JP2006080982A - 立体視画像生成装置およびプログラム - Google Patents

立体視画像生成装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 画質の劣化を抑制しつつ自然な立体感の立体視画像を生成する。
【解決手段】 RAM23には、原画像IMG0を構成する複数の画素Pixの各々について画素値Gが記憶される。CPU10は、各画素Pixの画素値Gとその画素Pixに対して行方向に隣接する画素Pixの画素値Gとの大小に基づいて各画素Pixの奥行き値Zを決定し、この奥行き値Zに基づいて立体視画像を生成する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、観察者に立体として知覚される画像を生成するための技術に関する。
相互に視差を有する2つの画像のうち一方を左目に視認させるとともに他方を右目に視認させると、観察者にその画像を立体として知覚させることができる。このような視差を有する画像(以下「立体視画像」という)を素材となる平面画像(以下「原画像」という)から生成するための技術が従来から提案されている(例えば特許文献1参照)。この技術においては、原画像の各画素の彩度が被写体の奥行き値として選定され、この奥行き値に応じた距離だけ各被写体の画素を左右に移動させた一対の画像を合成することによって立体視画像が生成される。
特開2002−123842号公報(段落0033および図7)
しかしながら、この方法においては、各画素の彩度に応じてその画素の移動量が決定されるため、利用者によって自然な立体感が知覚される立体視画像を必ずしも生成することができないという問題があった。例えば、光の照射によって局所的に高階調(淡い階調)となった被写体や影によって局所的に低階調(濃い階調)となった被写体が原画像に含まれている場合、ひとつの被写体を構成する総ての画素の奥行き値は本来ならば略同一となるべきであるにも関わらず、光や影が存在する部分とそれ以外の部分とで奥行き値が相違することになる。このため、観察者は、被写体の一部だけが局所的に飛び出す(あるいは引っ込む)といった不自然な立体感を知覚することになる。さらに、各画素の奥行き値によっては、原画像にて隣接する各画素が互いに異なる方向に移動させられる場合がある。これは画素クロス(ピクセルクロス)と称される現象であり、これにより画像の歪みといった画質の劣化が引き起こされる。特に、原画像のうち複数の被写体が重なり合う箇所では画素クロスが発生し易いため、画質の劣化はいっそう深刻な問題となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画質の劣化を抑制しつつ自然な立体感の立体視画像を生成することにある。
この課題を解決するために、本発明に係る立体視画像生成装置は、右目用画像と左目用画像とが合成された立体視画像を原画像から生成する装置であって、原画像を構成する複数の画素の各々について画素値を記憶する画素値記憶手段と、原画像を構成する各画素の画素値とその画素に隣接する画素の画素値との大小に基づいて各画素の奥行き値を決定する決定手段と、前記決定手段が決定した各画素の奥行き値に基づいて立体視画像を生成する立体化手段とを具備する。例えば、各画素の奥行き値は、当該画素の画素値と、この画素に対して行方向(X方向)または列方向(Y方向)に隣接する画素の画素値との大小に応じて決定される。
すなわち、特許文献1に記載された従来の構成においては、ひとつの画素の画素値から直接的にその画素の奥行き値が決定されるのに対し、本発明の立体視画像生成装置においては、互いに隣接する画素の画素値の関係に応じて各画素の奥行き値が決定される。したがって、本発明によれば、従来の構成と比較して、自然な立体感をもった立体視画像を生成することができる。
本発明の望ましい態様において、原画像を構成する各画素は各々の表示色が相違する複数のサブ画素を含み、各サブ画素の階調値を画素ごとに記憶するサブ画素記憶手段と、前記サブ画素記憶手段に記憶された各サブ画素の階調値に基づいて画素ごとの画素値を算定する算定手段とを具備し、前記画素値記憶手段は、前記算定手段によって算定された画素値を画素ごとに記憶する。この態様によれば、各サブ画素の階調値に基づいて画素ごとの画素値が算定されるから、複数色からなるカラー画像が原画像とされる場合であっても自然な立体視画像を生成することができる。
さらに望ましい態様において、前記算定手段は、ひとつの画素に属する各サブ画素の階調値を2値化し、2値化された各階調値を表示色ごとに重み付けしたうえで加算し、この加算値に基づいて当該画素の画素値を算定する。この態様によれば、各サブ画素の階調値を表示色ごとに重み付けした数値に基づいて画素値が算定されるから、各色に対する感度が相違する人間の視覚特性に適合した立体視画像を生成することができる。
より具体的には、人間の視覚特性は、緑色に対する感度が最大で青色に対する感度が最小となる特性を示す。そこで、各画素が赤色のサブ画素と緑色のサブ画素と青色のサブ画素とを含む場合、前記算定手段は、各画素について、緑色のサブ画素について2値化された階調値と第1の重み値との乗算値と、赤色のサブ画素について2値化された階調値と前記第1の重み値よりも小さい第2の重み値との乗算値と、青色のサブ画素について2値化された階調値と前記第2の重み値よりも小さい第3の重み値との乗算値とを加算し、この加算値に基づいて当該画素の画素値を算定する。
本発明の他の態様において、奥行き値を記憶する奥行き値記憶手段を具備し、前記決定手段は、原画像を構成する複数の画素の各々をその配列に沿って順番に選択する選択手段と、前記選択手段が選択した画素の画素値と当該画素に隣接する画素の画素値との大小に応じて、前記奥行き値記憶手段に記憶された奥行き値を変更する変更手段とを有し、前記立体化手段は、前記選択手段が画素を選択したときに前記記憶手段に記憶されている奥行き値に基づいて当該画素に対する立体化処理を実行する。
より望ましい態様において、閾値を記憶する閾値記憶手段を具備し、前記決定手段は、前記選択手段が選択した画素の画素値が当該画素に対して所定の方向に隣接する画素の画素値よりも大きいか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって大と判定された画素が前記所定の方向に連続する個数を計数する計数手段と、前記計数手段による計数値と前記閾値記憶手段に記憶された閾値とを比較する比較手段とを有し、前記変更手段は、前記比較手段による比較の結果に基づいて前記奥行き値記憶手段の奥行き値を変更する。他の態様において、閾値を記憶する閾値記憶手段を具備し、前記決定手段は、前記選択手段が選択した画素の画素値が当該画素に対して所定の方向に隣接する画素の画素値よりも小さいか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって小と判定された画素が前記所定の方向に連続する個数を計数する計数手段と、前記計数手段による計数値と前記閾値記憶手段に記憶された閾値とを比較する比較手段とを有し、前記変更手段は、前記比較手段による比較の結果に基づいて前記奥行き値記憶手段の奥行き値を変更する。これらの態様において、前記変更手段は、例えば、前記計数手段による計数値が閾値を越えた場合に前記奥行き値記憶手段の奥行き値を変更する。これらの態様によれば、計数手段による計数値と閾値との比較の結果に基づいて奥行き値が変更されるから、例えば、計数手段による計数値が閾値を越えた場合に奥行き値を変更することにより、立体感の自然さを維持しながら奥行き値の変動の範囲を抑制することができる。
また、入力装置から入力された初期値を取得する取得手段を具備し、前記変更手段は、前記取得手段が取得した初期値を、前記所定の方向に配列する複数の画素のうち最初の画素が前記選択手段によって選択されるときの奥行き値とする構成によれば、各画素の奥行き値を原画像の全体として調整することができるから、入力装置からの入力に応じた多様な立体視画像が生成される。
本発明の他の態様において、原画像を構成する各画素の階調値を記憶する階調値記憶手段を具備し、立体化手段は、左目用画像の各行に属する各画素の階調値が、原画像のうち、その画素から行方向の一方に向かって当該画素の奥行き値に応じた画素数だけ離れた位置にある画素の階調値となるように左目用画像を生成し、右目用画像の各行に属する各画素の階調値が、原画像のうち、その画素から行方向の他方に向かって当該画素の奥行き値に応じた画素数だけ離れた位置にある画素の階調値となるように右目用画像を生成する生成手段と、生成手段が生成した左目用画像および右目用画像を合成することにより立体視画像を生成する合成手段とを具備する。原画像の画素を奥行き値に応じて移動させる構成においては画素の欠落が生じ易いという問題があるが、本態様によれば、左目用画像および右目用画像を構成する各画素として、原画像のなかから奥行き値に応じた位置にある画素が採択されるから、このような欠落の発生を防止することができる。
