JP2007009568A - 断熱壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 施工効率及び断熱性の低下を少なくすることができる断熱壁を提供する。
【解決手段】 壁下地2に取り付けた複数個の壁材留具Aに複数枚の断熱材3と外装材4とを保持することにより形成される断熱壁に関する。断熱材3の幅方向の寸法を外装材4の幅方向の寸法の整数倍に形成する。横方向に隣接する断熱材3、3に亘って気密テープ66を貼着する。横方向に隣接する外装材4、4の間に防水材74を設ける。断熱材3の端部の位置と外装材4の端部の位置とを揃えて施工することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、木造建物、鉄骨建物、鉄筋コンクリート(RC)造建物などの新築とリフォームに好適に用いることができる断熱壁に関するものである。
従来より、断熱材と外装材とからなる断熱壁を壁下地の外側(屋外側)に形成することが行われており、壁下地を既存壁としたリフォームなどとして利用されている。このような断熱壁を形成するにあたっては、断熱材と外装材とを壁下地に取り付けて保持するための壁材留具が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
図17(a)に特許文献1に記載された壁材留具Aの一例を示す。この壁材留具Aは、壁下地2の表面に固定される基板10表面から断熱材3と外装材4を支持するための支持板11が延出され、該支持板11の表裏面には、前記基板10表面にあてがわれる断熱材3を位置決めする係止片12が立設され、該位置決め用の係止片12から前記支持板11の先端側に必要な空間幅Sを隔てて外装材4の端部に掛かり合う一対の位置決め用の係止片13、14が前記支持板11に立設されたものである。
そして、上記壁材留具Aを用いて断熱壁を構築するにあたっては、以下のようにして行う。まず、図17(b)に示すように、柱や桁などの壁下地2の表面に配置した基板10に釘やビスなどの止着具7を打ち込んで固定する。そして、発泡樹脂などからなる断熱材3を基板10と係止片12との間に設置し、次いで繊維補強セメント板などの外装材4を係止片13、14に設置する。外装材4は、上下端縁に互いに嵌合する接合用段部が形成され、係止片13は外装材4の裏面に当接され、係止片14は外装材4に形成した嵌合溝に係合される。このように断熱材3、外装材4の下端を設置して位置決めした後、これらの上端部に上記とは別の壁材留具Aを当てがい、壁下地2に基板10を釘やビスなどの止着具7で固定する。この後、断熱材3、外装材4の上端部に配置した壁材留具Aの上に上記とは別の断熱材3と外装材4とを上記と同様に載置する。このようにして壁材留具Aと断熱材3と外装材4とを順次壁下地2に取り付けていくことによって、壁下地2の外側に断熱壁を形成することができる。
上記のように形成される断熱壁において、横方向(水平方向)に隣接する断熱材3、3の間に形成される隙間34は断熱性の低下を引き起こすために、隙間34を閉塞するように気密テープ66を貼着するようにしている。また、横方向に隣接する外装材4、4の間に形成される隙間には防水性を確保するために、防水材74を充填するようにしている。しかし、図18に示すように、気密テープ66を貼着する位置と防水材74を充填する位置とが異なると、気密テープ66を貼着する作業と防水材74を充填する作業とを同時に行いにくく、施工効率が低いという問題があった。また、気密テープ66は経時変化等によって粘着力が低下して断熱材3から剥がれることがあり、断熱性の低下を招く恐れがあった。
特開2003−74132号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、施工効率や断熱性の低下を少なくすることができる断熱壁を提供することを目的とするものである。
本発明の断熱壁は、壁下地2に取り付けた複数個の壁材留具Aに複数枚の断熱材3と外装材4とを保持することにより形成される断熱壁において、断熱材3の幅方向の寸法を外装材4の幅方向の寸法の整数倍に形成し、横方向に隣接する断熱材3、3に亘って気密テープ66を貼着すると共に、横方向に隣接する外装材4、4の間に防水材74を設けて成ることを特徴とするものである。
