JP2006085967A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は燃料電池に関し、効率的に自己発熱させることで速やかな温度上昇を可能にし、低温起動時の起動性を向上させる。
【解決手段】 冷却水が流通する流路の並び方向において単位体積あたりの流路容積に分布を設ける。例えば、セパレータが二枚のセパレータ板10を重ね合わせて構成される場合には、セパレータ板10に形成する横溝部14の幅に分布を持たせればよい。また、定常運転時において流路を流通する冷却媒体の流速に前記の単位体積あたりの流路容積の分布とは逆の分布が生じるようにセパレータを形成する。流路を流通する冷却媒体の流速分布は、例えば、冷媒入口22a及び冷媒出口22bの配置によって調整することできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池に関し、詳しくは、燃料電池の低温起動性を向上させるための技術に関する。
一般に、燃料電池の作動温度は常温よりも高く、作動温度に満たない低温状態では、燃料電池は十分な発電性能を発揮することができない。このため、低温状態からの起動時には、燃料電池の温度を作動温度まで速やかに昇温させることが要求される。
燃料電池の低温起動性を向上させる技術としては、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。この従来技術は、電気ヒータや触媒燃焼器のような加熱手段によって発電面の一部を局所的に加熱し、その部分における発電効率を高めて自己発熱を促進させることで、燃料電池の低温起動性を向上させている。
特開2002−313391号公報 特開2004−79245号公報 特開2000−223137号公報 特開2004−103477号公報 特開2004−39540号公報 特開2003−163020号公報
しかしながら、上記従来技術のように加熱手段を別途設ける場合には、コストが増大するとともにシステムの構造が複雑になってしまう。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、燃料電池を効率的に自己発熱させることで速やかな温度上昇を可能にし、低温起動時の起動性を向上させることにある。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、冷却媒体が流れる複数の流路が形成されたセパレータを備え、低温起動時には前記流路内の冷却媒体の流通が抑制される燃料電池において、
前記セパレータが前記流路の並び方向において単位体積あたりの流路容積に分布を有するとともに、
定常運転時における個々の前記流路内の温度が略均一になるように冷却媒体を前記流路に供給する手段を備えることを特徴としている。
第2の発明は、上記の目的を達成するため、冷却媒体が流れる複数の流路が形成されたセパレータを備え、低温起動時には前記流路内の冷却媒体の流通が抑制される燃料電池において、
前記セパレータは、前記流路の並び方向において単位体積あたりの流路容積に分布を有するとともに、定常運転時には前記流路を流通する冷却媒体の流速に前記の単位体積あたりの流路容積の分布とは逆の分布が生じるように形成されていることを特徴としている。
また、第3の発明は、上記第2の発明において、前記セパレータは、外部から冷却媒体が供給される冷媒入口と、前記冷媒入口に供給される冷却媒体を複数の前記流路に分配する分配部と、前記流路を流通した冷却媒体を集める集合部と、前記集合部で集められた冷却媒体を外部へ排出する冷媒出口とを備え、
前記冷媒入口及び前記冷媒出口の配置によって前記流路の並び方向における冷却媒体の流速分布が調整されていることを特徴としている。
また、第4の発明は、上記第3の発明において、前記流路の並びの一方向に向けて前記の単位体積あたりの流路容積が大きくなるとともに、前記の単位体積あたりの流路容積の小さい側に前記冷媒入口及び前記冷媒出口が配置されていることを特徴としている。
