JP2006088561A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フォントデータの取り扱いに係る現状に適合し、比較的高解像度での印刷と比較的低解像度での印刷との双方で、適切なフォントデータを利用できる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 それぞれ互いに異なるフォントデータを格納する、複数の記憶領域を設定した記憶手段を有し、複数の記憶領域から使用する領域を選択し、処理対象となった画像データに基づき、上記選択された記憶領域内に格納されているフォントデータを用いてラスタライズ処理を行う画像処理装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フォントデータを用いて文字画像のラスタライズ処理を行う画像処理装置および画像処理方法に関する。
コンピュータ生成する画像データのデータ形式には、いわゆるベクトル形式と呼ばれる形式のものがある。ベクトル形式で記述されたデータは、印刷や表示の際に、一度ビットマップの画像(ラスタ画像)に変換される(ラスタライズ処理)。また、このベクトル形式のデータにおいては、文字の画像は、フォント(字形)を指定する指示と、フォントサイズを指定する指示と、記述するべき文字列の情報などとに基づいて生成される。
このため、ラスタライズ処理を行う装置は、フォントごとに、そのフォントデータである字形を描画するための座標情報を保持しており、ラスタライズ処理の際に、指定されたフォントのフォントデータを読み出して描画の処理に供している。
しかしながら、文字の形状は、図形などに比べて微細であるので、予め微細な構造を表現できる解像度範囲(例えば解像度の上限)を定めたうえで、当該解像度範囲において所望の結果が得られるよう調整されたフォントデータが提供されている。具体的には、「ShinGo-Bold」のような一種類のフォントについて、低解像度用として600dpi以下、あるいは低・中解像度用として1200dpi以下、高解像度用としては無制限、などとした解像度範囲のフォントデータのセットが提供されている。あるいは、高解像度用フォントは一般的に2400dpiや4800dpiのような商業印刷の刷版作成用に使われることから、フォント供給者は、低解像度用フォントと使用料などを区分し、異なるライセンスを設定している場合もある。このようなフォントでは一般的に、低解像度・中解像度のフォントに解像度制限が加えられており、所定以上の解像度の出力装置でラスタライズ処理を行おうとするとエラーが発生するようになっている。
「フォント用語の基礎知識」、「月刊ディー・ティー・ピー・ワールド」、株式会社ワークスコーポレーション、2003年10月号、59ページ
ここで例えば生成するラスタ画像の最大の解像度が2400dpi(dot par inch)である場合に、2400dpiの解像度に対応した高解像度用フォントデータを用意しておけば、600dpiの解像度でラスタライズする場合にも利用できる。しかしながら、上述のようにフォントは微細な画像であり、ラスタライズの処理においても2400dpiにおける微細構造までを記述したデータを、600dpi程度の、高解像度でのみ視認できるような微細構造を表現できない解像度での印刷に用いることは、印刷品質の面からみても、現実的でない。
また、600dpi以下の解像度に対応した低解像度用フォントデータを用意してある場合に、2400dpiの解像度でラスタライズを行うと、高解像度に向かない品質のラスタライズ処理が行われて現実的ではない、あるいはフォントによっては解像度制限によりエラーが発生してラスタライズ処理が行えなくなる場合があった。
さらに、ラスタライズ処理におけるフォントデータの呼び出し手順は、一般に、フォントデータの格納場所を予め設定しておき、当該格納場所に格納されているフォントデータを、その識別子としてのフォント名によって呼び出すようになっている。例えばPostscript(登録商標)におけるフォントの呼び出しは、「findfont」コマンドの引数として、「/ShinGo-Bold-83pv-RKSJ-H」などのフォント名を指定することによって行われる。
このように、対応解像度範囲が異なっていてもフォント名は同一であるため、一つのフォント格納場所に、互いに対応解像度範囲の異なる、同じフォント名のフォントデータを格納しておくことはできない、などの問題点があった。