本発明にあっては、防水材74を横方向に隣接する外装材4、4の間に挿着することができる。
本発明にあっては、防水材74で気密テープ66を表面側から押圧するのが好ましい。
本発明にあっては、防水材74をバックアップ材35とシーリング36とから形成することができる。
本発明にあっては、シーリング36をバックアップ材35に嵌着することができる。
本発明では、断熱材3の幅方向の寸法を外装材4の幅方向の寸法の整数倍に形成するので、断熱材3の端部の位置と外装材4の端部の位置とを揃えて施工することができ、横方向に隣接する断熱材3、3に亘って気密テープ66を貼着する作業と、横方向に隣接する外装材4、4の間に防水材74を設ける作業とをほぼ同じ位置で行うことができ、各作業を行うために作業者が位置を変えることが無くなって、施工効率及び断熱性の低下を少なくすることができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明で用いる壁材留具Aは、ステンレス鋼やアルミニウムなどの金属成形品あるいは硬質プラスチックなどのプラスチック成形品などで形成されるものであって、幅寸法が50mm程度のピース物(断熱材3や外装材4の幅寸法に比べて幅寸法が短い短尺物)として形成されている。また、壁材留具Aは、図2(a)(b)に示すように、固定片20、断熱材支持片21、上係止部27、下係止部28、外装材保持部22などを備えて形成されている。尚、壁材留具Aは長尺ものであってもよい。
断熱材支持片21は略水平の平板状に形成されている。断熱材支持片21の後端には固定片20が上側に突出して設けられている。固定片20は断熱材支持片21の後端から前側に向って突出するように延設された屈曲部31と、屈曲部31の先端から後側に向かって突出するように延設された傾斜部72と、傾斜部72の先端から上側に向かって突出するように延設された固着部40とで形成されている。固着部40には複数の固着孔41が幅方向に並んで設けられている。尚、固着孔41は必ずしも複数個設ける必要はなく、1個であってもよい。また、断熱材支持片21の後端には挟持片43が下側に突出して設けられている。
断熱材支持片21の前端には、上側に向って突出する上係止部27と、下側に向って突出する下係止部28とが形成されている。上係止部27と下係止部28とは上下に真っ直ぐに並んでおり、上係止部27と下係止部28の内部には空隙部44が形成されている。そして、この上係止部27と下係止部28が通気層形成手段30として形成されている。上係止部27の上部の前面(屋外側面)と下係止部28の下部の前面(屋外側面)は曲面に形成されており、外装材4や断熱材3が差し込みやすくなっている。また、上係止部27と下係止部28の厚み(前後方向の寸法)を変えることにより、外装材4と断熱材3の間に形成される通気層81の寸法を変えることができる。
外装材保持部22は下係止部28の前面に設けられている。従って、外装材保持部22は下係止部28の断熱材支持片21側の面と反対側の面に突設されている。外装材保持部22は下係止部28の前面から上方に向かって略倒く字状に形成される上向き保持片45と、上向き保持片45の下面に突設される断面略倒L字状の下向き保持片46とで形成されている。
そして、上記のような壁材留具Aを用いて断熱壁を形成するにあたっては、次のようにして行う。まず、図3に示すように、壁下地2の下部の表面に土台水切り50とスタータ金具51とを取り付ける。ここで、図3には下地壁2として既存壁(既存の建物の壁)が示してある。スタータ金具51は、断面略ロ字状の基台57の上面に基台係止部58を突設すると共に基台57の上面後方に取付片59を設け、さらに、基台57の屋外側面に基台保持片60を突設することによって形成されている。そして、スタータ金具51の取付片59と土台水切り50の上部とにビスや釘等の止着具7を挿通して壁下地2に螺入することによって、壁下地2の表面(屋外側面)の下部に土台水切り50とスタータ金具51とを取り付ける。尚、スタータ金具51はピース物であってもよいし、長尺ものであってもよい。また、止着具7は壁下地2の柱や間柱などに留め付けることができる。