また、第5の発明は、上記第3の発明において、前記流路の並びの中央部ほど前記の単位体積あたりの流路容積が大きくなるとともに、前記流路の並びの中央部を挟んだ逆側に前記冷媒入口及び前記冷媒出口が配置されていることを特徴としている。
また、第6の発明は、上記第3の発明において、前記流路の並びの中央部ほど前記の単位体積あたりの流路容積が小さくなるとともに、前記流路の並びの中央部に前記冷媒入口及び前記冷媒出口が配置されていることを特徴としている。
また、第7の発明は、上記第3乃至第6の何れか一つの発明において、前記の単位体積あたりの流路容積は前記流路間のピッチにより調整されていることを特徴としている。
また、第8の発明は、上記第3乃至第6の何れか一つの発明において、前記の単位体積あたりの流路容積は前記流路の幅により調整されていることを特徴としている。
また、第9の発明は、上記第3乃至第6の何れか一つの発明において、前記の単位体積あたりの流路容積は前記流路の高さにより調整されていることを特徴としている。
第1の発明によれば、流路の並び方向における単位体積あたりの流路容積の分布に応じてセパレータには熱容量の分布が生じている。自己発熱による温度上昇は熱容量が小さい領域ほど大きくなるため、低温起動時における燃料電池の温度は、セパレータの熱容量分布に応じて局所的に上昇することになる。温度が局所的に上昇した領域では発電効率が高まって自己発熱がさらに促進されるため、その熱によって近傍領域の温度も上昇していく。このようにして熱容量が小さい領域から燃料電池の全領域まで温度上昇領域が拡大していくことで、燃料電池全体の速やかな温度上昇が可能になり、低温起動時の起動性が向上する。
また、第1の発明によれば、定常運転時には個々の流路内の温度が略均一になるように冷却媒体が流路に供給されるので、燃料電池の発電面内で温度分布が生じることは防止される。つまり、第1の発明によれば、低温起動時の起動性と定常運転時における冷却性能とを両立させることができる。
第2の発明によれば、第1の発明と同様、セパレータが流路の並び方向において単位体積あたりの流路容積に分布を有することにより、低温起動時には自己発熱による温度上昇が局所的に生じ、熱容量が小さい領域から燃料電池の全領域へ温度上昇領域が拡大していく。これにより、燃料電池全体の速やかな温度上昇が可能になり、低温起動時の起動性が向上する。
また、第2の発明によれば、定常運転時には、流路を流通する冷却媒体の流速に上記の単位体積あたりの流路容積の分布とは逆の分布が生じるので、単位体積あたりの冷却媒体の流量は略均一になる。これにより、個々の流路内の温度は略均一になり、燃料電池の発電面内で温度分布が生じることは防止される。つまり、第2の発明によれば、低温起動時の起動性と定常運転時における冷却性能とを両立させることができる。
特に、第3の発明によれば、流路の並び方向における冷却媒体の流速分布が冷媒入口及び冷媒出口の配置によって調整されているので、冷却媒体を流通させるだけで常に所望の流速分布を得ることができる。
実施の形態1.
以下、図1乃至図3を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
図2A及び図2Bは、本発明の実施の形態1にかかる燃料電池の部分断面図である。図2A及び図2Bは、後述するように同一の燃料電池の異なる部分を示している。これらの図に示すように、燃料電池は、膜電極接合体30とセパレータ8とが交互に積層されて構成されている。膜電極接合体30は、固体高分子電解質膜32をアノード電極34とカソード電極36とにより挟んで構成されている。固体高分子電解質膜32は湿潤状態で水素イオンが膜中を移動する非導電性のイオン交換膜である。アノード電極34及びカソード電極36はそれぞれ触媒層と拡散層を有している。触媒層は白金、カーボン、及び電解質からなり、拡散層はガス透過性を有し、カーボンからなる。
