JP5643132B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイビームとロービームの切り替えが可能な車両用前照灯に関する。
従来のプロジェクタ型車両用前照灯では、シェードの上縁が投影レンズの焦点近傍に配置され、バルブが楕円面系リフレクタの第一焦点近傍に配置され、楕円面系リフレクタの第二焦点が投影レンズの焦点近傍に配置されている。バルブから発した光が楕円面系リフレクタによって前方に反射され、その反射光の一部がシェードによって遮光され、遮光されない反射光が投影レンズによって前方に投射される。シェードによって光が遮光され、シェードの上縁の形状がカットオフライン(明暗境界線)として前方に投影されることによって、ロービームの配光が形成される。
一般的にシェードは可動式である(例えば、特許文献1参照)。シェードの上縁が投影レンズの焦点近傍から下方に移動すると、楕円面系リフレクタによって反射された光がシェードによって遮光されないから、ハイビームの配光が形成される。
特開2000−215717号公報
しかし、シェードが可動式であると、シェードの可動のためにシェードとその周囲の部品との間にクリアランスを確保する必要があるため、シェードが振動したり、シェードの位置がずれたりする。そのため、カットオフラインの位置がずれたり、カットオフラインの鮮明さが変化したりする。一方、シェードが固定式であると、そのような問題点が発生しないが、ロービームとハイビームの切り替えを行うことができない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ロービームとハイビームの切り替えを行いつつ、ロービーム時のカットオフラインの位置がずれたり、カットオフラインの鮮明さが変化したりすることを抑えることである。
本発明に係る車両用前照灯は、
光源と、
前記光源から離間して前記光源の上、左、右及び後ろを包囲し、前記光源からの光を前方に反射する第一反射面と、
前記光源の前方に配置され、前記第一反射面によって反射された光を前方に投射する投影レンズと、
前記投影レンズと前記光源の間において起立した状態に固定され、前記投影レンズの後ろ側焦点又はその近傍に上縁を有するともに、前記上縁よりも下方に下端を有したシェードと、
前記光源の下方であって前記シェードの前記下端の後ろに形成された第一開口と、
前記シェードの前記下端の前に形成された第二開口と、
前記光源の下であって前記第一開口の後ろ上において前に向くように配置された第二反射面と、
前記第一開口及び前記第二開口の下方において上に向くように配置された第三反射面と、
前記シェードの前面に形成された第四反射面と、
前記第一開口又は前記第二開口を開閉するシャッターと、を備える。
好ましくは、前記投影レンズが、光軸に直交する平坦な入射面と、前記入射面の上に形成されるとともに前上がりに傾斜した第二入射面と、前記入射面及び前記第二入射面の前に形成された凸面型の出射面と、を有する。
好ましくは、前記投影レンズが、光軸に直交する平坦な入射面と、前記入射面の前に形成された凸面型の出射面と、前記出射面の上に形成され、前記出射面の上縁から前記出射面を上に延長した面を前に傾斜して得られる第二出射面と、を有する。
好ましくは、前記第二反射面が、前記光源から発した光を前記第一開口に向けて反射し、前記第三反射面が、前記第二反射面によって反射されて前記第一開口を通過した光を前記第二開口に向けて反射し、前記第四反射面が、前記第三反射面によって反射されて前記第二開口を通過した光を前記投影レンズに向けて反射する。
好ましくは、前記車両用前照灯が、前記第一開口又は前記第二開口を塞いだ位置から、前記第一開口又は前記第二開口を開いた位置まで及びその逆に前記シャッターを移動させるシャッター駆動装置を更に備える。
本発明によれば、光源から上方に発した光が第二反射面によって反射され、その反射光の一部がシェードによって遮光されて、投影レンズによって前方に投射される。シェードの上縁の形状がカットオフラインとして投影レンズによって前方に投影される。シェードが固定され、シェードの上縁が投影レンズの後ろ側焦点又はその近傍に固定されているから、前方に形成されるカットオフラインのずれが発生しないとともに、カットオフラインの鮮明さが変化しない。
