JP2006075692A - 乾燥機能をもつ合成樹脂成形体 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用の初期から長期間にわたって、適度の水分吸収能力を保持する乾燥機能をもつ合成樹脂成形体を提供する。
【解決手段】乾燥剤111 を含有する合成樹脂の第1成形体110 中に、柱状で良好な水分透過性をもつ合成樹脂の第2成形体120 の両端面を、第1成形体110 の外面に露出させるようにして配設する。第1成形体110 の合成樹脂と第2成形体120 の合成樹脂とは、熱融着し合わない合成樹脂とし、第2成形体120 の比率が、総重量に対して10〜45重量%とする。
【選択図】図1
【解決手段】乾燥剤111 を含有する合成樹脂の第1成形体110 中に、柱状で良好な水分透過性をもつ合成樹脂の第2成形体120 の両端面を、第1成形体110 の外面に露出させるようにして配設する。第1成形体110 の合成樹脂と第2成形体120 の合成樹脂とは、熱融着し合わない合成樹脂とし、第2成形体120 の比率が、総重量に対して10〜45重量%とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、乾燥環境を必要な内容物を収納する容器内に、在中させて使用する乾燥機能をもつ合成樹脂成形体に関するものである。
従来、乾燥機能をもつ合成樹脂成形体としては、乾燥剤を混入した合成樹脂を射出成形したものが使用されていた。
上述の従来の乾燥機能をもつ合成樹脂成形体には、防湿性の高い合成樹脂に乾燥剤を混入したものと、防湿性の低い合成樹脂に乾燥剤を混入したものとがある。しかしながら、前者の防湿性の高い合成樹脂に乾燥剤を混入したものは、水分の吸収速度が遅く、また、表面が吸湿すると、水分の吸収速度が更に遅くなった。一方、後者の防湿性の高い合成樹脂に乾燥剤を混入したものは、一般的に広く使用されているが、水分の吸収速度が速く、蓋開き時間が長いと、すぐ吸湿してしまうことがなど、使用するときに、取り扱いにくいことがあった。
本発明は、上述の従来の乾燥機能をもつ合成樹脂成形体の問題点を解決したものであり、使用の初期から長期間にわたって、適度の水分吸収能力を保持する乾燥機能をもつ合成樹脂成形体を提供するものである。
すなわち、本発明の第1の発明は、乾燥剤を含有する合成樹脂の第1成形体中に、柱状で良好な水分透過性をもつ合成樹脂の第2成形体の両端面を、第1成形体の外面に露出させるようにして配設したことを特徴とする乾燥機能をもつ合成樹脂成形体である。
次に、本発明の第2の発明は、第1成形体の合成樹脂と第2成形体の合成樹脂とが、熱融着し合わない合成樹脂であることを特徴とする第1の発明に記載の乾燥機能をもつ合成樹脂成形体である。
そして、本発明の第3の発明は、第2成形体の比率が、総重量に対して10〜45重量%であることを特徴とする第1又は第2の発明に記載の乾燥機能をもつ合成樹脂成形体である。
本発明の乾燥機能をもつ合成樹脂成形体は、乾燥剤を含有する合成樹脂の第1成形体中に、良好な水分透過性をもつ合成樹脂の第2成形体を、それぞれの特性を生かして配設したものであり、使用の初期の段階においては、図2(a)に示すように、第1成形体(110)の表面近傍位置に存在する乾燥剤(111)が水分を吸収し(矢印で示す)、使用の中期の段階では、図2(b)に示すように、柱状の第2成形体(120)の第1成形体の表面に露出する両端面から水分を吸収し(矢印で示す)、この水分を第1成形体(110)の内側部分に存在する乾燥剤(111)に伝達し(矢印で示す)、使用の後期の段階では、図2(c)に示すように、第1成形体(110)中に存在する乾燥剤(111)の水分吸収による膨張により、第1成形体(110)と第2成形体(120)の界面に隙間を生じ、この隙間の毛細管現象により水分を吸収する(矢印で示す)ため、第1成形体(110)の内側部分に存在する乾燥剤(111)への水分の伝達(矢印で示す)がし易く
なる。この結果、本発明の乾燥機能をもつ合成樹脂成形体は、使用において、初期から長期間にわたって、適度の水分吸収能力を保持することができる。
なる。この結果、本発明の乾燥機能をもつ合成樹脂成形体は、使用において、初期から長期間にわたって、適度の水分吸収能力を保持することができる。
本発明の乾燥機能をもつ合成樹脂成形体は、乾燥環境を必要する内容物を収納する容器内に在中させて用いるものであり、例えば、検出センサー容器、錠剤容器、固形健康食品容器などに使用するものである。また、使用するときに、開閉回数が多い容器に使用するものである。作製方法は、第1成形体と第2成形体に、それぞれ特性の異なる熱可塑性樹脂を用いて、インサート射出成形法や多段射出成形法などにより作製するものである。