もっとも、左目用画像および右目用画像を生成するために原画像の各画素の階調値を使用する必要は必ずしもなく、例えば、原画像の各画素の画素値を使用することによって左目用画像および右目用画像を生成してもよい。すなわち、本発明の他の態様において、立体化手段は、左目用画像の各行に属する各画素の画素値が、原画像のうち、その画素から行方向の一方に向かって当該画素の奥行き値に応じた画素数だけ離れた位置にある画素の画素値となるように左目用画像を生成し、右目用画像の各行に属する各画素の画素値が、原画像のうち、その画素から行方向の他方に向かって当該画素の奥行き値に応じた画素数だけ離れた位置にある画素の画素値となるように右目用画像を生成する生成手段と、生成手段が生成した左目用画像および右目用画像を合成することにより立体視画像を生成する合成手段とを有する。
これらの態様において、生成手段は、左目用画像および右目用画像の生成処理を複数回にわたって実行する一方、初回以外の各回の生成処理においては、その直前の生成処理にて生成した左目用画像および右目用画像の各々を原画像として左目用画像および右目用画像を生成し、合成手段は、複数回の生成処理によって生成された左目用画像および右目用画像を合成することにより立体視画像を生成する。この態様によれば、左目用画像と右目用画像との生成が段階的に実行されるから、1回の立体化処理によって立体視画像を生成する場合と比較して、画素の欠落が少ない自然な立体視画像を生成することができる。
立体化手段の具体的な内容に着目した本発明の他の態様は、原画像を構成する各画素の階調値を記憶する階調値記憶手段と、原画像を構成する複数の画素の各々について奥行き値を算定する算定手段と、前記算定手段が算定した各画素の奥行き値に基づいて立体視画像を生成する立体化手段を具備し、前記立体化手段は、左目用画像の各行に属する各画素の階調値が、原画像のうち、その画素から行方向の一方に向かって当該画素の奥行き値に応じた画素数だけ離れた位置にある画素の階調値となるように左目用画像を生成し、右目用画像の各行に属する各画素の階調値が、原画像のうち、その画素から行方向の他方に向かって当該画素の奥行き値に応じた画素数だけ離れた位置にある画素の階調値となるように右目用画像を生成する生成手段と、生成手段が生成した左目用画像および右目用画像を合成することにより立体視画像を生成する合成手段とを具備する。この態様において、奥行き値を算定する方法は任意である。すなわち、互いに隣接する画素の画素値の大小に応じて各画素の奥行き値を決定する方法のほか、公知である種々の方法が採用される。
本発明に係る立体視画像生成装置は、画像処理に専用されるDSP(Digital Signal Processor)などのハードウェアによって実現されるほか、パーソナルコンピュータなどのコンピュータとプログラムとの協働によっても実現される。このプログラムは、原画像を構成する複数の画素の各々について画素値を記憶する画素値記憶手段を備えたコンピュータに、原画像を構成する各画素の画素値とその画素に対して行方向に隣接する画素の画素値との大小に基づいて当該画素の奥行き値を決定する決定処理と、決定処理にて決定した各画素の奥行き値に基づいて立体視画像を生成する立体化処理とを実行させる。このプログラムによっても、本発明の立体視画像生成装置について上述したのと同様の作用および効果が得られる。なお、本発明に係るプログラムは、CD−ROMなど可搬型の記録媒体に格納された形態にて利用者に提供されてコンピュータにインストールされるほか、ネットワークを介した配信の形態にてサーバ装置から提供されてコンピュータにインストールされる。
また、本発明は、画像を表示する表示装置や、記録媒体に記録された画像を再生する再生装置にも適用される。すなわち、この表示装置は、原画像を構成する複数の画素の各々について画素値を記憶する画素値記憶手段と、原画像を構成する各画素の画素値とその画素に隣接する画素の画素値との大小に基づいて各画素の奥行き値を決定する決定手段と、前記決定手段が決定した各画素の奥行き値に基づいて立体視画像を生成する立体化手段と、立体化手段によって生成された立体視画像を生成する表示手段とを具備する。一方、再生装置は、光ディスクなど各種の記録媒体から原画像を読み出す読出手段と、読出手段によって読み出された原画像を構成する各画素の画素値とその画素に隣接する画素の画素値との大小に基づいて各画素の奥行き値を決定する決定手段と、前記決定手段が決定した各画素の奥行き値に基づいて立体視画像を生成して出力する立体化手段とを具備する。
<A:第1実施形態>
<A−1:立体視画像生成装置の構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る立体視画像生成装置Dの構成を示すブロック図である。同図に示されるCPU10は、この立体視画像生成装置Dの各部を中枢的に制御するための手段であり、プログラムに従って各種の演算や各部の制御を実行することによって種々の機能を実現する。ROM21は、CPU10によって実行されるプログラムを記憶するためのメモリであり、RAM23はCPU10によって作業領域として使用されるメモリである。
記憶装置30は、CPU10によって実行されるプログラムやこのプログラムの実行に際して使用される各種のデータを記憶する手段である。例えば、磁気ディスクを内蔵したハードディスク装置や、CD−ROMなどの記録媒体を収容するディスク装置などが記憶装置30として採用される。この記憶装置30には、立体視画像生成装置Dの全体動作を管理するためのOS(Operating System)のほか、画像を処理するためのアプリケーションプログラム(以下「画像処理プログラム」という)が記憶されている。この画像処理プログラムは、素材となる原画像の内容を示す原画像データから立体視画像を表す立体視画像データを生成するための処理(以下「立体視画像生成処理」という)をCPU10に実行させるためのプログラムである。立体視画像は、利用者の左目によって視認されるべき左目用画像と利用者の右目によって視認されるべき右目用画像とが合成された画像である。左目用画像と右目用画像とは視差を有する。
CPU10が画像処理プログラムを実行することによって生成された立体視画像は表示装置40に表示される。この表示装置40は、CPU10による制御のもとに各種の画像を表示する手段であり、例えばCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示パネルなどの表示機器を備えている。本実施形態における表示装置40は、立体視画像のうち左目用画像を利用者の左目のみに視認させる一方、右目用画像を利用者の右目のみに視認させるように立体視画像を表示する。このような表示を実現するための方法としては、例えば利用者に偏光メガネを装着させる方法や、レンティキュラレンズまたはパララックスバリアなどの機構を利用して利用者の視野の一部を遮る方法など従来から提案されている各種の方法が採用される。もっとも、各々が異なる周波数帯域の光(例えば青色光および赤色光)を選択的に透過させる一対のレンズを備えた余色(補色)メガネなどを採用して立体視を実現する場合には、立体視のために専用される機構を表示装置40に設ける必要はない。利用者は、左目用画像を左目によって視認するとともに右目用画像を右目によって視認することにより、原画像に含まれる各被写体について視差に応じた奥行きを知覚することができる。
次に、図2は、原画像の構成を示す図である。同図に示されるように、原画像IMG0は、行方向(X方向)および列方向(Y方向)にわたってH行×W列のマトリクス状に配列された複数の画素Pixからなる(HおよびWはともに自然数)。ひとつの画素Pixは、各々の表示色が相違する3個のサブ画素Ps(Ps-r、Ps-gおよびPs-b)からなる。本実施形態における各画素Pixは、青色(B)のサブ画素Ps-bと緑色(G)のサブ画素Ps-gと赤色(R)のサブ画素Ps-rとを行方向(X方向)の負側から正側に向かってこの順番に配列した構成となっている。
このような原画像IMG0を示す原画像データは記憶装置30に記憶されている。図3に示されるように、原画像データDgは、各々がひとつの画素Pixの階調値を指定する複数(H×W)の画素データDの集合である。なお、同図の各画素データDに付された文字[i,j]は、その画素データDが第i(iは0≦i≦(H−1)を満たす整数)行に属する第j(jは0≦j≦(W−1)を満たす整数)列の画素Pixの画素データDであることを示している。図3に示されるように、ひとつの画素データDは、各サブ画素Psの表示色に対応する3つの単位データU(Ur、UgおよびUb)を含んでいる。すなわち、単位データUbは青色のサブ画素Ps-bの階調値を、単位データUgは緑色のサブ画素Ps-gの階調値を、単位データUrは赤色のサブ画素Ps-rの階調値をそれぞれ示すデータである。ひとつの単位データUのデータ長は8ビットである(したがって画素データDは24ビット)。したがって、各単位データUは「0」から「255」までの合計256階調の何れかを示す数値となる。もっとも、各単位データUのデータ長やこの単位データUが示す階調数は任意に変更される。例えば、青色の単位データUbおよび赤色の単位データUrの各々が5ビットであり、緑色の単位データUgが6ビットであるような画素データD(16ビット)を採用してもよい。