セパレータ8は二枚の金属製のセパレータ板10A,10Bを重ね合わせて構成されている。図1はセパレータ8を構成するセパレータ板10の正面図である。二枚のセパレータ板10A,10Bのうちの一方は図1に示すセパレータ板10Aと同形状であり、他方は二枚のセパレータ板10A,10Bの重ね合わせ面に関して図1に示すセパレータ板10と略対称形になっている。この図に示すように、セパレータ板10は方形であり、その一つの側端部には冷却水入口22a、空気入口24a、水素出口26bの順に3つの開口部が並んで形成されている。また、これら開口部22a,24a,26bが形成された側と対向する側の端部には、開口部22a,24a,26bの列と同方向に、冷却水出口22b、水素入口26a、空気出口24bの順に3つの開口部が並んで形成されている。
2つの開口部の列の間には、セパレータ板10の厚み方向に凹んでいる凹部12が形成されている。凹部12内には、セパレータ板10の厚み方向に盛り上っている複数の凸部18が形成されている。凸部18は一方の開口部の列から他方の開口部の列に向けて延びており、その延伸方向と垂直な方向に並んで形成されている。この複数の凸部18によって、凹部12内は、凸部18と平行な複数の横溝部14と、凸部18の延伸方向の前後に形成された縦溝部16a,16bに区切られている。これら凹部12や凸部18は、金属板であるセパレータ板10をプレス加工することによって成形することができる。
図2A及び図2Bに示すように、二枚のセパレータ板10A,10Bは、それぞれの凸部18,18同士を接合されている。これにより、二枚のセパレータ板10A,10Bの間には、互いの横溝部14,14で囲まれる空間2が形成されている。この空間2は、冷却水入口22a及び冷却水出口22bに連通しており、内部を冷却媒体としての冷却水が流通する冷却水流路になっている(以下、冷却水流路2と表記する)。冷却水入口22aから供給される冷却水は、まず、図1に示す冷却水入口22a側の縦溝部16aである分配部に入り(以下、分配部16aと表記する)、分配部16aから各冷却水流路2に分配される。そして、各冷却水流路2を流通した冷却水は、冷却水出口22b側の縦溝部16bである集合部に集められ(以下、集合部16bと表記する)、集合部16bから冷却水出口22bへ排出される。なお、図1中では省略しているが、分配部16a及び集合部16b内は、縦方向及び横方向への冷却水の流れを促し、斜め方向への冷却水の流れは妨げられるような構造になっている。
また、図2A及び図2Bに示すように、二枚のセパレータ板10A,10Bは、それぞれの横溝部14を膜電極接合体30のアノード電極34或いはカソード電極36に接合されている。これにより、セパレータ板10Aの凸部18とカソード電極36との間、セパレータ板10Bの凸部18とアノード電極34との間にはそれぞれ空間6,4が形成されている。セパレータ板10Aとカソード電極36との間に形成された空間6は、空気入口24a及び空気出口24bに連通しており、内部を空気が流通する空気流路になっている(以下、空気流路6と表記する)。セパレータ板10Bとアノード電極34との間に形成された空間4は、水素入口26a及び水素出口26bに連通しており、内部を水素が流通する水素流路になっている(以下、水素流路4と表記する)。
ここで、冷却水流路2の流路面積は横溝部14の幅によって決まり、空気流路6及び水素流路4の流路面積は凸部18の幅によって決まる。本実施形態にかかるセパレータ板10は、図1に示すように、横溝部14の幅と凸部18の幅はともに一定ではなく、分布を有している。具体的には、横溝部14の幅は、冷却水入口22a及び冷却水出口22bに近い側ほど狭く、冷却水入口22a及び冷却水出口22bから遠い側ほど広くなっている。一方、凸部18の幅は、冷却水入口22a及び冷却水出口22bに近い側ほど広く、冷却水入口22a及び冷却水出口22bから遠い側ほど狭くなっている。
