JP2006097522A - 内燃機関の合成樹脂製吸気マニホルド - Google Patents

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Abstract

【課題】合成樹脂製の第1,第2部材11,12の成形の複雑化や大型化を招来せずに、吸気制御弁26の下流にブローバイガスを導入できるようにする。
【解決手段】吸気マニホルドは、ブランチ部の湾曲に沿った分割面Pにおいて、第1部材11と第2部材12とに分割して成形され、互いに振動溶着される。ヘッド側フランジ部2は、第1部材11と一体に成形され、第2部材12は蓋状をなす。各気筒へ至るブローバイガス通路は、分割面Pに沿った第1の通路部分32と、分割面Pから離れてヘッド側フランジ部2のフランジ面に垂直な孔状をなす第2の通路部分33と、ヘッド側フランジ部2において第2の通路部分33の先端からブランチ開口部16に至る第3の通路部分34と、からなる。第3の通路部分34にガスケット25および吸気制御弁26のフレーム27aが交差し、その背部の吹き出し口34aからブローバイガスが導入される。
【選択図】図10

Description

この発明は、内燃機関の合成樹脂製吸気マニホルドに関し、特に、ブローバイガス等のガスを各ブランチ通路に分配するための通路を一体に備えた合成樹脂製マニホルドに関する。
よく知られているように、内燃機関の吸気マニホルドは、軽量化や低コスト化のために、従前の金属製のものに代えて合成樹脂製のものが採用される傾向にある。この合成樹脂製マニホルドの一例として、例えば特許文献1に記載されているように、複数のブランチ部を有するマニホルドを、半割状に2つの部材に分割して、それぞれ射出成形等により金型成形し、かつ振動溶着(摩擦溶着とも呼ばれる)によって互いに接合するようにした構成のものが知られている。
また、内燃機関のブローバイガス処理装置の一部として、内燃機関の吸気系において、ブローバイガスをいわゆるPCVバルブを介してスロットル上流側の例えば吸気コレクタ内に導入することが知られている。そして、このブローバイガスを各気筒により均一に分配するために、ブローバイガス通路を複数の流路に分流し、各ブランチ通路にそれぞれブローバイガスを導入する構成が採用される場合がある。上記の特許文献1の一つの実施例では、吸気マニホルドの吸気コレクタ寄りの部分に気筒列方向に沿った分配通路を形成し、各ブランチ通路の上流端付近にそれぞれブローバイガスを導入している。また特許文献2には、ヘッド側フランジ部を二重構造とし、両者の接合面にブローバイガス通路を形成するようにした合成樹脂製吸気マニホルドが開示されている。
特開2003−239816号公報 特開2004−36504号公報
近年、例えば燃焼室内のタンブル流やスワール流の強度を制御するために、吸気ポートの直前となる吸気マニホルドのブランチ開口部付近に、板状の弁体を有する吸気制御弁がそれぞれ配置されることがある。このような場合、ブローバイガスやEGRガス等の種々の成分を含むガスを吸気制御弁の上流から導入すると、吸気制御弁に燃料成分等が付着し、吸気制御弁の固着等を招来する虞があり、好ましくない。
一方、特許文献2の構成では、ヘッド側フランジ部内においてブローバイガスが各気筒のブランチ通路へ分配されることになるが、シリンダヘッドにボルトで結合されるヘッド側フランジ部が二重構造をなすので、その強度・剛性が低下しやすく、十分な強度・剛性を確保するには、ヘッド側フランジ部が非常に厚肉のものとなってしまい、重量増加を招来する問題がある。また、ヘッド側フランジ部の一側部にあるブローバイガス入口から最短距離で各気筒へ分配されるため、ブローバイガスの流量が気筒間で不均等になりやすい、という問題もある。
本発明は、複数本のブランチ部が並んで設けられたマニホルドを、これらのブランチ部の列に沿った分割面において2つの部材に分割して構成し、これらの2つの部材を振動溶着等によって互いに接合するようにした合成樹脂製吸気マニホルドにおいて、各部材の成形の複雑化や大型化を招来することなく各ブランチ部の吸気制御弁の下流側にブローバイガス等のガスを導入することができる通路構造を提供することを目的としている。
この発明は、請求項1のように、複数本のブランチ部が並んで設けられたマニホルドを、これらのブランチ部の列に沿った分割面において2つの部材に分割して構成するとともに、これらの2つの部材を互いに接合してなり、かつ各ブランチ通路に吸気制御弁を備えた内燃機関の合成樹脂製吸気マニホルドにおいて、
