JP2006097421A - 乱貼ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】熟練を要することなく、比較的短い期間で安価に施工することができ、しかも、4本以上の目地線が一箇所で交わることのない美麗な乱貼模様のパネルを形成できる。
【解決手段】板状の乱貼パネル1,2の多数枚が、隣接して外側目地線9を形成し、角部どうしの突合せ箇所から4本以上の外側目地線9が延設されない状態で配設自在に構成され、各乱貼パネル1,2の表面が、内側目地線6により任意形状の多数の小割部分4に区画された小割模様を備え、多数枚の乱貼パネル1,2を順次配設して乱貼模様のパネルを形成する乱貼ユニットで、各乱貼パネル1,2の多数本の内側目地線6が、一箇所で4本以上交わることなく小割部分4を形成し、さらに、多数本の内側目地線6が、隣接する乱貼パネル1,2間において、同一箇所で交わることなく、隣接する乱貼パネル1,2の角部どうしの突合せ箇所に前記内側目地線6が交わることなく多数の小割部分を形成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、板状の乱貼パネルの多数枚が、互いに隣接して外側目地線を形成するとともに、それら乱貼パネルの角部どうしの突合せ箇所から4本以上の外側目地線が延設されない状態で配設自在に構成され、各乱貼パネルの表面が、多数本の内側目地線により任意形状の多数の小割部分に区画された小割模様を備えていて、その多数枚の乱貼パネルを順次配設して全体として乱貼模様のパネルを形成するように構成されている乱貼ユニットに関する。
一般に「乱貼り」と称される施工法は、目地線どうしが4本以上交わらないように施工するのが基本で、しかも、形の不規則な多数の小割部分が並んでランダムな模様を形成する施工法である。
このような乱貼りによるパネルは、従来、天然の石材などからなる任意形状の多数の小割片を使用し、比較的小さな小割片を1枚ずつモルタルなどにより施工表面に貼り付けて形成しており、本来、熟練した職人の手作業を前提としている。
したがって、乱貼作業には熟練した職人が不可欠であり、その上、どうしても施工期間が長くなるため、施工費用がかなり高額になるという問題がある。
そこで、従来、任意形状の多数の小割片をネット状基材の表面に予め貼り付けて乱貼パネルとし、このようなパネルの多数枚を前もって作製しておいて、その多数枚の乱貼パネルを施工表面に順次配設し、全体として乱貼模様のパネルを形成するように構成した技術が提案された(例えば、特許文献1参照)。
登録実用新案第3086619号公報
しかしながら、上記公報に添付の図面を見ると、各パネル表面に貼り付けられた小割片間の多数の内側目地線が、一箇所で4本交わっている部分があり、しかも、それが1枚のパネルに2〜3箇所存在する。
それに加えて、多数枚のパネルを順次配設して乱貼模様を形成するに際し、隣接するパネル間における内側目地線の交差について何の考慮も払われていないので、乱貼用のユニットとしては、必ずしも満足できるものではない。
すなわち、熟練した職人による乱貼りでは、通常、目地線が一箇所で4本以上交わることはなく、それが乱貼りの真髄とされている。
ところが、上記公報に記載の技術では、各パネルにおいてさえ、4本の内側目地線が一箇所で交わる部分が存在し、しかも、隣接するユニット間における内側目地線の交差について特別な考慮が払われていないので、多数枚のパネルを順次配設して乱貼模様を形成すると、4本以上の目地線が一箇所で交わる部分が相当数生じることになり、この点に改良の余地が残されている。
本発明は、このような従来技術の問題点に着目したもので、その目的は、特に熟練を要することなく、比較的短い期間で安価に施工することができ、しかも、4本以上の目地線が一箇所で交わることのない美麗な乱貼模様のパネルを形成できる乱貼ユニットを提供することにある。
