JPS6142126Y2 - - Google Patents

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JPS6142126Y2
JPS6142126Y2 JP17447779U JP17447779U JPS6142126Y2 JP S6142126 Y2 JPS6142126 Y2 JP S6142126Y2 JP 17447779 U JP17447779 U JP 17447779U JP 17447779 U JP17447779 U JP 17447779U JP S6142126 Y2 JPS6142126 Y2 JP S6142126Y2
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ultrasonic
wave
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、超音波発信子と超音波受信子との
間に設置する仕切りを改良した超音波分割型探触
子に関するものである。
一般に、非破壊検査法として、超音波探傷法が
簡便、精密および安全であることから多用されて
おり、その原理もよく知られている。超音波探傷
法の動作を説明するための第1図において、1は
被検材であり、その内部には欠陥2がある。3は
丸型の探触子、4は探触子3で発生する特定周波
数の超音波を効率よく被検材1中に伝達させるた
めのカツプラント、6は探触子3とケーブル5で
電気的に接続した探傷器、7は探傷波形を表示す
るブラウン管である。また、被検材1中の矢印の
ついた線は、被検材1中を伝播する超音波の径路
で、被検材1の底1bと、被検材1の内部の欠陥
2に、探触子3で発生した超音波が当つて反射し
ていることを示している。
超音波探傷法の動作を簡単に述べると、探傷器
6で発生した電気的パルスがケーブル5を通じて
探触子3に伝えられる。探傷子3内で、電気的パ
ルスが超音波に変換され、カツプラント4を通じ
て被検材1内に伝播され、前述の矢印のついた線
の径路をたどり、再び探触子3に戻り、ここで電
気的パルスに変換され、ケーブル5を通じて探傷
器6に入り、これの内部電気回路の作用でブラウ
ン管7に必要な波形が表示される。
第2図は、探傷時にブラウン管に現われる波形
と、欠陥2のある被検材1と相対的な関係を示す
波形図である。第2図において、Tは探触子3内
で発生した超音波(以下T波という)、Fは被検
材1の欠陥2から反射された欠陥波(以下F波と
いう)、Bは被検材1の底1bからの反射波(以
下B波という)である。そして、F波およびB波
は欠陥2と被検材1の底の面積に比例した高さと
なり、これらのT波からの距離は欠陥2までの距
離b、被検材1の底までの距離aに相当する。な
おcはT波の幅を示す。従つて、ブラウン管7の
波形を見ることによつて、欠陥2の大きさと位置
が判明し、被検材1の評価ができる。
しかし、この評価が正しいためには、被検材1
と探触子3とが接する探傷面1aが一般に25S以
下の粗さであることが必要であり、欠陥2までの
距離bが、T波の幅c以上でなければならない。
一般に、T波の幅cは鋼中で5mm以上あり、その
値以下の位置にある欠陥に対しては普通分割型探
触子が用いられる。また、被検材1の面が粗い場
合には、探傷子3を被検材1に直接接触させな
い、水浸法が適用されている。これは、探触子3
を被検材1に直接接触させる第1図のような方法
では、両者の接する面が25S以上になると、被検
材1に投入される超音波の強さが著しく減少する
が、両者間に探傷面の粗さ以上の厚さの水膜を介
在させる水浸法を用いると、150Sまでの粗さで
は投入される超音波の強さがほとんど一定になる
からである。
分割型探触子によつて被検材の粗い探傷面から
水浸法によつて探傷する動作を、第3図、第4図
に基いて説明する。第3図において、3は分割型
探触子であり、送信専用の探触子すなわち超音波
発信子3aと、受信専用の探触子すなわち超音波
受信子3bとを分割、離間して配設し、これらの
間に超音波を吸収する仕切り8を、先端部が被検
材1側に突出するように設置する。前記仕切り8
は、機械的強さを保つために必要な厚さのコルク
板または軟質のゴム材が用いられる。また、dは
仕切り8の先端と被検材1の探傷面1aとの隙間
である。そして、超音波発信子3a、同受信子3
bおよび仕切り8の少なくとも一部は被検材1の
探傷面と共に水面W.L下に設置される。なお、第
3図では図示省略したが、超音波発信子3a、同
受信子3bは、それぞれ第1図の探傷器6の端部
