JP2006090565A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】空気調和機の室内と室外の電気回路を接続するターミナルを設置する取り付け部材が別個独立の部品であり、室外ユニット本体への取り付け工数が発生するため、コストアップの一つの要因という課題を有していた。
【解決手段】空気調和機の外郭筐体の側板2の略中央部から外郭筐体内部へ延ばされた、外郭筐体と一体成形された延伸部26にターミナル25を配設できるようにしたことによって、ターミナル取り付けの為の別部材は必要なく、また部材取り付けの為の組立工数が削減でき、コストダウンが実現できる。
【選択図】図1
【解決手段】空気調和機の外郭筐体の側板2の略中央部から外郭筐体内部へ延ばされた、外郭筐体と一体成形された延伸部26にターミナル25を配設できるようにしたことによって、ターミナル取り付けの為の別部材は必要なく、また部材取り付けの為の組立工数が削減でき、コストダウンが実現できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ターミナルを有する空気調和機の外郭筐体形状に関するものである。
空気調和機の室外ユニット内部は送風機室と機械室に分割され、その機械室の上部に室外制御部や圧縮機の制御部品等が配置され、更に、機械室側の外郭筐体側板に開口部10があり、室内と室外の電気回路を接続するターミナルが配置されている。
従来、この室内と室外の電気回路をつなぐターミナルは、外郭筐体開口部10に取り付けられた金属等の板状の別部品上に取り付けられていた。また、この取り付け部を機械室の上下仕切り板と共用しているものもある(例えば、特許文献1参照)。
図4は、従来の空気調和機の室外ユニットの構成を示した概略斜視図で、特許文献1に記載された従来のターミナル取り付け部材を示すものである。図4に示すように、基板1と側板2と天板3からなる外郭筐体の内部は、送風機8のある送風機室と圧縮機7のある機械室に仕切板6で分割されており、その機械室の天面を覆うように上下仕切板9を設けている。この上下仕切板9上に電源箱4と室内と室外の電気回路を接続するターミナル25を設置して、ターミナル取り付け部材として共用している。
特開2003−106570号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ターミナル取り付け部材を別に用意し、更に室外ユニット本体への取り付け工数も発生するため、コストアップの一つの要因という課題を有していた。
特にターミナル取り付け部を機械室の上下仕切り板と共用している場合(特許文献1参照)、これは圧縮機の騒音等の遮蔽板として使用されているので、板自体に厚みがあり又パッキン等が施されている為、ターミナルを取り付けるための工数は大きくなる。又、この上下仕切り板を交換する場合には、取り付けられているターミナルを外す必要があるのでサービス時の工数も大きくなる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、部材の削減及び組立工数削減によってコストダウンを実現するターミナル取り付け板を有する空気調和機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、外郭筐体の側面を構成する側板の略中央部から前記外郭筐体内部へ延ばされ、前記外郭筐体と一体成形された延伸部を有し、前記延伸部にターミナルを配設できるようにしたものである。
これによって、ターミナル取り付け部、即ち側板の略中央部から前記外郭筐体内部へ延ばされた延伸部は外郭筐体と一体成形されているため、別途部材は必要なく、また部材取り付けの為の組立工数が削減でき、コストダウンが実現できる。
また、本発明の空気調和機は、前記筐体内部の対向面に固定できる構造であるため、ターミナルの結線やアフターサービス等の作業時には取り付け面がより安定しているので、
作業効率があがり、サービスコストの削減に寄与するものである。
作業効率があがり、サービスコストの削減に寄与するものである。
本発明の空気調和機は、部材削減及び取り付け工数の削減により、コストダウンを実現することができる。
第1の発明はターミナル取り付け部となる延伸部を室外ユニットの外郭筐体と一体成形することにより、部材削減及び取り付け工数の削減となりコストダウンを実現することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明のターミナル取り付け部を、外郭筐体側板の一部を一端を残して切り取り、折り曲げて作ることにより、部材削減及び取り付け工数の削減となりコストダウンを実現することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明のターミナル取り付け部の折り曲げ部に突起部を設けることにより、折り曲げ部の補強となり外部からの衝撃等による変形を緩和することができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明のターミナル取り付け部の水平方向の断面形状が略凹形となるように構成することにより、ターミナルの結線作業が安全且つ容易に行うことができ作業工数の効率を向上することができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明のターミナル取り付け部の筐体内部側の面は、筐体内部の対向面に固定できるようにすることにより、ターミナルの結線やアフターサービス等の作業時には取り付け面がより安定しているので、作業工数の効率を向上することができる。