本発明の第1の特徴構成は、板状の乱貼パネルの多数枚が、互いに隣接して外側目地線を形成するとともに、それら乱貼パネルの角部どうしの突合せ箇所から4本以上の外側目地線が延設されない状態で配設自在に構成され、各乱貼パネルの表面が、多数本の内側目地線により任意形状の多数の小割部分に区画された小割模様を備えていて、その多数枚の乱貼パネルを順次配設して全体として乱貼模様のパネルを形成するように構成されている乱貼ユニットであって、前記各乱貼パネルにおける多数本の内側目地線が、一箇所で4本以上交わることなく多数の小割部分を形成していて、さらに、前記多数本の内側目地線が、互いに隣接する乱貼パネル間において、同一箇所で交わることなく、かつ、互いに隣接する乱貼パネルの角部どうしの突合せ箇所に前記内側目地線が交わることなく多数の小割部分を形成してあるところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、各乱貼パネルにおける多数本の内側目地線が、一箇所で4本以上交わることなく多数の小割部分を形成しているので、少なくとも各乱貼パネルにおいては、4本以上の内側目地線が一箇所で交わることはない。
そして、その乱貼パネルの内側目地線が、互いに隣接する乱貼パネル間において、同一箇所で交わることなく、かつ、互いに隣接する乱貼パネルの角部どうしの突合せ箇所に内側目地線が交わることなく多数の小割部分を形成してあるので、多数枚の乱貼パネルを順次配設することにより、それら乱貼パネル間に形成される外側目地線や上述した内側目地線が一箇所で4本以上交わることのない美麗な乱貼模様を形成することができる。
したがって、殊更、熟練した職人を必要とすることなく、比較的短期間で美麗な乱貼模様のパネルを形成することができ、施工費用も比較的安価となる。
本発明の第2の特徴構成は、前記乱貼パネルが、その平面視において、外周辺部に多数の凹凸部分を有する多角形状に形成され、その凹凸部分が隣接する乱貼パネルと嵌合する嵌合部を形成するとともに、各乱貼パネルにおける多数本の内側目地線が、互いに隣接する乱貼パネル間において、互いに対向する前記凹凸部分の変曲部の一方に、その一方の乱貼パネルの前記内側目地線が交わる場合、他方の変曲部には、その他方の乱貼パネルの前記内側目地線が交わることなく、かつ、外周辺部に沿って隣接する前記変曲部の間の辺部分に、一方の乱貼パネルの前記内側目地線が交わる場合、その交わる箇所には、他方の乱貼パネルの前記内側目地線が交わることなく多数の小割部分を形成してあるところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、乱貼パネルが、その平面視において、外周辺部に多数の凹凸部分を有する多角形状に形成され、その凹凸部分が隣接する乱貼パネルと嵌合する嵌合部を形成するので、その嵌合部を利用して乱貼パネルを順次配設することにより、内側目地線と外側目地線が一箇所で4本以上交わることのない美麗な乱貼模様をより一層容易に形成することができるとともに、乱貼模様の凹凸部分により隣接する乱貼パネル間の嵌合部を兼用するので、乱貼パネルの構成上での簡素化を図ることができる。
そして、各乱貼パネルにおける多数本の内側目地線が、互いに隣接する乱貼パネル間において、互いに対向する凹凸部分の変曲部の一方に、その一方の乱貼パネルの内側目地線が交わる場合、他方の変曲部には、その他方の乱貼パネルの内側目地線が交わることなく、かつ、外周辺部に沿って隣接する変曲部の間の辺部分に、一方の乱貼パネルの内側目地線が交わる場合、その交わる箇所には、他方の乱貼パネルの内側目地線が交わることなく多数の小割部分を形成してあるので、乱貼模様の凹凸部分が兼用する嵌合部を利用して乱貼パネルを順次配設することで、上述したような美麗な乱貼模様のパネルを形成することができる。
本発明の第3の特徴構成は、前記乱貼パネルが、その平面視において、前記凹凸部分の一部を角部とする概ね四角形状に形成され、その四角形状の各辺にも前記凹凸部分がそれぞれ複数ずつ設けられているところにある。
本発明の第3の特徴構成によれば、乱貼パネルが、その平面視において、前記凹凸部分の一部を角部とする概ね四角形状に形成されているので、乱貼パネルを順次配設するに際し、四角形状を目安として乱貼パネルの配設方向を決めやすく、作業の容易化を図ることができる。
その反面、乱貼模様が単調になりやすい傾向にあるが、概ね四角形状の各辺にも凹凸部分がそれぞれ複数ずつ設けられているので、各辺の凹凸部分によって乱貼模様の単調化が回避されて、美麗な乱貼模様を形成することができる。
本発明の第4の特徴構成は、前記多数枚の乱貼パネルが、比較的表面積の小さな小形乱貼パネルと比較的表面積の大きな大形乱貼パネルにより構成されているところにある。
本発明の第4の特徴構成によれば、乱貼パネルが、比較的表面積の小さな小形乱貼パネルと比較的表面積の大きな大形乱貼パネルにより構成されているので、小形乱貼パネルと大形乱貼パネルを適宜組み合わせて配設することにより、多数枚の乱貼パネルを比較的容易に配設し得るにもかかわらず、乱貼模様の画一化が回避されて多様な乱貼模様を形成することができる。
