JP2001004608A - 超音波探傷試験の感度校正方法 - Google Patents

超音波探傷試験の感度校正方法

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JP2001004608A
JP2001004608A JP11176091A JP17609199A JP2001004608A JP 2001004608 A JP2001004608 A JP 2001004608A JP 11176091 A JP11176091 A JP 11176091A JP 17609199 A JP17609199 A JP 17609199A JP 2001004608 A JP2001004608 A JP 2001004608A
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Tamotsu Nishimine
保 西峯
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ギャップ法を用いた表面波による超音波探傷試
験を行うにあたって、安定した探傷感度の校正作業が行
える方法を提供する。 【解決手段】探触子と対比試験片とのギャップに接触媒
質としてシリコンゲルを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波探傷試験の
感度校正方法に関し、より詳しくはギャップ法を用いた
表面波による超音波探傷試験の感度校正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波は波長が短く、直進性があり、固
体(本明細書においては以下、「固体」を「金属材料」
で代表させて述べることとする)と液体あるいは気体と
の境界面で反射されやすいので金属材料の不健全部を検
出するのに適している。
【0003】金属材料中を伝わる超音波には、気体中、
液体中を伝わる縦波の他、横波、表面波、板波があり、
いずれも探傷に用いられている。これらの各種超音波を
利用した探傷方法は、金属材料に超音波を入射する手段
によって、全没水浸法、部分水浸法、直接接触法、ギャ
ップ法や噴流法などに分類されている。
【0004】なお、前記した各種超音波のうちで表面波
は、金属材料の表面近傍にエネルギーが集中した特殊な
波である。このため、金属材料の表層部の探傷に極めて
適しており、例えば、圧延した板バネ材の表裏面及び表
面直下の微小な割れやへげ疵の検出に表面波が用いられ
ている。
【0005】上記の表面波による探傷は、従来、全没水
浸法や部分水浸法を用いて行われていた。しかし、前記
した全没水浸法や部分水浸法を用いた場合には、表面波
の減衰が大きくなることによる探傷精度の低下を避け難
い。更に、「水浸法」の場合には、被検材である金属材
料を水に浸すための水槽にゴミや気泡が存在し、これが
原因で探傷時にたびたびノイズが発生して探傷精度が低
くなることもあった。
【0006】「水浸法」を用いた表面波による超音波探
傷時の上記問題点を解決するために、ギャップ法を用い
た表面波による超音波探傷試験が検討されている。な
お、ギャップ法とは、探触子と被検材との間に0.5〜
1.0mmの水膜をつくり、この水膜を介して超音波を
被検材に入射する探傷方法で、探触子の前面が摩耗しな
いという効果を有する。
【0007】表面波による超音波探傷試験時にギャップ
法を用いれば探傷精度を高めることができる反面、安定
して探傷感度を校正することが困難であった。これは、
探傷感度の校正は対比試験片を静止させて行う必要があ
るためである。つまり、従来の「水浸法」を用いた場
合、探傷試験そのものが「水浸」の状態で行われるた
め、探傷感度の校正も「水浸」の状態で対比試験片を静
止させて容易に安定して行うことが可能であった。一
方、ギャップ法を用いた場合、探傷試験そのものは探触
子と被検材である金属材料とのギャップに接触媒質とし
て水を充填させ、この水を介して表面波が入射される。
これに対して、探傷感度の校正は既に述べたように対比
試験片を静止させて行う必要があるが、対比試験片を静
止させた状態で前記試験片と探触子のギャップに水を安
定して充填させ、表面波の伝播方向に対して接触媒質で
ある水を安定して切る(「水切り」を確実に行わないと
ノイズ発生の原因となる)ことは極めて困難である。こ
のため安定した探傷感度の校正が行えなかったのであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑みなされたもので、その目的は、ギャップ法を用いた
表面波による超音波探傷試験を行うにあたって、安定し
た探傷感度の校正作業が行える方法を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記に
示す超音波探傷試験の感度校正方法にある。
【0010】すなわち、「探触子と対比試験片とのギャ
ップに接触媒質としてシリコンゲルを用いることを特徴
とするギャップ法を用いた表面波による超音波探傷試験
の感度校正方法」である。
【0011】ここで、「探触子」とは「振動子」をダン
