JP2006076468A

JP2006076468A - 手押し車搬送装置及び手押し車搬送体

Info

Publication number: JP2006076468A
Application number: JP2004263514A
Authority: JP
Inventors: Eitaro Nishida; 栄太郎西田
Original assignee: Daiwa Sangyo Co Ltd
Current assignee: Daiwa Sangyo Co Ltd
Priority date: 2004-09-10
Filing date: 2004-09-10
Publication date: 2006-03-23

Abstract

【課題】本発明は、多数の手押し車を容易に搬送することができる手押し車搬送装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る手押し車搬送装置は、ショッピングカート等の手押し車の後方部位に係合される係合手段を有する台車と、該台車に取り付けられる駆動手段とを備え、前記係合手段により手押し車を前方側に連結した状態で搬送する。
【選択図】図１

Description

本発明は、例えばショッピングカート等の手押し車を搬送する手押し車搬送装置及び手押し車搬送体に関する。

近年、例えばスーパーマーケット等の店舗において、来店者が一度の買い物で大量の商品を選択し購入することを可能とすべく手押し車が配備されており、それらは、来店者が利用し易いように、例えば店舗の入り口の手押し車置き場に置かれている。また、この手押し車は、商品の清算後、購入した大量の品物を例えば売り場から離れた場所に位置する駐車場等まで運搬することにも使用される。そして、駐車場等に持ち出された手押し車は、店舗のサービスの一環として随時店舗関係者によって回収され、他の来店者が利用し易いように店舗の入り口の手押し車置き場に戻されるようになっている。

ところで、手押し車は、手押し車置き場における省スペース化を図り、また、駐車場等からの回収時に一度で多数の手押し車を搬送できるよう、前後に嵌合可能に構成されている。しかしながら、手押し車は大量の商品を運搬可能なように堅牢に作られていて重量を有するため、複数の手押し車を嵌合させた状態では、それらを動かすのに比較的大きな力が必要となり、労力がかかる作業となる。

そこで、本発明は、上記問題に鑑み、多数の手押し車を容易に搬送することができる手押し車搬送装置を提供することを目的とする。

本発明に係る手押し車搬送装置は、ショッピングカート等の手押し車の後方部位に係合される係合手段を有する台車と、該台車に取り付けられる駆動手段とを備え、前記係合手段により手押し車を前方側に連結した状態で搬送することを特徴とする。

上記構成からなる手押し車搬送装置によれば、台車が有する係合手段が手押し車に係合されて一体化するため、駆動手段を有する手押し車搬送装置が駆動操作されると、これに連結されている手押し車が追従して搬送されることとなる。

この場合、前記手押し車搬送装置に、前後に嵌合された複数の手押し車を連結し、該複数の手押し車のうちの少なくとも先頭側から前記駆動手段を操作可能な遠隔操作手段を設けて手押し車搬送体を構成するのが好ましい。

手押し車は、嵌合される数が増すほど走行直進性が増し、曲がりにくいものとなるが、上記構成からなる手押し車搬送体によれば、駆動手段の遠隔操作が可能となるため、人間が手押し車搬送装置から離れて手押し車の先頭側に立ち、手押し車を側方から押すことによって舵取り（進行方向の転換）を行うことができる。

以上のように、本発明によれば、手押し車搬送装置を駆動させることによって、容易に手押し車を搬送することができる。

しかも、遠隔操作手段を設けることにより、人間が複数の手押し車の先頭側に立ち、遠隔操作手段を用いて駆動手段の遠隔操作を行うと共に、搬送体の舵取りも行うことができるため、多数の手押し車を一人で容易に搬送することができる。

本実施形態に係る手押し車搬送装置１は、図１〜３に示すように、ショッピングカート等の手押し車に係合される係合手段を有する台車２と、該台車２に取り付けられる駆動手段３とを備える。

前記手押し車搬送装置１によって搬送される手押し車は、カート本体と、カート本体の上部に取り付けられる荷物保持部と、カート本体の下部に取り付けられる車輪とを備えている。

この手押し車は、前進方向（以下、「前方」）側ほど後退方向（以下、「後方」）側に比べて幅及び深さが小さくなり前方がすぼまるテーパー状に形成されている。また、前記荷物保持部は、後方側の面が跳ね上げ可能に構成されている。これらにより、手押し車を他の手押し車に後方から所定長さだけ押し込むことにより、手押し車同士を前後に嵌合させることができる。