に2本のケーブル5で個々に接続され、超音波発
信子3aは探傷器6の電気的パルスに応じた超音
波を発生するだけであり、超音波受信子3bは超
音波を発信するだけである。θ,θは被検体
1の法線と、超音波発信子3a、同受信子3bと
の傾き角、eは水膜の厚さであり、bは第2図と
同じ欠陥2までの距離である。矢印つきの実線は
被検材1内の超音波の径路、矢印つきの破線は被
検材1の内部に入らない境界反射波(以下S波と
いう)の径路を示す。
第4図は、第3図のものの探傷器6のブラウン
管7に現われる波形を示す。第4図中、T波とF
波との距離は水膜の厚eだけ、第2図に比べて広
くなり、T波の幅cの影響がなくなり、普通距離
b=1mm位までは探傷可能となる長所がある。
第3図の場合の探傷動作について説明する。超
音波発信子3aから発射された超音波には、被検
材1の探傷面である表面で反射されるS波と、被
検材1内に入り欠陥2で反射されて超音波受信子
3bに到達するF波とができる。
そして、超音波発信子3aの中央附近から出た
超音波のうち被検材1の表面で反射されたS波
は、第3図の矢印つきの破線のように反射されて
仕切り8に当り、ここで減衰されて超音波受信子
3bには入らない。しかし、超音波発信子3aの
外側部から出た超音波のうちのS波は仕切り8と
被検材1との隙間dを通つて超音波受信子3bに
入り、第4図の波線に示すような波形になる。一
般にS波は、被検材1と水との音響インピーダン
スの差違による反射率に比例して高くなる。例え
ば被検材1を鋼材とすると次式で計算される反射
率γに比例したS波の高さになる。
γ=Z−Z/Z+Z=4.53−0.14
8/0.148+4.53=0.937 ただし、 Z1:水の音響インピーダンス0.148×106CGS Z2:銅の音響インピーダンス4.53×106CGS すなわち、入射音圧の93.7%が反射されるの
で、S波の高さはT波と同程度の値となり、S波
の幅fもT波の幅cに近くなり、分割型探触子の
長所が失われる。従つて、仕切り8は前記隙間d
が常にほとんど0になるようにして使用しなけれ
ばならない。しかし、被検材1の粗い面から探傷
する時には、前記隙間dを常に0に保持できない
ことは、前述した従来の仕切り8の構造に起因し
て当然である。このため隙間dを通るS波のため
に距離b=1mmまで探傷できるという分割型探触
子の長所が十分に発揮できないという難点があつ
た。
粗い面から探傷する被検材の一例として、一般
の構造部品に使用される砂型鋳造品がある。この
ような部品は、その性格上、鋳巣、割れ、介在物
などが多数存在するので、従来は、最終機械加工
仕上前に検査のためにわざわざ表面に荒仕上加工
をしていたが、それでも最終機械加工時に欠陥が
発見されることもあり、多くの労力損失があつ
た。また、このような部品は、経済的な理由で仕
上げ代が少ないので、表面から2〜3mm内部まで
の間にある欠陥を発見する必要があり、これが可
能となる超音波探傷法の開発が要望されていた。
この考案は、前記の要望に応えるために、前述
した難点を仕切りの改良によつて解決した超音波
分割型探触子を提供することを目的とするもので
ある。
以下、この考案の一実施例を図に基いて説明す
る。
第5図a,bはこの考案の一実施例による探触
子の仕切りを示す。この仕切り8は、第5図の紙
面と直角方向にある長さをもつ圧力容器9を有し
ている。圧力容器9は、上端に圧力供給管10が
連結され、下端が開放されている以外は密閉され
ている。圧力容器9の外周には上部を除き軟質ゴ
ムなどの機械的な力で伸縮自在な超音波吸収材1
1で被覆され、この吸収材11は圧力容器9に貼
付けられている。
以上のように構成された仕切り8は、圧力供給
管10から空気、水、油などを圧力容器9内に圧
送して流体圧を加えると、超音波吸収材11の圧
力容器9の開放面と対向している下端部が圧力に
応じて他方に膨張し、被検材1の探傷面1aに、
この探傷面の粗さ、うねりなどに関係なく密着す
る。そして、超音波吸収材11が超音波の減衰作
用を行うことにより、この実施例による仕切り8
は、第3図に示す仕切りと超音波に対して同様な
作用をする。また、前述のように圧力容器9に適
当な圧力を加えると、仕切り8と被検材1の探傷
面1aとの隙間を常に実質的に0とし、分割型探
触子の長所を保ち、前記鋳造部品の探傷に適用す
ることができる。この状況を示したのが第5図b
で、水面W.L下にある被検材1の表面である探傷
面1aは凹凸があつて粗く、これらの高さhはほ
ぼS表示される粗さに相当する。例えば150Sの
粗さではh≒150μである。そして、圧力容器9