一方、近年ではプリンタ印刷技術が飛躍的に向上し、旧来の1200dpi程度の印刷から、2400dpi以上の印刷が可能になろうとしている。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、プリンタの印刷技術が向上している背景の下、フォントデータの取り扱いに係る現状に適合し、比較的高解像度での印刷と比較的低解像度での印刷との双方で、適切なフォントデータを利用可能とした画像処理装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、画像処理装置であって、それぞれ互いに異なるフォントデータを格納する、複数の記憶領域を備えた記憶手段と、前記複数の記憶領域から使用する領域を選択する手段と、処理対象となった画像データに基づき、前記選択された記憶領域内に格納されているフォントデータを用いてラスタライズ処理を行う手段と、を含むことを特徴としている。
また、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、画像処理装置であって、互いに異なる解像度範囲に対応するフォントデータをそれぞれ格納する、複数の記憶領域を備えた記憶手段と、前記複数の記憶領域から使用する領域を選択する領域選択手段と、処理対象となった画像データに基づき、前記選択された記憶領域内に格納されているフォントデータを用いてラスタライズ処理を行うラスタライズ処理手段と、を含むことを特徴としている。
ここで前記領域選択手段は、前記処理対象となった画像データの内容に基づいて、前記複数の記憶領域の一つを選択することとしてもよい。さらに前記複数の記憶領域のうち、前記選択された記憶領域以外の記憶領域であって、少なくとも一つの追加記憶領域を選択する手段をさらに含み、前記ラスタライズ処理手段は、画像データに基づくラスタライズ処理を行う際に、当該画像データにおいて指定されているフォントのフォントデータが、前記選択された記憶領域に含まれていない場合に、前記選択された追加記憶領域から、当該指定されているフォントのラスタライズ処理条件に適合するフォントデータを探索することとしてもよい。
また、本発明の一態様に係る画像処理方法は、記憶手段を備えるコンピュータに、前記記憶手段に、フォントデータをそれぞれ格納するための複数の記憶領域を設定する工程と、前記設定した記憶領域のそれぞれに、互いに異なるフォントデータを格納する工程と、を実行させ、前記複数の記憶領域から使用する領域を選択し、当該選択された記憶領域内に格納されているフォントデータを用いて、処理対象となった画像データに基づくラスタライズ処理を行うことを特徴としている。
さらに本発明の別の態様に係るプログラムは、記憶手段を備え、当該記憶手段に、フォントデータをそれぞれ格納するための複数の記憶領域を設定し、前記設定した記憶領域のそれぞれに、互いに異なるフォントデータを格納したコンピュータに、前記複数の記憶領域から使用する領域を選択する手順と、当該選択された記憶領域内に格納されているフォントデータを用いて、処理対象となった画像データに基づくラスタライズ処理を行う手順と、を実行させることを特徴としている。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る画像処理装置はプリンタとして実現される。具体的に本実施の形態の画像処理装置1は、図1に示すように制御部11と、記憶部12と、ストレージ部13と、操作部14と、表示部15と、画像形成部16と、通信部17とを含んで構成されている。
制御部11は、CPU等で実現できる。この制御部11は、記憶部12に格納されているプログラムに従って動作している。本実施の形態では、この制御部11が記憶部12からフォントデータを読み出してラスタライズの処理を実行している。この制御部11の具体的な処理の内容については後に詳しく述べる。記憶部12は、RAM(Random Access Memory)等のメモリ素子を含んで構成され、制御部11によって実行されるプログラムを保持する。またこの記憶部12は、制御部11による処理の過程で必要となる種々のデータを保持するワークメモリとしても動作する。
ストレージ部13は、ハードディスク等を含んで構成される。このストレージ部13は、制御部11によって実行されるプログラムを格納している。このプログラムは、制御部11の実行時には、記憶部12に複写されて利用される。また、本実施の形態では、このストレージ部13がフォントデータを保持する記憶手段として動作する。