次に、断熱材3をスタータ金具51に支持させる。断熱材3はウレタンフォームやフェノールフォームなどの樹脂発泡体やグラスウールやロックウールなどの繊維集合体などで形成されるボードを使用することができる。そして、断熱材3の下端部を壁下地2に取り付けたスタータ金具51の基台係止部58と取付片59の間に差し込むことによって、断熱材3をスタータ金具51に保持して支持させる。また、断熱材3と壁下地2の間には気密を確保するためのパッキン67が設けられている。このパッキン67としては、例えば、EPDMゴムを主成分とする発泡樹脂系テープを用いることができる。また、断熱材3と壁下地2の間にはパッキン67の厚み分の密閉層33が形成される。この密閉層33により、断熱効果がさらに向上する。
次に、外装材4をスタータ金具51に支持させる。外装材4は繊維補強セメント板などで平板状に形成されるものであって、その下端には断面略逆V字状の溝部61が形成されている。そして、外装材4の溝部61を壁下地2に取り付けたスタータ金具51の基台保持片60に差し込むことによって、外装材4をスタータ金具51に保持して支持させる。従って、外装材4は断熱材3の屋外側に配置された状態となる。
次に、スタータ金具51で壁下地2の屋外側に配置された上記断熱材3と外装材4の上側に上記壁材留具Aを取り付ける。壁材留具Aを取り付けるにあたっては、上記スタータ金具51で支持した断熱材3の上端部を壁材留具Aの挟持片43と下係止片28との間に挿入すると共に、上記スタータ金具51で支持した外装材4の上端の係止突部62に外装材保持部22の下向き保持片46を係止し、この後、固定片20の固着部40を止着具7により壁下地2に固定する。このようにして上記断熱材3と外装材4の上側に壁材留具Aを取り付けるが、壁材留具Aは断熱材3と外装材4の幅方向の複数箇所に設けるようにする。
次に、図4に示すように、上記壁材留具Aの上にさらに別の断熱材3を載置する。すなわち、新たな断熱材3の下端部を壁下地2に取り付けた上記壁材留具Aの固定片20と上係止部27の間に差し込むことによって、断熱材3を壁材留具Aに保持して支持させる。
次に、断熱材支持片21を挟んで上下に隣接する断熱材3、3の間に形成される隙間を閉塞するように気密テープ66を貼着する。この気密テープ66は通気性のない基材に粘着層を設けて形成されるテープ材であって、上下に隣接する断熱材3、3に亘って気密テープ66を貼着することによって、隙間を閉塞して断熱性の低下を防止するものである。そして、この気密テープ66を貼着する際には、上記外装材4の上端は断熱材支持片21よりも下側に設けた外装材保持部22の下向き保持片46に係止されているために、外装材4の上端が上記隙間よりも下側に位置することになる。従って、上記隙間を気密テープ66で閉塞する際に、外装材4の上端が邪魔にならず、気密テープ66の貼着作業が行いやすくなるものである。
次に、上記壁材留具Aにさらに別の外装材4を支持させる。すなわち、新たな外装材4の下端部の溝部61を壁下地2に取り付けた上記壁材留具Aの外装材保持部22の上向き保持片45に差し込むことによって、外装材4を壁材留具Aに保持して支持させる。ここで、この上側の外装材4の下端で下側の外装材4及び壁材留具Aの外装材保持部22を被覆する。
この後、壁材留具Aに支持した上記断熱材3と外装材4の上側にさらに別の壁材留具Aを取り付ける。この壁材留具Aは上記と同様の方法で取り付けることができる。そして、所定数の壁材留具Aと断熱材3と外装材4とを順次取り付ける。
図5は断熱壁の上端付近を示すものであり、最上の断熱材3の上側には木胴縁80が壁下地2に取り付けられている。また、最上の外装材4と断熱材3との間及び最上の外装材4と木胴縁80の間にはスペーサ69が設けられており、この外装材4の表面(屋外面)からスペーサ69を貫通して木胴縁80に止着具7が螺入され、外装材4の上部が固定されている。さらに、最上の外装材4と軒天井70の間には見切り縁71が設けられている。また、外装材4と断熱材3の間には空気層形成手段30の厚み寸法分の通気層81が形成される。この通気層81により、外装材4の裏面側の結露を防止することができる。