前掲の図2Aは冷却水入口22a及び冷却水出口22bに近い側の断面を示し、前掲の図2Bは冷却水入口22a及び冷却水出口22bから遠い側の断面を示している。上記のように横溝部14及び凸部18の幅が設定される結果、図2Aと図2Bを比較して分かるように、冷却水流路2の流路面積は、冷却水入口22a及び冷却水出口22bに近い側では狭く、遠い側では広くなっている。逆に、空気流路6及び水素流路4の流路面積は、冷却水入口22a及び冷却水出口22bに近い側では広く、遠い側では狭くなっている。
このように冷却水入口22a及び冷却水出口22bからの距離によって冷却水流路2の流路面積に差が設けられることで、セパレータ8には、冷却水流路2の並び方向において単位体積あたりの冷却水体積に分布が生じている。冷却水の単位体積当たりの熱容量は、気体や金属の単位体積当たりの熱容量に比較して大きいことから、冷却水流路2の並び方向における冷却水体積の分布に応じて、セパレータ8には熱容量の分布が生じることになる。セパレータ8に熱容量の分布が存在することによって、本実施形態の燃料電池によれば、冷間始動時において次のような効果が得られる。
冷間始動時には、冷却水流路2への冷却水の供給は停止されるか、或いは通常運転時に比較して極めて遅い流速に抑制された状態で、空気流路6への空気の供給、及び水素流路4への水素の供給が行われる。膜電極接合体30では、水素と空気の供給を受けて発電が開始されるとともに、発電に伴う熱が発生する。膜電極接合体30での自己発熱による熱は燃料電池自身の温度を上昇させるが、自己発熱による温度上昇は熱容量が小さい領域ほど大きくなるため、燃料電池の温度はセパレータ8の熱容量分布に応じて局所的に上昇することになる。具体的には、単位体積あたりの冷却水体積が少ないことから、冷却水入口22a及び冷却水出口22bに近い側において燃料電池の温度は局所的に上昇する。
温度が局所的に上昇した領域では、膜電極接合体30の発電効率が高まって自己発熱がさらに促進され、その近傍領域の温度も上昇していく。つまり、熱容量が小さい領域から燃料電池の全領域へ、温度上昇領域は次第に拡大していく。このように局所的に温度を上昇させた場合と燃料電池全体を均等に昇温した場合とでは、発電により得られる電力は前者の方が大きく、発電に伴う自己発熱により得られる熱量も大きくなる。したがって、本実施形態の燃料電池によれば、燃料電池全体の速やかな温度上昇が可能になり、低温起動時の起動性が向上する。
図3は、冷却水流路2の流路面積とセパレータ板10の幅方向位置(図1に示す上下方向位置)との関係と、定常運転時における冷却水流路2内での冷却水の流速とセパレータ板10の幅方向位置との関係とを合わせて示す図である。前述のように、冷却水流路2の流路面積は、冷却水入口22a及び冷却水出口22bに近いセパレータ板10の上側では小さく、下側では大きくなっている。一方、冷却水流路2内での冷却水の流速は、冷却水入口22aと冷却水出口22bがともにセパレータ板10の上側に位置していることから、セパレータ板10の上側では大きく、下側では小さくなっている。つまり、セパレータ板10の幅方向における冷却水の流速の分布は、冷却水流路2の流路面積の分布と全く逆の分布になっている。
このように、燃料電池の定常運転時には、冷却水流路2を流通する冷却水の流速に冷却水流路2の流路面積の分布とは逆の分布が生じるので、流路面積の差にかかわらず各冷却水流路2を流通する冷却水の流量は略均一になる。これにより、個々の冷却水流路2内の温度は略均一になり、燃料電池の発電面内で温度分布が生じることは防止される。つまり、本実施形態の燃料電池によれば、低温起動時の起動性と定常運転時における冷却性能とを両立させることができる。
実施の形態2.
