JP2006078568A - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】大まかな差異を検出可能であり、サイズの異なる画像間の比較を行うことができる画像処理装置および画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】校正支援システム1Aは、画像入力部25、平均濃度導出部26および画像比較部27を備える。平均濃度導出部26は、出力見本237およびプルーフ238を同一の分割数で縦横両方向に分割し、分割により得られたブロックごとの平均濃度を出力見本データ233およびプルーフデータ234から導出する。画像比較部27は、平均濃度の画像内分布を出力見本237およびプルーフ238の間で比較し、比較結果に基づいて出力見本237およびプルーフ238の間の差異に関する情報を検査結果として出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の画像の間の差異に関する情報を出力する画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
従来より、版校正において、複数の画像の間の差異を検査することが行われている。このような検査は、人間による目視比較により行われることもあるが、検査を容易ならしめるために、各種の画像処理を用いて行われることもある。例えば、特許文献1には、初校データおよび訂正データの間の差異の検出を画像処理により行う技術が開示されている。
特開2000−112110号公報
しかし、特許文献1の技術は、細かな差異の検出には適しているものの、細かな差異を無視して大まかな差異を検出することはできない。このため、特許文献1の技術は、部品がラフに配置された出力見本(カンプ)と最終版に近いプルーフとの間の差異の検査等に適用することができない。また、特許文献1の技術には、サイズの異なる画像間の比較を行うことができないという問題もあった。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、大まかな差異を検出可能であり、サイズの異なる画像間の比較を行うことができる画像処理装置および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基準画像および比較対象画像の間の差異に関する情報を出力する画像処理装置であって、前記基準画像および前記比較対象画像を同一の分割数で縦横両方向に分割し、分割により得られたブロックごとの平均濃度を前記基準画像に係る基準画像データおよび前記比較対象画像に係る比較対象画像データから導出する平均濃度導出手段と、前記平均濃度の画像内分布を前記基準画像および前記比較対象画像の間で比較し、比較結果に基づいて前記基準画像および前記比較対象画像の間の差異に関する情報を出力する画像比較手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記分割数をユーザが指定可能であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、前記画像比較手段が、前記基準画像のブロックの配列に含まれる基準ラインのライン伸長方向の前記平均濃度の分布と、前記比較対象画像のブロックの配列に含まれる、前記基準ラインと同一位置の比較対象ラインを含む許容ライン群におけるライン伸長方向の前記平均濃度の分布とを比較するライン比較を実行可能であり、前記ライン比較を前記基準画像の全ラインについて行い、全ラインについての前記ライン比較の結果に基づいて前記基準画像および前記比較対象画像の間の差異に関する情報を出力することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の画像処理装置において、前記許容ライン群は、前記比較対象ラインからの距離がユーザによって指定された許容誤差ブロック数以内のライン群であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像処理装置において、前記画像比較手段が、前記基準ラインのライン伸張方向の前記平均濃度の分布と、前記許容ライン群に含まれるいずれかのラインのライン伸張方向の前記平均濃度の分布とが類似する場合に、前記基準ラインおよび前記比較対象ラインとの間でライン伸張方向の前記平均濃度の分布が一致すると判定することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像処理装置において、前記画像比較手段が、前記基準ラインのライン伸張方向の前記平均濃度の分布と、前記許容ライン群に含まれる各ラインの断片を接続して生成したラインのライン伸張方向の前記平均濃度の分布とが類似する場合に、前記基準ラインおよび前記比較対象ラインとの間でライン伸張方向の前記平均濃度の分布が一致すると判定することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれに記載の画像処理装置において、画像の読取を行い、前記画像に係る画像データの生成を行う画像入力手段をさらに備え、前記基準画像データおよび前記比較対象画像データのうちの少なくともいずれかが、前記画像入力手段によって生成されることを特徴とする。
請求項8の発明は、基準画像および比較対象画像の間の差異に関する情報を出力する画像処理プログラムであって、前記画像処理プログラムは、コンピュータに、前記基準画像および前記比較対象画像を同一の分割数で縦横両方向に分割し、分割により得られたブロックごとの平均濃度を、前記基準画像に係る基準画像データおよび前記比較対象画像に係る比較対象画像データから導出する平均濃度導出手順と、前記平均濃度の画像内分布を前記基準画像および前記比較対象画像の間で比較し、比較結果に基づいて前記基準画像および前記比較対象画像の間の差異に関する情報を出力する画像比較手順とを実行させることを特徴とする。