シリンダヘッドに取り付けられるヘッド側フランジ部が一方の部材に一体に成形されているとともに、このヘッド側フランジ部の近傍で、上記分割面がブランチ部の外表面に達するように延びており、
新気に混合するガスを各気筒に分配するように上流側で複数の流路に分流されたガス通路が、各ブランチ部の側方部分を通るように上記分割面に沿って2つの部材の間に形成された第1の通路部分と、上記ヘッド側フランジ部の近傍で上記分割面から離れ、上記ヘッド側フランジ部に垂直な方向に一方の部材に貫通形成された第2の通路部分と、上記ヘッド側フランジ部において上記第2の通路部分の先端部から各気筒のブランチ開口部に亘って切欠形成された第3の通路部分と、からそれぞれ構成されており、
上記ブランチ開口部の開口端には、それぞれ吸気制御弁の環状のフレームが取り付けられており、各吸気制御弁のフレームおよびその外周を通るヘッド側フランジ部用のガスケットが、上記第3の通路部分と交差し、これらのフレームおよびガスケットの背部に残存する上記第3の通路部分を通して、上記第2の通路部分からブランチ通路内にガスが流入するように構成されていることを特徴としている。
すなわち、本発明のマニホルドは、基本的に、各ブランチ部を半割状とするように2つの部材に分割して構成されており、2つの部材の分割面は、全体としては、ブランチ部の列に沿った方向に延びている。そして、シリンダヘッドに固定されるヘッド側フランジ部は、一方の部材に一体に成形されており、2つの部材の分割面は、ヘッド側フランジ部を通ることはなく、その近傍の位置で、ブランチ部の外表面に達している。従って、ヘッド側フランジ部に隣接したブランチ部端部は、2分割されることなく略円筒状に連続したものとなる。
ブローバイガス等のガスを各気筒へ導くガス通路は、第1の通路部分と第2の通路部分と第3の通路部分とからなるが、概ね、ブランチ部が2分割されている部分に溝状の第1の通路部分が存在し、ヘッド側フランジ部に近い部分に孔状の第2の通路部分が存在する。そして、ヘッド側フランジ部における第3の通路部分は、シリンダヘッドへの取付面へ向かって開放された形に切欠形成されている。従って、2つの部材を合成樹脂の射出成形等により成形するに際して、各通路部分を容易に成形することができる。
なお、ブローバイガス等は、ヘッド側フランジ部から離れた上流側の位置において、別部材もしくはマニホルドの一方の部材にて構成される分配通路を介して、複数のガス通路に分流される。そして、第1の通路部分から第2の通路部分を通り、さらに第3の通路部分の実質的な通路部分つまりフレームおよびガスケットの背部を通して、各ブランチ通路内に流入する。従って、各吸気制御弁の弁体の直後の位置ないしは弁体と僅かに重なる位置において、ブローバイガス等が導入される。
複数のガス通路は、気筒数と等しい本数として、気筒毎に設けることができるが、隣接する2つの気筒については、第1の通路部分と第2の通路部分とを共用することも可能である。請求項2の発明では、隣接する2つの気筒については、気筒間に、両気筒で共用する第1の通路部分および第2の通路部分が形成されており、この1つの第2の通路部分の先端部から各気筒のブランチ開口部へ向かう2つの第3の通路部分が形成されている。
この発明によれば、ブランチ開口部にそれぞれ装着される吸気制御弁にブローバイガス等の成分が付着することがなく、また、各気筒へガスを導入するガス通路を含めて、射出成形等により成形した2つの合成樹脂製部材によって全体を構成することができ、成形の複雑化や部品点数の増加を回避することができる。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
この実施例は、直列4気筒内燃機関の吸気マニホルドに本発明を適用したものであって、最終的な組立状態を示す図1のように、この吸気マニホルドは、図示せぬ吸気ダクトが接続される細長い箱状のコレクタ1と、図示せぬシリンダヘッドに取り付けられるヘッド側フランジ部2と、を有し、かつコレクタ1とヘッド側フランジ部2との間に、各気筒にそれぞれ対応する4本のブランチ部3を備えている。4本のブランチ部3は、内燃機関の気筒列方向に沿って並べられており、それぞれ概ね同様の湾曲形状を有している。つまり、車載状態でコレクタ1がシリンダヘッドの上方に位置するように、両者を接続するブランチ部3が、それぞれ略U字形に湾曲している。また、コレクタ1の長手方向の寸法がシリンダヘッドに比べて短いことから、4本のブランチ部3は、シリンダヘッド側でそれぞれの間隔が拡がるように、図1に示すように、機関前後方向にそれぞれ異なる形で僅かに曲がっている。但し、振動溶着を可能とするために、矢印Xのように側方から見たときの各ブランチ部3の投影形状は基本的に同一である。