操作部14は、利用者の操作を受け入れるスイッチやボタンなどであり、利用者の操作の内容を制御部11に伝達する。表示部15は、液晶ディスプレイなどであり、制御部11から入力される指示に従って情報を提示する。画像形成部16は、プリンタエンジンであり、制御部11から形成の対象となる画像データの入力を受けて、用紙等の記録媒体上に画像を形成する。通信部17は、ネットワークインタフェース等であり、ネットワークを介して外部の装置から受信されるデータを制御部11に出力する。また、この通信部17は、制御部11から入力される指示に従って、指定された宛先に対して種々のデータを送信する。
本実施の形態において特徴的なことの一つは、制御部11が、フォントデータの記憶手段としてのストレージ部13内に、フォントデータの記憶領域を複数設定して、それぞれに互いに異なるフォントデータを格納することである。
具体的には、ストレージ部13内のファイルシステム上に複数のフォントデータ格納用のディレクトリを作成して、それぞれのディレクトリに互いに異なるフォントデータを格納する。また、ストレージ部13を複数のハードディスクデバイスで構成して、各ハードディスクデバイスにそれぞれ異なるフォントデータを格納してもよい。同様に、ストレージ部13に含まれるハードディスクに複数のパーティションを作成して、各パーティションをフォントデータの記憶領域として、それぞれのパーティションに互いに異なるフォントデータを格納してもよい。
制御部11は、例えば高解像度用、中解像度用、低解像度用の各フォントデータとして利用するべきフォントデータの格納場所を表す格納場所データベースを生成する。具体的に、ストレージ部13に、複数のディレクトリ、D:\PSFontL、D:\PSFontH、D:\PSFontEtcを生成しておき、D:\PSFontLには、低解像度用のフォントデータを格納し、D:\PSFontHには高解像度用のフォントデータを格納し、D:\PSFontEtcには低解像度用のフォントデータあるいは予備用のフォントなどを格納しておく。なお、ここではウインドウズ(登録商標)OSにおけるパス名の記述方式でディレクトリ構造を表記している。
格納場所データベースは、具体的には、図2に示すように、各ディレクトリ(フォントデータの格納領域)の一覧である。また、制御部11は、ラスタライズ処理に用いるフォントデータの格納場所を表す設定情報の入力を利用者から受けて、記憶部12に格納している。この設定情報は、ラスタライズ処理において高解像度の処理と、中解像度の処理と、低解像度の処理とで、どの領域を用いるかを、格納場所データベースに登録されている領域のうちから選択的に関連付けたものである(図3)。図3では、低解像度と中解像度との処理において、D:\PSFontLに格納されているフォントデータを用い、高解像度の処理において、D:\PSFontHに格納されているフォントデータを用いる設定とする場合を例示している。
具体的に、制御部11は、図示しないパーソナルコンピュータ(PC)からネットワークを介して利用者から、設定情報の生成指示の入力を受けて、利用者のパーソナルコンピュータに対して、図4に示すようなインタフェース画面を提示する。このインタフェース画面は、HTML(Hyper Text Markup Language)として記述することができ、制御部11にウエブサーバプログラムを実行させて、パーソナルコンピュータ側に送信することとすればよい。
このインタフェース画面では、格納場所を指定する複数の欄(L)と、各欄に対応して、各欄に関連付けるべき解像度範囲を指定するチェックボックス群(R)とが設けられている。
また、各欄には、「参照」ボタン(B)が関連づけられ、このボタンがクリックされると、格納場所データベースに含まれているフォントデータの格納場所の一覧が表示される。そして、利用者が当該一覧からフォントデータの格納場所を一つ選択すると、当該選択した格納場所の情報が、クリックされたボタンに関連づけられている欄に入力される。
利用者が、このインタフェースにおいて、例えば第1の欄に「D:\PSFontL」を入力し、この第1欄に対応して設けられたチェックボックスのうち、「低解像度」及び「中解像度」のチェックボックスをオンとする。また、第2の欄に「D:\PSFontH」を入力し、この第2の欄に対応して設けられたチェックボックスのうち、「高解像度」のチェックボックスをオンとすると、図3に示した設定情報が生成されることとなる。