内に適当な圧力Pを加えると超音波吸収材11が
下方に膨張するので、被検材1のhなる高さの凹
凸をもつ探傷面に仕切り8の下端全体を押当てる
と、超音波吸収材11の性質から凹凸した探傷面
1aに密着して、これらの間の隙間を常に0にす
ることができ、S波が超音波受信子に入ることが
ない。なお、前述した以外の構成および作用は第
3図に示すものと同様であるから説明を省略す
る。
また、第3図に示す分割型探触子の超音波発信
子3a、同発信子3bおよび仕切り8は、普通一
体的に固定して使用されるので、この考案の一実
施例の仕切りも超音波発信子、同受信子と一体的
に固定することができることにより使用も簡単で
ある。
以上説明したように、この考案によれば、仕切
りの超音波吸収材を被検材の探傷面にその粗さな
どに関係なく常に密着させ、超音波吸収材と探傷
面との間を通過しようとする超音波を遮断するこ
とができるので、従来の分割型探触子の難点を解
消して前述した鋳造部品にも十分に使用でき、経
済的な効果が大きい超音波探触子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は超音波探傷法の動作説明図、第2図は
探傷時にブラウン管に現われる波形を被検材と対
応させて示す波形説明図、第3図は分割型探触子
による水浸法の動作説明図、第4図は第3図に示
す分割型探触子を用いた場合の探傷波形図、第5
図aはこの考案の一実施例による分割型探触子を
示す断面図、第5図bは第5図aの要点の動作説
明用の拡大説明図である。 1……被検材、2……欠陥、3……探触子、3
a……超音波発信子、3b……超音波受信子、8
……仕切り、9……圧力容器、10……圧力供給
管、11……超音波吸収材。なお、図中同一符号
は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 超音波発信子3aと超音波受信子3bとを分
    割し、これらの間に被検材1側に突出する仕切
    り8を設置したものにおいて、前記仕切り8
    は、一端を開放し他端に圧力供給管10を連結
    しかつその他を密閉した圧力容器9を有し、こ
    の容器9の外周を機械的な力で伸縮自在な超音
    波吸収材11で被覆してなり、容器9内に流体
    圧を加え、前記容器9の開放面にある超音波吸
    収材11を膨張させて被検材1の探傷面に密着
    させるようにしたことを特徴とする超音波分割
    型探触子。 (2) 超音波発信子3aと超音波受信子3bと仕切
    り8とを一体的に固定したことを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の超音波分割
    型探触子。
JP17447779U 1979-12-17 1979-12-17 Expired JPS6142126Y2 (ja)

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JP17447779U JPS6142126Y2 (ja) 1979-12-17 1979-12-17

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JP17447779U JPS6142126Y2 (ja) 1979-12-17 1979-12-17

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JPS5692854U JPS5692854U (ja) 1981-07-23
JPS6142126Y2 true JPS6142126Y2 (ja) 1986-11-29

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JP17447779U Expired JPS6142126Y2 (ja) 1979-12-17 1979-12-17

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JP2007248427A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Jfe Steel Kk 超音波計測装置

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JPS5692854U (ja) 1981-07-23

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