JP2006095541A - 加工装置および加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工時の油圧シリンダのストロークを短縮し、設備の小型化およびサイクルタイムの短縮を可能とする加工装置を提供する。
【解決手段】加工装置1に、被加工物100をセットした状態を保持可能な複数の金型2・2と、該金型と切り離されており、金型に圧力を付与する油圧シリンダ3と、該油圧シリンダが金型に圧力を付与可能な位置である加工位置200と、該加工位置から退避した位置である退避位置310・320と、の間で金型を移動させる移動手段4と、を具備した。
【選択図】図1

Description

本発明は、金型に被加工物をセットし、該金型に圧力を付与することにより、被加工物を所定の形状に塑性変形させる(金型のキャビティに対応する形状に成形する)加工装置および加工方法に関する。
従来、金型に被加工物をセットし、該金型に圧力を付与することにより、被加工物を所定の形状に塑性変形させる加工装置および加工方法は公知となっている。
このような加工装置のうち、油圧シリンダにより金型に圧力を付与する加工装置の設備の大きさ、および、サイクルタイム(一回の加工に要する時間)を決める重要な因子の一つとして、油圧シリンダのストロークが挙げられる。
加工時の油圧シリンダのストロークは、金型に圧力を付与する正味のストロークだけでなく、被加工物を金型から出し入れするために該金型を開口させるためのストロークと、油圧シリンダの破損防止のためのストロークとを加えたものである。
被加工物の形状が油圧シリンダの伸縮方向に長い場合、油圧シリンダのストロークが被加工物を加工するためのストロークよりもかなり長くなり、油圧シリンダ自体が長尺化する場合がある。
加工時の油圧シリンダのストロークが大きくなると、該油圧シリンダの伸縮時に油圧シリンダに供給され、あるいは油圧シリンダから排出される作動油の量が多くなる。そのため、油圧シリンダの伸縮に要する時間および油圧シリンダが金型に所定の圧力を付与するのに要する時間が長くなり、結果として、一回の加工を行うのに要する時間であるサイクルタイムが長くなる。
従って、当該サイクルタイムを短縮するためには、大型の油圧ユニット(油圧ポンプや該ポンプを駆動するモータ、作動油の貯溜容器等からなる)を設ける必要が生じ、装置の大型化、設備コストの増大を招くという問題がある。
上記問題を解決すべく、油圧シリンダのストロークの短縮化を図った加工装置としては、特許文献1に記載の加工装置が挙げられる。
特許文献1に記載の加工装置は、複数対の成形型(金型)を型閉め・型開き方向、すなわち油圧シリンダの伸縮方向に直列に連ねるとともに、該複数対の成形型の上型または下型を型閉め、型開き位置から外れた位置に移動可能としたものである。
特開2002−178194号公報
しかし、特許文献1に記載の加工装置は、例えば成形型の上型が雄型、下型が雌型の場合、少なくとも雄型のコア部分が雌型の開口部よりも上方となる位置まで上方に移動させてからでなければ、上型または下型を型閉め・型開き位置から外れた位置に移動させることができない。従って、被加工物の形状が型閉め・型開き方向に長い形状の場合には、油圧シリンダのストロークを短くすることができないという問題がある。
本発明は以上の如き状況に鑑み、加工時の油圧シリンダのストロークを短縮し、設備の小型化およびサイクルタイムの短縮を可能とする加工装置を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
被加工物をセットした状態を保持可能な複数の金型と、
該金型と切り離されており、金型に圧力を付与する油圧シリンダと、
該油圧シリンダが金型に圧力を付与可能な位置である加工位置と、該加工位置から退避した位置である退避位置と、の間で金型を移動させる移動手段と、
を具備するものである。
請求項2においては、
前記金型は、
前記油圧シリンダにより押し下げられる上型と、
被加工物を収容する下型と、
該下型に対する該上型の姿勢を規制する規制部材と、
を具備するものである。
請求項3においては、
前記加工位置から前記退避位置に移動した金型から、加工後の被加工物を取り出す取り出し手段を具備するものである。
請求項4においては、
前記退避位置に配置された金型に加工前の被加工物をセットするセット手段を具備するものである。
