JP2006070887A - 密閉形スクロ−ル圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の密閉型スクロ−ル圧縮機は、フレ−ムと旋回スクロ−ル端板との間に形成される空間Cに吸入ガスが導入される構成なので、空間C内での流体抵抗の増大や摺動部への給油不良が発生する問題や吸入ガスの風圧により旋回スクロ−ルやオルダムリング等の駆動部の摺動面に介在する油を吹き飛ばすなどして旋回軸受等の摺動部を損傷させるなどの問題があった。
【解決手段】旋回スクロ−ル端板と主フレ−ムに挟まれた空間に円盤状に形成され主フレ−ム側に対して複数のノックピンで位置決めされた副フレ−ムを設けて、該副フレ−ムと旋回スクロ−ル端板とに挟まれ自転防止機構が収納された空間Cと主フレ−ムと副フレ−ム間には空間Dに分割し、空間Dの下部は電動機が収納されている空間Aに連通し、上部は固定スクロ−ルの吸入室となる空間Bに連通させて互いの空間をつなぐガス通路として形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】旋回スクロ−ル端板と主フレ−ムに挟まれた空間に円盤状に形成され主フレ−ム側に対して複数のノックピンで位置決めされた副フレ−ムを設けて、該副フレ−ムと旋回スクロ−ル端板とに挟まれ自転防止機構が収納された空間Cと主フレ−ムと副フレ−ム間には空間Dに分割し、空間Dの下部は電動機が収納されている空間Aに連通し、上部は固定スクロ−ルの吸入室となる空間Bに連通させて互いの空間をつなぐガス通路として形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、スクロ−ル圧縮機部に直結したモ−タを水平に配置した横置きの密閉構造で、流入するガス量が少ない小容量域の気体を圧縮する流体機械に関し、特に作動流体として冷媒を用いる空調用密閉形スクロ−ル圧縮機に関する。
密閉形スクロ−ル圧縮機の作動室は、一般的に固定スクロ−ルに設けられた渦巻状溝と自転防止機構で自転が防止されて公転運動をする旋回スクロ−ルの端板に設けられた渦巻状のラップとで形成される。
従来の冷媒を用いる小容量の空調用密閉形スクロ−ル圧縮機では、電動機を固定したケ−シング、水平に配置されたシャフトや旋回スクロ−ルを支えるフレ−ム、旋回スクロ−ルとで作動室を形成する固定スクロ−ルそれぞれの部材間はフランジ部をボルト固定結合して密閉形スクロ−ル圧縮機を形成されたものがある。そして、電動機の動力を旋回スクロ−ルに伝達するシャフトの一端はケ−シング内側端部に設けた副軸受で支えられ他端はフレ−ムに設けた主軸受で支えられている。(例えば、特許文献1参照。)
また、該密閉形スクロ−ル圧縮機内はスクロ−ル部材で囲まれた吸入室含む前記作動室からなる空間、ケ−シングとフレ−ムで囲まれた電動機を収納する空間(以下空間A称する。)、そしてフレ−ムと旋回スクロ−ル端板との間に設けられ自転防止機構を収納している空間が形成されている。
該空間Aにガスを導入する吸入管はケ−シングの副軸受の近傍に設けられ、空間Aから該吸入室へと入るガス通路として複数のガスないしは油が流入流出するための通路が設けられている。
さらに従来のフレ−ムには、空間Aに面して主軸受を設けた主フレ−ムと旋回スクロ−ルとの間に設けた副フレ−ムに分割して構成された従来例のなかで、副フレ−ムは主フレ−ムに固定されて主フレ−ム内空間を分割し、旋回スクロ−ル側の空間を中間圧力に保持するとともに主フレ−ム側の空間は空間Aに連通させてその中に重錘を収納したものがある(例えば、特許文献2参照。)。
また他の従来例として、副フレ−ムを軸方向に可動可能にして前後に異なる圧力を作用させて旋回スクロ−ル側に押し付ける構成もある(例えば、特許文献3参照。)。
