JP2006097322A - 出隅部材及び出隅構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】外装材の施工が容易であり、バックアップ材が不要であり、また断熱性にも優れた出隅構造とそのための出隅部材を提供する。
【解決手段】出隅部材10の第1面11と第2面12との交叉辺部及び第3面13と第4面14との交叉辺部にそれぞれ出隅部材10の長手方向に延在する凹条17,18が設けられている。凹条17,18の後退面17a,18aにフッ素樹脂等よりなるシーリング材非付着層が形成されている。出隅部材10は、柱1の出隅側の角縁に沿って配置され、張出片15,16が柱1の出隅を挟んだ両側面に当てがわれ、釘又はビスによって留め付けられる。外装材2を取り付け施工した後、凹条17,18にシーリング材5を充填する。
【選択図】図1
【解決手段】出隅部材10の第1面11と第2面12との交叉辺部及び第3面13と第4面14との交叉辺部にそれぞれ出隅部材10の長手方向に延在する凹条17,18が設けられている。凹条17,18の後退面17a,18aにフッ素樹脂等よりなるシーリング材非付着層が形成されている。出隅部材10は、柱1の出隅側の角縁に沿って配置され、張出片15,16が柱1の出隅を挟んだ両側面に当てがわれ、釘又はビスによって留め付けられる。外装材2を取り付け施工した後、凹条17,18にシーリング材5を充填する。
【選択図】図1
Description
本発明は建物の出隅に上下方向に設置される出隅部材と、この出隅部材を用いた出隅構造に関するものである。詳しくは、本発明は、出隅と隣接配置された外装材との間隙にシーリング材を充填するタイプの出隅部材及び出隅構造に関する。
この種の従来の出隅部材を第3図に示し、それを用いた出隅構造を第4図に示す。
この出隅部材20は、第1面21、第2面22、第3面23及び第4面24を有した中空角柱形である。この出隅部材20は金属板を折曲加工したものであり、第1面21と第4面24との間は開いている。第1面21の第4面24側の辺縁、及び第4面24の第1面21側の辺縁から張出片25,26が各面21,24と垂直に張り出している。
第4図に示す通り、柱1の出隅側の突角部に該出隅20が配置される。張出片25,26が柱1の出隅を挟んだ両側面に当てがわれ、釘又はビス(図示略)により柱1に留め付けられる。なお、張出片25,26と柱1との間に予め防水紙(図示略)が張設されている。
外装材2の端面を第1面21及び第4面24に対面させるようにして板状の外装材2を柱1に取り付け施工する。次いで、外装材2の端面と第1面21及び第4面24との間にバックアップ材3を押し込み、このバックアップ材3よりも前面側にシーリング材4を充填する。
なお、シーリング材を充填しない乾式施工タイプの出隅部材としては、特開平1−187248号、実開平5−12536号に記載のものが知られている。これら公報記載の出隅構造にあっては、直交した第1片及び第2片を有したL形断面形状の被覆部材が出隅部材に沿って装着される。即ち、この被覆部材の第1片が出隅部材と外装材端面との間に差し込まれ、該被覆部材の第2片が外装材の前面縁部に被せられる。
特開平1−187248号公報
実開平5−12536号公報
上記第3,4図に示す従来のシーリング材充填型の出隅部材を用いた出隅を構築する場合、出隅部材の側面(第1面21、第4面24)と外装材2の端面との間に適正な幅のシーリング材充填間隙を形成するように外装材2を取り付け施工する必要があり、作業に注意と手間を要する。また、バックアップ材3が必要となる。さらに、バックアップ材3の背後にスペースSが生じ、このスペースSが通気空間となり、断熱性が低下することがある。
本発明は、上記従来の問題点を解消し、外装材の施工が容易であり、バックアップ材が不要であり、また断熱性にも優れた出隅構造とそのための出隅部材を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の出隅部材は、建物の出隅に上下方向に設置される出隅部材であって、第1面、第2面、第3面及び第4面を有した角柱形であり、第1面及び第4面が、該出隅部材に隣接配置される外装材の端面に対面し、第2面及び第3面が外方に露呈する出隅部材において、該第1面と第2面との交叉辺縁部において該第1面及び第2面のいずれからも凹陥し、該出隅部材の長手方向に延在する第1の凹条と、該第3面と第4面との交叉辺縁部において該第3面及び第4面のいずれからも凹陥し、該出隅部材の長手方向に延在する第2の凹条とを備えたことを特徴とする。
請求項2の出隅部材は、請求項1において、該第1の凹条は、該第1面と略垂直な後退面と、該第2面と略垂直な後退面とによって構成され、第2の凹条は、該第3面と略垂直な後退面と、該第4面と略垂直な後退面とによって構成されていることを特徴とするものである。
