JP2006095044A - 遊技データ管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 管理装置6は、パチンコ遊技機1からの信号及び台間玉貸機からの売上信号に基づいて各パチンコ遊技機1における持玉を求め、計数機7で計数が行われたときは、計数値と持玉とを比較し、許容範囲を上回って異なっていたときは、不正が発生したことを報知する。ここで、持玉の精度を高めるために売上が発生したときは、持玉を初期化するようにしているものの、プリペイドカードの使用時の制限により、遊技客によっては、多数の持玉がある状態でプリペイドカードの残り金額を使い切ってしまうことがあり、計数値と持玉とが異なる。そこで、管理装置6は、持玉が設定値(+500)以上の状態で売上が発生したときは、持玉履歴を作成し、計数時に計数値と持玉とが異なったときは、直前の非照合の持玉履歴が示す持玉を現在の持玉に加算して照合を行う。
【選択図】 図1
Description
前者の場合は、持玉がない状態でしか売上が発生しないという条件が前提となり、また、後者の場合は、台移動は少量の持玉であっても禁止という条件が前提となる。
また、プリペイドカードの清算機を設置している遊技店も存在するものの、清算機まで一々出向いて清算するのは面倒である。さらに、遊技玉を景品に交換する際の交換レートは等価交換に近くなっている。
このように持玉が不正確となる結果、計数機による遊技媒体の計数値と持玉の比較も不正確となり、ゴト行為の検出精度が低下してしまって遊技店が不利益を被る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、遊技機毎の持玉の検出精度を高めることができる遊技データ管理システムを提供することにある。
また、前記記憶手段は、持玉が設定値以上の状態で前記貸出手段が売上を通知することにより所定条件が成立してから、前記記憶手段が記憶している直前の持玉を前記照合手段が照合するまでの期間に売上が発生したときに所定条件が成立したとするようにしてもよい(請求項3)。
前記照合手段は、前記記憶手段が記憶している複数の遊技機の持玉を照合基準として照合を行うようにしてもよい(請求項5)。
そして、照合手段は、照合結果が所定の許容範囲内で一致した場合は計数手段の清算動作を許可するので、計数手段による清算動作が行われる。
しかしながら、請求項1の発明によれば、照合手段は、照合結果が所定の許容範囲内で一致しない場合において記憶手段が記憶している直前の持玉が未照合のときは、その持玉を照合基準に加えて再照合を行うので、最新の持玉が計数手段による計数値と異なっているにしても、照合を正しく行うことができるようになる。このような照合の結果、照合結果が所定の許容範囲内で一致した場合は計数手段の清算動作が許可される。また、照合手段は、照合すべき持玉がなくなったときは、不正が行われたと判断して不正を報知する。従って、遊技店の従業員は、照合手段により不正が報知されたときは、計数手段で計数している遊技客が不正している可能性があると判断して適切に対処する。
しかしながら、請求項2の発明によれば、遊技客が設定値以上の持玉がある状態で貸出手段から遊技媒体の貸出しを受けた場合は、記憶手段に持玉が記憶されるので、遊技客が、持玉がある状態で貸出手段から遊技媒体の貸出しを受けた場合であっても、その時点で確定した持玉を照合基準に加算することができ、持玉の照合を確実に行うことができる。
しかしながら、請求項3の発明によれば、記憶手段は、持玉が設定値以上の状態で貸出手段が売上を通知することにより所定条件が成立した以降に、持玉が設定値未満の状態で売上が発生したときに所定条件が成立したとするので、遊技客が、持玉が設定値以上の状態で貸出手段から遊技媒体の貸出しを受けた後に、持玉が少量の状態で貸出手段から遊技媒体の貸出しを受けた場合であっても、その時点で確定した持玉を照合対象に含めることができ、持玉の照合を確実に行うことができる。
請求項5の発明によれば、遊技客が持玉を持って複数の遊技機を移動した場合であっても、計数手段の計数値と持玉とを精度よく一致させることができる。
