JP2006073324A - 端子金具及びコネクタ - Google Patents

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信幸 坂元
Naoto Taguchi
直人 田口
Takashi Muro
隆志 室
Atsushi Nishida
篤史 西田
Masato Namikata
真人 南方
Hiroshi Kobayashi
浩 小林
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Abstract

【課題】小型化することができる端子金具及びコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタはコネクタハウジングと雌端子3を備えている。コネクタハウジングは平板状の本体部と本体部から立設した複数の隔壁を備えている。互いに隣り合う隔壁間は端子収容溝を構成している。雌端子3は電気接触部18を備えている。電気接触部18は筒部21と弾性ばね片22を備えている。筒部21は底壁40と一対の側壁41a,41bを備えている。弾性ばね片22は一方の側壁41aに連なり他方の側壁41bの縁に重なっている。
【選択図】図6

Description

本発明は、電線等の接続に使用される端子金具及びコネクタに関する。
移動体としての自動車には、搭載される種々のランプや種々のモータなどの電子機器にバッテリなどの電源から電力を供給するためにワイヤハーネスが配索されている。前記ワイヤハーネスは、複数の電線と、これらの電線それぞれの端部に取り付けられたコネクタなどを備えている。
電線は、導電性の芯線と、絶縁性の被覆部とを備えた所謂被覆電線である。コネクタは、導電性の端子金具と、絶縁性の絶縁体としてのコネクタハウジングとを備えている。端子金具は、導電性の板金を折り曲げて形成され、電線の端末に取り付けられて該電線の芯線と電気的及び機械的に接続する。
コネクタハウジングは、絶縁性の合成樹脂からなり箱状に形成されている。コネクタハウジングには、端子収容室が複数設けられている。
前述した構成のコネクタ則ちワイヤハーネスは、以下のように組み立てられる。電線の端末に端子金具が取り付けられ、端子金具を端子収容室に挿入する。端子金具をコネクタハウジングに取り付ける。こうして組み立てられたコネクタを前述した電子機器のコネクタに嵌合するなどして、前述したワイヤハーネスを自動車に配索する。そして、ワイヤハーネスは、前述した電子機器に必要な信号や電力を供給する。
前述した端子金具として、相手側の端子金具と接続する電気接触部が筒状に形成された所謂雌型の端子金具(以下、雌端子と呼ぶ)が用いられることがある。雌端子の電気接触部は、筒状に形成されかつ内側に相手側の端子金具が侵入する筒部と、筒部内に侵入した相手側の端子金具を筒部の内面に押圧する弾性ばね片と、を備えている。
筒部は、表面上に相手側の端子金具を位置付ける底壁と、この底壁の両縁から立設した一対の側壁と、一対の側壁のうち一方の側壁と前記弾性ばね片とを連結する連結部と、を備えている。弾性ばね片は、一対の側壁間に位置付けられている。弾性ばね片は、前記連結部から底壁の長手方向に沿って延在した矩形状に形成されている。則ち、弾性ばね片は、その幅が一定に形成されている。
前述した雌端子は、筒部内に侵入した相手側の端子金具を弾性ばね片が底壁則ち筒部の内面に向かって押圧して、相手側の端子金具が筒部内から抜け出ることを防止して、該相手側の端子金具と接続する。
前述した従来の雌端子は、弾性ばね片の幅を所定の幅とすることで、弾性ばね片の相手側の端子金具を押圧する力を十分に確保している。また、前述した従来の雌端子は、弾性ばね片の幅を一定に形成しているため、相手側の端子金具を押圧する際に、はね片の連結部と連なる箇所に応力が集中する傾向であった。このため、前述した従来の雌端子は、前述した押圧する力を十分に確保するために、弾性ばね片の幅が比較的広くなる傾向であった。さらに、前述した従来の雌端子は、一対の側壁間に弾性ばね片を位置付けている。このため、前述した従来の雌端子は、弾性ばね片及び電気接触部の幅が拡大して、大型化する傾向であった。