第6の発明は、特に、第5の発明のターミナル取り付け部は電装部品を収容した電源箱カバーの面に固定できるようにすることにより、ターミナルの結線やアフターサービス等の作業時には取り付け面がより安定しているので、作業工数の効率を向上することができる。
第7の発明は、特に、第6の発明のターミナル取り付け部の上部に挿入穴を設けるとともに、前記電源箱カバーの前記挿入穴に合わさる部位にフランジ穴を設けて、前記挿入穴と前記フランジ穴をねじで固定する構成にすることにより、ターミナルの結線やアフターサービス等の作業時には取り付け面がより安定しているので、作業工数の効率を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の室外ユニットの(a)は概略部分断面正面図、(b)は概略部分断面右側面図を示すものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の室外ユニットの(a)は概略部分断面正面図、(b)は概略部分断面右側面図を示すものである。
図1において、空気調和機の室外ユニットは、基板1、金属製の側板2を含む側面部(図番なし)、天板3からなる外郭筐体を有し、内部空間を仕切板6で圧縮機7のある機械室と送風機8のある送風機室とに分割している。圧縮機7のある機械室側で仕切板6の上方には電源箱4を載置し、電源箱4を下部から覆うように設置された金属製の電源箱カバ
ー5が側板2の上辺に係止固定されている。
ー5が側板2の上辺に係止固定されている。
ここで、図3の本発明の実施の形態における空気調和機の電気回路部の概略斜視分解図を用いて電気回路部のより詳細な構成を記述する。
図3において、電源箱4は、それを下部から覆うように設置された金属製の電源箱カバー5と上部から覆っている金属製の電源蓋19とで囲われている。電源箱4内には制御基板21、電装部品22が配置され、ターミナルを通じて室内の電気回路と接続する為のターミナルリード線14が繋がっている。
側板2の略中央部から外郭筐体と一体成形された延伸部26は、根元近傍および略中間を折り曲げて電源箱カバー5にねじ27等で直接固定され、延伸部26上にターミナル25が配設されている。
以上のように、本実施の形態においてはターミナル取り付け部となる延伸部を室外ユニットの外郭筐体と一体成形することにより、別部品としてターミナル取り付け部を準備して外郭筐体に取り付ける必要がないので、部材削減及び取り付け工数の削減となりコストダウンを実現することができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態における空気調和機の室外ユニットの電源箱カバーに延伸部を取り付けの(a)はその一実施例の斜視図(b)はその別の一実施例の斜視図である。
図2は、本発明の第2の実施の形態における空気調和機の室外ユニットの電源箱カバーに延伸部を取り付けの(a)はその一実施例の斜視図(b)はその別の一実施例の斜視図である。
図2において、空気調和機の室外ユニットの金属製の側板2の一部を略中央部の一辺を残して矩形に切り抜いて作られた延伸部26は、残された一辺を外郭筐体内部側へ折り曲げ(折り曲げ部A)、更に鉛直方向に折り曲げて(折り曲げ部B)構成されており、ターミナル25の取り付け部として機能する。
ここで、本実施の形態においてはターミナル取り付け部となる延伸部は、室外ユニットの外郭筐体を例えばプレス加工等で打ち抜き、折り曲げて一体成形することができるので、別部品としてターミナル取り付け部を準備して外郭筐体に取り付ける必要がなく、部材削減及び取り付け工数の削減となりコストダウンを実現することができる。
また、側板2と電源箱カバー5は金属製であるので、万一、放火等外因による出火が生じた場合、電源箱4内への延焼を防止することができる。
また、側板2の略中央部から延ばされた延伸部26の折り曲げ部A及びBに突起部28を設けることにより、折り曲げ部の補強となり外部からの衝撃等による変形を緩和することができる。
更に、延伸部26の上部に挿入穴29を設け、電源箱カバー5の延伸部と対向する面下部の挿入穴29に合わさる部位にフランジ穴30を設けて、ねじ27を用いて固定させることにより、延伸部26がより安定して固定されるので、ターミナル25での室内と室外の電気回路の接続作業(結線作業)やアフターサービス等の作業時の作業環境が向上し、作業工数の効率を向上することができる。
また、延伸部26と電源箱カバー5との固定の際、挿入穴29とフランジ穴30を各々複数個設けて、各々の穴数に応じてねじ27で固定すれば延伸部26をさらに安定させることができるため、ターミナルの結線やアフターサービス等の作業工数の効率を向上する
ことができ、外部からの衝撃による延伸部26の変形を緩和することが可能となる。
