JP2006091553A - 光量制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一の光量検知センサで複数の光ビームの光量制御を短時間で且つ高精度に行うことができる光量制御装置を提供する。
【解決手段】初期APCは各レーザービームを順次点灯させて実施するが、ラインAPCは全レーザービームを同時に点灯させて実施する。初期APCとラインAPCとでMPDに入射するビーム本数が変化するが、ビーム本数に応じてゲインを切り換え、ビーム本数に応じた差分信号を求めて、各レーザービームの光量を各々制御する。ラインAPC時には、初期APCの終了時に設定された駆動電流値が読み出され、その駆動電流値に基づいて各レーザービームが点灯される。
【選択図】図7

Description

本発明は、光量制御装置に係り、特に、複数の光ビームで被走査面上を走査する光走査装置に用いられ、各光ビームの光量制御を行う光量制御装置に関する。
近年、電子写真方式を採用した画像形成装置においては、画像形成速度の高速化、形成画像の高解像度化の要求が高くなってきている。このような高速化、高解像度化のためには、高速(高周波数)の画像クロック信号と、高速回転するポリゴンミラーと、レーザービームを高速に変調するレーザードライバとを備えた光走査装置が必要である。
しかしながら、高い周波数の画像クロック信号を劣化させずに伝送することは技術的にも難しく、伝送ケーブルやレーザードライバ等のデバイスも高価になってしまう。また、ポリゴンミラーを回転させるためのポリゴンモータは、高速回転させるほど、ポリゴンミラーの風損等の負荷による消費電流の増加に伴う発熱等により寿命が低下したり、発生する騒音が増加する等の問題もあり、回転速度の高速化にも限界がある。
そこで、レーザービームを発光する発光点数を増やし、複数本のレーザービームを同時に走査することにより画像を形成する技術が、従来より提案されている。例えば、1チップからn本のレーザービームを発光することが可能なレーザーダイオード(以下、「LD」という。)を使用することにより、ポリゴンミラーの回転数を、1本のビームを発光するLDに比べ1/nにすることができ、これによって感光体上を走査する速度を低下させることができることから、画像クロック信号の周波数も低下させることが可能となる。
特に、垂直共振器型面発光レーザー(以下、「VCSEL」という。)は、アレイ化が容易であり、1つのチップ上に多数の発光点を形成することが可能であるため、複数の発光点を備えた光源として有用である。例えば、VCSELを使用し、レーザービーム数を数十本にすることにより、2400dpi以上の高解像度が実現可能となる。
ところで、レーザーを用いた電子写真方式の画像形成装置では、レーザービームの光量を安定させて走査するために、レーザービームの自動光量制御(以下、「APC」という。)を行っている。通常、APCは、レーザービームの発光光量をモニターフォトダイオード(以下、「MPD」という。)等の光量検知センサでモニターし、モニターした光量に応じた電流値を電圧に変換し、目標とする光量に応じた基準電圧と比較することにより、LDの光量が目標とする光量となるようにフィードバック制御することにより行われる。MPDは、通常、LDパッケージの内部に配置されており、LDのバックビームを検知する。また、LDパッケージの外部に設けられることもある。
高速、高解像度、高画質であることが要求される画像形成装置においては、光走査装置内に搭載される光源のレーザービーム数を増加させるとともに、1走査期間内における光量補正を行わなければならない。一般に、光走査装置のAPCには、画像形成前の所定の期間に実施される「初期APC」と、各走査毎に実施される「ラインAPC」とがある。「初期APC」を実施して各ビームの光量を必要光量に制御し、「ラインAPC」を実施してその光量を維持している。
レーザービーム数の増加に伴い、光量制御を実施するレーザビーム数も増加する。しかしながら、コストやスペースの都合等の観点から、MPDをレーザービーム数と一対一に配置するのは現実的ではない。このため、1個のMPDで、全てのレーザービームの光量を時系列に制御することになる。
例えば、複数の光源に対して1つの光量モニターセンサしか設けられていない場合に、複数光源の光量を各々独立に制御するために、各光源を選択的に順次点灯させる順次点灯手段により、非有効走査期間毎に一つの光源もしくは各光源を順次点灯させ、光量制御を行うことが提案されている(特許文献1)。また、同様の場合に、光量制御の時間を短縮するために、1走査毎に1つの光源の光量を制御する装置が提案されている(特許文献2,3)。
また、光源にマルチビームを使用し、予め各ビームの駆動電流−光量特性(I−L特性)のばらつきを、ボリューム抵抗を調整することにより各ビーム間でのI−L特性の差を低減する光強度バランス手段で調整しておき、APCの際には全ビーム点灯での総和で光量を調整する光ビーム照射装置が提案されている(特許文献4)。
また、VCSELは、レーザービームの出射方向が半導体基板に対して垂直な方向であり、端面発光型のLDとは異なりバックビームは持たない。従って、光走査装置にVCSELを用いる場合には、LDパッケージの外部にMPDを設け、出射したビームをハーフミラー等で分離してMPDに入射させ、光量を検知する。VCSELから出射される光ビーム数は、数十本と非常に多くなるため、MPDを光ビーム数分設けることは、出射ビームの分離が必要となること、センサの配置スペース、コスト等の観点から実質的に困難である。このため、LDパッケージ外にMPDを1個配置し、初期APC、ラインAPC共に、時系列に各発光点を点灯し、各ビームの光量を所定の光量に制御している。
