JP2006077933A - 免震建物用配管の支持システム - Google Patents

免震建物用配管の支持システム Download PDF

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Abstract

【課題】 最低3箇所にボールジョイントを介装した配管において、折曲部及び直線部が自重で落ち込まないように支持するとともに、振動時において配管が大きく動いても管の折曲部及び直線部を確実に支持可能にする。
【解決手段】 一端2側が地盤に、他端3側が建物に夫々固定され、途中に略L字状に折曲される折曲部20を少なくとも1つ有した管1に、管1の少なくとも1つの折曲部20の近傍,管1の一端2側であって地盤の近傍及び管1の他端3側であって建物の近傍の最低3箇所にボールジョイント21を介装し、地盤に固定されボールジョイント21が近傍に介装された少なくとも1つの折曲部20を垂直方向及び水平方向の移動を許容して支持する第一支持装置30と、地盤に固定され折曲部20に至る管1の2つの直線部22のうち少なくともいずれかの直線部22を垂直方向及び水平方向の移動を許容して支持する第二支持装置50とを備えて構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地盤から免震建物内に配管され、地震等で起きる震動の変位を吸収することのできる免震建物用配管の支持システムに関し、特に、一端側が地盤に固定され、他端側が建物に固定され、途中に略L字状に折曲される折曲部を少なくとも1つ有した免震建物用配管の支持システムに関する。
一般に、例えば、免震建物用配管としては、図12に示すように、2本の金属製の蛇腹状のフレキシブル管4をエルボ継手5で接続して形成される管1で構成されたものがある。この管1の一端2は、地盤側に固定されて地中埋設配管(図示せず)と接続され、また、管1の他端3は、建物側に固定されて建物内の配管(図示せず)と接続されている。
従来、この種の免震建物用配管を支持する支持システムとしては、例えば、特許文献1(特開平11−94125号公報)に記載されたものが知られている。
図12に示すように、支持システムSaは、支持架台6とキャスター台7とを備えて構成されている。この支持架台6は、クッション装置9を介して、キャスター台7に連結されている。また、支持架台6は、フレキシブル管4が地盤上に接しないで自由に動ける高さに保持されている。キャスター台7には、地盤上を自由に移動する4個のキャスター8が備えられている。クッション装置9は、内部にコイルばねを備え、コイルばねの反発力で支持架台6の重力を支えて釣り合わせている。
従って、地震等の振動が発生して管1の一端2及び管1の他端3間に変位が生じた場合には、キャスター台7が免震ピットの底面を自由に移動し、支持架台6が、エルボ継手5を支持した状態でエルボ継手5の動きに応じて免震ピット内を水平方向に移動し、クッション装置9の作用により、管1が上下方向に移動し、管1の変位を吸収できるようにしている。
また、従来、この種の免震建物用配管の支持システムとしては、例えば、特許文献2(特開2000−120931号公報)に記載されたものが知られている。
図13に示すように、この支持システムSbは、建物側に取付け固定される固定部材10と、固定部材10に支軸12を介して回転可能に取付けられる第1アーム11と、第1アーム11の先端に支軸14を介して回転可能に取付けられる第2アーム13と、第2アーム13の先端に吊設されエルボ継手5を支持する吊り金具15とを備えて構成されている。
従って、地震等の振動が発生して配管1の間に水平方向の変位が生じると、エルボ継手5は、吊り金具15に支持された状態で、第1アーム11及び第2アーム13により水平方向に移動する。これにより、管1の変位を吸収している。
特開平11−94125号公報 特開2000−120931号公報
ところで、従来の免震建物用配管にあっては、図14に示すように、一端2側が地盤16に固定され、他端3側が建物17に固定され、途中に略L字状に折曲される折曲部20を有した管1において、この管1の折曲部20の近傍,管1の一端2側であって地盤16の近傍及び管1の他端3側であって建物17の近傍の3箇所にボールジョイント21を介装したものもある。
このようなボールジョイントタイプの免震建物用配管を支持する際には、例えば、上記従来の支持システムSa,Sbを適用することが考えられる。しかしながら、これをそのまま適用した場合には、折曲部20のみの支持になるので、折曲部20に至る直線部22がボールジョイント21の回動により、自重で下がってしまうという問題がある。そのため、直線部22を支持するが、支持の仕方としては、例えば、特許文献1に記載の支持架台6及びキャスター台7により支持することが考えられる。