第一開口又は第二開口が開いている場合には、光源から下方に発した光が遮光されず、その光が第二反射面、第三反射面及び第四反射面によって反射され、第四反射面によって反射された光が投影レンズによって前方に投射される。第四反射面が光軸の下にあるシェードの前面に形成されているから、第四反射面によって反射された光はカットオフラインの上に照射される。これによりハイビームの配光が形成される。一方、第一開口又は第二開口がシャッターによって閉じられている場合には、光源から下方に発した光が遮光される。そのため、カットオフラインの上が暗く、ロービームの配光が形成される。よって、ロービームとハイビームの切り替えを行うことができる。
本発明の第一の実施の形態に係る車両用前照灯の鉛直断面図である。 同実施形態に係る車両用前照灯の配光特性を示した図面である。 本発明の第二の実施の形態に係る車両用前照灯の鉛直断面図である。 本発明の第三の実施の形態に係る車両用前照灯の鉛直断面図である。
〔第1の実施の形態〕
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
以下の説明において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、それぞれ、車両用前照灯1が装備された車両の「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」である。従って、車両の後ろから前に向かって見て(いわゆる運転手の視点で見て)、「左」、「右」を定める。
図1は、車両用前照灯1の鉛直断面図である。図1に示す断面は、前後方向に延びた光軸Axを通るとともに水平面に対して直交する。
この車両用前照灯1は、プロジェクタ型の前照灯である。この車両用前照灯1は、第一リフレクタ2、バルブ10、投影レンズ20、ホルダ30、第二リフレクタ40、シェード50、シャッター60及びシャッター駆動装置61等を備える。
第一リフレクタ2が略椀状に設けられ、その第一リフレクタ2が前方に向けて開口している。第一リフレクタ2の前側内面のうち光軸Axよりも上の領域には、楕円面系の第一反射面3が形成されている。第一反射面3は、前後方向に延びた楕円曲線の長軸を中心にしてその楕円曲線(その楕円曲線の離心率を一定にして、又はその楕円曲線の離心率を変化させながら)を回転して得られる回転楕円面若しくはその回転楕円面を上下(又は左右)につぶした扁平楕円面又はこれらを基調とした自由曲面である。また、第一反射面3は、これら回転楕円面、扁平楕円面及び自由曲面のうち2種以上を組み合わせた複合楕円面であってもよい。
第一反射面3が楕円面に形成されているので、その楕円面の後部頂点よりも前方に第一焦点F1が設定され、その第一焦点F1よりも前方に第二焦点F2が設定される。なお、第一反射面3の第二焦点F2は焦線の中心点をいう。焦線は水平左右方向に延びるとともに、左右方向の中央部が後ろに凸となるよう弓なり状に湾曲している。
第一リフレクタ2の前側内面のうち光軸よりも下の領域には、第二反射面4が形成されている。第二反射面4は凹面であり、例えば楕円面系凹面である。第二反射面4は、前に向いている。
第一リフレクタ2のうち第二反射面4の前下の部分には、第一開口5が形成されている。第一リフレクタ2のうち第一開口5の前の領域には、第二開口6が形成されている。第一開口5及び第二開口6は、第一リフレクタ2の内側から下の外側へ第一リフレクタ2の下部を上下に貫通している。
第一リフレクタ2には、バルブ10が装着されている。具体的には、第一リフレクタ2の後部頂点部分には装着孔7が前後に貫通するように形成され、バルブ10が装着孔7に差し込まれて、そのバルブ10が第一リフレクタ2の内側にまで突き出て、そのバルブ10が第一リフレクタ2に固定されている。バルブ10の発光源(例えば、発光管又はフィラメント)が第一反射面3の第一焦点F1又はその近傍に配置されている。なお、バルブ10が第一リフレクタ2の後部頂点部分から下、上、左又は右等にずれた位置で第一リフレクタ2を貫通し、そのバルブ10の長手方向が前後方向に対して交差するようバルブ10が配置されていてもよい。
光源がバルブ10ではなく、発光ダイオード、無機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス素子その他の発光素子であってもよい。光源として発光素子を用いた場合、発光素子が第一焦点F1又はその近傍に配置されている。