請求項1ないし請求項8の発明によれば、ブロックのサイズより著しく小さな差異が基準画像および比較対象画像の間にあっても、当該差異は差異として検出されないので、基準画像および比較対象画像の間の大まかな差異に関する情報を出力可能である。また、基準画像および比較対象画像を同一の分割数で分割するので、基準画像および比較対象画像のサイズが異なる場合でも差異に関する情報を出力可能である。
請求項2の発明によれば、検出する差異のサイズをユーザが指定可能となるので、基準画像および比較対象画像の特徴に適した差異の検出が可能になる。
請求項3ないし請求項4の発明によれば、基準画像および比較対象画像の間にライン伸長方向と垂直方向の小さなズレがあっても差異として検出されないので、小さな差異の検出による検出ノイズ増加を防止可能である。
請求項4の発明によれば、差異として検出しない基準画像および比較対象画像の間のライン伸張方向と垂直方向のズレをユーザが指定可能となるので、基準画像および比較対象画像の特徴に適した差異の検出が可能である。
請求項6の発明によれば、基準ラインに複数の部品が含まれ、基準画像および比較対象画像の間での、ライン伸張方向と垂直方向へのこれらの複数の部品のズレが異なる場合でも、基準画像および比較対象画像の間の大まかな差異に関する情報を適切に出力可能である。
請求項7の発明によれば、画像入力手段により画像から当該画像に係る画像データが生成されるので、画像があらかじめ画像データとして与えられていない場合でも、差異に関する情報を出力可能である。
{第1実施形態}
<構成>
○校正支援システムのハードウエア構成;
以下では、本発明の第1実施形態に係る校正支援システム1Aのハードウエア構成について、図1のブロック図を参照しながら説明する。校正支援システム1Aは、パーソナルコンピュータに校正支援プログラムを実行させることにより実現され、版校正における出力見本およびプルーフの間の大まかな差異を検出して出力する画像処理装置となっている。
図1に示すように、校正支援システム1Aは、コンピュータ本体部2、ディスプレイ3、キーボード4、マウス5およびフラットベッドスキャナ6を備える。
コンピュータ本体部2は、演算を実行するCPU21、実行プログラムやデータを一時記憶するメモリ22、記憶装置となるハードディスクドライブ23および外部機器を接続するためのI/Oインターフェース24を備える。
ハードディスクドライブ23には、パーソナルコンピュータの基本動作を規定するオペレーティングシステム(OS)231と、パーソナルコンピュータを校正支援システム1Aとして機能させるための校正支援プログラム232とがインストールされる。また、ハードディスクドライブ23は、後述する出力見本データ233、プルーフデータ234、平均濃度データ235および検査データ236の格納先ともなっている。
I/Oインターフェース24には、ディスプレイ3、キーボード4、マウス5およびフラットベッドスキャナ6等の外部機器が接続される。
ディスプレイ3としては、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等が用いられる。校正支援システム1Aでは、ユーザインターフェースとしてグラフィカルユーザインターフェース(GUI)が採用されているので、ディスプレイ3には、校正支援システム1Aの処理結果をユーザへ通知するGUI画面や、校正支援システム1Aへユーザが指示を与えるためのGUI画面が表示される。
キーボード4およびポインティングデバイスであるマウス5は、GUI画面に対する各種のGUI操作を行うために用いられる。
フラットベッドスキャナ6は、コンピュータ本体部2から与えられる制御信号に応答して、原稿載置台に載置された原稿の紙面に描かれた画像の読取を行い、当該画像に係る画像データを生成する。もちろん、フラットベッドスキャナ6に代えて、フィルムスキャナ、ハンディスキャナ、デジタルカメラ等の各種画像入力装置を用いてもよい。これらの画像入力装置により、出力見本およびプルーフがあらかじめ画像データとして与えられていない場合でも、出力見本およびプルーフの間の差異に関する情報を出力可能になる。
○校正支援システムの機能構成;
以下では、パーソナルコンピュータが校正支援プログラム232を実行することにより実現される校正支援システム1Aの機能を、図2のブロック図を参照しながら説明する。図2は、校正支援システム1Aの機能構成を模式的に示すブロック図となっている。
図2に示すように、校正支援システム1Aは、画像入力部25、平均濃度導出部26および画像比較部27を備える。
画像入力部25は、コンピュータ本体部2によって制御されるフラットベッドスキャナ6によって実現され、画像の読取を行い、当該画像に係る画像データの生成を行う。より具体的には、画像入力部25は、ユーザから与えられた読取指示に応答して、出力見本(基準画像)237およびプルーフ(比較対象画像)238の読取を行い、出力見本に係る出力見本データ(基準画像データ)233およびプルーフに係るプルーフデータ(比較対象画像データ)234を生成する。生成された出力見本データ233およびプルーフデータ234は、ハードディスクドライブ23に格納される。なお、出力見本データ233のみ画像入力部25による生成を行い、プルーフデータ234に関しては出力時のデータ(既存の画像データ)をそのまま用いる等、出力見本データ233およびプルーフデータ234のうちのいずれかのみが画像入力部25によって生成されるようにしてもよい。