記憶装置30に記憶された原画像データDgは画像処理プログラムの実行に際してRAM23に読み込まれる。図4は、RAM23に原画像データDgが格納された様子(メモリマップ)を示す図である。同図に示されるように、原画像データDgはRAM23のうちアドレスAD0を始点として連続した領域に格納される。さらに詳述すると、原画像データDgを構成する各画素データDは、原画像IMG0における画素Pixの配列の順番にRAM23に記憶される。また、ひとつの画素データDに含まれる各単位データUは互いにアドレスが相違する領域に各サブ画素Psの配列の順番に記憶される。例えば、第0行に属する第0列目の画素Pixのうち青色のサブ画素Ps-bに対応する単位データUbはアドレス「AD0」に格納され、同画素Pixのうち緑色のサブ画素Ps-gに対応する単位データUgはアドレス「AD0+1」に格納され、同画素Pixのうち赤色のサブ画素Ps-rに対応する単位データUrはアドレス「AD0+2」に格納されるといった具合である。行数iと列数jとを用いて一般的に表記すると、第i行に属する第j列目の画素Pixのうち青色のサブ画素Ps-bの単位データUbはアドレス「AD0+(i*W+j)*3」に格納され、同画素Pixのうち緑色のサブ画素Ps-gの単位データUgはアドレス「AD0+(i*W+j)*3+1」に格納され、同画素Pixのうち赤色のサブ画素Ps-rの単位データUrはアドレス「AD0+(i*W+j)*3+2」に格納されることになる。
図1に示される入力装置45は、文字や記号を入力するための操作子を備えた機器であり、利用者による操作に応じた信号をCPU10に出力する。利用者は、この入力装置45を適宜に操作することにより、立体視画像生成処理に際して適用される各種の変数を変更することができる。
<A−2:立体視画像生成処理の概要>
次に、CPU10が実行する立体視画像生成処理の概要を説明する。この立体視画像生成処理は、画素Pixごとに画素値Gを算定するための処理(以下「画素値算定処理」という)と、各画素Pixの画素値Gに基づいて画素Pixごとに奥行き値Zを決定する処理(以下「奥行き値決定処理」という)と、この奥行き値に応じた視差を有する立体視画像を生成する処理(以下「立体化処理」という)とに大別される。これらの処理は原画像IMG0を構成する画素Pixごとに実行される。さらに詳述すると、CPU10は、図2に破線で示されるように、原画像IMG0を構成する各行を第0行から第(H−1)行に向かって順番に選択するとともに、この選択した行に属する各列の画素Pixを第0列目から第(W−1)列目に向かって順番に選択する。そして、CPU10は、この選択した画素Pix(以下では特に「注目画素P」という)を対象として各処理を実行するのである。以下、これらの処理ごとに内容を説明する。
(1)画素値算定処理(図5)
この画素値算定処理は、各画素Pixの画素データDに含まれる単位データUから画素Pixごとに画素値Gを算定するための処理である。この処理を開始すると、CPU10は、注目画素Pに対応した各表示色の単位データUが示す階調値を2値化した数値(以下「サブ画素値」という)Gsubを算定する。各サブ画素値Gsubには、表示色ごとに別個に選定された重み値によって重み付けが施されている。さらに詳述すると、図5に示されるように、CPU10は、注目画素Pのうち緑色のサブ画素Ps-gの単位データUgが示す階調値をRAM23に記憶された閾値THと比較し、この階調値が閾値THよりも大きい場合には「4」を、閾値THよりも小さい場合には「0」を、それぞれ緑色のサブ画素値Gsub-gとして選定する。また、CPU10は、赤色の単位データUrの階調値が閾値THよりも大きい場合には「2」を、閾値THよりも小さい場合には「0」を、それぞれ赤色のサブ画素値Gsub-rとして選定する。同様に、青色の単位データUbの階調値が閾値THよりも大きい場合には「1」が、閾値THよりも小さい場合には「0」が、それぞれ青色のサブ画素値Gsub-bとして選定される(図6参照)。次いで、CPU10は、図5に示されるように、各表示色のサブ画素値Gsub(Gsub-g、Gsub-rおよびGsub-b)を加算して数値factorを算定し、この加算値factorにステップ値STEPを乗算することによって注目画素Pの画素値Gを算定する。このステップ値STEPは利用者が入力装置45を操作することによって任意に更新される。ステップ値STEPを「8」と仮定した場合、図6に示されるように、以上の手順によって算定された画素値Gは、「0」、「8」、「16」、「24」、「32」、「40」、「48」および「56」のうち何れかの数値となる。また、閾値THについても入力装置45への操作の内容に応じて適宜に変更される。
この画素値算定処理を別の観点から把握すれば以下の通りである。すなわち、CPU10は、各表示色の単位データUの階調値と閾値THとの比較の結果に応じて「0」および「1」の何れかとなるサブ画素値Gsubを表示色ごとに算定する。例えば、青色の単位データUbの階調値が閾値THよりも大きければ「1」を、閾値THよりも小さければ「0」を、青色のサブ画素値Gsub-bとして算定するといった具合である(図7参照)。そして、CPU10は、緑色のサブ画素値Gsub-gと赤色のサブ画素値Gsub-rと青色のサブ画素値Gsub-bとを最上位から最下位に向かってこの順番に配列したビット列(数値factorに相当する)を生成し、このビット列に対してステップ値STEPを乗算する。ここで生成されるビット列の数値は、最上位に位置する緑色のサブ画素値Gsub-gの重み値を「4(=2)」とし、その下位に位置する赤色のサブ画素値Gsub-rの重み値を「2(=2)」とし、最下位に位置する青色のサブ画素値Gsub-bの重み値を「1(=2)」とした数値にほかならない。したがって、このビット列とステップ値STEPとの乗算値である画素値Gが採り得る数値は図5に示した方法で得られる画素値Gと全く同じになる。
ところで、本実施形態においては、緑色の重み値を最大とするとともに青色の重み値を最小としたが、これは以下の理由による。人間の網膜に存在する各色の錐体の平均的な割合は、緑錐体が約59%と最も多く、次いで多いのが約30%を占める赤錐体であり、青錐体は約11%と最も少ない。このため、人間の視覚は、緑色に対する知覚が赤色や青色に対する知覚よりも敏感であるという特性を有する。そこで、本実施形態においては、これら各色の錐体の割合に合致するように、緑色の重み値を最大とするとともに青色の重み値を最小とし、赤色の重み値をその中間値とした。このような重み値に基づいて画素値Gを算定することにより、人間の視覚特性に合致した自然な立体感の立体視画像を生成することができる。
(2)奥行き値決定処理(図8)
この奥行き値決定処理は、観察者が知覚する奥行き感の大小を定める奥行き値Zを画素値Gに基づいて算定する処理である。上述したように、CPU10は、処理対象として選択した行(以下「選択行」という)に属する各画素Pixを第1列目から第(W−1)列目に向かって順番に注目画素Pとして選択する。一方、RAM23には変数Zxが記憶されている。CPU10は、処理の対象として選択した注目画素Pの奥行き値Zとして、RAM23に格納された変数Zxを割り当てる。この変数Zxは、選択行の各画素Pixを順番に選択していったときの画素値Gの変化に応じて初期値Z0から順次に更新される。さらに詳述すると以下の通りである。
CPU10は、選択行に属する第j列目の注目画素Pの画素値Gが同行の第(j−1)列目の画素Pixの画素値Gに対して増加しているか減少しているかを判定する。そして、CPU10は、画素値Gの増加が検出された場合には、その増加(以下「画素値Gの立ち上がり」という)を示す「RAISE_UP」をRAM23に格納された変数whichにセットし、画素値Gの減少が検出された場合には、その減少(以下「画素値Gの立ち下がり」という)を示す「FALL_DOWN」を変数whichにセットする。一方、画素値Gが変化していない場合、CPU10は、変数whichをその直前の内容に維持する(変数whichを変更しない)。すなわち、変数whichは、奥行き値決定処理に際して画素値Gが増加しているのか減少しているのかを示す変数である。