特開平7−235715号公報 特開平2−188277号公報 特開平9−164722号公報 特開平8−264873号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているように、複数のレーザビームについてビーム毎に個別に光量制御を行う場合には、最低でも「1ビーム当たりの光量制御時間」×「ビーム数分」の光量制御時間を要してしまう。例えば、32ビームの場合には、1ビーム当たりの光量制御時間を4μsとすると、光量制御に128μs必要になる。このため、1走査期間内に全てのビームに対する光量制御を行うためには、1走査当たりの有効走査エリア(画像形成エリア)を狭くしなければならない。また、走査速度を高速化すると、1走査期間内における光量制御時間の割合が増加するため、さらに有効走査エリアが狭くなる。このように有効走査エリアを狭くしたのでは、エネルギー損失が大きくなり、装置も大型化してしまう。また、画像クロック信号の周波数も高くしなければならず、伝送劣化や放射ノイズ等の悪影響が発生する懸念がある。
また、特許文献2,3に記載されているように、各走査期間毎に1ビームずつの光量制御を行ったのでは、ビーム数が十数本ある光源を使用した場合には、同一ビームに関し光量制御を行う時間間隔が長くなり、ホールドされた駆動電圧での発光時間が長くなるため、徐々に光量が低下してしまうという問題が発生する。
また、特許文献4に記載された装置では、各ビーム毎にボリューム抵抗を設ける必要があり、ビーム数が増加した場合には、基板の実装面積が大きくなり、装置の小型化が困難になる。また、光量のばらつきを引き起こす要因はI−L特性のばらつきのみではない。
特に、VCSELでは、比較的容易に多数の発光点を形成することができるが、全てのレーザービームの偏光方向を揃えて発光させることは製造上困難なことが多く、各ビームの偏光方向がばらついてしまう、という問題がある。前述のように、VCSELではパッケージ内部に光量検知用のセンサを設けることが困難であるため、パッケージ外部に光量検知用センサを設け、出射したビームをハーフミラー等で分離して光量検知センサに入射させ、出射光量を検知する。このため、偏光方向のばらつきにより、ハーフミラー上での反射率と透過率の関係がビーム毎に異なってしまい、APCにより光量検知センサ上での光量が一定となったとしても、感光体上での光量がばらついてしまうという現象が発生する。この各ビームの光量ばらつきは、変化しなければ画像形成装置稼動中の濃度変化等に影響することはないが、偏光は、レーザーの出射光量によっても変化してしまうため、使用する光量範囲内で感光体上での各ビームの光量が変化してしまうという現象が発生し、画像形成装置が稼動している最中に濃度や色みが変わってしまう、という問題が発生する。即ち、特許文献4に記載された光強度バランス手段では、所定の目標光量に対しては各ビームの光量ばらつきを初期的に調整することが可能となるが、目標光量値が変化し、各ビームの偏光が変化してしまった場合には、調整しきれないという課題がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、本発明の目的は、単一の光量検知センサで複数の光ビームの光量制御を短時間で且つ高精度に行うことができる光量制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、複数の光ビームで被走査面上を走査する光走査手段を備え、該光走査手段により被走査面上を走査して画像を形成する画像形成装置に用いられ、前記複数の光ビームの光量を各々制御する光量制御装置であって、前記複数の光ビームの光量を検出する光検出手段と、前記光検出手段の検出光量に基づいて、前記光量が予め定めた目標光量となるように、前記複数の光ビームの光量を各々制御する光量制御手段と、前記光量制御手段による光量制御の実施時期に応じて、前記複数の光ビームの全部を時系列に順次点灯させて光量を制御する第1の光量制御と、前記複数の光ビームの全部又は一部を同時に点灯させて光量を制御する第2の光量制御と、を切り替える切替え手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明に係る光量制御装置においては、光検出手段が複数の光ビームの光量を検出し、光量制御手段が、光検出手段の検出光量に基づいて、複数の光ビームの光量が予め定めた目標光量となるように、複数の光ビームの光量を各々制御する。このとき、切替え手段が、光量制御手段による光量制御の実施時期に応じて、複数の光ビームの全部を時系列に順次点灯させて光量を制御する第1の光量制御と、複数の光ビームの全部又は一部を同時に点灯させて光量を制御する第2の光量制御と、を切り替える。
これにより光量制御の実施可能な時間間隔に応じて光量制御方法を切換えることが可能になる。即ち、初期APC時や画像と画像の間隙の時間などの光量制御の実施可能な時間に余裕があるときには、各ビームの光量制御を時系列にビーム本数分の回数実行することができる。また、画像形成中のライン光量制御など、光量制御の実施可能な時間が限られているときには、ビーム本数よりも少ない回数の光量制御を実施する。このため、光量制御を実施するための時間が少ない場合でも、1走査内の画像形成領域を狭めることなく、全ビームの光量制御を行うことが可能となると共に、各ビームの光量を精度良く制御することが可能となる。
また、長時間の画像形成時であっても、各ビームの光量制御を時系列にビーム本数分の回数実行する光量制御をプリント実施中の画像と画像の間隙の時間に実施することが可能となるため、安定した光量制御が可能となる。
上記の光量制御手段は、光量を制御するためのパラメータを設定し、設定されたパラメータに基づいて、複数の光ビームの光量を各々制御することができる。パラメータとしては、複数の光ビームの各々を駆動する駆動電流値又は駆動電圧値とすることができる。
上記の光量制御手段による第1の光量制御は、例えば、画像形成装置による画像形成の開始前に実施することができる。なお、第1の光量制御は複数回連続して実施してもよい。また、第2の光量制御は、例えば、画像形成装置による画像形成中に、光走査手段の走査ライン毎に実施することができる。