以下、図4及び図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
図4は本実施形態にかかるセパレータ板40の正面図である。本実施形態の燃料電池では、実施の形態1と同様に、膜電極接合体を隔離するセパレータとして二枚の金属製のセパレータ板が重ね合わせて用いられる。図4に示すセパレータ板40はそのうちの一方のセパレータ板を示しており、他方のセパレータ板は二枚のセパレータ板の重ね合わせ面に関して図4に示すセパレータ板40と略対称形になっている。図4中、実施の形態1のセパレータ板10と同一の部位については同一の符号を付している。
図4に示すように、セパレータ板40は方形であり、その一つの側端部には冷却水入口22a、空気入口24a、水素出口26bの順に3つの開口部が並んで形成されている。また、これら開口部22a,24a,26bが形成された側と対向する側の端部には、開口部22a,24a,26bの列と同方向に、空気出口24b、水素入口26a、冷却水出口22bの順に3つの開口部が並んで形成されている。つまり、本実施形態では、冷却水入口22aと冷却水出口22bは、セパレータ板40の対角位置に配置されている。
2つの開口部の列の間には、セパレータ板40の厚み方向に凹んでいる凹部12が形成されている。凹部12内には、セパレータ板40の厚み方向に盛り上っている複数の凸部18が形成されている。凸部18は一方の開口部の列から他方の開口部の列に向けて延びており、その延伸方向と垂直な方向に並んで形成されている。この複数の凸部18によって、凹部12内は、凸部18と平行な複数の横溝部14と、凸部18の延伸方向の前後に形成された分配部16a及び集合部16bに区切られている。これら凹部12や凸部18は、金属板であるセパレータ板40をプレス加工することによって成形することができる。
実施の形態1と同様、セパレータ板40を相手のセパレータ板と重ね合わせることで、互いの横溝部14,14の間に冷却水流路が形成される。また、セパレータ板40の凸部18と膜電極接合体との間に空気流路或いは水素流路が形成される。冷却水流路の流路面積は横溝部14の幅によって決まり、空気流路及び水素流路の流路面積は凸部18の幅によって決まる。本実施形態では、図4に示すように、横溝部14の幅は、横溝部14の並びの中央ほど広く、外側ほど狭くなっている。一方、凸部18の幅は、凸部18の並びの中央ほど狭く、外側ほど広くなっている。
図5は、冷却水流路の流路面積とセパレータ板40の幅方向位置(図4に示す上下方向位置)との関係と、定常運転時における冷却水流路内での冷却水の流速とセパレータ板40の幅方向位置との関係とを合わせて示す図である。上記のように横溝部14及び凸部18の幅が設定される結果、冷却水流路の流路面積は、セパレータ板40の中央で大きく、外側ほど小さくなっている。一方、冷却水入口22aと冷却水出口22bが対角に位置していることから、冷却水は凹部12の枠にそって流れやすい。このため、冷却水流路内での冷却水の流速は、セパレータ板40の中央で小さく、外側ほど大きくなっている。つまり、セパレータ板40の幅方向における冷却水流路の流路面積の分布と、セパレータ板40の幅方向における冷却水の流速の分布は、全く逆の分布になっている。
上記のように、本実施形態の燃料電池は、冷却水流路の並び方向において冷却水流路の流路面積に分布を有している。このため、低温起動時には、自己発熱による温度上昇が局所的に生じ、燃料電池の全領域へ温度上昇領域が拡大していく。これにより、燃料電池全体の速やかな温度上昇が可能になり、低温起動時の起動性が向上する。また、定常運転時には、冷却水流路を流通する冷却水の流速に冷却水流路の流路面積の分布とは逆の分布が生じるので、個々の冷却水流路内の温度は略均一になり、燃料電池の発電面内で温度分布が生じることは防止される。つまり、本実施形態の燃料電池によっても、実施の形態1と同様、低温起動時の起動性と定常運転時における冷却性能とを両立させることができる。
実施の形態3.