また別の発明に対する従来例では、旋回スクロ−ルの遠心力との釣り合いを取るための重錘は、シャフトの軸から径方向に突出させて別体または軸と一体に形成されるないしはシャフトと一体で回転する電動機のロ−タに重錘が設けられていた(例えば、特許文献4参照。)。
さらに別の発明に対する従来例では、圧縮機内部に設けた電動機と外部電源を中継する密封端子は、ケ−シング円筒部胴体の曲率面の法線に一致する中心を有する円形の穴に装着されると同時に該胴体内側に電動機のリ−ド線を接続固定するクラスタ−が装着されていた(例えば、特許文献5参照。)。
特開2003−343458号 公報 特開2004−100609号 公報 特開2003−214364号 公報 特開平07−189940号 公報 特開2003−239862号 公報
以上述べたように従来の密閉型スクロ−ル圧縮機では、ケ−シングから流入した吸入ガスが吸入室に入る手前で、フレ−ムと旋回スクロ−ル端板の間に形成される空間に導入される構成となっているので、該空間内でのガスや油の挙動が複雑化することにより流体抵抗の増大や摺動部への給油不良が発生する問題やその吸入ガスの風圧により旋回スクロ−ルやオルダムリング等の駆動部の挙動を不安定にしたり摺動面に介在する油を吹き飛ばすなどして旋回軸受等の摺動部を損傷させるなどの信頼性を低下させる問題があった。
また、ケ−シングに設けた副軸受には油を供給する手段がないのでドライ状態で運転されることになり軸受潤滑不良で損傷する問題やフレ−ムを主フレ−ムと副フレ−ムに分離する従来の構成では、旋回スクロ−ルの背面を支えるスラスト軸受部位が固定されることにより高い平坦度が要求されるスラスト面が歪んで損傷する問題や、旋回スクロ−ル背面側空間が空間Aと異なる圧力状態となっているので、吸入ガスの通路として利用できなくて径は大きくなる問題があった。
さらに旋回スクロ−ル含む偏心回転部材の遠心力を相殺させるための重錘がシャフトに別体ないしは一体で設けられるか電動機の回転子に設けられることにより生産性を低下させる問題や、重錘を設置する空間の確保のために大型化することや回転する重錘が他部品と接触して破損する問題、さらには周囲の油やガスを撹拌することによる流体抵抗損失が発生して効率を低下させる問題があった。
圧縮機内部の電動機と外部電源を中継する密封端子の内側に装着されるクラスタ−はリ−ド線を取り出す側が長い長方形をしているので、ケ−シング内径が小さくなるとクラスタ−の長い側がケ−シング内壁面に接触して装着が困難になる問題があった。
本発明は上記課題を解決するために、電動機の動力を旋回スクロ−ルに伝達するシャフトを水平に配置した密閉形スクロ−ル圧縮機に於いて、茶筒状の胴体を持ち内部の一端に副軸受を設けたケ−シング内には主軸受を設けた主フレ−ムで一端の壁面を形成し電動機が収納されている空間Aを形成し、固定スクロ−ル内側の部吸入室を空間Bとし、そして円盤状に形成された副フレ−ムと旋回スクロ−ル端板とに挟まれ自転防止機構であるオリダムリングが収納された空間Cを形成し、さらには主フレ−ムと副フレ−ム間には空間Dを形成する。
加えて、円形の副フレ−ムは主フレ−ム側に対して1か所ないしは複数のノックピンで位置決めされ、主フレ−ム側におよそ垂直に形成されたリング状の空間Dの下部は電動機が収納されている空間Aに連通し、上部は固定スクロ−ルの吸入室となる空間Bに連通させて互いの空間をつなぐガス通路として形成する。
また、第2の課題解決手段は、旋回スクロ−ルの端板内に吸入室である空間Bと旋回スクロ−ル端板中央部の旋回軸受内部でシャフト偏心軸終端面側に形成される空間Eを連通させる連通孔を設ける。
