JP2006089677A - 合板用接着剤及び合板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 単板に均一に塗布することが容易で、調製後も粘度の増加が少ない合板用接着剤と、該合板用接着剤を用いた合板の製造方法を提供すること。
【解決手段】 水溶性熱硬化性樹脂好ましくはレゾール型フェノール樹脂と平均粒子径0.1〜100μm、好ましくは、0.5〜50μmで、且つ、最大粒子経150μm以下、好ましくは、60〜100μm、最小粒子経0.01μm以上、好ましくは0.02〜0.8μmである充填剤とを含有することを特徴とする合板用接着剤、該合板用接着剤を塗布して単板を接着することを特徴とする合板の製造方法を提供。
【選択図】 なし
【解決手段】 水溶性熱硬化性樹脂好ましくはレゾール型フェノール樹脂と平均粒子径0.1〜100μm、好ましくは、0.5〜50μmで、且つ、最大粒子経150μm以下、好ましくは、60〜100μm、最小粒子経0.01μm以上、好ましくは0.02〜0.8μmである充填剤とを含有することを特徴とする合板用接着剤、該合板用接着剤を塗布して単板を接着することを特徴とする合板の製造方法を提供。
【選択図】 なし
Description
本発明は、単板に均一に塗布することが容易で、調製後も粘度の増加が少ない合板用接着剤と、該合板用接着剤を用いた合板の製造方法に関する。
合板の製造に用いられる合板用接着剤としては、例えば、ユリア樹脂、ユリアメラミン樹脂、レゾール型フェノール樹脂等の水溶性熱硬化性樹脂の水溶液と充填剤とを含有する接着剤が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記合板用接着剤は接着剤中の充填剤の沈降等によって不均一となり単板への均一塗布が困難となり、得られる合板の性能にばらつきが生じる、調製後時間が経つにつれて粘度が上昇し単板に塗布する際の作業性が悪い等の問題がある。
本発明の課題は、単板に均一に塗布することが容易で、調製後も粘度の増加が少ないため合板の製造時の作業性、生産性に優れた合板用接着剤と、この合板接着剤を用いた合板の製造方法を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、水溶性熱硬化性樹脂の水溶液と充填剤とを含有する接着剤であり、充填剤の平均粒子径が50μm以下で、且つ、最大粒子径が100μm以下である接着剤は充填剤の沈降が起こりにくく、単板への均一塗布が容易であること、平均粒子径が0.5μ以上で、且つ、最小粒子径が0.02μm以上である接着剤は時間経過による粘度上昇が少なく、作業性に優れること、該接着剤を単板に塗布し、単板を接着することにより容易に合板が接着できること等を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、水溶性熱硬化性樹脂の水溶液と平均粒子径0.5〜50μmで、且つ、最大粒子経100μm以下、最小粒子経0.02μm以上である充填剤とを含有することを特徴とする合板用接着剤を提供するものである。
また、本発明は、単板に前記合板用接着剤を塗布して単板を接着することを特徴とする合板の製造方法を提供するものである。
本発明で得られる合板用接着剤は充填剤の沈降が起こりにくく、単板の均一塗布が容易である。また、時間経過による粘度上昇が少なく、作業性に優れる。更に接着強度も強い。本発明の合板の製造方法により容易に合板が得られ、得られる合板の強度も強い。
本発明で用いる水溶性熱硬化性樹脂の水溶液としては、例えば、レゾール型フェノール樹脂の水溶液、メラミン樹脂の水溶液、ユリアメラミン樹脂の水溶液、ユリア樹脂の水溶液等が挙げられる。これらの樹脂の水溶液は、例えば、フェノール、メラミン及び尿素からなる群から選ばれる1種以上の化合物とホルムアルデヒドとを反応させて得られる樹脂の水溶液等が挙げられる。
