JP2006077881A - クリープ防止用転がり軸受及びクリープ防止用転がり軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外輪とハウジングの嵌合面への影響を及ぼすことなく、組み付けが簡単にできて、しかも、軸の膨張・収縮を逃がす性能とクリープ防止性能を十分に発揮することのできるクリープ防止用転がり軸受及びクリープ防止用転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】 軸方向一端側に第1の外周面12aを形成すると共に、軸方向他端側において第1の外周面12aから径方向に突出し、第2の外周面16aを形成する円形フランジ16を有する外輪12を備え、第2の外周面16aには、その円周面を部分的に切欠いた少なくとも1つの平面部17が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、クリープ防止用転がり軸受及びクリープ防止用転がり軸受装置に関し、より詳細には、回転体にアンバランスのある回転機器、例えば、高速スピンドルモータ、発電機、コンプレッサ等に使用されるクリープ防止用転がり軸受及びクリープ防止用転がり軸受装置に関する。
一般に、機械装置の軸は、少なくとも2個の転がり軸受で支持されている。その場合、配列する軸受の1つを固定側転がり軸受として、軸をアキシアル方向に位置決め固定している。また、固定側軸受を除く他の軸受は、ラジアル荷重のみを負担する自由側転がり軸受とし、温度変化による軸の膨張・収縮を逃がすようにしている。
温度変化による軸の伸縮対策が不十分だと軸受に異常なアキシアル荷重が作用して、軸受の早期焼き付きの原因になることがある。そのため、自由側転がり軸受の外輪とハウジングの嵌合は、外輪の外周面とハウジングの内周面との間に軸の膨張・収縮を逃がすための隙間を持たせた「すきま嵌め」としている。
このようなはめあい隙間を持つ状態で、軸にアンバランスな回転があると、外輪に回転荷重が働くので、外輪にクリープが発生する。一旦クリープが発生すると、ハウジング及び外輪に摩耗が発生し、機械装置の振動増大、摩耗粉の軸受内部への侵入によるグリース劣化が進み、最悪、軸受の損傷に至る。
図7は電動機101の内部構造の例を示している。図7において、102は回転軸、103はロータ、104はステータ、105はモータケーシングである。モータケーシング105の前後端部には軸受ハウジング105a、105bが設けられており、各軸受ハウジング105a、105bに嵌合した転がり軸受106、107によって回転軸102が回転自在に支持されている。ここでは、前側の転がり軸受106が固定側転がり軸受、後側の転がり軸受107が自由側転がり軸受として組み付けられている。
図8は自由側転がり軸受107の組み付け状態を拡大して示す図、図9は自由側転がり軸受107を単体で示す断面図である。図9に示すように、この転がり軸受107は、内輪111と、外輪112と、保持器113に保持された状態で内輪111と外輪112間に転動自在に配置された複数の玉(転動体)114と、玉114の両側で内輪111と外輪112の隙間を封じるシール板115とを備えている。
図8に示すように、温度変化での回転軸102の膨張・収縮によるアキシアル荷重増大を防止するために、自由側転がり軸受107の外輪112とハウジング105bのはめあいは、外輪112の外周面112aとハウジング105bの内周面105cの間に所定の隙間δを確保したすきま嵌合としている。その結果、回転軸102のアンバランスが大きいと、外輪112に対して回転荷重が働き、外輪112とハウジング105bとの間にクリープが発生することになる。なお、108は予圧バネ、109はバネ押さえ板である。
従来、外輪のクリープを防止するため、転がり軸受またはハウジングには種々の対策が施されている。
(1) 外輪とハウジングを液状高分子材料からなる接着剤で固着してクリープを防止する方法(例えば、特許文献1参照。)。
(2) ハウジング材料より線膨張係数の大きい高分子材料のバンドを外輪の外周面に形成した溝に装着し、ハウジングとバンドとの線膨張係数の差を利用して外輪のクリープを防止する方法(例えば、特許文献2参照。)。
(3) 外輪の外周面に形成した外周面と同心の溝に止め輪を嵌装して、止め輪のばね圧力でクリープを防止する方法。