請求項5においては、
被加工物をセットした状態を保持可能な複数の金型を用いた加工方法であって、
該金型と切り離された油圧シリンダが該金型に圧力を付与可能な位置である加工位置と、該加工位置から退避した位置である退避位置と、の間で該金型を移動させるものである。
請求項6においては、
前記金型は、
前記油圧シリンダにより押し下げられる上型と、
被加工物を収容する下型と、
該下型に対する該上型の姿勢を規制する規制部材と、
を具備するものである。
請求項7においては、
前記油圧シリンダにより前記加工位置に配置された金型に圧力を付与する作業と、
前記退避位置に配置された金型から加工後の被加工物を取り出す作業と、
を並行して行うものである。
請求項8においては、
前記油圧シリンダにより前記加工位置に配置された金型に圧力を付与する作業と、
前記退避位置に配置された金型に加工前の被加工物をセットする作業と、
を並行して行うものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、加工時の油圧シリンダのストロークを短縮し、装置全体を小型化することが可能となる。
請求項2においては、金型に被加工物をセットした状態を容易に保持することが可能であるとともに、金型に圧力が付与される際の下型に対する上型の姿勢が安定し、加工後の被加工物の寸法精度を確保することが可能である。
請求項3においては、加工位置に配置されている金型に圧力を付与している間に、退避位置に配置されている金型から加工後の被加工物を取り出すことができ、複数の被加工物に係るサイクルタイムをオーバーラップさせて加工することが可能である。結果として、生産性が向上する。
請求項4においては、加工位置に配置されている金型に圧力を付与している間に、退避位置に配置されている金型に加工前の被加工物をセットすることができ、複数の被加工物に係るサイクルタイムをオーバーラップさせて加工することが可能である。結果として、生産性が向上する。
請求項5においては、加工時の油圧シリンダのストロークを短縮し、当該加工方法に係る装置全体を小型化することが可能となる。
請求項6においては、金型に被加工物をセットした状態を容易に保持することが可能であるとともに、金型に圧力が付与される際の下型に対する上型の姿勢が安定し、加工後の被加工物の寸法精度を確保することが可能である。
請求項7においては、加工位置に配置されている金型に圧力を付与している間に、退避位置に配置されている金型から加工後の被加工物を取り出すことができ、複数の被加工物に係るサイクルタイムをオーバーラップさせて加工することが可能である。結果として、生産性が向上する。
請求項8においては、加工位置に配置されている金型に圧力を付与している間に、退避位置に配置されている金型に加工前の被加工物をセットすることができ、複数の被加工物に係るサイクルタイムをオーバーラップさせて加工することが可能である。結果として、生産性が向上する。
以下では、図1、図2および図3を用いて本発明の加工装置の実施の一形態である加工装置1について説明する。
加工装置1は被加工物100を加工する装置であり、主に金型2・2、油圧シリンダ3、移動手段4、ロボット5・5等で構成される。
被加工物100は、加工装置1により加工される金属材料からなる部品等であり、本実施例の場合、自動車のデファレンシャルギアを構成する部材の一つであるサイドギアである。
本出願中における「加工」とは、金型に被加工物をセットし、該金型に圧力を付与することにより被加工物を金型のキャビティに対応する所定の形状に塑性変形させること、を指すものとする。また、当該「加工」時の温度は限定されず、熱間加工、温間加工、冷間加工を含むものとする。
これに関連して、図1、図2および図3においては金型2・2および該金型2・2にセットされる被加工物100・100の温度を制御する手段、例えば、加熱ヒータや冷却水路および温度センサ等の測温手段、を説明の便宜上省略する。
以下では、金型2の詳細構成について説明する。
金型2は主に上型21、下型22、規制部材23を具備する。本実施例の加工装置1には、同型の金型2が二つ設けられている。
上型21は油圧シリンダ3により下方に押し下げられる略円筒状の部材である。
