JP2006096396A - 容器のキャップとこれに用いるパッキン - Google Patents

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Abstract

【課題】 密封性を確保してしかも過度な昇圧の防止機能をさらに高められるようにする。
【解決手段】 胴部4に開栓に伴い切り離しを図る部分接続部6で繋がるピルファプルーフバンド7を持ったキャップ本体1の天板5に、下方に延びて容器2の口2aの内周に密嵌合する内環状壁8および容器2の口2aの外周における少なくとも肩部に対して少なくとも対向する外環状壁9を有し、この外環状壁9の容器2の口2aとの対向環状域の少なくとも内面側に、外環状壁9の外回りから内環状壁8側へ径方向に延びた通気経路21を設けることにより、上記目的を達成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は容器のキャップとこれに用いるパッキンに関し、詳しくは、ペットボトルで代表されるプラスチック製の容器に広く利用されているようなピルファープルーフ機能を有した合成樹脂製のキャップとこれに用いるパッキンに関するものである。
一般にこの種のキャップは、天板とこの天板の外周に筒状に連続し容器の口の外周に螺子嵌合する雌ねじを持つ胴部とを有したキャップ本体と、このキャップ本体の胴部にキャップ本体の開栓に伴い容器の口との間で切り離しを図る部分接続部で繋がるピルファープルーフバンドとを備えた点を基本構成としている(例えば、特許文献1〜3参照。)。また、特許文献1〜3に記載のものはいずれも、キャップ本体の天板か、キャップ本体内のパッキンが持っている内天板から下方に延びて容器の口の内周に密嵌合する内側環状壁および容器の口の外周における少なくとも肩部に対して少なくとも対向する外側環状壁を有したシール構造を採用している。
特許文献1、2に記載のキャップは、キャップ本体の開栓に伴い部分連結部が破断する前または破断時にキャップ本体のパッキン案内部が容器の口に密着しているパッキンを持ち上げ始めるように設計し、生産しているところ、万一にも、前記破断時の衝撃がパッキンに伝わるようなことがあっても、パッキンの内天板における内、外環状壁の間に設けた上面側からの肉抜き部での屈曲を伴い、内環状壁の側に伝わらず密封状態の早期解除が回避できるようにしているのに併せ、容器内の昇圧によるこれに組み合わさっているキャップ本体の天板の外部へ膨らむドーミングに伴い外環状壁が容器の口への圧接力を生じるようにして、容器内の昇圧に対する密封性を高めており、これをサイドシール機能と称している。
特許文献3に記載のキャップは、キャップ本体の天板に内、外環状壁が一体成形されており、天板の内、外環状壁の間に設けた内側からの肉抜きによる薄肉部を設けることによって、容器の昇圧によるキャップ本体の天板のドーミングが前記薄肉部を基点にその内側域に生じて、内環状壁の容器の口の内周への接触を弱め、また離してガスを外部に排出しやすくしている。これによって、容器の内圧が過度に上昇するのを防止できるようにしている。
特開2000−272652号公報 特開2002−293343号公報 特開2004−224370号公報
ところで、特許文献3に記載のものは内、外環状壁がキャップ本体に一体成形されているので、キャップ本体の開栓操作の開始とともに天板および内、外環状壁が容器の口から引き上げられていくため、特許文献1、2に記載のものが有しているキャップ本体の開栓でピルファープルーフバンドとの切り離しが完了した以降、容器の口の密封が解除するという機能を満足するものではなく、当然ながら、これに関連した特許文献1、2に記載のような密封性の向上は図られず、専ら、天板と内、外環状壁の協働による密封構造における昇圧時のガス抜きに対応している。
本発明者は、上記特許文献1、2に記載のような容器の口の開栓時の開封性と過度な昇圧との関係のさらなる高機能性について、引き続き種々に実験をし、検討を重ねている中、既述したサイドシール機能は必ずしも全周密着を条件としていないことを見出し、簡単な改良によって密封性を低下させずに、再閉栓した際の万一の場合の雑菌による果汁系飲料などでの二次醗酵時のような過度の昇圧の防止機能をさらに高められるし、特許文献3に記載のようなキャップにも応用できることを知見した。
本発明の目的は、このような新たな知見に基づき、密封性を確保してしかも過度な昇圧の防止機能をさらに高められる容器のキャップとこれに用いるパッキンを提供することにある。
上記のような目的を達成するために、本発明の容器のキャップは、天板とこの天板の外周に筒状に連続し内周に容器の口の外周に螺子嵌合する雌ねじを持つ胴部とを有したキャップ本体と、このキャップ本体の胴部にキャップ本体の開栓に伴い切り離しを図る部分接続部で繋がるピルファープルーフバンドとを備え、キャップ本体の天板から下方に延びて容器の口の内周に密嵌合する内環状壁および容器の口の外周における少なくとも肩部に対して少なくとも対向する外環状壁を有し、この外環状壁の容器の口との対向環状域の少なくとも内面側に、外環状壁の外回りから前記内環状壁側へ径方向に延びた通気経路を設けたことを1つの特徴としている。