また、特定の解像度範囲のチェックボックスがどれもオンになっていないときは、当該チェックボックスに対応する解像度範囲についての設定情報は生成されない。この場合において、制御部11は、設定されていない解像度範囲でのラスタライズ処理が指示された場合は、いずれのフォントデータも用いないか、あるいは、予め定められた(デフォルトの)記憶領域に格納されているフォントデータを用いてラスタライズの処理を行うこととすればよい。
さらに、本実施の形態では、この設定の内容を記憶させ、選択的に利用できるようにしておいてもよい。すなわち、設定情報の内容をストレージ部13に格納するとともに、当該設定情報を読み出すための参照情報と、設定情報の名称と、設定内容の概要を表す情報とを関連付けて、切替え設定データベースとしてストレージ部13に格納しておき、利用者の指示に応じて、格納されている設定情報の一覧を提示し、当該一覧から選択された設定情報を選択的に利用する。
ここで、一覧には、設定内容の概要を表す情報を関連付けてもよい。設定内容の概要を表す情報は、例えば、高解像度、中解像度、低解像度に対応するフォントデータをそれぞれ個別に設定しているか否かなどを表す情報とすればよい。例えば、高解像度については個別のフォントデータの記憶領域が設定され、中解像度と低解像度とについては、共通のフォントデータの記憶領域が設定されている場合は、「高/中低」といったように、スラッシュ記号(「/」)を用いて、異なる記憶領域が設定されているか否かを表現しておく。この場合、設定情報の一覧は例えば図5に示すようなものとなる。
次に、制御部11による処理の具体的な内容について説明する。制御部11は、画像形成の指示とともに、当該画像形成の処理の対象となる画像データを、通信部17を介して受信し、記憶部12に格納する。そして、この画像データに対するラスタライズ処理を開始する。ここで処理対象となっている画像データは、ポストスクリプト(登録商標)など、所定のページ記述言語で記述されたデータであるとする。
制御部11は、処理対象の画像データとともに受け入れた画像形成の指示を参照し、当該指示に含まれる解像度の指定を取得する。そして取得した解像度が低解像度、中解像度、高解像度の解像度範囲に属するかを判断する。これは予め、低解像度が600dpi以下、中解像度が601dpi以上、1200dpi以下、高解像度が1201dpi以上と定めておけばよい。例えば取得した解像度が1200dpiであれば制御部11は「中解像度」と判断し、2400dpiであれば「高解像度」と判断する。
制御部11は、設定情報を参照し、指定された解像度の属する解像度範囲に関連づけられている格納場所の情報を取得する。そして、当該取得した格納場所を、ラスタライズの処理に用いるフォントデータの格納場所として選択する。
制御部11は、選択した格納場所のフォントデータを用いたラスタライズの処理を開始する。具体的に制御部11は、ラスタライズ処理の設定内容を変更してフォントデータの格納場所を設定し、ラスタライズ処理のプログラムの実行を開始する。すなわち制御部11は、ラスタライズ処理のプログラムに従って、設定内容を読み込んでから、処理対象となっている画像データをラスタライズする。なお、ここでラスタライズ処理とは、基本的には、画像データに含まれる画像生成指示に従って、ビットマップデータを生成することである。また、本発明におけるラスタライズ処理は、ビットマップデータを生成するために必要なデータを含めた(埋込んだ)画像データを生成する処理(いわば部分的なラスタライズ処理、多角形化、曲線化)も含む。具体的には、フォントデータに基づくビットマップデータを生成する代りに、当該フォントデータそのものを含めた画像データを生成しておくこととしてもよい。
従って、本実施の形態の画像処理装置は、次のように動作する。まず利用者が600dpiで印刷するべき旨の指示とともに、当該印刷するべき画像データを送信した場合の動作について説明する。この場合、本実施の形態の画像処理装置は、記憶部12に格納されている設定情報を参照して、使用するフォントデータの格納場所を選択する。ここでは図3に示した設定がされているものとする。
制御部11は、設定情報を参照して、指示が600dpiでの画像形成(印刷)であるので、600dpiの解像度範囲(低解像度)に対応するフォントデータの記憶領域の情報(図3に示した設定によると「D:\PSFontL」)を取得する。そして、この「D:\PSFontL」をフォントデータの記憶領域であるとして設定し、ラスタライズ処理を開始する。
