JP2006082478A - 液滴吐出ヘッド、液滴吐出ヘッドの駆動方法、及び液滴吐出装置 - Google Patents

液滴吐出ヘッド、液滴吐出ヘッドの駆動方法、及び液滴吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 省スペースで高解像度記録ができる液滴吐出ヘッド及び液滴吐出ヘッドの駆動方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 インクを貯蓄する圧力室16に複数のノズル12、14を設け、ピエゾ素子等の圧電素子の始動によって圧力室16に貯蓄されたインクをノズル12、14から吐出する。圧力室16に設けた複数のノズル12、14のインク吐出特性をそれぞれ異なる吐出特性とするために、ノズルの開口形状及び断面形状を異なる形状とし、複数種類の駆動波形を使い分けることで、インクを吐出するノズルを選択する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液滴吐出ヘッド、液滴吐出の駆動方法、及び液滴吐出装置にかかり、特に、圧電素子等のアクチュエータを用いて液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの駆動方法、液滴吐出ヘッド、及び液滴吐出装置に関する。
インクジェットプリンタに代表される液滴吐出ヘッドでは、高画質かつ高速の記録を実現するために、インクを吐出するノズルの高密度配列が強く求められている。すなわち、高画質記録のためには高解像度記録(例えば、1200dpi以上)が必要であり、また、高速記録を実現するためには1パス記録が必要となるため、液滴吐出ヘッドにノズルを高密度に配列する必要がある。
ピエゾ素子等の圧電素子をアクチュエータとして適用した液滴吐出ヘッドでは、印加する駆動波形によって液滴の吐出状態を高精度に制御することができ、液体積の変調(滴径変調)やサテライト制御(不必要に吐出される液滴などの制御)が実現できる利点がある。
その一方、吐出する液滴のサイズに対応した圧力室サイズが必要となるため、ノズルを高密度に配置することが困難である。
そこで、例えば、特許文献1〜5に記載の技術等を適用して、1つの圧力室に複数のノズルを配置することによってノズルを省スペースで高密度に配置することが考えられ、これによって高解像度化することが可能となる。
特開2002−331658号公報 特開平10−138469号公報 特開平10−166585号公報 特開平10−315463号公報 特開昭56−93567号公報
しかしながら、特許文献1〜5に記載の技術を単純に適用してノズル配列の高密度化を行ったとしても、1つの圧力室の複数のノズルからの選択的なインク吐出ができないので、各ノズルのインク吐出の制御ができず、画像としては高解像度の画像を得ることができない、という問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、省スペースで高解像度記録ができる液滴吐出ヘッドの駆動方法、液滴吐出ヘッド、及び液滴吐出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の液滴吐出ヘッドは、液体を貯蓄する貯蓄室と、該貯蓄室に設けられ、各々液滴吐出特性が異なる複数のノズルと、前記液滴吐出特性に基づいて前記貯蓄室の複数のノズルのうち液滴を吐出するノズルを選択する選択手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、貯蓄室には液体が貯蓄されると共に、各々液滴吐出特性が異なる複数のノズルが設けられており、貯蓄室に貯蓄された液敵が複数のノズルから吐出されることで、例えば、請求項2に記載の発明のように、複数のノズルから吐出された液滴がそれぞれ個別の画素を形成する。
貯蓄室に設けられた複数のノズルからの液滴吐出は、選択手段によって液滴吐出するノズルが選択される。選択手段では、各ノズル毎に異なる液滴吐出特性に基づいて液滴を吐出するノズルが選択される。
このように、1つの貯蓄室に複数のノズルを設け、液滴吐出を行うノズルを選択手段で選択することで、それぞれのノズルからの液滴吐出を選択手段によって選択することができるので、1つのノズルを備えた貯蓄室を複数設ける場合に比べて、ノズル配列密度を高くすることができ、高解像度化することができる。従って、省スペースで高解像度記録ができる。
例えば、各貯蓄室に設けられた複数のノズルは、請求項3に記載の発明のように、サイズ(例えば、ノズルの開口面積等)、開口形状、ノズル実効長、及び断面形状の少なくとも1つが異なるようにすることで、貯蓄室に設けられた複数のノズルの液滴吐出特性をそれぞれ異なるようにすることが可能となる。
