JP2006073507A - 面光源装置及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】出射光に明暗の差が生じるのを防止し、出射光輝度を均一化する。
【解決手段】導光板10の入射面11に対向するように複数のLED7を配置する。導光板10の裏面14側には反射シート12を配置してある。導光板10の出射面13で且つ入射面11側の近傍には、LED7のカバー部材8を配置してある。また、導光板10のカバー部材8を配置してない出射面13には、光拡散部材6,第1の光制御部材4,第2の光制御部材5を順に重ねて配置してある。このうち、プリズム突起16が導光板10の入射面11と平行な方向(幅方向)に延びる第2の光制御部材を、カバー部材8から所定距離だけ離して配置してある。ここで、所定距離をLとし、導光板10の入射面11側の板厚をdとし、導光板の臨界角をθとすると、Lをほぼ2d・tanθとなるように決定する。
【選択図】図4
【解決手段】導光板10の入射面11に対向するように複数のLED7を配置する。導光板10の裏面14側には反射シート12を配置してある。導光板10の出射面13で且つ入射面11側の近傍には、LED7のカバー部材8を配置してある。また、導光板10のカバー部材8を配置してない出射面13には、光拡散部材6,第1の光制御部材4,第2の光制御部材5を順に重ねて配置してある。このうち、プリズム突起16が導光板10の入射面11と平行な方向(幅方向)に延びる第2の光制御部材を、カバー部材8から所定距離だけ離して配置してある。ここで、所定距離をLとし、導光板10の入射面11側の板厚をdとし、導光板の臨界角をθとすると、Lをほぼ2d・tanθとなるように決定する。
【選択図】図4
Description
この発明は、液晶表示パネル等の画像表示パネルを面状に照明する面光源装置及びこの面光源装置を備えた液晶表示装置等の画像表示装置に関するものである。
従来から、液晶表示装置のバックライト等として使用されている面光源装置は、導光板の側面(入射面)に1個以上のLED(点状光源として発光ダイオード)を配置し、このLEDからの光を導光板の内部に導入し、この導光板の内部に導入したLEDからの光を導光板の出射面から液晶表示パネルに向けて照射し、液晶表示パネルを面状に照明するようにしたものが開発されている。
このような面光源装置の一例として、図10に示す面光源装置1は、導光板10の出射面13に対し、光拡散部材6と光制御部材としての2枚のプリズムシート4,5とを順に重ねて配置し、出射光を出射面13の法線方向寄りに集光するようになっている。このようにすることにより、導光板10の出射面13に対向するように配置された画像表示パネル3としての液晶表示パネルを効率的に照明できるようになっている。
また、このような面光源装置1は、導光板10の出射面13で且つ入射面11近傍にLED7の駆動用回路基板8を配置し、前記導光板10の裏面14に反射シート12を配置してある。なお、駆動用回路基板8の前記導光板10の出射面13と対向する部分には、反射部材(例えば、銀シート)が貼ってある。導光板10の出射面13で且つLED7の近傍位置から出射する光を駆動用回路基板8に形成されている反射部材で反射して導光板10の内部に戻し、また、導光板10の裏面14から出射する光を反射シート12で反射して導光板10の内部に戻して、LED7からの光を照明に有効に使用するようになっている(特許文献1参照)。
また、図11に示すように、光源としてLEDを使用せず、光源として線状光源100を使用する面光源装置101も開発されている。この図11に示す面光源装置101は、線状光源100の周囲を光反射器102で囲み、線状光源100の光を直接又は光反射器102で反射して導光板103の入射面(光源に対向する端面)104に向けるようになっている。また、この図11に示す面光源装置101の導光板103の出射面105側には、光を拡散・透過する光拡散部材106と、導光板103の入射面104に平行な方向に延びるプリズム突起107を多数連続して形成してある光制御部材108と、を順に重ねて配置してある。そして、この面光源装置101は、線状光源100からの光を導光板103の入射面104から導光板103の内部に入射させ、その入射した光のうちで導光板103の出射面105から出射する光を光拡散部材106で拡散し、その光拡散部材106から出射した光を光制御部材108で導光板103の出射面105の法線方向寄りに偏向し、導光板103の出射面105の法線方向寄りの光の輝度を高めるようになっている(特許文献2参照)。