ここで、図8には、選択行に属する第0列目から第18列目までの各画素Pixの画素値Gが示されている。同図に示されるように、各選択行に対する奥行き値決定処理が開始されるとき(すなわち第0列目の画素Pixが注目画素Pとして選択されたとき)の変数whichの初期値は「RAISE_UP」とされる。図8においては、各注目画素Pについて検出された画素値Gの立ち上がりが上向きの矢印「↑」によって示されるとともに画素値Gの立ち下がりが下向きの矢印「↓」によって示されている。また、画素値Gに変更がないことは符号「−」によって示されている。同図の例では、第7列目の画素Pixの画素値G「32」がその直前の画素Pix(第6列目の画素Pix)の画素値G「48」に対して減少している(立ち下がっている)。したがって、第7列目の画素Pixが注目画素Pとして選択された段階で変数whichはそれまでの「RAISE_UP」から「FALL_DOWN」に変更される。これに続く第8列目および第9列目の各画素Pixの画素値Gは、その前列の画素Pixの画素値Gから立ち下がっているから、これらの各画素Pixが注目画素Pとして選択された段階で変数whichは「FALL_DOWN」に維持される。一方、第10列目の画素Pi xの画素値G「16」は第9列目の画素Pixの画素値G「8」よりも増加しているから、第10列目の画素Pixが注目画素Pとして選択された段階で、変数whichは「FALL_DOWN」から「RAISE_UP」に更新される。他の画素Pixについても同様である。
そして、CPU10は、変数whichが変化した場合(すなわち「RAISE_UP」から「FALL_DOWN」に変化した場合、および「FALL_DOWN」から「RAISE_UP」に変化した場合)に、変数Zxをステップ値PLXだけ増減させる。より具体的には、図8に示されるように、変数whichが「RAISE_UP」から「FALL_DOWN」に変更された場合には、変数Zxをステップ値PLXだけ減少させる一方、変数whichが「FALL_DOWN」から「RAISE_UP」に変更された場合には、変数Zxをステップ値PLXだけ増加させる。例えば、図8の例では、第7列目の画素Pixが選択された段階で変数whichが「RAISE_UP」から「FALL_DOWN」に変化しているから、CPU10は、この段階で変数Zxをステップ値PLXだけ減少させる。また、第10列目の画素Pixが選択された段階で変数whichは「FALL_DOWN」から「RAISE_UP」に変化しているから、CPU10は、この段階で変数Zxをステップ値PLXだけ増加させる。このように、ステップ値PLXは変数Zx(したがって奥行き値Z)の変化幅を指定する変数である。このステップ値PLXの数値は、入力装置45に対する操作の内容に応じてCPU10が適宜に選定する。
さらに、CPU10は、画素値Gの立ち上がりを連続して検出した回数(以下「連続増加回数」という)が閾値N(ここではN=4とする)を越えた場合に、RAM23に格納された変数Zxをステップ値PLXだけ増加させる。例えば、図8において、第1列目から第4列目までの各画素Pixの画素値Gは、「16」→「24」→「32」→「40」という具合に合計4回にわたって連続して立ち上がっている。さらに、第5列目の画素Pixの画素値Gは「48」であり、その左隣(第4列目)の画素Pixの画素値G「40」から立ち上がっているから、この第5列目の画素Pixが注目画素Pとして選択された段階で連続増加回数は「5回」となり、閾値Nに設定された「4回」を越える。したがって、CPU10は、第5列目の画素Pixが注目画素Pとして選択された段階で、変数Zxを、その直前の数値(=Z0)よりもステップ値PLXだけ増加させた数値(=Z0+PLX)に変更する。この変更後の変数Zxは第5列目の画素Pixの奥行き値Zとして指定される。一方、第10列目から第12列目の各画素Pixについては画素値Gの立ち上がりが連続して検出されているものの、その連続増加回数は「3回」であり、閾値Nに設定された「4回」を下回るから、CPU10は変数Zxを変更しない。
同様に、CPU10は、画素値Gの立ち下がりを連続して検出した回数(以下「連続減少回数」という)が閾値Nを越えた場合に、RAM23に格納された変数Zxをステップ値PLXだけ減少させる。例えば、図8において、第13列目の画素Pixから第17列目までの各画素Pixの画素値Gは、「32」→「24」→「16」→「8」→「0」という具合に合計5回にわたって連続して立ち下がっているから、CPU10は、第17列目の画素Pixが注目画素Pとして選択された段階(すなわち連続減少回数が「5回」に到達した段階)で、変数Zxを、その直前の数値(=Z0)からステップ値PLXを減算した数値(=Z0−PLX)に変更する。この変更後の変数Zxが第17列目の画素Pixの奥行き値Zとして指定される。一方、第7列目から第9列目の各画素Pixについては画素値Gの立ち下がりが連続して検出されているものの連続減少回数は「3回」であるから、これらの各画素Pixが選択された段階で変数Zxは変更されない。このように、本実施形態においては、各画素Pixの奥行き値Zとして割り当てられる変数Zxを、各画素Pixの画素値Gの変化に応じて(特に変化が連続する回数に応じて)更新するようになっている。この奥行き値決定処理を全行について繰り返すことにより、各画素Pixについて奥行き値Zが決定される。なお、閾値Nの数値は、入力装置45に対する操作の内容に応じてCPU10が適宜に更新する。また、本実施形態においては、連続増加回数の閾値と連続減少回数の閾値とが共通の数値Nとされた構成を例示するが、これらを別個の数値としてもよい。
(3)立体化処理(図9)
この立体化処理は、各画素Pixの奥行き値Zに応じた視差を有する左目用画像と右目用画像とを生成し、この左目用画像と右目用画像とを合成することによって立体視画像を生成する処理である。この処理を開始すると、CPU10は、選択行たる第i行目に属する注目画素Pの列数jからその注目画素Pの奥行き値Zを減算した数値LFx(=j−Z)を算定し、原画像IMG0のうち第i行の第LFx列目に属する画素Pixの画素データDを、左目用画像のうち第i行目に属する第j列目の画素Pixの画素データDlとして選定する。同様に、CPU10は、選択行たる第i行目に属する注目画素Pの列数jにその注目画素Pの奥行き値Zを加算した数値RTx(=j+Z)を算定し、原画像IMG0のうち第i行の第RTx列目に属する画素Pixの画素データDを、右目用画像のうち第i行目に属する第j列目の画素Pixの画素データDrとして選定する。
例えば、第i行の第j列目にある注目画素Pの奥行き値Zが「2」であるとすれば変数LFxは「j−2」となるから、図9に示されるように、原画像IMG0のうち第i行目の第(j−2)列目の画素Pixの画素データD[i,j−2]が、左目用画像のうち第i行の第j列に属する画素Pixの画素データDl[i,j]として採択される。また、この場合の変数RTxは「j+2」となるから、同図に示されるように、原画像IMG0のうち第(j+2)列目の画素Pixの画素データD[i,j+2]が、右目用画像のうち第i行の第j列に属する画素Pixの画素データDr[i,j]として採択される。以上の処理が選択行に属する総ての画素Pixについて実行され、さらには原画像IMG0の全行について同様の処理が繰り返されることによって、左目用画像の画像データ(以下「左目用画像データ」という)と右目用画像の画像データ(以下「右目用画像データ」という)とが生成され、図4と同様の態様にてRAM23に格納される。
なお、各画素Pixの奥行き値Zに基づいて左目用画像と右目用画像とを作成するための方法はこれに限られない。例えば、原画像IMG0の各画素Pixを奥行き値Zに応じた画素数だけ行方向に移動させることによって左目用画像と右目用画像とを生成する方法も採用される。しかしながら、この方法においては、原画像IMG0のうち互いに隣接する画素Pixの奥行き値Zが大幅に相違する場合に、この奥行き値Zに基づいて移動させられた各画素Pixの間隙に画素Pixの欠落が生じる可能性がある。ぼかし処理など各種の画像処理によって画素Pixの欠落を修正することができるものの、この場合には画像処理の負荷が過大となる虞がある。これに対し、本実施形態においては、左目用画像および右目用画像を構成する各画素Pixについて原画像IMG0の何れかの画素Pixの画素データDを割り当てる構成となっているから、画素Pixの欠落といった問題は抑制される。したがって、極めて少ない処理負荷により左目用画像と右目用画像とを生成することができるという利点がある。
さて、以上の手順によって左目用画像と右目用画像とを生成すると、CPU10は、これらの画像を合成することによって立体視画像を生成する。例えば、表示面のうち偶数行目の走査線と奇数行目の走査線とに偏光方向が相違する偏光板が貼付された表示装置40と、右目部分と左目部分とに偏光方向が相違する偏光板が貼付された偏光メガネとを使用して立体視画像を視認する場合には、左目用画像のうち奇数行に属する各画素Pixと右目用画像のうち偶数行に属する各画素Pixとを合成することによって立体視画像が生成される。もっとも、立体視画像を視認するための機構は上述したように任意である。したがって、左目用画像と右目用画像とを合成するための方法は、立体視画像を視認するための機構に応じて適宜に選定される。
<A−3:立体視画像生成処理の具体的な内容>
利用者によって入力装置45が操作されて画像処理プログラムの起動が指示されると、CPU10は、画像処理プログラムを記憶装置30からRAM23に読み込んだうえでこれを順次に実行する。以下では、図10から図13を参照して、画像処理プログラムの具体的な内容を説明する。図10から図13のうちステップSb1からステップSb8までの処理が画素値算定処理に相当し、ステップSc1からステップSc14までの処理が奥行き値決定処理に相当し、ステップSd1からステップSd7までの処理が立体化処理に相当している。