以下、図6及び図7を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
図6は本実施形態にかかるセパレータ板50の正面図である。本実施形態の燃料電池では、実施の形態1と同様に、膜電極接合体を隔離するセパレータとして二枚の金属製のセパレータ板が重ね合わせて用いられる。図6に示すセパレータ板50はそのうちの一方のセパレータ板を示しており、他方のセパレータ板は二枚のセパレータ板の重ね合わせ面に関して図6に示すセパレータ板50と略対称形になっている。図6中、実施の形態1のセパレータ板10と同一の部位については同一の符号を付している。
図6に示すように、セパレータ板50は方形であり、その一つの側端部には水素出口26b、冷却水入口22a、空気入口24aの順に3つの開口部が並んで形成されている。また、これら開口部26b,22a,24aが形成された側と対向する側の端部には、開口部26b,22a,24aの列と同方向に、空気出口24b、冷却水出口22b、水素入口26aの順に3つの開口部が並んで形成されている。つまり、本実施形態では、冷却水入口22aと冷却水出口22bは、ともにセパレータ板50の中央部に配置されている。
2つの開口部の列の間には、セパレータ板50の厚み方向に凹んでいる凹部12が形成されている。凹部12内には、セパレータ板50の厚み方向に盛り上っている複数の凸部18が形成されている。凸部18は一方の開口部の列から他方の開口部の列に向けて延びており、その延伸方向と垂直な方向に並んで形成されている。この複数の凸部18によって、凹部12内は、凸部18と平行な複数の横溝部14と、凸部18の延伸方向の前後に形成された分配部16a及び集合部16bに区切られている。これら凹部12や凸部18は、金属板であるセパレータ板50をプレス加工することによって成形することができる。
実施の形態1と同様、セパレータ板50を相手のセパレータ板と重ね合わせることで、互いの横溝部14,14の間に冷却水流路が形成される。また、セパレータ板50の凸部18と膜電極接合体との間に空気流路或いは水素流路が形成される。冷却水流路の流路面積は横溝部14の幅によって決まり、空気流路及び水素流路の流路面積は凸部18の幅によって決まる。本実施形態では、図6に示すように、横溝部14の幅は、横溝部14の並びの中央ほど狭く、外側ほど広くなっている。一方、凸部18の幅は、凸部18の並びの中央ほど狭く、外側ほど広くなっている。
図7は、冷却水流路の流路面積とセパレータ板50の幅方向位置(図6に示す上下方向位置)との関係と、定常運転時における冷却水流路内での冷却水の流速とセパレータ板50の幅方向位置との関係とを合わせて示す図である。上記のように横溝部14及び凸部18の幅が設定される結果、冷却水流路の流路面積は、セパレータ板50の中央で小さく、外側ほど大きくなっている。一方、冷却水入口22aと冷却水出口22bがともにセパレータ板50の中央部に位置していることから、冷却水はセパレータ板50の中央を真っ直ぐに流れやすい。このため、冷却水流路内での冷却水の流速は、セパレータ板50の中央で大きく、外側ほど小さくなっている。つまり、セパレータ板50の幅方向における冷却水流路の流路面積の分布と、セパレータ板50の幅方向における冷却水の流速の分布は、全く逆の分布になっている。
上記のように、本実施形態の燃料電池は、冷却水流路の並び方向において冷却水流路の流路面積に分布を有している。このため、低温起動時には、自己発熱による温度上昇が局所的に生じ、燃料電池の全領域へ温度上昇領域が拡大していく。これにより、燃料電池全体の速やかな温度上昇が可能になり、低温起動時の起動性が向上する。また、定常運転時には、冷却水流路を流通する冷却水の流速に冷却水流路の流路面積の分布とは逆の分布が生じるので、個々の冷却水流路内の温度は略均一になり、燃料電池の発電面内で温度分布が生じることは防止される。つまり、本実施形態の燃料電池によっても、実施の形態1や実施の形態2と同様、低温起動時の起動性と定常運転時における冷却性能とを両立させることができる。
その他.