(4) 外輪の外周面に形成した偏心溝に偏心リングを嵌装し、外輪と偏心リングが円周方向に相対的にずれる事で、偏心リングの切り口部とハウジングとの間にくさびを打ち込むようにしてクリープを防止する方法(例えば、特許文献3参照。)。
(5) 外輪の外周面に設けたピン孔に回り止め用のピンを圧入し、ハウジングの嵌合面にピンが挿入される軸方向の溝を形成してクリープを防止する方法(例えば、特許文献4、特許文献5参照。)。
(6) 外輪の外周面に外周面と同心の溝を形成し、その溝にOリングを嵌め、Oリングの潰し力によりクリープを防止する方法(例えば、特許文献6参照)。
実開平4−95129号公報 特開平9−269009号公報 特開2000−87988号公報 実開平3−78131号公報 実開昭63−35818号公報 特開2002ー130309号公報
しかしながら、上記の(1)〜(6)の手法では以下の課題が存在する。(1)の手法ではクリープ防止効果は期待できるが、外輪とハウジングが接着固定されるので、自由側転がり軸受に本来要求される軸の膨張・収縮を逃がす性能を満足に発揮できなくなる可能性がある。このため、アキシアル荷重が増大し、軸受損傷の原因となる。また、接着固定されているため、機械からの取り外しが困難となる場合が生じる。
(2)の手法では、使用温度領域によっては、組込み時でもハウジングとの初期はめあいをしめしろにしなくてはならず、転がり軸受の組込みが困難になる場合が生じる。また、(3)の手法では、クリープ防止効果を上げるためばね圧力を大きくしなければならず、組付けが困難になる。また、長期使用により止め輪にてハウジングを摩耗させる可能性がある。(4)の手法では、くさびを打ち込む形でクリープが止まると、クリープは発生しないが、ハウジングと外輪は固定されるため固定側転がり軸受と同じ機能となり、軸の膨張・収縮によるアキシアル荷重が増大する可能性がある。
また、(5)の手法では、ピンによるクリープ防止効果は大きいが、軸受サイズによりピン径が決定されるため、クリープ力が大きくなるとピンが破損してしまう可能性がある。さらに、(6)の手法では、クリープ防止効果を上げるためOリングゴムのつぶり量を大きくしなければならず、組付けが困難になる。また、ゴム材質の熱劣化等により使用温度が限られる。
本発明は、上記事情を考慮し、外輪とハウジングの嵌合面への影響を及ぼすことなく、組み付けが簡単にできて、しかも、軸の膨張・収縮を逃がす性能とクリープ防止性能を十分に発揮することのできるクリープ防止用転がり軸受及びクリープ防止用転がり軸受装置を提供することを目的とする。
上記目的は、下記構成によって達成される。
(1) クリープ防止用転がり軸受であって、
軸方向一端側に第1の外周面を形成すると共に、軸方向他端側において該第1の外周面から径方向に突出し、第2の外周面を形成する円形フランジを有する外輪を備え、
前記第2の外周面には、その円周面を部分的に切欠いた少なくとも1つの平面部が設けられたことを特徴とするクリープ防止用転がり軸受。
(2) クリープ防止用転がり軸受装置であって、
(1)に記載の転がり軸受と、
前記外輪の前記第1の外周面とすきま嵌合する第1の内周面と前記外輪の前記第2の外周面とすきま嵌合する第2の内周面とを形成するハウジングと、
を備え、
前記第2の内周面には、前記平面部に対応する係合壁部が設けられており、
前記第1の外周面と前記第1の内周面との間のすきまは、前記第2の外周面と前記第2の内周面との間のすきまより小さいことを特徴とするクリープ防止装置。
(3) クリープ防止用転がり軸受であって、
軸方向一端側に第1の外周面を形成すると共に、軸方向他端側において該第1の外周面から径方向に突出し、第2の外周面を形成する円形フランジを有する外輪を備え、
前記円形フランジには、軸方向に貫通する少なくとも1つのピン孔が設けられたことを特徴とするクリープ防止用転がり軸受。
(4) クリープ防止用転がり軸受装置であって、
(3)に記載の転がり軸受と、
前記外輪の前記第1の外周面とすきま嵌合する第1の内周面と、前記外輪の前記第2の外周面とすきま嵌合する第2の内周面とを形成するハウジングと、
を備え、
前記第1の内周面と前記第2の内周面間に形成される前記ハウジングの内側面には、前記ピン孔に対応した他のピン孔が設けられ、
前記円形フランジの前記ピン孔と前記ハウジングの前記他のピン孔を位置合わせした状態で、前記ピン孔と前記他のピン孔に回り止めピンが挿入されることを特徴とするクリープ防止用転がり軸受装置。