以下、本発明をパチンコ遊技機の遊技データの管理システムに適用した第1実施例について図1ないし図15を参照して説明する。
図1には遊技データ管理システムの全体構成が概略的に示されている。この図1において、遊技場内には複数のパチンコ遊技機1が設置されている。このパチンコ遊技機1は所謂CR(カードリーダ)機である。また、各パチンコ遊技機1の上方に呼出ランプユニット2が設置されていると共に、パチンコ遊技機1に隣接して遊技媒体としてのパチンコ玉を貸し出すためのCRユニット(貸出手段に相当)3が設置されている。この場合、島毎に対応して第1中継機4が設けられていると共に、2台ずつの呼出ランプユニット2に対応して第2中継機5が設けられており、パチンコ遊技機1及びCRユニット3は、遊技場の管理事務所内に設置された管理装置(演算手段、記憶手段、照合手段に相当)6との間での呼出ランプユニット2、第2中継機5及び第1中継機4を介してデータ送受信を行う構成となっている。尚、呼出ランプユニット2から管理装置6へは、周知の売上信号(CRユニット3の売上を示す)、アウト玉数信号(パチンコ遊技機1への打ち込み玉数を示す)、セーフ玉数信号(パチンコ遊技機1からの払い出し玉数を示す)が出力されると共に、始動信号(図柄変動の開始を示す)、大当たり信号(大当たり中であることを示す)、確変信号(確率変動中であることを示す)が出力される。
管理装置6は、呼出ランプユニット2を通じて従業員が携帯するリモコン装置8からリモコン信号を入力したときは、後述するようにリモコン信号の種別に応じて持玉を処理するようになっている。
管理装置6は、パチンコ遊技機1から出力される信号に基づいてパチンコ遊技機1毎の累計アウト、累計セーフ、累計売上、遊技客の持玉を管理すると共に、その持玉に基づいて計数時の不正検出を行っている。
図3は、管理装置6の動作を示すフローチャートである。この図3において、管理装置6は、アウト信号入力処理(S100)、セーフ信号入力処理(S200)、売上信号入力処理(S300)、確認信号入力処理(S400)、再確認信号入力処理(S500)、計数情報信号入力処理(S600)を繰り返して実行している。
以上の動作により、パチンコ玉の売上が発生する毎に、持玉が初期化される。
図14に示す例では、9時5分に最初の売上(1000円)が発生したことを示している。この場合、アウト、セーフ及び持玉が零の状態で売上が発生することから、売上玉として250玉、他は零となる。
図4は、管理装置6のアウト信号入力処理を示すフローチャートである。この図4において、管理装置6は、アウト信号が入力したときは(S101:YES)、累計アウトをインクリメントしてから(S102)、持玉をデクリメントする(S103)。
図5は、管理装置6のセーフ信号入力処理を示している。この図5において、セーフ信号が入力したときは(S201:YES)、累計セーフをインクリメントしてから(S202)、持玉をインクリメントする(S203)。
以上のような基本的な動作により、持玉は、売上信号或いはセーフ信号の入力に応じて増加し、アウト信号の入力に応じて減少する。
図14に示す例では、9時10分に次の売上が発生し、そのときの売上玉が250玉、アウト玉が321玉、セーフ玉が83玉、持玉が12玉(250玉+83玉−321玉)であることを示している。
図10は、計数機7の動作を示すフローチャートである。この図10において、計数機7は、計数処理(T100)、信号入力処理(T200)、発券処理(T300)を繰り返して実行している。
ここで、従業員は、遊技客が計数機7でパチンコ玉の計数を終了したときは、リモコン装置8を計数機7に向けた状態で覚えていた台番号を入力して送信する。つまり、リモコン装置8のNo.ボタン9で台番号を入力してから、「確定送」ボタン10を操作する。これにより、リモコン装置8から計数機7に台番号を示す台番号信号が送信される。
管理装置6は、図7に示す確認信号入力処理において、確認信号を入力したときは(S401:YES)、現在の持玉情報を計数機7へ出力する(S402)。つまり、図14に示す例では、10時に計数機7から確認信号を入力し、その時点における持玉情報のアウト玉として2320玉、セーフ玉として6160玉、持玉として4090玉が計数機7に出力される。尚、持玉情報として持玉のみを出力するようにしてもよい。