一方、自動車には、多種多様な電子機器が搭載されることが望まれている。このため、前述したワイヤハーネスを構成する電線及びコネクタが増加する傾向である。このため、前述したコネクタ則ち圧接端子の小型化が望まれている。したがって、前述した雌端子も、より小型化であることが望まれている。
したがって、本発明の目的は、小型化することができる端子金具及びコネクタを提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の端子金具は、相手側の端子金具と接続する電気接触部を備えた端子金具において、前記電気接触部は、相手側の端子金具が侵入する筒状の筒部と、筒部内に侵入した相手側の端子金具を前記筒部の内面に向かって押圧する弾性ばね片と、を備え、前記筒部は、表面上に前記相手側の端子を位置付ける底壁と、この底壁の両縁から立設した一対の側壁と、一対の側壁のうち一方の側壁と前記弾性ばね片とを連結する連結部と、を備え、前記弾性ばね片は、前記一対の側壁のうち他方の側壁の縁に重なっていることを特徴としている。
請求項2に記載の本発明の端子金具は、請求項1に記載の端子金具において、前記弾性ばね片は、前記連結部から前記底壁の長手方向に沿って延在しているとともに、前記連結部から離れるのにしたがって、徐々に幅が狭くなるように形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の本発明の端子金具は、請求項2に記載の端子金具において、前記弾性ばね片の前記他方の側壁寄りの縁には、前記連結部から離れるのにしたがって、前記他方の側壁から徐々に離れる方向に傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の本発明の端子金具は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載の端子金具において、前記一方の側壁は、前記底壁と前記連結部との双方に連なる連結壁部と、この連結壁部と前記底壁の長手方向に沿って並べられかつ前記底壁に連なる側壁部と、を一体に備え、前記底壁の長手方向に沿って延在していることを特徴としている。
請求項5に記載の本発明のコネクタは、請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載の端子金具と、平板状に形成されかつ前記端子金具を収容する端子収容溝が形成されたコネクタハウジングと、を備え、表面上に前記端子金具を位置付ける端子収容溝の底面に対し交差する方向に沿って、前記端子金具を前記端子収容溝内に挿入することを特徴としている。
請求項1に記載された本発明の端子金具によれば、弾性ばね片が他方の側壁の縁に重なっているので、他方の側壁の厚み分、電気接触部の幅を減少させることができる。
請求項2に記載された本発明の端子金具によれば、弾性ばね片が連結部から離れるのにしたがって徐々に幅が狭くなるように形成されている。このため、相手側の端子金具を押圧する際に応力が弾性ばね片の一箇所に集中することを防止できる。したがって、弾性ばね片の全体の幅を抑制することができる。
請求項3に記載された本発明の端子金具によれば、弾性ばね片の縁に傾斜面が形成されている。このため、端子金具をコネクタハウジングに挿入する際に、弾性ばね片にコネクタハウジングが接触することを防止できる。
請求項4に記載された本発明の端子金具によれば、一方の側壁が、連結壁部と側壁部とを備えて、底壁の長手方向に沿って延在しているので、電気接触部の筒部の剛性を向上させることができる。
請求項5に記載された本発明のコネクタによれば、端子金具の弾性ばね片が他方の側壁の縁に重なっているので、他方の側壁の厚み分、端子金具の電気接触部の幅を減少させることができる。
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、他方の側壁の厚み分、電気接触部の幅を減少させることができるので、端子金具の小型化を図ることができる。
請求項2に記載の本発明は、相手側の端子金具を押圧する際に応力が弾性ばね片の一箇所に集中することを防止でき、弾性ばね片の全体の幅を抑制することができる。このため、電気接触部の幅を減少させることができ、端子金具の小型化を図ることができる。