ここでラスタライズの過程でフォントの取得命令(例えばポストスクリプト(登録商標)におけるfindfontコマンドなど)を見いだすと、当該取得命令に係るフォントのデータを、選択した記憶領域「D:\PSFontL」を読み出してラスタライズの処理に利用する。
また、利用者が2400dpiで印刷するべき旨の指示とともに、当該印刷するべき画像データを送信した場合の動作について説明する。この場合、本実施の形態の画像処理装置は、記憶部12に格納されている設定情報を参照して、2400dpiの解像度範囲(高解像度)に対応するフォントデータの記憶領域の情報(図3に示した設定によると「D:\PSFontH」)を取得する。そして、この「D:\PSFontH」をフォントデータの記憶領域であるとして設定し、ラスタライズ処理を開始する。
ここでラスタライズの過程でフォントの取得命令(例えばポストスクリプト(登録商標)におけるfindfontコマンドなど)を見いだすと、当該取得命令に係るフォントのデータを、選択した記憶領域「D:\PSFontH」を読み出してラスタライズの処理に利用する。
このように本実施の形態によると、同じ種類のフォントデータについて、対応する解像度範囲ごとにフォントデータが異なっているという、フォントデータの取り扱いに係る現状に適合し、比較的高解像度での印刷と比較的低解像度での印刷との双方で、適切なフォントデータを利用できるようになる。
また、本実施の形態においては、追加的に使用するフォントデータの記憶領域をさらに選択できるようにしておいてもよい。例えば通常使用するフォントとは別に、稀に使用するフォントのデータを別のフォントデータ記憶領域に格納しておき、追加記憶領域として選択できるようにしておいてもよい。
この追加記憶領域の選択がなされている場合は、制御部11は、ラスタライズ処理のプログラムを起動する際に、まず設定情報によって示されている記憶領域(以下、基本領域と呼ぶ)内のフォントデータを利用する設定とした後、選択されている追加記憶領域内のフォントデータを利用するよう設定する。
そして画像データに基づくラスタライズ処理を行う際に、当該画像データにおいて指定されているフォントのフォントデータが、基本領域に含まれていない場合に、選択された追加記憶領域から、当該指定されているフォントのデータを探索する。そして、追加記憶領域内に当該指定されているフォントのデータがあれば、当該フォントのデータを利用してラスタライズ処理を遂行する。
なお、ここまでの説明では、ラスタライズを行う解像度の情報は、利用者側から指定されるものとしたが、これに代えて、例えば画像データ内部にラスタライズの解像度の情報が含まれている場合は、当該画像データに基づいて、ラスタライズの解像度を定めてもよい。この場合は、設定情報において、当該定めた解像度の属する解像度範囲に対応づけられているフォントデータの記憶領域を、ラスタライズ処理に用いる記憶領域として選択する。
また、プリンタを指定する情報と、当該指定したプリンタにおけるプリント条件(ラスタライズの解像度などを含む条件)とを関連付けて設定される、いわゆる論理プリンタやデータ受信フォルダ(つまり、ラスタライズ解像度等、ラスタライズ処理に係る条件が関連づけられている、画像データの受信経路)を介して画像データを受信した場合、当該論理プリンタやデータ受信フォルダに係るプリント条件(設定)に基づいてラスタライズの解像度を定め、設定情報において、当該定めた解像度の属する解像度範囲に対応づけられているフォントデータの記憶領域を、ラスタライズ処理に用いる記憶領域として選択することとしてもよい。
さらに、本実施の形態の画像処理装置は、プリンタではなく、少なくとも一つのプリンタに接続されたプリンタサーバであってもよい。この場合制御部11は、接続されている各プリンタのうち、利用者から指定されたプリンタに対してラスタライズ後の画像データを出力することとなる。このようにする場合は、ラスタライズの解像度は、当該指定されたプリンタの解像度としてもよい。