ことができ、外部からの衝撃による延伸部26の変形を緩和することが可能となる。
また、上記の延伸部26、電源箱カバー5及びターミナル25とそれぞれの係合の構成は簡単な構造であり、また延伸部26は側板2と一体成形されている為、脱落の危険性もないので、電源箱カバー5、ターミナル25及び側板2が安全かつ容易に着脱が可能となり、サービス性の向上も兼ね備えた空気調和機となる。
更に、延伸部26は金属製の折り曲げ構造である為、電源箱カバー5との固定時に、量産による距離の誤差範囲を折り曲げで微調整することができ、作業の効率向上に寄与することができる。
尚、本発明の実施の形態では、ねじを使用して固定しているが、爪と穴などの使用による係合方法で固定しても構わない。
図2(c)は、本発明の第2の実施の形態における空気調和機の室外ユニットの要部断面図で、図2(a)に記載の(C−C)の断面図である。
図2(c)において、空気調和機の室外ユニットの金属製の側板2の略中央部から延出された延伸部26の水平方向の断面形状を略凹形とすることで、ターミナル25を通じて室内と室外の電気回路を接続する為のターミナルリード線14は、延伸部26の側面のエッジに当接しないため、ターミナルリード線14の破損を防止できるとともに、外部からの衝撃による延伸部26の変形を緩和することが可能となる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機は、ターミナル取り付け部を外郭筐体と一体成形することによってコストダウンが可能となるので、本体筐体部にターミナルを有し、そのターミナルを介して他の機器と接続するような通信機器や計測器等の用途にも適用できる。
1 基板
2 側板
3 天板
4 電源箱
5 電源箱カバー
6 仕切板
7 圧縮機
8 送風機
9 上下仕切板
10 開口部
14 ターミナルリード線
19 電源蓋
21 制御基板
22 電装部品
25 ターミナル
26 延伸部
27 ねじ
28 突起部
29 挿入穴
30 フランジ穴
A 延伸部の折り曲げ部
B 延伸部の折り曲げ部
2 側板
3 天板
4 電源箱
5 電源箱カバー
6 仕切板
7 圧縮機
8 送風機
9 上下仕切板
10 開口部
14 ターミナルリード線
19 電源蓋
21 制御基板
22 電装部品
25 ターミナル
26 延伸部
27 ねじ
28 突起部
29 挿入穴
30 フランジ穴
A 延伸部の折り曲げ部
B 延伸部の折り曲げ部
Claims (7)
- 外郭筐体の側面を構成する側板の略中央部から前記外郭筐体内部へ延ばされた前記外郭筐体と一体成形された延伸部を有し、前記延伸部にターミナルを配設したことを特徴とする空気調和機。
- 前記延伸部は、前記側板の一部を一端を残して切り取り、折り曲げて作られたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 前記延伸部の折り曲げ部に突起部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和機。
- 前記延伸部は、水平方向の断面形状が略凹形となるように構成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和機。
- 前記延伸部の前記外郭筐体内部側の面は、これに対向する前記筐体内部の面に固定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機。
- 前記筐体内部の前記対向面は、電装部品を収容した電源箱カバーの面であることを特徴とする請求項5に記載の空気調和機。
- 前記延伸部は、上部に挿入穴を設けるとともに、前記電源箱カバーの前記挿入穴に合わさる部位にフランジ穴を設けて、前記挿入穴と前記フランジ穴をねじで固定したことを特徴とする請求項6に記載の空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004272847A JP2006090565A (ja) | 2004-09-21 | 2004-09-21 | 空気調和機 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009002617A (ja) * | 2007-06-25 | 2009-01-08 | Panasonic Corp | 空気調和機の室外ユニット |
JP2015055455A (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-23 | 三菱電機株式会社 | 室外機及び空気調和機 |
WO2017149736A1 (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-08 | 三菱電機株式会社 | 空気調和機の室外機 |
-
2004
- 2004-09-21 JP JP2004272847A patent/JP2006090565A/ja active Pending
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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