上記の光量制御装置は、パラメータを一時的に保持するパラメータ保持手段を更に備えていてもよい。第1の光量制御が実施された場合には、このパラメータ保持手段に、光量制御手段で設定された各ビームのパラメータを保持することができる。また、第2の光量制御を実施する場合には、このパラメータ保持手段に保持された各ビームのパラメータを読み出し、読み出したパラメータに基づいて複数の光ビームを点灯させて光量を制御することができる。
第2の光量制御を複数の光ビームの全部を同時に点灯させて実施する場合には、全部の光ビームを点灯し、光検出手段で検出された光量に対するパラメータの平均値を、光量を制御するためのパラメータとして設定し、設定されたパラメータに基づいて複数の光ビームの光量を各々制御することができる。この場合には、光検出手段の検出光量に対する検出器の利得を複数の光ビームの本数に応じて増幅又は減衰し、増幅又は減衰された利得に応じた検出光量に基づいて、全部の光ビームについてのパラメータの平均値を演算することができる。
また、第2の光量制御を複数の光ビームの一部を点灯させて実施する場合には、所定の光ビームを点灯させて、所定の光ビームのパラメータを設定し、設定されたパラメータに基づいて所定の光ビームの光量を制御すると共に、パラメータ保持手段に保持された所定の光ビームのパラメータからの補正量を演算し、演算された補正量を用いてパラメータ保持手段に保持された他の光ビームのパラメータを各々補正し、補正後の各パラメータを設定し、設定された各パラメータに基づいて他の光ビームの光量を各々制御することができる。
上記の光量制御手段による第1の光量制御は、画像形成装置による画像形成中に、画像と画像との間に存在する非画像領域においても実施することができる。例えば、非画像領域におけるプロセスコントロール等により目標光量が変更された場合に、非画像領域において第1の光量制御を実施する。或いは、目標光量が変更された非画像領域とは異なる非画像領域において、第1の光量制御を実施してもよい。
以上説明したように本発明によれば、単一の光量検知センサで複数の光ビームの光量制御を短時間で且つ高精度に行うことができる、という効果がある。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。ここでは、本発明を複数のレーザービームにより感光体ドラムに対して走査露光を行う光走査装置に適用した場合について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態に係る光走査装置10の概略構成を示す平面図である。図1に示すように、この光走査装置10は、回路基板14に取り付けられると共に複数のレーザービームを出射する面発光型のレーザーアレイ12と、当該複数のレーザービームを主走査方向に走査するポリゴンミラー24とを備えている。
このようにレーザーアレイ12は複数のレーザービームを発生するが、図1では簡略化のため1本のレーザービームのみを図示している。なお、アレイ化が容易な面発光型のレーザーアレイ12は、数十本のレーザービームを発生することができ、また、レーザービームの配列も1列に限ることなく、2次元的に配列することも可能である。本実施の形態に係るレーザーアレイ12は、図2に示すように2次元的に配置され、LD数は32個であるものとされている。以下では、これらのLDを第1LD〜第32LDといい、これらのLDの各々から射出されるレーザービームを第1レーザービーム〜第32レーザービームという。
レーザーアレイ12から出射されたレーザービームは、コリメータレンズ16により略平行光とされる。ハーフミラー18は、レーザービームの一部を分離してMPD20に導く。なお、レーザーアレイ12は、端面発光レーザとは異なり、共振器の後側からレーザービーム(バックビーム)を出射することができない。そこで、光量制御用のモニター信号を得るために、レーザーアレイ12から出射されたレーザービームの一部はハーフミラー18により分離された後、上記のようにMPD20に導かれる。
一方、ハーフミラー18を通過したレーザービームは、副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカルレンズ22によってポリゴンミラー24の反射面近傍で主走査方向に長い線状に結像されてポリゴンミラー24に入射される。
ポリゴンミラー24は図示しないモータによって回転され、入射されたレーザービームを主走査方向に偏向反射する。そして、ポリゴンミラー24によって偏向反射されたレーザービームは、主走査方向にのみパワーを有するfθレンズ26によって主走査方向において不図示の感光体ドラム上に結像され、かつ当該感光体ドラム上を略等速で移動するように結像される。そして、fθレンズ26を通過したレーザービームは、副走査方向にのみパワーを有するシリンドリカルミラー28によって感光体ドラム上で結像され、対応する色の画像信号に応じた静電潜像が感光体ドラム上に形成される。
また、光走査装置10は、ポリゴンミラー24の各反射面での走査開始の同期を取る必要があるため、走査開始前のレーザービームを反射するピックアップミラー30と、ピックアップミラー30で反射されたレーザービームを検出する主走査同期センサ(以下、「SOSセンサ」という。)32と、を備えており、SOSセンサ32から出力されたSOS信号によって主走査方向の書き出しタイミングの同期が取られる。
次に、図3を参照して、光走査装置10が適用される画像形成装置100の構成を説明する。図3に示すように、この画像形成装置100は、画像制御部40、レーザー駆動部60、及び上述した光走査装置10を含んで構成されている。なお、レーザー駆動部60は、光走査装置10の回路基板14上に形成されている。
画像制御部40は、画像形成装置100全体の動作を制御するものであり、画像処理部42とAPC制御部50とを含んで構成されている。画像処理部42は、外部から入力された画像信号に基づいて各レーザービームのオン/オフ状態を示す画像データ信号を生成し、該画像データ信号をレーザー駆動部60に出力する。また、画像処理部42は、光走査装置10のSOSセンサ32から入力されたSOS信号に基づいてAPC制御部50に垂直同期信号を出力すると共に、リセット信号や画像書き込み信号等の各種の制御信号を出力する。以下では、各レーザービームの画像データ信号を、第1画像データ信号〜第32画像データ信号という。