しかしながら、このように支持しても、地震等による振動時に、配管1が上下に大きく動いたような場合には、支持架台6を支持するキャスター台7のキャスター8も地盤16から離れてしまい、キャスター台7が転倒したり、上下に激しく動くことにより管1が破損したりする虞があるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みて為されたもので、最低3箇所にボールジョイントを介装した配管において、折曲部及び直線部が自重で落ち込まないように支持するとともに、振動時において配管が大きく動いても管の折曲部及び直線部を確実に支持可能な免震建物用配管の支持システムを提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の免震建物用配管の支持システムは、地盤から建物内に引き込まれ、一端側が地盤に固定され、他端側が建物に固定され、途中に略L字状に折曲される折曲部を少なくとも1つ有した管を備え、上記管の少なくとも1つの折曲部の近傍,上記管の一端側であって地盤の近傍及び上記管の他端側であって建物の近傍の最低3箇所にボールジョイントを介装した免震建物用配管の支持システムにおいて、地盤に固定され上記ボールジョイントが近傍に介装された折曲部を垂直方向及び水平方向の移動を許容して支持する第一支持装置と、地盤に固定され当該折曲部に至る管の2つの直線部のうち少なくともいずれかの直線部を垂直方向及び水平方向の移動を許容して支持する第二支持装置とを備えて構成している。
この免震建物用配管の支持システムを用いる場合には、まず、管の自重でボールジョイントが回動して落ち込む折曲部に、第一支持装置を設けてこの折曲部を地盤に対して支持し、また、ボールジョイントの回動により自重で落ち込む直線部に、第二支持装置を設けてこの直線部を地盤に対して支持する。
従って、この免震建物用配管の支持システムにより配管を支持した場合には、折曲部は、自重でボールジョイントが回動して落ち込もうとしても、第一支持装置により地盤に対して支持されているので、折曲部の自重が受けられて落ち込まなくなる。また、直線部は、自重でボールジョイントが回動して落ち込もうとしても、第二支持装置により地盤に対して支持されているので、直線部の自重が受けられて落ち込まなくなる。
一方、例えば、地震等の振動時には、地盤と建物が相対的に動き、管の一端と他端とが相対的に動いて、管の一端と他端に変位が生じる。そして、この変位により、折曲部及び直線部が、水平方向及び/または垂直方向に移動する。この際、折曲部は、第一支持装置により、水平方向及び/または垂直方向に移動した状態で地盤に対して支持される。また、直線部は、第二支持装置により、水平方向及び/または垂直方向に移動した状態で地盤に対して支持される。そのため、折曲部及び直線部が大きく動いても、第一支持装置及び第二支持装置により、これらの部位を地盤から離れることなく確実に支持することができ、配管が損傷する事態を防止できる。また、第一支持装置及び第二支持装置は地盤に固定されているので、折曲部または直線部が大きく動いてもこれらの装置自体が浮き上がることがなく、装置の破損も防止できる。
その後、振動が収まって再び非振動時になると、管の一端と他端の位置の変位がなくなって、管の折曲部及び直線部が元位置に戻る。
また、必要に応じ、上記第一支持装置を、リンク機構を備えて構成し、該リンク機構を上記地盤に固定された固定部材と、上記折曲部を支持する支持部材と、上記固定部材と支持部材との間に介装される複数のリンクとを備えて構成し、上記固定部材と該固定部材に連結されるリンクとを縦軸及び該縦軸を軸支する縦軸受を有した連結部で連結し、上記支持部材と該支持部材に連結されるリンクとを縦軸及び該縦軸を軸支する縦軸受を有した連結部で連結し、上記リンク同士を縦軸及び該縦軸を軸支する縦軸受を有した連結部で連結している。
この場合、リンク機構は固定部材により確実に地盤に固定されているので、折曲部の支持が確実になる。また、振動時においては、折曲部が水平方向に移動しようとすると、リンク機構においては、複数のリンク及び支持部材が各連結部の縦軸を軸に回転するので、支持部材は、固定部材とリンクとの連結部の縦軸を中心に各リンクの長手方向の長さの和を半径とする水平方向の円内を折曲部に追随して動きつつ折曲部を支持する。これにより、折曲部の水平方向への移動があっても、リンク機構がこの移動に追随して折曲部を支持するので、振動時にも折曲部を確実に地盤に対して支持することができる。
更に、必要に応じ、上記各連結部のうち少なくとも2つの連結部に、上記縦軸に直交する横軸及び該横軸を軸支する横軸受を設けている。
この場合、折曲部が垂直方向に移動しようとすると、リンク機構においては、少なくとも1つのリンクが、各連結部の横軸を中心に回転して、支持部材の高さ位置を高くしたり低くしたりできるので、折曲部の垂直方向への移動に追随して折曲部を支持できる。
また、必要に応じ、上記第二支持装置を、レール支持機構を備えて構成し、該レール支持機構を、上記直線部を該直線部の軸方向の移動を許容して支持する支持体と、該支持体を水平な面方向であって少なくとも上記直線部の軸方向とは異なる一方方向に移動可能に支持するレール体とを備えて構成している。
この場合、振動時において、直線部が水平方向に移動しようとすると、第二支持装置のレール支持機構においては、支持体が直線部の軸方向への移動に追随して直線部を支持する。また、直線部が直線部の軸とは異なる方向に移動すると、レール体が直線部の直線部の軸とは異なる方向に移動に追随して支持体を支持する。これにより、直線部の水平方向への移動があっても、レール支持機構により直線部を確実に地盤に対して支持することができる。
更に、必要に応じ、上記支持体を、上記直線部を囲繞するリング部材と、該リング部材の内周に設けられ上記直線部の外周面に当接する複数のローラとを備えて構成している。
振動時において、直線部が直線部の軸方向に移動しようとすると、リング部材に設けられたローラが、管の直線部の外周面に当接して管の軸方向に転動する。そのため、直線部が直線部の軸方向に移動しても、容易に支持体で直線部を支持することができる。