請求項3に記載の本発明は、端子金具をコネクタハウジングに挿入する際に、弾性ばね片にコネクタハウジングが接触することを防止できる。このため、弾性ばね片が、相手側の端子金具を筒部の内面に向かって確実に予め定められた所定の力で押圧できる。したがって、相手側の端子金具と確実に接続できる。
請求項4に記載の本発明は、一方の側壁が底壁の長手方向に沿って延在しているので、電気接触部の筒部の剛性を向上させることができる。このため、電気接触部が変形することを防止でき、弾性ばね片が確実に予め定められた所定の力で相手側の端子金具を押圧できる。したがって、相手側の端子金具とより確実に接続できる。
請求項5に記載の本発明は、他方の側壁の厚み分、電気接触部の幅を減少させることができるので、端子金具の小型化を図ることができる。したがって、コネクタハウジング則ちコネクタの小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態にかかるコネクタ1及び端子金具としての雌端子3を、図1ないし
図7に基づいて説明する。コネクタ1は、図1に示す相手側のコネクタ30と嵌合する。
相手側のコネクタ30は、図1に示すように、コネクタハウジング31と、複数の相手側の端子金具(以下、単に端子金具と呼ぶ)32とを備えている。コネクタハウジング31は、絶縁性の合成樹脂からなり有底筒状に形成されている。コネクタハウジング31は、図示しない印刷配線板に取り付けられる。また、コネクタハウジング31の内面には、コネクタ1と嵌合用の図示しないロック突起が設けられている。
端子金具32は、導電性の金属からなり棒状に形成されている。端子金具32は、側方からみてく字状をなすように、中央で屈曲されている。端子金具32は、一端部(以下、電気接触部と呼ぶ)32aがコネクタハウジング31内に位置し、他端部が印刷配線板の導体パターンと電気的及び機械的に接続している。
コネクタ1は、図1に示すように、カバー4と、コネクタハウジング2と、端子金具としての雌型の雌端子3とを備えている。なお、以下、図1中の矢印Xを幅方向、矢印Xと直交しかつ図示しない印刷配線板の表面に直交する矢印Yを長手方向、矢印X,Y双方と直交する矢印Zを厚み方向とする。
カバー4は、絶縁性の合成樹脂からなり、図1に示すように、プレート状則ち平板状に形成されている。カバー4には、相手側のコネクタ30と嵌合するロック部5が設けられている。カバー4には、コネクタハウジング2と係止するための係止部6が設けられている。
カバー4は、コネクタハウジング2の後述の本体部8と平行になるように重ねられて、コネクタハウジング2に固定される。
コネクタハウジング2は、図示例では一対設けられている。コネクタハウジング2は、絶縁性の合成樹脂(則ち絶縁材料)からなり、図1及び図2に示すように、プレート状則ち平板状に形成されている。コネクタハウジング2は、図3などに示すように、平板状の本体部8と、この本体部8の表面8aから立設した複数の隔壁9と、一つの端壁10とを一体に備えている。
複数の隔壁9は、互いに平行でかつ間隔をあけている。複数の隔壁9は、等間隔に配されている。互いに隣り合う隔壁9間は、端子収容溝7をなしている。このため、端子収容溝7は、互いに隣り合う一対の隔壁9と、本体部8の表面8aとで囲まれて形成されている。本体部8の表面8aは、表面上に端子金具としての雌端子3を位置付ける本明細書に記した端子収容溝7の底面をなしている。端子収容溝7は、雌端子3を収容する。このように、コネクタハウジング2は、端子収容溝7を備えている。
端壁10は、本体部8から立設している。端壁10の長手方向は、隔壁9の長手方向に対し直交している。端壁10は、複数の隔壁9の一端に連なっている。則ち、端壁10は、隔壁9同士を連結している。
また、隔壁9には、図3に示すように、それぞれ、端子固定部11が設けられている。端子固定部11は、端子収容溝7を構成する互いに隣り合う隔壁9それぞれの内面に設けられている。則ち、隔壁9の両表面に設けられている。また、端子固定部11は、隔壁9則ち端子収容溝7の長手方向Yの中央に設けられている。