請求項3の出隅部材は、請求項2において、第1の凹条の第1面と略垂直な後退面と、第2の凹条の第3面と略垂直な後退面とに、それぞれ、シーリング材の非付着層が設けられていることを特徴とするものである。
請求項4の出隅部材は、請求項1ないし3のいずれか1項において、該第1面の第4面側の辺縁部及び該第4面の第1面側の辺縁部からそれぞれ張出片が突設されていることを特徴とするものである。
本発明(請求項5)の出隅構造は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の出隅部材が建物の出隅に設置され、該出隅部材の第1面及び第4面に隣接してそれぞれ板状外装材が設置され、各外装材の端面が第1面と第4面とに対面している出隅構造であって、前記第1の凹条及び第2の凹条にそれぞれシーリング材が充填されていることを特徴とする。
本発明の出隅部材及び出隅構造にあっては、出隅部材の側面に外装材の端面を当接させるようにして外装材を取り付け施工し、出隅部材の凹条にシーリング材を充填する。従って、外装材の取り付けの際に出隅部材との間に適正幅のシーリング材充填間隙をあけることが不要であり、外装材の取り付け作業が容易となる。また、凹条にシーリング材を充填するため、バックアップ材が不要である。また、出隅部材と外装材との間に、断熱性を低下させる間隙が存在せず、壁の断熱性も良好である。
なお、各凹条を出隅部材の各側面から略垂直に後退する後退面と出隅部材の前面から略垂直に後退する後退面とで構成したL形断面形状とすることにより、凹条にシーリング材を均一に充填し易くなる。
この場合、凹条の出隅部材前面側からの深さを4〜12mmとし、該前面側での幅を8〜12mmとすることにより十分なシーリング効果を得ることができる。また、この場合各凹条の底面に相当する面にシーリング材の非付着層を設けることにより、地震等の水平方向変位が生じたときにシーリング材の躯体変形への追従性が良好となる。
なお、第1面の第4面側の辺縁部及び第4面の第1面側の辺縁部に張出片を設けることにより、水仕舞いが良くなる。即ち、出隅部材と外装材の端面との間に入り込んだ水が張出片よりも奥に入り込むことが防止される。
以下、第1,2図を参照して実施の形態について説明する。
第1図の通り、この出隅部材10は第1面11、第2面12、第3面13及び第4面14を有した中空角柱形である。この出隅部材10は金属板を折曲加工したものが好適であるが、材質、製造法は特に限定されない。
第1面11と第4面14との間は開いており、第1面11の第4面14側の辺縁部と第4面14の第1面11側の辺縁部から張出片15,16が張り出している。張出片15は第1面11と垂直であり、張出片16は第4面14と垂直である。
第1面11と第2面12との交叉辺部及び第3面13と第4面14との交叉辺部にそれぞれ出隅部材10の長手方向に延在する凹条17,18が設けられている。
凹条17は第1面11から垂直に後退する後退面17aと、第2面12から垂直に後退する後退面17bとで構成されている。凹条18は第4面14から垂直に後退する後退面18aと、第3面13から垂直に後退する後退面18bとで構成されている。
この凹条17の第2面12からの深さ及び凹条18の第3面13からの深さはいずれも4〜12mm程度が好適である。この深さとすることにより、十分なシーリング効果を得ることができる。
また、凹条17,18の幅(出隅部材10の幅員方向の幅。この実施の形態では、深さ方向と直交方向の幅。施工後にはシーリング幅となる。)は8〜12mm程度が好適である。この幅であると、充填施工されたシーリング材に切れが発生することが無く、また充填されたシーリング材の幅が過大でなく美観も良好となる。
この凹条17,18の後退面17a,18aにフッ素樹脂等よりなるシーリング材非付着層(図示略)が形成されている。
このシーリング材非付着層は、例えばフッ素樹脂等よりなるテープをシーリング材17a,18aに貼着するか、フッ素樹脂塗膜形成用の塗工液を該後退面17a,18aに塗布することにより形成することができる。なお、フッ素樹脂以外の樹脂によってシーリング材非付着層が形成されてもよい。
この出隅部材10を用いた出隅構造について第2図について説明する。
この出隅部材10は、柱1の出隅側の角縁に沿って配置され、張出片15,16が柱1の出隅を挟んだ両側面に当てがわれ、釘又はビス(図示略)によって留め付けられる。なお、張出片15,16と柱1との間に予め防水紙を張設しておく。
この出隅部材10の第1面11及び第4面14に外装材2の端面を当接させるようにして外装材2を取り付け施工する。この外装材2の前面と出隅部材10の外面(第2,3面12,13)とは略面一である。その後、凹条17,18にシーリング材5を充填する。