図10に示されるように、画像処理プログラムが起動されると、CPU10はまず、変数srcp、変数pLEFT、変数pRIGHTおよび変数Z0を初期化する(ステップSa1)。変数srcpは、原画像IMG0のうち注目画素Pの画素データDが格納される領域の先頭のアドレス(すなわち注目画素Pのうち青色のサブ画素Ps-bの単位データUbが格納されるアドレス)を示す変数である。本実施形態においては上述したように第0行の第0列目の画素Pixから順番に注目画素Pとして選択されるから、ステップSa1において、CPU10は、変数srcpを、RAM23のうち原画像データDgが格納される領域の先頭のアドレスAD0(すなわち第0行に属する第0列目の画素Pixのうち青色のサブ画素Ps-bの単位データUbが格納されるアドレス)に初期化する。一方、変数pLEFTは、左目用画像における注目画素Pの画素データDlが格納される領域の先頭のアドレスを示す変数であり、変数pRIGHTは、右目用画像における注目画素Pの画素データDrが格納される領域の先頭のアドレスを示す変数である。ステップSa1において、CPU10は、左目用画像データが格納される領域の先頭のアドレスADleftを変数pLEFTに代入するとともに、右目用画像データが格納される領域の先頭のアドレスADrightを変数pRIGHTに代入する。また、変数Z0は、奥行き値決定処理にて使用される奥行き値Zの初期値を示す変数である。ここではCPU10が変数Z0を数値「2」に初期化する場合が想定されている。この変数Z0の初期値は、利用者による入力装置45への操作に応じてCPU10が適宜に変更する。
次いで、CPU10は、原画像IMG0の何れかの行を指定する変数iを「0」に初期化し(ステップSb1)、この変数iが原画像IMG0の総行数Hを下回るか否かを判定する(ステップSb2)。ここで変数iが総行数Hを下回ると判定した場合(すなわち、未だ全行の画素Pixについて処理が完了していない場合)、CPU10は、各行ごとに実行される処理に関わる各種の変数を初期化する(ステップSb3)。このステップSb3においては、連続減少回数を示す変数falldown_CNTと連続増加回数を示す変数raiseup_CNTとが「0」に初期化される。さらに、変数whichは、図8を参照して説明したように「RAISE_UP」に初期化される。また、各画素Pixに割り当てられる奥行き値Zを示す変数Zxには初期値Z0がセットされる。さらに、変数linePには、「AD0+i*W*3」が代入される。この「AD0+i*W*3」は、原画像IMG0のうち選択行に属する第0列目の画素Pixの画素データDが格納されているアドレスである(図4参照)。
続いて、CPU10は、原画像IMG0の列を指定する変数jを「0」に初期化し(ステップSb4)、この変数jが原画像IMG0の総列数Wを下回るか否かを判定する(ステップSb5)。ここで変数jが総列数W以上であると判定した場合(すなわち、選択行に属する総ての画素Pixについて処理が完了している場合)、CPU10は、変数iを「1」だけインクリメントしたうえで(ステップSb6)ステップSb2に処理を移行する。この変数iのインクリメントは、処理対象となる選択行を次の行に変更することを意味している。
一方、ステップSb5において変数jが総列数Wを下回ると判定した場合(すなわち、選択行に属する総ての画素Pixについて処理が完了していない場合)、CPU10は、注目画素Pの各表示色の単位データUから図5の手順によって算定された数値を変数factorに代入する(ステップSb7)。すなわち、変数srcpが示すアドレスに格納された青色の単位データUbと、アドレス「srcp+1」に格納された緑色の単位データUgと、アドレス「srcp+2」に格納された赤色の単位データUrとから変数factorを算定する。そして、CPU10は、この変数factorとステップ値STEPとの乗算値である画素値Gを変数grayに代入する(ステップSb8)。以上の手順により注目画素Pの画素値Gが算定される。
続いて、図11に示されるように、CPU10は、変数jが「0」であるか否か、すなわち注目画素Pが選択行の先頭列(第0列)に属する画素Pixであるか否かを判定する(ステップSc1)。ここで、変数jが「0」であると判定した場合、CPU10は、変数grayに代入されている画素値Gを変数prevに代入する。この変数prevは、注目画素Pの左隣に位置する画素Pixの画素値Gを示す変数である。ただし、選択行の先頭列に属する画素Pixの左隣には画素Pixが存在しないため、この画素Pixが注目画素Pとして選択されている場合(すなわち変数jが「0」である場合)には、その注目画素Pの画素値Gが変数prevに代入されるようになっている(ステップSc2)。
続いて、画素値Gの減少を検出するとともにその結果に応じて変数Zxを更新するための処理が実行される(ステップSc3からステップSc8)。すなわち、CPU10はまず、変数prevの数値が変数grayの数値よりも大きいか否かを判定する(ステップSc3)。上述したように、変数grayには注目画素Pの画素値Gが代入され、変数prevにはその左隣の画素Pixの画素値Gが代入されているから、ステップSc3においては、注目画素Pの画素値Gがその左隣の画素Pixの画素値Gと比較して減少しているか否かが判定されることになる。なお、選択行の先頭列に位置する画素Pixが注目画素Pである場合には、変数prevと変数grayとは等しいから、ステップSc3における判定の結果は「No」となる。
ステップSc3において変数prevが変数grayよりも大きいと判定した場合(すなわち、注目画素Pの画素値Gがその左隣の画素Pixの画素値Gよりも減少している場合)、CPU10は、変数whichに「RAISE_UP」がセットされているか否かを判定する(ステップSc4)。ここで変数whichに「RAISE_UP」がセットされていると判定した場合(すなわち、今回の注目画素Pにて画素値Gが増加から減少に転じた場合)、CPU10は、変数Zxをステップ値PLXだけ減算する(ステップSc5)。さらに、CPU10は、画素値Gが減少していることを示す「FALL_DOWN」を変数whichに代入するとともに、連続減少回数を示す変数falldown_CNTに「0」をセットする(ステップSc5)。
これに対し、ステップSc4において変数whichに「RAISE_UP」がセットされていないと判定した場合(すなわち前回以前の注目画素Pにおいて画素値Gの減少が検出されたために変数whichに「FALL_DOWN」がセットされている場合)、CPU10は、連続減少回数を示す変数falldown_CNTを「1」だけインクリメントしたうえで(ステップSc6)、この変数falldown_CNTが閾値Nを上回るか否かを判定する(ステップSc7)。ここで変数falldown_CNTが閾値Nを上回ると判定した場合(すなわち連続減少回数が(N+1)回以上となった場合)、CPU10は、変数Zxをステップ値PLXだけ減算するとともに変数falldown_CNTを「0」にクリアする(ステップSc8)。したがって、連続減少回数がN回をを越えることによっていったん変数Zxが減少すると、その時点から改めて計数される連続減少回数がN回を越えるまで変数Zxは減少しない。これに対し、変数falldown_CNTが閾値N以下であると判定した場合、CPU10は、ステップSc8を実行しない。
一方、ステップSc3における判定の結果が「No」である場合には、画素値Gの増加を検出するとともにその結果に応じて変数Zxを更新するための処理が実行される(ステップSc9からステップSc14)。すなわち、図12に示されるように、CPU10はまず、変数prevが変数grayよりも小さいか否かを判定する(ステップSc9)。このステップSc9においては、注目画素Pの画素値Gがその左隣の画素Pixの画素値Gと比較して増加しているか否かが判定されることになる。なお、選択行の先頭列に位置する画素Pixが注目画素Pである場合、変数prevと変数grayとは等しいから、ステップSc9における判定の結果は「No」となる。
ステップSc9において変数prevが変数grayよりも小さいと判定した場合(すなわち、注目画素Pの画素値Gがその左隣の画素Pixの画素値Gよりも増加している場合)、CPU10は、変数whichに「FALL_DOWN」がセットされているか否かを判定する(ステップSc10)。ここで変数whichに「FALL_DOWN」がセットされていると判定した場合(すなわち、今回の注目画素Pにて画素値Gが減少から増加に転じた場合)、CPU10は、変数Zxにステップ値PLXを加算するとともに、画素値Gが増加していることを示す「RAISE_UP」を変数whichに代入し、さらに連続増加回数を示す変数raiseup_CNTに「0」をセットする(ステップSc11)。