APC制御部50は、目標光量に応じた基準電圧の設定を指示する基準電圧設定部52と、APCの実行を制御する制御信号を生成する信号生成部54とを備えている。また、レーザー駆動部60は、各レーザービームの光量制御を行う光量制御回路62と、画像制御部40から入力された画像データ信号に基づいてレーザー駆動信号(レーザー駆動電流値)を出力するドライブ回路64と、光量制御回路62からの差分信号の出力タイミングを制御するサンプル/ホールド回路(S/H回路)66と、目標光量を得るための駆動電圧値を一時保持する駆動電圧保持回路68と、を備えている。
基準電圧設定部52は、画像制御部40から入力された制御信号に基づいて基準電圧信号を光量制御回路62に出力し、レーザー駆動部60に基準電圧の設定を指示する。信号生成部54は、APCの開始を指示するAPC開始信号と、光量制御の対象とするレーザービームの切り換えタイミングを指示するビーム切換信号とを含むAPC制御信号を生成し、S/H回路66に出力する。また、信号生成部54は、基準電圧信号に同期して、初期APCとラインAPCとの切り換えタイミングを指示するAPC選択信号を生成し、光量制御回路62に出力する。
光量制御回路62は、光走査装置10のMPD20から入力されたモニター電流に基づいて目標光量を得るための差分信号を生成し、S/H回路66に出力する。S/H回路66は、APC開始信号及びビーム切換信号に応じたタイミングで、光量制御回路62から入力された差分信号をドライブ回路64に出力する。
ドライブ回路64は、画像制御部40から入力された画像データ信号に基づいてレーザー駆動電流値を出力し、レーザービームの点灯をオンオフさせることにより、光走査装置10による画像形成を実行する。また、光量制御時には、S/H回路66から入力された差分信号のレベルが0(ゼロ)となるように、すなわち、制御対象とするレーザービームの光量が目標光量と合致するように、レーザー駆動電流値を設定し、レーザービームの光量を調整する。
駆動電圧保持回路68は、初期APCが選択されている場合には、ドライブ回路64により設定された駆動電流値に対応する駆動電圧値を一時的に保持する。
図4に、光量制御回路62の回路構成を示す。図4に示すように、光量制御回路62は、演算増幅器(所謂オペアンプ)及び抵抗器により構成された増幅器70と、演算増幅器により構成された比較器72と、APC選択信号に応じて負荷抵抗を切り換えて増幅器70の増幅率(ゲイン)を切り換えるゲイン切換部74と、を含んで構成されている。
ここで、増幅器70の入力端にはMPD20の出力端が接続され、増幅器70の出力端には比較器72の一方の入力端が接続されている。比較器72の他方の入力端には、APC制御部50から基準電圧信号が入力され、基準電圧が印加される。ゲイン切換部74は増幅器70と並列に接続されており、初期APCの場合にはゲインを上昇させ、ラインAPCの場合にはゲインを低下させるように、ゲインを切り換える。
以上のように構成された光量制御回路62では、初期APCによる光量制御が指示されると、ゲイン切換部74によりゲインを上昇させるようにゲインが切り換えられる。光量制御対象のLDから出射されたレーザービームの光量が、MPD20により電流に変換され、これがモニター電流として増幅器70に入力される。増幅器70では、入力された電流が増幅され、予め定められたレンジの電圧に変換される。そして、変換された電圧が比較器72により基準電圧と比較されることにより、基準電圧との差分に応じた差分信号が比較器72からS/H回路66を介してドライブ回路64に出力される。
図5に、駆動電圧保持回路68の回路構成を示す。図5に示すように、駆動電圧保持回路68は、ドライブ回路から入力された駆動電流値に対応した駆動電圧値をビーム毎にアナログ/デジタル変換(A/D変換)するA/D変換器82と、A/D変換器82によってデジタル変換された、駆動電流値に対応する駆動電圧値をホールド値として記憶するメモリ80と、メモリ80に記憶されたホールド値をビーム毎にデジタル/アナログ変換(D/A変換)するD/A変換器84と、を備えている。以下では、これらのA/D変換器を第1A/D変換器〜第32A/D変換器といい、これらのD/A変換器を第1D/A変換器〜第32D/A変換器という。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置100のAPC制御の動作を、図6、図7を参照して説明する。
図6は、画像制御部40による処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態に係るAPC制御では、図6に示すように、プリント指示信号を受信すると、ステップ100で、リセットが解除され、ステップ102で、各種イニシャライズ(初期化)が実施される。その後、ステップ104で、初期APCがスタートし、初期APCが20回繰り返され、各レーザビームの光量が基準電圧に対応した所定の光量に制御される。次に、ステップ106で、SOS信号を出力させるためのSOSサーチ点灯が実行され、SOS信号が出力される。そして、ステップ108で、初期APCから各走査毎の光量制御であるラインAPCに移行する。
図7はAPC制御の動作を説明するためのタイムチャートである。
プリントの開始が指示されると、図7に示すように、リセットが解除されてリセット信号がハイレベルになり、次にAPC開始信号がローレベルに切り換えられ、初期APCが開始される。APC開始信号がローレベルになると、これとほぼ同期してビーム切換信号がハイレベルに切り換えられる。
ビーム切換信号が立ち上がってから次のビーム切換信号が立ち上がるまでの間、第1画像データ信号がオンにされ、第1レーザービームが点灯される。第1レーザービームは、MPD20により検出され、光電変換されて、モニター電流が光量制御回路62に入力される。