図3に示す分解斜視図のように、この吸気マニホルドは、基本的には、2つの部材つまり略U字形に湾曲した吸気マニホルドの内側部分を構成する第1部材11と、外側部分を構成する第2部材12と、から構成されている。これらの第1,第2部材11,12は、いずれも熱可塑性合成樹脂、例えばガラス繊維を配合したナイロン(登録商標)樹脂、によって所定形状に射出成形されており、かつ互いに振動溶着により接合されて一体化されることで、吸気マニホルドを構成するようになっている。これらの第1部材11と第2部材12とは、基本的に各ブランチ部3の湾曲形状に沿った分割面、より詳しくは、各ブランチ部3を連ねるように、ブランチ部3の列に沿った方向に延びた分割面において、互いに分割されている。この分割面は、振動溶着を可能とするために、略U字形をなす所定の曲線を、図1の矢印Xの方向(気筒列方向つまりブランチ部3の列の方向)に沿って直線的に平行移動させてなる湾曲面をなす。
上記第1部材11は、コレクタ1の下半部となるコレクタボディ部13を一体に含むように成形されている。つまり、コレクタボディ部13の近傍のブランチ部3端部は、各ブランチ通路4の全周に連続した筒状をなし、この筒状をなすブランチ部3端部と一体にコレクタボディ部13が成形されている。コレクタ1の上半部は、別部材のコレクタカバー14として同様の熱可塑性樹脂から成形されており、このコレクタカバー14が上記コレクタボディ部13に振動溶着によって接合されて、コレクタ1を構成する。なお、本発明においては、コレクタ1を吸気マニホルドとは別体に構成してもよく、この場合には、例えば、コレクタとの取付を行うコレクタ側フランジ部が第1部材11の一端に一体に成形される。
上記第1部材11には、さらに、ヘッド側フランジ部2が一体に成形されている。図4,図5等に示すように、このヘッド側フランジ部2は、シリンダヘッド側の吸気ポートに連続する4個の長円形ブランチ開口部16が一列に並んで形成されているものであり、このブランチ開口部16に接続されるブランチ部3端部は、上述したコレクタボディ部13側のブランチ部3端部と同様に、各ブランチ開口部16つまり各ブランチ通路4の全周に連続した筒状をなしている。そして、このように筒状をなすブランチ部3の両端部を除いて、各ブランチ部3の中央部分では、ブランチ通路4がその中心線にほぼ沿って2分割されるように、各ブランチ部3が半割状となっており、ブランチ半割部3Aとして形成されている。4本のブランチ半割部3Aは、気筒列方向に互いに一体に連続して成形されている。
一方、第2部材12は、コレクタ1およびヘッド側フランジ部2を含まず、全体として、第1部材11の外側面を覆う蓋状の形状をなしている。つまり、この第2部材12は、ブランチ部3を半割状とした4本のブランチ半割部3Bを有し、これら4本のブランチ半割部3Bは、気筒列方向に互いに一体に連続して成形されている。
従って、前述した矢印X方向から見た第1部材11と第2部材12との分割面Pとしては、両端部を除くブランチ部3の中央部分においては、ブランチ通路4の中心線にほぼ沿って略U字形に延びており、その一端は、ヘッド側フランジ部2に近づいたところで、図7に詳示するように、ブランチ通路4を横切るように外側へ曲がって延び、ヘッド側フランジ部2近傍部分を筒状に残すようにブランチ部3外表面に達している。また他端においても、同様に、コレクタボディ部13に近づいたところで、ブランチ通路4を横切るように外側へ曲がって延び、コレクタボディ部13近傍部分を筒状に残すようにブランチ部3外表面に達している。
また、図3に示すように、上記第2部材12の外側面には、気筒列方向に沿って細長い棒状をなす分配通路ベース部材18と分配通路カバー部材19とが取り付けられている。これらの分配通路ベース部材18および分配通路カバー部材19は、第1部材11等と同様の熱可塑性樹脂からなり、互いに振動溶着によって接合されて、内部に、図7に示すようなブローバイガス用の分配通路20を構成するものであって、上記第2部材12の外側面の3箇所に設けられたボス部21に取り付けられており、後述するように、該ボス部21を介して吸気マニホルド内部のブローバイガス通路へブローバイガスを案内している。なお、上記分配通路20は、分配性能向上のために、3箇所のボス部21のガス入口に連通する直線状の下流側通路20aの中間部に、上流側通路20bの先端が接続され、かつ該上流側通路20bの基端に、ブローバイガスチューブを接続するためのコネクタ20cを備えた構成となっている(図4参照)。