端子固定部11は、図3に示すように、突部12と、一対のリブ13とを備えている。突部12は、端子収容溝7を形成する互いに隣り合う隔壁9の内面則ち隔壁9の両表面8aから凸に形成されている。このため、端子収容溝7を形成する一対の隔壁9間では、図5に示すように、一対の突部12が幅方向Xに沿って相対している。
突部12は、隔壁9の厚み方向Zの中央に設けられている。則ち、突部12は、厚み方向Zに沿って、本体部8の表面8aと間隔をあけている。また、突部12には、テーパ面14が設けられている。テーパ面14は、本体部8から離れるのにしたがって、互いに相対する一対の突部12が徐々に互いに離れる方向に、前述した幅方向Xと厚み方向Zとの双方に対し傾斜している。
一対のリブ13は、端子収容溝7を形成する互いに隣り合う隔壁9の内面則ち隔壁9の両表面から凸に形成されている。このため、端子収容溝7を形成する一対の隔壁9間では、図5に示すように、リブ13同士が幅方向Xに沿って相対している。
リブ13は、隔壁9の厚み方向Zに沿って、本体部8の表面8aから隔壁9の本体部8から離れた側の縁9aに亘って設けられている。リブ13は、厚み方向Zに沿って、直線状に形成されている。一対のリブ13は、図3に示すように、長手方向Yに沿って互いの間に突部12を位置付けている。また、一対のリブ13は、突部12と接触している(一体になっている)。
また、端壁10には、図2に示すように、端子収容溝7と連通する孔15が開口している。孔15は、前述した相手側のコネクタ30の端子金具32の電気接触部32aを通す。さらに、コネクタハウジング2には、互いに固定するためと前述したカバー4と固定するための係止部16が設けられている。
前述した構成のコネクタハウジング2は、互いに本体部8が平行になるように重ねられて、互いに固定される。
雌端子3は、導電性の板金などからなる。雌端子3は、図4に示すように、電気接触部18と、一対の係止ばね片20と、電線接続部19とを一体に備えている。電気接触部18は、角筒状の筒部21と、弾性ばね片22とを備えている。
筒部21は、図4ないし図7に示すように、表面上に相手側の端子金具32の棒状の電気接触部32a(図8に二点鎖線で示す)を位置付ける底壁40と、この底壁40の幅方向の両縁から立設した一対の側壁41a,41bと、連結部42と、底壁40と間隔をあけて平行に配された天井壁43とを備えて筒状に形成されている。底壁40は、電線接続部19の後述する基板17の長手方向Yの端部に連なっている。
一対の側壁41a,41bのうち図4中手前側の一方の側壁41aは、連結壁部44と、側壁部45とを一体に備えている。連結壁部44と、側壁部45との双方は、底壁40の縁に連なっている。連結壁部44と、側壁部45とは、底壁40の長手方向Yに沿って並べられているとともに、互いに連なっている。連結壁部44は、側壁部45より電線接続部19から離れた側に配されている。一方の側壁41aは、前述した連結壁部44と側壁部45とを備えて、底壁40の長手方向Yに沿って延在している。
連結部42は、前述した一方の側壁41aの連結壁部44の底壁40から離れた側の縁と、弾性ばね片22との双方に連なり、これらを互いに連結している。天井壁43は、前述した他方の側壁41bの底壁40から離れた側の縁に連なり、弾性ばね片22上に重なっている。
弾性ばね片22は、その長手方向が前述した底壁40の長手方向Yと平行な帯板状に形成されている。弾性ばね片22は、連結部42に連なり該連結部42から前述した長手方向Yに沿って電線接続部19に向かって延びている。弾性ばね片22は、連結部42から離れて電線接続部19に近づくのにしたがって、幅方向Xの幅が徐々に狭くなるように形成されている。
弾性ばね片22は、図6に示すように、他方の側壁41bの底壁40から離れた側の縁に、厚み方向Zに沿って、重なっている。また、弾性ばね片22は、図5及び図7に示すように、他方の側壁41b寄りの縁に、連結部42から離れて電線接続部19に近づくのにしたがって徐々に他方の側壁41bから離れる方向に前述した長手方向Yと幅方向Xとの双方に対し傾斜した傾斜面46が形成されている。このため、弾性ばね片22の他方の側壁41b寄りの縁は、連結部42から離れて電線接続部19に近づくのにしたがって徐々に他方の側壁41bから離れる方向に前述した長手方向Yと幅方向Xとの双方に対し傾斜している。