そして、旋回スクロ−ル端板に設けた旋回軸受ボスの端面に下部半周に転がり軸受の転動体の一部を覆う当て板を装着するか転がり軸受に片面シ−ルド軸受を用いて保油性を高める構成とする。
また、第3の課題解決手段は、ケ−シング端板内側中央に設けた副軸受ボスの上部に吸入ガスを導入する吸入口ないしはケ−シング壁面から突出した吸入管を設けるとともに副軸受ボス穴に装着された副軸受の奥に形成されている空間Gに一端が開口し他端は吸入口ないしは吸入管に対向させるように副軸受ボス外壁の上部に開口する連通孔を設ける。
また、他の発明としての第4の課題解決手段は、円筒形状の胴体に電動機を固定し胴体の片側を塞ぐ端板に副軸受を設けた茶筒状のケ−シング、主軸受を設けケ−シング胴体の開放側に固定された主フレ−ム、旋回スクロ−ルと主フレ−ムとの間に設けた副フレ−ム、主軸受と副軸受に支えられて水平に配置されたシャフト、旋回スクロ−ルと副フレ−ム間に装着した自転防止機構から構成された密閉形スクロ−ル圧縮機に於いて、旋回スクロ−ルの遠心力と釣り合いを取るためのバランサ−として、電動機と主軸受間の円柱軸の一部を前記遠心力と同方向で蒲鉾のように一定幅の弓形に切り取ると同時に他の1か所として電動機と副軸受間の円柱状の軸の一部も同様に180度対向させた位置で一定幅の弓形に切り取ってシャフトを構成する。
この一定幅の弓形で切り取るバランサ−のシャフト円弧に沿った両端の開き角度すなはち扇形としての中心角は180度以内とする。この場合、シャフトの一端に設けた旋回軸中心の偏心方向に対して、主軸受側の弓形円弧中心軸の方向は一致させ副軸受側に設けた弓形円弧中心軸の方向は180度反対側に設ける。
また、他の発明としての第5の課題解決手段は、円筒形状の胴体に電動機を固定し胴体の片側を塞ぐ端板に副軸受を設けた茶筒状のケ−シング、主軸受を設けケ−シングに固定された主フレ−ム、主軸受と副軸受に支えられて水平に配置されたシャフトから構成された密閉形スクロ−ル圧縮機に於いて、フレ−ムと電動機の間のケ−シングの胴体に設けた丸穴に円形の密封端子を設けるとともにケ−シング内側の密封端子に固定された導電体の複数のピンに電動機のリ−ド線を接続するクラスタ−を取り付ける。
ケ−シングに設けた密封端子用の丸穴の中心線と交わる円筒状のケ−シング胴体の円弧曲面上の点に対する法線とは傾斜させる。
すなはちケ−シングの内壁面の直径をDと置き、クラスタ−の端子装着用複数のピン中心を通る円の中心から長手方向すなはちリ−ド線を延ばす方向の端部までの短い距離をaと置き、長い距離をbと置いて得られる直径D中心に対する内径の接点角度をそれぞれα=sin(2a/D)、β=sin((a+b)/D)と置いた場合にそれの差をθ=β−αで表すと、法線に対する端子取り付け穴ないしは端子の軸線をおよそθだけ長い距離bの端部がケ−シング内に入る方向に傾斜させる。
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなはち、吸入ガスは主フレ−ム下部から空間Dに流入した後、2つに分岐して上昇する途中でガスの一部は2か所のキ−溝から流入し、空間D内の主流はさらに上昇して上部に達し連通路から旋回スクロ−ルの端板外周を通って空間Bの吸入室に流入する。
この際ガス中に含まれた油の一部が空間D壁面に付着するが、その一部は2か所のキ−溝から流入してキ−摺動面を潤滑した後空間Cに流入する。
残りの一部の油はさらに上昇して旋回スクロ−ルの端板外周空間内に流入して旋回スクロ−ル端板の周囲を回りながらスラスト摺動面を潤滑して一部が空間Cに流入する。さらに後の残りが吸入室に流入する。
また、第2の課題解決手段による作用は次の通りである。すなはち、吸入ガスとともに吸入室に流入した油の一部は旋回スクロ−ル端板内の連通孔から空間Eに流入して旋回軸受を潤滑した後空間Cに流入して旋回スクロ−ルのスラスト面やオルダムリングの摺動面する。
