JP2006085922A - 車両用前照灯 - Google Patents

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    • F21S41/675Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by a variable light distribution by acting on reflectors by moving reflectors

Abstract

【課題】 奥行きが狭いスペースであっても車両への設置を可能としつつ、光束利用率の高い大光量光学系を構成することができる車両用前照灯を提供する。
【解決手段】 本発明に係る車両用前照灯10は、ランプボディ12とカバー14で形成された灯室10a内に、車両前後方向に延びるレンズ中心軸Ax上に配置された投影レンズ11と、レンズ中心軸Axから離間した位置に配置された光源バルブ15と、光源バルブ15から出射した光を反射する第1反射部材21と、光源バルブ15から出射した光を反射する第2反射部材22と、配光パターンのカットオフラインCLを形成し得る明暗境界形成部23bが端部に設けられ、第1反射部材21により反射された光を投影レンズ11に向けて反射する第3反射部材23と、第2反射部材22により反射された光を車両前方に向けて反射する第4反射部材24と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用前照灯に係り、特にプロジェクタ型の灯具ユニットを備えた車両用前照灯に関する。
従来、プロジェクタ型の灯具ユニットにより車両前方へ向けて光照射を行う車両用前照灯が知られている。
このプロジェクタ型の灯具ユニットは、車両前後方向に延びる光軸上近傍に配置された光源からの光を、リフレクタにより前方へ向けて光軸寄りに集光反射させ、この反射光をリフレクタの前方に設けられた投影レンズを介して灯具ユニット前方へ照射する。この灯具ユニットにより、上端部にカットオフラインを有する配光パターンを形成する場合には、投影レンズの後方側焦点近傍にシェードを設け、このシェードによりリフレクタからの反射光の一部を遮蔽してカットオフラインを形成するのが一般的である。
また、灯具ユニットの光束利用率を高めて大光量光学系を構成するために、シェードで反射した光を投影レンズに入射させて前方に投影する光学系を有する車両用前照灯もある。
例えば、特許文献1に記載の車両用灯具では、投影レンズの中心軸上に光源が配置されており、光源からの光源光をリフレクタによって前方に反射し、この反射光が投影レンズを介して前方に投影される。そして、このリフレクタからの反射光の一部が遮蔽板(シェード)によって遮蔽されるとともに、内面鏡部(反射面)によって反射されてカットオフラインを形成する。ここで、遮蔽板の内面鏡部は、投影レンズのレンズ中心軸に平行に配置されており、遮蔽板の内面鏡部で反射した光もまた投影レンズに入射して前方に投影される。
このように、特許文献1に記載の車両用灯具では、遮蔽板によって遮られた光が前方に投影されるように遮蔽板を配置することにより、光束利用率を高め、車両用灯具の視認性を高めている。
特開2000−348508号公報
ところで、一般に車両用前照灯は、設置される車両のデザインに応じて設計されることが多いが、車両のデザインによっては、車両用前照灯を配置するためのスペースが制限されることもある。特に、車両用前照灯を配置するスペースとして奥行き(車両前後方向長さ)が制限される場合には、上記特許文献1に開示されているような投影レンズ、光源、リフレクタが一直線上に配置される構成は不向きであり、改良が望まれている。
また、車両前方の視認性を良好に保つという車両用前照灯としての基本的な要求はさらに増してきており、光束利用率を向上させることが強く望まれている。
本発明は、奥行きが狭いスペースであっても車両への設置を可能としつつ、光束利用率の高い大光量光学系を構成することができる車両用前照灯を提供することを目的とする。
上記目的を解決することのできる本発明に係る車両用前照灯は、ランプボディとカバーで形成された灯室内に、車両前後方向に延びるレンズ中心軸上に配置された投影レンズと、前記レンズ中心軸から離間した位置に配置された光源バルブと、前記光源バルブから出射した光を反射する第1反射部材と、前記光源バルブから出射した光を反射する第2反射部材と、配光パターンのカットオフラインを形成し得る明暗境界形成部が端部に設けられ、前記第1反射部材により反射された光を前記投影レンズに向けて反射する第3反射部材と、前記第2反射部材により反射された光を車両前方に向けて反射する第4反射部材と、を備えている。
