JP2006074481A - アレーアンテナ装置 - Google Patents

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眞 太郎丸
Takashi Ohira
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Abstract

【課題】配線数を削減できるアレーアンテナ装置を提供する。
【解決手段】電子制御導波器アレーアンテナ装置の1対の可変容量ダイオードD1,D2は互いに逆方向で直列に接続され、給電素子A0により受信された無線信号を伝送する伝送線路である同軸ケーブル30と各可変容量ダイオードD1,D2との間に、無線信号の周波数において当該アレーアンテナ装置の入力インピーダンスに比較して十分に大きな抵抗値を有する抵抗素子R1,R2が接続される。制御直流電圧を出力するアンテナコントローラ10と同軸ケーブル30との間に同様に十分に大きな抵抗値を有する抵抗素子R101が接続される。制御直流電圧はアンテナコントローラ10から抵抗素子R101を介して同軸ケーブル30に重畳させて伝送された後、各抵抗素子R1,R2を介して可変容量ダイオードD1,D2に印加される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電子制御導波器アレーアンテナ装置などのアレーアンテナ装置に関する。
無線通信のブロードバンド化に伴い、ノートパソコンやPCMCIAカードなどのユーザ端末装置に搭載するアンテナ装置も高機能及び高性能が求められるようになってきた。必要とされる機能として、例えば、到来する無線信号からマルチパスフェージングを除去することが挙げられる。マルチパスフェージングは、ひとつの信号源から送信された波動が複数の経路を伝搬し、受信点において信号が同振幅かつ逆位相でキャンセルされるときに、激しいレベル低下が発生する現象である。屋外無線基地局において受信する場合には、マルチパスの経路による到来波の角度広がりは比較的狭い。しかし、ユーザ端末装置をある室内環境においた場合は、360度全方位に広がるマルチパス波の到来が生じる。
ところで、携帯型端末装置やPCカード等に搭載されるには、当該アンテナ装置は、小型軽量であること、民生コンシューマ品として受け入れられるコストであること、かつ、バッテリ駆動に耐えうる低消費電力動作であること、などの制約が課せられる。以上の制約を満たすアンテナ装置として、例えば、特許文献1や非特許文献1において、電子制御導波器アレーアンテナ装置(Electronically Steerable Passive Array Radiator Antenna)が提案されている。
この電子制御導波器アレーアンテナ装置は、無線信号が給電される給電素子と、この給電素子から所定の間隔だけ離れて設けられ、無線信号が給電されない6個の非給電素子と、この非給電素子にそれぞれ接続された可変容量ダイオードとから成るアレーアンテナを備え、上記可変容量ダイオードのインピーダンス値をそれぞれ変化させることにより、当該アレーアンテナ装置の指向特性を変化させることができる。
特開2002−118414号公報。 T. Ohira et al., "Electronically steerable passive array radiator antennas for low-cost analog adaptive beamforming,", 2000 IEEE International Conference on Phased Array System & Technology pp. 101-104, Dana point, California, May 21-25, 2000。
しかしながら、特許文献1に示されたアンテナ装置においては、給電素子に対して同軸ケーブルなどの伝送線路を接続するとともに、各可変容量ダイオードに対してそのインピーダンス値を変化させるための制御直流電圧を印加するための制御線を設けなければならず、伝送線路以外の配線を必要とするという問題点があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来技術に比較して配線数を削減できるアレーアンテナ装置を提供することにある。
本発明に係るアレーアンテナ装置は、無線信号を受信するための給電素子と、上記給電素子から所定の間隔だけ離れて設けられた複数本の非給電素子と、上記各非給電素子にそれぞれ接続された複数個の可変容量ダイオードとを備え、上記各可変容量ダイオードに印加する制御直流電圧を変化させることにより、上記各非給電素子を導波器又は反射器として動作させ、指向特性を変化させるアレーアンテナ装置において、
上記複数個の可変容量ダイオードのうちの各1対の可変容量ダイオードは互いに逆方向で直列に接続され、
上記給電素子により受信された無線信号を伝送する伝送線路と、上記各可変容量ダイオードとの間にそれぞれ接続され、上記無線信号の周波数において当該アレーアンテナ装置の入力インピーダンスに比較して十分に大きな抵抗値又はインピーダンス値を有する複数のインピーダンス素子を備え、
上記制御直流電圧は、上記伝送線路に重畳させて伝送された後、上記各インピーダンス素子を介して上記各可変容量ダイオードに印加されることを特徴とする。
上記アレーアンテナ装置において、上記各可変容量ダイオードに対してそれぞれ並列に接続され、上記無線信号の周波数において当該アレーアンテナ装置の入力インピーダンスに比較して十分に大きな抵抗値又はインピーダンス値を有する複数の別のインピーダンス素子をさらに備えたことを特徴とする。
また、上記アレーアンテナ装置において、上記制御手段は、上記アレーアンテナによって受信される無線信号に基づいて、所定値以上のダイバーシティ利得が得られるように、複数組のインピーダンス値セットをそれぞれ設定する複数の場合のうち、上記複数の場合において受信される各無線信号の信号品質に基づいて、所定の選択基準に従って、上記複数組のインピーダンス値セットのうちの1つのセットを選択して上記複数個の可変容量ダイオードに設定することを特徴とする。
さらに、上記アレーアンテナ装置において、上記複数の場合は、上記アレーアンテナによって受信される無線信号に基づいて、所定値以上のダイバーシティ利得が得られかつ上記アレーアンテナ装置の入力インピーダンスが実質的に変化しないように、複数組のインピーダンス値セットをそれぞれ設定する場合であることを特徴とする。
またさらに、上記アレーアンテナ装置において、上記制御直流電圧が上記各可変容量ダイオードに印加されることにより、複数個の可変容量ダイオードを当該1個の制御直流電圧により制御することを特徴とする。
従って、本発明によれば、上記制御直流電圧は、上記伝送線路を経由した後、上記各インピーダンス素子を介して上記各可変容量ダイオードに印加される。これにより、無線送受信機とアレーアンテナ装置との間の配線数を大幅に減らすことができる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
第1の実施形態.