前述した電気接触部18は、筒部21内に相手側のコネクタ30の端子金具32の電気接触部32aが侵入する。すると、電気接触部18は、弾性ばね片22が筒部21内に侵入した端子金具32の電気接触部32aを底壁40の表面則ち筒部21の内面に向かって押圧する。電気接触部18は、筒部21内に侵入した端子金具32の電気接触部32aを弾性ばね片22が筒部21の内面に向かって押圧することで、相手側のコネクタ30の端子金具32則ち印刷配線板の導体パターンと電気的及び機械的に接続する。
係止ばね片20は、図6及び図7に示すように、電気接触部18の筒部21の前述した一つの外壁の前述した基板17寄りの端部に設けられている。係止ばね片20は、電気接触部18の筒部21の前述した底壁40の幅方向Xの両端から立設している。一対の係止ばね片20は、電気接触部18則ち雌端子3の幅方向Xに沿って、互いに間隔をあけて相対している。一対の係止ばね片20は、前述した底壁40から離れるのにしたがって、互いの間隔を徐々に拡げる方向に前述した幅方向Xと厚み方向Zとの双方に対し交差している。
また、一対の係止ばね片20は、前述した底壁40から離れた側の縁20aが互いに接離するように、弾性変形自在になっている。なお、接離とは、互いに近づいたり離れたりすることである。また、弾性変形していない中立状態で、前述した係止ばね片20の縁20a間の間隔は、前述した端子収容溝7を形成する隔壁9の内面から凸でかつ互いに相対する突部12間の間隔より長い。さらに、前述した中立状態で、前述した係止ばね片20の縁20a間の間隔は、前述した端子収容溝7を形成する隔壁9の内面間の間隔と等しい又は該間隔より若干長い。また、基板17から係止ばね片20の縁20aまでの厚み方向Zの長さは、本体部8の表面8aから突部12までの厚み方向Zの間隔より短い。
電線接続部19は、図示しない電線と電気的及び機械的に接続される。電線は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えた所謂被覆電線である。電線接続部19は、図4に示すように、基板17と、底壁部27と、一対の圧接刃23とを備えている。
基板17は、平面形状が矩形状に形成されている。基板17の長手方向Yの一端は、前述した電気接触部18の筒部21の底壁40に連なっている。基板17と筒部21の底壁40とは面一である。
底壁部27は、前述した基板17の幅方向Xの一方の縁に連なり、前述した基板17に重なっている。
圧接刃23は、図4に示すように、板状に形成され、かつ底壁部27の長手方向Yの両端に連なっているとともに、底壁部27から立設している。このため、圧接刃23は、基板17上に配されている。一対の圧接刃23は、互いに基板17の長手方向Yに沿って間隔をあけて配されている。圧接刃23には、スリット24が設けられている。
スリット24は、圧接刃23の基板17から離れた側の縁から基板17に向かって直線状に延在しており、圧接刃23を切り欠いている。スリット24は、圧接刃23の幅方向Xの中央に設けられている。
圧接刃23は、スリット24内に電線が圧入されて、スリット24の内縁が被覆部を切り込んで芯線と接触する。圧接刃23、電線接続部19則ち雌端子3は、電線と圧接して、該電線と電気的及び機械的に接続する。
前述した構成のコネクタ1は、以下のように、組み立てられる。本体部8の表面8aと底壁40及び基板17の表面とを平行にして、雌端子3を本体部8の表面8aに対し直交(交差)する矢印Kに沿って、コネクタハウジング2に近づけて、端子収容溝7内に圧入する。なお、矢印Kは、厚み方向Zと平行である。このため、雌端子3をコネクタハウジング2の本体部8の表面8aに直交(交差)する方向に沿って端子収容溝7内に圧入する。このとき、係止ばね片20を端子固定部11の一対のリブ13間に位置付け、係止ばね片20を矢印K則ち厚み方向Zに沿って突部12と並べる。