前記レゾール型フェノール樹脂の水溶液としては、例えば、フェノール類とホルムアルデヒド類とをアルカリ触媒存在下で反応させて得られる樹脂の水溶液等が挙げられる。前記メラミン樹脂の水溶液としては、例えば、メラミンとホルムアルデヒドとをアルカリ触媒存在下で反応させ、必要に応じ更に酸触媒存在下で反応させて得られる樹脂の水溶液等が挙げられる。前記ユリアメラミン樹脂の水溶液としては、例えば、尿素とメラミンとホルムアルデヒドとをアルカリ触媒存在下で反応させ、必要に応じ更に酸触媒存在下で反応させて得られる樹脂の水溶液等が挙げられる。前記ユリア樹脂の水溶液としては、例えば、尿素とホルムアルデヒドとをアルカリ触媒存在下で反応させ、必要に応じ更に酸触媒存在下で反応させて得られる樹脂の水溶液等が挙げられる。これらの樹脂の水溶液は不揮発分が30〜85重量%である樹脂溶液が好ましく、40〜80重量%である樹脂溶液がより好ましい。
前記レゾール型フェノール樹脂の水溶液製造等に用いるフェノール類としては、例えば、フェノール、クレゾール、ビスフェノール類、レゾルシノール等が挙げられる。
前記ホルムアルデヒド類としては、例えば、ホルムアルデヒド水溶液、パラホルムアルデヒド、グリオキザール等が挙げられる。
前記アルカリ触媒としては例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭酸ナトリウム、アンモニア、ヘキサメチレンテトラミン等が挙げられる。前記酸触媒としては例えばギ酸、酢酸、シュウ酸等が挙げられる。
前記レゾール型フェノール樹脂の水溶液を調製する際に、フェノール類(P)とホルムアルデヒド(F)との反応比率〔(F)/(P)〕は、得られる合板からのホルムアルデヒドの放出量が少なく、生産環境、合板使用時の環境が良好となる点から、モル比で1.0〜3.5であることが好ましく、1.5〜2.5であることが特に好ましい。
アルカリ性の反応触媒の使用量はフェノール類の合計1モルに対して0.1〜3モル、0.2〜1.0モルがより好ましい。
前記メラミン樹脂の水溶液を調整する際にメラミン(M)とホルムアルデヒド(F)との反応比率〔(F)/(M)〕は、得られる合板からのホルムアルデヒドの放出量が少なく、生産環境、合板使用時の環境が良好となる点から、モル比で0.5〜2.5であることが好ましい。
前記ユリアメラミン樹脂の水溶液を調整する際にメラミン(M)と尿素(U)とホルムアルデヒド(F)との反応比率「(F)/〔(M)+(U)〕」は、得られる合板からのホルムアルデヒドの放出量が少なく、生産環境、合板使用時の環境が良好となる点から、モル比で0.5〜2.5であることが好ましい。
前記ユリア樹脂の水溶液を調整する際に尿素(U)とホルムアルデヒド(F)との反応比率〔(F)/(U)〕は、得られる合板からのホルムアルデヒドの放出量が少なく、生産環境、合板使用時の環境が良好となる点から、モル比で0.5〜2.5であることが好ましい。
前記樹脂の水溶液としては、ホルムアルデヒド放散量が少ない合板用接着剤が得られるのでレゾール型フェノール樹脂の水溶液が好ましい。また、前記樹脂は単独で使用しても良いし2種以上を併用しても良い。
また本発明で好ましく用いることができるレゾール型フェノール樹脂として、本発明の合板用接着剤の硬化性を向上するために、レゾルシノール、アミノフェノール等の変性剤をフェノール類の一部として用いて、アルデヒド類と共に共縮合したレゾール型フェノール樹脂を併用することもできる。変性剤の使用量は樹脂分重量に対して0.1〜20重量%が硬化性の向上効果が良好に得られ、かつ、コスト高になりにくいのが好ましい。
本発明で用いる充填剤は平均粒子径0.5〜50μmで、且つ、最大粒子経100μm以下、最小粒子経0.02μm以上である必要がある。平均粒子径が0.5μmより小さく、また、最小粒子経が0.02μmよりも小さい場合は本発明の合板用接着剤の時間経過による粘度上昇が起こり、作業性に劣るので好ましくない。また、平均粒子径が50μmより大きく、また、最大粒子径が100μmより大きい場合は本発明の合板用接着剤中の充填剤の沈降が起こりやすく、その結果、単板への均一塗布が困難となることから好ましくない。
本発明で用いる充填剤の平均粒子径は0.8〜30μmが好ましく、1〜10μmがより好ましい。最大粒子径は60〜100μmが好ましく、70〜90μmがより好ましい。最小粒子径は0.02〜0.09μmが好ましく、0.03〜0.07μmがより好ましい。