本発明に係る車両用前照灯において、前記第4反射部材により反射された光を車両前方に向けて投影する付加投影レンズを備えており、前記第4反射部材の端部には、前記第3反射部材に設けられた前記明暗境界形成部と相似形状を有する付加投影用の明暗境界形成部が設けられていることが好ましい。
また、本発明に係る車両用前照灯において、前記第4反射部材は前記第2反射部材により反射された光を反射しない退避位置に変位可能であり、当該第4反射部材が前記退避位置にあるときに前記第2反射部材により反射された光を車両前方に向けて反射する第5反射部材が設けられていることが好ましい。
また、本発明に係る車両用前照灯において、前記第4反射部材は変位可能であり、変位することによって当該第4反射部材により形成される配光パターンが変更されることが好ましい。
また、本発明に係る車両用前照灯において、前記光源バルブは、その長手方向が車両幅方向に沿って配置されていることが好ましい。
本発明の車両用前照灯では、レンズ中心軸から離間した位置に配置された光源バルブから出射した光は、一方でまず第1反射部材により反射され、次いで明暗境界形成部を有する第3反射部材により投影レンズに向けて反射されて、車両前方にカットオフラインを有する配光パターンが形成される。さらに他方では、光源バルブから出射した光は、まず第2反射部材により反射され、次いで第4反射部材により車両前方に向けて反射される。このように、本発明の車両用前照灯では、第1反射部材及び第3反射部材により反射された光が投影レンズを通って基本的なベース配光パターンを形成する主光学系と、第2反射部材及び第4反射部材により反射された光が車両前方に照射される副光学系とを有しており、これら2つの光学系により、光源から出射された光の光束利用率が高い大光量光学系を構成している。
さらに、本発明の車両用前照灯では、主・副光学系の何れにおいても光源バルブから出射された光を2回反射させて車両前方へ照射する構成をなしているため、投影レンズのレンズ中心軸上に光源バルブや第1,第2及び第4反射部材を配置する必要がない。したがって、灯室内における光源バルブや各反射部材の配置を比較的自由に決めることができるため、灯室の車両前後方向のサイズを小さくすることが容易であり、車両の奥行きが狭いスペースに設置することが可能となる。
また、第4反射部材により反射された光を車両前方に向けて投影する付加投影レンズを備えている場合には、副光学系から車両前方に照射される光を集光させて、主光学系により形成されるベース配光パターンに対して所望の集光領域を付加することができる。
そして、第4反射部材の端部に、第3反射部材に設けられた明暗境界形成部と相似形状を有する付加投影用の明暗境界形成部が設けられている場合には、副光学系の集光領域にも主光学系のベース配光パターンと同様のカットオフラインを形成することができる。したがって、ベース配光パターンのカットオフラインに集光領域のカットオフラインを重ねることができ、ベース配光パターンの上縁近傍領域の光量を特に上げることができる。
また、第4反射部材が第2反射部材により反射された光を反射しない退避位置に変位したときに第2反射部材により反射された光を車両前方に向けて反射する第5反射部材が設けられている場合には、第2反射部材により反射された光を第4反射部材または第5反射部材の何れかにより車両前方へ選択的に反射させることができる。したがって、第4反射部材の変位によって、ベース配光パターンに重ねる配光パターンを変えることができる。
また、第4反射部材は変位可能であり、変位することによって第4反射部材により形成される配光パターンが変更される場合には、上記第5反射部材等を設けずにベース配光パターンに重ねる配光パターンを変えることができる。
さらに、光源バルブの長手方向が車両幅方向に沿って配置されている場合には、第1反射部材により反射されて第3反射部材へ向かう光、及び第2反射部材により反射されて第4反射部材へ向かう光が光源バルブ自身により遮られず、光源バルブから出射した光を効率良く車両前方へ照射することができる。
以下、本発明に係る車両用前照灯の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明に係る車両用前照灯の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る車両用前照灯の第1実施形態を示す断面図であり、図2は、図1と直交する角度(車両正面側)から見た第1反射部材と光源バルブの平面図であり、図3は、第3反射部材の斜視図であり、図4は、第3反射部材を退避させた状態を示す車両用前照灯の断面図である。
本実施形態の車両用前照灯10は、ランプボディ13とこのランプボディ13の前面開口部を覆うように取り付けられた光透過性のカバー14とによって画成された灯室10a内に灯具ユニット20が配置されて構成されている。
