JP2006071443A - 温度センサおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 芯線とリード線との接続部分を保持金具内に配置させ、接続部分の接続の信頼性を確保した状態で小型化を図ることができる温度センサを提供する。
【解決手段】 保持金具20を軸線O方向に貫通する軸孔25は、保持金具20の胴部21の部分に形成された小径部26と、雄ねじ部22、工具係合部23および保護筒部24の部分において小径部26よりも拡径された大径部27とを有する。先端にサーミスタ素子が固定されたMIケーブル10の芯線12は、その大径部27内で、外部回路との接続を行うためのリード線31に端子金具32を介して電気的に接続されている。この接続部分を大径部27内に収容することで、温度センサ100の小型化を図ることができる。また、その接続部分をOリング30の近傍に位置させることで、水素ガス管200から伝達される振動の影響を低減することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関の排気管等の取付対象体に取り付けて、その取付対象体内を流通する流体(排気ガス等)の温度を感知するための温度センサに関するものである。
従来、例えば自動車の排気ガスの温度やラジエータの水温を検出するための温度センサとして、サーミスタ素子等の感温素子を利用したものが知られている。このような温度センサの感温素子(センサ本体)は、MIケーブル(シースピン)の先端側にて一対の芯線(シースピン芯線)に電気的に接続されており、耐熱金属製で有底筒状の金属キャップ(センサーカバー)により保護されている。MIケーブルは、円錐状のテーパ面が形成された保持金具(リブ)の軸孔内に挿通された状態で、保持金具に保持されている。MIケーブルの後端側は保持金具の後端から突出しており、MIケーブルの後端側にて露出する芯線が、外部回路への接続のためのリード線に接続部材(コネクタ)を介して電気的に接続されている。そして、そのMIケーブルの後端側や接続部材の周囲を囲って保護する保護外管(プロテクションチューブ)が保持金具外周に接合されている(例えば特許文献1参照)。
このような構成の温度センサは、一般的に、取付対象体に形成された取付孔に先端側から挿入されると共に、雄ねじ部や工具係合部が形成されたナット(ニップルナット)を用いて取り付けられる。取付孔内にはナットの雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が形成されており、工具係合部に工具を係合させてナットを締め付けることによりねじ部が螺合され、その締結力により保持金具のテーパ面を取付孔内面に密着させるようにして温度センサの取り付けが行われる。
特開2002−221451号公報
しかしながら、このような構造の温度センサでは、保持金具の後端よりも後方の位置にて芯線とリード線との接続が接続部材を介してなされ、さらにその接続部材等を保護する細長い保護外管が設けられるため、その保護外管が保持金具よりも後方に向かって大きく突出した形状となっている。しかし、近年、自動車における各種部品の取付スペースは省スペース化される傾向にあり、温度センサについても例外ではない。そのため、温度センサの全長が長い場合には、取付自由度が制約を受けてしまう問題があり、小型化された温度センサの開発が要求されている。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、芯線とリード線との接続部分を保持金具内に配置させ、接続部分の接続の信頼性を確保した状態で小型化を図ることができる温度センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の温度センサは、軸線方向に沿って延びるとともに、保護管内に一対の芯線を絶縁保持してなるMIケーブルと、前記MIケーブルの先端側に位置する前記芯線と電気的に接続される感温素子と、外部との電気的な接続を行うリード線と前記MIケーブルの後端側に位置する前記芯線とを電気的に接続する接続部材と、軸線方向に沿って延びる軸孔を有し、前記軸孔内にて前記MIケーブルの前記保護管の後端側を保持する保持金具とを備え、前記接続部材は、前記保持金具の前記軸孔内に収容されることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の温度センサは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記保持金具の前記軸孔は、前記MIケーブルの前記保護管を保持する第1軸孔と、前記第1軸孔よりも内径が径大な第2軸孔とを有しており、前記接続部材は、前記第2軸孔内に収容されることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の温度センサは、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記保持金具が取付対象体に取り付けられた際に、前記取付対象体より伝達される振動が前記保持金具に入力される部位の近傍に、前記接続部材が配置されている。