第一反射面3が第一リフレクタ2の前側内面のうち光軸Axよりも上の領域に形成されているから、第一反射面3がバルブ10の発光源から離間してその発光源から左、右、後ろ及び上を包囲する。第二反射面4はバルブ10の発光源の下に配置されている。第一開口5はバルブ10の発光源の下であって第二反射面4の前下にある。
第一リフレクタ2の下方、特に、第一開口5及び第二開口6の下方には、第二リフレクタ40が配置されている。第二リフレクタ40の上面には、第三反射面41が形成されている。第三反射面41は凹面であり、例えば楕円面系反射面である。第三反射面41は、上に向いている。
第一開口5は、シャッター60によって開閉される。シャッター60が、第一開口5を閉塞する遮光位置と、第一開口5から外れて第一開口5を開いた露出位置との間を移動するように設けられている。例えば、シャッター60が前後方向に移動可能に設けられ、シャッター60が前側の遮光位置に位置すると、第一開口5がシャッター60によって閉塞され、シャッター60が後ろ側の露出位置に位置すると、第一開口5が開かれる。なお、シャッター60が左右方向に移動可能に設けられていてもよい。
シャッター60が、シャッター駆動装置61に連結されている。シャッター駆動装置61は、電磁ソレノイド、モータその他の駆動源と、駆動源の動力をシャッター60に伝動するリンク機構、歯車機構その他の伝動機構と、を備える。シャッター駆動装置61は、シャッター60を遮光位置から露出位置へ及びその逆に移動させる。
第一リフレクタ2の前には、ホルダ30が配置されている。ホルダ30は、第一リフレクタ2の前側開口の縁部分から前方に向けて延びて、略筒状に形成されている。第一リフレクタ2の前側開口の縁部分がホルダ30の後端に取り付けられている。
第一リフレクタ2及びバルブ10の前方には、投影レンズ20が配置されている。投影レンズ20がホルダ30の内側であってホルダ30の前端に取り付けられている。投影レンズ20は、後ろ側の入射面21と、前側の出射面22と、を有する。入射面21が光軸Axに直交する平坦面であり、出射面22が非球面の凸面である。
投影レンズ20が後ろ側焦点F3を有し、後ろ側焦点F3が投影レンズ20とバルブ10の間に設定される。具体的には、投影レンズ20の後ろ側焦点F3が第一反射面3の第二焦点F2又はその近傍に設定され、投影レンズ20の光軸Axが後ろ側焦点F3を通って前後方向に延びている。
投影レンズ20とバルブ10の間であって光軸Axの下には、シェード50が配置されている。シェード50が下端53を有し、シェード50の下端53が第一開口5と第二開口6の間において第一リフレクタ2の内面下部に連結されている。第一開口5がシェード50の下端53の後ろにあり、第二開口6がシェード50の下端の前にある。なお、第二リフレクタ40及び第三反射面41は、第一開口5から第二開口6にかけてシェード50の下端53を前後に跨ぐように配置されている。
シェード50は、第一リフレクタ2の内面下部から上斜め前に突き出るように前傾状態で起立している。シェード50はその起立状態で固定されている。つまり、シェード50が第一リフレクタ2に固定され、第一リフレクタ2及び投影レンズ20に対するシェード50の相対的な動きは無い。シェード50は、第一リフレクタ2の前側開口のうち光軸Axよりも下の領域を塞ぐように配置されている。
シェード50は、下端53よりも上方に上縁51を有する。シェード50の上縁51の左右中間部が焦点F2,F3又はその近傍に位置している。シェード50の上縁51は、第一反射面3の第二焦点F2に係る焦線に沿って弓なり状に左右に延びている。
シェード50の上縁51が段状に形成されている。具体的には、シェード50をその後ろから前に向かって見て、上縁51のうち光軸Axよりも左側の部分と、光軸Axよりも右側の部分との間に段差があり、左側の部分と右側の部分の間の部分が左側の部分及び右側の部分に対して傾斜している。車両用前照灯1が左側通行用である場合、シェード50をその後ろから前に向かって見て、上縁51のうち左側の部分が右側の部分よりも高く、左側の部分が対向車線側への光線を遮光し、右側の部分が自車線側のへの光線を遮光する。車両用前照灯1が右側通行用である場合、シェード50をその後ろから前に向かって見て、上縁51のうち右側の部分が左側の部分よりも高く、右側の部分が対向車線側への光線を遮光し、左側の部分が自車線側のへの光線を遮光する。