本発明の第5の特徴構成は、前記乱貼パネルが、裏面側に位置するセメント製の基板と、その基板の表面側に固着された多数の小割片により構成されて、その多数の小割片により前記小割模様が形成されているところにある。
本発明の第5の特徴構成によれば、乱貼パネルが、裏面側に位置するセメント製の基板と、その基板の表面側に固着された多数の小割片により構成されて、その多数の小割片により小割模様が形成されているので、乱貼パネル裏面側のセメント製基板、例えば、ガラス繊維で補強されたGRCやコンクリート製のPC板などからなる基板を利用して、モルタルなどにより施工表面に乱貼パネルを確実に取り付けることができ、しかも、多数の小割片による小割模様であるため、例えば、基板の表面に小割模様を描いたものなどに比べて、非常に自然な感じの乱貼模様を形成することができる。
本発明の第6の特徴構成は、発泡樹脂製の板材が、前記基板内において、その表面のほぼ全面に沿うように埋設されているところにある。
本発明の第6の特徴構成によれば、発泡樹脂製の板材が、乱貼パネルの基板内において、その表面のほぼ全面に沿うように埋設されているので、発泡樹脂製の板材による断熱効果を期待することができる。
例えば、乱貼パネルを地表面に敷設するような場合、夜間の冷気で地面が冷却されると、霜柱などの発生により乱貼模様のパネルが全体的あるいは部分的に上方へ持ち上げられて、パネル損傷の原因となるおそれがある。
その点、基板内に発泡樹脂製の板材が埋設されていると、その発泡樹脂製板材の断熱効果により地面の冷却が緩和されるので、霜柱などによるパネルの持ち上げが抑制されて、パネルの損傷が抑制される。
本発明の第7の特徴構成は、前記小割部分が、裏面に切断用の溝を形成した後、表面からの圧力で割断された不規則な凹凸周辺を備えているところにある。
本発明の第7の特徴構成によれば、小割模様を形成する小割部分が、裏面に切断用の溝を形成した後、表面からの圧力で割断された不規則な凹凸周辺を備えているので、比較的簡単な作業で不規則な凹凸周辺を備えた小割部分を作製することができ、しかも、その不規則な凹凸周辺によってより一層自然な感じの乱貼パネルを形成することができる。
本発明による乱貼ユニットの実施の形態を図面に基づいて説明する。
この乱貼ユニットは、多数枚の乱貼パネルを順次配設して乱貼模様のパネルを形成するもので、図3および図4に示すように、その乱貼パネルには、比較的表面積の小さな小形乱貼パネル1と、比較的表面積の大きな大形乱貼パネル2の2種類がある。
両乱貼パネル1,2は、いずれも、図1に示すように、裏面側に位置するセメント製、例えば、ガラス繊維により補強されたGRC板やコンクリート製のPC板などからなる基板3と、その基板3の表面側に接着された多数の小割部分としての小割片4により形成され、セメント製の基板3内には、発泡スチロールなどの発泡樹脂製の板材5が、基板3の表面のほぼ全面に沿うように埋設されている。
多数の小割片4は、天然や人造製の石材、セラミック、合成樹脂、ガラスなどの各種の材料で形成された任意形状のもので、各小割片4が多数本の内側目地線6により区画されて小割模様を形成しており、両乱貼パネル1,2のいずれにおいても、多数本の内側目地線6が、一箇所で4本以上交わることなく小割模様を形成している。
両乱貼パネル1,2は、いずれも、概ね4つの角部を有する四角形状に形成され、その四角形状の各辺に多数の凹凸部分7がそれぞれ複数ずつ設けられている。
すなわち、各凹凸部分7は、凹凸部分の変曲部となる山の先端部7aと谷の先端部7b、ならびに、両先端部7a,7bを結ぶ辺部分7cを備え、両乱貼パネル1,2とも、凹凸部分7の一部である山の先端部7aを角部として概ね四角形状に形成されている。
両乱貼パネル1,2における凹凸部分7は、図4に示すように、多数枚の乱貼パネル1,2を順次配設する際、隣接する乱貼パネル1,2どうしを互いに嵌合して位置決めするための嵌合部8として機能するもので、その嵌合部8を互いに嵌合させて乱貼パネル1,2を順次配設することにより、互いに隣接する乱貼パネル1,2間に外側目地線9が形成されて、乱貼パネル1,2の角部どうしの突合せ箇所から4本以上の外側目地線9が延設されず、しかも、外側目地線9と各乱貼パネル1,2表面の内側目地線6とが、同一箇所で4本以上交わることなく、全体として乱貼模様のパネルを形成するように構成されている。