また、請求項4に係る発明の温度センサは、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記保持金具の前記取付対象体より伝達される振動の入力される部位には、シール部材が設けられている。
また、請求項5に係る発明の温度センサは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記保持金具の外周面には、前記保持金具を、取付対象体に螺合して固定するためのねじ部が形成されている。
また、請求項6に係る発明の温度センサの製造方法は、請求項1乃至5のいずれかに記載の温度センサを製造するための温度センサの製造方法であって、前記保持金具の前記軸孔の先端側から前記感温素子と接続された状態の前記MIケーブルを挿通し、前記保持金具の後端より前記MIケーブルの前記保護管の後端側を突出させる挿通工程と、前記MIケーブルの後端側に位置する前記芯線と、前記リード線とを前記接続部材を介して接続する接続工程と、前記リード線が接続された状態の前記MIケーブルを前記軸孔の軸線方向先端側に向かって移動し、前記軸孔内に、前記接続部材を収容する収容工程とを備えている。
請求項1に係る発明の温度センサでは、保持金具の軸孔内に先端側の芯線に感温素子を接続したMIケーブルの後端側を保持し、その後端側の芯線と、外部との電気的な接続を行うリード線とを接続部材を介して電気的に接続するが、この接続部材を保持金具の軸孔内に収容させている。これにより、MIケーブルの後端側や接続部材等を外部から保護するためにあたって、従来のように細長い保護管を別途保持金具に結合させる構造を採用せずに、MIケーブルの後端側や接続部材を保護することができる。さらには、従来保持金具の後方に位置していた接続部材を、本発明では保持金具の軸孔内に配置させることから、温度センサの全長を短くすることもできる。従って、請求項1に係る発明の温度センサによれば、MIケーブルの芯線とリード線との接続部分の接続信頼性を確保した形で、センサ自体の部品点数を削減、温度センサの小型化、軽量化を図ることができる。
また、請求項2に係る発明の温度センサでは、請求項1に係る発明の効果に加え、軸孔内に芯線とリード線とを接続する接続部材を配置することとなるが、部材間が短絡する可能性がある接続部材を第1軸孔よりは径大な第2軸孔内に収容させるので、部材間の距離を離して短絡防止を図ることができる。また、この接続部材に、例えば絶縁チューブを被覆した場合に、より径大な第2軸孔内に収容するのであれば、その収容のための作業を容易に行うことができる。
また、請求項3に係る発明の温度センサでは、請求項1または2に係る発明の効果に加え、温度センサが取り付けられる取付対象体より伝達される振動が保持金具に入力される部位の近傍は、保持金具における振動の支点となり、もっとも振動が小さくなる。その近傍に接続部材を配置したことで、接続部材と芯線とリード線とのそれぞれの接続が、例えばかしめによるものであれば振動によって緩んだり、例えば溶接によるものであれば振動によって内部応力が高まり金属疲労として破断したりするといった虞をなくすことができる。
また、請求項4に係る発明の温度センサでは、請求項3に係る発明の効果に加え、取付対象体より伝達される振動の入力される部位にシール部材が設けられているため、取付対象体に対する保持金具の密着度合いが高まり、取り付け後の緩みを防止できる。なお、シール部材の形状は特に限定されないが、ゴム製または金属製の環状のシール部材を挙げることができる。
また、請求項5に係る発明の温度センサでは、請求項1乃至4のいずれかに係る発明の効果に加え、保持金具にねじ部が形成され、そのねじ部による取付対象体への螺合が行われる。これにより、従来保持金具を取付対象体に取り付けるために、別途ねじ部が形成されたナットが必要であったが、保持部材自身にねじ部を形成させることで、センサ自身の部品点数を更に削減した上で温度センサを取り付けることができる。
また、請求項6に係る発明の温度センサの製造方法では、接続工程で、MIケーブルの後端側に位置する芯線と、リード線とを接続部材を介して接続するが、それに先立ち挿通工程で、保持金具の後端よりMIケーブルの後端側を突出させるので、芯線とリード線との接続部分が保持金具から突出された状態となり、作業を容易に行うことができる。そして、収容工程で、MIケーブルを移動させることで接続部材を保持金具の軸孔内に収容することができ、芯線とリード線との接続部分が保持金具に保護されるため、接続部分の接続の信頼性を高めた温度センサを効率よく得ることができる。
以下、本発明を具体化した温度センサの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1,図2を参照して、本実施の形態の温度センサ100の構造について説明する。図1は、温度センサ100の部分断面図である。図2は、水素ガス管200の取付孔201に取り付けた温度センサ100の要部を拡大した部分断面図である。なお、軸線O方向において、サーミスタ素子1の配置された側(図1における下側)を温度センサ100の先端側として説明する。