光量制御回路62では、モニター電流と基準電圧信号とから差分信号が求められる。差分信号は、S/H回路66を介してドライブ回路64に出力される。ドライブ回路64は、S/H回路66から入力された差分信号のレベルが0となるように駆動電流値を設定する。これにより、第1レーザービームの光量が目標光量と一致するように調整される。
次のビーム切換信号が立ち上がると、第2画像データ信号がオンにされ、第2レーザービームが点灯されて、その光量が調整される。以下、同様に、ビーム切換信号に基づいて、点灯するレーザービームを順次切り換えながら、第32レーザービームまで光量調整が順次行われる。
このように、初期APCでは、各レーザービームを時系列に順次点灯し、それぞれのビームの光量が目標光量となるように制御する。また、初期APCでは、全く発光していない状態からの制御であるため、各レーザービームにつき一回の制御では目標光量まで到達しない。従って、同じAPC制御を複数回繰り返すことにより、全てのレーザービームの光量を所定値まで上昇させる。例えば、本実施の形態では、初期APCの繰り返し回数を20回とした。
初期APCの終了時には、APC開始信号がハイレベルに切り換えられる。初期APCにおいて設定された駆動電流値に対応する駆動電圧値が、駆動電圧保持回路68のメモリ80に、ホールド値として記憶される。なお、ホールド値は、目標光量で発光させるためのパラメータであればよく、駆動電圧値以外のパラメータであってもよい。
次に、第1レーザービーム及び第5、第9、第13、第17、第21、第25、第29の各レーザービームがサーチ点灯され、SOS信号がローレベルになると、これとほぼ同期してAPC選択信号がハイレベルになり、ゲイン切換部74の増幅器70のゲインが切り換えられて、ラインAPCに移行する。例えば、画像書き込みのための垂直同期信号(P−SYNC)のアクティブタイミングを検知し、次のSOS信号がローレベルに切り換えられるのと同期して、ゲインを切り換えるように制御すればよい。
ラインAPCは、1主走査期間(SOS信号のインターバル)内において、画像形成が行われる画像形成領域以外の領域(APC領域)で実行される。即ち、APC開始信号がローレベルになると、これとほぼ同期してビーム切換信号がハイレベルに切り換えられ、第1画像データ信号〜第32画像データ信号がオンにされる。ドライブ回路64により、駆動電圧保持回路68のメモリ80から、初期APCの終了時に設定された駆動電流値が読み出され、その駆動電流値に基づいて第1レーザービーム〜第32レーザービームが全部点灯される。
初期APCでは第1レーザービーム〜第32レーザービームの各々が時系列で点灯され、ラインAPCでは第1レーザービーム〜第32レーザービームの全ビームが同時に点灯されるため、MPD20に入射する光ビームの光量が、ラインAPC時には初期APC時のビーム本数倍の光量となる。このとき、増幅器70のゲインを初期APCとラインAPCとで同じにしておくと、ラインAPC時には非常に高い光量で発光していると判断されるため、光量を下げる制御が働いてしまう。従って、ラインAPC時には、ゲイン切換部74の増幅器70のゲインを光量変化に応じて下げなければならない。
本実施の形態では、ビーム本数は32本であり、ラインAPC時には初期APC時の32倍の光量となるので、増幅器70のゲインを1/32に減少させる必要がある。ゲインの切り換えを可能としたことで、初期APCとラインAPCとでMPD20に入射する光量(ビーム本数)が変化しても、ビーム本数に応じた差分信号を求めることができる。なお、初期APCの実行時には、ラインAPC用に切換えたゲインを、再度、初期APC用のゲインに切り換えることは言うまでもない。
第1レーザビーム〜第32レーザビームの全ビームはMPD20により検出され、光電変換されて、全ビームの光量に応じたモニター電流が光量制御回路62に入力される。光量制御回路62では、モニター電流は1/32に減衰され、減衰されたモニター電流を変換した電圧信号と基準電圧信号とから差分信号が求められ、差分信号がS/H回路66を介してドライブ回路64に出力される。
ドライブ回路64は、S/H回路66から入力された差分信号のレベルが0となるように駆動電流値を設定し、第1レーザビーム〜第32レーザビームの各々の光量を調整する。即ち、全ビームを同時に点灯した場合には、減衰されたモニター電流を変換した電圧値と基準電圧値との差分は、全ビームのトータル光量と基準電圧値に対応するトータル光量との差分(各ビームの差分の平均値)に相当する。
従って、モニター電流を変換した電圧値が基準電圧値より低い場合には、全ビームのトータル光量における差分信号に対応した駆動電流の補正量を各レーザビームに設定し、ビーム毎に駆動電流値を設定し、各レーザービームの光量を上昇させる。また、モニター電流を変換した電圧値が基準電圧値より高い場合には、全ビームのトータル光量における差分信号に対応した駆動電流の補正量を各レーザビームに設定し、ビーム毎に駆動電流値を設定し、各レーザービームの光量を減少させる。
以上説明したとおり、本実施の形態では、初期APCは各レーザービームを順次点灯させて実施するが、ラインAPCは全レーザービームを同時に点灯させて実施する。このように、初期APCとラインAPCとでMPDに入射するビーム本数が変化しても、そのビーム本数に応じてゲインを切り換えるので、ビーム本数に応じた差分信号を求めることができ、各レーザービームの光量を各々制御することができる。
また、本実施の形態では、初期APCは各レーザービームを順次点灯させて実施するが、ラインAPCは全レーザービームを同時に点灯させて実施するので、ラインAPCに要する時間を短縮することが可能となる。ラインAPC時には、初期APCの終了時に設定された駆動電流値が読み出され、その駆動電流値に基づいて各レーザービームが点灯される。従って、全レーザービームを同時に点灯させてラインAPCを実施しても、各レーザービームの光量を精度よく制御することができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態に係る光走査装置は、ラインAPCを所定のレーザービームを点灯させて実施する以外は、第1の実施の形態と同様の構成であるため、同一部分については説明を省略し、相違点のみ説明する。