上記の壁材留具Aにおいて、上係止部27と下係止部28の後面(断熱材支持片21側の面であって、壁材留具Aを壁下地2に取り付けた際に壁下地2側に向く面)には突起25が設けられている。また、この上係止部27の突起25よりもやや下側の位置において固定片20の前面(断熱材支持片21側の面であって、壁材留具Aを壁下地2に取り付けた際に壁下地2と反対側に向く面)には支点部26が形成されている。支点部26は屈曲部31と傾斜部72の境界部分の屈曲部分により形成されている。
そして、上記のように、上係止部27と固定片20との間に断熱材3の下端を差し込むと、この断熱材3の下部が突起25で壁下地2側に押圧されると共に断熱材3の下部が支点部26を支点として傾斜部72の傾斜と同方向に傾くことになる。従って、断熱材3を壁材留具Aに支持させると、自然に壁下地2の方に傾いて壁下地2の表面によりかかった状態となる。よって、断熱材3の上側に新たな壁材留具Aを取り付けるまでに、接着剤や粘着テープを用いることなく、断熱材3を壁下地2側に突起25で押圧して仮固定することができ、断熱材3及び外装材4の施工を容易に行うことができる。尚、突起25や支点部26は必ずしも設ける必要はなく、必要に応じて設ければよい。
図6には、横方向に隣接する断熱材3、3及び外壁材4、4の接合部分を示す。横方向に隣接する断熱材3、3の側端面の間には隙間34が形成されることがある。そこで、この隙間34を覆うようにして隙間34に沿って長い気密テープ66を貼着する。この気密テープ66は通気性のない基材に粘着層を設けて形成されるテープ材であって、左右に隣接する断熱材3、3に亘って気密テープ66を屋外面に貼着することによって、隙間34を閉塞して断熱性の低下を防止するものである。尚、気密テープ66は上下の壁材留具Aの間において貼着する。また、横方向に隣接する外壁材4、4の間には防水性を確保するために、バックアップ材35とシーリング36からなる防水材74を充填することができる。
このようにして断熱材3と外装材4及び壁材留具Aからなる断熱壁を形成することができる。
上記では既存の建物の壁の屋外側に断熱壁を形成する場合について説明したが、上記の壁材留具Aを用いて、新築の建物の外壁を断熱壁として形成することができる。この場合、壁下地2は、基礎37の上に設けられた土台38と、土台38に取り付けられる柱や間柱などの構造材39で形成されている。また、壁下地2の表面(屋外側面)には透湿防水シート47が全面に亘って取り付けられている。そして、まず、図7に示すように、壁下地2の下部の土台38の表面に土台水切り50とスタータ金具51とを取り付ける。土台水切り50及びスタータ金具51は上記と同様に形成されており、取付片59と土台水切り50の上部とに止着具7を挿通して土台38に螺入することによって、壁下地2の表面(屋外側面)の下部に土台水切り50とスタータ金具51とを取り付ける。
次に、上記と同様にして、断熱材3及び外装材4をスタータ金具51に支持させる。次に、スタータ金具51で壁下地2の屋外側に配置された上記断熱材3と外装材4の上側に上記壁材留具Aを取り付ける。壁材留具Aを取り付けるにあたっては、上記と同様に行うことができ、スタータ金具51で支持した断熱材3の上端部を壁材留具Aの挟持片43と下係止片28との間に挿入すると共に、上記スタータ金具51で支持した外装材4の上端の係止突部62に外装材保持部22の下向き保持片46を係止し、この後、固定片20の固着部40を止着具7により壁下地2の構造材39に固定する。この後、図8に示すように、上記と同様にして所定数の壁材留具Aと断熱材3と外装材4とを順次取り付ける。
図9は断熱壁の上端付近を示すものであり、最上の断熱材3の上側には木胴縁80が止着具7により壁下地2の構造材39に取り付けられている。この構造も上記既存壁を壁下地2とした場合と同様である。図10には、横方向に隣接する断熱材3、3及び外壁材4、4の接合部分を示す。この構造も壁下地2が土台38及び構造材39で形成されている以外は、上記既存壁を壁下地2とした場合と同様である。尚、壁材留具Aは構造材39の側面に設けた補助部材39aに止着具7で固定することができる。図11は壁材留具Aを断熱材3及び外装材4の横方向の略中央部に設けた場合を示す。この場合、壁材留具Aは間柱などの構造材39に止着具7で固定される。