更に、必要に応じ、上記リング部材を支持するとともに上記レール体を転動する車輪を有した台車を設け、上記レール体に、上記台車の車輪をガイドするガイドレールを備えている。
この場合、直線部が直線部の軸方向とは異なる一方方向に移動しようとすると、車輪がガイドレールにガイドされた状態で台車が移動し、支持体が直線部を支持したまま直線部が直線部の軸とは異なる水平方向に移動するので、支持体で直線部を地盤に対して確実に支持することができる。
更にまた、必要に応じ、上記第二支持装置を、垂直移動機構を備えて構成し、該垂直移動機構を、上記リング部材に垂設され上記台車に垂直方向に進退動可能に設けられるロッドと、該ロッドを後退方向に付勢する付勢機構と、上記ロッドの後退位置を位置決めする後退位置ストッパとを備えて構成している。
この第二支持装置を取付ける場合には、後退位置ストッパのロッドの後退位置を、リング部材の高さが直線部の軸が略直線になる高さに設定する。この際、直線部は、直線部の自重により下がり、リング部材が直線部の自重を受けるので、ロッドが後退して後退位置ストッパで停止されて後退位置に位置させられる。そのため、リング部材が所定高さ位置になり、直線部の落ち込みを防止できる。
また、この場合、振動時において、直線部が垂直方向に移動しようとすると、ロッドが進退動し、リング部材が直線部を支持した状態で垂直方向に移動するので、直線部が垂直方向に大きく動いても、垂直移動機構により直線部を確実に地盤に対して支持することができる。そのため、配管が損傷する事態を、防止することができる。
その後、振動が収まり、地盤と建物との変位がなくなると、付勢機構によりロッドが後退方向に付勢されているので、速やかにロッドを後退させることができる。そのため、振動して直線部が浮き上がっていても、ロッドを後退位置に後退させて、直線部の軸を略真っ直ぐにするので、管に速やかに流体を円滑に流通させることができる。
更に、必要に応じ、上記第二支持装置を、上記直線部を垂直軸回りに回転可能に支持する機能を備えて構成している。
この場合、振動時に、直線部が水平方向に動いて直線部が垂直軸回りに回転しようとすると、第二支持装置は、直線部の回転に追随して直線部を支持する。そのため、直線部の垂直軸回りの回転があっても、直線部を地盤から離れることなく確実に地盤に対して支持することができる。
更にまた、必要に応じ、上記第二支持装置を、レール支持機構を備えて構成し、該レール支持機構を、上記直線部を該直線部の軸方向の移動を許容して支持する支持体と、該支持体を水平な面方向であって少なくとも上記直線部の軸方向とは異なる一方方向に移動可能に支持するレール体とを備えて構成し、上記支持体を、上記直線部を囲繞するリング部材と、該リング部材の内周に設けられ上記直線部の外周面に当接する複数のローラとを備えて構成し、上記リング部材を支持するとともに上記レール体を転動する車輪を有した台車を設け、上記レール体に、上記台車の車輪をガイドするガイドレールを備え、上記第二支持装置を、垂直移動機構を備えて構成し、該垂直移動機構を、上記リング部材に垂設され上記台車に垂直方向に進退動可能に設けられるロッドと、該ロッドを後退方向に付勢する付勢機構と、上記ロッドの後退位置を位置決めする後退位置ストッパとを備えて構成し、上記台車に上記ロッドが回転可能に挿通される挿通孔を形成し、上記後退位置ストッパを、上記ロッドの外周に突設され上記挿通孔縁に当接する突設片で構成し、上記付勢機構を、上記ロッドの下端に設けた鍔部と上記台車の下面との間に介装されるコイルスプリングで構成している。
この場合、直線部が垂直軸回りに回転する際に、ロッドが垂直軸回りに回転し、支持体のリング部材が直線部の回転に追随して垂直軸回りに回転する。そのため、直線部の垂直軸回りの回転があっても、確実に地盤に対して支持することができ、管が損傷する事態を防止することができる。
また、必要に応じ、上記第二支持装置を、上記直線部を該直線部の軸回りに回転可能に支持する機能を備えて構成している。
この場合、直線部が直線部の軸回りに回転しようとすると、第二支持装置は、直線部の回転に追随して直線部を支持する。そのため、直線部の垂直軸回りの回転があっても、直線部を地盤から離れることなく確実に地盤に対して支持することができる。
更に、必要に応じ、上記第二支持装置を、レール支持機構を備えて構成し、該レール支持機構を、上記直線部を該直線部の軸方向の移動を許容して支持する支持体と、該支持体を水平な面方向であって少なくとも上記直線部の軸方向とは異なる一方方向に移動可能に支持するレール体とを備えて構成し、上記支持体を、上記直線部を囲繞するリング部材と、該リング部材の内周に設けられ上記直線部の外周面に当接する複数のローラとを備えて構成し、上記ローラを、ボールローラで構成している。
この際、直線部が管の軸回りに回転しようとすると、リング部材のローラが、ボールローラで構成されているので、ボールローラが直線部の外周面に当接して管の軸回り方向に転動し、管の軸回りの回転に追随して直線部を支持する。そのため、直線部の軸回りの回転があっても、直線部を地盤から離れることなく確実に地盤に対して支持することができ、配管が損傷する事態を防止することができる。