上記の如く第1及び第2の課題解決手段により空間Cに流入して各摺動面を潤滑した油は主フレ−ムに設けた主軸受に流入して潤滑した後シャフト端部の遠心力の作用も加わり空間Aに流出し、吸入ガスと再び合流して空間Dに流入して潤滑に用いられる。
また、第3の課題解決手段による作用は次の通りである。すなはち、吸入口から吸入ガスとともに流入した油の一部は通路内壁面に付着すると同時に下部に移動して下端から副軸受ボス上部に落下して連通孔から空間Gに流入して溜まりその一部が副軸受内に入って潤滑に利用されて耐久性が確保される。
また、第4の課題解決手段による作用は次の通りである。すなはち、シャフトにバランサ−としての部品を装着する必要がないので、部品の製造や圧縮機組立工程における繁雑さが大幅に解消させることができる上に運転中においても凸部が無いので電動機のリ−ド線等他部品を損傷させることもなく安定した運転が実現できる。
また、第5の課題解決手段による作用は次の通りである。すなはち、ケ−シング内径を小さく構成できることにより、ケ−シング内に溜まる油の量が少なくなることから少ない封入油量で効率良く利用できるようになることや圧縮機の小型軽量化が図れて使用材料が軽減されることに加えてシステムへ搭載する空間が小さくできることがある。
旋回軸受、主軸受、副軸受には油導入孔等を設けて吸入ガスから分離された油を積極的に供給すること及びこれら軸受の一端には当て板を設けるか片面シ−ルド軸受を設ける等して保油構造が形成されているので、起動時ないしは運転中の潤滑が確保されて信頼性が高まる効果がある。
主フレ−ムと副フレ−ムとの間にガス通路を設けて径方向寸法を小さくしたこと、クラスタ−を装着した密封端子をケ−シングの円筒形状に対して偏心ないしは傾斜させて設けることにより細径化を図ったこと、さらにはシャフトの円柱状の軸を弓形に削除することでバランサ−を形成することで突起を無くして小型軽量化が図れる効果がある。
また上記小型軽量化と同時にシャフトないしは電動機の回転体には別体のバランサ−を必要としないので生産性が向上する効果がある。
具体的な構成を図1〜図6を用いて説明する。密閉形スクロ−ル圧縮機の作動媒体を圧縮して吐出する作動室は、固定スクロ−ル2に設けた渦巻状の溝と旋回スクロ−ル1端板とその上に設けた渦巻状突起のラップとで形成されている。
図1に示すように、密閉形スクロ−ル圧縮機は、円筒形状の胴体に電動機11を固定し胴体の片側を塞ぐ端板に副軸受10を設けた茶筒状のケ−シング3、主軸受9を設けケ−シング胴体の開放側に固定された主フレ−ム4、旋回スクロ−ル1と主フレ−ム4との間に設けた副フレ−ム5、主軸受と副軸受に支えられたシャフト6、旋回スクロ−ルと副フレ−ム間に装着した自転防止機構から主要部が構成され該シヤフト6を水平に配置した横置き構造である。これら2か所の主軸受と副軸受は転がり軸受の代りにすべり軸受を用いても良い。
図1から図3に示すように、茶筒状のケ−シング3内には主フレ−ム4で一端の壁面を形成し電動機11が収納されている空間A20、固定スクロ−ル2の内側で作動室につながる上部吸入室である空間B21、そして円盤状に形成された副フレ−ム5と旋回スクロ−ル1端板とに挟まれ自転防止機構であるオリダムリング7が収納された空間C22、さらには主フレ−ム4に設けたリング状の溝を副フレ−ム5が蓋をして空間D23が形成されている。
また副フレ−ム5の外側に設けたリング状の土手端面を旋回スクロ−ル端板裏面のスラスト軸受として構成すると同時にその中央に穴のある端板内側を表裏に貫通させて互いに45°傾斜ないしは上下に180度対向させた2か所キ−溝5cをオルダム機構の一部として用いる。