このような構成では、キャップ本体の天板の内環状壁が容器の口の内周に密嵌合し、外環状壁が容器の口の外周に対し少なくとも対向して容器の口の天面に圧接することを基本原理として、従来から得ている引圧に対する所定の密封機能を発揮することができ、この密封構造上、容器内の昇圧による天板のドーミングが外環状壁部にまで及ぶと内環状壁は容器の口から離れる側に移動しているのに対し、外環状壁は容器の口の外周に押し付けられるように移動して圧接するか、圧接を増し、かつ、内、外環状壁による容器の口を内外から挟み付ける掴持力を生じるか、それが増して、あるいは低減するのを補償して、内環状壁を容器の口の内周に引き付ける働きをするので、そのままでは、昇圧に対する密封性が高く昇圧を防止し切れないことが万一にも生じるかも知れないということに対し、通気経路が外環状壁の容器の口との対向環状域の少なくとも内面側で、外環状壁の外回りから前記内環状壁側へ径方向に延びて、外環状壁の前記天板のドーミングによる内環状壁と協働して容器の口への掴持力を生じ、または高め、あるいは低減するのを補償する機能が特に低下するような天板部および外環状壁の剛性の低下を見ずに、従って、密封性が特に低下するようなことなしに、ドーミングが過度な昇圧に対応する程度となった時点で天板の内環状壁の外周位置から外周側に進行する容器の口の天面からの浮き上がり部が、通気経路に近接するか通じることで容器の内圧を即時に外部へ抜けさせることができる。
本発明の容器のキャップは、また、天板とこの天板の外周に筒状に連続し内周に容器の口の外周に螺子嵌合する雌ねじを有した胴部とを備えたキャップ本体と、このキャップ本体の胴部にキャップ本体の開栓に伴い切り離しを図る部分接続部で繋がるピルファープルーフバンドとを備え、キャップ本体の天板から下方に延びて容器の口の内周に密嵌合する内環状壁および容器の口の外周における少なくとも肩部に対して少なくとも対向し、容器内の昇圧による天板の外部へ膨らむドーミングに伴い容器の口への圧接力を生じるか増すように設けた外環状壁を有し、この外環状壁の容器の口との対向環状域の少なくとも内面側に、外環状壁の外回りから径方向に延びた前記内側への通気経路を設けたことを別の特徴としている。
このような構成では、前記1つの特徴の容器のキャップの場合の過度な昇圧防止機能を、密封性を低下させることなくより確実に発揮することができる。
外環状壁および内環状壁は、キャップ本体の天板に一体に設けられている、さらなる構成では、
特許文献3に記載されているようなキャップ本体の天板のドーミングが外環状壁を越えた後、内環状壁外環状壁間にまで及ぶのを防止する薄肉部を設けていないことにより前記各特徴の発明が奏する作用を発揮することができる。
外環状壁および内環状壁は、キャップ本体の天板の内側に配した別体のパッキンが形成している内天板に設けられている、さらなる構成では、
キャップ本体の天板の内側に配した別体のパッキンが形成している内天板に内、外環状壁が設けられていても、内天板または、内天板および天板のドーミングによって内環状壁が容器の口の内周から離れる側に移動する現象に併せ、外環状壁が容器の口の外周に押し付けられる現象を得て、前記各特徴の発明が奏する作用を発揮することができる。
パッキンが、その内天板の内、外環状壁間に上面側からの肉抜き部を形成した、さらなる構成では、
キャップ本体と別体のパッキンが、キャップ本体の開栓時の所定のタイミングでパッキンの外周に容器の天面からの引き離し力を及ぼしていくのに、万一にもピルファープルーフバンドの切り離しが重なってそのときの衝撃がキャップに伝わっても、前記内、外環状壁間にある肉抜き部を基点としてキャップ外周側が持ち上がる変形により、キャップの内環状壁がピルファープルーフバンドの切り離しに対して早期に持ち上がってしまうようなことを防止することができる。
外環状壁が、パッキンの内天板の外周縁に沿った下方への折曲形状部である、さらなる構成では、
外環状壁の内天板の外周からの折曲形状と、周方向の湾曲形状とによって、パッキンの内天板の外周部でのドーミングに対し追随する剛性が、前記半径方向の通気経路の存在にかかわらず高く、前記内天板の外周部でのドーミングに応動した容器の口の外周への押圧力、内環状壁と協働した容器の口に対する掴持力を十分に確保できる。
外環状壁が、キャップ本体の胴部内面に近接または接触している、さらなる構成では、キャップ本体の天板のドーミングがその外周まで及べば、それに続く胴部の上部ないしは天板との境界部が縮径されることで、キャップの内天板のドーミングが前記肉抜き部の影響で外周部にまで及びにくい場合でも、それに関係なく折曲形状部を外側から容器の口の外周に押し付けるので、キャップ本体の天板のドーミングに応動して容器の口の外周への押圧力、内環状壁と協働した容器の口に対する掴持力を十分に確保できる。