一方、ステップSc10において変数whichに「FALL_DOWN」がセットされていないと判定した場合(すなわち前回以前の注目画素Pにおいて画素値Gの増加が検出されたために変数whichに「RAISE_UP」がセットされている場合)、CPU10は、連続増加回数を示す変数raiseup_CNTを「1」だけインクリメントしたうえで(ステップSc12)、この変数raiseup_CNTが閾値Nを上回るか否かを判定する(ステップSc13)。ここで変数raiseup_CNTが閾値Nを上回ると判定した場合(すなわち連続増加回数が(N+1)回以上となった場合)、CPU10は、変数Zxにステップ値PLXを加算するとともに変数raiseup_CNTを「0」にクリアする(ステップSc14)。したがって、連続増加回数がN回を越えることによっていったん変数Zxが増加すると、その時点から改めて計数される連続増加回数がN回を越えるまで変数Zxは増加しない。一方、変数raiseup_CNTが閾値N以下であると判定した場合にはステップSc14の処理が実行されない。
以上の各ステップを経て奥行き値決定処理が完了すると(ステップSc3、ステップSc7、ステップSc9もしくはステップSc13において「No」と判定された場合、または、ステップSc5、ステップSc8、ステップSc11もしくはステップSc14の処理が完了した場合)、続いて立体化処理が実行される(ステップSd1からステップSd7)。すなわち、CPU10はまず、変数jから現段階における変数Zxを減算した数値を変数LFxに代入するとともに、変数jと変数Zxとを加算した数値を変数RTxに代入する(ステップSd1)。図9を参照して説明したように、この変数LFxおよび変数RTxは、原画像IMG0のうち左目用画像および右目用画像に採択される画素Pixを指定する変数である。すなわち、その時点において変数Zxに代入されている数値が注目画素Pの奥行き値Zとして選定されることになる。
次いで、CPU10は、左目用画像のうち第i行に属する第j列目の画素Pixの画素データDlが格納されるアドレスに、原画像IMG0のうち変数LFxによって指定される画素Pixの画素データDが格納されるアドレスを代入する(ステップSd2)。より具体的には、左目用画像の第i行の第j列にある画素Pixのうち青色のサブ画素Ps-bの単位データUbが格納されるアドレス「pLEFT」には、原画像データDgが格納された領域のアドレス「lineP+LFx*3」が代入される。ここで、変数linePにはステップSb2において「AD0+i*W*3」が代入されているから、アドレス「pLEFT」に代入されるアドレスは「AD0+i*W*3+LFx*3」すなわち「AD0+(i*W+LFx)*3」となる。図4に示されるように、このアドレス「AD0+(i*W+LFx)*3」は、注目画素Pに対して行方向に変数LFxの画素数だけ離れた画素Pixの画素データDが格納されたアドレスである。したがって、左目用画像の第i行の第j列にある画素Pixのうち青色のサブ画素Ps-bの単位データUbが格納されるアドレス「pLEFT」には、原画像IMG0のうち注目画素Pから行方向に変数LFxだけ離れた位置にある画素Pixの青色の単位データUbが格納されるアドレス「lineP+LFx*3」が代入されることになる。一方、緑色に対応する単位データUgは、青色に対応する単位データUbのアドレスを「1」だけ増加させたアドレスに格納されているから、左目用画像の第i行の第j列にある画素Pixのうち緑色のサブ画素Ps-gの単位データUgが格納されるアドレス「pLEFT+1」には、原画像IMG0のうち注目画素Pから行方向に変数LFxだけ離れた位置にある画素Pixの緑色の単位データUgが格納されるアドレス「lineP+LFx*3+1」が代入されることになる。同様の理由により、赤色のサブ画素Ps-rの単位データUrが格納されるアドレス「pLEFT+2」にはアドレス「lineP+LFx*3+2」が代入される。以上の処理により、図9を参照して説明したように左目用画像の各画素Pixの画素データDlが生成される。
右目用画像については、変数RTxに基づいてステップSd2と同様の処理が実行される(ステップSd3)。すなわち、CPU10は、右目用画像の第i行の第j列目にある画素Pixのうち青色のサブ画素Ps-bの単位データUbが格納されるアドレス「pRIGHT」に対し、原画像IMG0のうち注目画素Pから行方向に変数RTxだけ離れた位置にある画素Pixの青色の単位データUbが格納されるアドレス「lineP+RTx*3」を代入する。同様に、右目用画像のうち緑色のサブ画素Ps-gに対応するアドレス「pRIGHT+1」には原画像データDgのアドレス「lineP+RTx*3+1」が代入され、赤色のサブ画素Ps-rに対応するアドレス「pRIGHT+2」には原画像データDgのアドレス「lineP+RTx*3+2」が代入される。この処理により、図9を参照して説明したように右目用画像の各画素Pixの画素データDrが生成される。
次いで、CPU10は、ステップSb8にて算定した変数grayの数値を変数prevに代入する(ステップSd4)。この処理を実行するのは、次に選択される注目画素P(現に選択されている注目画素Pの右隣の画素Pix)の画素値Gを、ステップSc3またはステップSc9において今回の注目画素Pの画素値Gと比較するためである。さらに、CPU10は、RAM23に格納された各変数を更新する(ステップSd5)。すなわち、CPU10はまず、変数srcpを「3」だけインクリメントする。これにより、変数srcpは、原画像IMG0のうち次に選択される注目画素Pの画素データDのアドレスを示すことになる。同様に、CPU10は、変数pLEFTおよび変数pRIGHTを「3」だけインクリメントする。これにより、変数pLEFTおよび変数pRI GHTは、それぞれ左目用画像および右目用画像のうち次に選択される注目画素Pの画素データDlおよび画素データDrが格納される領域の先頭のアドレスを示すことになる。さらに、CPU10は、注目画素Pの列数を示す変数jを「1」だけインクリメントすることにより、今回の注目画素Pの右隣の画素Pixを次の注目画素Pとして選択する。このステップSd5の処理を完了すると、CPU10は、処理を図10のステップSb5に移行させ、新たな注目画素Pについて同様の処理を繰り返す。さらに、ある選択行に属する総ての画素Pixについて処理を実行すると、ステップSb5における判定の結果が「No」となり、変数iが「1」だけインクリメントされる(ステップSb6)。したがって、処理の対象となる選択行は次の行に変更される。
さて、以上に説明した処理を全行の総ての画素Pixについて実行すると、ステップSb2における判定の結果が「No」となる。この場合、CPU10は、ステップSd2およびステップSd3にて生成した左目用画像と右目用画像とを合成して立体視画像を生成し(ステップSd6)、この立体視画像を表示装置40に表示させる(ステップSd7)。利用者は、この立体視画像のうち左目用画像を左目により視認するとともに右目用画像を右目により視認することにより、各画素Pixについて指定された奥行き値に応じた立体感を知覚することができる。
以上に説明したように、本実施形態においては、注目画素Pの画素値Gとこの注目画素Pに対して行方向に隣接する画素Pixの画素値Gとの大小に応じて注目画素Pの奥行き値Zが決定されるから、利用者に自然な立体感を知覚させ得る立体視画像を生成することができる。すなわち、まず、各画素Pixの画素値Gの増加または減少が閾値Nを越える回数にわたって連続した場合に奥行き値Zが変更されるようになっているから、閾値Nを越えない範囲で画素値Gが増加または減少したとしても、その領域における各画素Pixの奥行き値Zは共通の数値となる。さらに、各画素Pixの奥行き値Zが画素値Gの変化に応じてステップ値PLXだけ増減されるようになっている。このように、本実施形態においては、各画素Pixの奥行き値Zの数値の範囲が、各画素Pixの階調値から直接的に当該画素Pixの奥行き値を設定する従来の構成と比較して狭い範囲に抑制される。したがって、原画像IMG0の被写体のうち特定の部分のみが極端に飛び出して(あるいは引っ込んで)知覚されたり、画素クロスに起因した画像の歪みが発生したりする事態は有効に防止される。しかも、このような自然な立体視画像の取得に際して原画像IMG0ごとに多様なパラメータを利用者に入力させる必要はない。
ところで、奥行き値Zを示す変数Zxの初期値Z0は立体視画像の全体的な立体感(奥行き感)を特徴づける数値である。例えば、この初期値Z0が大きいほど原画像IMG0の奥行き値Zが全体として大きくなるために立体視画像の被写体は奥側(あるいは手前側)に知覚され、初期値Z0が小さいほど原画像IMG0の奥行き値Zが全体として小さくなるために立体視画像の被写体は手前側(あるいは奥側)に知覚されるといった具合である。本実施形態においては、この初期値Z0を利用者が任意に選択できるようになっているから、利用者の好みに応じた多様な立体視画像を生成することができるという利点がある。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る立体視画像生成装置Dの構成を説明する。第1実施形態においては、各画素Pixの奥行き値Zから1回の立体化処理によって立体視画像が生成される構成を例示した。これに対し、本実施形態においては、立体化処理が複数回にわたって段階的に実行されるようになっている。なお、本実施形態に係る立体視画像生成装置Dのうち第1実施形態と同様の要素については共通の符号を付してその説明を適宜に省略する。