平均濃度導出部26は、出力見本237およびプルーフ238を同一の分割数で縦横両方向に分割し(分割後の各ブロックに含まれる画素を特定し)、分割により得られたブロックごとの平均濃度をハードディスクドライブ23に格納された出力見本データ233およびプルーフデータ234から導出する。導出された平均濃度は、平均濃度データ235としてハードディスクドライブ23に格納される。ここで、ブロックへの分割数(以下では、「ブロック分割数」とも称する)は、ユーザによって指定可能となっている。また、ここでいう平均濃度は、分割後の各ブロックに含まれる全画素の濃度(画素値)の平均値であり、出力見本237およびプルーフ238がカラー画像である場合には色成分ごとに導出される。なお、以下の説明では、C(シアン),M(マゼンダ),Y(イエロー),K(ブラック)の各色成分ごとに平均濃度が導出されるものとするが、R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の各色成分ごとに平均濃度を導出してもよい。
画像比較部27は、平均濃度の画像内分布を出力見本237およびプルーフ238の間で比較し、比較結果に基づいて出力見本237およびプルーフ238の間の差異に関する情報を検査結果として出力する。この比較は、C,M,Y,Kの色成分ごと、および、出力見本237のブロックの配列に含まれるライン(行または列)ごとに行われる。そして、画像比較部27は、全ての色成分および全てのラインに係る比較結果に基づいて、出力見本237およびプルーフ238の間の差異に関する情報(検査結果)を出力する。出力された検査結果は、検査データ236としてハードディスクドライブ23に格納される。なお、以下では、出力見本237のブロックの配列に含まれるひとつのラインに係る比較をライン比較と呼ぶ。このライン比較の詳細については後述する。このような比較方法を採用することにより、ブロックのサイズより著しく小さな差異が出力見本237およびプルーフ238の間にあっても、当該差異は差異として検出されなくなるので、出力見本237およびプルーフ238の間の大まかな差異に関する情報を出力可能となる。なお、ブロック分割数すなわちブロックの大きさは、ユーザによって指定可能であるので、ユーザは、検出する差異のサイズを指定可能であり、出力見本237およびプルーフ238の特徴に適した差異の検出を校正支援システム1Aに実行させることが可能である。すなわち、比較的大きな差異のみを検出することを望む場合、ユーザはブロック分割数を小さく設定すればよく、比較的小さな差異も検出することを望む場合、ユーザはブロック分割数を大きく設定すればよい。また、校正支援システム1Aは、出力見本237およびプルーフ238において、同一のブロック分割数による碁盤割(マトリックス状の分割)を行うため、出力見本237およびプルーフ238のサイズが異なる場合でも差異に関する情報を出力可能である。なお、ブロック分割数の指定の代わりに、出力見本237またはプルーフ238において、分割後のブロックの大きさ(例えば、ブロックの縦方向および横方向の長さ)を指定するようにしてもよい。
○画像比較部におけるライン比較;
以下では、図3および図4を参照しながら、画像比較部27におけるライン比較について説明する。
図3は、出力見本237が横方向M個、縦方向N個のブロックに等分割されている状態(A)と、プルーフ238が横方向M個、縦方向N個のブロックに等分割されている状態(B)とを模式的に示す図である。先述したように、出力見本237およびプルーフ238の横方向のブロック分割数Mおよび縦方向のブロック分割数Nはユーザによって指定可能であるが、図3では、M=7,N=5の場合が例示されている。また、図3には、出力見本237およびプルーフ238のサイズが異なるもののアスペクト比は同じ場合が例示されているが、出力見本237およびプルーフ238のアスペクト比が異なる場合にも本発明は適用可能である。なお、図3に例示された出力見本237およびプルーフ238における点線DLは、ブロックの境界を便宜的に図示したものであり、実際の出力見本237およびプルーフ238には含まれない。
ここで、出力見本237のブロックの配列に含まれるn行目(図3では、n=3)のライン(ブロックの直線配列)に着目して、当該ラインをライン比較に係る基準ラインLRとする。この場合、プルーフ238のブロックの配列において、基準ラインLRと同一位置であるn行目のラインがライン比較についての比較対象ラインLCとなる。 校正支援システム1Aでは、基準ラインLRと比較対象ラインLCとの間で、ライン伸長方向(図3では、横方向)の平均濃度の分布(以下では、「ライン伸張方向の平均濃度の分布」を「濃度分布」と略記する)を比較することによっても、出力見本237およびプルーフ238の間の大まかな差異に関する情報を出力可能ではある。しかし、校正支援システム1Aでは、小さな差異の検出によるノイズ情報の増加を防止するために、基準ラインLRと、比較対象ラインLCを含む複数のラインからなる許容ライン群LPとの間で、画像比較部27が濃度分布を比較している。ここで、許容ライン群LPとは、比較対象ラインLCからの距離が、ユーザによって指定された許容誤差ブロック数Δn以内のライン群である。なお、図3では、Δn=1の場合が例示されている。
続いて、図4に示された、基準ラインLRの濃度分布を示すグラフG1[図4(A)の実線参照]と、許容ライン群LPに含まれる各ラインの濃度分布を示すグラフG2〜G4[図4(B−1)〜図4(B−3)の実線参照]を参照しながらライン比較について説明する。グラフG1〜G4において、横軸はライン伸張方向の位置を示すインデックスiであり、縦軸は平均濃度である。ここで、i=1,2,・・・は、それぞれ、1個目のブロックの位置、2個目のブロックの位置、・・・に対応している。なお、グラフG2〜G4には、基準ラインLRの濃度分布も比較のために点線で図示されている。グラフG2,G3,G4は、それぞれ、比較対象ラインLCより1ブロック上段のライン、比較対象ラインLC、比較対象ラインLCより1ブロック下段のラインの濃度分布を示している。