また、複数のノズルは、請求項4に記載の発明のように、記録解像度に対応して設けることで、貯蓄室の各ノズルから吐出される液滴で記録する画像の各画素をそれぞれ形成することが可能となる。
さらに、選択手段は、請求項5に記載の発明のように、貯蓄室に設けられた複数のノズルから選択的に液滴を吐出するための複数種類の駆動波形を出力する駆動回路で構成すること可能である。すなわち、使用する駆動波形によって液滴を吐出するノズルを選択することが可能となる。
また、請求項6に記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法は、液体を貯蓄する貯蓄室及び該貯蓄室から液滴を吐出するノズルを有する液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、それぞれ液滴吐出特性が異なる複数の前記ノズルを前記貯蓄室に設け、前記液滴吐出特性の違いに基づいて前記貯蓄室の複数のノズルのうち液滴を吐出するノズルを選択することを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、液滴吐出特性がそれぞれ異なる複数のノズルを貯蓄室に設け、液滴吐出特性の違いに基づいて、貯蓄室の複数のノズルのうち液滴を吐出するノズルを選択する。すなわち、1つの貯蓄室に対して液滴吐出特性がそれぞれ異なる複数のノズルを設け、それぞれのノズルからの液滴吐出を液滴吐出特性の違いに基づいて行うので、1つのノズルを備えた貯蓄室を複数設ける場合に比べて、ノズル配列密度を高くすることができ、高解像度化することができる。従って、省スペースで高解像度記録ができる。なお、複数のノズルから吐出された液滴は、請求項7に記載の発明のように、それぞれ個別の画素を形成するようにしてもよい。
例えば、各貯蓄室に設ける複数のノズルは、請求項8に記載の発明のように、サイズ(例えば、ノズルの開口面積等)、開口形状、ノズル実効長、及び断面形状の少なくとも1つがそれぞれ異なるようにすることで、貯蓄室に設けられた複数のノズルの液滴吐出特性をそれぞれ異なるようにすることが可能となる。
また、複数のノズルは、請求項9に記載の発明のように、記録解像度に対応して配置することで、貯蓄室の各ノズルから吐出される液滴で記録する画像の各画素をそれぞれ形成することが可能となる。
さらに、液滴を吐出するノズルの選択は、請求項10に記載の発明のように、液滴吐出特性の違いに応じた異なる駆動波形を用いて行うことで可能となる。すなわち、使用する駆動波形によって液滴を吐出するノズルを選択することが可能となる。
請求項11に記載の液滴吐出装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の液滴吐出ヘッドを備えることを特徴としている。
請求項11に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の液滴吐出ヘッドを備えているので、上述したように、1つのノズルを備えた貯蓄室を複数設ける場合に比べて、ノズル配列密度を高くすることができ、高解像度化することができる。
以上説明したように本発明によれば、貯蓄室に液滴吐出特性がそれぞれ異なる複数のノズルを設け、液滴吐出特性の違いに基づいて液滴を吐出するノズルを選択することによって、ノズル配列密度を高くすることができるので、省スペースで高解像度記録ができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。なお、本実施の形態は、インクジェットプリンタの記録ヘッドに本発明を適用したものである。
図1は、本発明の実施の形態に係わる記録ヘッドのイジェクタの構成を示す図である。
イジェクタ10は、図1(A)に示すように、インクを吐出する複数のノズル(図1では2つのノズル)12、14が設けられており、イジェクタ10を複数配列することで記録ヘッドが構成されている。
また、各イジェクタ10は、図2に示すように、インクを貯蓄する圧力室16を有し、圧力室16には、インクを吐出するためのノズル12、14と、共通インク流路18を介してインクタンクからインクを導くためのインク供給路13が連結されている。また、圧力室16の底面には振動板16Aが設けられている。
インク吐出字は、圧力室16の外部に設けられたピエゾ素子11によってこの振動板16Aを変位させ、圧力室16内に圧力波を発生させる。この圧力波によって、圧力室16に内に充填されていたインクの一部がノズル12、14を通って外部に吐出され、インク滴となって飛翔する。