本発明の免震建物用配管の支持システムによれば、地盤に固定されボールジョイントが近傍に介装された少なくとも1つの折曲部を垂直方向及び水平方向の移動を許容して支持する第一支持装置と、地盤に固定され折曲部に至る管の2つの直線部のうち少なくともいずれかの直線部を垂直方向及び水平方向の移動を許容して支持する第二支持装置とを備えて構成したので、折曲部及び直線部を地盤に対して支持でき、ボールジョイントが回動して折曲部及び直線部が落ち込むのを防止できる。また、地震等の振動時には、折曲部及び直線部が水平方向または垂直方向のいずれかに移動しようとすると、第一支持装置及び第二支持装置により、折曲部及び直線部は、移動した状態でも地盤に対して支持されるので、折曲部及び直線部を地盤から離れることなく確実に支持することができ、配管が損傷する事態を防止できる。また、第一支持装置及び第二支持装置は地盤に固定されているので、折曲部または直線部が大きく動いても装置自体が浮き上がることがなく、装置の破損も防止できる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る免震建物用配管の支持システムを説明する。
図14には、免震建物用配管を示している。この配管は、地盤16から建物17内に引き込まれ、一端2側が地盤16に固定され、他端3側が建物17に固定され、途中に略L字状に折曲される折曲部20を少なくとも1つ有した管1を備え、管1の少なくとも1つの折曲部20の近傍,管1の一端2側であって地盤16の近傍及び管1の他端3側であって建物17の近傍の最低3箇所にボールジョイント21が介装されている。実施の形態においては、地盤16と建物17の底面とは、相対向するように設けられ、配管は、地盤16と建物17の底面の間の免震ピット18に設けられている。
折曲部20の近傍のボールジョイント21は、管1の一端2側に介装されている。更に、近傍にボールジョイント21が設けられた折曲部20に至る2つの直線部22は、管1の中を通る流体を保冷または保温するための金属製のカバー23を備えている。カバー23の内部には、グラスウール及びウレタンが備えられている。更にまた、一端2側の直線部22の軸X1及び他端3側の直線部22の軸X2は、非振動時においては、どちらの軸も水平で、互いに直交している。
詳しくは、図1に示すように、支持システムSは、地盤16に固定されボールジョイント21が近傍に介装された少なくとも1つの折曲部20を垂直方向及び水平方向の移動を許容して支持する第一支持装置30と、地盤16に固定され折曲部20に至る管1の2つの直線部22のうち少なくともいずれかの直線部22を垂直方向及び水平方向の移動を許容して支持する第二支持装置50とを備えて構成されている。
第一支持装置30は、近傍にボールジョイント21が介装された管1の折曲部20を支持するために、1つ設けられている。
この第一支持装置30は、図1乃至図5に示すように、リンク機構31を備えて構成している。リンク機構31は、地盤16に固定された固定部材32と、折曲部20を支持する支持部材33と、固定部材32と支持部材33との間に介装される複数のリンクを備えて構成している。実施の形態においては、リンクは、第1リンク34と第2リンク35の2つを設けた構成としている。
そして、リンク機構31は、固定部材32と固定部材32に連結される第1リンク34を縦軸36a及び縦軸36aを軸支する縦軸受37aを有した連結部38aで連結し、支持部材33と支持部材33に連結される第2リンク35とを縦軸36b及び縦軸36bを軸支する縦軸受37bを有した連結部38bで連結し、第1リンク34と第2リンク35とを縦軸36c及び縦軸36cを軸支する縦軸受37cを有した連結部38cで連結して構成されている。
固定部材32は、台状に形成され、その上面32aには、固定部材32と第1リンク34とを連結する連結部38aの縦軸36aが突設されている。また、固定部材32は、非振動時において、固定部材32の縦軸36aが折曲部20の真下にこないように位置させられている。更に、固定部材32は、地盤16に対してボルト(図示せず)等によりネジ止めされている。
第1リンク34は、鉄等の金属で板状に形成されている。第1リンク34の一端には、固定部材32と第1リンク34とを連結する連結部38aの縦軸36aを軸支する縦軸受37aが設けられ、第1リンク34の他端には、第1リンク34と第2リンク35とを連結する連結部38cの縦軸受37cが設けられている。
第2リンク35は、鉄等の金属で板状に形成されている。第2リンク35の一端側には、第1リンク34の縦軸受37cに軸支される縦軸36cが設けられ、第2リンク35の他端側には、第2リンク35と支持部材33とを連結する連結部38bの縦軸受37bが設けられている。第2リンク35の長手方向の長さは、第1リンク34の長手方向の長さと同じ長さに形成されている。
支持部材33は、矩形板状に形成されている。この支持部材33は、図2に示すように、折曲部20の下側に垂設された円柱状の柱状体24の下端に設けられた矩形板状の取付部25に取付けられる。支持部材33と取付部25は、同じ大きさに形成されている。支持部材33の取付部25への取付けは、支持部材33を取付部25と重ね合わされて、その4隅をボルト及びナットで締め付けることによりなされる。また、図2乃至図5に示すように、支持部材33の裏面には、後述の連結部38bの横軸受42bが設けられる板状の突設体47が突設されている。また、支持部材33の裏面側には、支持部材33と第2リンク35とを連結する連結部38bの縦軸36bが設けられている。