図12に断熱壁の入隅の構造を示す。ここで使用する入隅用の壁材留具Bは上記壁材留具Aと断面形状が同一で、壁材留具Aの端部を斜めカットしたものであり、一対の入隅用の壁材留具Bが斜めカットした側を合わせた状態で、入隅の構造材39の補助部材39aに止着具7で固定されている。また、入隅用の壁材留具Bには上記壁材留具Aと同様にして断熱材3の端部及び外装材4の端部が取り付けられるが、隣り合う断熱材3、3の端部の接合部分の表面には気密テープ66が上下方向に貼着されていると共に、隣り合う外装材4、4の端部の接合部分にはバックアップ材35とシーリング36からなる防水材74が充填されている。
図13に断熱壁の出隅の構造を示す。ここで使用する出隅用の壁材留具Cは上記壁材留具Aと断面形状が同一で、壁材留具Aの端部を斜めカットしたものであり、一対の出隅用の壁材留具Cが斜めカットした側を合わせた状態で、出隅の構造材39に止着具7で固定されている。また、出隅用の壁材留具Cには上記壁材留具Aと同様にして断熱材3の端部が取り付けられるが、隣り合う断熱材3、3の端部の接合部分の表面には気密テープ66が上下方向に貼着されている。また、出隅用の壁材留具Aには平面視でL字状のコーナ外壁材42が取り付けられている。コーナ外壁材42と平板状の外壁材4との断面形状は同一であり、外壁材4を壁材留具Aに取り付ける場合と同様にして出隅用の壁材留具Aにコーナ外壁材42を取り付けることができる。また、コーナ外壁材42と隣り合う外装材4の端部の接合部分にはバックアップ材35とシーリング36からなる防水材74が充填されている。
このようにして断熱材3、外装材4、壁材留具A、入隅用の壁材留具B、出隅用の壁材留具C、コーナ外壁材42からなる断熱壁を形成することができる。
そして、本発明では、断熱材3の幅方向の寸法を外装材4の幅方向の寸法の整数倍に形成するものである。すなわち、断熱材3の幅方向の寸法を外装材4の幅方向(横方向)の寸法と同一(1倍)にするか、あるいは断熱材3の幅方向の寸法を外装材4の幅方向の寸法よりも大きくし、しかも、断熱材3の幅方向の寸法を外装材4の幅方向の寸法の2倍、3倍…にするものである。これにより、図1に示すように、断熱材3及び外装材4の左右両方において、断熱材3の側端部とこの断熱材3の前側(屋外側)に配置される外装材4の側端部とをほぼ揃えて施工することができ、一つの壁材留具Aに断熱材3及び外装材4の側端部を取り付ける作業が行いやすくなり、しかも、横方向に隣接する断熱材3、3に亘って気密テープ66を貼着する作業と、横方向に隣接する外装材4、4の間に防水材74を設ける作業とをほぼ同じ位置で行うことができ、これら接合部分の作業が行いやすくなるものである。
また、本発明では防水材74で気密テープ66を表面側から押圧することができる。上記の場合、防水材74のバックアップ材35を気密テープ66の表面(屋外側面)に押し付けるようにするものであり、これにより、気密テープ66の粘着力が経時変化等により弱まったとしても、防水材74で断熱材3から剥がれないように押さえ付けることができ、断熱性の低下を防止することができるものである。尚、断熱材3及び外装材4の幅方向の寸法は、1820mm又は910mmとすることができる。また、外装材4の幅方向の寸法は標準では、3030mmであるので、この場合、断熱材3の幅寸法は、3030mm、6060mm、9090mm…などとすることができる。このように断熱材3又は外装材4の一方の幅寸法が変われば、それに応じて、断熱材3の幅方向の寸法が外装材4の幅方向の寸法の整数倍となるように、他方の幅寸法を変えるようにする。また、外装材4の幅方向の寸法を断熱材3の幅方向の寸法よりも短くする場合、外装材4の幅方向の寸法と断熱材3の幅方向の寸法の差は、二個の壁材留具Aの幅寸法の合計量(一個の壁材留具Aの幅寸法が50mmの場合は100mm)以下にするのが好ましく、これにより、外装材4と断熱材3の施工が行いやすくなるものである。