灯具ユニット20は、プロジェクタ型の灯具ユニットであって、光源バルブ15と、第1反射部材21と、第2反射部材22と、第3反射部材23と、第4反射部材24と、第5反射部材25と、投影レンズ11と、付加投影レンズ12とを備えている。
光源バルブ15は、例えばメタルハライドバルブ等の放電バルブであり、その放電発光部により構成される光源15aから光が出射される。また、光源バルブ15は、投影レンズ11の中心軸Axから上方へ離間した位置に配置されている。
第1反射部材21及び第2反射部材22は、それぞれ内径側に略回転楕円形状の反射面21a,22aを備えた反射部材であり、車両前方側に配置された第1反射部材21と車両後方側に配置された第2反射部材22がそれぞれの反射面21a,22aを向かい合わせるように配置されている。また、第1反射部材21及び第2反射部材22の各中心軸(回転楕円形の回転軸に相当)は、図中の符号Vxとして示される位置に重なって配置されている。そして、反射面21a,22aの形状をそれぞれ回転楕円形で近似した場合の各第1焦点は中心軸Vx上に符号F1で示した位置にほぼ重なって配置されており、反射面21aの第2焦点は第1焦点F1より下方の中心軸Vx上に符号F2で示した位置にあり、反射面22aの第2焦点は反射面21aの第2焦点F2より下方の中心軸Vx上に符号F3で示した位置にある。
また、図2に示すように、第1反射部材21には、光源バルブ15を取り付けるための取付穴21bが形成されている。取付穴21bは、車両幅方向と略平行な方向に外径側から内径側に向かって貫通形成されている。さらに、第2反射部材22にも第1反射部材21の取付穴21bと同様の取付穴(図示せず)が形成されている。光源バルブ15は、これらの取付穴を介して第1反射部材21及び第2反射部材22の間に外側から内側の反射面21a,22a側に差し込まれて固定される。
図2に示すように、光源バルブ15は、取付穴21bの貫通方向に沿ってその長手方向が車両幅方向とほぼ平行となり、かつ光源15aが第1反射部材21及び第2反射部材22の中心軸Vx上に位置するように固定される。また、この光源15aが固定される位置は、第1反射部材21及び第2反射部材22の反射面21a,22aの第1焦点F1近傍に相当する。本実施形態では、第1反射部材21及び第2反射部材22は、その中心軸Vxが鉛直方向に沿うように図示せぬ固定部材によってランプボディ13に対して固定されている。
このような構成により、光源バルブ15の光源15aから出射した光は、第1反射部材21の反射面21aにより反射されて反射面21aの第2焦点F2近傍に集光される。また、光源バルブ15の光源15aから出射した光は、第2反射部材22の反射面22aにより反射されて反射面22aの第2焦点F3近傍に集光される。
第1反射部材21の下方には、第1反射部材21によって反射された光を車両前方に向けて反射する略長方形形状の第3反射部材23が配置されている。この第3反射部材23は、その長手方向が車両幅方向に略平行な方向に取り付けられ、上面側に形成された平面形状の反射面23aが第1反射部材21の中心軸Vxに対して略45°となるような角度で取り付けられている。反射面23aには、光の反射率を高める物質、例えばアルミ等が蒸着されており、反射面23a上における光の損失を少なくするように構成されている。
第3反射部材23は、図3に示すように、車両前方側端部にロービーム時の配光パターンのカットオフラインを形成するための明暗境界形成部23bが形成されている。この明暗境界形成部23bは、車両幅方向正面視左側端部23cが車両幅方向正面視右側端部23dよりも一部突出しており、中央に位置する斜めのカット部分を備えた接続部23eにより車両幅方向正面視左側端部23cと車両幅方向正面視右側端部23dが接続された形状となっている。この接続部23eは、第1反射部材21の中心軸Vx近傍にあって、第1反射部材21の反射面21aの第2焦点F2に相当する位置近傍に配置されている。
第3反射部材23の車両前後方向前方には、第3反射部材23によって反射された光を車両前方に投影する投影レンズ11が配置されている。投影レンズ11は、車両前後方向前方側に凸形状の出射面11aを有し、かつ車両前後方向後方側に平面形状の入射面11bを有する凸レンズである。投影レンズ11は、投影レンズ11の中心軸Axが第1反射部材21の中心軸Vxに略直交し、かつ投影レンズ11の後方側焦点位置が反射面21aの第2焦点F2と略一致するように取り付けられている。
第3反射部材23の下方には、第2反射部材22によって反射された光を車両前方に向けて反射する略長方形形状の反射面24aを有する第4反射部材24が配置されている。この第4反射部材24は、その長手方向が車両幅方向に略平行な方向に取り付けられ、上面側に形成された平面形状の反射面24aが第2反射部材22の中心軸Vxに対して略45°となるような角度で取り付けられている。反射面24aは、第3反射部材23の反射面23aと同様に、アルミ等が蒸着されることで反射効率を高めている。また、第4反射部材24の車両前方側端部には、第3反射部材23の明暗境界形成部23bと相似形状をなす明暗境界形成部24bが形成されている。