本実施の形態の画像処理装置によると、また、次のような付加的な効果もある。すなわち、近年では、印刷所における製版用の画像データとして、予め使用するフォントデータを埋込んだ、いわばフォント埋込画像データを、編集側に備えた画像処理装置で生成する場合がある。この場合、印刷所側では、当該埋込まれたフォントデータを用いて製版用の画像データを生成する。すなわち、ここで埋込むフォントデータは、製版用の画像データの解像度であることが好ましい。そこで本実施の形態の画像処理装置であれば、製版用の画像データの解像度を指定しておくことで、ラスタライズ処理の際に、制御部11に対して、当該指定された解像度に対応するフォントデータを埋込む処理を実行させることができる。また、本実施の形態の画像処理装置によると、高解像度処理の時にはどの記憶領域のフォントデータも用いない設定とすることが可能なので、全くフォントデータを使用できない設定により、必要なフォントデータが全て埋め込まれているかどうかの確認にも利用できる。
本発明の実施の形態に係る画像処理装置の構成例を表すブロック図である。 記憶領域データベースの例を表す説明図である。 設定情報の一例を表す説明図である。 設定情報を生成するインタフェースの例を表す説明図である。 設定情報を切替えるインタフェースの例を表す説明図である。
符号の説明
1 画像処理装置、11 制御部、12 記憶部、13 ストレージ部、14 操作部、15 表示部、16 画像形成部、17 通信部。

Claims (7)

  1. それぞれ互いに異なるフォントデータを格納する、複数の記憶領域を備えた記憶手段と、
    前記複数の記憶領域から使用する領域を選択する手段と、
    処理対象となった画像データに基づき、前記選択された記憶領域内に格納されているフォントデータを用いてラスタライズ処理を行う手段と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 互いに異なる解像度範囲に対応するフォントデータをそれぞれ格納する、複数の記憶領域を備えた記憶手段と、
    前記複数の記憶領域から使用する領域を選択する領域選択手段と、
    処理対象となった画像データに基づき、前記選択された記憶領域内に格納されているフォントデータを用いてラスタライズ処理を行うラスタライズ処理手段と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    ラスタライズ処理条件が関連づけられている受信経路を介して前記処理対象となった画像データを受信した場合に、前記領域選択手段は、当該受信経路に関連付けられたラスタライズ処理条件に基づいて、前記複数の記憶領域から使用する領域を選択することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記処理対象となった画像データの内容に基づいて、前記複数の記憶領域から使用する領域を選択することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項2または4に記載の画像処理装置であって、
    前記複数の記憶領域のうち、前記選択された記憶領域以外の記憶領域であって、少なくとも一つの追加記憶領域を選択する手段をさらに含み、
    前記ラスタライズ処理手段は、画像データに基づくラスタライズ処理を行う際に、当該画像データにおいて指定されているフォントのフォントデータが、前記選択された記憶領域に含まれていない場合に、前記選択された追加記憶領域から、当該指定されているフォントの、ラスタライズ処理条件に適合するフォントデータを探索することを特徴とする画像処理装置。
  6. 記憶手段を備えるコンピュータに、
    前記記憶手段に、フォントデータをそれぞれ格納するための複数の記憶領域を設定する工程と、
    前記設定した記憶領域のそれぞれに、互いに異なるフォントデータを格納する工程と、を実行させ、
    前記複数の記憶領域から使用する領域を選択し、当該選択された記憶領域内に格納されているフォントデータを用いて、処理対象となった画像データに基づくラスタライズ処理を行う
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. 記憶手段を備え、当該記憶手段に、フォントデータをそれぞれ格納するための複数の記憶領域を設定し、前記設定した記憶領域のそれぞれに、互いに異なるフォントデータを格納したコンピュータに、
    前記複数の記憶領域から使用する領域を選択する手順と、
    当該選択された記憶領域内に格納されているフォントデータを用いて、処理対象となった画像データに基づくラスタライズ処理を行う手順と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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