本発明のクリープ防止用転がり軸受及びクリープ防止用転がり軸受装置によれば、外輪の円形フランジの外周面に少なくとも1つの平面部が設けられているので、平面部とハウジングの係合壁部との位置を合わせながら、転がり軸受をハウジングにすきま嵌めすることにより、外輪のクリープを確実に防止することができる。また、平面部を外側より確認しながら転がり軸受をハウジングにすきま嵌めできるので、組み付けが簡単に行なわれる。
また、本発明のクリープ防止用転がり軸受及びクリープ防止用転がり軸受装置によれば、回り止めピンを挿入するため、円形フランジに軸方向に貫通する少なくとも1つのピン孔が設けられているので、この回り止めピンによって、外輪のクリープを確実に防止することができる。また、後からピンを挿入するだけでよいので、組み付けも簡単にできる。
以下、本発明の各実施形態に係るクリープ防止用転がり軸受及びクリープ防止用転がり軸受装置について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態のクリープ防止用転がり軸受及びクリープ防止用転がり軸受装置を適用した電動機の断面図、図2はその自由側転がり軸受の取付部を取り出して隙間を誇張して示す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図である。また、図3は同自由側転がり軸受のみを取り出して示す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図である。
図1に示されるように、電動機1は、回転軸2、ロータ3、ステータ4、モータケーシング5、及び転がり軸受6,7を備える。ハウジング5は、その前後端部に軸受ハウジング5a、5bを備えており、回転軸2と前側の軸受ハウジング5aとの間には固定側転がり軸受6が配置され、回転軸2と後側の軸受ハウジング5bとの間には自由側転がり軸受7が配置されている。回転軸2は、両転がり軸受6、7によってハウジング5に対して相対回転可能に支持されている。また、軸受ハウジング5bの軸方向端部には、予圧ばね8が取付けられたばね押さえ板9が配置されている。
自由側転がり軸受7は、図3に示すように、内輪11と、外輪12と、保持器13に保持された状態で内輪11及び外輪12間に転動自在に配置された転動体である複数の玉14と、外輪12の内周面の軸方向両端部に取付けられ、内輪11及び外輪12の隙間を封じるシール板15とを有する。外輪12は、軸方向一端側から軸方向中間部にかけて円周面となる第1の外周面12aを形成し、軸方向他端側には、第1の外周面12aから径方向に突出し、第2の外周面16aを形成する円形フランジ16を有する。また、円形フランジ16の第2の外周面16aには、その円周面を部分的に切欠いた少なくとも1つの平面部17が設けられている。
一方、軸受ハウジング5bは、図2に示すように、外輪12の第1の外周面12aとすきま嵌合する第1の内周面18と、円形フランジ16の第2の外周面16aとすきま嵌合する第2の内周面19と、第1の内周面18と第2の内周面19とをつなぐ内側面20を有する。また、第2の内周面19には、円形フランジ16の平面部17に対応して係合する、円周面から部分的に突出した平面である係合壁部21が設けられている。
図2に示すように、自由側転がり軸受7は、内輪11を回転軸2の外周にすきま嵌めにて嵌合させてナット22(図1参照)で固定すると共に、外輪12の第1の外周面12aを軸受ハウジング5bの第1の内周面18にすきま嵌めし、同時に、平面部17と係合壁部21の位置を合わせながら、円形フランジ16の第2の外周面16aを軸受ハウジング5bの第2の内周面19にすきま嵌めすることで、軸受ハウジング5bに取り付けられている。
この場合、外輪12の第1の外周面12aと軸受ハウジング5bの第1の内周面18との間には、はめあい隙間δ1が確保され、第2の外周面16aと第2の内周面19との間には、はめあい隙間δ1より大きなはめあい隙間δ2が全周に亘って確保されている。また、自由側転がり軸受7は、予圧ばね8を介して予圧が与えられる構造となっているが、円形フランジ16の側面と軸受ハウジング5bの内側面20との間には、予圧による軸方向の弾性変位量と初期アキシアルすきまの半分を積算した数値以上の隙間δ3を与えており、温度変化による回転軸2の膨張・収縮時の軸方向の動きを許容している。