副フレ−ム5は主フレ−ム4に対して1か所ないしは複数のノックピンで位置決めされ、およそシャフトの軸線を囲むように縦に形成されたリング状の空間D23の下部は電動機が収納されている空間A20に連通し、上部は上部吸入室となる空間B21に連通させて互いの空間をつなぐトンネル4bを形成している。
ケ−シング3の吸入口3cから導入されたガスは電動機11部を通過して主フレ−ム下部の設けた1か所のガス導入孔4aから空間D23に入りさらには壁面通路4aから吸入室の空間B21へと導かれるので、主フレ−ム内では軸受部を除き1つのガス通路しか持たない。
図3に示すように、副フレ−ム5に設けたオルダムリング7のキ−を挿入する2か所のキ−溝は前後に貫通させて空間C22と空間D23をつなげることにより、空間D内で分離した油の一部が該キ−溝内に流入する。しかし、空間Cと空間B21とは直接つながっていないのでガスの流れは殆どない。
また図5に示すように、旋回スクロ−ル1の端板内に吸入室である空間Bと旋回スクロ−ル端板中央部の旋回軸受内部でシャフト6偏心軸終端面側に形成される空間E24を連通させるために端板外周に開口する油の導入孔A1dと該連通孔Aと空間B21をつなげる導入孔B1e設ける。
そして、旋回スクロ−ル端板に設けた旋回軸受ボス1cの端面下部半周に旋回軸受8である転がり軸受の転動体の一部を覆う当て板を装着するか転がり軸受に片面シ−ルド軸受を用いて保油性を高める構成とする。
さらには作動室の形状が対称に形成される対称型スクロ−ルにおいては、図5に示すように、一端が旋回スクロ−ルラップ外壁で形成される作動室へ直結する下部吸入室に開口し他端が端板外周とフレ−ム内壁間に形成される空間F25に開口する連通孔1fと1gを端板に設ける。
つぎに、図1の左側に示すように、ケ−シング端板内側中央に設けた副軸受ボス3bの上部に吸入ガスを導入する吸入口3cないしはケ−シング壁面から突出した吸入継手16を設けるとともに副軸受ボス3b穴の奥で装着された副軸受10との間で形成されている空間G26に一端が開口し他端が副軸受ボス外壁の上部吸入口ないしは吸入継手に向けてに開口する油導入孔3eを設ける。
また図1の中央に示すように、旋回スクロ−ル1の遠心力と釣り合いを取るためのバランサ−として、電動機と主軸受間のシャフト6円柱軸の一部を前記遠心力と同方向で蒲鉾のように一定幅の弓形に切り取って主バランサ−カット6eとし、同時に他の1か所として電動機と副軸受間のシャフト6円柱状の軸の一部を同様に主バランサ−カット6eとは180度対向させた位置で一定幅の弓形に切り取って副バランサ−カット6fとして構成する。
この一定幅の弓形の切り取りバランサ−のシャフト円弧に沿った両端の開き角度すなはち扇形としての中心角は180度以内とする。
この場合、シャフト6の一端に設けた旋回軸中心の偏心方向に対して、主バランサ−カット6eの弓形円弧中心軸の方向は一致させ、副バランサ−カット6fの弓形円弧中心軸の方向は180度反対側に設ける。
図1に示すように、主フレ−ム4と電動機11の間のケ−シング3の胴体に設けた端子孔3dに円形の密封端子を設けるとともにケ−シング内側の密封端子に固定された導電体の複数のピンに電動機11のリ−ド線を接続するクラスタ−13を取り付ける。
次の図2に示されているように、ケ−シング3に設けた円形の端子孔3dの中心線と交わる円筒状のケ−シング胴体の円弧曲面上の点に対する法線とは傾斜させる。
すなはちケ−シング3の内壁面の直径をDと置き、クラスタ−13の端子装着用複数のピン中心を通る円の中心から長手方向すなはちリ−ド線を延ばす方向の端部までの短い距離をa,長い距離をbと置いて得られる直径D中心に対する内径の接点角度をそれぞれα=sin(2a/D)、β=sin((a+b)/D)と置いた場合にそれの差をθ=β−αで表すと、法線に対する端子取り付け穴ないしは端子の軸線をおよそθだけ長い距離bの端部がケ−シング内に入る方向に傾斜させる