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、次のように変形して実施してもよい。
上記の各実施の形態において、冷却水入口22a及び出口22b以外の開口部24a,24b,26a,26bの配置は一例であり、これらの配置には限定はない。
上記の実施の形態では、二枚の金属製のセパレータ板を重ね合わせてセパレータを構成しているが、セパレータの材質は金属以外のカーボン等でもよい。例えば、カーボン製の二枚のセパレータ板を積層してセパレータを形成する場合、以下のように冷却水流路を形成することで、冷却水流路の並び方向において単位体積あたりの流路容積に分布を持たせてもよい。
図8A及び図8Bに示すセパレータ60(図では省略しているが、セパレータ60は二枚のセパレータ板を重ね合わせて形成されている)は、冷却水流路2のピッチを異ならせることで、単位体積あたりの流路容積を調整する例を示している。実施の形態1のように冷却水入口と冷却水出口がともにセパレータ60の上側にある場合であれば、セパレータ60の上側では、図8Aに示すように冷却水流路2のピッチp1は大きくし、セパレータ60の下側では、図8Bに示すように冷却水流路2のピッチp2は小さくすればよい。
図9A及び図9Bに示すセパレータ70(図では省略しているが、セパレータ70は二枚のセパレータ板を重ね合わせて形成されている)は、冷却水流路2の幅を異ならせることで、単位体積あたりの流路容積を調整する例を示している。実施の形態1のように冷却水入口と冷却水出口がともにセパレータ70の上側にある場合であれば、セパレータ70の上側では、図9Aに示すように冷却水流路2の幅w1は小さくし、セパレータ70の下側では、図9Bに示すように冷却水流路2の幅w2は大きくすればよい。
図10A及び図10Bに示すセパレータ80(図では省略しているが、セパレータ80は二枚のセパレータ板を重ね合わせて形成されている)は、冷却水流路2の高さを異ならせることで、単位体積あたりの流路容積を調整する例を示している。実施の形態1のように冷却水入口と冷却水出口がともにセパレータ80の上側にある場合であれば、セパレータ80の上側では、図10Aに示すように冷却水流路2の高さh1は小さくし、セパレータ80の下側では、図10Bに示すように冷却水流路2の高さh2は大きくすればよい。
冷却水流路2のピッチ、幅、高さを適宜に組み合わせることで、単位体積あたりの流路容積を調整することもできる。各図では空気流路6や水素流路4の幅や高さは一定にしているが、冷却水流路2の幅や高さに応じて空気流路6や水素流路4の幅や高さを異ならせるようにしてもよい。
また、本発明は上記実施の形態のようなストレート型の冷却水流路を有するセパレータのみならず、複数の独立した流路を有する構造のセパレータであれば適用可能である。水素流路(燃料ガス流路)及び空気流路(酸化ガス流路)に関しては、ストレート型、櫛型、或いはサーペンタイン型等、その流路構造には限定がない。
本発明の実施の形態1としての燃料電池を構成するセパレータ板の正面図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料電池の部分断面図であり、単位体積あたりの冷却水流路の流路容積が小さい領域の断面を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる燃料電池の部分断面図であり、単位体積あたりの冷却水流路の流路容積が大きい領域の断面を示す図である。 図1のセパレータ板を用いた燃料電池における、冷却水流路の流路面積とセパレータ板の幅方向位置との関係、及び、冷却水の流速とセパレータ板の幅方向位置との関係を合わせて示す図である。 本発明の実施の形態2としての燃料電池を構成するセパレータ板の正面図である。 図4のセパレータ板を用いた燃料電池における、冷却水流路の流路面積とセパレータ板の幅方向位置との関係、及び、冷却水の流速とセパレータ板の幅方向位置との関係を合わせて示す図である。 本発明の実施の形態3としての燃料電池を構成するセパレータ板の正面図である。 