この電動機1では、回転軸2をアンバランスな状態で回転させると、自由側転がり軸受7の外輪12に対し回転荷重が作用して、外輪12にクリープ力が発生することになるが、クリープ力が発生すると、外輪12の円形フランジ16に設けた平面部17と、ハウジング5bの第2の円周面19に設けた係合壁部21が互いに接触する形となるので、外輪12のクリープを確実に防止することができる。
また、軸方向一端側のはめあい隙間δ1は、クリープ防止機能を発揮するための軸方向他端側のはめあい隙間δ2より小さく設定されているので、軸受ハウジング5bと自由側転がり軸受7間に作用するラジアル荷重は、外輪12の軸方向一端側で安定して支持される。さらに、組み付けの際には、円形フランジ16の平面部17を外側から確認しながら、平面部17と第2の内周面19の係合壁部21を位置合わせし、外輪12をハウジング5bに嵌合するだけでよいので、組み付けも簡単にできる。
なお、平面部17と係合壁部21の組み合わせは、図示例のように円周方向の1箇所だけに設けてもよいが、円周方向の複数箇所に設けてもよい。
また、上記実施形態では、自由側転がり軸受7の内輪11と回転軸2の嵌合を、ナット22を用いたすきま嵌めにしているが、機械装置の構造によってしまり嵌めにすることも可能である。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態に係るクリープ防止用転がり軸受及びクリープ防止用転がり軸受装置について説明する。なお、第1実施形態と同等部分については、同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
図4は第2実施形態のクリープ防止用転がり軸受及びクリープ防止用転がり軸受装置を適用した電動機の断面図、図5はその自由側転がり軸受の取付部を取り出して隙間を誇張して示す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図である。また、図6は同自由側転がり軸受のみを取り出して示す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図である。
図4に示すように、電動機31の自由側転がり軸受32は、回転軸2と後側の軸受ハウジング5bとの間に配置されている。自由側転がり軸受32は、図6に示すように、内輪11と、外輪12と、保持器13に保持された状態で内輪11及び外輪12間に転動自在に配置された転動体である複数の玉14と、外輪12の内周面の軸方向両端部に取付けられ、内輪11及び外輪12の隙間を封じるシール板15とを有する。外輪12は、軸方向一端側から軸方向中間部にかけて第1の外周面12aを形成し、軸方向他端側には、第1の外周面12aから径方向に突出し、第2の外周面33aを形成する円形フランジ33を有する。また、円形フランジ33には、軸方向に貫通する複数のピン孔34(本実施形態では4つ)が同一円周上に等間隔で配置されている。
一方、軸受ハウジング5bは、図5に示すように、外輪12の第1の外周面12aとすきま嵌合する第1の内周面18と、円形フランジ33の第2の外周面33aとすきま嵌合する第2の内周面35と、第1の内周面18と第2の内周面35とをつなぐ内側面36を有する。また、内側面36には、円形フランジ33側のピン孔34に対応した位置に他のピン孔37が設けられている。
そして、図5に示すように、自由側転がり軸受32は、内輪11を回転軸2の外周にすきま嵌めにて嵌合させてナット22(図4参照)で固定すると共に、外輪12の外周面12aをハウジング5bの第1の内周面18にすきま嵌めし、同時に、ピン孔34と他のピン孔37を位置合わせしながら、円形フランジ33の第2の外周面33aを軸受ハウジング5bの第2の内周面35にすきま嵌めする。さらに、円形フランジ33のピン孔34とハウジング5bの他のピン孔37に回り止めピン38を挿入することで、自由側転がり軸受32は軸受ハウジング5bに組み付けられる。なお、本実施形態の各隙間δ1、δ2、δ3については第1実施形態のものと同様である。
この電動機31では、回転軸2をアンバランスな状態で回転させると、自由側転がり軸受32の外輪12に対し回転荷重が作用して、外輪12にクリープ力が発生することになるが、外輪12とハウジング5bがピン38で回り止めされているので、外輪12のクリープを確実に防止することができる。この場合、そのクリープ防止機能を発揮するピン38は、円形フランジ33のピン孔34に挿入されるので、円形フランジの径の大きさを変えることでピンの大きさや数を変えることができる。
