JP2006082944A - 昇降機用ドライブ装置とその駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】PWMサイクロコンバータを適用した昇降機用ドライブ装置の停電時駆動方法を提供する。
【解決手段】三相交流電源の三相電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュール(9)と、双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうち2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路(15)と、三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路(14)と、三相交流電源から蓄電池(5)へ電源を切り替える電源切り替え器(7)と、固定位相情報を制御手段(19)へ出力する固定位相情報生成回路(16)とを備えたPWMサイクロコンバータから構成されている昇降機用ドライブ装置において、スイッチモジュール(9)と駆動電動機との間に電動機の回生電圧を整流する整流手段(11)と、整流手段の直流出力側に放電用抵抗器(12)と放電用抵抗器と直列接続した制動用スイッチング手段(13)を備えたものである。
【選択図】図1
【解決手段】三相交流電源の三相電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュール(9)と、双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうち2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路(15)と、三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路(14)と、三相交流電源から蓄電池(5)へ電源を切り替える電源切り替え器(7)と、固定位相情報を制御手段(19)へ出力する固定位相情報生成回路(16)とを備えたPWMサイクロコンバータから構成されている昇降機用ドライブ装置において、スイッチモジュール(9)と駆動電動機との間に電動機の回生電圧を整流する整流手段(11)と、整流手段の直流出力側に放電用抵抗器(12)と放電用抵抗器と直列接続した制動用スイッチング手段(13)を備えたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、昇降機(エレベータ)システムの運転を制御するための昇降機用制御装置に関し、特にパルス幅変調(PWM)制御方式を用いたPWMサイクロコンバータを適用した昇降機用ドライブ装置とその駆動方法に関する。
従来は、非常用電源がバッテリー運転の場合、回生電力をバッテリーで吸収するには限られた電力しか対応できず、このためバッテリー電源側で回生エネルギーを消費する装置を設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の昇降機用ドライブ装置は、三相交流電源の三相電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュールと、双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうちの2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路とを有する、PWMサイクロコンバータにより構成されている昇降機用ドライブ装置において、三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路と、電源異常検出信号が入力されていない場合には三相交流電源からの三相出力電圧を双方向スイッチモジュールへ出力し、電源異常検出信号が入力された場合には非常用電源として設定されている電源の出力電圧を双方向スイッチモジュールへ出力する電源切り替え器と、非常用電源の位相の検出を行っている非常用電源位相検出回路と、固定位相情報を生成して出力している固定位相情報生成回路と、予め行われた設定に従い、非常用電源位相検出回路からの位相情報または固定位相情報生成回路からの固定位相情報のいずれかを選択して出力する位相検出回路切り替え設定器と、電源異常検出信号が入力された場合には位相検出回路切り替え設定器から出力される位相情報を選択して出力し、電源異常検出信号が入力されていない場合には入力電源位相検出回路から出力される位相情報を選択して出力している位相検出回路切り替え器と、位相検出回路切り替え器から出力された位相情報に基いて双方向スイッチモジュールに対する制御を行っていて、電源異常検出信号が入力されていない場合には、双方向スイッチモジュールに対して三相入力運転し、電源異常検出信号が入力されると、双方向スイッチモジュールの制御方式を、三相入力運転から位相検出回路切り替え器から出力される位相情報に応じた制御方式の運転に切替える制御部とを有している。
また、昇降機用ドライブ装置をPWMサイクロコンバータにより構成しているので、昇降機用ドライブ装置の外部に制動ユニットや制動抵抗器を接続せずに電源回生運転ができる。また、入力電源位相検出回路とは別に非常用電源位相検出回路を設けるとともに固定位相情報生成回路を設け、位相検出回路切り替え器によりにより使用する位相情報を選択するようにしたことにより、三相交流電源、単相交流電源または直流電源のいずれかの電源が非常用電源として設定された場合でもシステム構成を変更することなく非常運転を行うことができる。