しかしながら、図10に示したような面光源装置1は、導光板10の出射面13で且つ入射面11の近傍にLED7の駆動用回路基板8を配置し、導光板10の裏面14に反射シート12を配置してあるため、駆動用回路基板8によって反射された光が導光板10の入射面11と出射面13とが交わる端縁(入射面11側上端縁17)の近傍から導光板10の内部に入射したり、また、反射シート12によって反射された光が導光板10の入射面11と裏面14とが交わる端縁(入射面11側下端縁18)の近傍から導光板10の内部に入射することがある(図6参照)。
これら上端縁17及び下端縁18の近傍から導光板10の内部に入射した光は、導光板10の入射面11寄りの出射面13から多く出射しやすく、出射面13の法線方向から見た場合には略楕円形状の明部20として観察され(図7(a),(b)参照)、また、出射面13の法線方向に対して斜めの方向から見た場合には明部20や光の帯状の輝部領域21として観察者に視認され(図7(c),(d)参照)、出射光の輝度の均一化を損なう場合があった。
また、図11に示したような面光源装置101は、導光板103の入射面104の上下の端縁(エッジ)部110,111から入射する光が入射面104近傍の出射面105から入射面104に平行な帯状の輝線として出射し、その輝線が光制御部材108のプリズム突起107で強調されて出射されるのを防止するため、光制御部材108の線状光源側端縁を光拡散部材106の線状光源側端縁よりも線状光源100から遠ざかる方向に所定寸法Lx(例えば、1.5mm以上、好ましくは2mm以上)ずらすようになっているが、このような構成であっても、導光板103の板厚によっては輝線発生防止の効果が不十分であった。また、とりわけ、光源が線状光源100ではなくLED等の点状光源を用いたものである場合には、単にこの図11に示すような対処を行っても、導光板103の板厚によっては、図10の面光源装置1で問題となっている明部や帯状の輝部領域を解消することが困難であるというのが 実状であった。
そこで、本発明は、導光板の板厚に関わらず、LED等の点状光源を光源として使用した面光源装置の出射光輝度の均一化を図り、高品質の面状照明を可能にすることを目的としている。
請求項1の発明に係る面光源装置は、導光板の側面側に点状光源を配置し、前記導光板の出射面で且つ前記導光板の前記側面近傍にカバー部材を配置し、前記カバー部材が配置されない前記導光板の前記出射面に光制御部材を配置するようになっている。この発明の面光源装置において、前記光制御部材は、前記側面にほぼ沿った方向に延びるプリズム突起が前記側面にほぼ直交する方向に多数形成されていると共に、少なくとも前記点状光源に対応する所定領域における前記光制御部材の前記点状光源側の端部を前記カバー部材から所定距離だけ離して配置するようになっている。そして、前記所定距離をLとし、前記導光板の側面側の板厚をdとし、前記臨界角をθとすると、前記所定距離Lをほぼ2d・tanθにすることを特徴としている。
請求項2の発明に係る面光源装置は、請求項1の発明に係る面光源装置において、前記光制御部材と前記カバー部材との間の隙間に遮光部材を配置するようにしたことを特徴としている。
請求項3の発明に係る面光源装置は、導光板の側面側に点状光源を配置し、前記導光板の出射面で且つ前記導光板の前記側面近傍にカバー部材を配置し、前記カバー部材が配置されない前記導光板の前記出射面に光制御部材を配置するようになっている。そして、前記導光板の前記出射面及び前記裏面は、前記側面から所定寸法の範囲内で且つ前記側面に沿った方向のうちの少なくとも前記点状光源に対応する所定領域を遮光部材で遮光してなることを特徴とする。