上記ヘッド側フランジ部2は、ゴムを成形してなる一連のガスケット25を介して図示せぬシリンダヘッド側面に取り付けられる。このガスケット25をヘッド側フランジ部2に装着するために、ヘッド側フランジ部2には、図2,図6に示すように、ガスケット取付溝22が形成されている。なお、ヘッド側フランジ部2の取付孔23には、補強のための金属ブッシュ24がそれぞれ挿入される(図8参照)。
また、図2および図4等に示すように、最終的に吸気マニホルドの各ブランチ開口部16には、燃焼室内のタンブルを制御するための吸気制御弁26がそれぞれ装着されている。この吸気制御弁26は、図12〜図14に詳示するように、ブランチ開口部16に装填される合成樹脂製のハウジング27と、このハウジング27に揺動可能に支持された合成樹脂製の舌片状の弁体28と、を備えている。上記ハウジング27は、ブランチ開口部16の開口縁に当接する長円形の環状をなすフレーム27aと、このフレーム27aの両側に設けられた軸受部27b,27cと、ブランチ開口部16内に挿入されるようにフレーム27a内周縁から弁体28と同じ方向へ延びた半筒状部27dと、を備えている。上記半筒状部27dは、弁体28の閉位置に沿うように、先端が斜めに切り落とされた形となっている。なお、弁体28をハウジング27に組み込むために、一方の軸受部27bはフレーム27aと一体に成形されているものの、他方の軸受部27cは別部材として成形され、フレーム27aに弁体28とともに取り付けられるようになっている。また、複数の弁体28は、図3等に示す1本のシャフト30によって、一斉に開閉されるように互いに連係している。
次に、本発明の要部であるブローバイガス通路について説明する。
先ず、図7に示すように、前述した分配通路ベース部材18が取り付けられる3つのボス部21には、それぞれガス入口31が開口形成されており、分配通路20からこれら3つのガス入口31にブローバイガスが分流される。そして、これらのガス入口31から吸気マニホルド内部のブローバイガス通路を通して、各気筒のブランチ開口部16へそれぞれブローバイガスが導かれる。具体的には、分配通路20の一端のボス部21のガス入口31からは♯1気筒へブローバイガスが導かれ、他端のボス部21のガス入口31からは♯4気筒へブローバイガスが導かれ、中央のボス部21のガス入口31からは、♯2,♯3の2つの気筒へブローバイガスが導かれる。従って、吸気マニホルド内部のブローバイガス通路としては、実質的に3本の経路が存在し、その細部はそれぞれ異なるが、基本的な構成は共通している。すなわち、各々の経路は、基本的に、ボス部21のガス入口31から第1,第2部材11,12の分割面Pに沿って形成された第1の通路部分32と、ヘッド側フランジ部2近傍において上記分割面Pから離れてヘッド側フランジ部2に垂直な方向の孔として第1部材11に貫通形成された第2の通路部分33と、ヘッド側フランジ部2に切欠形成された第3の通路部分34と、から構成されている。ここで、気筒列方向の最前端および最後端に位置する経路は、それぞれ、前述したように♯1気筒および♯4気筒へ気筒別にブローバイガスを導くものであるが、気筒列方向の中央に位置する経路は、隣接する♯2,♯3気筒へブローバイガスを導くものであり、第1の通路部分32および第2の通路部分33が、両気筒で共用するように気筒間に形成されており、この1つの第2の通路部分33の先端部から各気筒のブランチ開口部16へ向かうように一対の第3の通路部分34が分岐形成されている。