更に、図5に示すように、各連結部38a,38b,38cの縦軸36a,36b,36cは、円柱状に形成されている。また、各連結部38a,38b,38cの縦軸受37a,37b,37cは、縦軸36a,36b,36cが挿入可能な円形の孔で構成されている。そして、縦軸36aは、縦軸受37aの下端側から挿入され、縦軸受け37aの上端縁に当接し中央に孔を備えた板状の板部材39と、孔に挿通されて軸受の先端に設けられた雌ネジ40aにネジ込まれるボルト40により縦軸受37aに固定されている。また、縦軸36b,36cは、縦軸受37b,37cの上端側から挿入され、縦軸受け37a,37b,37cの下端縁に当接し中央に孔を備えた板状の板部材39と、孔に挿通されて軸受の先端に設けられた雌ネジ40aにネジ込まれるボルト40により縦軸受37b,37cに夫々固定されている。
また、各連結部38a,38b,38cのうち少なくとも2つの連結部(実施の形態においては連結部38b,38c)に、縦軸36a,36b,36cに直交する横軸41b,41c及び横軸41b,41cを軸支する横軸受42b,42cが設けられている。
第1リンク34と第2リンク35を連結する連結部38cの横軸41cは、ボルトで構成されている。第1リンク34と第2リンク35とを連結する連結部38cの横軸受42cは、第2リンク35の一端部に形成された孔部で構成されている。第2リンク35の一端部は、連結部38の縦軸36の上側に設けられた相対向する1対の金属製の板体43間に差し込まれている。そして、板体43の夫々に設けた孔44及び横軸受42cには、横軸41cが挿通されている。この横軸41cとしてのボルトは、ナット46cにネジ込むことにより抜け止めされている。
図中45は、第2リンク35が横軸41b,41cを軸に回転して、第2リンク35の他端が第2リンク35の一端よりも下がらないように、第2リンク35の側縁を衝止するストッパである。
支持部材33と第2リンク35とを連結する連結部38bの横軸41bは、第1リンク34と第2リンク35を連結する連結部38cの横軸41cと同様に、ボルトで構成されている。支持部材33と第2リンク35とを連結する連結部38bの横軸受42bは、支持部材33の下側に突設された突設体47に形成された孔部で構成されている。この突設体47は、連結部38bの縦軸36bの上側に設けられた相対向する1対の金属製の板体43間に差し込まれ、板体43に設けた孔44とともに横軸受42bに横軸41bが挿通されている。横軸受43bとしてのボルトは、ナット46bにネジ込むことにより抜け止めされている。
図1に示すように、第二支持装置50は、近傍にボールジョイント21が介装された管1の折曲部20に至る2つの直線部22の両方を支持するために、各直線部22と地盤16との間に1つずつ設けられている。
この第二支持装置50は、図6乃至図11に示すように、レール支持機構51と、垂直移動機構70とを備えて構成されている。また、第二支持装置50は、直線部22を垂直軸回りに回転可能に支持する機能と、直線部22をこの直線部22の軸回りに回転可能に支持する機能とを備えて構成されている。
レール支持機構51は、直線部22を直線部22の軸方向の移動を許容して支持する支持体52と、支持体52を水平な面方向であって少なくとも直線部22の軸方向とは異なる一方方向に移動可能に支持するレール体60とを備えて構成されている。
支持体52は、直線部22を囲繞するリング部材53と、リング部材53の内周に設けられ直線部22のカバー23の外周面に当接する複数のローラ54とを備えて構成されている。
リング部材53は、左右対称な断面八角形状に形成され、上側の水平な辺55aを備えた上部材55と下側の水平な辺56aを備えた下部材56とからなる。上部材55と下部材56とは、金属製の板材を折曲して形成され、その両端がボルト及びナットでネジ止めされて接合されている。
ローラ54は、ボールローラで構成されている。ローラ54であるボールローラの具体的構成は、直線部22の外周面を点支持する球体57と、球体57をいずれの方向にも回動自在に保持する保持部材58とを備えて構成されている。球体57は、保持部材58の先端側に球面の一部を露出させて保持され、直線部22を点支持している。この球体57は、直線部22の軸X1,X2方向の移動に追随して転動する。また、球体57は、直線部22の軸X1,X2回りの回転に対して追随して転動することもできるようになっている。保持部材58は、基端がリング部材53の内周に当接し、その基端側に突設された雄ネジ59をリング部材53の各辺55a,56bに挿通するとともに、この雄ネジ59をナット59aで締め付けてリング部材53に取付けられている。このローラ54は、3つ設けられ、リング部材53の上側の水平な辺55aと、下側の水平な辺56aの左右に隣接する2つの辺56bとに配置されている。
また、リング部材53を支持するとともにレール体60を転動する車輪65を有した台車61が設けられている。この台車61は、後述のガイドレール66の表面側を転動する車輪65を備えた上台車62と、後述のガイドレール66の裏面側を転動する車輪65を備えた下台車63とを備えて構成されている。上台車62と下台車63はガイドレール66を挟んで相対向し、一対のボルト68により結合されている。車輪65は、上台車62及び下台車63の各4隅に、ボルト65aにより夫々軸支されている。車輪65の軸には、玉軸受が備えられている。
レール体60は、台車61の車輪65をガイドするガイドレール66を備えている。ガイドレール66は、台状に形成されたレール体60の天板で構成されている。また、ガイドレール66の中央には、上台車62と下台車63を結合するボルトが遊挿される矩形状の孔部67が設けられている。この孔部67は、その両端に上台車62と下台車63を結合するボルト68を衝止させることにより、台車61の最大移動幅を制限している。また、実施の形態においては、レール体60のガイドレール66は、上面に薄い板状のサイドレール69を備え、台車61の車輪65の側面をガイドしている。