下型22はその上面に内部空間たるキャビティが形成された部材であり、該キャビティに加工前の被加工物100を収容する。下型22のキャビティの形状は加工後の被加工物100の下半部の形状に対応している。上型21は、下型22のキャビティに収容された被加工物100の上方に載置される。
以後、本実施例において、「被加工物をセットした状態」とは、下型22のキャビティに加工前の被加工物100を収容し、該被加工物100の上方に上型21を載置した状態を指すものとする。
後で詳述する油圧シリンダ3により上型21を下型22に向かって押し下げると、被加工物100は該キャビティに押し付けられ、下型22のキャビティの形状、および上型21において被加工物100と接触している部分の形状、すなわち、上型21の下端面および内周面の下部の形状、に沿って塑性変形する。結果として、上型21により被加工物100の上半部が成形され、下型22により被加工物100の下半部が成形される。
規制部材23は下型22に対する上型21の姿勢を規制する部材である。
ここで、「姿勢を規制する」とは、金型2に圧力が付与され、上型21が下型22に向かって押し下げられる際の下型22に対する上型21の姿勢を一定の状態に保持することを指す。
本実施例の場合、被加工物100の具体例であるサイドギアの形状は、下型22に対する上型21の進退方向と略一致する中心軸を有する回転体である。
規制部材23は上型21に摺動可能に外嵌可能な略円筒形状の部材であり、規制部材23の中心軸と、下型22のキャビティに形成された加工後の被加工物100の形状の中心軸と、が略一致するように下型22の上面に固設される。
なお、本実施例の場合は、規制部材23の内部で上型21が軸回転しても加工後の被加工物100の形状は略同じであるが、被加工物の形状によっては下型22に対する上型21の軸回転も規制しなければならないケースもある。このような場合には、規制部材23と上型21との摺動面において、一方にキーを形成し、他方に該キーを収容するキー溝を形成することにより、規制部材23に対して上型21を摺動可能かつ軸回転不能とすることが可能である。
このように構成することにより、金型2に被加工物100をセットした状態を容易に保持することが可能であるとともに、金型2に圧力が付与される際の上型21の姿勢が安定し、加工後の被加工物100の寸法精度を確保することが可能である。
以下では、油圧シリンダ3の詳細構成について説明する。
油圧シリンダ3は、金型2に圧力を付与するものである。油圧シリンダ3は主に、シリンダ部31、シリンダロッド32、当接部材33等で構成される。
シリンダ部31は内部に空間が形成され、上下端面が閉塞された略円筒形状の部材であり、その内部に気密的に摺動可能な図示せぬピストンを収容する。
シリンダロッド32は棒状の部材であり、その一端(上端)が上記ピストンに固設され、シリンダ部31の下端面から外部に突出している。このとき、シリンダロッド32とシリンダ部31の下端面とは気密的に摺動可能である。
当接部材33はシリンダロッド32の他端(下端)に固設された略円盤形状の部材である。本実施例の場合、油圧シリンダ3は、シリンダロッド32を下方に移動させていき、当接部材33を金型2の上型の上端面に上方より当接させ、更にシリンダロッド32を下方に移動させて上型21を下型22に向かって押し下げることにより、金型2に圧力を付与する。
本実施例の当接部材33は金型2の上型21および下型22には固設されておらず、油圧シリンダ3は金型2から切り離されている。
従って、油圧シリンダ3のシリンダロッド32を上方に移動させると、当接部材33は金型2の上型21から離間する。
以下では、移動手段4の詳細構成について説明する。
移動手段4は主に加工台41、スライド部材42等で構成される。
加工台41は油圧シリンダ3の下方に設けられる台である。加工台41の下半部には油圧ユニット34が収容される。油圧ユニット34はポンプ、該ポンプを駆動するモータ、作動油を貯溜する貯溜容器等からなり、作動油を油圧シリンダ3に圧送してシリンダロッド32を上方または下方に移動させる。
スライド部材42は加工台4の上面に設けられ、該上面において図1中の左右方向(矢印Aの方向)に往復移動可能な板状の部材である。スライド部材42の移動は図示せぬ駆動部により行われる。スライド部材42の上面には、二つの金型2・2(より厳密には、下型22・22)が、スライド部材42の移動方向(矢印Aの方向)に並んで固定される。従って、スライド部材42および金型2・2は一体的に移動する。