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、当該アレーアンテナ装置は、
(1)互いに一直線上に形成された1対のアンテナ素子20a,20bにてなるダイポールアンテナ素子である給電素子A0と、
(2)給電素子A0から所定のアンテナ間隔dだけ離間して給電素子A0と平行となるように、互いに一直線上に形成された1対のアンテナ素子21a,21bにてなり、可変容量ダイオードD1が装荷された非給電素子A1と、
(3)給電素子A0から所定のアンテナ間隔dだけ離間して給電素子A0と平行となるように、互いに一直線上に形成された1対のアンテナ素子22a,22bにてなり、可変容量ダイオードD2が装荷された非給電素子A2とを備えて構成される。
この第1の本実施形態に係るアレーアンテナ装置は、電子制御導波器アレーアンテナ装置において、
(A)その1対の可変容量ダイオードD1,D2は互いに直流的に逆方向で直列に接続され、
(B)給電素子A0により受信された無線信号を伝送する伝送線路である同軸ケーブル30と、各可変容量ダイオードD1,D2との間にそれぞれ接続され、無線信号の周波数において当該アレーアンテナ装置の入力インピーダンスに比較して十分に大きな抵抗値を有する抵抗素子R1,R2と、
(C)制御直流電圧を出力するアンテナコントローラ10と、同軸ケーブル30との間に接続され、無線信号の周波数において当該アレーアンテナ装置の入力インピーダンスに比較して十分に大きな抵抗値を有する別の抵抗素子R101とを備え、
(D)制御直流電圧は、アンテナコントローラ10から、抵抗素子R101を介して同軸ケーブル30に重畳させて伝送された後、各抵抗素子R1,R2を介して各可変容量ダイオードD1,D2に印加されることを特徴としている。
まず、誘電体基板50上にプリント印刷技術を用いて形成された電子制御導波器アレーアンテナ装置にてなる3素子のアレーアンテナ装置の構成について以下に説明する。
ここで、給電素子A0及び非給電素子A1,A2の各長さは、所望波の波長λの約1/2になるように構成され、また、上記アンテナ間隔dは、例えば、波長λの0.1倍乃至0.35倍になるように構成される。
伝送線路である同軸ケーブル30の中心導体31は、直流阻止用キャパシタC1を介して、不平衡/平衡変換器であるバラン33の不平衡側端子に接続されるとともに、抵抗素子R2を介して可変容量ダイオードD2のアノード及びアンテナ素子22aの内側端部に接続される。一方、バラン33の平衡側端子はアンテナ素子20a,20bの給電側端部に接続される。可変容量ダイオードD2のカソードは、アンテナ素子22bの内側端部に接続されるとともに、抵抗素子R12,R11を介してアンテナ素子21bの内側端部及び可変容量ダイオードD1のカソードに接続される。また、同軸ケーブル30の接地導体32は、抵抗素子R1を介して可変容量ダイオードD1のアノード及びアンテナ素子21aの内側端部に接続される。さらに、可変容量ダイオードD1のカソードはアンテナ素子21bの内側端部に接続される。従って、1対の可変容量ダイオードD1,D2は、アンテナ素子21b及び22bを高周波的に分離するための抵抗素子R3,R4を介して互いに直流的に逆方向で直列に接続されている。ここで、各抵抗素子R1,R2は、無線信号の周波数において当該アレーアンテナ装置の入力インピーダンスに比較して十分に大きな抵抗値(すなわち、数値的には10倍以上の大きな抵抗値)を有する。
なお、本実施形態においては、抵抗素子R3,R4は別々の抵抗素子で構成しているが、本発明はこれに限らず、抵抗素子R3,R4はまとめて1個の抵抗素子により構成し、部品点数を削減してもよい。
以上のように構成されたアレーアンテナ装置においては、例えば給電素子A0と非給電素子A1,A2の長手方向の長さが実質的に同一であるとき、例えば、可変容量ダイオードD1がインダクタンス性(L性)を有するときは、可変容量ダイオードD1は延長コイルとなり、非給電素子A1の電気長が給電素子A0に比較して長くなり、反射器として働く。一方、例えば、可変容量ダイオードD1がキャパシタンス性(C性)を有するときは、可変容量ダイオードD1は短縮コンデンサとなり、非給電素子A1の電気長が給電素子A0に比較して短くなり、導波器として働く。また、可変容量ダイオードD2が接続された非給電素子A2も同様に動作する。従って、アレーアンテナ装置において、各非給電素子A1,A2に接続された可変容量ダイオードD1,D2の各インピーダンス値を変化させることにより、当該アレーアンテナ装置の平面指向特性を変化させることができる。