さらに、カート本体の下部後方には、手押し車搬送装置が有する係合手段と係合させることができるように、棒状体が幅方向に亘って設けられている。また、カート本体の上部後方には、手押し車を押すために用いられるグリップが設けられている。

前記駆動手段３は、図４にも示すように、枠体４と、該枠体４の上端部から側方に突出して設けられるハンドル５と、枠体４の中間位置に取り付けられる動力源６と、前記枠体４の上部且つ前記ハンドル５の近傍に取り付けられる操作部７と、前記枠体４の下方に取り付けられる駆動輪８とを備えている。なお、駆動手段３の動力源６は、蓄電池であり、駆動手段３は電力によって駆動するが、ガソリン等の燃料によるものなどであってもよい。

前記操作部７は、パネル部９と該パネル部９から側方に突出する動作レバー１０とから構成される。パネル部９には、進行方向を前進方向及び後退方向に切り換える方向切換手段としてのスイッチが設けられている。

また、前記動作レバー１０は、いわゆるアクセルレバーであり、ハンドル５に親指以外の四本の指を掛け且つ動作レバー１０に親指を掛けて握る態様で、ハンドル５と動作レバー１０とを近接させる（動作レバー１０を引く）と駆動手段３が作動し、前記ハンドル５と動作操作レバー１０とを握っていた手を開放する態様で、ハンドル５と動作レバー１０とを離間させる（動作レバー１０を戻す）と駆動手段が停止する。

前記駆動輪８は、駆動源５によって発生する駆動力を床面に伝え、駆動手段３が取り付けられている手押し車搬送装置１及び連結されている手押し車を前進又は後退させることができる。

前記台車２は、図５にも示すように、平面視四角形状を有するフレーム１１と、該フレーム１１のそれぞれの角部に設けられる四つの車輪１２と、前記フレーム１１から立設される保持体１３に取り付けられる係合手段１４とを備える。また、この台車２は、駆動手段３がアタッチメントを介して取り付けられており、該駆動手段３を支持するとともに、手押し車搬送装置１が単独で走行することを可能としている。なお、前記車輪１２は車軸に対して回転自在であるとともに、水平方向にも回転自在であり、台車２は前方及び後方だけでなく側方にも走行することが可能である。

前記係合手段１４が取り付けられる保持体１３は、台車２の中央位置において立設されており、係合手段１４に手押し車を係合させた際にも台車２を安定に維持することができる。

そして、前記係合手段１４は、前記手押し車の後方部位に係合させるべく鉤状を有するフックであり、保持体１３より前方に突出するように保持体１３の所定の高さ位置に取り付けられる。この係合手段１４は、複数種類の手押し車に対応可能なように、保持体１３の中間位置に二箇所設けられ、一方は前記開口が上を向き、他方は前記開口が下方を向くように設けられる。

本実施形態に係る手押し車搬送体１６は、図６に示すように、上記構成からなる手押し車搬送装置１に、嵌合された複数の手押し車が連結され、且つ駆動手段３を操作可能な遠隔操作手段１７が設けられて構成される。なお、連結は、手押し車搬送装置１の係合手段１４を、相互に嵌合された複数の手押し車のうち最も後方にある手押し車の棒状体（手押し車の一部を構成する横フレーム）１５に係合させることにより行われる。

前記遠隔操作手段１７は、手押し車搬送体１６を前方から後方にかけて一体化させる一体化手段１８と、レバー操作手段１９とからなる。

前記一体化手段１８は、手押し車搬送体１６の前方から後方にかけて掛け渡される長尺な紐状体であり、一端を最も前方にある手押し車のグリップに掛け、他端を最も後方にある手押し車のグリップに掛けることで嵌合された複数の手押し車が一体化され、駆動手段３の走行に追従して手押し車搬送体１６全体が動くことが可能となっている。

前記レバー操作手段１９も、前記一体化手段１８と同様に紐状体であり、一端を最も後方にある手押し車のグリップに掛け、中間部分を前記動作レバー１０と前記ハンドル５とを一重に包むように巻き付けた状態で、搬送作業者が他端を把持して使用される。具体的には、紐状体は、他端が搬送作業者に引っ張られて張力がかかると巻き付けが強まって動作レバー１０を引くように作用し、張力が解除されると巻き付けが弱まって動作レバー１０を戻すように作用する。

上記構成からなる手押し車搬送体１６によれば、遠隔操作手段１７を操作することにより、駆動手段３を操作することができる。即ち、スイッチを前進側に切り換え、動作レバー１０を引いて手押し車搬送装置１を作動させると、各手押し車はその後方にある手押し車に押し込まれる態様で押され、手押し車搬送体１６は前進する。