キャップ本体の天板とパッキンの内天板との間にはエアギャップが設けられている、さらなる構成では、
キャップ本体の開栓、閉栓に際して、パッキンが供回りするのを防止することができ、パッキンと容器の口との間の摩擦を軽減して双方間の密封性能に悪影響するようなことを防止することができ、特に開栓時に容器の口に吸着させられているパッキンに供回り力が及んで開栓抵抗や早期開封の原因になるようことを防止することができる。
また、上記各場合の容器のキャップは、それぞれにおいて用いている特異なパッキン単体をも提供するものである。
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発明の各特徴は、それ単独で、あるいは可能な限りにおいて種々な組合せで複合して採用することができる。
本発明の1つの特徴の容器のキャップによれば、従来から得ている引圧に対する所定の密封機能を発揮しながら、容器内の昇圧による天板のドーミングを利用して昇圧に対する密封性を高めながらも、この密封性が特に低下するようなことなしに過度な昇圧によるそれ以上のドーミング時に内圧を即時に外部へ抜けさせて、容器内が過度に昇圧するのを防止することができる。
本発明の別の特徴の容器のキャップによれば、前記1つの特徴の容器のキャップの場合の過度な昇圧防止機能を、密封性を低下させることなくより確実に発揮しながら、容器内が過度に昇圧するのを防止することができる。
以下、本発明に係る容器の口のキャップの実施の形態について図1〜図6を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の説明および図示は、本発明の具体例であって、特許請求の範囲における記載の内容を限定するものではない。
本実施の形態の容器の口のキャップは、いわゆるペットボトルと称される樹脂製の容器の口に設けられる樹脂製のキャップを対象としている。図1、図2に示す例、図6に示す例のようにキャップCは、平面視で円形な天板5とこの天板5の外周に筒状に連続し平面視で円形な容器2の口2aの外周の雄ねじ2bとの間で螺子嵌合する雌ねじ3を持つ胴部4とを有したキャップ本体1と、図1、図2で代表して示すように、このキャップ本体1の胴部4にキャップ本体1の開栓に伴い容器2の口2aとの間で切り離しを図るいわゆるブリッジと称される周方向に配設された部分接続部6で繋がるピルファプルーフバンド7とを備え、キャップ本体1の天板5から下方に延びて容器2の口2aの内周に密嵌合する内環状壁8および容器2の口2aの外周における少なくとも肩部に対して図1、図2の例で示すように少なくとも対向し、あるいは図6の例で示すように接触または圧接する外環状壁9を有している。
図1、図2に示す例では、内、外環状壁8、9をキャップ本体1とは別体のパッキン11に一体成形するなどして設けており、前記天板5をキャップ本体1側の天板5aとパッキン11側の容器2の口2aの天面2cに載る平面視で円形な内天板5bとの組み合わせ構成としてある。キャップ本体1およびピルファープルーフバンド7はポリプロピレンを始めとして、高密度ポリエチレンなどの合成樹脂よりなり、部分接続部6は型成形によって、あるいは成形品に対する図2などに示すカッタなどを利用した切り込み13によって形成される。パッキン11はポリエチレンを始めポリプロピレンとゴムをブレンドしたもの、エチレン酢酸ビニル共重合体などのキャップ本体1に対しては比較的軟質の合成樹脂材料よりなる。図6に示す例では、キャップ本体1自体で天板5を単独で形成しており、この天板5に内、外環状壁8、9を一体成形して設けてあるが、キャップ本体1とこれの内側に溶着などで固着した副天板部を設けて、これに内、外環状壁8、9を一体成形して設けたものとしてもよい。一般にこのような副天板を設けるような場合、副天板は前記パッキン11に対してはさらに軟質の材料により形成されることが、本実施の形態では以下に説明するところから、パッキン11の軟質程度として好適である。
以上のようなキャップCは、図2、図6に示すように容器2の口2aに装着されて閉栓し、高温の内容物が充填されるか、常温の内容物が充填された後高温で熱処理された、殺菌済みの高温内容物が充填されている容器2を密封する。キャップCによる閉栓はキャップ本体1および容器2の雌雄ねじ3、2bどうしを螺合させてキャップ本体1を容器2の口2aに対し螺子締めすることによって行われ、少なくとも内環状壁8はその内周途中膨らみ部がなす密嵌部8aなどにて図2、図6に示す密嵌代aを有して容器2の口2aの内周に対し少なくとも所定嵌合深さbの位置で密嵌合し、外環状壁9は図2に示すように容器2の口2aの外周の少なくとも肩部に対向するか、図6に示すように所定の圧接代cを持って圧接されるか、あるいは接触する状態となり、容器2の口2aの天面2cには図2に示すパッキン11の内天板5b、または図6に示すキャップ本体1単独による天板5が平面視で円形な環状のシール突起15などによる圧接代dを有して圧接し、容器2の口2aを密閉する。特に、閉栓後の常温への冷却や冷蔵保存などによる容器2内の減圧があると、前記パッキン11の内天板5bまたはキャップ本体1単独の天板5などを容器2の口2aの天面2cなどに引き付けて容器2の密封度を増すようになる。ここで、外環状壁9が容器2の口2aの外周に密着したり圧着したりしていると、この外環状壁9も容器2の口2aの外周の対応する面に吸着されて、容器2の密封度を増すことを助長する。