請求項4の発明に係る面光源装置は、請求項1乃至3のいずれかの発明に係る面光源装置において、前記導光板の前記出射面とは反対側の面側には、前記導光板から出射した光を反射して導光板内に戻す光反射部材を配置するようになっている。また、前記導光板の前記出射面側には、前記光制御部材の他に、前記導光板から出射した光を透過・拡散する光拡散部材を配置している。
請求項5の発明に係る面光源装置は、請求項1乃至3のいずれかの発明に係る面光源装置において、前記導光板の前記出射面とは反対側の面側には、前記導光板から出射した光を反射して導光板内に戻す光反射部材を配置するようになっている。また、前記導光板の前記出射面側には、前記光制御部材の他に、前記導光板から出射した光を透過・拡散する光拡散部材と、前記光制御部材とは別の光制御部材と、を配置している。
請求項6の発明に係る画像表示装置は、上記請求項1乃至5のいずれかの発明に係る面光源装置と、この面光源装置によって面状に照明される画像表示パネルと、を備えたことを特徴としている。
光制御部材の点状光源側の端部をカバー部材からほぼ2d・tanθだけ離して配置するように構成した本発明によれば、導光板の板厚に関わらず、導光板の出射面の法線方向から観察した場合、略楕円形状の明部を目立ちにくくすることができ、法線方向に対して斜めの方向から観察した場合、略楕円形状の明部を目立ちにくくすることができると共に、帯状の輝部領域の発生を防止でき、照明光の輝度の均一化を図ることができる。
また、本発明によれば、カバー部材と光制御部材との間から光が漏れるのを遮光部材で遮光することにより防止し、出射面の光源側近傍に生じる明部や帯状の輝部領域といった不具合の原因となる光を遮光部材で吸収して、そのような不具合の発生原因となる光が再度導光板内部に戻されるのを防止できるため、より一層効果的に出射光輝度の均一化を図ることが可能になる。
また、導光板の出射面及び裏面に、側面から所定寸法の範囲内で且つ側面に沿った方向のうちの少なくとも点状光源に対応する所定領域を遮光部材で遮光した構成の発明によれば、導光板の板厚に関わらず、導光板の出射面の法線方向及び法線方向に対して斜めの方向から観察した場合、略楕円形状の明部及び帯状の輝部領域の発生を防止でき、照明光の輝度の均一化を図ることができる。
したがって、本発明の面光源装置及びこれを備えた画像表示装置は、高品質の面状照明及び高品質の画像表示が可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
[第1実施形態]
図1乃至図4は、本発明の第1実施形態に係る面光源装置1及びこの面光源装置1を備えた画像表示装置2を示すものである。このうち、図1は、画像表示装置2を分解して模式的に示す外観斜視図である。また、図2は、画像表示パネル3,第1乃至第2の光制御部材4,5,光拡散部材6及びLED(点状光源)7の駆動用回路基板(カバー部材)8を仮想線で示す画像表示装置2の平面図である。また、図3は、画像表示装置2の側面図である。また、図4は、導光板10の入射面(側面)11側端部を拡大して示す側面図である。
図1乃至図4は、本発明の第1実施形態に係る面光源装置1及びこの面光源装置1を備えた画像表示装置2を示すものである。このうち、図1は、画像表示装置2を分解して模式的に示す外観斜視図である。また、図2は、画像表示パネル3,第1乃至第2の光制御部材4,5,光拡散部材6及びLED(点状光源)7の駆動用回路基板(カバー部材)8を仮想線で示す画像表示装置2の平面図である。また、図3は、画像表示装置2の側面図である。また、図4は、導光板10の入射面(側面)11側端部を拡大して示す側面図である。
これらの図に示すように、本実施の形態に係る面光源装置1は、反射シート(光反射部材)12の上に導光板10、光拡散部材6、第1乃至第2の光制御部材4,5を順次重ねて配置し、導光板10の入射面11に対向するように複数のLED7を配置してなっている。また、LED7及び導光板10の入射面11側の出射面13の上には、カバー部材としての駆動用回路基板8が跨って配置されている。そして、この面光源装置1を構成する第2の光制御部材5の上に画像表示パネル3を重ねて配置して画像表示装置2を構成するようになっている。この画像表示装置2の画像表示パネル3は、面光源装置1によって面状に照明されることになる。