また、第4反射部材24は、車両幅方向に沿った回転軸24cを中心に回転可能に取り付けられており、図示しないアクチュエータ等により駆動されることによって、第2反射部材22によって反射された光を反射する反射位置と反射しない退避位置とに変位可能である。図1は第4反射部材24が反射位置にあるときの状態を示しており、明暗境界形成部24bが形成された端部近傍が第2反射部材22の第2焦点F3と略一致するように配置される。また、図4は第4反射部材24が退避位置にあるときの状態を示しており、この位置では反射面24aが車両後方側に変位していて第2反射部材22によって反射された光が当たらない。
第4反射部材24の車両前後方向前方には、第4反射部材24によって反射された光を車両前方に投影する付加投影レンズ12が配置されている。付加投影レンズ12は、上記投影レンズ11と略同様の構成をなし、投影レンズ11と比較して小型である。この付加投影レンズ12は、付加投影レンズ12の中心軸Bxが第2反射部材22の中心軸Vxに略直交し、かつ付加投影レンズ12の後方側焦点位置が反射面22aの第2焦点F3と略一致するように取り付けられている。
また、第4反射部材24の下方には、第4反射部材24が退避位置(図4参照)にあるときに第2反射部材22によって反射された光を車両前方に向けて反射する第5反射部材25が設けられている。第5反射部材25は、自由曲面状または平面状の反射面25aを有し、第2反射部材22からの光を投影レンズを通さずに車両前方の左右両側へ向けて拡散光として照射する。
次に、図5から図8を参照して、本実施形態の灯具ユニット20における光の反射経路について説明する。
図5及び図6は、光の光路を説明するための模式図であり、図7及び図8は、前方に投影される光の配光パターンを説明する図である。
まず、第4反射部材24が図1に示した反射位置にある場合の光路について、図5に示す。
この図5に示すように、光源バルブ15の光源15aから出射した光は、第1反射部材21及び第2反射部材22の中心軸Vxを含む車両幅方向平面より車両後方側(図中右側)では第1反射部材21の反射面21aに入射する。そして、その光は反射面21aで反射し、その大部分が反射面21aの第2焦点F2近傍に集光される。この集光された光は第3反射部材23の反射面23aにより反射され、反射面23a近傍に形成された光の像が倒立像として投影レンズ11の略下半分の部分(図中、中心軸Axより下側の部分)に入射し、その後カバー14(図1参照)を透過して車両前方に投影される。
これにより、図7に示すような左側通行用のロービーム時のベース配光パターンPLが車両前方に投影される。この配光パターンPLでは、反射面23aに形成された明暗境界形成部23bの形状に応じて、車両前方の右側(図中右側)が左側よりも高さの低いカットオフラインCLを有する所謂左側通行用のロービームのすれ違い配光パターンが形成される。
一方、図5に示すように、第1反射部材21及び第2反射部材22の中心軸Vxを含む車両幅方向平面より車両前方側(図中左側)では、光源バルブ15の光源15aから出射した光は第2反射部材22の反射面22aに入射する。そして、その光は反射面22aで反射し、その大部分が反射面22aの第2焦点F3近傍に集光される。この集光された光は第4反射部材24の反射面24aにより反射され、反射面24a近傍に形成された光の像が倒立像として付加投影レンズ12の略下半分の部分(図中、中心軸Bxより下側の部分)に入射し、その後カバー14(図1参照)を透過して車両前方に投影される。
これにより、図7に示すような集光領域S1が形成される。第4反射部材24の反射面24aには、第3反射部材23の明暗境界形成部23bと相似形状の明暗境界形成部24bが形成されているため、この集光領域S1は、ベース配光パターンPLと同様のカットオフラインを有し、それがベース配光パターンPLのカットオフラインCLと重ね合わされる。この集光領域S1により、車両前方の中央部分の光量をさらに増加させて、例えば高速走行時等に遠方の視認性を高めることができる。
