃度の測定が可能になる。
【0026】
c)次に、本実施例の水素ガスセンサの製造方法の要部ついて説明する。
ここでは、第1電極3及び第2電極5にかかわる構成について説明する。
触媒電極である第1電極3及び第2電極5の製造に際して、まず、Pt担持カーボン粉末、蒸留水、Nafion溶液(溶液中のNafion含有量が20重量%)、2−プロパノールを調合し、ポットミルにて攪拌混合することにより、触媒ペーストを作製した。
【0027】
次に、この触媒ペーストを、カーボンペーパーにスクリーンマスクを用いて塗布して、60℃、10分の条件で乾燥した。
尚、Pt担持量は、触媒ペースト塗布及び乾燥を繰り返して、所定の担持量となるように調整した。
【0028】
次に、所定の形状(例えば矩形状)に、プロトン伝導層1及び触媒電極を切り抜き、プロトン伝導層1を挟んで、第1電極3と第2電極5とが対向するように両電極3、5を配置した。
次に、100kg/cm、140℃、5minの条件で、ホットプレスを行って、プロトン伝導層1と両電極3、5とを接着し、プロトン伝導層−触媒電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を形成した。
【0029】
そして、このプロトン伝導層−触媒電極接合体を、両支持体7、9間に挟み込んで固定することで、水素ガスセンサを形成した。
尚、第1支持体7に対して、レーザー加工を施すことにより、φ60μmの大きさの貫通孔を形成し、この貫通孔を拡散律速部19とした。
【0030】
d)次に、本実施例の水素ガスセンサの効果について説明する。
本実施例の水素ガスセンサは、少なくとも第1電極3に、Pt触媒を0.4〜2.0mg/cm範囲で担持しているので、COにより触媒が被毒されるような状況下であっても、第1電極3上の触媒は水素ガスに十分に接触することが可能である。
【0031】
そのため、この水素ガスセンサは、CO被毒性能に優れており、後の実験例でも明らかな様に、CO依存性が少ないという特長がある。
従って、本実施例の水素ガスセンサにより、固体高分子型燃料電池の燃料ガス中の水素ガス濃度の測定を、長期間にわたり精度良く行うことが可能である。
【0032】
e)次に、本実施例の効果を確認するために行った実験例について説明する。この実験は、第1電極の触媒担持量とCO被毒との関係を調べたものである。
▲1▼まず、本発明の範囲のものとして、前記実施例と同様な水素ガスセンサ、即ち、第1電極に、Pt触媒を0.4〜2.0mg/cmの範囲で担持したものとして、Pt触媒を、それぞれ0.4、0.6、1.0、1.5、2.0mg/cm担持した水素ガスセンサを製造した。
【0033】
一方、本発明の範囲外の試料(比較例)として、第1電極にPt触媒を0.3mg/cm担持した水素ガスセンサを製造した。
尚、前記本発明の範囲の内外の試料とも、第2電極のPt触媒担持量は1.0mg/cmとした。
【0034】
▲2▼そして、上述した実施例及び比較例の水素ガスセンサを用いて、水素ガス濃度を測定した。
具体的には、各水素ガスセンサを用い、下記の測定条件にて、水素ガスセンサの出力(限界電流値Ip)を測定し、CO=0%時の出力値(感度)を1として、CO=1%時のCOに対する依存程度を求めた。即ち、CO=1%時の出力値とCO=0%時との出力値との出力値比(Ipco=1%/Ipco=0%)を求めた。尚、CO=1%時の出力は、CO曝露1時間後の測定値とする。
【0035】
Figure 2004212157
▲3▼前記測定結果を、図2に示す。
【0036】
この図2は、横軸に触媒担持量をとり、縦軸に出力値比をとったものである。図2から、本発明の範囲内の水素ガスセンサは、触媒担持量が0.4〜2.0mg/cmであるので、H=60%におけるCO=1%時の出力値とCO=0%時の出力値との出力値比(Ipco=1%/Ipco=0%)が0.8以上であり、CO依存性が極めて少なく好適であることが分かる。
【0037】
これに対して、本発明の範囲外の水素ガスセンサは、触媒担持量が0.3mg/cmと少ないので、前記出力値比(Ipco=1%/Ipco=0%)が小さく、CO依存性が大きく好ましくない。
尚、第1電極に担持されている貴金属触媒の担持量は、以下のようにして求めることができる。
【0038】
まず、貴金属触媒が担持された第1電極の面積(第1電極をプロトン伝導層の厚さ方向と直交する面に投影した投影部の面積)を測定する。次に、第1電極をプロトン伝導層から剥がし、剥がされた第1電極を600℃に加熱して貴金属成分以外の成分を燃焼させる。その後、残った貴金属成分の重量を測定し、その重量を最初に測定した電極の面積で割ることにより、貴金属触媒の担持量を求める。
(実施例2)
次に、実施例2について説明するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0039】
a)図3に示す様に、本実施例の水素ガスセンサは、前記実施例1と同様に、プロトン伝導層31、第1電極33、第2電極35、第1支持体37、第2支持体39、第1室(測定室)41、第2室43、拡散律速部45、空孔47等を備えている。
【0040】
特に本実施例では、プロトン伝導層31と第2支持体39とで囲まれることにより形成された第3室49内にて、第1電極33と対向する様に、プロトン伝導層31と接して参照電極51が配置されている。