特開2001−294378号公報
特許文献1の昇降機用ドライブ装置は、三相交流電源の三相電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュールと、双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうちの2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路とを有する、PWMサイクロコンバータにより構成されている昇降機用ドライブ装置において、三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路と、電源異常検出信号が入力されていない場合には三相交流電源からの三相出力電圧を双方向スイッチモジュールへ出力し、電源異常検出信号が入力された場合には非常用電源として設定されている電源の出力電圧を双方向スイッチモジュールへ出力する電源切り替え器と、非常用電源の位相の検出を行っている非常用電源位相検出回路と、固定位相情報を生成して出力している固定位相情報生成回路と、予め行われた設定に従い、非常用電源位相検出回路からの位相情報または固定位相情報生成回路からの固定位相情報のいずれかを選択して出力する位相検出回路切り替え設定器と、電源異常検出信号が入力された場合には位相検出回路切り替え設定器から出力される位相情報を選択して出力し、電源異常検出信号が入力されていない場合には入力電源位相検出回路から出力される位相情報を選択して出力している位相検出回路切り替え器と、位相検出回路切り替え器から出力された位相情報に基いて双方向スイッチモジュールに対する制御を行っていて、電源異常検出信号が入力されていない場合には、双方向スイッチモジュールに対して三相入力運転し、電源異常検出信号が入力されると、双方向スイッチモジュールの制御方式を、三相入力運転から位相検出回路切り替え器から出力される位相情報に応じた制御方式の運転に切替える制御部とを有している。
また、昇降機用ドライブ装置をPWMサイクロコンバータにより構成しているので、昇降機用ドライブ装置の外部に制動ユニットや制動抵抗器を接続せずに電源回生運転ができる。また、入力電源位相検出回路とは別に非常用電源位相検出回路を設けるとともに固定位相情報生成回路を設け、位相検出回路切り替え器によりにより使用する位相情報を選択するようにしたことにより、三相交流電源、単相交流電源または直流電源のいずれかの電源が非常用電源として設定された場合でもシステム構成を変更することなく非常運転を行うことができる。
従来のPWMサイクロコンバータを適用した昇降機用ドライブ装置は、バッテリー非常用電源での運転時、回生運転状態になると回生エネルギーはドライブ装置では消費することができないので、バッテリー側へ回生エネルギーを送ることになる。しかし、バッテリー装置そのものもは限られた回生エネルギーしか処理できず、バッテリー側に回生エネルギーを消費する回路とバッテリー過電圧検出保護回路が必要となるという問題点があった。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、PWMサイクロコンバータを適用した昇降機用ドライブ装置において、非常電源運転時の運転方向を常に力行運転になるように方向判別をすることによって回生運転処理を不要とすることを目的とする。またPWMサイクロコンバータ装置に非常時電源用回生エネルギー処理機能を付加し回生運転を行うことができるようにする。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、PWMサイクロコンバータを適用した昇降機用ドライブ装置において、非常電源運転時の運転方向を常に力行運転になるように方向判別をすることによって回生運転処理を不要とすることを目的とする。またPWMサイクロコンバータ装置に非常時電源用回生エネルギー処理機能を付加し回生運転を行うことができるようにする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、三相交流電源の三相電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュール(9)と、双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうち2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路(15)と、前記三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路(14)と、前記三相交流電源から蓄電池(5)へ電源を切り替える電源切り替え器(7)と、固定位相情報を制御手段(19)へ出力する固定位相情報生成回路(16)とを備えたPWMサイクロコンバータから構成されている昇降機用ドライブ装置において、
前記スイッチモジュール(9)と駆動電動機との間に電動機の回生電圧を整流する整流手段(11)と、前記整流手段の直流出力側に放電用抵抗器(12)と前記放電用抵抗器と直列接続した制動用スイッチング手段(13)を備えたものである。