上記第1の通路部分32は、図4,図5に示すように、互いに溶着されるブランチ部3の側方部分を通るように、第1部材11と第2部材12の一方もしくは双方に凹溝状に形成されたものであり、第1部材11と第2部材12とが接合されることで、通路状に画成されている。この第1の通路部分32の下流端は、前述したように分割面Pがブランチ部3外表面へ向かうように曲がる箇所の手前側で終端となっている。第2の通路部分33は、このように終端となる第1の通路部分32の先端部に一端が開口する矩形の孔状をなしており、分割面Pに沿った第1の通路部分32に比較して、第2の通路部分33は、分割面Pから離れて、第1部材11の内部に形成された形となる。そして、この第2の通路部分33の他端は、ヘッド側フランジ部2のフランジ面に開口している。詳しくは、図6に示すように、♯1気筒および♯4気筒については、ブランチ開口部16の外側でかつ上方となる位置に第2の通路部分33の先端が開口しており、この先端開口の周囲を囲むように、ガスケット取付溝22の一部22aが形成されている。また、♯2,♯3気筒の間の第2の通路部分33の先端は、気筒間でかつ上方となる位置にスリット状に開口しており、やはり、その周囲を囲むように、ガスケット取付溝22の一部22bが形成されている。なお、これらの第2の通路部分33は、第1部材11を射出成形する際に、ピン状をなす金型の一部によって同時に成形されるものであり、下流側つまりヘッド側フランジ部2側へ向かって先細となっている。
第3の通路部分34は、上記のようにヘッド側フランジ部2のフランジ面に開口した第2の通路部分33の先端部から各ブランチ開口部16に亘って切欠形成されたものであり、ヘッド側フランジ部2のフランジ面へ向かって開放された凹溝状をなしている。なお、この第3の通路部分34も、第1部材11を射出成形する際に、同時に型成形されている。この第3の通路部分34の深さ(フランジ面と直交する方向の深さ)は、ガスケット取付溝22の深さ(フランジ面と直交する方向の深さ)よりも大きい。より詳細には、上記ヘッド側フランジ部2のフランジ面には、ブランチ開口部16をそれぞれ囲むように、上述した吸気制御弁26のフレーム27aを支持するフレーム支持面40がフランジ面(シリンダヘッド取付面)から一段窪んだ形に形成されており、このフレーム支持面40のフランジ面からの深さは、ガスケット取付溝22の深さに一致している。つまり、ガスケット取付溝22の底面とフレーム支持面40とは凹凸なく連続した同一面をなしている。そして、上記第3の通路部分34は、上記フレーム支持面40を横切ってブランチ開口部16に達している。従って、ブランチ開口部16つまりブランチ通路4の内周面に、この第3の通路部分34の先端が開口している。なお、♯2,♯3気筒の間の第2の通路部分33の先端部に対しては、上述したように左右に分岐して延びる一対の第3の通路部分34が形成されており、ブローバイガスは、この部分で2つの気筒に分配される。
図6は、吸気制御弁26およびガスケット25を装着する前のヘッド側フランジ部2の構成を示し、図8は、吸気制御弁26を装着した状態でのヘッド側フランジ部2の構成を示す。また図11はその要部の拡大図であり、ガスケット25を部分的に示している。さらに、図9および図10は、吸気制御弁26およびガスケット25を装着した状態での要部の断面図である。これらの図に明らかなように、吸気制御弁26のハウジング27をブランチ開口部16に装填した状態では、そのフレーム27aがフレーム支持面40上に当接し、凹溝状をなす第3の通路部分34の開口面を一部覆う。そして、このフレーム27aの外周に生じる隙間が、ガスケット取付溝22の一部22cを構成しており、ここにガスケット25が取り付けられるので、このガスケット25によっても、凹溝状をなす第3の通路部分34の開口面の一部が覆われる(図11参照)。つまり、フレーム支持面40の領域では、フレーム27aおよびガスケット25が上記第3の通路部分34と交差するが、第3の通路部分34はフレーム支持面40からさらに深く形成されているので、フレーム27aおよびガスケット25の背部に、第3の通路部分34の一部が細い通路状に残存する。換言すれば、ブランチ開口部16の内周面に達する第3の通路部分34の先端は、吸気制御弁26取付状態でも、その一部が、フレーム27aに遮られることなく開口した状態に保たれ、ブランチ通路4に対するブローバイガスの吹き出し口34aとなる。
従って、分配通路20から導入されたブローバイガスは、第1の通路部分32および第2の通路部分33を経てヘッド側フランジ部2のフランジ面に達し、第3の通路部分34の吹き出し口34aから各気筒のブランチ通路4へ導入される。このブローバイガスの導入位置は、吸気制御弁26の弁体28の直後の位置となり、弁体28や軸受部27b,27c等を汚損することがない。しかも、各気筒へ均等にブローバイガスを分配することができる。