図8は、画像制御部40の制御動作を説明するためのタイムチャートである。
初期APCが実施された後、第1レーザービーム及び第5、第9、第13、第17、第21、第25、第29の各レーザービームがサーチ点灯され、SOS信号がローレベルになると、これとほぼ同期してAPC選択信号がハイレベルになり、ラインAPCに移行する。本実施の形態では、増幅器70のゲインの切り換えは行わない。APC開始信号がローレベルになると、これとほぼ同期してビーム切換信号がハイレベルに切り換えられ、第1画像データ信号だけがオンにされる。
次に、ドライブ回路64により、駆動電圧保持回路68のメモリ80から、初期APCの終了時に設定された駆動電流値が読み出され、その駆動電流値に基づいて第1レーザービームだけが点灯される。
初期APCでは第1レーザービーム〜第32レーザービームの各々を時系列で点灯され、ラインAPCでは第1レーザービームだけが点灯されるため、MPD20に入射する光ビームの光量が、初期APCとラインAPCとで略同じになるため、増幅器70のゲインの切り換えを行う必要がない。従って、図4に示すゲイン切換部74を省略することもできる。
第1レーザビームはMPD20により検出され、光電変換されて、光量に応じたモニター電流が光量制御回路62に入力される。光量制御回路62では、モニター電流と基準電圧信号とから差分信号が求められ、差分信号がS/H回路66を介してドライブ回路64に出力される。
ドライブ回路64は、S/H回路66から入力された差分信号のレベルが0となるように駆動電流値を設定し、第1レーザビームの光量を調整する。第1レーザビームだけを点灯させた場合には、モニター電流を変換した電圧値と基準電圧値との差分は、点灯させた所定の1ビームの光量の差分に相当する。また、ドライブ回路64は、第1レーザービームについての差分信号に基づいて、第1レーザビーム以外のビーム、即ち、第2レーザービーム〜第32レーザービームの光量を各々調整する。
従って、モニター電流を変換した電圧値が基準電圧値より低い場合には、第1レーザビームに対しては、第1レーザービームについての差分信号に対応した駆動電流の補正量を、初期APC終了時に記憶した駆動電流に加算して駆動電流値を上昇させ、第1レーザビームの光量を上昇させる。また、第2レーザービーム〜第32レーザービームに対しては、各ビーム毎に、第1レーザービームについての差分信号に対応した駆動電流の補正量を、初期APC終了時に記憶した駆動電流に加算して駆動電流値を上昇させ、各ビームの光量を上昇させる。
一方、モニター電流を変換した電圧値が基準電圧値より高い場合には、第1レーザビームに対しては、第1レーザービームについての差分信号に対応した駆動電流の補正量を、初期APC終了時に記憶した駆動電流から減算して駆動電流値を減少させ、第1レーザビームの光量を減少させる。また、第2レーザービーム〜第32レーザービームに対しては、各ビーム毎に、第1レーザービームについての差分信号に対応した駆動電流の補正量を、初期APC終了時に記憶した駆動電流から減算して駆動電流値を減少させ、各ビームの光量を減少させる。
以上説明したとおり、本実施の形態では、初期APCは各レーザービームを順次点灯させて実施するが、ラインAPCは所定のレーザービームだけを点灯させて実施するので、ラインAPCに要する時間を短縮することが可能となる。ラインAPC時には、初期APCの終了時に設定された駆動電流値に基づいて新たな駆動電流値が設定される。従って、所定のレーザービームだけを点灯させてラインAPCを実施しても、各レーザービームの光量を精度よく制御することができる。
また、増幅器のゲインの切り換えが不要で、ゲイン切換回路を省略できるため、回路規模を縮小することが可能である。
(第3の実施の形態)
本実施の形態に係る光走査装置は、プリントジョブ中に基準電圧値が変更された場合には、画像と次の画像との間にある非画像領域(インターイメージ)に、初期APCと同様の時系列点灯APCを実行する以外は、第1の実施の形態と同様の構成であるため、同一部分については説明を省略し、相違点のみ説明する。
画像形成装置の設置環境の変化や、機内温度の変化、感光体の劣化状態等により感光体の感度が変化することに伴い、プリントジョブ中に基準電圧値を変更しなければならない場合が発生する。例えば、非常に多くの連続プリントを行うような画像形成装置の場合には、連続プリント中の機内温度の変化等による濃度変化や色み変化を防止するために、プリントジョブ中に基準電圧値が変更される。基準電圧値が変更された場合には、レーザーの出射光量も変更されてしまうため、各ビームの偏光方向が変化する場合がある。
図9は、画像制御部40による処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態に係るAPC制御では、図9に示すように、プリント指示信号を受信すると、ステップ100で、リセットが解除され、ステップ102で、各種イニシャライズ(初期化)が実施される。その後、ステップ104で、初期APCがスタートし、初期APCが20回繰り返され、各レーザビームの光量が基準電圧に対応した所定の光量に制御される。次に、ステップ106で、SOS信号を出力させるためのSOSサーチ点灯が実行され、SOS信号が出力される。そして、ステップ108で、初期APCから各走査毎の光量制御であるラインAPCに移行し、ラインAPCが開始される。
ステップ110で、プリントジョブが開始されると、ステップ112で、プリント枚数を含むジョブ情報が取得され、連続プリント枚数が所定枚数以下か否かが判断される。連続プリント枚数が所定枚数以下の場合は、ステップ114で、プリントジョブが終了したか否かが判断される。プリントジョブが終了した場合には、ルーチンを終了し、プリントジョブが終了していない場合には、ステップ110に戻って、次のプリントジョブが開始される。