グラフG3に示すように、図3の出力見本237およびプルーフ238においては、比較対象ラインLCの濃度分布は、基準ラインLRの濃度分布と大きく異なっている。一方、グラフG2に示すように、比較対象ラインLCより1ブロック上段のラインの濃度分布は、基準ラインLRの濃度分布と類似している。このように、基準ラインLRの濃度分布と類似した濃度分布を有するラインが許容ライン群LPの中に存在する場合、画像比較部27は、基準ラインLRの濃度分布と比較対象ラインLCの濃度分布とが類似していなくても、基準ラインLRの濃度分布と比較対象ラインLCの濃度分布とが一致していると判定する。一方、基準ラインLRの濃度分布と類似した濃度分布を有するラインが許容ライン群LPの中にひとつも存在しない場合のみ、画像比較部27は、基準ラインLRの濃度分布と比較対象ラインLCの濃度分布とが不一致であると判定する。これにより、画像を構成する部品PA(出力見本237),PB(プルーフ238)が、ライン伸張方向と垂直の方向に許容誤差ブロック数Δn以内の範囲でズレているだけの場合に、当該ズレが出力見本237とプルーフ238との間の差異として検出されることを防止可能である。なお、許容誤差ブロック数Δnはユーザが指定可能であるので、校正支援システム1Aでは、差異として検出するズレ量をユーザが決定可能であり、出力見本237およびプルーフ238の特徴に適した差異の検出をユーザは校正支援システム1Aに実行させることができる。
なお、基準ラインLRの濃度分布と許容ライン群LPに含まれるラインの濃度分布との間の類似・非類似の判定方法は制限されないが、例えば、基準ラインLRおよび許容ライン群LCに含まれるラインの対応する位置にあるブロックの平均濃度差(図4におけるδ1〜δ7)の全てが所定の閾値TH1以下である場合に類似であると判定すればよい。また、上述の説明では、基準ラインLRがブロックの配列における「行」に相当する場合を例にあげたが、基準ラインLRがブロックの配列における「列」であってもよく、行と列との両方にわたってライン比較を行ってもよい。
<ユーザインターフェース>
以下では、図5〜図10を参照しながら、ディスプレイ3に表示されるGUI画面と、当該GUI画面に対するユーザのGUI操作について説明する。図5〜図10は、それぞれ、出力見本入力画面71、プルーフ入力画面72、ブロック分割数指定画面73、許容誤差ブロック数指定画面74、検査結果出力画面(不一致画面)75および検査結果出力画面(一致画面)76を例示する図である。
○出力見本入力画面;
校正支援プログラム232の起動後にディスプレイ3に最初に表示される出力見本入力画面71は、出力見本データ233の入力指示、すなわち、出力見本237の読取指示を校正支援システム1Aに与えるための画面である。図5に示すように、出力見本入力画面71には、出力見本237の読取を校正支援システム1Aに実行させるトリガとなるOKボタン711が表示される。ユーザは、出力見本237をフラットベッドスキャナ6の原稿載置台に載置した後に、キーボード4やマウス5を用いたGUI操作(以下では、「キーボード4やマウス5を用いたGUI操作」を「GUI操作」と略記する)により、OKボタン711の押下を行う。これに応答して、校正支援システム1Aでは、コンピュータ本体部2からフラットベッドスキャナ6へ制御信号が出力され、フラットベッドスキャナ6において原稿載置台に載置された出力見本237の読取が行われ、生成された出力見本データ233がハードディスクドライブ23に格納される。しかる後に、ディスプレイ3の表示は、プルーフ入力画面72に切り替わる。
○プルーフ入力画面;
プルーフ入力画面72は、プルーフデータ234の入力指示、すなわち、プルーフ238の読取指示または既存の画像データ(画像ファイル)の読込指示を校正支援システム1Aに与えるための画面である。
図6に示すように、プルーフ入力画面72には、択一的に選択可能な2つのラジオボタン721,722が表示される。プルーフ入力画面72において、ラジオボタン721が選択された場合は、OKボタン724がプルーフ238の読取指示を校正支援システム1Aに与えるためのトリガとして機能し、ラジオボタン722が選択された場合は、OKボタン724が既存の画像データの読込指示を校正支援システム1Aに与えるためのトリガとして機能する。なお、図6には、ラジオボタン721が選択された状態が図示されている。
加えて、プルーフ入力画面72には、読込される画像データの記憶場所(パス)を入力するための入力欄723が設けられる。
ユーザは、プルーフ238の読取を行う場合、プルーフ238をフラットベッドスキャナ6の原稿載置台に載置した後に、GUI操作によりラジオボタン721を選択し、しかる後に、OKボタン724の押下を行う。これに応答して、校正支援システム1Aでは、コンピュータ本体部2からフラットベッドスキャナ6へ制御信号が出力され、フラットベッドスキャナ6において原稿載置台に載置されたプルーフ238の読取が行われ、生成されたプルーフデータ234がハードディスクドライブ23に格納される。しかる後に、ディスプレイ3の表示は、ブロック分割数指定画面73へ切り替わる。
一方、ユーザは、既存の画像データをプルーフデータ234として読込を行う場合、GUI操作により、ラジオボタン722を選択し、ラジオボタン722の選択により入力可能となった入力欄723に既存の画像データのパスを入力するとともに、しかる後に、OKボタン724の押下を行う。これに応答して、校正支援システム1Aでは、入力欄723に入力されたパスに存在する画像データがプルーフデータ234として、ハードディスクドライブ23に格納される。しかる後に、ディスプレイ3の表示は、ブロック分割数指定画面73へ移行する。
○ブロック分割数指定画面;
ブロック分割数指定画面73は、平均濃度導出部26に与えられるブロック分割数M,Nを指定するための画面である。