本発明で用いる充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の無機物;小麦粉、米粉、木粉、クルミ核粉、アンズ核粉、オリーブ核粉等の有機物等が挙げられる。中でも炭酸カルシウムが好ましい。
本発明では樹脂の水溶液としてレゾール型フェノール樹脂の水溶液を用い、充填剤として小麦粉や米粉等の澱粉質を含有する充填剤を用いると、レゾール型フェノール樹脂の水溶液には製造時に用いたアルカリ性の反応触媒が存在するためpHが高く、小麦粉や米粉の使用量によっては小麦粉や米粉中の澱粉の糊化により本発明の合板用接着剤の製造時の粘度が高くなり、また経時的な増粘が大きく合板製造時の作業性が悪くなる。そのため、小麦粉や米粉等を充填剤として用いるときは、他の充填剤、例えば、炭酸カルシウム、木粉等を併用するのが好ましい。澱粉質を含有する充填剤の使用量としては、澱粉質を含有しない充填剤(他の充填剤)100重量部に対して25〜150重量部が好ましい。
本発明の合板用接着剤は、例えば、前記水溶性熱硬化性樹脂の水溶液と平均粒子径0.5〜50μmで、且つ、最大粒子経100μm以下、最小粒子経0.02μm以上である充填剤とを混合することにより得られる。この時、必要に応じて、硬化促進剤、粘度調整剤、ホルムアミド捕捉剤等を添加することができる。
前記硬化促進剤としては、例えば、水溶性熱硬化性樹脂の水溶液として前記レゾール型フェノール樹脂の水溶液を用いる際に用いることにできる硬化促進剤としては、例えば、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム等が挙げられ、水溶性熱硬化性樹脂の水溶液の水溶液として前記メラミン樹脂の水溶液、ユリア樹脂の水溶液、ユリアメラミン樹脂の水溶液を用いる際に用いることにできる硬化促進剤としては、例えば、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、シュウ酸、クエン酸、塩酸、硫酸等が挙げられる。硬化促進剤の使用量としては、樹脂固形分100重量部に対して0.5〜5重量部が好ましい。
前記粘度調整剤としては、例えば、水等が挙げられる。
前記ホルムアミド吸収剤としては、例えば、ポリアミド化合物、ウレタン化合物、ピリジン誘導体、ピロリドン誘導体、尿素誘導体、トリアジン誘導体、ヒドラジン誘導体、アミジン化合物が挙げられる。
更に本発明の合板用接着剤にはリグニン、その誘導体、タンニン及びその誘導体も添加することができる。これらを添加することにより合板の反り、うねりの発生、パンクの発生を防止することできる。
前記リグニン、その誘導体としては、例えば、例えば亜硫酸パルプの溶出液等を原料としたリグニンスルホン酸カルシウム、リグニンスルホン酸ナトリウム、リグニンスルホン酸カリウム、リグニンスルホン酸マグネシウム塩が挙げられる。
前記タンニンまたはその誘導体としては、例えばタンニン酸に代表される加水分解型タンニン;カテキンやエピカテキン等が結合した加水分解型タンニン及びその誘導体が挙げられる。中でも、加水分解型タンニンが好ましく、タンニン酸がより好ましい。
本発明の合板の製造方法は、本発明の合板用接着剤を塗布して単板を接着することを特徴とする。本発明でいう合板とは単板に接着剤を塗布して積層し、熱プレスして硬化した物を指し、例えば、一般的な合板、或いはそれ以外のLVL(Laminated Veneer Lumber)をも含む。
本発明の製造方法としては、例えば、1.単板に接着剤を塗布し、所定の枚数を重ね合わせ、2.次いで、冷圧によって仮接着した合板を120〜150℃で熱圧によって硬化させる工程を含む製造方法が挙げられる。更に硬化後、耳きり、表面仕上げ、選別、検査などの工程を経て合板を完成させる。
以下、本発明に関して実施例、比較例により説明する。なお、以下に記載の部及び%は、平均木破率、合格率以外は重量基準である。
製造例1(レゾール型フェノール樹脂の合成)
フェノール1000グラム、40%ホルムアルデヒド水溶液1596グラム、及びイオン交換水900グラムを還流装置の付いたフラスコに入れ攪拌を開始し、水酸化ナトリウムの50%水溶液400グラムを徐々に加えながら80℃迄昇温し、80℃を維持しながら5時間反応させてレゾール型フェノール樹脂の水溶液1を得た。得られたレゾール型フェノール樹脂の水溶液1の不揮発分濃度は40%、粘度は120mPa・s、pHは11であった。