以上のような動作により、新たな持玉履歴レコードが作成される。つまり、持玉履歴を示す図15において、No.1のレコードが作成され、そのレコードに時刻として10時、持玉として4090玉に加えて、確認、送信済が記憶される。
以上のような計数機7の動作は極めて短時間に行われることから、従業員がリモコン装置8を操作してから短時間で計数機7の発券フラグがセットされることになる。
計数機7は、図13に示す発券処理において、発券フラグがセットされた状態で(T301:YES)、発券ボタンが押下操作されたときは(T302:YES)、計数玉が印刷された計数レシートを発券すると共に(T303)、計数情報信号を管理装置6に出力してから(T304)、発券フラグをリセットし(T305)、さらに持玉情報を初期化する(T306)。
尚、貯玉システムを採用している遊技店の場合は、計数レシートを発券するのに代えて、貯玉されることになる。つまり、計数玉は、計数レシートが発行されるか、貯玉されることにより清算されることになる。
以上の動作により、図15に示す例では、持玉履歴のNo.1のレコードに、計数玉として4120玉、誤差として−30玉が記憶される。
ここで、遊技客が、持玉があるのにもかかわらずプリペイドカードの残り価値を使い切ってしまう場合としては、遊技客が何度か大当りを当てて現在の持玉のみで遊技ができると判断した場合、或いは遊技客が現在の持玉を景品交換するために遊技を終了する場合である。前者の場合は、多数の持玉で行われる可能性が高いものの、後者の場合は、少量の持玉でも行われることが想定される。設定値を大きく設定した場合は、持玉履歴のレコード数が過度に多くなることはないものの、持玉を初期化することから、設定値以下で売上が発生した場合の誤差が大きくなる。また、設定値を小さく設定した場合は、持玉の誤差が小さくなるものの、持玉履歴のレコード数が多くなり、管理装置6の負担が大きくなる。従って、本実施例では、持玉履歴のレコードが過度に多くなく、さらに誤差が小さくなる条件として設定値を+500玉に設定した。この場合、500玉以下で売上が発生したときは、その時点の持玉が誤差となるものの、このような条件が発生することは稀有であると共に、後述するように持玉を推定する際の許容誤差を±500玉とし、誤差が不正の誤検出の要因とならないようにした。
以上のような持玉履歴のレコード作成により、図15に示す持玉履歴の例のように、No.2のレコードが作成され、そのレコードに時刻として12時50分、持玉として15865玉が記憶される。この場合、計数によるレコード作成でないことから、レコードに確認、送信済が記憶されることはない。
このようにしてプリペイドカードの残り価値を使い切った遊技客が遊技を終了した場合、その時点の持玉は、図15に示す持玉履歴のNo.2のレコードが作成されてからの持玉となる。
図15に示す持玉履歴の例では、No.3レコードの持玉が−3551玉、No.2レコードの持玉が15865玉であることから、それらの合計は12314玉となると共に、計数玉が12316玉で、持玉との誤差は−2玉となることから、正常な計数であると判断する。
同様にして+500玉以上で売上が発生した場合は持玉履歴を作成し、計数時の計数玉と持玉とが大きく異なった場合は、持玉履歴を順に遡った持玉情報を現在の持玉情報に加算することにより計数を照合する。
管理装置6は、図8に示す再確認信号入力処理において、再確認信号を入力した際に、直前の持玉履歴が送信済の場合は(S503:YES)、送信すべき持玉履歴が無いと判断してエラー信号を計数機7に出力すると共に(S506)、該当持玉履歴にエラー及び誤差を記憶する(S507)。
図15に示す持玉履歴の例では、No.7のレコードの計数玉が5162玉、持玉が3322玉で、持玉が計数玉より1840玉少なく、さらに直前の持玉履歴であるNo.6レコードが送信済となっていることから、エラーとなる。従って、従業員は、計数機7に対してリモコン装置8の台番号を入力した際に計数機7にエラーが表示されたときは、計数している遊技客が不正を行った可能性があると判断して適切に対処する。