垂直移動機構70は、リング部材53に垂設され台車61に垂直方向に進退動可能に設けられるロッド71と、ロッド71を後退方向に付勢する付勢機構72と、ロッド71の後退位置を位置決めする後退位置ストッパ73とを備えて構成されている。
ロッド71は、上台車62及び下台車63に設けた挿通孔74に回転可能に挿通されている。付勢機構72は、ロッド71の下端に設けた鍔部75と台車61の下面との間に介装されるコイルスプリング72aで構成されている。鍔部75は、ロッドの下端側に形成された雄ネジ71aに挿通されるワッシャ76及びダブルナット77で構成されている。この鍔部75は、ロッド71の最大進出位置を位置決めしている。後退位置ストッパ73は、ロッド71の外周に突設され挿通孔74縁に当接する突設片78で構成している。この後退位置ストッパ73は、リング部材53の高さが第二支持装置50で支持した直線部22の軸X1,X2が、非振動時において、真っ直ぐになるように高さ位置を設定している。
従って、本発明の実施の形態に係る免震建物用配管の支持システムSにより配管を支持すると、図1乃至図3に示すように、折曲部20においては、管1に3つのボールジョイント21が介装されているので、管1の自重によりボールジョイント21が回動して、折曲部20が落ち込もうとするが、折曲部20は、第一支持装置30で支持される。この際、折曲部20は、支持部材33で受けられるので、第2リンク35が水平な状態から第2リンクの他端が下がって傾こうとするが、ストッパ45が第2リンク35の側縁を衝止して、第2リンク35の水平な状態を維持する。そのため、折曲部20は、第一支持装置30により地盤16に対して支持されて、地盤16から所定の高さに位置させられ落ち込みが防止される。
また、この場合、直線部22は、ボールジョイント21の回動により落ち込もうとする。この際、直線部22を囲繞するリング部材53が直線部22の自重を受けて下がりロッド71が後退する。ロッド71が後退すると、後退位置ストッパ73である突設片78が上台車62の挿通孔74縁に当接し、ロッド71は後退位置で停止させられる。そのため、直線部22を保持するリング部材53の高さが所定の高さになり、直線部22の軸が略直線になる。これにより、直線部22は、第二支持装置50により、地盤16に対して固定されて支持されるので、ボールジョイント21が回動することにより落ち込む事態を防止できる。
一方、地震等の地盤16に振動のある振動時においては、図1に示すように、地盤16と建物17が相対的に動き、管1の一端2と他端3とが相対的に動いて変位することにより、折曲部20が水平方向及び垂直方向に移動しようとする。
この際、折曲部20が水平方向に移動しようとすると、図3及び図4に示すように、第一支持装置30のリンク機構31においては、第1リンク34が、第1リンク34と固定部材32との連結部38aの縦軸36aを軸に回転し、第2リンク35が第1リンク34と第2リンク35との連結部38cの縦軸36cを軸に回転し、支持部材33が第2リンク35と支持部材33との連結部38bの縦軸36bを軸に回転するので、支持部材33は、固定部材32の縦軸36aを中心とし第1リンク34の長手方向の長さ及び第2リンク35の長手方向の長さの和を半径Dとする水平方向の円の中を折曲部20に追随して動きつつ折曲部20を支持する。これにより、折曲部20の水平方向への移動があっても、リンク機構31がこの移動に追随して折曲部20を支持するので、振動時にも折曲部20を確実に地盤16に対して支持することができる。
また、折曲部20が垂直方向に移動しようとすると、リンク機構31においては、第2リンク35が第1リンク34との連結部38cの横軸41cを軸に回転し、支持部材33が第2リンク35との連結部38bの横軸41bを軸に回転する。そのため、折曲部20の垂直方向への移動があっても、第2リンク35の長手方向の長さを半径とする垂直方向の円の円弧上を移動して、支持部材33の高さ位置を高くしたり低くしたりでき、リンク機構31により折曲部20を地盤16に対して確実に支持することができる。
また、管1の一端2と他端3とが相対的に動いて変位することにより、直線部22が水平方向及び垂直方向に移動したり、直線部22の軸回り及び垂直軸回りに回転したりしようとする。この際、直線部22が水平方向に移動しようとすると、第二支持装置50のレール支持機構51においては、リング部材53に設けられたローラ54の球体57が、直線部22の外周面に当接して直線部22の軸方向に転動するので、支持体52は直線部22を支持した状態で、直線部22に対して相対的に直線部22の軸方向に移動する。また、車輪65がガイドレール66にガイドされ、この状態で台車61が移動するので、支持体52は直線部22を支持したまま水平方向に移動する。そのため、支持体52は、直線部22の水平方向の移動に追随して直線部22を支持でき、確実に地盤16に対して支持することができる。そのため、配管が損傷する事態を防止することができる。
また、この際、直線部22が軸X1,X2回りに回転しようとすると、第二支持装置50の支持体52においては、リング部材53のローラ54が、直線部22のカバー23の外周面に当接して直線部22の軸X1,X2回り方向に転動するので、支持体52のリング部材53は、直線部22の軸回りの回転に追随して直線部22を支持する。そのため、直線部22の軸X1,X2回りの回転があっても、直線部22を地盤16から離れることなく確実に地盤16に対して支持することができ、配管が損傷する事態を防止することができる。