一方、キャップCによる上記のような閉栓終了段階でピルファープルーフバンド7に形成されている周方向に蛇腹状を有した係止部14が容器2の口2aの雄ねじ2bの下に一体形成されている環状の係止凸条2dに上方から突っ張ることによって下向き状態から上向き状態に反転させられながら、閉栓完了と同時に図2で代表して示しているように反転が完了しかつ係止凸条2dを下方に乗り越え終えてその下側に係合し、ピルファープルーフバンド7はキャップ本体1の開栓操作によってもその場に係止されたままで、キャップ本体1のみが雌雄ねじ3、2b間での螺子緩みに伴い上方へ開栓されていく。これを利用して、開栓の所定の時期にキャップ本体1とピルファープルーフバンド7との間の部分接続部6を引き伸ばして破断させ、ピルファープルーフバンド7を容器2の口2aの初期位置に残してしか開栓できないようにすることで、ピルファープルーフ機能を発揮するようにしている。以上のような基本構造を有するキャップCであるかぎり、容器2がどのような材料よりなるものでも、また、どのような形態を有したものでも本発明は有効であり、本発明のキャップCが対象とする容器2であり得る。
ここで、容器2の内圧の上昇に伴って、図6に示すキャップ本体1自体の天板5、従って、図2に示す例では天板5a、内天板5bが仮想線で示すように上方へ膨らむドーミング現象を呈した際に、そのドーミングが外環状壁9にまで及ぶと、図2、図3で代表して説明すれば、内環状壁8は容器2の口2aから少し抜けまた離れる側に移動して密嵌の深さ位置が図2のbから図3のb1に少し浅くなった位置で、図2に示す密嵌代aが図3に示すa1と小さくなるのに対し、図2に示す例ではキャップ本体1の胴部4の周壁上端部での図2に示す状態から図3(a)(b)に実線で示す状態への収縮、つまり縮径−Dによって、その胴部4の周壁上端部が外環状壁9をFなる押圧力で容器2の口2aの外周の少なくとも肩部に押圧させ、またはその初期押圧代cを持った状態からさらに押圧力Fを増すことで、内、外環状壁8、9が協働しての容器2の口2aに対する掴持力を生じさせ、またはそれを増大させ、あるいはそれが低減するのを補償できることによって、容器2の気密性を高く保持することができる。図6の例の場合でも同様であり、説明は省略する。ここに、外環状壁9やキャップ本体1の胴部4にまで及ぶ容器2内の昇圧による天板5a、内天板5bのドーミング、または天板5のドーミングは、内環状壁8は容器2の口2aから離れる側に移動しているのに対し、外環状壁9や胴部4は縮径させることによって外環状壁9を容器2の口2aの外周に押し付けるように移動させて圧接させるか、圧接を増し、かつ、内、外環状壁8、9による容器2の口2aを内外から挟み付ける掴持力を生じるか、それが増して、あるいは低減するのを補償して、内環状壁8を容器2の口2あの内周に引き付ける働きをすると考えられるし、このことは、外環状壁9または胴部4の縮径が容器2の口2aによって妨げられる分だけ、天板5a、内天板5bのドーミングや天板5のドーミングが外周部で抑えられ、内環状壁8の口2aから離れ、また抜けるのを抑えていることと等価であると考えられる。
しかし、このままでは、昇圧に対する密封性が高く昇圧を防止し切れないことが万一にも生じるかも知れない。そこで、このようなことに対応するのに、本実施の形態では、特に、図2、図3に示す例、図6に示す例のように外環状壁9の容器2の口2aの外周と対向する少なくとも内面に、外環状壁9の外回り、つまり外気に臨む部分から内環状壁8の側に向け径方向に延びる通気経路21を形成している。このような通気経路21は、外環状壁9の容器2の口2aとの対向環状域の少なくとも内面側で、外環状壁9の外回りから前記内環状壁側へ径方向に延びて、外環状壁9の前記天板5、従って、図2、図3の例では天板5aおよび内天板5bのドーミングによる内環状壁8と協働した、容器2の口2aへの掴持力を生じ、または高め、あるいはそれが低減するのを補償する機能が、特に低下するような天板5、または天板5a、内天板5bと外環状壁9の、具体的にはそれらがなす連続形状部または連続構造部における剛性の低下を見ないので、上記した昇圧時の密封性が特に低下するようなことはなく、しかも、前記ドーミングが過度な昇圧に対応する程度となった時点で、図2、図3に示す例では、図3(b)に実線で示す状態から図3(b)に仮想線で示す状態に密嵌の深さ位置がb1からb2にさらに浅くなって、密嵌代a1がさらに低減するか無くなり、あるいは隙間が生じる状態を得ながら、天板5、従って、図2、図3に示す例では内天板5bにおける内環状壁8の外周位置から外周側に進行する容器2の口2aの天面2cからの浮き上がり部が、通気経路21に近接するか通じることで容器2の内圧を即時に外部、つまり外気部へ抜けさせることができる。