図14は、本実施形態に係る立体視画像生成装置Dの動作の概要を示す図である。同図に示されるように、本実施形態は、ひとつの原画像IMG0から立体視画像生成処理(第1段階)によって左目用画像IMG1および右目用画像IMG2が生成される段階までは第1実施形態と共通するが、これに加え、左目用画像IMG1および右目用画像IMG2の各々を新たな原画像としてさらに立体視画像生成処理が実行されるようになっている。すなわち、図14に示されるように、CPU10は、原画像IMG0から左目用画像として生成された第1画像IMG1を新たな原画像として第2段階目の立体視画像生成処理を実行することにより左目用画像IMGL1および右目用画像IMGR1を生成するとともに、原画像IMG0から右目用画像として生成された第2画像IMG2を新たな原画像として第2段階目の立体視画像生成処理を実行することにより左目用画像IMGL2および右目用画像IMGR2を生成する。そして、第1画像IMG1から生成された左目用画像IMGL1と、第2画像IMG2から生成された右目用画像IMGR2とを合成することにより最終的な立体視画像が生成される。一方、第1画像IMG1から生成された右目用画像IMGR1と第2画像IMG2から生成された左目用画像IMGL2とは破棄される。ただし、左目用画像IMGL1および右目用画像IMGR2に加えて右目用画像IMGR1および左目用画像IMGL2も使用して立体視画像(例えば4視点からの立体視が可能な立体視画像)を合成する構成としてもよい。
図14に示される動作を詳述すれば以下の通りである。CPU10はまず、図10から図13に示される立体視画像生成処理によって左目用画像たる第1画像IMG1と右目用画像たる第2画像IMG2とを第1実施形態と同様の手順にて生成する。次いで、第1画像IMG1を原画像とした第2段階目の立体視画像生成処理が実行される。すなわち、CPU10は、第1画像IMG1の画像データが格納された領域の先頭のアドレス(ADleft)を図10のステップSa1にて変数srcpに代入したうえで第2段階目の立体視画像生成処理を実行することによって左目用画像IMGL1と右目用画像IMGR1とを生成する。同様に、CPU10は、第2画像IMG2の画像データが格納された領域の先頭のアドレス(ADright)を図10のステップSa1にて変数srcpに代入したうえで第2段階目の立体視画像生成処理を実行することによって左目用画像IMGL2と右目用画像IMGR2とを生成する。そして、CPU10は、第1画像IMG1から生成された左目用画像IMGL1と第2画像IMG2から生成された右目用画像IMGR2とを合成することによって立体視画像を生成したうえで(ステップSd6)、この立体視画像を表示装置40に表示させる(ステップSd7)。
ここで、第1実施形態のように1回の立体視画像生成処理によって左目用画像と右目用画像とを生成する場合に、変数Zxの変化幅であるステップ値PLXを余りに大きく設定すると、原画像IMG0のうち左目用画像および右目用画像に採択される各画素Pixの位置が大幅に相違するため、画素クロスなどに起因した画素Pixの欠陥が発生する場合がある。この欠陥はステップ値PLXを小さい数値に設定することによって解決し得るが、この場合には各画素Pixの奥行き値Zの変動が極めて狭い範囲に抑制されるから、利用者によって知覚される立体感が乏しい立体視画像しか生成できないという問題が生じ得る。これに対し、本実施形態においては、画素Pixの欠陥を防止するためにステップ値PLXを抑制した場合であっても、立体視画像生成処理が2回にわたって実行されるから、充分な立体感をもった立体視画像を生成することができるという利点がある。
なお、ここでは2回の立体視画像生成処理が実行される場合を例示したが、この回数は任意に変更され得る。例えば、立体視画像生成処理を3回にわたって実行する場合には、図14に示される左目用画像IMGL1を原画像としてさらに左目用画像と右目用画像とが生成されるとともに、右目用画像IMGR2を原画像として左目用画像と右目用画像とが生成され、ここで左目用画像IMGL1から生成された左目用画像と右目用画像IMGR2から生成された右目用画像とが合成されることによって最終的な立体視画像が生成されることになる。
<C:変形例>
各実施形態に対しては種々の変形が加えられる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)各実施形態においては、各画素Pixの単位データUを2値化したうえで加算することによって画素値Gを算定したが、本発明において画素値Gを算定する方法やその算定の基礎となる要素はこれに限られない。例えば、単位データUが示す各サブ画素の内容(RGB要素)、各画素の輝度、各画素の彩度、および各画素の明度といった種々の要素のなかから任意に選択された一部または全部の要素から画素値Gが算定される構成としてもよい。このように、本発明における「画素値」は各画素による表示の内容に応じた数値であればよい。
また、各実施形態においては各画素Pixの単位データUから画素値Gを算定する構成を例示したが、画素値Gを算定する構成は必ずしも必要ではない。例えば、原画像IMG0の各画素Pixについて予め画素値Gが記憶されている構成とすれば、立体視画像生成処理における画素値Gの算定は不要となる。さらに、各実施形態においては複数色からなるカラー画像を例示して説明したが、白色および黒色のみからなるモノクロ画像が対象とされる場合には、各画素Pixの階調値をそのまま画素値Gとして採用してもよい。このように、本発明においては、画素値Gを算定する処理の有無は不問であり、画素値Gが立体視画像生成処理のたびに算定されるにせよ画素値Gが予め用意されているにせよ、画素ごとに画素値Gを記憶する手段を備えた構成であれば足りる。
なお、各実施形態においては、画素の階調値を指定する画素データとは別個に画素値Gを算定する構成を例示したため、立体化処理においては左目用画像および右目用画像の作成に際して原画像の画素データを利用したが、モノクロ画像を表示する場合のように画素の階調値がそのまま画素値Gとして採用される場合には、各画素の画素値Gそのものが左目用画像および右目用画像の作成に際して利用されることになる。
(2)各実施形態においては、変数whichが変化した場合、および、連続増加回数または連続減少回数が閾値Nを越えた場合に変数Zxを増減させる構成を例示したが、このうち一方の場合のみに変数Zxを増減させる構成としてもよい。例えば、変数whichの変化に拘わらず、連続増加回数または連続減少回数が閾値Nを越えた場合に限って変数Zxを増減させるといった具合である。もっとも、本発明において変数Zxを増減させるための条件はこれに限られない。要するに、互いに隣接する各画素の画素値Gの大小に応じて各画素の奥行き値Zが決定される構成であれば足りる。
(3)各実施形態においては、原画像データDgが予め記憶装置30に記憶された構成を例示したが、本発明において原画像を取得する方法およびその取得先は任意である。例えば、ビデオテープやDVD(Digital Versatile Disk)といった記録媒体から原画像データDgを取得して立体視画像生成処理に供する構成としてもよいし、ネットワークを介して接続された他の通信端末から原画像データDgを受信して立体視画像生成処理に供する構成としてもよい。また、原画像は静止画像に限られず、複数の画像が時系列的に配列された動画像であってもよい。この動画像の形式は任意であるが、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)などの動画圧縮技術によって圧縮されたデータを伸長したものが採用される。なお、動画像を処理の対象とする場合には、これを構成する画像ごとに図10ないし図13の処理が実行される。
(4)図2に示したように、各実施形態においては、ひとつの画素Pixを構成する各サブ画素Psが行方向の負側から正側に向かって「青色(B)」→「緑色(G)」→「赤色(R)」の順番に配列された構成を例示したが、各サブ画素Psの配列がこれに限定されないことはもちろんである。例えば、ひとつの画素Pixにおける各サブ画素Psが「赤色(R)」→「緑色(G)」→「青色(B)」の順番に配列された構成においても、各実施形態の構成および動作が同様に適用される。