移動手段4は、油圧シリンダ3の下方に位置する。そして、スライド部材42が図1中の右端に移動した時には、スライド部材42に固定されている二つの金型2・2のうち、左側の金型2が油圧シリンダ3の直下となる位置に配置され、右側の金型2は油圧シリンダ3の直下から右側にずれた位置に配置される。また、スライド部材42が図1中の左端に移動した時には、スライド部材42に固定されている二つの金型2・2のうち、右側の金型2が油圧シリンダ3の直下となる位置に配置され、左側の金型2は油圧シリンダ3の直下から左側にずれた位置に配置される。
油圧シリンダ3の直下となる位置は、油圧シリンダ3のシリンダリッド32を下方に移動させることにより、油圧シリンダ3の直下に配置された金型2の上型21を下方に押し下げて金型2に圧力を付与することが可能な位置である。以下、当該位置を加工位置200とする。
また、スライド部材42が図1中の右端に移動した時に右側の金型2が配置される位置、および、スライド部材42が図1中の左端に移動した時に左側の金型2が配置される位置は、油圧シリンダ3により金型2に圧力を付与することができない位置、すなわち、加工位置200から退避した位置である。以下、当該位置をそれぞれ退避位置310・320という。
従って、移動手段4は、油圧シリンダ3が金型2に圧力を付与可能な位置である加工位置200と、該加工位置200から退避した位置である退避位置310・320と、の間で金型2・2を移動させるものである。
なお、移動手段の構成は、本実施例の移動手段4の構成に限定されず、金型を加工位置と退避位置との間で移動させることが可能であれば良い。
移動手段の別実施例としては、三つ以上の金型を平面上に列状に並べ、これらを列の長手方向にスライドさせるものや、旋回可能な円盤上の同一円周上、すなわち、該円盤の旋回中心から等距離となる位置に複数の金型を設け、円盤を旋回させるもの等が挙げられる。
以下では、ロボット5の詳細構成について説明する。本実施例の加工装置1は、同型のロボット5を二つ具備し、図1中においてそれぞれ加工台41の左右に配置している。
加工台41の右側に配置されたロボット5は、加工位置200から退避位置310に移動した右側の金型2から、加工後の被加工物100を取り出す取り出し手段としての機能と、退避位置310に配置された右側の金型2に加工前の被加工物100をセットするセット手段としての機能と、を兼ねるものである。
同様に、加工台41の左側に配置されたロボット5は、加工位置200から退避位置320に配置された左側の金型2から、加工後の被加工物100を取り出す取り出し手段としての機能と、退避位置320に配置された左側の金型2に加工前の被加工物100をセットするセット手段としての機能と、を兼ねるものである。
退避位置310および退避位置320の上方にはシリンダロッド32および当接部材33が無いので、退避位置310および退避位置320に配置されている金型2に加工前の被加工物100をセットしたり、当該金型2から加工後の被加工物100を取り出したりするために金型2を大きく開口することが可能である。また、ロボット5・5は、金型2の上型21および被加工物100を把持して昇降可能な程度の持ち上げ力を有していれば良く、その昇降速度を十分大きくすることが可能である。
従って、加工位置200に配置されている金型2に圧力を付与している間に、退避位置310または退避位置320に配置されている金型2に被加工物100をセットしたり、該金型2から被加工物100を取り出したりすることができ、複数の被加工物に係るサイクルタイムをオーバーラップさせて加工することが可能であり、生産性が向上する。
なお、本実施例のロボット5・5は、加工位置から退避位置に移動した金型から加工後の被加工物を取り出す取り出し手段と、退避位置に配置された金型に加工前の被加工物をセットするセット手段と、を兼ねるものであるが、該取り出し手段とセット手段とを別体としても良い。
以上の如く、本発明の加工装置の実施の一形態である加工装置1は、
被加工物100をセットした状態を保持可能な二つの金型2・2と、
該金型2・2と切り離されており、金型2・2に圧力を付与する油圧シリンダと、
該油圧シリンダ3が金型2・2に圧力を付与可能な位置である加工位置200と、該加工位置200から退避した位置である退避位置310・320と、の間で金型2・2を移動させる移動手段4と、