図7に示すように、ブロック分割数指定画面73には、横方向のブロック分割数Mを入力するための入力欄731と、縦方向のブロック分割数Nを入力するための入力欄732とが表示される。ユーザが、GUI操作により、ブロック分割数M,Nを入力した後に、OKボタン733の押下を行うと、校正支援システム1Aでは、当該ブロック分割数M,Nが平均濃度導出部26へ与えられ、平均濃度の導出が行われる。そして、ディスプレイ3の表示は、許容誤差ブロック数指定画面74へ移行する。
○許容誤差ブロック数指定画面;
許容誤差ブロック数指定画面74は、画像比較部27に与えられる許容誤差ブロック数Δnを指定するための画面である。
図8に示すように、許容誤差ブロック数指定画面74には、許容誤差ブロック数Δnを入力するための入力欄741が表示される。ユーザが、GUI操作により、許容誤差ブロック数Δnを入力した後に、OKボタン742の押下を行うと、校正支援システム1Aでは、当該許容誤差ブロック数Δnが画像比較部27へ与えられ、画像比較が行われる。そして、ディスプレイ3の表示は、検査結果出力画面75または76へ移行する。
○検査結果出力画面;
検査結果出力画面75,76は、画像比較部27が出力した検査結果を表示し、ユーザに検査結果を認識させるための画面である。ここで、検査結果出力画面(不一致画面)75は、出力見本237およびプルーフ238の間に差異が検出された場合に表示され、検査結果出力画面(一致画面)76は、出力見本237およびプルーフ238の間に差異が検出されない場合に表示される。
図9に示す検査結果出力画面75には、出力見本237およびプルーフ238が表示される。なお、図9に例示される検査結果出力画面75における出力見本237およびプルーフ238は、部品PA1〜PA4(出力見本237)および部品PB1〜PB4(プルーフ238)が配置された画像となっている。ここで、プルーフ238において部品PB1,PB2が配置されているブロックの位置は、それぞれ、出力見本237において対応する部品PA1,PA2が配置されているブロックの位置と同じである。また、プルーフ238において部品PB3が配置されているブロックの位置は、出力見本237において対応する部品PA3が配置されているブロックの位置からの縦方向および横方向の距離が許容誤差ブロック数Δn以内のブロックである。また、プルーフ238において部品PB4が配置されているブロックの位置は、出力見本237において対応する部品PA4が配置されているブロックの位置からの横方向の距離が許容誤差ブロック数Δnを超えている。なお、図9に例示された出力見本237およびプルーフ238における点線DLは、ブロックの境界を便宜的に図示したものであり、実際の検査結果出力画面75(76)には表示されない。
検査結果出力画面75においては、画像比較部27において差異が検出されたブロックに対応する、出力見本237の領域にカーソル751が重畳表示され、出力見本237とプルーフ238との間の差異に関する情報がユーザに通知される。したがって、ユーザは、検査結果出力画面75を参照することにより、出力見本237とプルーフ238との間の差異を認識可能となり、校正を適切に実行可能となる。ここで、検査結果出力画面75には、ブロック内ないしは許容誤差ブロック数内の小さな差異に係るカーソルが表示されないので、ユーザは大まかな差異のみを認識可能となり、細かい差異に係るノイズ情報に煩わされることがない。
なお、画像比較部27において差異が検出されない場合、図10の検査結果出力画面76に示すように、カーソル751は重畳表示されないので、ユーザは出力見本237およびプルーフ238が大まかに一致している場合もそのことを認識可能である。
<動作>
以下では、図11〜図14のフローチャートを参照しながら、校正支援システム1Aの動作について説明する。ここで、図11は、校正支援システム1Aの全体動作に係る動作フローを示すフローチャートであり、図12〜図14は、それぞれ、図11における出力見本・プルーフ入力(ステップS1)、平均濃度導出(ステップS2)、画像比較(ステップS4)のサブルーチンの動作フローを示すフローチャートである。
○全体動作;
図11に示すように、校正支援プログラム232が実行され、校正支援システム1Aが動作を開始すると、最初に、画像入力部25によって出力見本237およびプルーフ238が入力され、出力見本データ233およびプルーフデータ234がハードディスクドライブ23に格納される(ステップS1)。
続いて、平均濃度導出部26が、出力見本237およびプルーフ238をユーザによって指定されたブロック分割数で縦横両方向に分割し、分割により得られたブロックごとの平均濃度を、ハードディスクドライブ23に格納された出力見本データ233およびプルーフデータ234から導出する(ステップS2)。
さらに続いて、画像比較部27が、出力見本237およびプルーフ238の各ラインの濃度分布を算出し(ステップS3)、出力見本237およびプルーフ238の間で濃度分布を比較し、比較結果に基づいて出力見本237およびプルーフ238の間の差異に関する情報を検査結果として出力する画像比較処理を行う(ステップS4)。なお、濃度分布の算出にあたっては、図4に示すように、出力見本237およびプルーフ238のいずれにおいても横軸を共通のインデックスiとするようなスケール変換が行われる。これにより、出力見本237およびプルーフ238のサイズが異なる場合でも、画像比較が可能になる。
ステップS4に続いて、校正支援システム1Aでは、ハードディスクドライブ23に格納された検査データ236が参照され、出力見本237およびプルーフ238の一致・不一致による分岐処理が行われる(ステップS5)。ステップS5において、出力見本237およびプルーフ238が一致している場合、すなわち、出力見本237およびプルーフ238の間に差異が検出されなかった場合、検索結果出力画面(一致画面)76がディスプレイ3に表示される(ステップS6)。一方、ステップS5において、出力見本237およびプルーフ238が一致していない場合、すなわち、出力見本237およびプルーフ238の間に差異が検出された場合、検索結果出力画面(不一致画面)75がディスプレイ3に表示される(ステップS7)。ステップS6またはステップS7の終了後、校正支援システム1Aの全体動作の動作フローは終了する。