雌端子3を矢印Kに沿ってコネクタハウジング2に近づけて端子収容溝7内に圧入していくと、係止ばね片20の縁20aが突部12のテーパ面14に接触する。そして、雌端子3を更に端子収容溝7内に圧入していくと、縁20aがテーパ面14上を移動するとともに、縁20aが互いに近づく方向に係止ばね片20が弾性変形する。そして、縁20aが突部12を越えると、縁20aが互いに離れる方向に、係止ばね片20は、弾性復元力により中立状態に復帰する。
こうして、係止ばね片20は、一対のリブ13と突部12と本体部8により囲まれた格好で、隔壁9の内面に係止する。則ち、突部12は、本体部8との間に係止ばね片20を位置付ける。こうして、各コネクタハウジング2に雌端子3を取り付ける。
そして、各コネクタハウジング2に取り付けられた雌端子3の圧接刃23に電線を圧接する。そして、コネクタハウジング2の係止部16同士を係止させるとともに、図1中上側に位置するコネクタハウジング2の係止部16とカバー4の係止部6とを互いに係止させて、これらカバー4とコネクタハウジング2とを互いに固定する。このとき、カバー4とコネクタハウジング2の本体部8とを互いに平行にする。こうして、コネクタ1を組み立てて、前述した相手側のコネクタ30と嵌合させる。こうして、コネクタ1は、相手側のコネクタ30などと嵌合して、自動車などに配索されるワイヤハーネスを構成するとともに、前記自動車の各電子機器などの所望の電力や信号などを伝送する。
本実施形態によれば、雌端子3の弾性ばね片22が他方の側壁41bの縁に重なっているので、他方の側壁41bの厚み分、雌端子3の電気接触部18の幅を減少させることができる。このため、雌端子3の小型化を図ることができる。したがって、コネクタハウジング2則ちコネクタ1の小型化を図ることができる。
弾性ばね片22が連結部42から離れるのにしたがって徐々に幅が狭くなるように形成されている。このため、相手側の端子金具32を押圧する際に応力が弾性ばね片22の一箇所に集中することを防止できる。したがって、弾性ばね片22の全体の幅を抑制することができる。このため、雌端子3及びコネクタ1の一層の小型化を図ることができる。
弾性ばね片22の他方の側壁41b寄りの縁に傾斜面46が形成されている。このため、雌端子3をコネクタハウジング2に挿入する際に、弾性ばね片22にコネクタハウジング2の隔壁9などが接触することを防止できる。このため、弾性ばね片22が、相手側の端子金具32を筒部21の内面に向かって確実に予め定められた所定の力で押圧できる。したがって、雌端子3は、相手側の端子金具32と確実に接続できる。
一方の側壁41aが、連結壁部44と側壁部45とを備えて、底壁40の長手方向Yに沿って延在しているので、電気接触部18の筒部21の剛性を向上させることができる。このため、電気接触部18が変形することを防止でき、弾性ばね片22が確実に予め定められた所定の力で相手側の端子金具32を押圧できる。したがって、雌端子3は、相手側の端子金具32とより確実に接続できる。
雌端子3をコネクタハウジング2の本体部8の表面8aに直交(交差)する方向に沿って端子収容溝7内に圧入する。このため、長手方向に沿って端子収容室内に端子金具を圧入する絶縁体より、本体部8の表面8aに直交(交差)する方向Kのコネクタハウジング2の厚みを抑制することができる。このため、確実にコネクタハウジング2の小型化則ちコネクタ1の小型化を図ることができる。
雌端子3の電気接触部18の底壁40の両縁から立設した係止ばね片20が隔壁9の内面に係止して雌端子3がコネクタハウジング2に取り付けられる。このように、雌端子3とコネクタハウジング2とを固定するために、コネクタハウジング2に弾性変形する係止アームなどを設ける必要が生じないとともに、スペーサをコネクタハウジング2に着脱する必要が生じない。このように、係止アームなどが弾性変形する空間を設ける必要がないとともに、スペーサをコネクタハウジング2に着脱する必要が生じないので、コネクタハウジング2の小型化則ちコネクタ1の小型化を図ることができる。