フェノール1000グラム、40%ホルムアルデヒド水溶液1596グラム、及びイオン交換水900グラムを還流装置の付いたフラスコに入れ攪拌を開始し、水酸化ナトリウムの50%水溶液400グラムを徐々に加えながら80℃迄昇温し、80℃を維持しながら5時間反応させてレゾール型フェノール樹脂の水溶液1を得た。得られたレゾール型フェノール樹脂の水溶液1の不揮発分濃度は40%、粘度は120mPa・s、pHは11であった。
実施例1
第1表に示す割合で樹脂の水溶液、充填剤、硬化促進剤、粘度調整剤を配合し混合して本発明の合板用接着剤を調整した。粘度(初期粘度)は粘度25dPa・s/25℃であった。この合板用接着剤を用いて合板を製造した。具体的には、木質材料として、カラマツ材から作ったサイズ30cm×30cmのロータリー単板を用い、2.1mm厚の原板(x1)、3.0mm厚の糊芯単板(x2)及び原中板単板(x3)を作製し、次いで、前記糊心単板(x2)い前記木材用接着剤を片面当たり19の割合で、両面に塗布し、原板(x1)/糊心単板(x2)/中板単板(x3)/糊心単板(x2)/原板(x1)〔=2.1/3.0/2.1/3.0/2.1mm〕の5プライの12mm構成で1サンプルセットして、0.98MPaにて30分間冷圧後、120℃0.98MPa/cm2にて240秒間熱圧することにより合板を製造した。なお、上記単板(x1)、(x2)及び(x3)の含水率はそれぞれ6%であった。合板用接着剤の塗工性と単板の均一塗布性及び得られた合板のパンクの有無、ホルムアルデヒド放散量、引張線弾力、平均木破率及び合格率を評価した。結果を第3表に示す。また、合板用接着剤の粘度を調製後60分経った後再び測定し、その結果を第3表及び第5表に示す。各試験方法を下記に示す。
第1表に示す割合で樹脂の水溶液、充填剤、硬化促進剤、粘度調整剤を配合し混合して本発明の合板用接着剤を調整した。粘度(初期粘度)は粘度25dPa・s/25℃であった。この合板用接着剤を用いて合板を製造した。具体的には、木質材料として、カラマツ材から作ったサイズ30cm×30cmのロータリー単板を用い、2.1mm厚の原板(x1)、3.0mm厚の糊芯単板(x2)及び原中板単板(x3)を作製し、次いで、前記糊心単板(x2)い前記木材用接着剤を片面当たり19の割合で、両面に塗布し、原板(x1)/糊心単板(x2)/中板単板(x3)/糊心単板(x2)/原板(x1)〔=2.1/3.0/2.1/3.0/2.1mm〕の5プライの12mm構成で1サンプルセットして、0.98MPaにて30分間冷圧後、120℃0.98MPa/cm2にて240秒間熱圧することにより合板を製造した。なお、上記単板(x1)、(x2)及び(x3)の含水率はそれぞれ6%であった。合板用接着剤の塗工性と単板の均一塗布性及び得られた合板のパンクの有無、ホルムアルデヒド放散量、引張線弾力、平均木破率及び合格率を評価した。結果を第3表に示す。また、合板用接着剤の粘度を調製後60分経った後再び測定し、その結果を第3表及び第5表に示す。各試験方法を下記に示す。
合板用接着剤の塗工性の評価:小型スプレッダー(配合糊塗布装置)を用いて、単板に合板用接着剤を塗布する際の塗布状態を目視で観察し、単板に均一に塗布され、表面も滑らかであるものを○、表面の合板用接着剤の塗りムラが観察できるものを×と判定した。
単板の均一塗布性:合板用接着剤を200mlの容器にいれて、25℃で24時間静置した。その後、無作為に5箇所それぞれ1mlずつサンプル採取した。それぞれのサンプル中の固形分量(重量%)を測定した。この固形分量の値にばらつきが少ないほど、均一な合板用接着剤であり、単板に均一に塗布できることを表す。
合板のパンクの有無の判定:得られた合板を丸鋸で切断し接着層を目視で観察しパンクの有無を判定した。
ホルムアルデヒド放散量の評価:日本工業規格A−1460「建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験法−デシケーター法」に準じ、成型1日後にホルムアルデヒド測定用試験片にし、試験片を20℃、65%RHの室温中で7日間養生後にホルムアルデヒド放散量を測定した。