以下、上記構成の動作を説明する。以上の如く構成された密閉形スクロ−ル圧縮機においては、吸入管より空間A20内に流入する吸入ガスに含まれた油の一部が吸入管内壁面に付着して下部に移動して下端の集油部16bから副軸受ボス上部に落下して油導入孔3eからから空間G26に入って溜まった油が副軸受10に供給されて潤滑され利用された後空間A内に流出する。
そして、該空間A20内に流入した油滴を含む吸入ガスは電動機内を通過して主フレ−ム下部に設けたガス導入孔4aから主フレ−ム4内の空間D23に流入する。
空間D23の下部に流入した吸入ガスは2つに分岐して上昇する途中でガスの一部は副フレ−ムに設けた2か所のキ−溝5cから流入するが、空間D内の主流はさらに上昇して上部に達し壁面通路4cから旋回スクロ−ルの端板外周を通って空間B21の吸入室に流入する。
残りの一部の油はさらに上昇して旋回スクロ−ル1の端板外周空間内に流入して旋回スクロ−ル端板の周囲を回りながらスラスト摺動面を潤滑して一部が空間C22に流入する。さらに後の残りの油が吸入室の空間B21に流入する。
また、吸入ガスとともに吸入室に流入した油の一部は旋回スクロ−ル端板内の複数の油導入孔から空間E24に流入して旋回軸受8を潤滑した後空間C22に流入して旋回スクロ−ルのスラスト面やオルダムリングの摺動面を潤滑する。
また、空間C22に流入して各摺動面を潤滑した油は主フレ−ムに設けた主軸受9内に流入して潤滑に利用された後シャフト端部の遠心力の作用も加わり空間A20に流出し、吸入ガスと再び合流して空間D23に流入して循環しながら潤滑に用いられる。
さらに、第4の課題解決手段を用いることにより、シャフト6にバランサ−としての部品を装着する必要がないので、部品の製造や圧縮機組立工程における繁雑さが大幅に解消させることができる上に運転中においても凸部が無いので電動機のリ−ド線等他部品を損傷させることもなく安定した運転が実現できる。
さらに、第5の課題解決手段を用いることにより、ケ−シング3内径を小さく構成できることにより、ケ−シング内に溜まる油の量が少なくなることから少ない封入油量で効率良く利用できるようになることや圧縮機の小型軽量化が図れて使用材料が軽減されることに加えてシステムへ搭載する空間が小さくできる。
1 旋回スクロ−ル
1c 旋回軸受ボス
1d 導入孔A
1e 導入孔B
2 固定スクロ−ル
2c 吸入通路
3 ケ−シング
3a 胴体
3b 副軸受ボス
3c 吸入口
3d 端子孔
3e 油導入孔
4 主フレ−ム
4a ガス導入孔
4b トンネル
4c 壁面通路
5 副フレ−ム
5b ガス通路
5c キ−溝
6 シャフト
6e 主バランスカット
6f 副バランスカット
8 旋回軸受
9 主軸受
10 副軸受
11 電動機
12 ハ−メ端子
13 クラスタ−
16 吸入継手
16b 集油部
18 当て板
20 空間A
21 空間B
22 空間C
23 空間D
24 空間E
25 空間F
26 空間G
1c 旋回軸受ボス
1d 導入孔A
1e 導入孔B
2 固定スクロ−ル
2c 吸入通路
3 ケ−シング
3a 胴体
3b 副軸受ボス
3c 吸入口
3d 端子孔
3e 油導入孔
4 主フレ−ム
4a ガス導入孔
4b トンネル
4c 壁面通路
5 副フレ−ム
5b ガス通路
5c キ−溝
6 シャフト
6e 主バランスカット
6f 副バランスカット
8 旋回軸受
9 主軸受
10 副軸受
11 電動機
12 ハ−メ端子
13 クラスタ−
16 吸入継手
16b 集油部
18 当て板
20 空間A
21 空間B
22 空間C
23 空間D
24 空間E
25 空間F
26 空間G