導光板10は、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、PC(ポリカーボネート)、シクロオレフィン系樹脂材料等の光透過性に優れた材料が使用され、薄板状に形成されている(図1参照)。この薄板状の導光板10は、平面形状が略矩形形状を呈しており(図2参照)、入射面11に直交し且つ出射面13に直交する平面によって切断して示す断面形状が、入射面11から遠ざかるにしたがって板厚を減少させる楔形状を呈している(図3参照)。また、この導光板10は、最も板厚が厚い側面を入射面11としている。なお、導光板10は、この実施形態のような断面形状が楔形状のものに限られず、平板形状のものでもよい。
図1及び図2に示すように、導光板10の入射面11側には、複数のLED7がほぼ等間隔で配置されており、このLED7から出射された光が入射面11側から導光板10内部に入射するようになっている。
また、図1,図3及び図4に示すように、導光板10の裏面(図3の下面)14には、光反射性に優れたPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂材料で形成された白色の反射シート(光反射部材)12が配置されている。この反射シート12は、導光板10の裏面14側から出射した光を反射して、その光を再び導光板10の内部に戻すようになっている。なお、反射シート12は、PET等の樹脂材料シートに限られず、銀シートや鏡面シートでもよい。また、光反射部材としては、反射シート12に限られず、光反射が可能である限り、導光板10等を収容するフレームやケースの内面でもよい。
また、図1乃至図4に示すように、導光板10の出射面13側で且つ入射面11近傍領域には、LED7の駆動用回路基板8が配置されている。このLED7の駆動用回路基板8は、導光板10の出射面13に対向する面が光反射性に優れており、導光板10の出射面13から出射した光を反射して、その反射した光を再度導光板10の内部に戻すようになっている。なお、本実施の形態において、LED7の駆動用回路基板8の導光板10に対向する面を、白色の反射面(拡散反射面)、グレー色の反射面(光吸収性を有する反射面)、又は銀色の反射面(鏡面反射面)とし、このような面を備えた駆動用回路基板8をカバー部材としてもよい。また、カバー部材は、導光板10の裏面14側に配置される反射部材と一体のものでもよい。また、カバー部材は、導光板10の出射面13に接する態様の他、導光板10の出射面13に粘着テープで固定する態様でもよい。
また、導光板10は、図1乃至図4に示すように、その出射面13側で且つカバー部材としての駆動用回路基板8が配置されていない部分に、シート状の光拡散部材6が重ねるように配置されている。この光拡散部材6は、光透過性に優れた材料(例えば、PET等)で形成されており、導光板10の出射面13から出射した光をランダムに透過拡散させるようになっている。そして、この光拡散部材6のLED7側端部は、LED7の駆動用回路基板8に隣接するように位置している。なお、この光拡散部材6の配置状態としては、これ以外にそのLED7側の端部を、LED7の駆動用回路基板8に乗り上げるような位置に配置したり、また、LED7の駆動用回路基板8と第1及び第2の光制御部材4,5との間の位置に配置したり、また、第1及び第2の光制御部材4,5のLED7側端部と合致する位置に配置してもよい。
また、図1乃至図4に示すように、導光板10の出射面13側に重ねるように配置された光拡散部材6の上には、シート状の第1の光制御部材4と第2の光制御部材5とが順次重ねて配置されている。これら第1及び第2の光制御部材4,5は、光透過性に優れた材料(PET等)で形成されており、平面形状がほぼ矩形形状に形成されている。第1の光制御部材4の出射面側には、導光板10の入射面11に対してほぼ直交する方向に延びる頂角がほぼ90°の断面略三角形状のプリズム突起15が、導光板10の入射面11と平行な方向に連続して複数形成されている。また、第2の光制御部材5の出射面側には、第1の光制御部材4のプリズム突起15とほぼ同様の断面形状のプリズム突起16が、第1の光制御部材4のプリズム突起15に対してほぼ直交する方向に延びるように、平行に且つ連続して複数形成されている(特に、図1参照)。