シェード50の前面のうち上部には、第四反射面52が形成されている。第四反射面52は、焦点F3の下方であって焦点F3の近傍に配置されている。第四反射面52は凹面であり、例えば楕円面系反射面である。投影レンズ20、第四反射面52、第三反射面41及び第二反射面4を組み合わせた光学系の焦点が、バルブ10の発光源又はその近傍に配置されている。なお、投影レンズ20、第四反射面52及び第三反射面41を組み合わせた光学系の焦点が、バルブ10の発光源又はその近傍に配置されていてもよい。
車両用前照灯1の動作について説明する。
バルブ10が点灯すると、バルブ10の発光源から上に放射された光が第一反射面3に入射する。バルブ10の発光源から発した光が、第一反射面3によって前方に反射される。バルブ10の発光源が第一反射面3の第一焦点F1又はその近傍に配置されているから、バルブ10から発して第一反射面3によって反射された光が第二焦点F2に集光される。バルブ10から発して第一反射面3によって反射された光の一部は、シェード50によって遮光される。シェード50によって遮光されない反射光が、投影レンズ20によって前方に投射される。
バルブ10の発光源から下に放射された光が第二反射面4に入射する。バルブ10の発光源から発した光が第二反射面4によって前下に向かって反射され、その反射光が第一開口5に向かって進行する。また、バルブ10の発光源から発した光が、第一開口5に向かって進行する。
シャッター60がシャッター駆動装置61によって露出位置から遮光位置に移動される。シャッター60が遮光位置に位置した状態では、シャッター60が第二反射面4と第三反射面41の間に位置し、第二反射面4から第三反射面41に向かう光がシャッター60によって遮光される。また、シャッター60が遮光位置に位置した状態では、シャッター60がバルブ10と第三反射面41の間に位置し、バルブ10から第三反射面41に向かう光がシャッター60によって遮光される。
一方、シャッター60がシャッター駆動装置61によって遮光位置から露出位置に移動される。シャッター60が露出位置に位置した状態では、シャッター60が第二反射面4と第三反射面41の間から外れ、第二反射面4から第三反射面41に向かう光が第一開口5を通過する。また、シャッター60が露出位置に位置した状態では、シャッター60がバルブ10と第三反射面41の間から外れ、バルブ10から第三反射面41に向かう光が第一開口5を通過する。
第一開口5を通過した光は、第三反射面41によって前上の第四反射面52に向かって反射される。第三反射面41によって反射された光が第二開口6を通過する。第二開口6を通過した光が第四反射面52によって前方に反射され、その反射光が投影レンズ20によって前方に投射される。
図2を参照して、車両用前照灯1の配光特性について説明する。図2は、車両用前照灯1から前方に所定距離離れた仮想スクリーンに形成される配光パターンを示したものである。なお、図2は、車両用前照灯1が左側通行用である場合の配光パターンを示したものであり、車両用前照灯1が右側通行用である場合の配光パターンは、図2に示す配光パターンを左右に反転させたものである。
第一反射面3によって反射された反射光の一部が焦点F2,F3近傍でシェード50によって遮光されるから、図2に示すように、投影レンズ20によって投射される光は、光軸Axを通る水平面Hよりも下に照射される。そのため、明部LA1が前方の仮想スクリーンに形成される。また、後ろから見たシェード50の上縁51の像が投影レンズ20によって上下左右に反転して前方に投影されるから、その反転像が、明部LA1とそれよりも上の暗部を区切る明暗境界線(カットオフライン)COLとして仮想スクリーンに表れる。シェード50の上縁51が段状に形成されているから、明暗境界線COLが段状になって左右非対称である。
シャッター60が露光位置に位置している場合、図2に示すように、明部LA1に加えて明部LA2が前方の仮想スクリーンに形成される。第三反射面41によって反射された反射光は投影レンズ20の後ろ側焦点F3の下側において第四反射面52によって前方に反射され、投影レンズ20によって投射される光は光軸Axを通る水平面Hよりも上に照射される。そのため、明部LA2は明部LA1の上に形成される。明部LA2と明部LA1の組み合わせによる配光パターンは、ハイビーム用(走行用)の配光パターンである。