なお、一般に、可変容量ダイオードD1,D3はC性で動作するが、高周波信号に対しては、当該可変容量ダイオードD1,D2のリード線及び素子パッケージ内部のボンディングワイヤによるインダクタンス分と等価的に直列となるため、特に高い周波数帯においてはL性のリアクタンスを実現できる。また、低い周波数帯においては直列にインダクタ素子を挿入することで、同様に、L性のリアクタンスを実現できる。とって代わって、図1のように非給電素子A1及びA2を給電素子A0よりもやや長く構成することにより、可変容量ダイオードD1,D2の接合容量が大きいときにはC性であっても反射器として動作する。また、スイッチング、検波、整流等、一般用途の半導体ダイオードであっても可変容量ダイオードとして動作するので、本実施形態におけるD1及びD2として用いることもできる。
同軸ケーブル30のアレーアンテナ装置とは反対側である装置側において、同軸ケーブル30の中心導体31は、直流阻止用キャパシタC101を介して無線送受信回路11に接続されるとともに、無線信号の周波数において当該アレーアンテナ装置の入力インピーダンスに比較して十分に大きな抵抗値(すなわち、数値的には10倍以上の大きな抵抗値)を有する抵抗素子R101を介してアンテナコントローラ10に接続される。また、同軸ケーブル30の接地導体32はそのまま無線送受信回路11及びアンテナコントローラ10に接続される。
なお、本実施形態においては、抵抗素子R1,R2,R11,R12,R101を用いているが、本発明はこれに限らず、無線信号の周波数において当該アレーアンテナ装置の入力インピーダンスに比較して十分に大きなリアクタンス値又はインピーダンス値を有するインピーダンス素子であってもよい。
以上のように構成されたアレーアンテナ装置において、給電素子A0により受信された無線信号は、バラン33、直流阻止用キャパシタC1、同軸ケーブル30及び直流阻止用キャパシタC101を介して無線送受信回路11に伝送される。無線送受信回路11は、受信された無線信号に対して、高周波増幅、周波数変換、復調などの信号処理を実行して外部装置に出力するとともに、アンテナコントローラ10に出力する。
アンテナコントローラ10は、アレーアンテナ装置で受信された無線信号に基づいて、所定値以上のダイバーシティ利得が得られかつ上記アレーアンテナ装置の入力インピーダンスZinが実質的に変化しないように、2つの可変容量ダイオードD1,D2に対して第1のインピーダンス値セット(Ca,Cb)を設定する(すなわち、可変容量ダイオードD1の接合容量がCaとなり、可変容量ダイオードD2の接合容量がCbとなるように制御直流電圧を印加する。)第1の場合と、2つの可変容量ダイオードD1,D2に対して第2のインピーダンス値セット(Cb,Ca)を設定する(すなわち、可変容量ダイオードD1の接合容量がCbとなり、可変容量ダイオードD2の接合容量がCaとなるように制御直流電圧を印加する。)第2の場合とのうち、上記第1と第2の場合においてそれぞれ受信される各無線信号の信号電力の、より大きい値となるときのインピーダンス値セットを選択して2つの可変容量ダイオードD1,D2に設定する。ここで、第1と第2のインピーダンス値セット(リアクタンス値セットでもよい。)(Ca,Cb),(Cb,Ca)は、図2に示すように設定される。すなわち、アレーアンテナ装置の入力インピーダンスZinが実質的に変化しない2つの状態P1,P2(このときの入力インピーダンスZin=Zinopt)を予め測定し、これら2つの状態P1,P2にそれぞれ対応する第1と第2のインピーダンス値セット(Ca,Cb),(Cb,Ca)を予め測定してアンテナコントローラ10内のインピーダンス値セットメモリ(図示せず。)に格納しておく。そして、アンテナコントローラ10は、2つの状態P1,P2のうち、各状態P1,P2の場合においてそれぞれ受信される各無線信号の信号電力の、より大きい値となるときのインピーダンス値セットを選択して2つの可変容量ダイオードD1,D2に設定する。
なお、本実施形態においては、可変容量ダイオードD1の接合容量がCaとなり、可変容量ダイオードD2の接合容量がCbとなるように制御直流電圧を印加するために、1対の可変容量ダイオードD1,D2は互いに逆方向で接続されており、このとき、図3に示すように、2つの可変容量ダイオードD1,D2に対して異なる接合容量を得ることができる。なお、後述する複数組のインピーダンス値セットのときは、各組で1対の可変容量ダイオードを互いに逆方向で接続すればよい。