すなわち、イジェクタ10は、1つの圧力室16に対して複数のノズル12、14が設けられており、これによって高解像度化が可能となる。例えば、図6(A)に示すように、1つのノズルを備えたイジェクタ10の配列密度を600dpiに配列した場合を考えると、本実施の形態では、同様にイジェクタ10を配列すると、図6(B)に示すように、ノズル間ピッチが2倍となり、ノズル密度が2倍となる。従って、図6(A)では600dpiの記録解像度となるのに対して、図6(B)では1200dpiの記録解像度とすることが可能となる。
図1(B)は、ノズル12、14の開口形状の拡大図を示す。
本発明の実施の形態に係わる記録ヘッドのイジェクタ10に設けられた複数のノズル12、14はそれぞれインク吐出特性が異なるノズルが設けられており、図1(B)に示すように、ノズル開口の形状(面積)が異なるノズルとされている。
具体的には、本実施の形態では、図1(B)に示すように、イジェクタ10に設けられた一方のノズル12は、開口形状が円形のノズル12とされており、他方のノズル14は、開口形状が軸対象性が低い十文字型の開口形状のノズル14とされている。
図3は、イジェクタ10の各ノズル12、14の断面形状を示す図である。図3(A)は円形のノズル12のA−A断面を示し、図(B)は十文字型のノズル14のB−B断面を示す。
図3(A)に示すように、円形のノズル12は、略台形形状の断面形状とされている。一方、図3(B)に示すように、十文字型のノズル14は、ノズル実効長(ノズル中の実際にノズルとして機能する領域の長さ)が円形のノズル12に比べて短く設定され、ノズル実効長の領域は圧力室16に向かって徐々にノズル径が大きくなり、ノズル実効長の圧力室16側のノズル径が拡大された形状とされている。
このように、ノズルの開口形状、面積(サイズ)、ノズル実効長、断面形状等を変えることによって、ノズルのインク吐出特性がそれぞれ異なり、圧電素子を駆動する駆動波形によって使用するノズルを選択することが可能となる。
続いて、上述のように構成された記録ヘッドのイジェクタ10の駆動回路について説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係わる記録ヘッドの駆動回路を示すブロック図である。
図4に示すように、本発明の実施の形態に係わる記録ヘッド20は、複数のイジェクタ10が配列されて構成されており、例えば、ノズル配列が記録媒体の幅分とされている。
各イジェクタ10は、それぞれ3つのスイッチング素子22、24、26の一端が接続されており、スイッチング素子22、24、26の他端には、それぞれ増幅器(AMP)28を介してイジェクタ10を駆動するための駆動波形を発生する波形ジェネレータ(GEN1、GEN2、GEN3)30が接続されている。
また、各スイッチング素子22、24、26は、波形選択回路32に接続されており、波形選択回路32によって3つのスイッチング素子22、24、26のオンオフが制御されるようになっている。
波形選択回路32には、データ転送制御部34を介してノズルオンオフデータ生成部36が接続されており、ノズルオンオフデータ生成部36には、記録すべき画像データが入力されるようになっている。
すなわち、画像データがノズルオンオフデータ生成部36に入力されると、ノズルオンオフデータ生成部36では、画像データに基づいてスイッチング素子22、24、26を制御するためのノズルオンオフデータを生成し、データ転送制御部34に出力し、データ転送制御部34が波形選択回路32にノズルオンオフデータを出力することで、各イジェクタ10に接続されたスイッチング素子22、24、26のオンオフが波形選択回路32によって制御されて、対応するイジェクタ10のノズル12、14からインクが吐出されるようになっている。
ここで、3つの波形ジェネレータ30が発生する波形について詳細に説明する。図5は、波形ジェネレータ30が生成する波形の一例を示す図でる。
図5(A)〜(C)は各波形ジェネレータ(GEN1、GEN2、GEN3)30のそれぞれから発生する駆動波形を示す。
波形ジェネレータ(GEN1)30は、図5(A)に示すように、始めに基準電圧V0からtf時間でV1(V0>V1)となるように電圧V1を印加し、圧力室16を拡大した後に、tr時間で電圧V2(V0<V2)となるように電圧V2を印加して圧力室16を縮小させ、基準電圧V0に戻す駆動波形を生成する。該駆動波形は、圧力室16を単純に圧縮することによってインクを吐出する駆動波形であり、所謂「押し打ち」波形である。この駆動波形を用いた場合には、インクの吐出はノズル形状にあまり影響を受けない。従って、イジェクタ10に設けられた2つのノズル12、14から共にインクが吐出される。