このように、本実施形態の車両用前照灯10は、光源15aから出射した光を第1反射部材21と第3反射部材23とによって反射してベース配光パターンPLを形成する主光学系と、光源15aから出射した光を第2反射部材22と第4反射部材24とによって反射して集光領域S1を形成する副光学系とを有している。これらの2つの光学系により、光源15aから出射した光を高い効率で利用した大光量光学系が構成されている。また、これらの2つの光学系は何れも光源15aからの光を2回の反射により車両前方へ照射する構成をなしているため、投影レンズ11の中心軸Ax上または付加投影レンズ12の中心軸Bx上に光源バルブ15、第1反射部材21、第2反射部材22を配置する必要がない。したがって、灯室内の配置を比較的自由に決めることができるため、特に車両前後方向において必要とされるスペースを小さくすることができる。
次いで、第4反射部材24が図4に示した退避位置にある場合の光路について、図6に示す。
この図6に示した形態の場合、ベース配光パターンPLを形成する主光学系は図5と変わらないが、図5の配置において集光領域S1を形成していた副光学系が図5とは異なっている。以下、この副光学系について説明する。
光源15aから出射して第2反射部材22の反射面22aにより反射された光は、その大部分が反射面22aの第2焦点F3近傍に集光されるが、第4反射部材24が退避位置にあるため、第4反射部材24の下側に設けられた第5反射部材25に入射する。そして、その光は第5反射部材25の反射面25aにより反射されて、カバー14(図4参照)を透過して車両前方の左右両側へ向けて拡散光として照射される。
これにより、図8に示すように主光学系により形成されたベース配光パターンPLに対して左右の拡散光領域S2,S2が付加される。これらの拡散光領域S2,S2により、車両前方の左右両側の視認性を高めることができる。
このように、本実施形態の車両用前照灯10は、第4反射部材24の位置を選択することで、第2反射部材22により反射された光を第4反射部材24または第5反射部材25の何れかにより車両前方へ選択的に反射させることができる。したがって、第4反射部材24の変位によって、ベース配光パターンPLに重ねる配光パターンを切り換えることができる。また、主光学系により形成されるベース配光パターンPLは変化しないため、第4反射部材24の変位による配光パターンの切り替わり時においてもベース配光パターンPLのカットオフラインCLは維持され、配光切り換えによる違和感やチラツキ感などの発生を防止することができる。
また、本実施形態では、光源バルブ15は、その長手方向が車両幅方向に平行となるように配置されているため、第1反射部材21及び第2反射部材22の反射面21a,反射面22aで反射した光、特に第1反射部材21及び第2反射部材22の中心軸Vxを含む車両幅方向平面に対して車両前後側で反射した光が光源バルブ15自身によって遮られることなく第3反射部材23及び第4反射部材24(または第5反射部材25)に入射することができるので、効率的に光を前方に投影することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る車両用前照灯の第2実施形態について説明する。
図9は、本発明に係る車両用前照灯の第2実施形態を光路とともに示す断面図である。なお、この第2実施形態ではランプボディ13とカバー14は第1実施形態と同様の構成であり、図9では灯室内に配置された灯具ユニット20aのみを図示している。また、第1〜第3反射部材、投影レンズ11、付加投影レンズ12は第1実施形態と同様の構成であり、第1実施形態と同じ符号を付して説明を省略する。また、本実施形態では、第1実施形態の第4反射部材24の代わりに、第4反射部材26が設けられており、第1実施形態の第5反射部材25が設けられていない。
図9に示すように、第4反射部材26は、3つの反射面26a,26b,26cを有する略三角柱形状をなしており、車両幅方向に沿った回転軸26dを中心に回転可能に取り付けられており、図示しないアクチュエータ等により駆動されることによって回転して変位し、第2反射部材22によって反射された光の反射状態を変えることが可能である。反射面26a,26b,26cは、適宜所望の形状とすることが可能であり、上記の反射面24aのように明暗境界形成部が形成された面や、所望の配光を行うための反射面形状がアルミ蒸着の有無によって形成された面とすることができる。これにより、例えば図7及び図8に示した配光パターンを形成することが可能である他、例えば図10に示すように、ハイビーム用にベース配光パターンPLの上方に集光領域S3を付加して水平ラインHの上方にも光を照射することもできる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る車両用前照灯の第3実施形態について説明する。
図11は、本発明に係る車両用前照灯の第3実施形態を光路とともに示す断面図である。なお、この第3実施形態ではランプボディ13とカバー14は第1実施形態と同様の構成であり、図11では灯室内に配置された灯具ユニット20bのみを図示している。また、第1〜第3反射部材、投影レンズ11は第1,第2実施形態と同様の構成であり、第1,第2実施形態と同じ符号を付して説明を省略する。また、本実施形態では、第2実施形態の第4反射部材26の代わりに、第4反射部材27が設けられており、第2実施形態の付加投影レンズ12が設けられていない。