この実施形態のアレーアンテナ装置によれば、そのハードウエア構成が簡易であって、かつ、マルチパスフェージングが存在するときのアンテナ利得を単純な1ビットバイナリ制御(すなわち、第1及び第2のインピーダンス値セット(Ca,Cb),(Cb,Ca)のいずれかを選択する制御)で大きく改善する効果が得られるので、ラップトップ端末装置やPCカードなどの民生コンシューマ端末装置に搭載できるダイバーシティアンテナとして用いることができる。この制御方法(1ビット制御)は、可変容量ダイオードを連続的に制御する方式において必要な制御直流電圧発生用DAコンバータが不要となるので、アンテナ装置のさらなる小型化と低コスト化が図れる。また、上記の1ビットバイナリ制御により、アレーアンテナ装置の入力インピーダンスZinを実質的にほとんど変化させないようにできる。
第1の実施形態の変形例.
図4は、本発明の第1の実施形態の変形例に係るアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。図4の第1の実施形態の変形例に係るアレーアンテナ装置は、図1の第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置に比較して、可変容量ダイオードD1,D2に対してそれぞれ並列に雑音電圧除去用抵抗素子R21,R22を接続したことを特徴としている。当該抵抗素子R21,R22を接続することにより、制御直流電圧に対して順方向となるように、可変容量ダイオードD1,D2に電流が流れて直流及び低周波に対するインピーダンスが低下し、可変容量ダイオードD1,D2の直流電位が安定して雑音の影響を受けにくくすることができる。ここで、抵抗素子R21及びR22の抵抗値としては、発明者らの実験によれば、例えば1MΩ以下でかつ500Ω以上であり、アレーアンテナ装置の入力インピーダンスより十分大きな抵抗値(10倍以上)が好適である。
次いで、雑音電圧除去用抵抗素子R21,R22の接続理由の詳細について以下に説明する。
例えば、図1のアレーアンテナ装置において、制御直流電圧に対する直流等価回路を考えると、制御直流電圧が正の場合、その電流は、同軸ケーブル30の中心導体31から、抵抗素子R2、可変容量ダイオードD2(順方向)、抵抗素子R21及びR11、可変容量ダイオードD1(逆方向)、並びに抵抗素子R1を介して同軸ケーブル30の接地導体32までの経路を流れる。このとき、可変容量ダイオードD1において電流は逆方向に流れるので直流的に高インピーダンスとなり、また、可変容量ダイオードD2において電流は順方向で流れるので低インピーダンス(後述のごとく間違いである。)となり、本発明者らは、制御直流電圧の大部分が可変容量ダイオードD1に印加されると予想していた。しかしながら、一般の接合型ダイオード(可変容量ダイオード用として発売されている品種は一般に接合型である。)の逆方向電流は極めて少なく、この回路にはほとんど電流が流れません。このため、可変容量ダイオードD2は順方向といえども高インピーダンスとなり、各可変容量ダイオードD1,D2のカソード及び抵抗素子R11,R12からなる部分の電位が安定せず、具体的には電源ハムなどの雑音電圧が乗ってしまい、指向性が安定しないという結果を得た。
この問題点を解決するために、図4のアレーアンテナ装置においては、各可変容量ダイオードD1,D2にそれぞれ並列に雑音電圧除去用抵抗素子R21,R22を接続した。図4において、制御直流電圧が正の場合、電流は、同軸ケーブル30の中心導体31から、抵抗素子R2、可変容量ダイオードD2(順方向)、抵抗素子R12,R11、抵抗素子R21を介して、同軸ケーブル30の接地導体32までの経路を流れる。この場合において、可変容量ダイオードD2に電流が流れて、期待通り可変容量ダイオードD2が低インピーダンスとなる。電流が大きいほど、可変容量ダイオードD2は低インピーダンスになるため、この点からは、抵抗素子R21,R22の抵抗値を低くすればよいが、高周波的には高インピーダンスである必要がある。また、消費電流の低減の観点からは、逆に高抵抗であるほうが望ましい。本発明者による現在の試作装置では、抵抗素子R21,R22として50k乃至100kΩの抵抗を挿入している。
なお、以上は一般的な可変容量ダイオード及び接合型一般用途ダイオードの場合であるが、ショットキーバリア型ダイオードの場合には、抵抗素子R21,R22無しで当該アレーアンテナ装置が首尾よく動作できると考えられる。その理由は、ショットキーバリア型ダイオードの逆方向電流が接合型ダイオードのそれよりも1桁以上大きいからである。
なお、この変形例においては、雑音電圧除去用抵抗素子R21,R22を用いているが、本発明はこれに限らず、無線信号の周波数において当該アレーアンテナ装置の入力インピーダンスに比較して十分に大きなリアクタンス値又はインピーダンス値を有するインピーダンス素子であってもよい。
第2の実施形態.