図6のセパレータ板を用いた燃料電池における、冷却水流路の流路面積とセパレータ板の幅方向位置との関係、及び、冷却水の流速とセパレータ板の幅方向位置との関係を合わせて示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかる燃料電池の部分断面図であり、単位体積あたりの冷却水流路の流路容積が小さい領域の断面を示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかる燃料電池の部分断面図であり、単位体積あたりの冷却水流路の流路容積が大きい領域の断面を示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかる燃料電池の部分断面図であり、単位体積あたりの冷却水流路の流路容積が小さい領域の断面を示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかる燃料電池の部分断面図であり、単位体積あたりの冷却水流路の流路容積が大きい領域の断面を示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかる燃料電池の部分断面図であり、単位体積あたりの冷却水流路の流路容積が小さい領域の断面を示す図である。 本発明の他の実施の形態にかかる燃料電池の部分断面図であり、単位体積あたりの冷却水流路の流路容積が大きい領域の断面を示す図である。
符号の説明
2 冷却水流路
4 水素流路
6 空気流路
8 セパレータ
10,10A,10B,40,50 セパレータ板
12 凹部
14 横溝部
16a 分配部
16b 集合部
18 凸部
22a 冷却水入口
22b 冷却水出口
24a 空気入口
24b 空気出口
26a 水素入口
26b 水素出口
30 膜電極接合体
32 固体高分子電解質膜
34 アノード電極
36 カソード電極

Claims (9)

  1. 冷却媒体が流れる複数の流路が形成されたセパレータを備え、低温起動時には前記流路内の冷却媒体の流通が抑制される燃料電池において、
    前記セパレータが前記流路の並び方向において単位体積あたりの流路容積に分布を有するとともに、
    定常運転時における個々の前記流路内の温度が略均一になるように冷却媒体を前記流路に供給する手段を備えることを特徴とする燃料電池。
  2. 冷却媒体が流れる複数の流路が形成されたセパレータを備え、低温起動時には前記流路内の冷却媒体の流通が抑制される燃料電池において、
    前記セパレータは、前記流路の並び方向において単位体積あたりの流路容積に分布を有するとともに、定常運転時には前記流路を流通する冷却媒体の流速に前記の単位体積あたりの流路容積の分布とは逆の分布が生じるように形成されていることを特徴とする燃料電池。
  3. 前記セパレータは、外部から冷却媒体が供給される冷媒入口と、前記冷媒入口に供給される冷却媒体を複数の前記流路に分配する分配部と、前記流路を流通した冷却媒体を集める集合部と、前記集合部で集められた冷却媒体を外部へ排出する冷媒出口とを備え、
    前記冷媒入口及び前記冷媒出口の配置によって前記流路の並び方向における冷却媒体の流速分布が調整されていることを特徴とする請求項2記載の燃料電池。
  4. 前記流路の並びの一方向に向けて前記の単位体積あたりの流路容積が大きくなるとともに、前記の単位体積あたりの流路容積の小さい側に前記冷媒入口及び前記冷媒出口が配置されていることを特徴とする請求項3記載の燃料電池。
  5. 前記流路の並びの中央部ほど前記の単位体積あたりの流路容積が大きくなるとともに、前記流路の並びの中央部を挟んだ逆側に前記冷媒入口及び前記冷媒出口が配置されていることを特徴とする請求項3記載の燃料電池。
  6. 前記流路の並びの中央部ほど前記の単位体積あたりの流路容積が小さくなるとともに、前記流路の並びの中央部に前記冷媒入口及び前記冷媒出口が配置されていることを特徴とする請求項3記載の燃料電池。
  7. 前記の単位体積あたりの流路容積は前記流路間のピッチにより調整されていることを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の燃料電池。
  8. 前記の単位体積あたりの流路容積は前記流路の幅により調整されていることを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の燃料電池。
  9. 前記の単位体積あたりの流路容積は前記流路の高さにより調整されていることを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の燃料電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100826435B1 (ko) 2006-11-15 2008-04-29 지에스칼텍스 주식회사 연료전지 분리판의 냉각채널
JP2008257923A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池、燃料電池の製造方法および製造装置
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