図11に示すように、第4反射部材27は、大拡散用の反射面27aと小拡散用の反射面27bとを備えており、車両幅方向に沿った回転軸27cを中心に回転可能に取り付けられており、図示しないアクチュエータ等により駆動されることによって回転して変位し、第2反射部材22によって反射された光の反射状態を変えることが可能である。反射面27a,27bは、自由曲面状または平面状であり、第2反射部材22から入射した光を投影レンズを通さずに拡散して車両前方へ照射する。これにより、例えば図12に示すように主光学系により形成されるベース配光パターンPLに対して小拡散光領域S4を付加したり、図13に示すように大拡散光領域S5を付加することが可能である。
また、上記第1〜第3実施形態の何れにおいても、第4反射部材の変位は回動によらずスライド変位によるものであっても良い。スライド変位することにより第4反射部材を所望の位置に配置し、その配置された位置に応じて副光学系が形成する配光のパターンを選択的に変化させることができる。
また、上記第2,第3実施形態においても、主光学系により形成されるベース配光パターンPLは変化しないため、第4反射部材26,27の変位による配光パターンの切り替わり時に配光切り換えによる違和感やチラツキ感などが発生することを防止することができる。
本発明に係る車両用前照灯の第1実施形態を示す断面図である。 図1と直交する角度(車両正面側)から見た第1反射部材と光源バルブの平面図である。 第3反射部材の斜視図である。 第4反射部材が退避位置にある状態を示す車両用前照灯の断面図である。 光の光路を説明するための模式図である。 光の光路を説明するための模式図である。 車両前方に投影される配光パターンを示す模式図である。 車両前方に投影される配光パターンを示す模式図である。 本発明に係る車両用前照灯の第2実施形態における光路を示す断面図である。 車両前方に投影される配光パターンを示す模式図である。 本発明に係る車両用前照灯の第3実施形態における光路を示す断面図である。 車両前方に投影される配光パターンを示す模式図である。 車両前方に投影される配光パターンを示す模式図である。
符号の説明
10 車両用前照灯
11 投影レンズ
12 付加投影レンズ
13 ランプボディ
14 カバー
15 光源バルブ
15a 光源
20,20a,20b 灯具ユニット
21 第1反射部材
22 第2反射部材
23 第3反射部材
24,26,27 第4反射部材
25 第5反射部材

Claims (5)

  1. ランプボディとカバーで形成された灯室内に、
    車両前後方向に延びるレンズ中心軸上に配置された投影レンズと、
    前記レンズ中心軸から離間した位置に配置された光源バルブと、
    前記光源バルブから出射した光を反射する第1反射部材と、
    前記光源バルブから出射した光を反射する第2反射部材と、
    配光パターンのカットオフラインを形成し得る明暗境界形成部が端部に設けられ、前記第1反射部により反射された光を前記投影レンズに向けて反射する第3反射部材と、
    前記第2反射部により反射された光を車両前方に向けて反射する第4反射部材と、
    を備えている車両用前照灯。
  2. 請求項1に記載の車両用前照灯であって、
    前記第4反射部材により反射された光を車両前方に向けて投影する付加投影レンズを備えており、
    前記第4反射部材の端部には、前記第3反射部材に設けられた前記明暗境界形成部と相似形状を有する付加投影用の明暗境界形成部が設けられている車両用前照灯。
  3. 請求項1または2に記載の車両用前照灯であって、
    前記第4反射部材は前記第2反射部材により反射された光を反射しない退避位置に変位可能であり、
    当該第4反射部材が前記退避位置にあるときに前記第2反射部材により反射された光を車両前方に向けて反射する第5反射部材が設けられている車両用前照灯。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の車両用前照灯であって、
    前記第4反射部材は変位可能であり、変位することによって当該第4反射部材により形成される配光パターンが変更される車両用前照灯。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の車両用前照灯であって、
    前記光源バルブは、その長手方向が車両幅方向に沿って配置されている車両用前照灯。
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