JP2006078400A - 超音波探傷用接触媒質 - Google Patents

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Isao Maehashi
功 前橋
Takafumi Dewa
隆文 出羽
Shigemi Sumi
茂美 角
Hiroya Nagai
博也 永井
Chika Ito
知香 伊藤
Masato Nomura
正人 野村
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Abstract

【課題】コンクリート製電柱などのコンクリート製品を検査対象として超音波探傷法を適用する際に使用される接触媒質として、使用操作が容易であり、使用後の除去が容易であり、周囲の環境を汚染する恐れがなく、さらにはコンクリート製品を劣化させないものを得る。
【解決手段】ケイ酸ナトリウム水溶液とエチレングリコールとグリセリンとジグリセロールを含み、ケイ酸ナトリウム水溶液中のケイ酸ナトリウム100重量部に対して、エチレングリコール2.5〜5重量部、グリセリン10〜25重量部、ジグリセロール30〜50重量部を配合した超音波探傷用接触媒質。
【選択図】なし

Description

この発明は、超音波探傷法に用いられる接触媒質およびこの接触媒質を用いた超音波探傷法に関する。
超音波探傷法とは、非破壊検査法の1種として広い分野で用いられている。
この超音波探傷法は、被検査対象物の表面に発信子と受信子を接触させ。発信子から超音波を発信して被検査対象物に入力し、被検査対象物内部の欠陥等から反射される超音波あるいは欠陥等を透過してくる超音波を受信子で受信し、欠陥の有無やその位置などを検査するものである。
この検査の際、発信子および受信子と被検査対象物との間に接触媒質を塗布して介在せしめ、両者間の音響インピーダンスを整合させるようにしている。
従来、このような超音波探傷用接触媒質としては、通常水、グリセリン、グリース、マシン油などが用いられている。
ところで、近時コンクリート製電柱に多数の各種通信ケーブルを架設することから、コンクリート製電柱に不均衡な荷重が加わることが多くなってきている。このため、コンクリート製電柱にひび割れが発生し、このひび割れから雨水が浸入して内部の鉄筋が腐食し、最悪の場合にはコンクリート製電柱が倒壊する危険があることが指摘されている。
したがって、このようなコンクリート製電柱の内部に発生したひび割れを早期に発見するために、超音波探傷法を適用することが行われつつある。
しかしながら、この超音波探傷法によって、コンクリート製電柱の不備割れ等の欠陥を検査する際に用いられる超音波探傷用接触媒質として従来から使用されている水、グリセリン、グリース、マシン油などでは、以下のような問題点があった。
(1)発信子および受信子を設置する被検査対象物のコンクリート製電柱の表面は鉛直面であるので、水、グリセリンなどの接触媒質では、粘度が低く、塗布後に流下してしまう。また、蒸発が早く測定操作が間に合わないことがある。
(2)グリース、マシン油などの接触媒質では、検査後にコンクリート製電柱の表面からこれを除去することが困難で、手間を要する。
(3)グリース、マシン油などの接触媒質では、周囲の環境を汚染する恐れがある。
(4)従来の接触媒質では、pHが5程度の酸性を示すことが多く、アルカリ性のコンクリート製電柱を劣化させる恐れがある。
このような超音波探傷用接触媒質に関して、以下のような先行発明がある。
特公平2−7027号公報 特公平2−26496号公報 特公平5−57543号公報 特公平6−64031号公報
よって、本発明における課題は、被検査対象物がコンクリート製電柱などのコンクリート製品を対象として超音波探傷法を適用する際に使用される接触媒質として、使用が簡単であり、使用後の除去が容易であり、周囲の環境を汚染する恐れがなく、さらにはコンクリート製品を劣化させないものを得ることにある。
かかる課題を解決するため、
請求項1にかかる発明は、ケイ酸ナトリウム水溶液とエチレングリコールとグリセリンとジグリセロールを含むことを特徴とする超音波探傷用接触媒質である。
請求項2にかかる発明は、ケイ酸ナトリウム水溶液中のケイ酸ナトリウム100重量部に対して、エチレングリコール2.5〜5重量部と、グリセリン10〜25重量部と、ジグリセロール30〜50重量部を含むことを特徴とする超音波探傷用接触媒質である。
請求項3にかかる発明は、請求項1または2記載の接触媒質を、被検査対象物であるコンクリート製電柱と超音波探傷器の発信子および受信子との間に介在させることを特徴とする超音波探傷法である。
本発明によれば、使用操作が容易であり、使用後の除去が容易であり、周囲の環境を汚染する恐れがなく、さらにはコンクリート製品を劣化させることがない超音波探傷用接触媒質を得ることができる。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の超音波探傷用接触媒質は、ケイ酸ナトリウム水溶液と、エチレングリコールと、グリセリンと、ジグリセロールを必須成分として含む粘性のある液体である。