を具備する。
このように構成することにより、金型2から加工後の被加工物100を取り出す作業、および、金型2に加工前の被加工物100をセットする作業、を退避位置310・320で行うことが可能であり、加工位置200において金型2を大きく開口させる、すなわち、加工位置200においてシリンダロッド32を上方に大きく移動させ、油圧シリンダ3を収縮させることにより金型2の上型21を下型22から離間させる必要が無い。
従って、加工時の油圧シリンダ3のストロークを、図2中のLに示す如く、金型2に圧力を付与する正味のストロークと、加工位置200に配置された金型2を退避位置310または退避位置320に退避させる(本実施例の場合、左右方向に移動させる)ために上型21から当接部材33を離間させるためのストロークと、を合わせたもののみとし、加工時の油圧シリンダ3のストロークを短縮することが可能である。
結果として、油圧シリンダ3に作動油を圧送する油圧ユニット等を小型化し、装置全体を小型化することが可能となる。これは設備導入時のイニシャルコストおよびランニングコストの削減、および省エネルギー化にも寄与する。
また、加工時の油圧シリンダ3のストロークを短縮することにより、サイクルタイムを短縮する、言い換えれば、生産性を向上させることも可能である。
なお、本発明の加工装置に具備される金型の個数については、本実施例の加工装置の如く二個に限定されず、三個以上でも良い。
また、本発明の加工装置において加工位置で同時に圧力が付与される金型の個数は、本実施例の如く一個に限定されず、二個以上でも良い。例えば、四個の金型を一列に並べて移動可能とし、油圧シリンダにより同時に二つの金型に圧力を付与可能としても良い。
さらに、本発明の加工装置に具備される油圧シリンダの個数については、本実施例の加工装置の如く一個に限定されず、複数個でも良い。
また、本実施例では、加工装置1に具備される金型2・2を同型としたが、異なる形状の被加工物を加工する複数の金型を具備しても良い。この場合、一つの加工装置で複数種類の形状の異なる被加工物を同時に加工することが可能である。
結果として、従来の鍛造機等の加工装置の如き同一形状の被加工物を大量に加工するロット生産を行わずに、少量他品種の加工が可能となるとともに、いわゆる中間在庫品を削減することが可能となる。
また、従来の鍛造機等の加工装置は、被加工物の向きを決め、加工するために被加工物の向きを決める位置と、被加工物を加工する位置の両方が形成され、さらに両位置の間で被加工物を移動させる機構が設けられた金型を使用していた。そのため、金型自体の重量が大きくなり、交換作業に要する時間が長くなったり、専用のダイセットチェンジャー等の交換装置を用意しなければならない等、金型の交換作業の作業性が良くないという問題があった。
これに対して、本発明の実施の一形態である加工装置1の金型2は、金型内で被加工物を移動させる機構を必要としないため、金型自体を小型化、軽量化することが可能である。従って、金型交換時の作業性に優れる。
また、本発明の加工装置の実施の一形態である加工装置1の金型2は、
油圧シリンダ3により押し下げられる上型21と、
被加工物100を収容する下型22と、
下型22に対する上型21の姿勢を規制する規制部材23と、
を具備する。
このように構成することにより、金型2に被加工物100をセットした状態を容易に保持することが可能であるとともに、加工後の被加工物100の寸法精度を確保することが可能である。
なお、本実施例では下型22と規制部材23とを別体としたが、下型22と規制部材23とを一体としても略同様の効果を奏する。
また、本発明の加工装置の実施の一形態である加工装置1は、
加工位置200から退避位置310および退避位置320に移動した金型2から、加工後の被加工物100を取り出す取り出し手段としての機能を有するロボット5・5を具備する。
このように構成することにより、加工位置200に配置されている金型2に圧力を付与している間に、退避位置310および退避位置320に配置されている金型2から加工後の被加工物100を取り出すことができ、複数の被加工物に係るサイクルタイムをオーバーラップさせて加工することが可能である。結果として、生産性が向上する。