また、請求項2に記載の発明は、昇降機かごの重量を検出する荷重センサ信号に基づいて非常時の昇降機の上下運転方向を判断する非常時運転方向判別回路(23)を備えたものである。
請求項1に記載の発明は、三相交流電源の三相電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュール(9)と、双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうち2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路(15)と、前記三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路(14)と、前記三相交流電源から蓄電池(5)へ電源を切り替える電源切り替え器(7)と、固定位相情報を制御手段(19)へ出力する固定位相情報生成回路(16)とを備えたPWMサイクロコンバータから構成されている昇降機用ドライブ装置において、
前記スイッチモジュール(9)と駆動電動機との間に電動機の回生電圧を整流する整流手段(11)と、前記整流手段の直流出力側に放電用抵抗器(12)と前記放電用抵抗器と直列接続した制動用スイッチング手段(13)を備えたものである。
また、請求項2に記載の発明は、昇降機かごの重量を検出する荷重センサ信号に基づいて非常時の昇降機の上下運転方向を判断する非常時運転方向判別回路(23)を備えたものである。
また、請求項3に記載の発明は、三相交流電源の三相電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュール(9)と、双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうち2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路(15)と、前記三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路(14)と、前記三相交流電源から蓄電池(5)へ電源を切り替える電源切り替え器(7)と、固定位相情報を制御手段へ出力する固定位相情報生成回路(16)とを備えたPWMサイクロコンバータから構成されている昇降機用ドライブ装置の駆動方法において、
前記電源異常検出回路(14)出力信号に基づいて電源異常の有無を判断するステップと、前記電源異常有りと判断すると昇降機を停止するステップと、前記電源切り替え器(7)により三相交流電源(1)から前記蓄電池(5)へ電源を切り替えるステップと、制御手段(19)へ入力する電源位相信号を位相検出回路切り替え器(18)により電源位相検出回路(15)から固定位相情報生成回路(16)へ切り替えることで固定位相情報を生成するステップと、昇降機かごの荷重センサ信号により非常時運転方向判別回路(23)にて上昇下降運転のどちらが力行運転方向になるのかを判断する力行運転方向判断ステップと、前記力行運転方向判断に基づき隣接階まで力行運転するステップからなるものである。
前記電源異常検出回路(14)出力信号に基づいて電源異常の有無を判断するステップと、前記電源異常有りと判断すると昇降機を停止するステップと、前記電源切り替え器(7)により三相交流電源(1)から前記蓄電池(5)へ電源を切り替えるステップと、制御手段(19)へ入力する電源位相信号を位相検出回路切り替え器(18)により電源位相検出回路(15)から固定位相情報生成回路(16)へ切り替えることで固定位相情報を生成するステップと、昇降機かごの荷重センサ信号により非常時運転方向判別回路(23)にて上昇下降運転のどちらが力行運転方向になるのかを判断する力行運転方向判断ステップと、前記力行運転方向判断に基づき隣接階まで力行運転するステップからなるものである。
また、請求項4に記載の発明は、三相交流電源の三相電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュール(9)と、双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうち2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路(15)と、前記三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路(14)と、前記三相交流電源から蓄電池(5)へ電源を切り替える電源切り替え器(7)と、固定位相情報を制御手段(19)へ出力する固定位相情報生成回路(16)と、前記スイッチモジュール(9)と駆動電動機との間に電動機の回生電圧を整流する整流手段(11)と、前記整流手段の直流出力側に放電用抵抗器(12)と前記放電用抵抗器と直列接続した制動用スイッチング手段(13)と、昇降機かごの重量を検出する荷重センサ信号に基づいて非常時の昇降機の上下運転方向を判断する非常時運転方向判別回路(23)と、前記整流手段(11)の直流出力電圧を検出する電圧レベル検出回路(22)とを備えたPWMサイクロコンバータから構成されている昇降機用ドライブ装置の駆動方法において、