このような動作フローにより、ユーザは、出力見本237およびプルーフ238の一致・不一致を知ることができるとともに、不一致の場合には不一致個所を知ることができる。
○出力見本・プルーフ入力;
出力見本・プルーフ入力のサブルーチンは、出力見本データ233およびプルーフデータ234を校正支援システム1Aへ入力するためのサブルーチンである。
当該サブルーチンにおいては、図12に示すように、最初に、出力見本入力画面71がディスプレイ3に表示され(ステップS11)、OKボタン711の押下の検出が行われる(ステップS12)。ステップS12において、OKボタン711の押下が検出されると、動作フローはステップS13へ移行して、フラットベッドスキャナ6の原稿載置台に載置された出力見本237の読取が行われる。一方、ステップS12において、OKボタン711の押下が検出されない場合、動作フローはステップS12へ戻り、OKボタン711の押下の検出が繰り返される。
ステップS13に続いて、プルーフ入力画面72がディスプレイ3に表示され(ステップS14)、OKボタン724の押下の検出が行われる(ステップS15)。ステップS15において、OKボタン724の押下が検出されると、動作フローはステップS16へ移行して、選択されたラジオボタンに応じた分岐処理が行われる。一方、ステップS15において、OKボタン724の押下が検出されない場合、動作フローはステップS15へ戻り、OKボタン724の押下の検出が繰り返される。
ステップS16において、プルーフ入力画面72で選択されたラジオボタンがプルーフ238の読取に係るラジオボタン721である場合、フラットベッドスキャナ6の原稿載置台に載置されたプルーフ238の読取が行われる(ステップS17)。一方、プルーフ入力画面72で選択されたラジオボタンがプルーフ238の読込に係るラジオボタン722である場合、プルーフデータ234の読込が行われる(ステップS18)。
ステップS17またはステップS18の終了後、出力見本・プルーフ入力のサブルーチンは終了する。
このようなサブルーチンの動作フローにより、出力見本データ233およびプルーフデータ234の校正支援システム1Aへ入力が可能になるとともに、プルーフデータ234に関しては、原稿のスキャナによる読取および既存の画像データの利用のいずれもが可能になる。
○平均濃度導出;
平均濃度導出のサブルーチンは、画像比較の基礎となる平均濃度の導出を行うためのサブルーチンである。
当該サブルーチンにおいては、図13に示すように、最初に、ブロック分割数指定画面73がディスプレイ3に表示され(ステップS21)、OKボタン733の押下の検出が行われる(ステップS22)。ステップS22において、OKボタン733の押下が検出されると、平均濃度導出部26が、出力見本237およびプルーフ238をブロック分割数指定画面73でユーザが指定したブロック分割数M,Nで縦横両方向に分割し(ステップS23)、分割により得られたブロックごとの平均濃度をハードディスクドライブ23に格納された出力見本データ233およびプルーフデータ234から導出する(ステップS24)。一方、ステップS22において、OKボタン733の押下が検出されない場合、動作フローはステップS22へ戻り、OKボタン733の押下の検出が繰り返される。
ステップS24の終了後、平均濃度導出のサブルーチンは終了する。
このようなサブルーチンの動作フローにより、ユーザが指定したブロック分割数M,Nによる出力見本237およびプルーフ238の分割が可能になる。
○画像比較;
画像比較のサブルーチンは、ユーザによる校正を支援するための情報を出力するためのサブルーチンである。
当該サブルーチンにおいては、図14に示すように、最初に、許容誤差ブロック数指定画面74がディスプレイ3に表示され(ステップS401)、OKボタン742の押下の検出が行われる(ステップS402)。ステップS402において、OKボタン742の押下が検出されると、動作フローはステップS403へ移行する。一方、ステップS402において、OKボタン742の押下が検出されない場合、動作フローはステップS402へ戻り、OKボタン742の押下の検出が繰り返される。
ステップS403では、ライン比較を行う基準ラインLRの初期化(p←1)が行われ、続くステップS404では、ライン比較を行う色成分の初期化(q←1)が行われる。ここで、インデックスpは基準ラインLRの位置を示しており、例えば、p=1,2,・・・が、それぞれ、出力見本237のブロックの配列における1行目、2行目、・・・に対応している。また、インデックスqは、色成分を示しており、q=1,2,3,4が、それぞれ、色成分のC,M,Y,Kに相当している。
続いて、位置pの基準ラインLRの色成分qに関する濃度分布の読込(ステップS405)および基準ラインLRと同じ位置pの比較対象ラインLCの色成分qに関する濃度分布の読込(ステップS406)が行われ、これらの濃度分布の比較が行われる(ステップS407)。ステップS407において、濃度分布が一致すると判定された場合は動作フローはステップS411へ移行し、濃度分布が一致しないと判定された場合は動作フローはステップS408へ移行する。
さらに、ステップS408では、許容ライン群LP(比較対象ラインLCを除く)の各ラインの色成分qに関する濃度分布の読込が行われ、続くステップS409では、基準ラインLRの濃度分布と許容ライン群LP(比較対象ラインLCを除く)の各ラインの濃度分布との比較が行われる。ステップS409において、濃度分布が基準ラインLRと一致するラインが許容ライン群LPに含まれると判定された場合は動作フローはステップS411へ移行する。一方、ステップS409において、濃度分布が基準ラインLRと一致するラインが許容ライン群LPに含まれないと判定された場合は動作フローはステップS410へ移行し、濃度分布が一致しない相違ブロックが検査データ236に記録され、動作フローはステップS411へ移行する。