そして上記構成では、第1の通路部分32は勿論のこと、第2の通路部分33および第3の通路部分34についても、第1部材11の射出成形の際に同時に成形することが可能であり、成形や組立の複雑化を招来することがないとともに、ヘッド側フランジ部2が特に大型化することがない。また、上記構成では、8の字状に連結されたガスケット25によって、ブランチ開口部16の周囲と第2の通路部分33先端部周囲とが個々に独立してシールされるので、シリンダヘッド側のフランジ面との間で良好なシール性を確保することができる。
また上記実施例では、♯2気筒および♯3気筒については、両気筒の中間部に形成した第1の通路部分32および第2の通路部分33を共用し、ヘッド側フランジ部2における一対の第3の通路部分34によって両気筒へブローバイガスを分配するようにしている。従って、図6等から明らかなように、気筒間に位置するヘッド側フランジ部2の取付孔23との干渉が避けられ、5個の取付孔23を図示のような最適位置に配置することが可能となる。
以上、この発明の一実施例を説明したが、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の吸気マニホルドに適用することが可能である。例えば、上記実施例では、別体の分配通路ベース部材18および分配通路カバー部材19を用いて分配通路20を構成しているが、この分配通路20を第2部材12等に一体に形成するようにしてもよく、あるいは金属パイプ等の外部配管を取り付けるようにしてもよい。
この発明に係る吸気マニホルドの斜視図。 その要部を異なる方向から見た斜視図。 この吸気マニホルドの分解斜視図。 分配通路カバー部材を取り除くとともに第2部材の先端側部分を切り欠いて示す斜視図。 第1部材のブランチ部先端部分をヘッド側フランジ部のフランジ面に垂直な方向から見た要部の平面図。 第1部材のヘッド側フランジ部の正面図。 図6のA−A線に沿った要部の断面図。 吸気制御弁を取り付けた状態で示すヘッド側フランジ部の正面図。 図8のB−B線に沿った要部の断面図。 図8のC−C線に沿った要部の断面図。 ヘッド側フランジ部の要部を拡大して示す正面図。 吸気制御弁の平面図。 吸気制御弁の側面図。 吸気制御弁のハウジングの斜視図。
符号の説明
1…コレクタ
2…ヘッド側フランジ部
3…ブランチ部
11…第1部材
12…第2部材
20…分配通路
25…ガスケット
26…吸気制御弁
32…第1の通路部分
33…第2の通路部分
34…第3の通路部分

Claims (2)

  1. 複数本のブランチ部が並んで設けられたマニホルドを、これらのブランチ部の列に沿った分割面において2つの部材に分割して構成するとともに、これらの2つの部材を互いに接合してなり、かつ各ブランチ通路に吸気制御弁を備えた内燃機関の合成樹脂製吸気マニホルドにおいて、
    シリンダヘッドに取り付けられるヘッド側フランジ部が一方の部材に一体に成形されているとともに、このヘッド側フランジ部の近傍で、上記分割面がブランチ部の外表面に達するように延びており、
    新気に混合するガスを各気筒に分配するように上流側で複数の流路に分流されたガス通路が、各ブランチ部の側方部分を通るように上記分割面に沿って2つの部材の間に形成された第1の通路部分と、上記ヘッド側フランジ部の近傍で上記分割面から離れ、上記ヘッド側フランジ部に垂直な方向に一方の部材に貫通形成された第2の通路部分と、上記ヘッド側フランジ部において上記第2の通路部分の先端部から各気筒のブランチ開口部に亘って切欠形成された第3の通路部分と、からそれぞれ構成されており、
    上記ブランチ開口部の開口端には、それぞれ吸気制御弁の環状のフレームが取り付けられており、各吸気制御弁のフレームおよびその外周を通るヘッド側フランジ部用のガスケットが、上記第3の通路部分と交差し、これらのフレームおよびガスケットの背部に残存する上記第3の通路部分を通して、上記第2の通路部分からブランチ通路内にガスが流入するように構成されていることを特徴とする内燃機関の合成樹脂製吸気マニホルド。
  2. 気筒列の中の隣接する2つの気筒については、気筒間に、両気筒で共用する第1の通路部分および第2の通路部分が形成されており、この1つの第2の通路部分の先端部から各気筒のブランチ開口部へ向かう2つの第3の通路部分が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の合成樹脂製吸気マニホルド。
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