前記電源異常検出回路(14)出力信号に基づいて電源異常の有無を判断するステップ(ステップST1A)。と、前記電源異常有りと判断すると昇降機を停止するステップ(ステップST2A)と、前記電源切り替え器(7)により三相交流電源(1)から前記蓄電池(5)へ電源を切り替えるステップ(ステップST3A)と、制御手段(19)へ入力する電源位相信号を位相検出回路切り替え器(18)により電源位相検出回路(15)から固定位相情報生成回路(16)へ切り替えることで固定位相情報を生成するステップ(ステップST4A)と、現在のかご位置と各階の着床位置情報に基づいて最も近い階を判別するステップ(ステップST5A)と、最寄階が現在の停止位置の下にある場合は下降運転するステップ(ステップST6A)と、回生運転処理の有無を判別するステップ(ステップST7A)と、回生運転処理するときは前記電圧レベル検出回路(22)の出力を一定になるように前記制動用スイッチング手段(13)をスイッチングするステップ(ステップST8A、9A)と、回生運転処理ぜず力行運転するときは最寄階まで力行運転するステップと、最寄階が現在の停止位置の上にある場合は、上昇運転するステップ(ステップST13A)と、回生運転処理の有無を判別するステップ(ステップST14A)と、回生運転処理するときは前記電圧レベル検出回路(22)の出力を一定になるように前記制動用スイッチング手段(13)をスイッチングするステップ(ステップST15A、16A)と、回生運転処理ぜず力行運転するときは最寄階まで力行運転するステップとからなるものである。
前記電源異常検出回路(14)出力信号に基づいて電源異常の有無を判断するステップ(ステップST1A)。と、前記電源異常有りと判断すると昇降機を停止するステップ(ステップST2A)と、前記電源切り替え器(7)により三相交流電源(1)から前記蓄電池(5)へ電源を切り替えるステップ(ステップST3A)と、制御手段(19)へ入力する電源位相信号を位相検出回路切り替え器(18)により電源位相検出回路(15)から固定位相情報生成回路(16)へ切り替えることで固定位相情報を生成するステップ(ステップST4A)と、現在のかご位置と各階の着床位置情報に基づいて最も近い階を判別するステップ(ステップST5A)と、最寄階が現在の停止位置の下にある場合は下降運転するステップ(ステップST6A)と、回生運転処理の有無を判別するステップ(ステップST7A)と、回生運転処理するときは前記電圧レベル検出回路(22)の出力を一定になるように前記制動用スイッチング手段(13)をスイッチングするステップ(ステップST8A、9A)と、回生運転処理ぜず力行運転するときは最寄階まで力行運転するステップと、最寄階が現在の停止位置の上にある場合は、上昇運転するステップ(ステップST13A)と、回生運転処理の有無を判別するステップ(ステップST14A)と、回生運転処理するときは前記電圧レベル検出回路(22)の出力を一定になるように前記制動用スイッチング手段(13)をスイッチングするステップ(ステップST15A、16A)と、回生運転処理ぜず力行運転するときは最寄階まで力行運転するステップとからなるものである。
本発明によれば、回生運転時のエネルギー消費処理はPWMサイクロコンバータを適用した昇降機用ドライブ装置内で処理することができ、非常用電源バッテリー側は回生エネルギー消費回路等を削減することができる。また、非常用電源での昇降機運転方向を非常時運転方向判別回路により常に力行運転状態とし、回生運転時の回生エネルギー処理が不要とできる。即ち本発明は、下記のような効果を有する。
(1)PWMサイクロコンバータ装置に非常時電源用回生エネルギー処理機能を付加し電源回生運転を行うことができる。
(2)非常電源運転時の運転方向を常に力行運転になるように方向判別をすることによって回生運転処理が不要となる。
(1)PWMサイクロコンバータ装置に非常時電源用回生エネルギー処理機能を付加し電源回生運転を行うことができる。
(2)非常電源運転時の運転方向を常に力行運転になるように方向判別をすることによって回生運転処理が不要となる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施例の構成を示すブロック図である。図1において、1は三相交流電源、2はPWMサイクロコンバータを用いた昇降機用ドライブ装置、3はモータ、4は昇降機マシン、5は非常用電源用蓄電池、6は荷重センサ、7は電源切り替え器、8は入力フィルタ、9はPWMサイクロコンバータの主回路を構成する双方向スイッチモジュール、10、11はダイオード整流回路、12は放電用抵抗器、13は制動用トランジスタ、14は電源異常検出回路、15は入力電源位相検出回路、16は固定位相情報生成回路、17は入力電源レベル検出回路、18は位相検出回路切り替え器、19は制御手段、20はゲートドライバー、21エネルギー処理制御部、22は電圧レベル検出回路、23は非常時運転方向判別回路である。第一実施例がPWMサイクロコンバータを適用した従来の技術と異なる部分は、PWMサイクロコンバータ装置に回生運転するための放電用抵抗器、制動用トランジスタ、ダイオード整流回路、電圧レベル検出回路を備えた部分である。
本実施形態の昇降機ドライブ装置2は、非常電源運転時の回生エネルギー消費回路を装備する。この回生エネルギー消費回路は、図1のダイオード整流回路10、11と非常用電源時放電用抵抗器12、制動用トランジスタ13、電圧レベル検出回路22、エネルギー処理制御21の構成からなる。