尚、エラー発生時に発券しないようにしてもよいし、発券するようにしてもよい。また、発券時にエラーである旨を計数レシートに印字するようにしてもよい。
以下、本発明の第2実施例を図16及び図17を参照して説明する。この第2実施例は、管理装置6は、客交替時に持玉履歴を作成するようにした点である。
従業員は、遊技客が交代したときは、呼出ランプユニット2にリモコン装置8を向けた状態で図2示す「客交替」ボタン11を操作する。これにより、呼出ランプユニット2を通じて管理装置6に客交替信号が送信される。この場合、呼出ランプユニット2が客交替入力手段として機能する。
遊技客が持玉を計数した際に従業員が計数機7に向けたリモコン装置8に台番号を入力した際は、計数機7から管理装置6に確認信号が出力される。
本発明は、上記実施例に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
図14に示す売上時及び計数時のデータを売上履歴として記憶し、計数機7で照合できなかった場合は、直前の売上履歴で未照合の持玉を照合基準に加算するようにしてもよい。
計数機7が計数値と管理装置6から入力した持玉との照合を行うようにしたが、管理装置6が計数機7から計数値を入力して照合するようにしてもよい。
計数玉と持玉とが異なる場合は、直前の未送信の持玉情報から順に遡って持玉照合するのに代えて、最前の未送信の持玉情報から直前の未送信の持玉情報に順に下って持玉照合するようにしてもよい。この場合、持玉照合の結果、計数玉と持玉とが許容範囲内で一致したときは、照合対象の持玉情報のうち未送信の持玉情報は送信済とする必要がある。このような構成は、管理装置6が照合する場合にも適用可能である。
CRユニット3をパチンコ遊技機1に1対1の関係で設けるのに代えて、パチンコ玉の貸出が何れのパチンコ遊技機1に対してかを特定できれば、1対2の関係で設けるようにしてもよい。
CRユニット3に代えて、台間玉貸機を設けた構成に適用するようにしてもよい。
本発明をパチスロ機に適用するようにしてもよい。
Claims (5)
- 遊技機に対応して設けられ、遊技媒体を貸出したときは売上を通知する貸出手段と、
遊技機毎の持玉を演算する演算手段と、
客交替と推測される所定条件が成立したときは前記演算手段が演算している持玉を時系列的に記憶する記憶手段と、
遊技媒体を計数したときは計数値を通知すると共に清算操作が行われたときは清算動作を実行する計数手段と、
この計数手段が遊技媒体を計数したときは、該当する遊技機に対応して前記演算手段が演算している最新の持玉を照合基準として前記計数手段が計数した遊技媒体数と照合する照合手段とを備え、
前記照合手段は、照合結果が所定の許容範囲内で一致した場合は前記計数手段の清算動作を許可し、一致しない場合において前記記憶手段が記憶している直前の持玉が未照合のときは、その持玉を照合基準に加えて再照合を行うと共に、直前の持玉が照合済のときは不正を報知することを特徴とする遊技データ管理システム。 - 前記演算手段は、前記貸出手段が遊技媒体を貸出したときは持玉を初期化し、
前記記憶手段は、持玉が設定値以上の状態で前記貸出手段が売上を通知したときに所定条件が成立したとすることを特徴とする請求項1記載の遊技データ管理システム。 - 前記記憶手段は、持玉が設定値以上の状態で前記貸出手段が売上を通知することにより所定条件が成立してから、前記記憶手段が記憶している直前の持玉を前記照合手段が照合するまでの期間に売上が発生したときに所定条件が成立したとすることを特徴とする請求項2記載の遊技データ管理システム。
- 客交替が入力される客交替入力手段を備え、
前記記憶手段は、前記客交替入力手段が客交替を入力されたときに所定条件が成立したとすることを特徴とする請求項1記載の遊技データ管理システム。 - 前記照合手段は、前記記憶手段が記憶している複数の遊技機の持玉を照合基準として照合を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技データ管理システム。
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