これら第1及び第2の光制御部材4,5は、図4に詳細を示すように、LED7の駆動用回路基板8から所定距離Lだけ離して配置されている。ここで、所定距離Lは、導光板の入射面11側の板厚をdとし、臨界角をθとすると、ほぼ2d・tanθになるように決定される。
本実施例では平面形状がほぼ矩形形状に形成されている光制御部材4,5を用いた場合について述べたが、光制御部材4,5のLED7側の端部のLED7に対応する所定位置に切り欠きを形成して、LED7に対応する位置のみ駆動用回路基板8から光制御部材4,5の端部が所定距離Lだけ離れて配置されるようにしてもよい。このような場合でも、矩形形状の光制御部材4,5の端部を駆動用回路基板8から所定距離Lだけ話して配置されたのと同様の効果が得られる。
以上のように構成された本実施形態の画像表示装置2は、LED7から出射した光が導光板10の入射面11から導光板10の内部に入射すると共に、LED7からの光H1,H2が導光板10の入射面11の上端縁(入射面と出射面との交わる部分)17の近傍又は導光板10の入射面11の下端縁(入射面と裏面との交わる部分)18の近傍から入射する(図4参照)。
この導光板10の入射面11の上・下端縁17,18の近傍から入射する光H1,H2は、図4に示すように、入射面11から入射する光よりも、出射面13に対する入射角が小さいため、導光板10の入射面11近傍の出射面13及び裏面14から外部に出射しやすく、反射シート12やLED7のカバー部材8で反射されて、再度導光板10の内部に戻されるという動きを繰り返し、光拡散部材6に対向する導光板10の出射面13から出射する。その際、本実施形態においては、上記した所定距離Lの部分に光制御部材4及び5(特に光制御部材5)が存在しないため、LED7のカバー部材8と第1及び第2の光制御部材4,5との間の出射面13から出射する光H1,H2は、光拡散部材6を透過する際にランダムに拡散させられるのみである。
その結果、導光板10の出射面13の法線方向から見た場合には、図5(a),(b)に示すように、略楕円形状の明部20が目立ちにくくなり、出射光の明暗の差が緩和されるため、出射光輝度が均一化する。また、導光板10の出射面13の法線方向に対して斜めの方向から見た場合にも、図5(c),(d)に示すように、略楕円形状の明部20が目立ちにくくなると共に、図7に示すような帯状の輝部領域21が解消され、出射光の明暗の差が緩和されるため、出射光輝度が均一化する。
これに対して、図6に示す従来のものにおいては、LED7の駆動用回路基板8の端部に隣接させて光拡散部材6及び第1及び第2の光制御部材4,5を配置した状態となっているため、導光板10の入射面11の上・下端縁17,18の近傍から入射した光H1,H2は、導光板10の入射面11の近傍の出射面13から出射した後に、特に光H1,H2の進行方向(入射面11に直交する方向)にほぼ直交する方向に延びる第2の光制御部材5のプリズム突起16によって出射面13の法線方向に向けられることになり(図10参照)、導光板10の入射面11の上・下端縁17,18から導光板10に入射した光H1,H2は、入射面11から入射した光とは出射面13からの出射方向が異なるため、光H1,H2に起因する明部20が強調されることになる(図7参照)。すなわち、このような構成の面光源装置1によれば、入射面11以外から導光板10に入射した光H1,H2は、導光板10の出射面13の法線方向から見た場合には、図7(a),(b)に示すように、ほぼ楕円形状の明部20として観察され、導光板10の出射面13の法線方向に対して斜めの方向から見た場合には、図7(c),(d)に示すように、略楕円形状の明部20と帯状の輝部領域21として観察者によって視認されることになる。
しかし、本実施の形態に係る面光源装置1は、特に明部20及び帯状の輝部領域21が生じやすい部分に第1乃至第2の光制御部材4,5(特に第2の光制御部材5)を配置しないようになっているため、効果的に明部20を緩和して目立ちにくくすると共に、帯状の輝部領域21の発生を防止することができる(図5参照)。