本発明において、防水材74はバックアップ材35とシーリング36から構成されるが、バックアップ材35としては発泡ポリエチレンなどの樹脂発泡体で角棒状のものや丸棒状のものなどを用いることができる。また、シーリング36としては、シリコン系シーリング、ポリサルファイド系シーリング材、アクリルウレタン系シーリング材、ポリウレタン系シーリング材、アクリル系シーリング材、スチレンブタジエンゴム系シーリング材、ブチルゴム系シーリング材などを用いて形成することができる。
本発明において、バックアップ材35を用いずに、シーリング36のみで防水材74とすることができる。この場合、シーリング36としては、ガスケットと称されるシリコーン樹脂などの合成樹脂の長尺の成形体を用いることができる。図14に示すシーリング36は断面略T字状に形成されており、基部75には貫通孔76が形成されていると共に挿入部77の両側面には複数個のひれ部78が突設されている。そして、このシーリング36はその全体を外装材4、4の間の隙間に挿入して充填することができる。
本発明において、バックアップ材35としては、図15に示すように断面ハット状の樹脂成形品を用いることができる。この場合、バックアップ材35の両端部に突設した取付片79を気密テープ66の表面側に接着してバックアップ材35を外装材4、4の間の隙間に位置させた後、上記と同様のシーリング36をバックアップ材35の表面に充填することによって、防水材74を形成することができる。
本発明において、バックアップ材35としては、図16に示すように、基板82の表面に一対の係止片83を設けた樹脂成形品を用いることができる。また、この場合、シーリング36としては上記と同様のガスケットを用いることができる。そして、基板82を気密テープ66の表面側に接着してバックアップ材35を外装材4、4の間の隙間に位置させた後、シーリング36の挿入部77を一対の係止片83、83の間に挿入して係止することによって、バックアップ材35にシーリング36を挿着して防水材74を形成することができる。
本発明の実施の形態の一例を示す断面図である。 同上の壁材留具の一例を示し、(a)は側面図、(b)は正面図である。 同上の断熱壁の一例を示す一部の断面図である。 同上の断熱壁の一例を示す一部の断面図である。 同上の断熱壁の一例を示す一部の断面図である。 同上の断熱壁の一例を示す一部の断面図である。 同上の断熱壁の他例を示す一部の断面図である。 同上の断熱壁の他例を示す一部の断面図である。 同上の断熱壁の他例を示す一部の断面図である。 同上の断熱壁の他例を示す一部の断面図である。 同上の断熱壁の他例を示す一部の断面図である。 同上の断熱壁の他例を示す一部の断面図である。 同上の断熱壁の他例を示す一部の断面図である。 同上のシーリングの一例を示す一部の斜視図である。 同上のバックアップ材の一例を示す一部の斜視図である。 同上のシーリングとバックアップ材の一例を示す一部の斜視図である。 (a)は従来例の壁材留具を示す斜視図、(b)は従来例の壁材留具を用いた断熱壁の一部を示す断面図である。 従来例を示す断面図である。
符号の説明
2 壁下地
3 断熱材
4 外装材
35 バックアップ材
36 シーリング
66 気密テープ
74 防水材
A 壁材留具

Claims (5)

  1. 壁下地に取り付けた複数個の壁材留具に複数枚の断熱材と外装材とを保持することにより形成される断熱壁において、断熱材の幅方向の寸法を外装材の幅方向の寸法の整数倍に形成し、横方向に隣接する断熱材に亘って気密テープを貼着すると共に、横方向に隣接する外装材の間に防水材を設けて成ることを特徴とする断熱壁。
  2. 防水材を横方向に隣接する外装材の間に挿着して成ることを特徴とする請求項1に記載の断熱壁。
  3. 防水材で気密テープを表面側から押圧して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の断熱壁。
  4. 防水材をバックアップ材とシーリングとから形成して成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の断熱壁。
  5. シーリングをバックアップ材に嵌着して成ることを特徴とする請求項4に記載の断熱壁。
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