ステップ112で、連続プリント枚数が所定枚数を超えたと判断されると、ステップ116で、インターイメージに濃度パッチを形成し、図示しない濃度センサでパッチの濃度を読み取ることにより、全ビームのトータル光量の補正量を算出する。ステップ118で、基準電圧値(目標光量)の変更が必要か否かを判断する。
ここで、全ビームのトータル光量の補正量が所定値を超えた場合には、基準電圧値の変更が必要と判断し、ステップ120で、基準電圧値を変更する。そして、ステップ122で、インターイメージにおいて、変更後の基準電圧値を用いて時系列点灯APCを実施する。その後、ステップ110に戻って、次のプリントジョブが開始される。また、ステップ118で、基準電圧値の変更が不要と判断された場合には、ステップ110に戻って、次のプリントジョブが開始される。
図10はAPC制御の動作を説明するためのタイムチャートである。
プリントジョブの開始後に基準電圧値が変更された場合には、インターイメージにおいて時系列点灯によるAPC(以下、「時系列点灯APC」という。)が実施される。まず画像書込み信号がローレベルになって画像書込みが終了し、インターイメージに入り、第1レーザービーム及び第5、第9、第13、第17、第21、第25、第29の各レーザービームがサーチ点灯され、SOS信号がローレベルになると、次にAPC開始信号がローレベルに切り換えられ、時系列点灯APCが開始される。APC開始信号がローレベルになると、これとほぼ同期してビーム切換信号がハイレベルに切り換えられる。
ビーム切換信号が立ち上がってから次のビーム切換信号が立ち上がるまでの間、第1画像データ信号がオンにされ、第1レーザービームが点灯されて、その光量が調整される。以下、同様に、ビーム切換信号に基づいて、点灯するレーザービームを順次切り換えながら、第32レーザービームまで各ビームの光量調整が順次行われる。
初期APCの場合には、SOS信号とは無関係にAPCシーケンスを繰り返し実行したが、インターイメージで時系列点灯APCを繰り返し実行する場合には、画像形成装置が動作状態であり、常にSOS信号を出力しなければならないため、SOS信号の出力タイミングを考慮しなければならない。SOS信号の出力タイミングを考慮せずに時系列点灯APCを実施した場合には、APCにより点灯している1ビームのみがSOSセンサに入射することになるが、1ビームだけでは光量が低く、SOS信号が出力されない。従って、次のシーケンスを実行する前に、一旦、APC開始信号がハイレベルに切り換えられ、第1レーザービーム及び第5、第9、第13、第17、第21、第25、第29の各レーザービームがサーチ点灯される。次に、SOS信号がローレベルになると、APC開始信号がローレベルに切り換えられ、時系列点灯APCの次のシーケンスが開始される。
そして、画像書き込み信号がハイレベルになると、インターイメージから画像形成が行われるプリント領域に移行するため、APC開始信号がハイレベルに切り換えられ、時系列点灯APCが終了する。時系列点灯APCの終了時には、時系列点灯APCにおいて設定された駆動電流値に対応する駆動電圧値が、駆動電圧保持回路68のメモリ80に、ホールド値として記憶される。
次に、第1レーザービーム及び第5、第9、第13、第17、第21、第25、第29の各レーザービームがサーチ点灯され、SOS信号がローレベルになると、これとほぼ同期してAPC選択信号がハイレベルになり、ゲイン切換部74の増幅器70のゲインが切り換えられて、ラインAPCに移行する。
以上説明したとおり、本実施の形態では、インターイメージで初期APCと同様の時系列点灯APCを実行するため、プリントジョブ中に基準電圧値が変更された場合であっても、プリントジョブを一時停止させることなく、変更後の基準電圧値を用いてAPCを実施することができる。画像形成を行われるプリント領域では、ラインAPCの際に時系列点灯による各ビームのAPCを実行するだけの時間を確保することは困難であっても、インターイメージでは画像形成を行う必要がないため、時系列点灯APCを実行することができる。また、ラインAPC時には、時系列点灯APCの終了時に設定された駆動電流値に基づいて新たな駆動電流値が設定されるので、各レーザービームの光量を精度よく制御することができる。
なお、図11に示すように、中間転写ベルトや用紙搬送ベルト等の無端ベルト90を使用する画像形成装置においては、無端ベルト90のシーム部分92に重なるインターイメージ94を利用することができる。シーム部分92では、濃度パッチを形成してもシームの影響により正確な濃度を検知できないため、シーム部分92に重なるインターイメージ94でパッチを形成することはない。従って、時系列点灯APCを実行する十分な時間を確保することができる。
例えば、この場合には、図12に示すように、ステップ118で、基準電圧値(目標光量)の変更が必要と判断された場合には、ステップ119で、インターイメージがベルトのシーム部分と重なるか否かを判断する。ベルトのシーム部分ではない場合には、ステップ124で、現在の基準電圧値(現光量)を用いてプリントを行うこととし、ステップ119に戻って、インターイメージがベルトのシーム部分と重なると判断されるまで、繰り返し判断する。そして、インターイメージがベルトのシーム部分と重なると判断される場合にだけ、ステップ120で、基準電圧値を変更する。
