JP2006077352A - 繊維製品の天然藍による染色方法 - Google Patents

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稔 古田
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Abstract

【課題】 天然藍染めは、染色に手間がかかるばかりでなく、着用中に色落ちし皮膚に付着したり、他の繊維製品に付着して汚すという問題があった。
【解決手段】 この発明に係る繊維製品の天然藍による染色方法は、繊維製品を天然藍の染料液に漬けて染めた後に干し、さらに水洗いして再度干すという作業を複数回繰り返す第1の染色工程と、その後染料液に漬けて染めた後に干すという作業を複数回繰り返す第2の染色工程と、最後に水洗いをして干す作業の水洗い工程とからなることを特徴とする。靴下や手袋に好適に用いることができる。
【選択図】 なし

Description

この発明は、繊維製品における天然藍を用いた染色方法に係り、詳しくは、靴下あるいは手袋等に好適な繊維製品の天然藍による染色方法に関する。
一般に、靴下は、木綿、絹、麻等の天然繊維やポリエステル、アクリル、ナイロン等の合成繊維を用いて製造されており、染色には合成染料や天然染料を用いて染色されている。また、靴下も指の部分を含めて単一の袋状の構造のものが着用されているが、近年では各指が独立して挿入できる5本指の靴下も着用されるようになってきている。
天然染料としての藍は、古代エジプトの藍染布が残っているほど人類が最も古く利用した青色染料である。植物染料は染料としての働きとともに,かつては薬用の効能も非常に大切にされてきた。中でも藍は、粉末として服用したり、生葉汁を塗布するなどして使用され、染色にも旅装に藍の脚絆や手甲をつけたりするなど古くから重用されてきた。
このように藍には薬効があるといわれている。このような藍の抗菌作用を利用した草木染めを施した5本指靴下がある。これは、指の部分がそれぞれの指に対応する独立した構造になっている靴下であって、その靴下を構成する糸の一部又は全部が薬効を有する草木を用いて染色したものである。5本指靴下とすることによって足の蒸れが少なくなり、草木染めの薬効によって皮膚を健康に保つことができるというものである。
実開平5−22503号公報
しかしながら、天然染料は化学染料と異なり、染色に手間がかかるばかりでなく、着用中に色落ちし皮膚に付着することがある。この色落ちすることが抗菌性、防虫性等の効能となっている反面、靴下として着用した場合は、単に足に付着するだけでなく靴にも付着するため、次に靴を履いたときに他の靴下にも付着することになる。
このように、単に皮膚に色落ちするだけではなく、他の製品にも付着して汚すことになるのは好ましくない。そこで、この発明は、薬効を有する草木を用いた天然染料による藍染めであっても色落ちしない繊維製品の天然藍による染色方法を提供することを課題とする。発明者らは、藍の色落ちの問題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ついにほとんど色落ちしない染色方法を見出した。
この発明に係る繊維製品の天然藍による染色方法は、繊維製品を天然藍の染料液に漬けて染めた後に干し、さらに水洗いして再度干すという作業を複数回繰り返す第1の染色工程と、その後染料液に漬けて染めた後に干すという作業を複数回繰り返す第2の染色工程と、最後に水洗いをして干す作業を複数回繰り返す水洗い工程とからなることを特徴とする。各工程の繰り返しは、繊維の材質、太さ、編み方等によって適宜決定すればよいが、例えば、第1の染色工程を3〜5回繰り返し、第2の染色工程を10〜15回繰り返し、水洗い工程を1〜3回繰り返すことができる。水洗いに使用する水は特に限定されず通常の水道水であってもよい。この発明では、従来行っていた染めて干すという作業を繰り返すにすぎなかった第1の染色工程を、染めて干し、さらに水洗いして再度干すという作業を加えた点に特徴の1つがある。
繊維製品は、例えば、靴下であってもよく、手袋であってもよい。靴下の場合には、例えば、染料液に漬けて染めた後に干して、さらに干した後に水洗いして再度干すという作業工程を5回繰り返し、その後染料液に漬けて染めた後に干すという作業工程を13回繰り返し、最後に水洗いをして干す作業工程を表側で2回繰り返し、裏側で1回行うことができる。
この発明に係る繊維製品の天然藍による染色方法によれば、色落ちすることが無く着用することができる。従って、他の繊維製品を変色させることがない。特に靴下に応用した場合には、足の蒸れが少なく健康的で非常に履き心地のよい靴下を提供することができるとともに、色落ちして靴を汚すことがないから後に履いた他の靴下を汚すことが無くきれいな状態で履くことができる。
天然藍染めに用いられる繊維製品が靴下の場合には、単一の袋状になっている通常の靴下であってもよいし、指の部分が複数に独立した靴下、例えば5本指靴下であってもよい。また、手袋は、親指だけが独立した手袋であってもよいし、各指が独立した通常の手袋であってもよい。