これにより、従来から得ている引圧に対する所定の密封機能を発揮しながら、容器2内の昇圧による天板5、従って、図2、図3の例では内天板5bまたは天板5aのドーミングを利用して昇圧に対する密封性を高めながらも、このような密封性が特に低下するようなことなしに過度な昇圧によるそれ以上のドーミング時に内圧を即時に外部へ抜けさせて、容器2内が再閉栓時の二次醗酵などによる過度に昇圧するのを防止することができる。
ここに、外環状壁9は、天板5の、従って、図2、図3に示す例では天板5a、内天板5bのドーミングに伴い容器2の口2aへの図6の例の場合のような、圧接代cおよびそれによる圧接力を生じるか、あるいは増すように設けたものであるのが好適であり、キャップCの過度な昇圧防止機能を、密封性を低下させることなくより確実に発揮することができる。また、通気経路21は内天板5bの上下面に通じるスリット形状とすることもできる。
図1〜図3に示す例について、さらに詳述する。キャップ本体1の天板5aとパッキン11の内天板5bとの間には粗面接触部や凹部による空隙などで形成するエアギャップ16を設けてある。これにより、キャップ本体1の開栓、閉栓に際して、パッキン11が供回りするのを防止することができ、パッキン11と容器2の口2aとの間の摩擦を軽減して双方間の密封性能に悪影響するようなことを防止することができ、特に開栓時に容器2の口2aに吸着させられているパッキン11に供回り力が及んで開栓抵抗や早期開封の原因になるようことを防止することができる。エアギャップ16は図1〜図3に示す態様に限られることはない、粗面もパッキン11の供回りを防止するためにパッキン11の内天板5bの上面およびキャップ本体1の天板5aの下面間の接触面の少なくとも一方に設ければよいし、溝などによる空気導入路を単独に、あるいは複合して設けたりしてもよい。外環状壁9は、その内天板5bの外周縁から下方へ折れ曲がった折曲形状部をなしている。外環状壁9の内周面は下方に向け若干外広がりに適当角度(例えば、33°)に傾斜した傾斜面に形成され、下端面は軸線に対して直角な平面に形成されている。外面は、キャップ本体1の天板5aと胴部4とが形成する内側コーナー部の曲面に合わせて面取りされている。また、内天板5bの上面には、内、外環状壁8、9の間の位置、具体的には内環状壁8の付け根部外周の近傍部に、上方からの肉抜き22により薄肉部となった肉抜き部23を形成している。この肉抜き部23は周方向に連続した平面視で円形な環状をなしているが、これに限られることはなく、溝状、ホール上の肉抜き22を周方向に所定間隔で行った不連続形態であってもよい。また、キャップ本体1の胴部4の内周面には、雌ねじ3の最上位部分によって構成されたパッキン案内部24が一体成形して設けられており、開栓時に、このパッキン案内部24でパッキン11における外環状壁9の下端面 を持ち上げるように構成されている。
以上のように、パッキン11の外環状壁9が、内天板5bの外周縁から下方へ折れ曲がった折曲形状部をなし、その外面がキャップ本体1の天板5aおよび胴部4の周壁がなす内側コーナ部の曲面に合う面取り形状であることによって、前記天板5a、内天板5bのドーミングによる胴部4の上端部周壁が縮径するときの、キャップ本体1の胴部4の周壁上端部による外環状壁9を容器2の口2aの外周に押し付ける作用に遊びが無くなり、外環状壁9と容器2の口2aの外周との間に隙間があっても、外環状壁9に対する押圧量がそれを上まわって容器2の口2aに確実に押し付けて、前記昇圧に対する密封機能を保証することができ、閉栓時の外環状壁9の容器2の口2aの外周に対する接触を断っておけるのでその分だけ閉栓の抵抗を軽減することができる。特に、外環状壁9の内径や容器2の口2aの外径に製造上の寸法誤差があっても、外環状壁9が障害物になってパッキン11が容器2の口2aにきっちりと嵌まらなくなる虞がなくなる。この場合、内天板5bに形成された肉抜き部23のために、パッキン11の外環状壁9が容器2の口2aの中心方向に変形しやすくなっており、上記の押圧力によってパッキン11の外環状壁9が容器2の口2aの外周面にさらに押し付けられやすくなるし、閉栓抵抗を軽減することができる。