また、上記では、インターイメージで濃度パッチを形成し、形成したパッチを用いて画像濃度を検出した後、検出値に基づいて基準電圧値を変更し、残った時間で時系列点灯APCを行う例について説明したが、図11に示すように、濃度パッチを形成するインターイメージ96とは異なるインターイメージ94を利用して、時系列点灯APCを実行してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る光走査装置の概略構成を示す平面図である。 図1に示す光走査装置のレーザアレイの構成を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 図3に示す画像形成装置の光量制御回路の構成を示す回路図である。 図3に示す画像形成装置の駆動電圧保持回路の構成を示す回路図である。 第1の実施の形態でのAPC制御部による処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態でのAPC制御動作を説明するためのタイムチャートである。 第2の実施の形態でのAPC制御動作を説明するためのタイムチャートである。 第3の実施の形態でのAPC制御部による処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態でのAPC制御動作を説明するためのタイムチャートである。 インターイメージがベルトシーム部に重なる場合の概念図である。 APC制御部による処理手順の変形例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 光走査装置
12 レーザーアレイ
14 回路基板
16 コリメータレンズ
18 ハーフミラー
22 シリンドリカルレンズ
24 ポリゴンミラー
26 レンズ
28 シリンドリカルミラー
30 ピックアップミラー
32 センサ
40 画像制御部
42 画像処理部
50 APC制御部
52 基準電圧設定部
54 信号生成部
60 レーザー駆動部
62 光量制御回路
64 ドライブ回路
66 サンプルホールド回路
68 駆動電圧保持回路
70 増幅器
72 比較器
74 ゲイン切換部
80 メモリ
82 A/D変換器
84 D/A変換器
90 無端ベルト
92 シーム部分
94 インターイメージ
96 インターイメージ
100 画像形成装置

Claims (15)

  1. 複数の光ビームで被走査面上を走査する光走査手段を備え、該光走査手段により被走査面上を走査して画像を形成する画像形成装置に用いられ、前記複数の光ビームの光量を各々制御する光量制御装置であって、
    前記複数の光ビームの光量を検出する光検出手段と、
    前記光検出手段の検出光量に基づいて、前記光量が予め定めた目標光量となるように、前記複数の光ビームの光量を各々制御する光量制御手段と、
    前記光量制御手段による光量制御の実施時期に応じて、前記複数の光ビームの全部を時系列に順次点灯させて光量を制御する第1の光量制御と、前記複数の光ビームの全部又は一部を同時に点灯させて光量を制御する第2の光量制御と、を切り替える切替え手段と、
    を備えた光量制御装置。
  2. 前記光量制御手段は、前記光量を制御するためのパラメータを設定し、設定されたパラメータに基づいて前記複数の光ビームの光量を各々制御する請求項1に記載の光量制御装置。
  3. 前記パラメータが、前記複数の光ビームの各々を駆動する駆動電流値又は駆動電圧値である請求項1又は2に記載の光量制御装置。
  4. 前記画像形成装置による画像形成の開始前に、前記第1の光量制御を実施する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光量制御装置。
  5. 前記画像形成装置による画像形成中に、前記光走査手段の走査ライン毎に、前記第2の光量制御を実施する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光量制御装置。
  6. 前記第1の光量制御を、複数回連続して実施する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光量制御装置。
  7. 前記パラメータを一時的に保持するパラメータ保持手段を更に備えた請求項2乃至6のいずれか1項に記載の光量制御装置。
  8. 前記第1の光量制御が実施された場合に、前記光量制御手段で設定されたパラメータを前記パラメータ保持手段に保持する請求項7に記載の光量制御装置。
  9. 前記第2の光量制御を実施する場合に、前記パラメータ保持手段に保持されたパラメータを読み出し、読み出したパラメータに基づいて前記複数の光ビームを点灯させて光量を制御する請求項7又は8に記載の光量制御装置。
  10. 前記第2の光量制御を実施する場合に、前記複数の光ビームの全部を同時に点灯させて、全部の光ビームを検知した光量に対しての前記パラメータの平均値を、前記光量を制御するためのパラメータとして設定し、設定されたパラメータに基づいて前記複数の光ビームの光量を各々制御する請求項2乃至9のいずれか1項に記載の光量制御装置。
  11. 前記光検出手段の検出光量に対する検出器の利得を前記複数の光ビームの本数に応じて増幅又は減衰し、増幅又は減衰された前記利得に応じた検出光量に基づいて、前記全部の光ビームについての前記パラメータの平均値を演算する請求項10に記載の光量制御装置。
  12. 前記第2の光量制御を実施する場合に、所定の光ビームを点灯させて、前記所定の光ビームの前記パラメータを設定し、設定されたパラメータに基づいて前記所定の光ビームの光量を制御すると共に、
    前記パラメータ保持手段に保持された前記所定の光ビームのパラメータからの補正量を演算し、演算された補正量を用いて前記パラメータ保持手段に保持された他の光ビームのパラメータを各々補正し、補正後の各パラメータを設定し、設定された各パラメータに基づいて前記他の光ビームの光量を各々制御する請求項2乃至11のいずれか1項に記載の光量制御装置。
  13. 前記画像形成装置による画像形成中に、画像と画像との間に存在する非画像領域において、前記第1の光量制御を実施する請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光量制御装置。
  14. 前記非画像領域において前記目標光量が変更された場合に、前記第1の光量制御を実施する請求項13に記載の光量制御装置。
  15. 前記目標光量が変更された非画像領域とは異なる非画像領域において、前記第1の光量制御を実施する請求項13に記載の光量制御装置。
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