また、本発明の加工装置の実施の一形態である加工装置1は、退避位置310および退避位置320に配置された金型2に加工前の被加工物100をセットするセット手段としての機能を有するロボット5・5を具備する。
このように構成することにより、加工位置200に配置されている金型2に圧力を付与している間に、退避位置310および退避位置320に配置されている金型2に加工前の被加工物100をセットすることができ、複数の被加工物に係るサイクルタイムをオーバーラップさせて加工することが可能である。結果として、生産性が向上する。
以下では、加工装置1による被加工物100の加工方法について説明する。
初期状態として、右側の金型2に加工前の被加工物100がセットされ、左側の金型2にセットされた被加工物100が加工された状態であるものとする。
まず、スライド部材42を左端に移動させる。そして、油圧シリンダ3のシリンダロッド32を下方に移動させ、加工位置200に配置された右側の金型2の上型21を下型22に向かって押し下げて、右側の金型2に圧力を付与し、右側の金型2にセットされた被加工物100を加工する。また、左側のロボット5により、加工位置200から退避位置320に移動した左側の金型2から加工後の被加工物100を取り出し、退避位置320に配置された左側の金型2に加工前の被加工物100をセットする。
所定時間経過後、油圧シリンダ3のシリンダロッド32を上方に移動させ、加工位置200に配置された右側の金型2の上型21から当接部材33を離間させる。
次に、スライド部材42を右端に移動させる。そして、油圧シリンダ3のシリンダロッド32を下方に移動させ、加工位置200に配置された左側の金型2の上型21を下型22に向かって押し下げて、左側の金型2に圧力を付与し、左側の金型2にセットされた被加工物100を加工する。また、左側のロボット5により、加工位置200から退避位置310に移動した右側の金型2から加工後の被加工物100を取り出し、加工前の被加工物100をセットする。
所定時間経過後、油圧シリンダ3のシリンダロッド32を上方に移動させ、加工位置200に配置された左側の金型2の上型21から当接部材33を離間させる。
上記の動作を繰り返すことにより、左右の金型2・2で交互に被加工物100を加工することが可能である。
以上の如く、加工装置1による被加工物100の加工方法は、
被加工物100をセットした状態を保持可能な二つの金型2・2を用いた加工方法であって、
該金型2・2と切り離された油圧シリンダ3が該金型2・2に圧力を付与可能な位置である加工位置200と、該加工位置200から退避した位置である退避位置310・320と、の間で該金型2・2を移動させるものである。
このように構成することにより、加工時の油圧シリンダ3のストロークを、図2中のLに示す如く、金型2に圧力を付与する正味のストロークと、加工位置200に配置された金型2を退避位置310または退避位置320に退避させる(本実施例の場合、左右方向に移動させる)ために上型21から当接部材33を離間させるためのストロークと、を合わせたもののみとし、加工時の油圧シリンダ3のストロークを短縮することが可能である。
結果として、油圧シリンダ3に作動油を圧送する油圧ユニット等を小型化し、装置全体を小型化することが可能となる。
また、加工時の油圧シリンダ3のストロークを短縮することにより、サイクルタイムを短縮する、言い換えれば、生産性を向上させることも可能である。
なお、本発明の加工方法に用いられる金型の個数については、本実施例の加工方法の如く二個に限定されず、三個以上でも良い。
また、本発明の加工方法において加工位置で同時に圧力が付与される金型の個数は、本実施例の如く一個に限定されず、二個以上でも良い。例えば、四個の金型を一列に並べて移動可能とし、油圧シリンダにより同時に二つの金型に圧力を付与可能としても良い。
さらに、本発明の加工方法に用いられる加工装置に具備される油圧シリンダの個数については、本実施例の如く一個に限定されず、複数個でも良い。
また、加工装置1による被加工物100の加工方法に用いられる金型2は、
油圧シリンダ3により押し下げられる上型21と、
被加工物100を収容する下型22と、
下型22に対する上型21の姿勢を規制する規制部材23と、
を具備する。
このように構成することにより、金型2に被加工物100をセットした状態を容易に保持することが可能であるとともに、加工後の被加工物100の寸法精度を確保することが可能である。