また、上記のパッキン11を用いたキャップCによれば、肉抜き部23の存在により、容器2が低温(例えば4〜5°C)で保管されていた場合でも、パッキン11の内天板5b外周縁の弾性を維持できる。従って、キャップCを開栓する際、図4に示すように、部分接続部6が破断すると同時に、パッキン案内部24がパッキン11の内天板5bの外周部下面、つまり外環状壁9の下面に当接しても、その当接の際に、前記破断による衝撃が内天板5b外周縁の肉抜き部23を変形基点とした弾性によって吸収緩和されることになり、当接時の衝撃が直ちに内環状壁8を持ち上げる力として作用しない。このため、部分接続部6が破断すると同時に気密が解除されるようなタイミングの開栓状態の発生を防止できる。
パッキン11の外環状壁9の下面は、上記のように軸線に対して直角な平面に形成することが、開栓時のパッキン11のすっぽ抜けを防止する剛性を得る上で望ましい。しかし、これに限られることはなく、パッキン案内部24を構成する雌ねじ3のねじ山傾斜角度に合わせて、水平面に対し適当角度(例えば30°)傾斜させてもよい。また、肉抜き部23の幅は、0.1〜1.5mm(好ましくは、0.3〜1.0mm)に設定される。それ以下の幅では、曲げに対する抵抗が大き過ぎ、それ以上では柔らか過ぎて、開栓時に、パッキン案内部24でパッキン11の外環状壁9の下端面を持ち上げたとき、内天板5bの外周部が上方へ折れ曲がってパッキン案内部24との係合が外れる所謂すっぽ抜けが発生しやすくなる。肉抜き部23における内天板5bの肉厚は、0.1〜0.6mm(好ましくは、0.2〜0.4mm)に設定される。それ以下では、ここを基点にした外周部分の曲げに対する抵抗が大き過ぎ、それ以上では柔らか過ぎて、開栓時に、すっぽ抜けが発生しやすくなる。
また、外環状壁9の内周面を、外拡がりに適当角度(例えば、33°)θで傾斜した傾斜面に形成しており、かつ、その下端面を、軸線に対して直角な水平面に形成すると共に、内角の内面を、容器2の口2aの外周コーナー部の曲面に合わせるように、円弧面に形成している。これにより、キャップCは容器2の内圧の上昇に伴って、天板5aにドーミングが生じた際には、このドーミングに伴うキャップ本体1における胴部4の周壁上部での縮径つまり収縮によって、その周壁上端部が外環状壁9を、Fなる押圧力で容器2の口2aの外周肩部、つまりコーナー部に対し即時に押圧することができ、前記内周の傾斜による影響なく容器5の昇圧に対する気密性を高く保持することができる。この際、パッキン11の内天板5bに肉抜き部23を形成したことで、外環状壁9が天板5a、内天板5bのドーミングに伴い容器2の口2aの中心に向けて弾性変形し易くなり、この結果、容器2の口2aにおける外周コーナー部に対する外環状壁9による気密機能が高くなり、さらに、肉抜き部23の存在によって上記の押圧力Fが内環状壁8に及び難くなることから、容器2の口2aの内周面に対する内環状壁8の気密機能も高く保持でき、本実施の形態のキャップCを、例えば既述した内容物が高温となるいわゆるホットパック用に採用するにしても、その容器5の気密性をより高め得る。
さらに、開栓時に部分接続部6が破断するまでの間におけるキャップCの開栓角度をBとし、雌ねじ3のリードをPとし、かつ、閉栓時の外環状壁9の下面とパッキン案内部24との間の距離をAとし、開栓時のパッキン案内部24による内天板5bの外周端部の弾性変形量をLとした場合、開栓時にパッキン案内部23が外環状壁9の下面に当接するまでの開栓角度、即ち、A/P×360°が部分接続部6の破断の開栓角度Bよりも小さくなるように、更に、開栓に伴って外環状壁9が距離L1だけ持ち上げられて、容器2の気密が解除されるまでの間における開栓角度、即ち、(A+L1+L)/P×360°がブリッジ切断の開栓角度Bよりも大きくなるように、外環状壁9の下方への曲げ形状寸法Hを設定している。要約すれば、A/P×360°<B<(A+L1+L)/P×360°なる要件を満足するように、外環状壁9の下方への曲げ形状寸法Hを設定している。
これにより、開栓に際して、キャップ本体1を開栓方向に回転させると、図4に示すように、係止部14の上端が図2に示す状態から図4に示すように係止凸条2dに当接して係合し、それ以上のピルファープルーフバンド7の持ち上げが阻止されることから、キャップ本体1の開栓方向へのさらなる回転に伴って、部分接続部6が既述のように破断されるが、この部分接続部6が破断されるまでの間に、図5に仮想線で示すように、及び、図5に示すように、パッキン案内部24がパッキン11の外環状壁9に当接し、さらなる開栓に伴って、パッキン案内部24がパッキン11を気密性を保持したまま持ち上げることになる。
この持ち上げに際して、図4に実線で示すように、パッキン11の内天板5bの外周端部は、変形量Lなる距離で上方に向けて弾性変形し、かつ、この弾性変形に伴って外環状壁9が上方に持ち上げられることもあるが、B<(A+L1+L)/P×360°に気密解除の開栓角度(リーク角度B1)を設定して、外環状壁9の持ち上げによる容器2の気密が解除される前に、部分接続部6を破断させるようにしているので、上記の弾性変形に伴っての外環状壁9の持ち上げによっては、容器2の気密が解除されることは一切ない。つまり、部分接続部6が破断するときの開栓角度Bよりも、リーク角度B1を大きくとることにより、部分接続部6の破断後に気密を解除する開栓機能を十分に満足させられる。