波形ジェネレータ(GEN2)30は、図5(B)に示すように、始めに基準電圧V0からtf時間でV1(V0>V1)となるように電圧V1を印加し、圧力室16を拡大した後に、tw時間後にtr時間で基準電圧V0に戻す駆動波形を生成する。すなわち、波形ジェネレータ(GEN2)30は、所謂「引き打ち」波形を生成する。この駆動波形を用いた場合には、電圧V1の印加によって、吐出直前にノズル12、14のメニスカスはノズル内部に引き込まれ、電圧V1から基準電圧V0に戻す時にメニスカスが外部に押し出されるが、その際、メニスカスの液面干渉によってノズル12、14内に液柱が形成され、その先端から液滴が吐出される。このように、「引き打ち」波形では、メニスカスの液面干渉が液滴と出に大きく寄与するため、ノズル12、14に高い軸対象性がないと液滴を吐出することができない。すなわち、本実施の形態では、イジェクタ10の円形のノズル12からは液滴を吐出するが、軸対象性の低いもう一方の十文字型のノズル14からは液滴は吐出されない。なお、twは圧電素子を含むイジェクタ10の固有周期Tcの1/2の時間である。
また、波形ジェネレータ(GEN3)30は、図5(C)に示すように、始めに基準電圧V0からtf時間でV1(V0>V1)となるように電圧V12を印加し、圧力室16を拡大した後に、tw時間後にtr時間で基準電圧V0に戻す駆動波形を生成する。twはTcの1/2よりも長く設定されているため、「押し打ち」に近い吐出状態となる。ただし、「押し」の部分の電圧変化量が図4(A)よりも小さく設定されているため、ノズル面積が小さなノズル14からは液滴を吐出するが、ノズル面積が大きなノズル12からは液滴が吐出されない。すなわち、「押し打ち」の場合、液滴の吐出速度はノズル開口面積に反比例するため、ノズル開口面積の大きなノズル12では、液滴を吐出するのに十分な速度が得られず、液滴が形成されない。
以上のように、図5(A)〜(C)の駆動波形を図1のノズル構造と組み合わせて用いることにより、ノズル12及びノズル14からの液滴吐出を自在に制御することが可能となる。
なお、図5(A)〜(C)の駆動波形を印加した場合、それぞれの波形で吐出される液滴の体積が大きく異なってしまう場合もある。そうした場合は、連射駆動を利用して滴体積を増加させる方法が有効である。例えば、図5(B)や図5(C)の駆動波形で十分な滴体積が得られない場合は、これらの波形を時間的に複数個並べ、連続して吐出する複数の液滴で1画素を形成するなどの方法を用いれば、各駆動波形によって吐出される液滴の体積を近づけることができる。
続いて、上述のように構成された本発明のインクジェットプリンタの記録ヘッドの作用について説明する。
画像データがノズルオンオフデータ生成部36に入力されると、画像データに応じてスイッチング素子22、24、26をオンオフするためのノズルオンオフデータが生成されて、データ転送制御部34に出力される。
データ転送制御部34では、生成されたノズルオンオフデータが波形選択回路32に出力される。これによって波形選択回路32では、ノズルオンオフデータの応じて各イジェクタ10に接続された3つのスイッチング素子22、24、26のオンオフが制御される。すなわち、スイッチング素子22、24、26の何れかがオンされると、3つの波形ジェネレータ(GEN1、GEN2、GEN3)30のうちの対応する波形ジェネレータ34で生成された駆動波形がイジェクタ10に印加される。
ここで、図5(A)に示す駆動波形を印加するためのスイッチング素子22がオンされた場合には、波形ジェネレータ(GEN1)30から図5(A)に示す駆動波形がイジェクタ10の圧電素子に印加される。すなわち、図5(A)に示す「押し打ち」波形の駆動波形が印加され、上述したように、イジェクタ10に設けられた2つのノズル12、14から共にインクが吐出され、各ノズル12、14から吐出されたインクによって各々1画素が形成される。
また、図5(B)に示す駆動波形を印加するためのスイッチング素子24がオンされた場合には、波形ジェネレータ(GEN2)30から図5(B)に示す駆動波形がイジェクタ10の圧電素子に印加される。すなわち、図5(B)に示す「引き打ち」波形の駆動波形が印加され、上述したように、イジェクタ10の円形のノズル12の方からのみインクが吐出されて1画素が形成され、十文字型のノズル14からはインクが吐出されない。
さらに、図5(C)に示す駆動波形を印加するためのスイッチング素子26がオンされた場合には、波形ジェネレータ(GEN3)30から図5(C)に示す駆動波形がイジェクタ10の圧電素子に印加される。すなわち、図5(C)に示す「引き打ち」波形の駆動波形が印加され、上述したように、イジェクタ10の十文字型のノズル14の方からのみインクが吐出されて1画素が形成され、円形のノズル12からはインクが吐出されない。