また、隔壁9の内面に係止する係止ばね片20は、雌端子3の電気接触部18の底壁40の幅方向の両縁から立設している。このため、雌端子3を端子収容溝7に圧入しても、雌端子3が端子収容溝7内で基板17の幅方向Xで傾くことを防止できる。このため、雌端子3の剛性を低くしても則ち雌端子3を小型化しても、コネクタハウジング2に取り付ける際に雌端子3が不意に変形して破損することを防止できる。このため、雌端子3の小型化を図ることができるとともに、コネクタハウジング2の小型化を図ることができる。
係止ばね片20が雌端子3の長手方向Yの中央に設けられている。このため、雌端子3が端子収容溝7内で底壁40及び基板17の長手方向で傾くことを防止できる。雌端子3の剛性を低くしても則ち雌端子3を小型化しても、コネクタハウジング2に取り付ける際に雌端子3が不意に変形して破損することを防止できる。このため、確実に雌端子3の小型化を図ることができるとともに、確実にコネクタハウジング2の小型化を図ることができる。
突部12に係止ばね片20が接触して、この係止ばね片20の縁20aが互いに近づく方向に一旦弾性変形する。このため、雌端子3をコネクタハウジング2に取り付けると、係止ばね片20が確実に弾性変形して、隔壁9の内面に確実に係止する。
また、雌端子3をコネクタハウジング2に取り付けると、突部12と本体部8との間に係止ばね片20を位置付ける。このため、雌端子3をコネクタハウジング2に取り付けると、係止ばね片20と突部12とが干渉して、雌端子3が端子収容溝7から脱落することを防止できる。
突部12にテーパ面14が設けられている。このため、雌端子3を端子収容溝7に圧入する際に、係止ばね片20がテーパ面14に接触して、縁20aが徐々に近づく方向に係止ばね片20が弾性変形する。このため、雌端子3を容易にコネクタハウジング2に取り付けることができる。
端子収容溝7を構成する隔壁9の内面から凸でかつ互いの間に突部12を位置付ける一対のリブ13を備えている。このため、雌端子3をコネクタハウジング2に取り付けると、係止ばね片20は、一対のリブ13と突部12とで囲まれる。このため、端子金具32をコネクタハウジング2に取り付けると、係止ばね片20と突部12とが干渉して、雌端子3が端子収容溝7から脱落することを防止できる。また、雌端子3をコネクタハウジング2に取り付けると、係止ばね片20と一対のリブ13とが干渉して、雌端子3が端子収容溝7内で長手方向Yに沿って位置ずれすることを防止できる。
また、前述したリブ13が隔壁9の内面から凸であるので、該リブ13によりコネクタハウジング2の剛性が向上する。このため、剛性をリブ13の無いものと同じに保つと、リブ13の無いものよりコネクタハウジング2を小型化することができる。則ち、コネクタ1を小型化できる。
さらに、リブ13によりコネクタハウジング2の剛性が向上するので、コネクタハウジング2に雌端子3を取り付ける際などにコネクタハウジング2が弾性変形することを防止できる。したがって、雌端子3をコネクタハウジング2に容易に取り付けることができる。
次に、本発明の発明者らは、前述した構成の雌端子3の効果を確認した。結果を図8及び図9に示す。まず、本発明品として、図8に示すように、前述した実施形態の雌端子3の筒部21内に相手側の端子金具32の電気接触部32aを挿入した時の弾性ばね片22にかかる応力の分布を周知の有限要素法などにより解析した。
また、図9に示す比較例として前述した弾性ばね片22の幅が長手方向Yに沿って一定で、他の部分は前述した実施形態と同一の雌端子100の筒部21内に相手側の端子金具32の電気接触部32aを挿入した時の弾性ばね片22にかかる応力の分布を周知の有限要素法などにより解析した。
図8及び図9では、前述した実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。図8及び図9において、弾性ばね片22の連結部42と連なる箇所を含んだ最も密な平行斜線で示す部分Aは、作用する応力の最も強い箇所を示している。前述した部分Aから離れるのにしたがって、徐々に平行斜線の密度を減らした部分B,Cは、前述した部分Aより作用する応力が順に弱くなる箇所を示している。