したがって、本実施の形態によれば、出射光輝度を均一化することができ、高品質の面状照明及び高品質の画像表示が可能になる。
また、本実施の形態によれば、明部20を緩和して目立ちにくくすることができると共に、帯状の輝部領域21の発生を防止できる分だけ、利用できる出射光面積が増大し、光の利用効率が増加する。
なお、本実施の形態は、第1及び第2の光制御部材4,5をLED7のカバー部材8から所定距離Lだけ離して配置する態様を例示したが、上述したように、少なくとも第2の光制御部材5をLED7の駆動用回路基板8から所定距離Lだけ離して配置すれば、明部20を緩和できると共に帯状の輝部領域21を生じにくくすることができる。
[第2実施形態]
図8は、本発明の第2実施形態を示すものである。本実施形態の面光源装置1及びこれを備えた画像表示装置2は、その基本的構造が第1実施形態と同様であるが、カバー部材8と第1及び第2の光制御部材4,5との間の隙間に遮光部材30を配置し、カバー部材8と第1及び第2の光制御部材4,5との間から光拡散部材6を通過した光が画像表示パネル3側に漏れるのを遮光部材30で抑えるようになっている。ここで、遮光部材30は、例えば、フレーム(図示しない)に貼り付けられた、導光板10の出射面13に対向する面側が黒色で光を吸収できるようになっている両面テープが考えられる。
図8は、本発明の第2実施形態を示すものである。本実施形態の面光源装置1及びこれを備えた画像表示装置2は、その基本的構造が第1実施形態と同様であるが、カバー部材8と第1及び第2の光制御部材4,5との間の隙間に遮光部材30を配置し、カバー部材8と第1及び第2の光制御部材4,5との間から光拡散部材6を通過した光が画像表示パネル3側に漏れるのを遮光部材30で抑えるようになっている。ここで、遮光部材30は、例えば、フレーム(図示しない)に貼り付けられた、導光板10の出射面13に対向する面側が黒色で光を吸収できるようになっている両面テープが考えられる。
このような本実施形態の構成によれば、カバー部材8と第1及び第2の光制御部材4,5との間から光が漏れるのを遮光部材30で遮光することにより防止し、出射面13の光源側近傍に生じる明部20や帯状の輝部領域21といった不具合の原因となる光を遮光部材30で吸収して、そのような不具合の発生原因となる光が再度導光板10内部に戻されるのを防止できるため、上述の第1実施形態において明部20の緩和や帯状の輝部領域21の発生を充分に抑えることができない場合に採用すると、より一層出射光輝度の均一化を図ることが可能になる。
[第3実施形態]
また、図9は、本発明の第3実施形態を示すものである。本実施形態の面光源装置1及びこれを備えた画像表示装置2は、その基本的構造が上述の第1実施形態と同様であるが、第2の光制御部材5をLED7の駆動用回路基板(カバー部材)8から所定距離Lだけ離して配置する構成になっておらず、光拡散部材6,第1乃至第2の光制御部材4,5をLED7の駆動用回路基板8に隣接して配置する構成において第1実施形態と相違する。
また、図9は、本発明の第3実施形態を示すものである。本実施形態の面光源装置1及びこれを備えた画像表示装置2は、その基本的構造が上述の第1実施形態と同様であるが、第2の光制御部材5をLED7の駆動用回路基板(カバー部材)8から所定距離Lだけ離して配置する構成になっておらず、光拡散部材6,第1乃至第2の光制御部材4,5をLED7の駆動用回路基板8に隣接して配置する構成において第1実施形態と相違する。
また、本実施の形態に係る面光源装置1は、導光板10の出射面13及び裏面14であって、入射面11の上端縁17又は下端縁18から所定寸法Laの範囲内で且つ入射面11に沿った全域(導光板10の幅方向全域)を遮光部材(例えば、印刷,遮光テープ等)22で覆うようになっており、この構成が前記第1実施形態と相違する本実施の形態の特徴部分である。ここで、所定寸法Laは、0.1mm〜0.3mmを目安に形成することになるが、これに限られず、少なくとも、入射面11の上・下端縁17,18の近傍からの光の入射を阻止することができればよい。また、入射面11の上端縁17とは、入射面11と出射面13とが交わるコーナー部である。また、入射面11の下端縁18とは、入射面11と裏面14とが交わるコーナー部である。なお、遮光部材22は、入射面11に沿った全域(導光板10の幅方向全域)に形成する態様に限られず、少なくともLED7に対向する所定領域の範囲に限定して形成するようにしてもよい。