本実施形態の乾燥機能をもつ合成樹脂成形体(100)の構造は、図1に示すように、乾燥剤(111)を含有する合成樹脂からなる第1成形体(110)中に、柱状で良好な水分透過性をもつ合成樹脂からなる第2成形体(120)の両端面を、第1成形体の外面に露出させるようにして配設するものである。
第1成形体の合成樹脂と第2成形体の合成樹脂とは、お互いに熱融着し合わない合成樹脂を用いるものである。例えば、第1成形体の合成樹脂としては、比較的に水分が透過しにくいポリプロピレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂が使用され、第2成形体の合成樹脂としては、透湿性のよいポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、酢酸セルロース、ポリスチレン、ナイロン6、ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂を使用するものである。
また、第2成形体の合成樹脂として、ボリ乳酸などの生分解性樹脂を使用することもできる。生分解樹脂からなる第2成形体は、樹脂自体が分解してクラックを発生し、水分透過がし易い方向に変化するため、第1成形体の内部に存在する乾燥剤の水分吸収機能を有効に生かすことができる。
第1成形体中に混合分散する乾燥剤としては、モレキュラシーブ、酸化カルシウム、シリカゲル、焼みょうばんなどが使用できる。
そして、第2成形体の総重量に対する比率は、10〜45重量%にするものであるが、好ましくは、20〜40重量%である。もし、第2成形体の比率が、10重量%以下の場合には、図3(a)に示すように、第2成形体(120)が第1成形体(110)中に海島構造となり、第2成形体の端面が、第1成形体(110)の表面に露出しないことがあり、使用の中期以降での乾燥機能が急激に低下する。また、第2成形体の比率が、45重量%以上の場合には、図3(b)に示すように、第1成形体(110)と第2成形体(120)とが多層構成状態となることあり、第1成形体の合成樹脂と第2成形体の合成樹脂とは、お互いに熱融着し合わない合成樹脂であるため、界面剥離を発生してしまうことがある。
100……乾燥機能をもつ合成樹脂成形体
110……第1成形体
111……乾燥剤
120……第2成形体
110……第1成形体
111……乾燥剤
120……第2成形体
Claims (3)
- 乾燥剤を含有する合成樹脂の第1成形体中に、柱状で良好な水分透過性をもつ合成樹脂の第2成形体の両端面を、第1成形体の外面に露出させるようにして配設したことを特徴とする乾燥機能をもつ合成樹脂成形体。
- 第1成形体の合成樹脂と第2成形体の合成樹脂とが、熱融着し合わない合成樹脂であることを特徴とする請求項1記載の乾燥機能をもつ合成樹脂成形体。
- 第2成形体の比率が、総重量に対して10〜45重量%であることを特徴とする請求項1又は2記載の乾燥機能をもつ合成樹脂成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004260630A JP2006075692A (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | 乾燥機能をもつ合成樹脂成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004260630A JP2006075692A (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | 乾燥機能をもつ合成樹脂成形体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006075692A true JP2006075692A (ja) | 2006-03-23 |
Family
ID=36155598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004260630A Pending JP2006075692A (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | 乾燥機能をもつ合成樹脂成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006075692A (ja) |
-
2004
- 2004-09-08 JP JP2004260630A patent/JP2006075692A/ja active Pending
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