そのため、各乱貼パネル1,2において、その表面に形成される多数本の内側目地線6が下記の条件を満たして多数の小割模様を形成している。
1.内側目地線6が一箇所で4本以上交わることはない。
2.乱貼パネル1,2を隣接配置した際、互いに対向する凹凸部分7の変曲部(山の先端部7aまたは谷の先端部7b)の一方に、その一方の乱貼パネル1,2の内側目地線6が交わる場合、他方の変曲部には、その他方の乱貼パネル1,2の内側目地線6が交わらない。
3.乱貼ユニット1,2を隣接配置した際、外周辺部に沿って隣接する変曲部の間の辺部分7cに、一方の乱貼パネル1,2の内側目地線6が交わる場合、その交わる箇所には、他方の乱貼パネル1,2の内側目地線6が交わらない。
各乱貼パネル1,2が、上記1〜3の条件を満たすためには、例えば、大形乱貼パネル2の平面視において右回りで、山の先端部7aまたは谷の先端部7bから1/3の距離に内側目地線6の端部を設定し、かつ、その大形乱貼パネル2に隣接する小形乱貼パネル1の平面視において右回りで、山の先端部7aまたは谷の先端部7bから1/3の距離に内側目地線6の端部を設定することで可能となる。
ただし、上述した1/3は単なる一例であり、これを一般的に表すと、Nを2以外の数値として、1/Nであればよい。
いずれにせよ、上記1〜3の条件を満たして多数の小割模様を形成しているので、多数の乱貼パネル1,2において、その嵌合部8を互いに嵌合させて順次配設することにより、各乱貼パネル1,2表面の内側目地線6が、一箇所で4本以上交わることがないのに加えて、各乱貼パネル1,2表面の内側目地線6と各乱貼パネル1,2間の外側目地線9も、同一箇所で4本以上交わることなく、全体として乱貼模様のパネルを形成することになる。
つぎに、この乱貼パネル1,2の製造方法につき、その一例を説明する。
図2の(イ)に示すように、各乱貼パネル1,2の形状に対応する型枠10を使用し、上記した条件を満たすようにして、多数の小割片4を型枠10内に配置し、その上からGRCやコンクリートの原料であるセメント製原料3aを流し込む。
そして、その上に型枠10より若干小さな発泡スチロールなどの発泡樹脂製の板材5を載置し、図2の(ロ)に示すように、その上に更にセメント製原料3aを流し込む。
その後、セメント製原料3aの硬化を待って型枠10から取り外して、図2の(ハ)に示すような乱貼パネル1,2を得るのである。
発泡樹脂製の板材5には、細長い多数の貫通孔5aが形成されているので、各貫通孔5a内にセメント製原料3aが侵入して硬化し、多数の小割片4と板材5とが、GRCやコンクリート製の基板3を介して強固に一体化される。
そして、その基板3内には、発泡樹脂製の板材5が、基板3の表面のほぼ全面に沿うように埋設されるので、例えば、この乱貼パネル1,2を地表面に敷設した場合、夜間の冷気による地面の冷却が緩和され、霜柱などの発生による乱貼パネル1,2の上方へ持ち上げが抑制される。
〔別実施形態〕
(1)先の実施形態では、小形乱貼パネル1と大形乱貼パネル2の2種類の乱貼パネルを使用した例を示したが、1種類の乱貼パネルを使用し、あるいは、大きさの異なる3種類以上の乱貼パネルを使用して実施することもできる。
その乱貼パネルの形状に関しても、先の実施形態で示したように、平面視において概ね四角形状に限るものではなく、三角形以上の各種の多角形状に形成することができ、さらに、瓢箪形や各種の雲形などに形成することもできる。
また、各乱貼パネル1,2における小割片4の外周辺部を直線状にした例を示したが、その直線部分を細かい不規則な凹凸状にして自然な感じの割れ口とすることもできる。
具体的には、例えば、天然や人造製の板状石材から小割片4を形成する場合、図5の(イ)に示すように、板状石材の裏面に直線状の切断用の溝4aを形成した後、表面側を木製のハンマーなどで叩き、表面からの圧力で割断することにより、図5の(ロ)に示すように、表面側の外周辺部が細かい不規則な凹凸を有する自然な感じの割れ口となり、より一層自然に近い小割片4を形成することができる。
(2)先の実施形態では、各乱貼パネル1,2の凹凸部分7が位置決め用の嵌合部8を兼用する構成を示したが、凹凸部分7とは別に、位置決め専用の嵌合部8を設けて実施することもできる。
各乱貼パネル1,2の基板3に関しては、先の実施形態で示したGRCやコンクリート製のPC板以外にも、例えば、水酸化カルシウムと砂を主原料とするケイカル板や樹脂板などで構成することもでき、また、基板3内に埋設する発泡樹脂製の板材5については、必ずしも必要なものではない。