本実施形態の昇降機ドライブ装置2は、非常電源運転時の回生エネルギー消費回路を装備する。この回生エネルギー消費回路は、図1のダイオード整流回路10、11と非常用電源時放電用抵抗器12、制動用トランジスタ13、電圧レベル検出回路22、エネルギー処理制御21の構成からなる。
非常用電源運転時には、非常用電源電圧レベルに合わせて電圧レベル検出器22の設定レベルを切り替える。回生運転となり回生エネルギーが昇降機用ドライブ装置2へ帰ってくるとダイオード整流回路10、11の直流電圧レベルが上昇する。この電圧を電圧レベル検出器22で常に監視し、非常時電源電圧設定レベルを超えるとエネルギー処理制御部21へ信号を送る。
この信号を受信したエネルギー処理制御21は制動用トランジスタ13をON動作させて、回生エネルギーを放電用抵抗12で回生エネルギーを熱として消費させる。
電圧レベル検出回路22はダイオード直流回路10、11の電圧レベルが設定レベル以下になるとエネルギー処理制御21への信号を停止し、エネルギー処理制御21は制動用トランジスタ13をoffさせる。以上の動作を繰り返すことで、回生時の回生エネルギーを昇降機用ドライブ装置2内部で消費させることを実現する。
電圧レベル検出回路22はダイオード直流回路10、11の電圧レベルが設定レベル以下になるとエネルギー処理制御21への信号を停止し、エネルギー処理制御21は制動用トランジスタ13をoffさせる。以上の動作を繰り返すことで、回生時の回生エネルギーを昇降機用ドライブ装置2内部で消費させることを実現する。
図2は現状、昇降機の停電時非常電源での最寄階停止をする救出運転フローを示したものである。図1の電源異常検出回路14により電源異常を検知した場合は、昇降機を停止させる。次に非常用電源用蓄電池5の電源に切り替える。このとき固定位相情報生成回路16信号を位相検出回路切り替え器18にて切り替える。
次に、最寄階を探して昇降機の運転方向を上昇または下降の方向判別を行い最寄階へ上昇もしくは下降方向への運転を行う。この時、搭乗人数により変動する昇降機かご総重量とカウンタウェイト(かご重量を打ち消すための重り)との大小関係で力行運転もしくは回生運転で運転することになる。
図2は電源異常が発生した場合における第一実施例の運転処理フロー図である。ステップST1Aで電源異常の有無を判別し、電源異常と判断すると昇降機を停止する(ステップST2A)。次に電源切り替え器7により三相交流電源1から蓄電池5へ電源を切り替える(ステップST3A)。次に制御手段へ入力する電源位相信号を位相検出回路切り替え器18により、電源位相検出回路15から固定位相情報生成回路16へ切り替えることで固定位相情報を生成する(ステップST4A)。
次に現在のかご位置と各階の着床位置情報に基づいて最も近い階を判別する(ステップST5A)。最寄階が現在の停止位置の下にある場合は、下降運転し(ステップST6A)、回生運転処理の有無を判別(ステップST7A)する。回生運転する場合は、ステップST8A、ST9Aを経て最寄階で停止する(ステップST10A、ST20A)。
一方、ステップST7Aで力行運転(回生運転処理不要)と判断した場合は、バッテリーからの電力供給を受け力行運転し(ST11A、ST12A)、最寄階で停止する(ステップST10A、ST20A)。
一方、最寄階が現在の停止位置の上にある場合は、上昇運転し(ステップST13A)、回生運転処理の有無を判別(ステップST14A)する。ステップST14A〜ST19Aまでの処理は、上記記載のステップST7A〜ST12Aまでと同様の処理をする。
次に現在のかご位置と各階の着床位置情報に基づいて最も近い階を判別する(ステップST5A)。最寄階が現在の停止位置の下にある場合は、下降運転し(ステップST6A)、回生運転処理の有無を判別(ステップST7A)する。回生運転する場合は、ステップST8A、ST9Aを経て最寄階で停止する(ステップST10A、ST20A)。
一方、ステップST7Aで力行運転(回生運転処理不要)と判断した場合は、バッテリーからの電力供給を受け力行運転し(ST11A、ST12A)、最寄階で停止する(ステップST10A、ST20A)。
一方、最寄階が現在の停止位置の上にある場合は、上昇運転し(ステップST13A)、回生運転処理の有無を判別(ステップST14A)する。ステップST14A〜ST19Aまでの処理は、上記記載のステップST7A〜ST12Aまでと同様の処理をする。
図4に本発明の第二実施例の構成を示すブロック図である。第二実施例がPWMサイクロコンバータを適用した従来の技術と異なる部分は、昇降機かごの荷重を検出する荷重センサ6と荷重センサ信号に基づいて力行運転方向判別する非常時運転方向判別回路23を備えた部分である。
図3は電源異常が発生した場合における第二実施例の運転処理フロー図である。昇降機の停電時非常電源での最寄階停止をする救出運転フローを示したものである。図4の電源異常検出回路14により電源異常を検知した場合は、昇降機を停止させる。次に非常用電源用蓄電池5の電源に切り替える。このとき固定位相情報生成回路16信号を位相検出回路切り替え器18にて切り替える。
次に、昇降機のかごの人員による荷重センサ信号により、図4の非常時運転方向判別回路23にて力行運転方向の選択を行い、力行運転方向となる昇降機上昇もしくは下降方向へ運転し、階床に停止させる。