図5は、本発明の第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置は、図1の第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置に比較して、以下の点が異なる。
(1)非給電素子A1から図上右側であって所定のアンテナ間隔dだけ離間して給電素子A0及び非給電素子A1,A2と平行となるように、互いに一直線上に形成された1対のアンテナ素子23a,23bにてなり、可変容量ダイオードD3が装荷された非給電素子A3と、(2)非給電素子A2から図上左側であって所定のアンテナ間隔dだけ離間して給電素子A0及び非給電素子A1,A2と平行となるように、互いに一直線上に形成された1対のアンテナ素子24a,24bにてなり、可変容量ダイオードD4が装荷された非給電素子A4とを備えて、合計5素子のアレーアンテナ装置を構成している。
アンテナ素子23aの給電側端部は、可変容量ダイオードD3のアノードに接続されるとともに、抵抗素子R3を介して同軸ケーブル30の接地導体32に接続される。また、アンテナ素子23bの給電側端部は、可変容量ダイオードD3のカソードに接続されるとともに、抵抗素子R13及びR14(これら2つの抵抗素子を1つの抵抗素子で構成してもよい。)を介してアンテナ素子24bの給電側端部に接続される。さらに、アンテナ素子24aの給電側端部は、可変容量ダイオードD4のアノードに接続されるとともに、抵抗素子R4を介して同軸ケーブル30の中心導体31に接続される。また、アンテナ素子24bの給電側端部は、可変容量ダイオードD4のカソードに接続される。なお、本実施形態において、抵抗素子R3,R4の抵抗値は抵抗素子R1,R2の抵抗値と同様に設定され、抵抗素子R13,R14は抵抗素子R11,R12と同様に設定される。なお、本実施形態においては、可変容量ダイオードD3及びD4は抵抗素子R13,R1を介して互いに逆方向で接続されている。
以上のように構成されたアレーアンテナ装置は、図1の第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置と比較して、素子数が増大したことにより指向特性が鋭角にできるとともに、図1の第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置と同様の作用効果を有する。
以上の第2の実施形態においては、5素子のアレーアンテナ装置を構成しているが、本発明はこれに限らず、非給電素子A3又はA4を除去して4素子のアレーアンテナ装置としてもいいし、非給電素子A3及び/又はA4の外側に1本以上の同様の非給電素子を形成して6素子以上のアレーアンテナ装置を構成してもよい。
第2の実施形態の変形例.
図6は本発明の第2の実施形態の変形例に係るアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。図6の第2の実施形態の変形例に係るアレーアンテナ装置は、図5の第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置に比較して、可変容量ダイオードD1,D2,D3,D4に対してそれぞれ並列に、雑音電圧除去用抵抗素子R21,R22,R23,R24を接続したことを特徴としている。ここで、当該雑音電圧除去用抵抗素子R21,R22,R23,R24を接続したことによる作用効果は、第1の実施形態の変形例と同様である。
なお、この変形例においては、雑音電圧除去用抵抗素子R21,R22,R23,R24を用いているが、本発明はこれに限らず、無線信号の周波数において当該アレーアンテナ装置の入力インピーダンスに比較して十分に大きなリアクタンス値又はインピーダンス値を有するインピーダンス素子であってもよい。
以上の第2の実施形態の変形例においては、5素子のアレーアンテナ装置を構成しているが、本発明はこれに限らず、非給電素子A3又はA4を除去して4素子のアレーアンテナ装置としてもいいし、非給電素子A3及び/又はA4の外側に1本以上の同様の非給電素子を形成して6素子以上のアレーアンテナ装置を構成してもよい。
第3の実施形態.