さらに開栓動作を続けると、図4に実線で示すように、容器2の気密が解除される前に、パッキン11の内天板5bの外周端部が弾性変形した状態で、外環状壁9の口2aからの抜け出しを伴いつつ、図4〜図5に示すように部分接続部6が破断されるのであり、さらに、パッキン案内部24によってパッキン11が持ち上げられて、図5に示す下側仮想線の状態から実線で示す状態を経て、上側仮想線で示すように、外側環状壁8の密嵌部8aが合計距離でL1の分だけ移動した時点で、即ち、B<(A+L1+L)/P×360°なる開栓角度で、容器2の気密が解除される。
要約すれば、A/P×360°<B<(A+L1+L)/P×360°なる要件を満足するように、開栓角度を設定したことで、先ずはパッキン案内部24が外環状壁9の下面に当接し、次いで部分接続部6が破断され、この後、外環状壁9による容器2の気密が解除されるのであって、上記の部分接続部6の破断に基づいて、キャップCの開栓の判断を下せる。
ここに、パッキン11はその内天板5bの外周部の肉抜き部23を基点にした弾性変形量Lは、素材の固有値であって、この実施の形態では、弾性変形量Lが0.4を示すポリエチレン系の樹脂によって成形している。これに対し、キャップ本体1はポリプロピレン製としてある。
最後に、このようなパッキン11における内天板5bの外環状壁9、および図6に示す天板5の外環状壁9は、その内天板5b、天板5からの垂直断面での屈曲形状、ないしは垂下形状と、外環状壁9の水平断面での円形な湾曲形状とによって、内天板5b、天板5のドーミングに対し一体的に追随する剛性が強く、既述の通気経路21は、それが外環状壁9の外回りから内環状壁8の側に径方向に延びるものであって、外環状壁9側の前記の剛性を低下させるような原因にはなりにくい。その径方向の長さに対し幅の方を同程度以下に設定するなどすれば十分であり、その幅は極く小さくても機能でき0.9mm前後として有効であった。また、通気経路21の存在が1箇所でもよいが内天板5bの周方向に偏って位置すると内天板5bの各種変形時に応力が集中して局部変形し万一にも機能不全や破損の原因となることが考えられるので、適度に均等配置することが好適となる。また、配置位置が点対称となると容器が倒立状態で傾斜面に落下するような場合、キャップ本体1の最初の落下衝突位置が通気経路21の配置位置であると、最初の落下衝突に際して容器2が反対側に転倒して最初の落下衝突位置と対称な位置にある通気経路21の部分が次の衝突位置となって、2つの通気経路21の配置位置に衝撃を受ける確率が高くなるので、これを避けるのに本実施の形態では5等配位置に通気経路21を設けている。当然ながら、通気経路21の幅は通気経路21の隣接の物どうしの間隔よりは小さく、具体的には1対8の比率としている。
また、キャップ本体1の図1、図2に示す例の天板5aないしは図6に示す例のキャップ本体1の天板5は、胴部4よりも厚くかつ中心部から胴部4までをほぼ等厚としてあり、これによって、それらのドーミングがそれらに一体の胴部4および外環状壁9に及びやすくなり、ドーミングを利用した昇圧に対する密封性、過度な昇圧を開放する安全性という相容れない機能をバランス良く設定通りに達成することが容易である。
本発明者は図1、図2に示すパッキン11における内天板5bの外環状壁9に溝状の通気経路21を形成しているキャップCの実施例の密封性能、過度の昇圧防止機能等について試験をした。試験は、500mL角ボトル、85℃ホットパック後に75℃×3分後シャワー殺菌し、浸漬方式による冷却、噛合いトルク200N・cm/仮締めトルク210N・cm/本締めトルク230N・cm(TL:20kgf/澁谷工業1ヘッドサーボキャッパー使用)のサンプル条件、内容量250mL、リシールトルク200N・cmで再栓(元々のキャッピング位置+約15°の閉栓)し、内圧は重曹法にてボトル内に炭酸ガスを発生させ、5、7、8kgf/cm2の内圧とするブローオフサンプル作成条件にて、再栓品の昇圧に対する密封性能と、未開栓品の引圧に対する密封性能とにつき、通気経路21のない現行品と比較評価したところ、試験品数に対する目標性能を満足する合格品数の割合は、下記の表1に示すガス洩れ試験結果の通り現行品に対し格段に優れている。また、上記したいずれの特性をも損なわない。
Figure 2006096396
また、急開栓時の昇圧によるキャップ飛び試験の結果については、現行品では内圧が5、7kgf/cm2と高まるほど、キャップ飛びの発生数が増加したのに対し、いずれも無しとキャップ飛びの問題が解消している。
さらに、引圧に対する1mの倒立落下後の密封性試験では現行品と同程度の密封性能を発揮している。
また、開栓トルク試験、部分接続部6の破断タイミングに対する開栓角度の関係値、開栓トルクチャート比較のそれぞれは現行品と同程度で変わりはない。