従って、画像データに応じてスイッチング素子22、24、26のオンオフを制御することにより、各ノズルから吐出されるインクによってそれぞれ1画素が形成されることにより、記録媒体に画像を記録することができる。
このように、1つのイジェクタ10(圧力室16)に対して複数(本実施の形態では2個)のノズル12、14が設けられ、それぞれのノズル12、14からのインク吐出を異なる駆動波形を用いて選択することができるので、従来のように1つのイジェクタに対して1つのノズルしかなかった場合に比べて高解像度化することができる。具体的には、図6(A)に示すように、従来のイジェクタ100を600dpiの解像度間隔(1/600)で配置するように本実施の形態のイジェクタ10を配置すると、本実施の形態では、図6(B)に示すように、ノズル間隔が1/1200となるので、同一のスペースで2倍の解像度の1200dpiとすることができ、省スペースでの高解像度化が可能となる。
ところで、上述の記録ヘッドを搭載した液滴吐出装置としは、例えば、図7に示すようなインクジェット記録装置を適用することができる。図7は、本発明の実施の形態に係わるインクジェット記録装置の一例を示す図である。すなわち、インクジェット記録装置は、上述の記録ヘッドを搭載するキャリッジ38、キャリッジ38を主走査方向Xに走査するための主走査機構40、記録媒体としての記録用紙Pを副走査方向Yに搬送するための副走査機構42を含んで構成されている。
ヘッドはノズル面が記録用紙Pと対向するようにキャリッジ38上に搭載され、主走査方向Xに搬送されながら記録用紙Pに対して液滴としてインク滴を吐出することにより、一定のバンド領域Bに対して記録を行う。次いで、記録用紙Pを副走査方向Yに搬送し、再びキャリッジ38を主走査方向Xに搬送しながら次のバンド領域を記録する。このようなインクジェット記録装置に本発明を適用することが可能である。
なお、液滴吐出装置として説明した上記インクジェット記録装置では、記録ヘッドをキャリッジ38によって搬送しながら記録を行う形態を説明したが、ノズルを記録媒体の全幅にわたって配置したライン型記録ヘッドを用いて、記録ヘッドを固定して記録媒体のみを搬送しながら記録を行う(この場合には、主走査のみとなる)など、別の装置形態に本発明を適用することも可能である。
また、イジェクタ10に設けるノズル12、14は、上記に限るものではなく、例えば、図8(A)に示すように、同一の開口形状のノズル12、50として面積の異なる開口形状とするようにしてもよいし、図8(B)に示すように、一方のノズルを上記の実施の形態と同様に開口形状が円形のノズル12として他方を軸対象性の低い楕円のノズルとするようにしてもよいし、図8(C)に示すように、一方のノズルを上記の実施の形態と同様に開口形状が円形のノズル12として、他方を軸対象性の低い略ひょうたん型のノズル54とするようにしてもよい。このように、上記の実施の形態と異なる開口形状のノズルを適用するようにしても、駆動波形をそれぞのノズルの開口形状に応じた駆動波形を適用することで、上記の実施の形態と同様に、1つのイジェクタ10に設けた複数のノズルからのインク吐出を選択的に行うことができる。
さらに、イジェクタ10に設ける複数のノズルの断面形状を図9に示すような形状とするようにしてもよい。図9は、上記の実施の形態におけるノズル実効長でノズル断面形状の異なる場合の例を示し、図9では、ノズル実効長の圧力室16側の形状を矩形形状とした場合の例を示す。
また、上記の実施の形態では、1つのイジェクタ10に2つのノズル12、14を設けるようにしたが、これに限るものではなく、3以上のノズルを1つのイジェクタ10に設けるようにしてもよい。この場合には、各ノズルの開口形状、開口面積、断面形状、ノズル実効長等を適宜設定し、駆動波形をノズルに応じて使い分けることで、上記の実施の形態と同様に、1つのイジェクタ10に設けた複数のノズルからのインク吐出を選択的に行うことが可能となり、上記の実施の形態よりもさらに高解像度化が可能となる。
なお、上記の実施の形態では、インクをノズルから吐出するためのアクチュエータとしてピエゾ素子等の圧電素子を適用した場合を例に挙げて説明したが、静電アクチュエータ等、他の電気機械変換素子を適用するようにしてもよい。
また、圧電アクチュエータとしても、本実施の形態で使用した単板型の厚手アクチュエータの他に、縦振動タイプの積層型圧電アクチュエータなど、別の形態のアクチュエータを用いても構わない。