温度センサ100は、例えば自動車の排気ガスが流通する排気管、吸気ガスが流通する吸気管、冷却水が流れる冷却水管、燃料電池車などで水素ガスが流通する水素ガス管などの取付対象体に取り付けられ温度を感知するためのセンサである。温度センサ100は感温素子としてガラス封入タイプのサーミスタ素子1を用い、有底筒状をなす金属キャップ3の先端側内部にそのサーミスタ素子1を収容させた、いわゆるシース型の温度センサである。図1に示すように、温度センサ100の外観は、保持金具20と、その保持金具20に保持されたMIケーブル10と、保持金具20の後端側を保護するシリコンゴムチューブ15とから構成される。なお、本実施の形態では、取付対象体として、水素ガス管200(図2参照)を例に説明する。
MIケーブル10は、例えばSUS316Lなどのステンレス鋼板からなる円筒状の保護管11の内部に、一対の金属製芯線12を配置させた状態で、SiO等の絶縁粉末(図示外)を充填して芯線12同士を絶縁保持した構造を有する。MIケーブル10の軸線O方向の先端側にて保護管11より露出された2本の芯線12には、サーミスタ素子1の両極が抵抗溶接によりそれぞれ接続されている。このサーミスタ素子1を保護するように、MIケーブル10の先端には例えばSUS316Lなどのステンレス合金からなる金属キャップ3が嵌められ、その縁部分と保護管11の外周とが周方向にわたって溶接されている。なお、サーミスタ素子1が、本発明における「感温素子」に相当する。
金属キャップ3内では、金属キャップ3の先端側内壁とサーミスタ素子1の先端側側面とに当接するように樹脂製の防震材2が配設され、サーミスタ素子1の揺動が防止されている。また、芯線12とサーミスタ素子1との接続部分の周囲を囲うように、セラミック製のスペーサ4が配置されている。このスペーサ4は軸線O方向において、保護管11の先端と金属キャップ3の内壁とに当接し、金属キャップ3の嵌め込みの際に、金属キャップ3の位置決めおよび上記接続部分の保護を行う。また保護管11の後端側より露出された2本の芯線12は、端部が間隙をあけて平行となるように開き状に屈曲されている。
次に保持金具20は、例えばSUS316などのステンレス合金からなり、温度センサ100の先端側より、胴部21と、水素ガス管200の取付孔201(図2参照)に形成された雌ねじ部202(図2参照)に螺合する雄ねじ部22と、取り付けのための工具が係合される工具係合部23と、筒状の保護筒部24とが形成されている。
この保持金具20には軸線O方向に貫通する軸孔25が形成されており、すなわち胴部21、雄ねじ部22、工具係合部23および保護筒部24内が貫通している。軸孔25は、胴部21内においてMIケーブル10の外径と略同径の小径部26と、雄ねじ部22、工具係合部23および保護筒部24内において、小径部26より拡径された大径部27とから構成される。また、胴部21の先端部28は、内径はそのままで肉薄に形成されている。この先端部28において、軸孔25を挿通されるMIケーブル10の外周に対してかしめと溶接とがなされ、MIケーブル10が保持金具20に保持固定されるようになっている。なお、小径部26および大径部27が、それぞれ、本発明における「第1軸孔」および「第2軸孔」に相当する。また、雄ねじ部22が、本発明における「ねじ部」に相当する。
保持金具20の雄ねじ部22と工具係合部23との間には、外周全周にわたって凹部29が形成されており、この凹部29にゴム製のOリング30が嵌められている。そして図2に示すように、取付孔201への温度センサ100の取り付け時には、取付孔201の内壁と工具係合部23との間にOリング30が介在し、工具係合部23と雄ねじ部22との間で封止がなされるようになっている。なお、Oリング30が、本発明における「シール部材」に相当する。
また図1に示すように、保護筒部24は、工具係合部23における大径部27の縁部分を軸線O方向後方に向けて突設させた筒形状を有し、軸線O方向において雄ねじ部22および工具係合部23の長さと同程度に延長されている。そして胴部21は、軸線O方向において雄ねじ部22、工具係合部23および保護筒部24の長さと同程度の長さを有する。
次に図2に示すように、保持金具20の軸孔25の大径部27内では、外部回路(図示外)との接続を行うための2本のリード線31と、MIケーブル10の2本の芯線12とが、端子金具32を介して電気的に接続されている。この接続は、芯線12が端子金具32の先端側に溶接され、リード線31の導線が端子金具32の後端側でかしめられることによってなされている。また、この接続部分の周囲を取り囲むように絶縁チューブ33が被せられており、2つの接続部分同士の互いの絶縁と、保護筒部24の内周に対する絶縁とがなされている。なお、端子金具32が、本発明における「接続部材」に相当する。