更に、この際、図7に示すように、直線部22が水平方向に動いて直線部22が垂直軸回りに回転しようとすると、ロッド71がロッド71の軸回りに回転して対応するので、支持体52のリング部材53は、直線部22の垂直軸回りの回転に追随して直線部22を支持する。そのため、直線部22の垂直軸回りの回転があっても、確実に地盤16に対して支持することができ、配管が損傷する事態を防止することができる。
更にまた、この際、直線部22が垂直方向に移動しようとすると、第二支持装置50の垂直移動機構70においては、ロッド71が進退動可能なので、支持体52は垂直方向への移動に追随して直線部22を支持する。そのため、直線部22の垂直方向の移動があっても、垂直移動機構70により直線部22を地盤16から離れることなく確実に地盤16に対して支持することができる。そのため、配管が損傷する事態を、防止することができる。
また、この際、台車61は、上台車62と下台車63とでガイドレール66を挟み込んで、レール体60から浮上しないようになっているので、直線部22を確実に地盤16に対して支持することができる。
また、この際、ロッド71が進出すると、ロッド71の下端の鍔部75と下台車63の下面とが近接し、コイルスプリング72aが収縮していく。そのため、ロッド71を容易に後退方向に付勢できる。
その後、振動が収まって再び非振動時になると、管1の一端2と他端3の位置の変位がなくなって、元位置に戻る。この際、付勢機構72によりロッド71が後退方向に付勢されているので、浮き上がった直線部22が元の位置に戻り、2つの直線部22の軸がどちらも速やかに水平になり、流体が円滑に流れるようになる。
尚、支持システムSを、折曲部20の数が1つのものに適用したが、折曲部20が2つ以上ある管1にも適用でき、2つ以上ある場合には、折曲部20及び直線部22の数に応じて第一支持装置30と第二支持装置50とを取付ければよい。
また、第一支持装置30のリンク機構31のリンクの数を2つにしたが、これに限定されるものでなく、リンクの数が3つ以上あってもよく、適宜設計変更して差支えない。
尚また、免震建物用配管は、管1が折曲部20に至る2つの直線部22の軸が水平になるように設けて構成したがこれに限定されるものでなく、2つの直線部22のうちいずれか一方を軸が垂直になるように設けてもよく、この場合には、いずれか他方の直線部22のみを第二支持装置50で地盤に対して支持するようにし、管1の構成によって適宜変更して差し支えない。
本発明の実施の形態に係る免震建物用配管の支持システムを示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る免震建物用配管の支持システムの第一支持装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る免震建物用配管の支持システムの第一支持装置を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る免震建物用配管の支持システムの第一支持装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る免震建物用配管の支持システムの第一支持装置を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る免震建物用配管の支持システムの第二支持装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る免震建物用配管の支持システムの第二支持装置を示す縦側面図である。 本発明の実施の形態に係る免震建物用配管の支持システムの第二支持装置を示す横側面図である。 本発明の実施の形態に係る免震建物用配管の支持システムの第二支持装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る免震建物用配管の支持システムの第二支持装置を示す裏面斜視図である。 本発明の実施の形態に係る免震建物用配管の支持システムの第二支持装置を示す分解斜視図である。 従来の免震建物用配管の支持システムを示す図である。 従来の免震建物用配管の支持システムを示す図である。 ボールジョイントタイプの免震建物用配管を示す図である。
符号の説明
S 免震建物用配管の支持システム
1 管
2 管の一端
3 管の他端
16 地盤
17 建物
18 免震ピット
20 折曲部
21 ボールジョイント
22 直線部
24 柱状体
25 取付部
30 第一支持装置
31 リンク機構
32 固定部材
33 支持部材
34 第1リンク
35 第2リンク
36a,36b,36c 縦軸
37a,37b,37c 縦軸受
38a,38b,38c 連結部
40 ボルト
41b,41c 横軸
42b,42c 横軸受
43 板体
44 孔
45 ストッパ
46 ナット
47 突設体
50 第二支持装置
51 レール支持機構
52 支持体
53 リング部材
54 ローラ
55 上部材
55a リング部材の辺
56 下部材
56a,56b リング部材の辺
57 球体
58 保持部材
59 雄ネジ
60 レール体
61 台車
62 上台車
63 下台車
65 車輪
66 ガイドレール
67 孔部
68 ボルト
69 サイドレール
70 垂直移動機構
71 ロッド
72 付勢機構
73 後退位置ストッパ
74 挿通孔
75 鍔部