図7は本発明の第3の実施形態に係るアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。図7の第3の実施形態に係るアレーアンテナ装置は、図6の第2の実施形態の変形例に係るアレーアンテナ装置に比較して、以下の点が異なる。
(1)図6の抵抗素子R3に代えて、可変容量ダイオードD1のアノードと可変容量ダイオードD3のアノードとの間に、抵抗素子R3aを挿入したこと。
(2)図6の抵抗素子R4に代えて、可変容量ダイオードD2のアノードと可変容量ダイオードD4のアノードとの間に、抵抗素子R4aを挿入したこと。
(3)図6の抵抗素子R13に代えて、アンテナ素子21bの給電側端子と、アンテナ素子23bの給電側端子との間に、抵抗素子R13aを挿入したこと。
(4)図6の抵抗素子R14に代えて、アンテナ素子22bの給電側端子と、アンテナ素子24bの給電側端子との間に、抵抗素子R14aを挿入したこと。
以上のように構成されたアレーアンテナ装置は、図6のアレーアンテナ装置と電気回路的に同様であり、同様の作用効果を有する。
なお、この実施形態においては、雑音電圧除去用抵抗素子R21,R22,R23,R24を用いているが、本発明はこれに限らず、無線信号の周波数において当該アレーアンテナ装置の入力インピーダンスに比較して十分に大きなリアクタンス値又はインピーダンス値を有するインピーダンス素子であってもよい。
また、図7において、雑音電圧除去用抵抗素子R21乃至R24を除去してもよい。また、雑音電圧除去用抵抗素子R21及びR22のみを除去してもよい。
以上の第3の実施形態においては、5素子のアレーアンテナ装置を構成しているが、本発明はこれに限らず、非給電素子A3又はA4を除去して4素子のアレーアンテナ装置としてもいいし、非給電素子A3及び/又はA4の外側に1本以上の同様の非給電素子を形成して6素子以上のアレーアンテナ装置を構成してもよい。
第4の実施形態.
図8は本発明の第4の実施形態に係るアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。図8の第4の実施形態に係るアレーアンテナ装置は、図6の第2の実施形態の変形例に係るアレーアンテナ装置に比較して、以下の点が異なる。
(1)可変容量ダイオードD3の接続方向を逆方向にしたこと。
(2)可変容量ダイオードD4の接続方向を逆方向にしたこと。
(3)図6の抵抗素子R3に代えて、可変容量ダイオードD1のアノードと可変容量ダイオードD3のカソードとの間に、抵抗素子R3aを挿入したこと。
(2)図6の抵抗素子R4に代えて、可変容量ダイオードD2のアノードと可変容量ダイオードD4のカソードとの間に、抵抗素子R4aを挿入したこと。
以上のように構成されたアレーアンテナ装置は、可変容量ダイオードD3,D4の接続方向が逆方向であることを除いて、図6のアレーアンテナ装置と電気回路的に同様であり、同様の作用効果を有する。なお、図8において、2つの可変容量ダイオードD1,D3により直流電流の経路が形成され、2つの可変容量ダイオードD2,D4により直流電流の経路が形成される。また、図8において、雑音電圧除去用抵抗素子R21乃至R24を除去してもよい。
なお、この実施形態においては、雑音電圧除去用抵抗素子R21,R22,R23,R24を用いているが、本発明はこれに限らず、無線信号の周波数において当該アレーアンテナ装置の入力インピーダンスに比較して十分に大きなリアクタンス値又はインピーダンス値を有するインピーダンス素子であってもよい。
以上の第4の実施形態においては、5素子のアレーアンテナ装置を構成しているが、本発明はこれに限らず、非給電素子A3又はA4を除去して4素子のアレーアンテナ装置としてもいいし、非給電素子A3及び/又はA4の外側に1本以上の同様の非給電素子を形成して6素子以上のアレーアンテナ装置を構成してもよい。
変形例.
以上の実施形態において、給電素子A0のアンテナ素子20a,20bの給電点と、同軸ケーブル30のアンテナ側端部との間に、バラン33を挿入しているが、本発明はこれに限らず、同軸ケーブル30に代えて、平衡型伝送線路を用いるときは、バラン33を省略できる。
以上の実施形態においては、第1と第2のインピーダンス値セット(Ca,Cb),(Cb,Ca)を用いているが、本発明はこれに限らず、所定値以上のダイバーシティ利得が得られかつアレーアンテナ装置の入力インピーダンスが実質的に変化しないように設定することができる、2組のインピーダンス値セット(Ca,Cb),(Cc,Cd)(ここで、Ca≠Cd,Cb≠Cc)を用いてもよい。