ステップS409,S410により、基準ラインLRおよび比較対象ラインLCの間で濃度分布が実際には一致しない場合でも、許容ライン群LPの中に基準ラインLRと濃度分布が一致するラインが含まれていれば、基準ラインLRおよび比較対象ラインLCの間で濃度分布が一致するとみなされる。
ステップS411では、q=4すなわちひとつの基準ラインLRについて全ての色成分のライン比較が完了したかどうかによって分岐処理が行われ、q=4でない場合には動作フローはステップS412へ移行してqが1だけインクリメントされ、動作フローはステップS405へ戻る。一方、q=4に達している場合は、動作フローはステップS413へ移行する。
ステップS405〜S412により、C,M,Y,Kの色成分のいずれかにおいて、許容ライン群LPの中に基準ラインLRと濃度分布が一致するラインが存在しない場合には、相違ブロックが検査データ236として記録される。
ステップS413では、p=Nすなわち全ての行についてのライン比較が完了したかどうかによって分岐処理が行われ、p=Nでない場合には動作フローはステップS414へ移行してpが1だけインクリメントされ、動作フローはステップS404へ移行する。一方、p=Nに達している場合は、当該サブルーチンは終了する。
このようなサブルーチンの動作フローにより、全ての色成分に関して全ての行のライン比較が行われ、出力見本237およびプルーフ238の間の差異が検査データ235に記録される。もちろん、全ての列についてライン比較を行うようにしてもよい。
{第2実施形態}
本発明の第2実施形態に係る校正支援システム1Bは、第1実施形態に係る校正支援システム1Aと類似の構成を有しており、図1および図2に関する説明は校正支援システム1Bについても当てはまる。しかし、校正支援システム1Bにおいては、ハードディスクドライブ23に格納された校正支援プログラム232が校正支援システム1Aと異なっており、ライン比較の方法が校正支援システム1Aとは異なる。
以下では、このような校正支援システム1Bについて説明を行うが、校正支援システム1Aと同等の構成および動作についての重複説明は省略し、校正支援システム1Aとの相違点を中心に説明を行う。なお、以下の説明では、第1実施形態と同等の構成には、同じ参照符号を用いる。
○画像比較部におけるライン比較;
図15は、校正支援システム1Aおよび校正支援システム1Bのライン比較の相違を説明するための図である。
図15(A)に示すように、校正支援システム1Aでは、基準ラインLRと、許容ライン群LPに含まれる各ラインとの間で濃度分布の比較が行われたが、図15(B)に示すように、校正支援システム1Bでは、基準ラインLRと、許容ライン群LPに含まれる各ラインの断片LP1〜LP3を接続して生成したラインLP’との間で濃度分布の比較を行っている。すなわち、校正支援システム1Bでは、許容ライン群LPに含まれる各ラインの断片LP1〜LP3を接続することによって、基準ラインLRと類似した濃度分布を有するラインLP’を生成可能な場合、基準ラインLRおよび比較対象ラインLCの濃度分布が類似していなくても、画像比較部27は、基準ラインLRと比較対象ラインLCとの間で濃度分布が一致していると判定する。このような濃度分布の比較を行うことにより、基準ラインLRに複数の部品が含まれており、出力見本237およびプルーフ238の間で、基準ラインLRの伸張方向と垂直方向へのこれらの複数の部品のズレが異なる場合でも、出力見本237およびプルーフ238の間の大まかな差異に関する情報を適切に出力可能である。
このようなライン比較を実現するために、校正支援システム1Bは、画像比較のサブルーチンの動作フローが異なっており、以下では、この点について説明する。
○画像比較;
図16は、校正支援システム1Bにおける画像比較のサブルーチンを示す図である。
図16におけるステップS421〜S424は、図14におけるステップS401〜S404に対応しており、重複説明は省略する。
ステップS424に続いて、位置pの基準ラインLRの色成分qに関する濃度分布の読込(ステップS425)および許容ライン群LPの各ラインの色成分qに関する濃度分布の読込(ステップS426)が行われる。
続いて、ライン伸張方向の位置を示すインデックスiが初期化され(ステップS427)、基準ラインLRにおける位置iのブロックと、許容ライン群LPの各ラインにおける位置iのブロックとの間で平均濃度の比較が行われる(ステップS428)。ステップS428において、基準ラインLRにおける位置iのブロックと平均濃度が一致するブロックが、許容ライン群LPの各ラインにおける位置iのブロックの中に含まれると判定された場合は動作フローはステップS430へ移行し、含まれないと判定された場合は動作フローはステップS429へ移行し、濃度分布が一致しない相違ブロックとして位置iのブロックが検査データ236に記録され、動作フローはステップへS430へ移行する。
さらにステップS430では、i=Mすなわちひとつの基準ラインLRについての比較が完了したかどうかによって分岐処理が行われ、p=Mの場合は動作フローはステップS432へ移行し、p=Mでない場合は動作フローはステップS431へ移行してpが1だけインクリメントされ、動作フローはステップS428へ戻る。
図16におけるステップS432〜ステップS435は、図14におけるステップS411〜S414に対応しているので、重複説明は省略する。
このような画像比較のサブルーチンの動作フローにより、図15(B)に示したようなライン比較が可能となる。