76 ワッシャ
77 ダブルナット
78 突設片

Claims (11)

  1. 地盤から建物内に引き込まれ、一端側が地盤に固定され、他端側が建物に固定され、途中に略L字状に折曲される折曲部を少なくとも1つ有した管を備え、上記管の少なくとも1つの折曲部の近傍,上記管の一端側であって地盤の近傍及び上記管の他端側であって建物の近傍の最低3箇所にボールジョイントを介装した免震建物用配管の支持システムにおいて、
    地盤に固定され上記ボールジョイントが近傍に介装された折曲部を垂直方向及び水平方向の移動を許容して支持する第一支持装置と、地盤に固定され当該折曲部に至る管の2つの直線部のうち少なくともいずれかの直線部を垂直方向及び水平方向の移動を許容して支持する第二支持装置とを備えて構成したことを特徴とする免震建物用配管の支持システム。
  2. 上記第一支持装置を、リンク機構を備えて構成し、該リンク機構を上記地盤に固定された固定部材と、上記折曲部を支持する支持部材と、上記固定部材と支持部材との間に介装される複数のリンクとを備えて構成し、
    上記固定部材と該固定部材に連結されるリンクとを縦軸及び該縦軸を軸支する縦軸受を有した連結部で連結し、上記支持部材と該支持部材に連結されるリンクとを縦軸及び該縦軸を軸支する縦軸受を有した連結部で連結し、上記リンク同士を縦軸及び該縦軸を軸支する縦軸受を有した連結部で連結したことを特徴とする請求項1記載の免震建物用配管の支持システム。
  3. 上記各連結部のうち少なくとも2つの連結部に、上記縦軸に直交する横軸及び該横軸を軸支する横軸受を設けたことを特徴とする請求項2記載の免震建物用配管の支持システム。
  4. 上記第二支持装置を、レール支持機構を備えて構成し、該レール支持機構を、上記直線部を該直線部の軸方向の移動を許容して支持する支持体と、該支持体を水平な面方向であって少なくとも上記直線部の軸方向とは異なる一方方向に移動可能に支持するレール体とを備えて構成したことを特徴とする請求項1,2または3記載の免震建物用配管の支持システム。
  5. 上記支持体を、上記直線部を囲繞するリング部材と、該リング部材の内周に設けられ上記直線部の外周面に当接する複数のローラとを備えて構成したことを特徴とする請求項4記載の免震建物用配管の支持システム。
  6. 上記リング部材を支持するとともに上記レール体を転動する車輪を有した台車を設け、
    上記レール体に、上記台車の車輪をガイドするガイドレールを備えたことを特徴とする請求項5記載の免震建物用配管の支持システム。
  7. 上記第二支持装置を、垂直移動機構を備えて構成し、該垂直移動機構を、上記リング部材に垂設され上記台車に垂直方向に進退動可能に設けられるロッドと、該ロッドを後退方向に付勢する付勢機構と、上記ロッドの後退位置を位置決めする後退位置ストッパとを備えて構成したことを特徴とする請求項6記載の免震建物用配管の支持システム。
  8. 上記第二支持装置を、上記直線部を垂直軸回りに回転可能に支持する機能を備えて構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載の免震建物用配管の支持システム。
  9. 上記第二支持装置を、レール支持機構を備えて構成し、該レール支持機構を、上記直線部を該直線部の軸方向の移動を許容して支持する支持体と、該支持体を水平な面方向であって少なくとも上記直線部の軸方向とは異なる一方方向に移動可能に支持するレール体とを備えて構成し、
    上記支持体を、上記直線部を囲繞するリング部材と、該リング部材の内周に設けられ上記直線部の外周面に当接する複数のローラとを備えて構成し、
    上記リング部材を支持するとともに上記レール体を転動する車輪を有した台車を設け、
    上記レール体に、上記台車の車輪をガイドするガイドレールを備え、
    上記第二支持装置を、垂直移動機構を備えて構成し、該垂直移動機構を、上記リング部材に垂設され上記台車に垂直方向に進退動可能に設けられるロッドと、該ロッドを後退方向に付勢する付勢機構と、上記ロッドの後退位置を位置決めする後退位置ストッパとを備えて構成し、
    上記台車に上記ロッドが回転可能に挿通される挿通孔を形成し、
    上記後退位置ストッパを、上記ロッドの外周に突設され上記挿通孔縁に当接する突設片で構成し、
    上記付勢機構を、上記ロッドの下端に設けた鍔部と上記台車の下面との間に介装されるコイルスプリングで構成したことを特徴とする請求項8記載の免震建物用配管の支持システム。
  10. 上記第二支持装置を、上記直線部を該直線部の軸回りに回転可能に支持する機能を備えて構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8または9記載の免震建物用配管の支持システム。
  11. 上記第二支持装置を、レール支持機構を備えて構成し、該レール支持機構を、上記直線部を該直線部の軸方向の移動を許容して支持する支持体と、該支持体を水平な面方向であって少なくとも上記直線部の軸方向とは異なる一方方向に移動可能に支持するレール体とを備えて構成し、
    上記支持体を、上記直線部を囲繞するリング部材と、該リング部材の内周に設けられ上記直線部の外周面に当接する複数のローラとを備えて構成し、
    上記ローラを、ボールローラで構成したことを特徴とする請求項10記載の免震建物用配管の支持シスム。
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