(5)各実施形態においては、注目画素Pの画素値Gとその注目画素Pに対して行方向に隣接する画素Pixの画素値Gとの大小に応じて注目画素Pの奥行き値Zを算定する構成を例示したが、奥行き値Zの算定のために参照される画素Pixと注目画素Pとの位置関係はこれに限られない。例えば、注目画素Pに対して列方向(Y方向)に隣接する画素Pixの画素値Gと注目画素Pixとの画素値Gとの大小に応じて注目画素Pixの奥行き値Zを算定する構成としてもよい。この構成における処理内容は第1実施形態と同様である。ただし、第1実施形態においてはひとつの行ごとに各画素Pixの画素値Gが算定される構成を例示したが、本変形例の構成においては、注目画素Pが属する行に加えてその次に選択される行(あるいはその直前に選択された行)についても各画素Pixの画素値Gを算定して記憶しておく必要がある。
(6)本発明に係る立体視画像生成装置は、各実施形態に示したようにCPUが画像処理プログラムを実行することによって実現されるほか、画像処理に専用されるDSPなどのハードウェアによっても実現される。
本発明の第1実施形態に係る立体視画像生成装置の構成を示すブロック図である。 原画像の構成を示す図である。 原画像データのデータ構造を示す図である。 原画像データがRAMに読み込まれた様子を示す図である。 画素値算定処理の内容を説明するための図である。 各表示色のサブ画素値と画素値との対応を示す表である。 各表示色のサブ画素値からなるビット列と画素値との対応を示す表である。 奥行き値決定処理の内容を説明するための図である。 立体化処理の内容を説明するための図である。 立体視画像生成処理の具体的な内容を示すフローチャートである。 立体視画像生成処理の具体的な内容を示すフローチャートである。 立体視画像生成処理の具体的な内容を示すフローチャートである。 立体視画像生成処理の具体的な内容を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る立体視画像生成装置の動作を説明するための図である。
符号の説明
D……立体視画像生成装置、10……CPU、21……RAM、23……RAM、30……記憶装置、40……表示装置、45……入力装置、IMG0……原画像、Pix……画素、Ps……サブ画素、Dg……原画像データ、D……画素データ、U(Ur,Ug,Ub)……単位データ、G……画素値、Gsub……サブ画素値。

Claims (13)

  1. 右目用画像と左目用画像とが合成された立体視画像を原画像から生成する装置であって、
    原画像を構成する複数の画素の各々について画素値を記憶する画素値記憶手段と、
    原画像を構成する各画素の画素値とその画素に隣接する画素の画素値との大小に基づいて各画素の奥行き値を決定する決定手段と、
    前記決定手段が決定した各画素の奥行き値に基づいて立体視画像を生成する立体化手段と
    を具備する立体視画像生成装置。
  2. 原画像を構成する各画素は各々の表示色が相違する複数のサブ画素を含み、
    各サブ画素の階調値を画素ごとに記憶するサブ画素記憶手段と、
    前記サブ画素記憶手段に記憶された各サブ画素の階調値に基づいて画素ごとの画素値を算定する算定手段とを具備し、
    前記画素値記憶手段は、前記算定手段によって算定された画素値を画素ごとに記憶する
    請求項1に記載の立体視画像生成装置。
  3. 前記算定手段は、ひとつの画素に属する各サブ画素の階調値を2値化し、2値化された各階調値を表示色ごとに重み付けしたうえで加算し、この加算値に基づいて当該画素の画素値を算定する
    請求項2に記載の立体視画像生成装置。
  4. 各画素は赤色のサブ画素と緑色のサブ画素と青色のサブ画素とを含み、
    前記算定手段は、各画素について、緑色のサブ画素について2値化された階調値と第1の重み値との乗算値と、赤色のサブ画素について2値化された階調値と前記第1の重み値よりも小さい第2の重み値との乗算値と、青色のサブ画素について2値化された階調値と前記第2の重み値よりも小さい第3の重み値との乗算値とを加算し、この加算値に基づいて当該画素の画素値を算定する
    請求項3に記載の立体視画像生成装置。
  5. 奥行き値を記憶する奥行き値記憶手段を具備し、
    前記決定手段は、
    原画像を構成する複数の画素の各々をその配列に沿って順番に選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した画素の画素値と当該画素に隣接する画素の画素値との大小に応じて、前記奥行き値記憶手段に記憶された奥行き値を変更する変更手段と
    を有し、
    前記立体化手段は、前記選択手段が画素を選択したときに前記記憶手段に記憶されている奥行き値に基づいて当該画素に対する立体化処理を実行する
    請求項1に記載の立体視画像生成装置。
  6. 閾値を記憶する閾値記憶手段を具備し、
    前記決定手段は、
    前記選択手段が選択した画素の画素値が当該画素に対して所定の方向に隣接する画素の画素値よりも大きいか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって大と判定された画素が前記所定の方向に連続する個数を計数する計数手段と、
    前記計数手段による計数値と前記閾値記憶手段に記憶された閾値とを比較する比較手段と
    を有し、
    前記変更手段は、前記比較手段による比較の結果に基づいて前記奥行き値記憶手段の奥行き値を変更する
    請求項5に記載の立体視画像生成装置。
  7. 閾値を記憶する閾値記憶手段を具備し、
    前記決定手段は、
    前記選択手段が選択した画素の画素値が当該画素に対して所定の方向に隣接する画素の画素値よりも小さいか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって小と判定された画素が前記所定の方向に連続する個数を計数する計数手段と、
    前記計数手段による計数値と前記閾値記憶手段に記憶された閾値とを比較する比較手段と
    を有し、
    前記変更手段は、前記比較手段による比較の結果に基づいて前記奥行き値記憶手段の奥行き値を変更する
    請求項5に記載の立体視画像生成装置。
  8. 前記変更手段は、前記計数手段による計数値が閾値を越えた場合に前記奥行き値記憶手段の奥行き値を変更する
    請求項6または請求項7に記載の立体視画像生成装置。
  9. 入力装置から入力された初期値を取得する取得手段を具備し、
    前記変更手段は、前記取得手段が取得した初期値を、前記所定の方向に配列する複数の画素のうち最初の画素が前記選択手段によって選択されるときの奥行き値とする
    請求項5から請求項8の何れかに記載の立体視画像生成装置。
  10. 原画像を構成する各画素の階調値を記憶する階調値記憶手段を具備し、
    前記立体化手段は、
    左目用画像の各行に属する各画素の階調値が、原画像のうち、その画素から行方向の一方に向かって当該画素の奥行き値に応じた画素数だけ離れた位置にある画素の階調値となるように左目用画像を生成し、右目用画像の各行に属する各画素の階調値が、原画像のうち、その画素から行方向の他方に向かって当該画素の奥行き値に応じた画素数だけ離れた位置にある画素の階調値となるように右目用画像を生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した左目用画像および右目用画像を合成することにより立体視画像を生成する合成手段と
    を有する請求項1に記載の立体視画像生成装置。
  11. 立体化手段は、
    左目用画像の各行に属する各画素の画素値が、原画像のうち、その画素から行方向の一方に向かって当該画素の奥行き値に応じた画素数だけ離れた位置にある画素の画素値となるように左目用画像を生成し、右目用画像の各行に属する各画素の画素値が、原画像のうち、その画素から行方向の他方に向かって当該画素の奥行き値に応じた画素数だけ離れた位置にある画素の画素値となるように右目用画像を生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した左目用画像および右目用画像を合成することにより立体視画像を生成する合成手段と
    を有する請求項1に記載の立体視画像生成装置。
  12. 前記生成手段は、左目用画像および右目用画像の生成処理を複数回にわたって実行する一方、初回以外の各回の生成処理においては、その直前の生成処理にて生成した左目用画像および右目用画像の各々を原画像として左目用画像および右目用画像を生成し、
    前記合成手段は、複数回の生成処理によって生成された左目用画像および右目用画像を合成することにより立体視画像を生成する
    請求項10または請求項11に記載の立体視画像生成装置。
  13. 原画像を構成する複数の画素の各々について画素値を記憶する画素値記憶手段を備えたコンピュータに、
    原画像を構成する各画素の画素値とその画素に隣接する画素の画素値との大小に基づいて当該画素の奥行き値を決定する決定処理と、
    前記決定処理にて決定した各画素の奥行き値に基づいて立体視画像を生成する立体化処理と
    を実行させるためのプログラム。
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