シャッター60が遮光位置に位置している場合、明部LA1が仮想スクリーンに形成されるが、光がシャッター60によって遮光されるから、明部LA2が形成されない。明部LA1による配光パターンは、ロービーム用(すれ違い用)の配光パターンである。
以上のように構成された車両用前照灯1は、以下のような効果を奏する。
(1) シェード50が固定式であるから、明暗境界線COLが動かない。そのため、明暗境界線COLのうち斜めカットオフラインの立ち上がり部分(エルボE:図2参照)が、光軸Axを通る鉛直面Vから左右にずれない。また、明暗境界線COLのうち対向車線側の斜めカットオフラインが光軸Axを通る水平面Hよりも上にずれず、対向車の運転手が眩惑しない。更に、明暗境界線COLの鮮明さが変化しないので、自車の運転手に違和感を与えない。
(2) シェード50が固定式であっても、シャッター60が可動式であるから、ロービームの配光のみならず、ハイビームの配光も得ることができる。そのため、車両用前照灯1とは別にハイビーム用の灯具を準備しなくても済み、コスト削減を図ることができる。
(3) 第四反射面52がシェード50の前面に形成されているため、第四反射面52用のリフレクタ部材を準備しなくても済み、コスト削減・部品点数削減を図ることができる。
〔第2の実施の形態〕
図3は、車両用前照灯1Aの鉛直断面図である。第2の実施の形態の車両用前照灯1Aと、第1の実施の形態の車両用前照灯1との間で互いに対応する部分には、同一の符号を付す。
第1の実施の形態では、投影レンズ20の後ろ側の面全体が、光軸Axに対して直交する平坦な入射面21であった。それに対して、第2の実施の形態では、投影レンズ20の後ろ側の面のうち上縁寄りの領域には、前上がりに傾斜した第二入射面23が形成されており、その領域以外の領域であって第二入射面23の下には、光軸Axに対して直交する平坦な入射面21が形成されている。第二入射面23は曲面であり、光軸Axを通る鉛直断面における第二入射面23の形状が直線であり、水平断面における第二入射面23の形状は湾曲している。出射面22は、入射面21及び第二入射面23の前に形成されている。
第二入射面23が前上がりに傾斜しているから、第四反射面52によって反射された光が第二入射面23に入射すると、下向きに屈折される。そのため、図2に示す明部LA2が明部LA1の明暗境界線COLを上下に跨ぐように形成され、明部LA1の上部と明部LA2の下部が重なる。よって、光軸Axを通る水平面Hに沿ったダークエリアが発生せず、視認性が良くなる。明部LA1と明部LA2が水平面H近傍で一部重なり合うことで、遠方視認性が向上する。
第一反射面3によって反射された光は投影レンズ20のうち主に下部によって前方に投射されるから、第二入射面23が明部LA1のパターンにほとんど影響を与えない。
以上に説明したことを除いて、第2の実施の形態の車両用前照灯1Aと、第1の実施の形態の車両用前照灯1との間で互いに対応する部分は、同様に設けられている。
〔第3の実施の形態〕
図4は、車両用前照灯1Bの鉛直断面図である。第3の実施の形態の車両用前照灯1Bと、第1の実施の形態の車両用前照灯1との間で互いに対応する部分には、同一の符号を付す。
第1の実施の形態では、投影レンズ20の前側の面全体が、非球面(凸面)の出射面22であった。それに対して、第2の実施の形態では、投影レンズ20の前側の面のうち上縁寄りの領域には、第二出射面24が形成されており、その領域以外の領域であって第二出射面24の下側には、非球面の出射面22が形成されている。第二出射面24は、出射面22の上縁から出射面22を上に延長した凸面(非球面)22aを前に傾斜させたものである。
第四反射面52によって反射された光が入射面21に入射して、第二出射面24から出射すると、下向きに屈折される。そのため、図2に示す明部LA1の上部と明部LA2の下部が重なるので、光軸Axを通る水平面Hに沿ったダークエリアが発生しない。
以上に説明したことを除いて、第3の実施の形態の車両用前照灯1Bと、第1の実施の形態の車両用前照灯1との間で互いに対応する部分は、同様に設けられている。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。下記に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。
〔変形例1〕