上記接続部分は雄ねじ部22から工具係合部23にかけての大径部27内に配置され、これより後方の保護筒部24内にはシリコンゴム製の補助リング34が設けられている。補助リング34には2つの孔36が設けられており、各リード線31はこの孔36に挿通されて、位置決めと抜け防止がなされている。
補助リング34の後端は保護筒部24の後端付近に位置しており、補助リング34から露出したリード線31にはガラス編組チューブ35が被せられている。そして、保護筒部24の外周全体とガラス編組チューブ35の一部を覆ってシリコンゴムチューブ15が設けられ、軸孔25内の気密性が保たれている。なお、保護筒部24の外周はその周方向一周にわたって段状のリブ37が設けられており、抜けが防止されている。
このような構成の温度センサ100では、MIケーブル10の芯線12と外部回路(図示外)との電気的な接続を行うリード線31との接続部分が、保持金具20の軸孔25の大径部27内に収容されるので、少なくとも収容前に両者の接続の工程が行われる必要がある。以下、本実施の形態の温度センサ100の製造工程について、図3〜図5を参照して説明する。図3は、温度センサ100の製造の際の挿通工程における温度センサ100の分解斜視図である。図4は、温度センサ100の製造の際の接続工程における温度センサ100の分解斜視図である。図5は、温度センサ100の製造の際の収容工程における温度センサ100の分解斜視図である。
本実施の形態の温度センサ100では、別工程で製造されたMIケーブル10を、保持金具20の軸孔52の先端側より貫通させ、図3に示すように、その後端を保護筒部24の後端から突出させる(挿通工程)。また、ガラス編組チューブ35に被覆された2本のリード線31を、そのガラス編組チューブ35ごとシリコンゴムチューブ15に挿通させておく。
次に、図4に示すように、2本のリード線31をそれぞれ補助リング34および絶縁チューブ33に挿通させ、その端部の被覆を除去して剥き出した導線を、端子金具32の一端側にかしめ固定する。そして、MIケーブル10の芯線12を端子金具32の他端側に溶接することで、端子金具32を介して芯線12とリード線31との電気的な接続を行う(接続工程)。この接続部分を絶縁チューブ33で保護し、一対の芯線12同士の短絡を防止する。
そして、図5に示すように、MIケーブル10を温度センサ100の軸線O方向(図1参照)の先端側に向かって移動させ、芯線12とリード線31との接続部分を保持金具20の軸孔25の大径部27内に収容する。より具体的には図2に示すように、端子金具32を、軸線O方向において、ちょうどOリング30の設けられた部分にかかる部分、あるいはその付近に配置させる(収容工程)。
さらに図5に示すように、保持金具20の胴部21の先端部28を径方向内側に向かってかしめて溶接を行い、MIケーブル10を保持金具20に保持させた後、補助リング34を保持金具20の保護筒部24内に位置させ、絶縁チューブ33の移動を規制する。そして、シリコンゴムチューブ15を保護筒部24の外周に嵌め込み、その端部より後方に伸びるガラス編組チューブ35との境界を保護する。この状態で、図2に示すように、保護筒部24の外周一周にわたってかしめを行い、シリコンゴムチューブ15および補助リング34を保護筒部24に固定する。
このようにして製造される温度センサ100を取付孔201内に螺合させたとき、図2に示すように、Oリング30が、取付孔201の壁面と工具係合部23との間で圧縮されるようにして、両者に当接する。すると、水素ガス管200を通じ自動車の作動に伴う振動がOリング30を介して伝達され、工具係合部23より保持金具20内に入力されることとなる。つまり、Oリング30の近傍が、保持金具20内に伝達される振動の支点となる。
本実施の形態では、軸線O方向において、端子金具32を介して接続された芯線12とリード線31との端子金具32を介しての接続部分がこの振動が入力される部位の近傍に配置されている。保持金具20内に入力される振動は保持金具20内を伝播されるが、位置決め固定されたこの振動の入力位置よりも伝播方向の末端ほど振動が大きくなる。つまり、温度センサ100において最も振動の小さい部分に、芯線12とリード線31との端子金具32を介しての接続部分が配置されることとなる。このため、端子金具32とリード線31とのかしめ部分が振動により緩んだり、溶接されている端子金具32と芯線12との接続部分において、振動により内部応力が高まって機械的強度が低下するといった弊害を防止することができる。
また、保持金具20の軸孔25の大径部27内に上記芯線12とリード線31との接続部分を収容したことで、その接続部分が配置されない工具係合部23よりも後方において、接続部分保護のための構成が不要となる。すなわち、工具係合部23より後方の部分の形状を変更することができ、ここで保護筒部24のように、温度センサ100の軸線O方向における長さを短くするように構成すれば、温度センサ100の全長を短くし、小型化や軽量化を図ることができる。