一方、スイッチを後退側に切り換え、動作レバー１６を引くと、最も後方にある手押し車はフックによって手押し車搬送装置１に牽引されて後退する。また、最も前方にある手押し車は一体化手段１８によって最も後方にある手押し車に牽引されて後退する。そして、最も前方及び最も後方の手押し車に挟まれた手押し車はこれらに追従し、手押し車搬送体１６は後退する。

従って、それぞれが車輪を有する手押し車を複数嵌合させることで車輪の摩擦抵抗が大きくなっても、容易に手押し車を搬送することができる。

そして、手押し車搬送体１６は遠隔操作手段１７を用いることにより方向転換も容易に行うことができる。即ち、従来であれば、例えば一人で手押し車の搬送作業を行う場合、複数の手押し車を嵌合させた状態で進行方向を転換させるべく、一旦嵌合させた状態の複数の手押し車を停止させて進行方向前方にある手押し車を側面から押すこととなる。このとき、車輪はそれまでの進行方向に沿っていて方向転換させたい方向を向いていないため、車輪の進行方向への摩擦抵抗に対する力に加えて車輪を回転させる力も必要となり、方向転換を容易に行うことができない。

一方、本実施形態に係る手押し車搬送体１６は、手押し車搬送体１６を走行させている状態で、搬送作業者が前方の手押し車の側方に立ち、前方の手押し車に対して方向転換させたい方向に力を加えれば、車輪の向きを随時方向転換させたい方向に向けることができ、方向転換を容易に行うことができる。

なお、本発明に係る手押し車搬送装置及び手押し車搬送体は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

例えば、前記手押し車搬送装置１は、上下に嵌合可能な買物かごを搭載できる搭載部２０をさらに備えるように構成してもよい。このようにすれば、手押し車を回収する際に、手押し車と同時に使用された買物かごも回収することができ、売り場から持ち出された備品の回収をさらに効率的行うことができる。より具体的には、搭載部２０は、図７に示すように、台車２の後方に突出する態様で設けられる。このように構成すれば、重心を手押し車搬送装置１の中央部分に位置させることができ、重量及び高さのある駆動手段３によって手押し車搬送装置１が前後方向に不安定になるのを有効に防止することができる。

また、前記係合手段１４は、一方が上を向き且つ他方が下を向くものでなくてもよく、図７に示すように、両方が上を向くものであってもよい。

そして、前記遠隔操作手段１７は、前記作動手段と通信可能なリモコン等を用いて、駆動手段の作動及び停止を切り換えるものであってもよい。

さらに、動作レバー１０は、動作レバー１０を引くと停止し、動作レバー１０を戻すと作動するいわゆるブレーキレバーとして機能するものであってもよい。

また、前記遠隔操作手段１７は、動作レバー１０を操作するだけでなく、進行方向を前進方向及び後退方向に切り換える方向切換手段をも操作できるものであってもよい。

本発明の実施形態に係る手押し車搬送装置の側面図を示す。同実施形態に係る手押し車搬送装置の平面図を示す。同実施形態に係る手押し車搬送装置の背面図を示す。同実施形態に係る駆動手段の側面図を示す。同実施形態に係る台車の側面図を示す。同実施形態に係る手押し車搬送体の側面図を示す。本発明のその他の実施形態に係る手押し車搬送体を示す図であって、（イ）は側面図を示し、（ロ）は平面図を示す。

符号の説明

１…手押し車搬送装置、２…台車、３…駆動手段、４…枠体、５…ハンドル、６…駆動源、７…操作部、８…駆動輪、９…操作パネル、１０…動作レバー、１１…フレーム、１２…車輪、１３…保持体、１４…係合手段、１５…棒状体、１６…手押し車搬送体、１７…遠隔操作手段、１８…一体化手段、１９…レバー操作手段、２０…搭載部

Claims

ショッピングカート等の手押し車の後方部位に係合される係合手段を有する台車と、
該台車に取り付けられる駆動手段とを備え、
前記係合手段により手押し車を前方側に連結した状態で搬送することを特徴とする手押し車搬送装置。
請求項１に記載の手押し車搬送装置の前方側に、前後に嵌合された複数の手押し車が連結され、該複数の手押し車のうちの少なくとも先頭側から前記駆動手段を操作可能な遠隔操作手段が設けられて構成されることを特徴とする手押し車搬送体。