遮光部材22は、液状体(例えば、インク)の場合、塗布または吹き付け等により導光板10の出射面13及び裏面14に固着される。また、遮光部材22は、膜状体(例えば、遮光テープ)の場合、導光板10の出射面13及び裏面14に貼着されるようになっている。
このような構成の本実施の形態によれば、導光板10の入射面11近傍に生じる明部20や帯状の光の輝部領域21の発生原因となる光が導光板10内部に入射するのを、遮光部材22で阻止し、LED7からの光H3を入射面11のみから入射させることができる。その結果、本実施の形態によれば、導光板10の入射面11近傍の出射面13側に、明部20や帯状の光の輝部領域21が生じるのを効果的に防止でき、出射光の輝度の均一化を図ることが可能になる(図5、図7参照)。
したがって、本実施の形態によれば、明部20や帯状の光の輝部領域21が生じない分だけ、利用できる出射光面積が増大し、光の利用効率が増加する。
1……面光源装置、2……画像表示装置、3……画像表示パネル、5……第2の光制御部材(光制御部材)、6……光拡散部材、7……LED(点状光源)、8……カバー部材、10……導光板、11……入射面(側面)、12……反射シート(光反射部材)、13……出射面、14……裏面、16……プリズム突起、17……上端縁(コーナー部)、18……下端縁(コーナー部)、22……遮光部材、30……遮光部材
Claims (6)
- 導光板の側面側に点状光源を配置し、前記導光板の出射面で且つ前記導光板の前記側面近傍にカバー部材を配置し、前記カバー部材が配置されない前記導光板の前記出射面側に光制御部材を配置してなる面光源装置において、
前記光制御部材は、前記側面にほぼ沿った方向に延びるプリズム突起が前記側面にほぼ直交する方向に多数形成されていると共に、少なくとも前記点状光源に対応する所定領域における前記光制御部材の前記点状光源側の端部を前記カバー部材から所定距離だけ離して配置するようになっており、
前記所定距離をLとし、前記導光板の前記側面側の板厚をdとし、前記導光板の臨界角をθとすると、
前記所定距離Lをほぼ2d・tanθにすることを特徴とする面光源装置。 - 前記光制御部材と前記カバー部材との間の隙間に遮光部材を配置するようにしたことを特徴とする請求項1記載の面光源装置。
- 導光板の側面側に点状光源を配置し、前記導光板の出射面で且つ前記導光板の前記側面近傍にカバー部材を配置し、前記カバー部材が配置されない前記導光板の前記出射面側に光制御部材を配置してなる面光源装置において、
前記導光板の前記出射面及び前記裏面は、前記側面から所定寸法の範囲内で且つ前記側面に沿った方向のうちの少なくとも前記点状光源に対応する所定領域を遮光部材で遮光してなることを特徴とする面光源装置。 - 前記導光板の前記出射面とは反対側の面側には、前記導光板から出射した光を反射して導光板内に戻す光反射部材を配置し、
前記導光板の前記出射面側には、前記光制御部材の他に、前記導光板から出射した光を透過・拡散する光拡散部材を配置してなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の面光源装置。 - 前記導光板の前記出射面とは反対側の面側には、前記導光板から出射した光を反射して導光板内に戻す光反射部材を配置し、
前記導光板の前記出射面側には、前記光制御部材の他に、前記導光板から出射した光を透過・拡散する光拡散部材と、前記光制御部材とは別の光制御部材と、を配置してなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の面光源装置。 - 前記請求項1乃至5のいずれかに記載の面光源装置と、この面光源装置によって面状に照明される画像表示パネルと、を備えたことを特徴とする画像表示装置。
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