さらに、先の実施形態では、乱貼パネル1,2の裏面全面にわたって基板3が位置されていたので、乱貼パネル1,2自体は柔軟性のないものとなっていたが、乱貼パネル1,2自体に柔軟性を持たせて実施することもできる。
具体的には、図6に示すように、乱貼パネル1,2の裏面側の基板3を対応する表面側の小割片4とほぼ同じ形状の多数の基板3により構成し、その基板3と小割片4の間に柔軟性を有するネット部材11を挟んで基板3と小割片4を接着するのである。
この構成であれば、多数の小割片4間の内側目地線6部分にネット部材11が位置するため、各内側目地線6部分で屈曲可能となる。したがって、図6に示すように、施工表面が彎曲した面であっても、その彎曲した施工表面に沿って乱貼パネル1,2を配設することができ、内側目地線6部分に目地材を挿入することによって、表面が彎曲した乱貼模様のパネルを形成することができる。
乱貼パネルの分解斜視図と一体化した斜視図 乱貼パネルの製造工程を示す断面図 小形乱貼パネルと大形乱貼パネルの平面図 小形乱貼パネルと大形乱貼パネルで形成した乱貼パネルの平面図 小割片の作製方法を示す斜視図 別の実施形態による乱貼パネルの一部切欠き斜視図
符号の説明
1 小形乱貼パネル
2 大形乱貼パネル
3 セメント製の基板
4 小割部分としての小割片
4a 切断用の溝
5 発泡樹脂製の板材
6 乱貼パネル表面の内側目地線
7 凹凸部分
7a,7b 凹凸部分の変曲部
7c 凹凸部分の辺部分
8 嵌合部
9 隣接する乱貼パネル間の外側目地線

Claims (7)

  1. 板状の乱貼パネルの多数枚が、互いに隣接して外側目地線を形成するとともに、それら乱貼パネルの角部どうしの突合せ箇所から4本以上の外側目地線が延設されない状態で配設自在に構成され、各乱貼パネルの表面が、多数本の内側目地線により任意形状の多数の小割部分に区画された小割模様を備えていて、その多数枚の乱貼パネルを順次配設して全体として乱貼模様のパネルを形成するように構成されている乱貼ユニットであって、
    前記各乱貼パネルにおける多数本の内側目地線が、一箇所で4本以上交わることなく多数の小割部分を形成していて、さらに、前記多数本の内側目地線が、互いに隣接する乱貼パネル間において、同一箇所で交わることなく、かつ、互いに隣接する乱貼パネルの角部どうしの突合せ箇所に前記内側目地線が交わることなく多数の小割部分を形成してある乱貼ユニット。
  2. 前記乱貼パネルが、その平面視において、外周辺部に多数の凹凸部分を有する多角形状に形成され、その凹凸部分が隣接する乱貼パネルと嵌合する嵌合部を形成するとともに、各乱貼パネルにおける多数本の内側目地線が、互いに隣接する乱貼パネル間において、互いに対向する前記凹凸部分の変曲部の一方に、その一方の乱貼パネルの前記内側目地線が交わる場合、他方の変曲部には、その他方の乱貼パネルの前記内側目地線が交わることなく、かつ、外周辺部に沿って隣接する前記変曲部の間の辺部分に、一方の乱貼パネルの前記内側目地線が交わる場合、その交わる箇所には、他方の乱貼パネルの前記内側目地線が交わることなく多数の小割部分を形成してある請求項1に記載の乱貼ユニット。
  3. 前記乱貼パネルが、その平面視において、前記凹凸部分の一部を角部とする概ね四角形状に形成され、その四角形状の各辺にも前記凹凸部分がそれぞれ複数ずつ設けられている請求項2に記載の乱貼ユニット。
  4. 前記多数枚の乱貼パネルが、比較的表面積の小さな小形乱貼パネルと比較的表面積の大きな大形乱貼パネルにより構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の乱貼ユニット。
  5. 前記乱貼パネルが、裏面側に位置するセメント製の基板と、その基板の表面側に固着された多数の小割片により構成されて、その多数の小割片により前記小割模様が形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の乱貼ユニット。
  6. 発泡樹脂製の板材が、前記基板内において、その表面のほぼ全面に沿うように埋設されている請求項5に記載の乱貼ユニット。
  7. 前記小割部分が、裏面に切断用の溝を形成した後、表面からの圧力で割断された不規則な凹凸周辺を備えている請求項1〜6のいずれか1項に記載の乱貼ユニット。
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