引張線弾力、平均木破率、合格率の評価:日本農林規格「構造用合板」にて基づいて行った。
単板の均一塗布性:合板用接着剤を200mlの容器にいれて、25℃で24時間静置した。その後、無作為に5箇所それぞれ1mlずつサンプル採取した。それぞれのサンプル中の固形分量(重量%)を測定した。この固形分量の値にばらつきが少ないほど、均一な合板用接着剤であり、単板に均一に塗布できることを表す。
合板のパンクの有無の判定:得られた合板を丸鋸で切断し接着層を目視で観察しパンクの有無を判定した。
ホルムアルデヒド放散量の評価:日本工業規格A−1460「建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験法−デシケーター法」に準じ、成型1日後にホルムアルデヒド測定用試験片にし、試験片を20℃、65%RHの室温中で7日間養生後にホルムアルデヒド放散量を測定した。
引張線弾力、平均木破率、合格率の評価:日本農林規格「構造用合板」にて基づいて行った。
実施例2〜4、比較例1及び2
第1表、第2表に示す配合で混合した以外は実施例1と同様にして合板用接着剤を調製した。得られた合板用接着剤を用いて実施例1と同様にして合板を測定し、各種試験を行った。結果を第4表、第4表及び第5表に示す。
第1表、第2表に示す配合で混合した以外は実施例1と同様にして合板用接着剤を調製した。得られた合板用接着剤を用いて実施例1と同様にして合板を測定し、各種試験を行った。結果を第4表、第4表及び第5表に示す。
第1表の脚注
炭酸カルシウム1:平均粒子経1μm、最大粒子経70μm、最小粒子経0.02μm。
炭酸カルシウム2:平均粒子経10μm、最大粒子経90μm、最小粒子経0.07μm。
木粉(南洋材の樹皮):平均粒子経10μm、最大粒子経90μm、最小粒子経0.09μm。
小麦粉:溶解してしまい合板用接着剤中で粒子としては存在していない。第2表に記載の小麦粉についても同様。
炭酸カルシウム1:平均粒子経1μm、最大粒子経70μm、最小粒子経0.02μm。
炭酸カルシウム2:平均粒子経10μm、最大粒子経90μm、最小粒子経0.07μm。
木粉(南洋材の樹皮):平均粒子経10μm、最大粒子経90μm、最小粒子経0.09μm。
小麦粉:溶解してしまい合板用接着剤中で粒子としては存在していない。第2表に記載の小麦粉についても同様。
第2表の脚注
炭酸カルシウム3:平均粒子経0.05μm、最大粒子経30μm、最小粒子経0.005μm。
炭酸カルシウム4:平均粒子経150μm、最大粒子経250μm、最小粒子経1.5μm。
炭酸カルシウム3:平均粒子経0.05μm、最大粒子経30μm、最小粒子経0.005μm。
炭酸カルシウム4:平均粒子経150μm、最大粒子経250μm、最小粒子経1.5μm。
比較例1は木材用接着剤の増粘が著しく、合板に塗布できなかった。比較例2では、木材用接着剤の塗布が困難で、合板を製造できなかった。
Claims (7)
- 水溶性熱硬化性樹脂の水溶液と平均粒子径0.5〜50μmで、且つ、最大粒子経100μm以下、最小粒子経0.02μm以上である充填剤とを含有することを特徴とする合板用接着剤。
- 前記充填剤が炭酸カルシウムである請求項1記載の合板用接着剤。
- 前記充填剤の含有量が、樹脂100重量部に対して、1〜30重量部である請求項1記載の合板用接着剤。
- 前記水溶性熱硬化性樹脂の水溶液がレゾールレゾール型フェノール樹脂の水溶液である請求項2記載の合板用接着剤。
- 前記レゾールレゾール型フェノール樹脂の水溶液がフェノール類とアルデヒド類とを〔(アルデヒド類)/(フェノール類)〕がモル比で1.5〜2.5となるように反応させて得られるレゾール型フェノール樹脂の水溶液である請求項4記載の合板用接着剤。
- 前記充填剤が平均粒子径0.8〜30μmで、且つ、最大粒子経70〜90μm、最小粒子経0.02〜0.09μmの充填剤である請求項1〜4のいずれか1項記載の合板用接着剤。
- 単板に請求項1〜4のいずれか1項記載の合板用接着剤を塗布して単板を接着することを特徴とする合板の製造方法。
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