以上の実施形態においては、3素子の電子制御導波器アレーアンテナ装置について説明しているが、本発明はこれに限らず、1本の給電素子と、偶数本の非給電素子を備える電子制御導波器アレーアンテナ装置であってもよい。すなわち、当該電子制御導波器アレーアンテナ装置は、無線信号を受信するための給電素子と、上記給電素子から所定の間隔だけ離れて設けられた偶数本の非給電素子と、上記各非給電素子にそれぞれ接続された偶数個の可変容量ダイオードとを備え、上記各可変容量ダイオードに設定するインピーダンス値を変化させることにより、上記各非給電素子を導波器又は反射器として動作させ、当該電子制御導波器アレーアンテナ装置であるアレーアンテナの指向特性を変化させるものである。ここで、上記偶数本の非給電素子は、少なくとも1本の第1の組の非給電素子と、少なくとも1本の第2の組の非給電素子とからなり、上記偶数個の可変容量ダイオードは、上記第1の組の各非給電素子にそれぞれ接続された第1の組の可変容量ダイオードと、上記第2の組の各非給電素子にそれぞれ接続された第2の組の可変容量ダイオードとからなる。そして、アンテナコントローラ10は、当該電子制御導波器アレーアンテナ装置によって受信される無線信号に基づいて、所定値以上のダイバーシティ利得が得られかつ当該電子制御導波器アレーアンテナ装置の入力インピーダンスが実質的に変化しないように、上記第1及び第2の組の可変容量ダイオードに対して第1のインピーダンス値セットを設定する第1の場合と、上記第1及び第2の組の可変容量ダイオードに対して第2のインピーダンス値セットを設定する第2の場合とのうち、上記第1と第2の場合においてそれぞれ受信される各無線信号の信号電力の、より大きい値となるときのインピーダンス値セットを選択して上記第1及び第2の組の可変容量ダイオードに設定するように構成してもよい。
以上の実施形態においては、所定値以上のダイバーシティ利得が得られかつ上記アレーアンテナの入力インピーダンスが実質的に変化しないように、2組のインピーダンス値セットから1組のインピーダンス値セットを選択する場合について説明しているが、本発明はこれに限らず、所定値以上のダイバーシティ利得が得られかつ上記アレーアンテナの入力インピーダンスが実質的に変化しないように、3組又は以上の組のインピーダンス値セットから1組のインピーダンス値セットを選択するようにしてもよい。
以上の実施形態において、上記アレーアンテナは、給電素子と、上記給電素子から所定の間隔だけ離れて設けられた複数本の非給電素子と、上記各非給電素子にそれぞれ接続された複数個の可変容量ダイオードとを備え、上記各可変容量ダイオードに設定するインピーダンス値を変化させることにより、上記各非給電素子を導波器又は反射器として動作させ、アレーアンテナの指向特性を変化させるアンテナ装置であってもよい。ここで、アンテナコントローラ10は、好ましくは、上記アレーアンテナによって受信される無線信号に基づいて、入力インピーダンスが実質的に変化しないことを限定せずに、所定値以上のダイバーシティ利得が得られるように、複数組のインピーダンス値セットをそれぞれ設定する複数の場合のうち、上記複数の場合において受信される各無線信号の信号品質に基づいて、所定の選択基準に従って、上記複数組のインピーダンス値セットのうちの1つのセットを選択して上記複数個の可変容量ダイオードに設定する。
また、上記複数の場合は、上記アレーアンテナによって受信される無線信号に基づいて、所定値以上のダイバーシティ利得が得られかつ上記アレーアンテナの入力インピーダンスが実質的に変化しないように、複数組のインピーダンス値セットをそれぞれ設定する場合である。
さらに、上記各無線信号の信号品質は、信号電力に限らず、信号強度と、信号対雑音比と、信号に対する干渉雑音を含む雑音の比と、搬送波信号対雑音比と、ビット誤り率と、フレーム誤り率と、パケット誤り率とのうちのいずれか1つを用いて評価されてもよい。
また、上記選択基準は、好ましくは、上記複数の場合において受信される各無線信号の信号品質が所定のしきい値以上であることである。もしくは、上記選択基準は、好ましくは、上記複数の場合において受信される各無線信号の信号品質が、信号電力と、信号対雑音比と、信号に対する干渉雑音を含む雑音の比と、搬送波信号対雑音比とのうちのいずれか1つの場合において、当該信号品質が最大値となるインピーダンス値セットを選択することである。とって代わって、上記選択基準は、上記複数の場合において受信される各無線信号の信号品質が、ビット誤り率と、フレーム誤り率と、パケット誤り率とのうちのいずれか1つの場合において、当該信号品質が最小値となるインピーダンス値セットを選択することである。
さらに、アンテナコントローラ10は、好ましくは、上記複数の場合において受信される各無線信号の信号品質が所定のしきい値未満となったとき、上記複数組のインピーダンス値セットの中から任意に1つのインピーダンス値セットを選択し、当該選択したインピーダンス値セットにおいて上記信号品質が所定の選択基準に達するまで上記選択の処理を繰り返す。もしくは、アンテナコントローラ10は、好ましくは、上記複数の場合において受信される各無線信号の信号品質が所定のしきい値未満となったとき、上記複数組のインピーダンス値セットの中から所定の順序で1つのインピーダンス値セットを選択し、当該選択したインピーダンス値セットにおいて上記信号品質が所定の選択基準に達するまで上記選択の処理を繰り返す。
さらに、アンテナコントローラ10は、好ましくは、上記しきい値を所定の範囲で変化させながら上記複数の場合を切り換え、上記各無線信号の信号品質が所定の選択基準を満足するときのしきい値を上記しきい値として設定する。