以上から、図1、図2に示す例のキャップCは引圧、昇圧に対する密閉性は現行品と同等の性能を確保した上で、過度の昇圧防止機能が向上していることがわかる。
本発明は、ペットボトルで代表されるプラスチック製の容器に広く普及利用されているようなプリファープルーフ機能を有したキャップに実用でき、特に、二次醗酵するような飲料に対して、密封性を確保し、過度な昇圧を防止する。
本発明の実施の形態に係る容器のキャップの1つの例を示す分解断面図である。 図1のキャップの閉栓状態を示す断面図およびその一部の拡大図である。 図2の閉栓状態のキャップにおける昇圧に対する密閉作用、および過度な昇圧の防止の作用についての説明図である。 図2の閉栓状態のキャップの開栓時のパッキンの持ち上げタイミングを示す説明図である。 図2の閉栓状態のキャップの開栓時の気密解除のタイミングを示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る容器のキャップの別の例を示す要部の断面図である。
符号の説明
1 キャップ本体
2 容器
2a 口
2b 雄ねじ
2c 天面
3 雌ねじ
4 胴部
5 天板
5a 天板
5b 内天板
6 部分接続部
7 ピルファープルーフバンド
8 内環状壁
9 外環状壁
11 パッキン
21 通気経路
23 肉抜き部
24 パッキン案内部

Claims (11)

  1. 天板とこの天板の外周に筒状に連続し内周に容器の口の外周に螺子嵌合する雌ねじを持つ胴部とを有したキャップ本体と、このキャップ本体の胴部にキャップ本体の開栓に伴い切り離しを図る部分接続部で繋がるピルファプルーフバンドとを備え、キャップ本体の天板から下方に延びて容器の口の内周に密嵌合する内環状壁および容器の口の外周における少なくとも肩部に対して少なくとも対向する外環状壁を有し、この外環状壁の容器の口との対向環状域の少なくとも内面側に、外環状壁の外回りから前記内環状壁側へ径方向に延びた通気経路を設けたことを特徴とする容器のキャップ。
  2. 天板とこの天板の外周に筒状に連続し内周に容器の口の外周に螺子嵌合する雌ねじを有した胴部とを備えたキャップ本体と、このキャップ本体の胴部にキャップ本体の開栓に伴い切り離しを図る部分接続部で繋がるピルファープルーフバンドとを備え、キャップ本体の天板から下方に延びて容器の口の内周に密嵌合する内環状壁および容器の口の外周における少なくとも肩部に対して少なくとも対向し、容器内の昇圧による天板の外部へ膨らむドーミングに伴い容器の口への圧接力を生じるか増すように設けた外環状壁を有し、この外環状壁の容器の口との対向環状域の少なくとも内面側に、外環状壁の外回りから前記内環状壁側へ径方向に延びた通気経路を設けたことを特徴とする容器のキャップ。
  3. 外環状壁および内環状壁は、キャップ本体の天板に一体に設けられている請求項1、2のいずれか1項に記載の容器のキャップ。
  4. 外環状壁および内環状壁は、キャップ本体の天板の内側に配した別体のパッキンが形成している内天板に設けられている請求項1、2のいずれか1項に記載の容器のキャップ。
  5. パッキンは、その内天板の内、外環状壁間に上面側からの肉抜き部を形成した請求項4に記載の容器のキャップ。
  6. 外環状壁は、パッキンの内天板の外周縁に沿った下方への折曲形状部である請求項4、5のいずれか1項に記載の容器のキャップ。
  7. 外環状壁は、キャップ本体の胴部内面に近接または接触している請求項1〜6のいずれか1項に記載の容器のキャップ。
  8. キャップ本体の天板とパッキンの内天板との間にはエアギャップが設けられている請求項4〜7のいずれか1項に記載の容器のキャップ。
  9. 容器の口の天面に載る内天板と、この内天板から下方に延びて容器の口の内周に密嵌合する内環状壁および容器の口の外周における少なくとも肩部に対して少なくとも対向する外環状壁を有し、この外環状壁の容器の口との対向環状域の少なくとも内面側に、外環状壁の外回りから前記内環状壁側へ径方向に延びた通気経路を設けたことを特徴とする容器のキャップのパッキン。
  10. 容器の口の天面に載る内天板と、この内天板から下方に延びて容器の口の内周に密嵌合する内環状壁および容器の口の外周における少なくとも肩部に対して少なくとも対向し、容器内の昇圧による内天板に組み合わさっているキャップ本体の天板の外部へ膨らむドーミングに伴い容器の口への圧接力を生じるか増すように設けた外環状壁を有し、この外環状壁の容器の口との対向環状域の少なくとも内面側に、外環状壁の外回りから前記内環状壁側へ径方向に延びた通気経路を設けたことを特徴とする容器のキャップのパッキン。
  11. 外環状壁は、それを用いた請求項1〜6のいずれか1項に記載のキャップ本体の胴部の内面に近接または接触している請求項9、10のいずれか1項に記載の容器のキャップのパッキン。
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