このようにして出隅を構築する場合、各外装材2はその端面を出隅部材10の側面に当てるようにして取り付け施工することができ、外装材2の取り付け施工が容易である。また、バックアップ材が不要である。さらに、この出隅構造にあっては出隅部材10の側面と外装材2の端面との間に通気性間隙が存在せず、断熱性が良好である。
この実施の形態にあっては、後退面17a,18aにシーリング材非付着層が形成されており、シーリング材5は後退面17a,18aには接着されていない。
このため、地震等により第2図の矢印X方向の変位が生じた場合、第1面11と外装材2との間のシーリング材5は、後退面17aからは何ら拘束を受けず、X方向に自在に伸縮し、シーリング材5に切れが発生することがない。
Y方向の変位が生じたときには、第4面14と外装材2との間のシーリング材5は後退面18aから何ら拘束されることなく自在にY方向に伸縮するので、シーリング材5に切れが生じない。
なお、第2図においてシーリング材5の幅(W)は前記の通り8〜12mm程度が好適である。シーリング材5の奥行をDとした場合、D/Wは1/2〜1であることが望ましい。
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は図示以外の形態をもとりうる。例えば、出隅部材10の内部に樹脂発泡断熱材などの断熱材を充填し、出隅の断熱性を高めるようにしてもよい。
1 柱
2 外装材
4,5 シーリング材
10,20 出隅部材
11,21 第1面
12,22 第2面
13,23 第3面
14,24 第4面
15,16,25,26 張出片
17,18 凹条
17a,17b,18a,18b 後退面
2 外装材
4,5 シーリング材
10,20 出隅部材
11,21 第1面
12,22 第2面
13,23 第3面
14,24 第4面
15,16,25,26 張出片
17,18 凹条
17a,17b,18a,18b 後退面
Claims (5)
- 建物の出隅に上下方向に設置される出隅部材であって、
第1面、第2面、第3面及び第4面を有した角柱形であり、
第1面及び第4面が、該出隅部材に隣接配置される外装材の端面に対面し、
第2面及び第3面が外方に露呈する出隅部材において、
該第1面と第2面との交叉辺縁部において該第1面及び第2面のいずれからも凹陥し、該出隅部材の長手方向に延在する第1の凹条と、
該第3面と第4面との交叉辺縁部において該第3面及び第4面のいずれからも凹陥し、該出隅部材の長手方向に延在する第2の凹条と
を備えたことを特徴とする出隅部材。 - 請求項1において、該第1の凹条は、該第1面と略垂直な後退面と、該第2面と略垂直な後退面とによって構成され、
第2の凹条は、該第3面と略垂直な後退面と、該第4面と略垂直な後退面とによって構成されていることを特徴とする出隅部材。 - 請求項2において、第1の凹条の第1面と略垂直な後退面と、第2の凹条の第3面と略垂直な後退面とに、それぞれ、シーリング材の非付着層が設けられていることを特徴とする出隅部材。
- 請求項1ないし3のいずれか1項において、該第1面の第4面側の辺縁部及び該第4面の第1面側の辺縁部からそれぞれ張出片が突設されていることを特徴とする出隅部材。
- 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の出隅部材が建物の出隅に設置され、該出隅部材の第1面及び第4面に隣接してそれぞれ板状外装材が設置され、
各外装材の端面が第1面と第4面とに対面している出隅構造であって、
前記第1の凹条及び第2の凹条にそれぞれシーリング材が充填されていることを特徴とする出隅構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004284458A JP2006097322A (ja) | 2004-09-29 | 2004-09-29 | 出隅部材及び出隅構造 |
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Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009161956A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-23 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | 外壁出隅部の目地構造 |
CN108824729A (zh) * | 2018-06-27 | 2018-11-16 | 苏州科逸住宅设备股份有限公司 | 适合干法施工的组合式墙板结构 |
-
2004
- 2004-09-29 JP JP2004284458A patent/JP2006097322A/ja active Pending
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