染め上げる前には、生地特に木綿に付いている綿蝋の油脂成分を分解・除去する、いわゆる精錬を行うことが好ましい。精錬は、単に煮るだけでもよいが、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)、ソーダ灰(炭酸ナトリウム)、重曹を入れて煮るときれいに分解・除去することができる。染料液から出したときは緑色であるが、空気に触れることによって藍色に変わり、染料に浸すのと干す作業を繰り返すことによって濃く深い藍色とすることができる。
この発明は、単に染色して干すという工程を繰り返すのではなく、染色後に干したら今度は水洗いをしてさらに干すという作業を第1の染色工程に加えることによって、天然藍染めでも色落ちしない染色方法を見出した。従来の天然藍染めは、通常、容器に入れた染料に浸しては干す作業を数回から数十回繰り返すことによって、深い色合いに染め上げられる。藍色を濃くするために染色→干すという工程を繰り返すに過ぎなかった。この発明では、染色→干す→水洗い→干すという第1の染色工程を複数回、好ましくは3〜5回程度繰り返して行う。
染色→干す→水洗い→干すという第1の染色工程を複数回繰り返した後に、染色→干すという第2の染色工程を十数回、好ましくは10〜15回繰り返す。
最後の水洗い工程では、水洗い→干す作業工程を1〜3回繰り返す。繊維製品が靴下の場合には、水洗い→干すという作業を表側を裏側よりも多く繰り返すことがこのましい。最後の水洗い工程では、水洗いに使用する水は特に限定されるものではなく、通常の水道水であってもよい。水洗いは、好ましくは、過酸化水素水(H)を5〜10%、または塩を0.5〜2%加えた水、好ましくは30℃以下の水溶液で水洗いする。水洗い後に干すのは陰干しとし、時間は季節、温度等によって異なるが、一般には3〜5分間である。
この発明では、染色→干す→水洗い→干すという第1の染色工程を複数回繰り返すことと相まって、従来よりも水洗いの回数を減らしても天然藍染めの課題であった色落ちを防止することができる。従って、この発明は、靴下や手袋のような繊維製品の天然藍による染色方法として好適である。
試験は、繊維製品として木綿の靴下を用いた。染色工程に入る前に、綿蝋の油脂成分を分解・除去する精錬を行った。精錬は、単に熱湯で煮るだけで行った。実施例では、染色工程を、染色→干す→水洗い→干すという第1の染色工程を5回繰り返した後に、染色→干すという第2の染色工程を13回繰り返し、水洗い工程では、表側を2回、裏側を1回行った。比較例では、染色工程を従来の方法で行い、染色→干すという第1の染色工程を18回繰り返し、その後、表側と裏側をそれぞれ5回ずつ水洗いを行った。
次に、上記方法によって染色した靴下の染色堅牢度について試験した。染色堅牢度試験は、洗濯試験と汗試験と摩擦試験について行った。洗濯試験は、JIS−L−0844 A−2号に基づいて行われ、汗試験は、JIS−L−0848 アルカリに基づいて行われ、摩擦試験は、JIS−L−0849 2形に基づいて行われた。試験は、比較例については、埼玉県産業技術総合センターで行い、実施例については、財団法人日本繊維製品品質技術センターで行った。染色堅牢度試験の結果は、表1に示す通りである。
表1
Figure 2006077352
天然藍による染色において、染色堅牢度試験の最も厳しいとされているイトーヨーカ堂基準によれば、洗濯試験の変退色は4級以上、汚染は3級以上、汗試験の変退色は4級以上、汚染は3級以上、摩擦試験の「乾」は3−4級、「湿」は2−3級とされているが、上記結果から明らかなように、実施例ではいずれも合格している。染色堅牢度試験では、洗濯試験、汗試験とも実施例では比較例に比して優れており、特に摩擦試験では、実施例は比較例に比して顕著な結果が得られ、実用に耐えることが証明された。

Claims (4)

  1. 繊維製品を天然藍の染料液に漬けて染めた後に干し、さらに水洗いして再度干すという作業を複数回繰り返す第1の染色工程と、その後染料液に漬けて染めた後に干すという作業を複数回繰り返す第2の染色工程と、最後に水洗いをして干す作業を複数回繰り返す水洗い工程とからなることを特徴とする繊維製品の天然藍による染色方法。
  2. 第1の染色工程を3〜5回繰り返し、第2の染色工程を10〜15回繰り返し、水洗い工程を1〜3回繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の繊維製品の天然藍による染色方法。
  3. 繊維製品が靴下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の繊維製品の天然藍による染色方法。
  4. 繊維製品が手袋であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の繊維製品の天然藍による染色方法。
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JP2011012379A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Soo Man Choi 柿染色布を利用した染色方法
JP2021075822A (ja) * 2019-11-11 2021-05-20 東光株式会社 衣料用生地、衣料品及び衣料品製造方法

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