これにより、非常時電源運転時は回生運転とならないように昇降機の運転方向が選択されるので回生エネルギーが発生せず、回生エネルギーを消費させる回路が不要となる。
これにより、非常時電源運転時は回生運転とならないように昇降機の運転方向が選択されるので回生エネルギーが発生せず、回生エネルギーを消費させる回路が不要となる。
図3の処理フローを説明する。ステップST1で電源異常の有無を判別し、電源異常と判断すると昇降機を停止する(ステップST2)。次に電源切り替え器7により三相交流電源1から蓄電池5へ電源を切り替える(ステップST3)。次に制御手段へ入力する電源位相信号を位相検出回路切り替え器18により、電源位相検出回路15から固定位相情報生成回路16へ切り替えることで固定位相情報を生成する(ステップST4)。次に昇降機のかごの人員による荷重センサ信号により、非常時運転方向判別回路23にて上昇運転、下降運転のどちらが力行運転方向になるかをの選択判断する(ステップST5)。次に上昇力行運転であるステップST6〜ST9、または下降力行運転であるステップST10〜ST13を経て隣接階まで運転し、昇降機を停止する。
ステップST5により力行運転方向判別し、常に力行運転となる方向に昇降機を駆動することにより回生運転を避けることができる。
ステップST5により力行運転方向判別し、常に力行運転となる方向に昇降機を駆動することにより回生運転を避けることができる。
1 三相交流電源
2 昇降機用ドライブ装置
3 モータ
4 昇降機マシン
5 非常用電源用蓄電池
6 荷重センサ
7 電源切り替え器
8 入力フィルタ
9 双方向スイッチモジュール
10、11 ダイオード整流回路
12 非常用電源時放電用抵抗器
13 制動用トランジスタ
14 電源異常検出回路
15 入力電源位相検出回路
16 固定位相情報生成回路
17 入力電源レベル検出回路
18 位相検出回路切り替え器
19 制御手段
20 ゲートドライバー
21 エネルギー処理制御部
22 電圧レベル検出回路
23 非常時運転方向判別回路
2 昇降機用ドライブ装置
3 モータ
4 昇降機マシン
5 非常用電源用蓄電池
6 荷重センサ
7 電源切り替え器
8 入力フィルタ
9 双方向スイッチモジュール
10、11 ダイオード整流回路
12 非常用電源時放電用抵抗器
13 制動用トランジスタ
14 電源異常検出回路
15 入力電源位相検出回路
16 固定位相情報生成回路
17 入力電源レベル検出回路
18 位相検出回路切り替え器
19 制御手段
20 ゲートドライバー
21 エネルギー処理制御部
22 電圧レベル検出回路
23 非常時運転方向判別回路
Claims (4)
- 三相交流電源の三相電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュール(9)と、双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうち2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路(15)と、前記三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路(14)と、前記三相交流電源から蓄電池(5)へ電源を切り替える電源切り替え器(7)と、固定位相情報を制御手段(19)へ出力する固定位相情報生成回路(16)とを備えたPWMサイクロコンバータから構成されている昇降機用ドライブ装置において、
前記双方向スイッチモジュール(9)と駆動電動機との間に電動機の回生電圧を整流する整流手段(11)と、前記整流手段の直流出力側に放電用抵抗器(12)と前記放電用抵抗器と直列接続した制動用スイッチング手段(13)を備えたことを特徴とする昇降機用ドライブ装置。 - 昇降機かごの重量を検出する荷重センサ信号に基づいて非常時の昇降機の上下運転方向を判断する非常時運転方向判別回路(23)を備えたことを特徴とする請求項1記載の昇降機用ドライブ装置。
- 三相交流電源の三相電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュール(9)と、双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうち2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路(15)と、前記三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路(14)と、前記三相交流電源から蓄電池(5)へ電源を切り替える電源切り替え器(7)と、固定位相情報を制御手段へ出力する固定位相情報生成回路(16)とを備えたPWMサイクロコンバータから構成されている昇降機用ドライブ装置の駆動方法において、