前記第1電極33、第2電極35、参照電極51は、それぞれリード部(図示せず)を介して回路に接続されており、電源(電池)53によって、第1電極33と第2電極35との間に電圧を印加したり、電圧計55によって、第1電極33と参照電極51との電位差(電圧)を測定したり、電流計57によって、第1電極33と第2電極35との間に流れる電流を測定できるようになっている。
【0041】
このうち、参照電極51は、第1電極33と参照電極51との間の電圧を一定に保つことにより、被測定ガス中の水素ガス濃度を測定する際に、温度や湿度などの外乱の影響を小さくするために用いられるものである。尚、好ましくは、参照電極51での水素ガス濃度をより安定化させるために、参照電極51を自己生成基準極とするのが良い。
【0042】
b)本実施例では、第1電極33と参照電極51との間の電位差が一定になるように、第1電極33と第2電極35との間に印加される電圧を、被測定ガス中の水素ガス濃度が高い場合は高い電圧が、水素ガス濃度が低い場合は低い電圧がというように、それぞれの水素ガス濃度において最適な電圧に可変しながら、第1電極33上(第1室41内)の水素ガス濃度が一定となるように制御する。
【0043】
また、被測定ガス中の温度等の変化により、第1電極33と第2電極35との間の抵抗が上昇した場合も、適宜印加電圧を変え、同様に、第1電極上の水素ガス濃度が一定となるように制御する。
従って、第1電極33と参照電極51との間の電位差を最適な値に設定しておけば、温度等が大きく変化する雰囲気に対しても、第1電極33上の水素ガス濃度を常に最適値に制御可能であり、より一層精度の高い水素ガス濃度の測定が可能になる。
【0044】
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば 第2電極及び参照電極を一体に構成し、第2電極が参照電極の機能を兼ね備えるようにしてもよい。
【0045】
この場合には、第1電極と第2電極(参照電極)の電位差を求め、次に回路を切り替えて、この電位差が一定になる様に、第1電極と第2電極との間に、限界電流を生じさせる電圧を印加して、その限界電流を測定することになる。
(2)また、拡散律速部は、被測定ガス雰囲気から拡散律速部を介してガスセンサ内に導入される被測定ガス(特に測定対象ガス)の拡散を律速するものであるので、例えば支持体に1又は複数の貫通孔を設け、貫通孔自身を拡散律速部としたり、その貫通孔に充填された多孔体などを拡散律速部とすることができる。
【0046】
尚、拡散律速部内の内径を設定したり、拡散律速部内にアルミナ等の多孔質材料を充填することにより、拡散を律速する程度を調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の水素ガスセンサを破断して示す説明図である。
【図2】水素ガスセンサのCO依存性を調べた実験結果を示すグラフである。
【図3】実施例2の水素ガスセンサを破断して示す説明図である。
【符号の説明】
1、31…プロトン伝導層
3、33…第1電極
5、35…第2電極
19、45…拡散律速部
11、41…測定室
51…参照電極

Claims (4)

  1. プロトンを伝導するプロトン伝導層と、
    被測定ガスの拡散を律速する拡散律速部と、
    前記拡散律速部を介して、前記被測定ガス雰囲気に連通する測定室と、
    前記測定室内にて、前記プロトン伝導層に接するとともに触媒を含む第1電極と、
    前記測定室外にて、前記プロトン伝導層に接する第2電極と、
    を備え、
    前記被測定ガス雰囲気側から前記拡散律速部を介して前記測定室に導入された前記被測定ガス中の水素ガスを、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することにより、解離又は分解もしくは反応させ、それによって発生したプロトンを、前記プロトン伝導層を介して前記第1電極から前記第2電極へ汲み出すことにより生じる電流に基づいて、前記水素ガスの濃度を求めるガスセンサにおいて、
    前記第1電極に担持されている貴金属の触媒の担持量が、0.4mg/cm以上であることを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記触媒の担持量が、1.0〜1.5mg/cmであることを特徴とする前記請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記触媒の主成分が、Ptであることを特徴とする前記請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 更に、前記測定室外にて、前記プロトン伝導層に接した参照電極を有し、
    前記第1電極と前記参照電極との間の電位差が所定値となるように、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することを特徴とする前記請求項1〜3のいずれかに記載のガスセンサ。
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