また、上記の実施の形態では、記録紙上に着色インクを吐出して文字や画像などの記録を行うインクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、本明細書中のインクジェット記録とは、記録紙上への文字や画像の記録に限定されるものではない。すなわち、記録媒体は紙に限定されるわけではなく、吐出する液体も着色インクに限定されるわけではない。例えば、高分子フィルムやガラス上に着色インクを吐出してディスプレイ用のカラーフィルタを作製したり、溶融状態のハンダを基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成したりするなど、工業的に用いられる液滴吐出装置一般に対して、本発明を適用することも可能である。
本発明の実施の形態に係わる記録ヘッドのイジェクタの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係わるイジェクタの断面図である。 イジェクタの各ノズルの断面形状を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる記録ヘッドの駆動回路を示すブロック図である。 波形ジェネレータが生成する波形の一例を示す図でる。 1つのノズルを備えたイジェクタと2つのノズルを備えたイジェクタとのノズル密度の差を示す図である。 本発明の実施の形態に係わるインクジェット記録装置の一例を示す図である。 ノズルの開口形状の変形例を示す図である。 ノズルの断面形状の変形例を示す図である。
符号の説明
10 イジェクタ
12 円形のノズル
14 十文字型のノズル
16 圧力室
20 記録ヘッド
22、24、26 スイッチング素子
28 AMP
30 波形ジェネレータ
32 波形選択回路

Claims (11)

  1. 液体を貯蓄する貯蓄室と、
    該貯蓄室に設けられ、各々液滴吐出特性が異なる複数のノズルと、
    前記液滴吐出特性に基づいて前記貯蓄室の複数のノズルのうち液滴を吐出するノズルを選択する選択手段と、
    を備えた液滴吐出ヘッド。
  2. 前記複数のノズルから吐出された液滴がそれぞれ個別の画素を形成することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  3. 各貯蓄室に設けられた複数のノズルは、サイズ、開口形状、ノズル実効長、及び断面形状の少なくとも1つが異なることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出ヘッド。
  4. 前記複数のノズルは、記録解像度に対応して設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の液滴吐出ヘッド。
  5. 前記選択手段は、貯蓄室に設けられた複数のノズルから選択的に液滴を吐出するための複数種類の駆動波形を出力する駆動回路からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の液滴吐出ヘッド。
  6. 液体を貯蓄する貯蓄室及び該貯蓄室から液滴を吐出するノズルを有する液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、
    それぞれ液滴吐出特性が異なる複数の前記ノズルを前記貯蓄室に設け、
    前記液滴吐出特性の違いに基づいて前記貯蓄室の複数のノズルのうち液滴を吐出するノズルを選択することを特徴とする液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  7. 前記複数のノズルから吐出された液滴がそれぞれ個別の画素を形成することを特徴とする請求項6に記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  8. 各貯蓄室に設ける複数のノズルは、サイズ、開口形状、ノズル実効長、及び断面形状の少なくとも1つがそれぞれ異なることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  9. 前記複数のノズルは、記録解像度に対応して配置することを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか1項に記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  10. 液滴を吐出するノズルの選択は、液滴吐出特性の違いに応じた異なる駆動波形を用いて行うことを特徴とする請求項6乃至請求項9の何れか1項に記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  11. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置。
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