校正支援システム1A(1B)のハードウエア構成を示すブロック図である。 校正支援システム1Aの機能構成を模式的に示すブロック図である。 出力見本237が横方向M個、縦方向N個のブロックに等分割されている状態(A)と、プルーフ238が横方向M個、縦方向N個のブロックに等分割されている状態(B)とを模式的に示す図である。 基準ラインにおける濃度分布を示すグラフと、許容ライン群に含まれる各ラインにおける濃度分布を示すグラフとを示す図である。 出力見本入力画面71を例示する図である。 プルーフ入力画面72を例示する図である。 ブロック分割数指定画面73を例示する図である。 許容誤差ブロック数指定画面74を例示する図である。 検査結果出力画面(不一致画面)75を例示する図である。 検査結果出力画面(一致画面)76を例示する図である。 校正支援システム1Aの全体動作に係る動作フローを示すフローチャートである。 校正支援システム1Aの画像入力のサブルーチンの動作フローを示すフローチャートである。 校正支援システム1Aの平均濃度導出のサブルーチンの動作フローを示すフローチャートである。 校正支援システム1Aの画像比較のサブルーチンの動作フローを示すフローチャートである。 校正支援システム1Aおよび校正支援システム1Bのライン比較の相違を説明するための図である。 校正支援システム1Bの画像比較のサブルーチンを示す図である。
符号の説明
1A,1B 校正支援システム
231 オペレーティングシステム(OS)
232 校正支援プログラム
233 出力見本データ
234 プルーフデータ
235 平均濃度データ
236 検査データ
237 出力見本
238 プルーフ
25 画像入力部
26 平均濃度導出部
27 画像比較部
71 出力見本入力画面
72 プルーフ入力画面
73 ブロック分割数指定画面
74 許容誤差ブロック数指定画面
75,76 検査結果出力画面
LR 基準ライン
LC 比較対象ライン
LP 許容ライン群

Claims (8)

  1. 基準画像および比較対象画像の間の差異に関する情報を出力する画像処理装置であって、
    前記基準画像および前記比較対象画像を同一の分割数で縦横両方向に分割し、分割により得られたブロックごとの平均濃度を前記基準画像に係る基準画像データおよび前記比較対象画像に係る比較対象画像データから導出する平均濃度導出手段と、
    前記平均濃度の画像内分布を前記基準画像および前記比較対象画像の間で比較し、比較結果に基づいて前記基準画像および前記比較対象画像の間の差異に関する情報を出力する画像比較手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記分割数をユーザが指定可能であることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記画像比較手段が、
    前記基準画像のブロックの配列に含まれる基準ラインのライン伸長方向の前記平均濃度の分布と、
    前記比較対象画像のブロックの配列に含まれる、前記基準ラインと同一位置の比較対象ラインを含む許容ライン群におけるライン伸長方向の前記平均濃度の分布と、
    を比較するライン比較を実行可能であり、
    前記ライン比較を前記基準画像の全ラインについて行い、全ラインについての前記ライン比較の結果に基づいて前記基準画像および前記比較対象画像の間の差異に関する情報を出力することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記許容ライン群は、前記比較対象ラインからの距離がユーザによって指定された許容誤差ブロック数以内のライン群であることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記画像比較手段が、
    前記基準ラインのライン伸張方向の前記平均濃度の分布と、
    前記許容ライン群に含まれるいずれかのラインのライン伸張方向の前記平均濃度の分布と、
    が類似する場合に、前記基準ラインおよび前記比較対象ラインとの間でライン伸張方向の前記平均濃度の分布が一致すると判定することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記画像比較手段が、
    前記基準ラインのライン伸張方向の前記平均濃度の分布と、
    前記許容ライン群に含まれる各ラインの断片を接続して生成したラインのライン伸張方向の前記平均濃度の分布と、
    が類似する場合に、前記基準ラインおよび前記比較対象ラインとの間でライン伸張方向の前記平均濃度の分布が一致すると判定することを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像処理装置において、
    画像の読取を行い、前記画像に係る画像データの生成を行う画像入力手段をさらに備え、
    前記基準画像データおよび前記比較対象画像データのうちの少なくともいずれかが、前記画像入力手段によって生成されることを特徴とする画像処理装置。
  8. 基準画像および比較対象画像の間の差異に関する情報を出力する画像処理プログラムであって、
    前記画像処理プログラムは、コンピュータに、
    前記基準画像および前記比較対象画像を同一の分割数で縦横両方向に分割し、分割により得られたブロックごとの平均濃度を、前記基準画像に係る基準画像データおよび前記比較対象画像に係る比較対象画像データから導出する平均濃度導出手順と、
    前記平均濃度の画像内分布を前記基準画像および前記比較対象画像の間で比較し、比較結果に基づいて前記基準画像および前記比較対象画像の間の差異に関する情報を出力する画像比較手順と、
    を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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