前記電源異常検出回路(14)出力信号に基づいて電源異常の有無を判断するステップと、前記電源異常有りと判断すると昇降機を停止するステップと、前記電源切り替え器(7)により三相交流電源(1)から前記蓄電池(5)へ電源を切り替えるステップと、制御手段(19)へ入力する電源位相信号を位相検出回路切り替え器(18)により電源位相検出回路(15)から固定位相情報生成回路(16)へ切り替えることで固定位相情報を生成するステップと、昇降機かごの荷重センサ信号により非常時運転方向判別回路(23)にて上昇下降運転のどちらが力行運転方向になるのかを判断する力行運転方向判断ステップと、前記力行運転方向判断に基づき隣接階まで力行運転するステップからなることを特徴とする昇降機用ドライブ装置の駆動方法。 - 三相交流電源の三相電圧と、三相の出力電圧との間をそれぞれ接続する9つの双方向スイッチにより構成されている双方向スイッチモジュール(9)と、双方向スイッチモジュールに入力される三相交流電圧のうち2相を入力とし、その位相の検出を行っている入力電源位相検出回路(15)と、前記三相交流電源の電源異常を検出した場合に電源異常検出信号を出力する電源異常検出回路(14)と、前記三相交流電源から蓄電池(5)へ電源を切り替える電源切り替え器(7)と、固定位相情報を制御手段(19)へ出力する固定位相情報生成回路(16)と、前記双方向スイッチモジュール(9)と駆動電動機との間に電動機の回生電圧を整流する整流手段(11)と、前記整流手段の直流出力側に放電用抵抗器(12)と前記放電用抵抗器と直列接続した制動用スイッチング手段(13)と、昇降機かごの重量を検出する荷重センサ信号に基づいて非常時の昇降機の上下運転方向を判断する非常時運転方向判別回路(23)と、前記整流手段(11)の直流出力電圧を検出する電圧レベル検出回路(22)とを備えたPWMサイクロコンバータから構成されている昇降機用ドライブ装置の駆動方法において、
前記電源異常検出回路(14)出力信号に基づいて電源異常の有無を判断するステップ(ステップST1A)と、前記電源異常有りと判断すると昇降機を停止するステップ(ステップST2A)と、前記電源切り替え器(7)により三相交流電源(1)から前記蓄電池(5)へ電源を切り替えるステップ(ステップST3A)と、制御手段(19)へ入力する電源位相信号を位相検出回路切り替え器(18)により電源位相検出回路(15)から固定位相情報生成回路(16)へ切り替えることで固定位相情報を生成するステップ(ステップST4A)と、現在のかご位置と各階の着床位置情報に基づいて最も近い階を判別するステップ(ステップST5A)と、
最寄階が現在の停止位置の下にある場合は下降運転するステップ(ステップST6A)と、回生運転処理の有無を判別するステップ(ステップST7A)と、回生運転処理するときは前記電圧レベル検出回路(22)の出力を一定になるように前記制動用スイッチング手段(13)をスイッチングするステップ(ステップST8A、9A)と、回生運転処理ぜず力行運転するときは最寄階まで力行運転するステップと、
最寄階が現在の停止位置の上にある場合は、上昇運転するステップ(ステップST13A)と、回生運転処理の有無を判別するステップ(ステップST14A)と、回生運転処理するときは前記電圧レベル検出回路(22)の出力を一定になるように前記制動用スイッチング手段(13)をスイッチングするステップ(ステップST15A、16A)と、回生運転処理ぜず力行運転するときは最寄階まで力行運転するステップとからなることを特徴とする昇降機用ドライブ装置の駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004270693A JP2006082944A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | 昇降機用ドライブ装置とその駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004270693A JP2006082944A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | 昇降機用ドライブ装置とその駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006082944A true JP2006082944A (ja) | 2006-03-30 |
Family
ID=36161768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004270693A Pending JP2006082944A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | 昇降機用ドライブ装置とその駆動方法 |
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JP (1) | JP2006082944A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101976833A (zh) * | 2010-10-31 | 2011-02-16 | 华南理工大学 | 电梯群的电能监测管理系统及方法 |
KR101475547B1 (ko) * | 2009-09-29 | 2014-12-22 | 가부시키가이샤 야스카와덴키 | Pwm 사이클로 컨버터 장치 |
-
2004
- 2004-09-17 JP JP2004270693A patent/JP2006082944A/ja active Pending
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