ケイ酸ナトリウム水溶液は、ケイ酸ナトリウム(NaO・nSiO n=2〜4)の水溶液で、本発明では、濃度20〜30wt%の水溶液が用いられる。ジグリセロールには、純度80%以上のものが用いられる。
これら成分の配合比は、ケイ酸ナトリウム水溶液中のケイ酸ナトリウム100重量部に対して、エチレングリコール2.5〜5重量部、グリセリン10〜25重量部、ジグリセロール30〜50重量部とされる。
最も好ましい配合比は、ケイ酸ナトリウム水溶液中のケイ酸ナトリウム100重量部に対して、エチレングリコール2.5重量部、グリセリン12重量部、ジグリセロール40重量部である。エチレングリコールの配合量が2.5重量部未満では不均一な固形物が浮遊する状態となり、5重量部を越えるとケイ酸ナトリウムが分離した状態の液体となる。また、グリセリンが10重量部未満では粘度が低い液体となり、25重量部を越えると中程度の粘度を持った液体となる。ジグリセロールが30重量部未満ではわずかに分離した浮遊物が存在する液体となり、50重量部を越えると高粘度の液体となる。
この接触媒質の調製方法としては、特に限定されないが、例えばケイ酸ナトリウム水溶液にエチレングリコールを添加し、加熱溶解したのち、グリセリンを70〜80℃の加温しながら加えて撹拌する。ついで、この温度を保ちながらジグリセロールを加えて均一になるまで撹拌し、放冷する方法などがある。
この接触媒質は、水溶性であり、pHが10〜12のアルカリ性を呈し、その粘度が2648(cp)/50℃〜46400(cp)/20℃の高粘度のものとなる。また、音響インピーダンスの整合特性も良好である。
このような超音波探傷用接触媒質にあっては、pHがアルカリ性を呈するので、コンクリート製電柱などのコンクリート製品に悪影響を及ぼすことがなく、内部に浸透しても鉄筋を腐食させることがない。また、この接触媒質は、水溶性を呈するので、使用後に水洗すれば簡単に除去でき、除去に手間を要することがない。さらに、この接触媒質は高粘度であるので、鉛直な対象面に塗布しても、流下することがなく、測定中に垂れ落ちることや蒸発することがない。また、構成成分がいずれも医療品、食品添加物、化粧品原料などに用いられるもので、人体に対して安全である。また、各成分は好気性または嫌気性条件下で生分解性であるため、環境に負荷を与えるものではなく、環境に優しいものとなる。
次に、本発明の超音波探傷用接触媒質の使用方法の一例を図面に基づいて説明する。
図1は、この使用方法の一例を示す説明図である。図1において、符号1はコンクリート電柱を示す。このコンクリート製電柱1は、その基部が地中に埋設されて地中部2となって立てられている。いま、電柱1の地中部2に存在するひび割れ3を反射法によって検査するものとする。
コンクリート製電柱1の地表近くの位置に、超音波探傷器4の送信子5および受信子6を取り付ける。この際、送信子5および受信子6と電柱1の対象面との間に本発明の接触媒質を塗布しておく。
ついで、送信子5から地中部2に向けて周波数5〜500kHzの超音波を発信する。この超音波は、電柱1の壁を伝搬して、ひび割れ3に達し、ここでその一部が反射し、この反射波が受信子6で受信され、これによってひび割れ3の存在が超音波探傷器4のディスプレイに表示されることとなる。
また、電柱1の地上部に存在するひび割れ等は、透過法によって検査することができる。これには、電柱1の上下方向の離れた位置に、ひび割れの下方に送信子5を、その上方に受信子6とを設置しすることで行われる。本発明に接触媒質を塗布することは勿論である。
このような探傷法では、上述の超音波探傷用接触媒質を用いるため、コンクリート製電柱に悪影響を及ぼすことがなく、これを劣化させることもない。また、この接触媒質は、水溶性を呈するので、使用後に水洗すれば簡単に除去でき、除去に手間を要することがない。さらに、この接触媒質は高粘度であるので、鉛直な対象面に塗布しても、流下することがなく、測定中に垂れ落ちることがない。また、構成成分がいずれも易分解性で、環境に負荷を与えるものではなく、環境に優しいものとなる。
本発明の超音波探傷法の例を示す説明図である。
符号の説明
1・・・コンクリート製電柱、4・・・超音波探傷器、5・・・送信子、6・・・受信子

Claims (3)

  1. ケイ酸ナトリウム水溶液とエチレングリコールとグリセリンとジグリセロールを含むことを特徴とする超音波探傷用接触媒質。
  2. ケイ酸ナトリウム水溶液中のケイ酸ナトリウム100重量部に対して、エチレングリコール2.5〜5重量部と、グリセリン10〜25重量部と、ジグリセロール30〜50重量部を含むことを特徴とする請求項1記載の超音波探傷用接触媒質。
  3. 請求項1または2記載の接触媒質を、被検査対象物であるコンクリート製電柱と超音波探傷器の発信子および受信子との間に介在させることを特徴とする超音波探傷法。
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