また、軸方向一端側のはめあい隙間δ1は、クリープ防止機能を発揮するための軸方向他端側のはめあい隙間δ2より小さく設定されているので、軸受ハウジング5bと自由側転がり軸受7間に作用するラジアル荷重は、外輪12の軸方向一端側で安定して支持される。さらに、組み付けの際には、後から回り止めピン38を挿入するだけでよいので、組み付けも簡単にできる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
本実施形態のクリープ防止用の回り止めピン38及びピン孔34、37の数は、任意に変更可能である。
本発明の第1実施形態のクリープ防止用転がり軸受及びクリープ防止用転がり軸受装置を適用した電動機の断面図である。 図1の電動機の自由側転がり軸受の取付部を取り出して隙間を誇張して示す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図である。 自由側転がり軸受のみを取り出して示す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図である。 本発明の第2実施形態のクリープ防止用転がり軸受及びクリープ防止用転がり軸受装置を適用した電動機の断面図である。 図1の電動機の自由側転がり軸受の取付部を取り出して隙間を誇張して示す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図である。 自由側転がり軸受のみを取り出して示す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図である。 従来の電動機の断面図である。 図7の電動機の自由側転がり軸受の取付部を取り出して隙間を誇張して示す断面図である。 図7の同自由側転がり軸受のみを取り出して示す断面図である。
符号の説明
5a,5b 軸受ハウジング
7,32 自由側転がり軸受
12 外輪
12a 第1の外周面
16,33 円形フランジ
16a 第2の外周面
17 平面部
18 第1の内周面
19,35 第2の内周面
20,36 内側面
21 係合壁部
34,37 ピン孔
38 ピン

Claims (4)

  1. クリープ防止用転がり軸受であって、
    軸方向一端側に第1の外周面を形成すると共に、軸方向他端側において該第1の外周面から径方向に突出し、第2の外周面を形成する円形フランジを有する外輪を備え、
    前記第2の外周面には、その円周面を部分的に切欠いた少なくとも1つの平面部が設けられたことを特徴とするクリープ防止用転がり軸受。
  2. クリープ防止用転がり軸受装置であって、
    請求項1に記載の転がり軸受と、
    前記外輪の前記第1の外周面とすきま嵌合する第1の内周面と前記外輪の前記第2の外周面とすきま嵌合する第2の内周面とを形成するハウジングと、
    を備え、
    前記第2の内周面には、前記平面部に対応する係合壁部が設けられており、
    前記第1の外周面と前記第1の内周面との間のすきまは、前記第2の外周面と前記第2の内周面との間のすきまより小さいことを特徴とするクリープ防止装置。
  3. クリープ防止用転がり軸受であって、
    軸方向一端側に第1の外周面を形成すると共に、軸方向他端側において該第1の外周面から径方向に突出し、第2の外周面を形成する円形フランジを有する外輪を備え、
    前記円形フランジには、軸方向に貫通する少なくとも1つのピン孔が設けられたことを特徴とするクリープ防止用転がり軸受。
  4. クリープ防止用転がり軸受装置であって、
    請求項3に記載の転がり軸受と、
    前記外輪の前記第1の外周面とすきま嵌合する第1の内周面と、前記外輪の前記第2の外周面とすきま嵌合する第2の内周面とを形成するハウジングと、
    を備え、
    前記第1の内周面と前記第2の内周面間に形成される前記ハウジングの内側面には、前記ピン孔に対応した他のピン孔が設けられており、
    前記円形フランジの前記ピン孔と前記ハウジングの前記他のピン孔を位置合わせした状態で、前記ピン孔と前記他のピン孔に回り止めピンが挿入されることを特徴とするクリープ防止用転がり軸受装置。
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