またさらに、アンテナコントローラ10は、好ましくは、現在選択されているインピーダンス値セットの場合における無線信号の信号品質が上記しきい値よりも低い別のしきい値を所定の自然数の回数以上下回ったとき、上記しきい値の設定を行う。さらにもしくは、アンテナコントローラ10は、好ましくは、上記アレーアンテナの制御装置を搭載する無線通信装置の移動が検出されたとき、上記しきい値の設定を行う。また、アンテナコントローラ10は、好ましくは、上記アレーアンテナの制御装置を搭載する無線通信装置の変復調方式が切り換えられたとき、上記しきい値の設定を行う。さらに、アンテナコントローラ10は、好ましくは、上記アレーアンテナの制御装置を搭載する無線通信装置の使用周波数が切り換えられたとき、上記しきい値の設定を行う。またさらに、アンテナコントローラ10は、好ましくは、上記選択基準に従って、上記複数組のインピーダンス値セットのうちの1つのセットを選択して上記複数個の可変容量ダイオードに設定したとき、所定の期間、そのセットの切り換えを停止する。
以上詳述したように、本発明によれば、上記制御直流電圧は、上記伝送線路を経由した後、上記各インピーダンス素子を介して上記各可変容量ダイオードに印加される。これにより、無線送受信機とアレーアンテナ装置との間の配線数を大幅に減らすことができる。
本発明の第1の実施形態に係るアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。 図1のアレーアンテナ装置における可変容量ダイオードD1,D2への制御直流電圧に対するリアクタンス値と入力インピーダンス値を示すグラフである。 図1のアレーアンテナ装置における互いに逆方向に接続された可変容量ダイオードD1,D2への制御直流電圧に対する接合容量を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態の変形例に係るアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係るアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係るアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係るアレーアンテナ装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10…アンテナコントローラ、
11…無線送受信回路、
20a,20b,21a,21b,22a,22b,23a,23b,24a,24b…アンテナ素子、
30…同軸ケーブル、
31…中心導体、
32…接地導体、
33…バラン、
50…誘電体基板、
A0…給電素子、
A1,A2…非給電素子、
C1,C101…直流阻止用キャパシタ、
D1,D2,D3,D4…可変容量ダイオード、
R1,R2,R3,R3a,R4,R4a,R11,R12,R13,R13a,R14,R14a,R21,R22,R23,R24,R101…抵抗素子。

Claims (5)

  1. 無線信号を受信するための給電素子と、上記給電素子から所定の間隔だけ離れて設けられた複数本の非給電素子と、上記各非給電素子にそれぞれ接続された複数個の可変容量ダイオードとを備え、上記各可変容量ダイオードに印加する制御直流電圧を変化させることにより、上記各非給電素子を導波器又は反射器として動作させ、指向特性を変化させるアレーアンテナ装置において、
    上記複数個の可変容量ダイオードのうちの各1対の可変容量ダイオードは互いに逆方向で直列に接続され、
    上記給電素子により受信された無線信号を伝送する伝送線路と、上記各可変容量ダイオードとの間にそれぞれ接続され、上記無線信号の周波数において当該アレーアンテナ装置の入力インピーダンスに比較して十分に大きな抵抗値又はインピーダンス値を有する複数のインピーダンス素子を備え、
    上記制御直流電圧は、上記伝送線路に重畳させて伝送された後、上記各インピーダンス素子を介して上記各可変容量ダイオードに印加されることを特徴とするアレーアンテナ装置。
  2. 上記各可変容量ダイオードに対してそれぞれ並列に接続され、上記無線信号の周波数において当該アレーアンテナ装置の入力インピーダンスに比較して十分に大きな抵抗値又はインピーダンス値を有する複数の別のインピーダンス素子をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のアレーアンテナ装置。
  3. 上記制御手段は、上記アレーアンテナによって受信される無線信号に基づいて、所定値以上のダイバーシティ利得が得られるように、複数組のインピーダンス値セットをそれぞれ設定する複数の場合のうち、上記複数の場合において受信される各無線信号の信号品質に基づいて、所定の選択基準に従って、上記複数組のインピーダンス値セットのうちの1つのセットを選択して上記複数個の可変容量ダイオードに設定することを特徴とする請求項1又は2記載のアレーアンテナ装置。
  4. 上記複数の場合は、上記アレーアンテナによって受信される無線信号に基づいて、所定値以上のダイバーシティ利得が得られかつ上記アレーアンテナ装置の入力インピーダンスが実質的に変化しないように、複数組のインピーダンス値セットをそれぞれ設定する場合であることを特徴とする請求項3記載のアレーアンテナ装置。
  5. 上記制御直流電圧が上記各可変容量ダイオードに印加されることにより、複数個の可変容量ダイオードを当該1個の制御直流電圧により制御することを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つに記載のアレーアンテナ装置。
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