さらに、保持金具20では、胴部21、雄ねじ部22および工具係合部23に加え、保護筒部24を一体に形成した。保護筒部24を別体として形成した場合であれば工具係合部23に対して保護筒部24を溶接する必要が生ずるが、一体であれば溶接が必要ない。このため、例えば飛び石など、外部からの衝撃によって破損する可能性の生ずる部位を減らすことができ、温度センサ100の耐衝撃性を高めることができる。
なお、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、温度センサ100を取付孔201へ取り付ける際に、両者の主な当接部位にOリング30を設けたが、金属製のガスケットを用いてもよい。また、Oリング30等のシール部材を用いずに、保持金具20の外周に円錐状のテーパ面や平面状のフラット面を形成し、この保持金具20のテーパ面やフラット面を直接取付孔201の壁面に密着させて、水素ガス管などの取付対象体内を流通する流体が外部に漏出するのを防ぐようにしてもよい。
また、挿通工程では、MIケーブル10の後端を保護筒部24の後端から突出させたが、MIケーブル10の後端は保護筒部24の後端付近に位置させて、それよりも後方に露出された芯線12が保護筒部24の後端より突出した状態であってもよい。つまり、端子金具32と芯線12との溶接を行ううえで、その溶接が容易に行える状態であればよく、そのためには本実施の形態のように、MIケーブル10の後端を保護筒部24の後端より突出させた状態であることが好ましい。
また、端子金具32と、芯線12との接続は溶接、リード線31との接続はかしめによるものとしたが、ともに溶接でおこなってもかしめで行ってもよい。
本発明は自動車の排気ガスが流通する排気管、吸気ガスが流通する吸気管、冷却水が流れる冷却水管、燃料電池車などで水素ガスが流通する水素ガス管などの取付対象体に取り付けられ温度を感知するための温度センサに適用することができる。
温度センサ100の部分断面図である。 水素ガス管200の取付孔201に取り付けた温度センサ100の要部を拡大した部分断面図である。 温度センサ100の製造の際の挿通工程における温度センサ100の分解斜視図である。 温度センサ100の製造の際の接続工程における温度センサ100の分解斜視図である。 温度センサ100の製造の際の収容工程における温度センサ100の分解斜視図である。
符号の説明
1 サーミスタ素子
10 MIケーブル
11 保護管
12 芯線
20 保持金具
22 雄ねじ部
25 軸孔
26 小径部
27 大径部
30 Oリング
31 リード線
32 端子金具
100 温度センサ

Claims (6)

  1. 軸線方向に沿って延びるとともに、保護管内に一対の芯線を絶縁保持してなるMIケーブルと、
    前記MIケーブルの先端側に位置する前記芯線と電気的に接続される感温素子と、
    外部との電気的な接続を行うリード線と前記MIケーブルの後端側に位置する前記芯線とを電気的に接続する接続部材と、
    軸線方向に沿って延びる軸孔を有し、前記軸孔内にて前記MIケーブルの前記保護管の後端側を保持する保持金具と
    を備え、
    前記接続部材は、前記保持金具の前記軸孔内に収容されることを特徴とする温度センサ。
  2. 前記保持金具の前記軸孔は、
    前記MIケーブルの前記保護管を保持する第1軸孔と、
    前記第1軸孔よりも内径が径大な第2軸孔と
    を有しており、
    前記接続部材は、前記第2軸孔内に収容されることを特徴とする請求項1に記載の温度センサ。
  3. 前記保持金具が取付対象体に取り付けられた際に、前記取付対象体より伝達される振動が前記保持金具に入力される部位の近傍に、前記接続部材が配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の温度センサ。
  4. 前記保持金具の前記取付対象体より伝達される振動の入力される部位には、シール部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の温度センサ。
  5. 前記保持金具の外周面には、前記保持金具を、取付対象体に螺合して固定するためのねじ部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の温度センサ。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の温度センサを製造するための温度センサの製造方法であって、
    前記保持金具の前記軸孔の先端側から前記感温素子と接続された状態の前記MIケーブルを挿通し、前記保持金具の後端より前記MIケーブルの前記保護管の後端側を突出させる挿通工程と、
    前記MIケーブルの後端側に位置する前記芯線と、前記リード線とを前記接続部材を介して接続する接続工程と、
    前記リード線が接続された状態の前記MIケーブルを前記軸孔の軸線方向先端側に向かって移動し、前記軸孔内に、前記接続部材を収容する収容工程と
    を備えたことを特徴とする温度センサの製造方法。
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