図8及び図9によれば、本発明品の雌端子3は、比較例の雌端子100より弾性ばね片22における応力が作用する部分A,B,Cの面積が大きいことが明らかとなった。このため、図8及び図9に示された解析結果によっても、弾性ばね片22を連結部42から離れるのにしたがって徐々に幅を狭くすることで、弾性ばね片22の一箇所に応力が集中することを防止できることが明らかとなった。
前述した実施形態では、端子金具として、電線と圧接する圧接刃23を備えた所謂圧接端子を示している。しかしながら、本発明では、端子金具として、電線を加締めて、該電線を固定する圧着端子を用いても良い。さらに、本発明では、端子収容溝7の底面としての表面8aに対し直交(交差)する方向に沿って、雌端子3を端子収容溝7内に挿入して、該雌端子3をコネクタハウジング2に取り付けている。しかしながら、本発明では、端子収容溝7の長手方向Yに沿って、雌端子3を端子収容溝7内に挿入して、該雌端子3をコネクタハウジング2に取り付けても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態にかかるコネクタを分解して示す斜視図である。 図1に示されたコネクタの雌端子とコネクタハウジングを示す斜視図である。 図2に示されたコネクタハウジングの平面図である。 図2に示された雌端子の斜視図である。 図2に示された雌端子の電気接触部の平面図である。 図4中のVI−VI線に沿う断面図である。 図4中のVII−VII線に沿う断面図である。 図4に示された本発明品の雌端子の筒部内に相手側の端子金具を挿入した際の弾性ばね片に作用する応力の状況を解析した結果を示す斜視図である。 比較例の雌端子の筒部内に相手側の端子金具を挿入した際の弾性ばね片に作用する応力の状況を解析した結果を示す斜視図である。
符号の説明
1 コネクタ
2 コネクタハウジング
3 雌端子(端子金具)
7 端子収容溝
8a 表面(底面)
18 電気接触部
21 筒部
22 弾性ばね片
32 相手側の端子金具
40 底壁
41a 一方の側壁
41b 他方の側壁
42 連結部
44 連結壁部
45 側壁部
46 傾斜面
K 直交する方向(交差する方向)

Claims (5)

  1. 相手側の端子金具と接続する電気接触部を備えた端子金具において、
    前記電気接触部は、相手側の端子金具が侵入する筒状の筒部と、筒部内に侵入した相手側の端子金具を前記筒部の内面に向かって押圧する弾性ばね片と、を備え、
    前記筒部は、表面上に前記相手側の端子を位置付ける底壁と、
    この底壁の両縁から立設した一対の側壁と、
    一対の側壁のうち一方の側壁と前記弾性ばね片とを連結する連結部と、を備え、
    前記弾性ばね片は、前記一対の側壁のうち他方の側壁の縁に重なっていることを特徴とする端子金具。
  2. 前記弾性ばね片は、前記連結部から前記底壁の長手方向に沿って延在しているとともに、前記連結部から離れるのにしたがって、徐々に幅が狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の端子金具。
  3. 前記弾性ばね片の前記他方の側壁寄りの縁には、前記連結部から離れるのにしたがって、前記他方の側壁から徐々に離れる方向に傾斜する傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項2記載の端子金具。
  4. 前記一方の側壁は、前記底壁と前記連結部との双方に連なる連結壁部と、この連結壁部と前記底壁の長手方向に沿って並べられかつ前記底壁に連なる側壁部と、を一体に備え、前記底壁の長手方向に沿って延在していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載の端子金具。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちいずれか一項に記載の端子金具と、
    平板状に形成されかつ前記端子金具を収容する端子収容溝が形成されたコネクタハウジングと、を備え、
    表面上に前記端子金具を位置付ける端子収容溝の底面に対し交差する方向に沿って、前記端子金具を前記端子収容溝内に挿入することを特徴とするコネクタ。
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