パーなどと合わせて取り扱いやすいよう一つのケースに
組み込んだものをいう。なお、「振動子」は、これにパ
ルス発振器で発生させた電圧を加えて超音波を発生させ
るものである。
【0012】本発明者らは、前記した課題を解決するた
めに、探触子と対比試験片とのギャップに充填する接触
媒質について鋭意検討を行った。
【0013】すなわち、ギャップ法を用いた表面波によ
る超音波探傷試験の感度校正を安定したものとするため
に、下記〜の条件をすべて満たす接触媒質について
検討した。
【0014】「(その物質の)密度」×「(その物質
中の)音速」で表される音響インピーダンスが、ギャッ
プ法を用いた表面波による実際の探傷試験時の接触媒質
である水に極めて近いものであること。
【0015】表面波による超音波探傷の場合、対比試
験片と探触子のギャップに付着した接触媒質は妨害エコ
ーとなる。このため、探傷感度の校正を安定して行うた
めに、接触媒質は前記ギャップ以外に付着しないこと。
【0016】再現性の良い感度校正が行えるものであ
ること。
【0017】取り扱いが比較的容易なものであるこ
と。
【0018】ある程度の機械的強度を有するものであ
ること。
【0019】その結果、シリコンゲルが上記〜の条
件をすべて満たすことを見いだした。
【0020】本発明は上記の知見に基づいて完成された
ものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の方法を説明す
る。
【0022】先ず、人工疵を設けた対比試験片を準備す
る。次いで、振動子の寸法と同じ寸法で、例えば、厚み
0.75mmのシリコンゲルを水に浸し、探触子の前面
に貼り付ける。最後に、シリコンゲルを貼り付けた前記
の探触子を対比試験片に押しつけて表面波を入射し、探
傷時の感度校正作業を行う。
【0023】以下、実施例により本発明を説明する。
【0024】
【実施例】ギャップ法を用いた表面波による超音波探傷
試験の感度校正を行うために、疵深さ0.15mmのス
リット人工疵を設けた対比試験片を準備した。次いで、
探触子と対比試験片とのギャップに接触媒質として水と
シリコンゲルの2種類を用いて表面波を入射して感度校
正作業を行い、探傷感度を校正する際の安定性と再現性
を比較調査した。なお、探触子の振動子のサイズは10
mm×10mmとした。
【0025】図1に2つの接触媒質を用いた場合の探傷
図形を比較して示す。図1の(a)、(b)はそれぞれ
接触媒質として水とシリコンゲルを用いた場合の探傷図
形である。この図から、接触媒質としてシリコンゲルを
用いた場合、安定した感度校正結果が得られることが明
らかである。なお、各接触媒質を用いて感度校正作業を
5回行ったところ、感度校正のバラツキは、接触媒質に
シリコンゲルを用いた場合が±1.5dB、接触媒質に
水を用いた場合が±3.0dBで、接触媒質としてシリ
コンゲルを用いた場合には再現性が良いことも確認でき
た。
【0026】
【発明の効果】本発明の方法によれば、ギャップ法を用
いた表面波による超音波探傷試験を行うにあたって、安
定した探傷感度の校正作業が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】探触子と対比試験片とのギャップに接触媒質と
して水とシリコンゲルの2種類を用いて表面波を入射し
て感度校正作業を行った場合の探傷図形を示す図であ
る。(a)は接触媒質として水を用いた場合の探傷図
形、(b)は接触媒質としてシリコンゲルを用いた場合
の探傷図形である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】探触子と対比試験片とのギャップに接触媒
    質としてシリコンゲルを用いることを特徴とするギャッ
    プ法を用いた表面波による超音波探傷試験の感度校正方
    法。
JP11176091A 1999-06-22 1999-06-22 超音波探傷試験の感度校正方法 Pending JP2001004608A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006078400A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Ntt Neomeit Chugoku Corp 超音波探傷用接触媒質
CN113092590A (zh) * 2021-05-17 2021-07-09 中国人民解放军63653部队 一种无临空面水泥塞干缩测量方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006078400A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Ntt Neomeit Chugoku Corp 超音波探傷用接触媒質
CN113092590A (zh) * 2021-05-17 2021-07-09 中国人民解放军63653部队 一种无临空面水泥塞干缩测量方法
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