なお、本実施例では下型22と規制部材23とを別体としたが、下型22と規制部材23とを一体としても略同様の効果を奏する。
また、加工装置1による被加工物100の加工方法は、
油圧シリンダ3により加工位置200に配置された金型2に圧力を付与する作業と、
退避位置310・320に配置された金型2から加工後の被加工物100を取り出す作業と、
を並行して行うものである。
このように構成することにより、加工位置200に配置されている金型2に圧力を付与している間に、退避位置310および退避位置320に配置されている金型2から加工後の被加工物100を取り出すことができ、複数の被加工物に係るサイクルタイムをオーバーラップさせて加工することが可能である。結果として、生産性が向上する。
また、加工装置1による被加工物100の加工方法は、
油圧シリンダ3により加工位置200に配置された金型2に圧力を付与する作業と、
退避位置310・320に配置された金型2に加工前の被加工物100をセットする作業と、
を並行して行うものである。
このように構成することにより、加工位置200に配置されている金型2に圧力を付与している間に、退避位置310および退避位置320に配置されている金型2に加工前の被加工物100をセットすることができ、複数の被加工物に係るサイクルタイムをオーバーラップさせて加工することが可能である。結果として、生産性が向上する。
本発明の加工装置の実施の一形態を示す側面一部断面図。 本発明の加工装置の実施の一形態を示す要部側面一部断面図。 本発明の加工装置の実施の一形態を示す平面図。
符号の説明
1 加工装置
2 金型
3 油圧シリンダ
4 移動手段
100 被加工物
200 加工位置
310 退避位置
320 退避位置

Claims (8)

  1. 被加工物をセットした状態を保持可能な複数の金型と、
    該金型と切り離されており、金型に圧力を付与する油圧シリンダと、
    該油圧シリンダが金型に圧力を付与可能な位置である加工位置と、該加工位置から退避した位置である退避位置と、の間で金型を移動させる移動手段と、
    を具備することを特徴とする加工装置。
  2. 前記金型は、
    前記油圧シリンダにより押し下げられる上型と、
    被加工物を収容する下型と、
    該下型に対する該上型の姿勢を規制する規制部材と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記加工位置から前記退避位置に移動した金型から、加工後の被加工物を取り出す取り出し手段を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加工装置。
  4. 前記退避位置に配置された金型に加工前の被加工物をセットするセット手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の加工装置。
  5. 被加工物をセットした状態を保持可能な複数の金型を用いた加工方法であって、
    該金型と切り離された油圧シリンダが該金型に圧力を付与可能な位置である加工位置と、該加工位置から退避した位置である退避位置と、の間で該金型を移動させることを特徴とする加工方法。
  6. 前記金型は、
    前記油圧シリンダにより押し下げられる上型と、
    被加工物を収容する下型と、
    該下型に対する該上型の姿勢を規制する規制部材と、
    を具備することを特徴とする請求項5に記載の加工方法。
  7. 前記油圧シリンダにより前記加工位置に配置された金型に圧力を付与する作業と、
    前記退避位置に配置された金型から加工後の被加工物を取り出す作業と、
    を並行して行うことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の加工方法。
  8. 前記油圧シリンダにより前記加工位置に配置された金型に圧力を付与する作業と、
    前記退避位置に配置された金型に加工前の被加工物をセットする作業と、
    を並行して行うことを特徴とする請求項5から請求項7までのいずれか一項に記載の加工方法。
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