上記実施形態では、シャッター60が第一開口5を開閉した。それに対して、第二開口6を開閉してもよい。つまり、シャッター60が第二開口6を閉塞した遮光位置に位置すると、第三反射面41から第四反射面52に向かう光がシャッター60によって遮光される。そのため、ロービームの配光パターンが形成される。一方、シャッター60が第二開口6から外れた露出位置に位置すると、第三反射面41から第四反射面52に向かう光が第二開口6を通過する。そのため、ハイビームの配光パターンが形成される。
〔変形例2〕
上記実施形態では、シェード50の下端53が第一リフレクタ2の内面下部に連結されていた。それに対して、シェード50の下端53がホルダ30の内面下部に連結されていてもよい。
〔変形例3〕
上記実施形態では、第二開口6が第一リフレクタ2の内側から第一リフレクタ2の下の外側に第一リフレクタ2の下部を貫通していた。それに対し、第二開口6がホルダ30の内側からホルダ30の下の外側にホルダ30の下部を貫通していてもよい。
〔変形例4〕
上記実施形態では、第一開口5が第一リフレクタ2の内側から第一リフレクタ2の下の外側に第一リフレクタ2の下部を貫通していた。それに対し、第一開口5がホルダ30の内側からホルダ30の下の外側にホルダ30の下部を貫通していてもよい。
1、1A、1B 車両用前照灯
2 リフレクタ
3 第一反射面
4 第二反射面
5 第一開口
6 第二開口
20 投影レンズ
21 入射面
22 出射面
23 第二入射面
24 第二出射面
50 シェード
51 上縁
53 下端
41 第三反射面
52 第四反射面
60 シャッター
61 シャッター駆動装置

Claims (5)

  1. 光源と、
    前記光源から離間して前記光源の上、左、右及び後ろを包囲し、前記光源からの光を前方に反射する第一反射面と、
    前記光源の前方に配置され、前記第一反射面によって反射された光を前方に投射する投影レンズと、
    前記投影レンズと前記光源の間において起立した状態に固定され、前記投影レンズの後ろ側焦点又はその近傍に上縁を有するともに、前記上縁よりも下方に下端を有したシェードと、
    前記光源の下方であって前記シェードの前記下端の後ろに形成された第一開口と、
    前記シェードの前記下端の前に形成された第二開口と、
    前記光源の下であって前記第一開口の後ろ上において前に向くように配置された第二反射面と、
    前記第一開口及び前記第二開口の下方において上に向くように配置された第三反射面と、
    前記シェードの前面に形成された第四反射面と、
    前記第一開口又は前記第二開口を開閉するシャッターと、を備えることを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記投影レンズが、
    光軸に直交する平坦な入射面と、
    前記入射面の上に形成されるとともに前上がりに傾斜した第二入射面と、
    前記入射面及び前記第二入射面の前に形成された凸面型の出射面と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記投影レンズが、
    光軸に直交する平坦な入射面と、
    前記入射面の前に形成された凸面型の出射面と、
    前記出射面の上に形成され、前記出射面の上縁から前記出射面を上に延長した面を前に傾斜して得られる第二出射面と、を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  4. 前記第二反射面が、前記光源から発した光を前記第一開口に向けて反射し、
    前記第三反射面が、前記第二反射面によって反射されて前記第一開口を通過した光を前記第二開口に向けて反射し、
    前記第四反射面が、前記第三反射面によって反射されて前記第二開口を通過した光を前記投影レンズに向けて反射することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車両用前照灯。
  5. 前記第一開口又は前記第二開口を塞いだ位置から、前記第一開口又は前記第二開口を開いた位置まで及びその逆に前記シャッターを移動させるシャッター駆動装置を更に備える請求項1から4の何れか一項に記載の車両用前照灯。
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