Claims (5)
- 円筒形状の胴体に電動機を固定し胴体の片側を塞ぐ端板に副軸受を設けた茶筒状のケ−シング、主軸受を設けケ−シング胴体の開放側に固定された主フレ−ム、旋回スクロ−ルと主フレ−ムとの間に設けた副フレ−ム、主軸受と副軸受に支えられたシャフト、旋回スクロ−ルと副フレ−ム間に装着した自転防止機構から主要部が構成され、該シャフトを水平に配置した横置き構造の密閉形スクロ−ル圧縮機において、ケ−シング内には主フレ−ムで一端の壁面を形成し電動機が収納されている空間A、固定スクロ−ルの内側で作動室につながり上部吸入室である空間B、そして円盤状に形成された副フレ−ムと旋回スクロ−ル端板とに挟まれ自転防止機構であるオリダムリングが収納された空間C、さらには主フレ−ムと副フレ−ム間には空間Dが形成され、円形の副フレ−ムは主フレ−ム側に対して1か所ないしは複数のノックピンで位置決めされ、主フレ−ム側におよそ垂直に形成されたリング状の空間Dの下部は電動機が収納されている空間Aに連通し、上部は固定スクロ−ルの吸入室となる空間Bに連通させて互いの空間をつなぐガス通路として形成されたことを特徴とする密閉形スクロ−ル圧縮機。
- 旋回スクロ−ルの端板内に吸入室である空間Bと旋回スクロ−ル端板中央部の旋回軸受内部でシャフト偏心軸終端面側に形成される空間Eを連通させる連通孔を設けたこと及び旋回スクロ−ル端板に設けた旋回軸受ボスの端面に下部半周に転がり軸受の転動体の一部を覆う当て板を装着するか転がり軸受に片面シ−ルド軸受を用いて保油性を高める構成とすることを特徴とする請求項1の密閉形スクロ−ル圧縮機。
- ケ−シング端板内側中央に設けた副軸受ボスの上部に吸入ガスを導入する吸入口ないしはケ−シング壁面から突出した吸入管を設けるとともに副軸受ボス穴の奥で装着された副軸受との間で形成されている空間Gに一端が開口し他端が副軸受ボス外壁の上部吸入口ないしは吸入管に向けてに開口する連通孔を設けたことを特徴とする請求項1の密閉形スクロ−ル圧縮機。
- 円筒形状の胴体のケ−シングの一端に設けた副軸受と主フレ−ムの中央に設けた主軸受とで支えられたシャフト一端に設けられた該軸心から一定値偏心した偏心軸に作動室を形成する旋回スクロ−ルの旋回軸受を装着する構成とした密閉形スクロ−ル圧縮機において、シャフトの一端に設けた旋回軸中心の偏心方向と同じ方向に電動機と主軸受間の円柱軸の一部を前記遠心力と同方向で蒲鉾のように一定幅の弓形に切り取った主バランスカットの円弧中心を設け、その180度反対方向に電動機と副軸受間の円柱軸の一部を一定幅で弓形に切り取った副バランスカットを設けて構成するとともに前記一定幅の弓形の切り取った円弧に沿った両端の開き角度すなはち扇形としての中心角は180度以内として構成したシャフトを装着したことを特徴とする密閉形スクロ−ル圧縮機。
- 円筒状のケ−シング内側に固定されたフレ−ムと電動機の間のケ−シングの胴体に設けた丸穴に円形の密封端子を設けるとともにケ−シング内側の密封端子に固定された導電体の複数のピンに電動機のリ−ド線を接続するクラスタ−を取り付けて構成された密閉形スクロ−ル圧縮機において、ケ−シングに設けた密封端子用の丸穴の中心線と交わる円筒状のケ−シング胴体の円弧曲面上の点に対する法線とは傾斜させることすなはちケ−シングの内壁面の直径をDと置き、クラスタ−の端子装着用複数のピン中心を通る円の中心から長手方向すなはちリ−ド線を延ばす方向の端部までの短い距離をa,長い距離をbと置いて得られる直径D中心に対する内径の接点角度をそれぞれα=sin(2a/D)、β=sin((a+b)/D)と置いた場合にそれの差をθ=β−αで表すと、法線に対する端子取り付け穴ないしは端子の軸線をおよそθだけ長い距離bの端部がケ−シング内に入る方向に傾斜させてクラスタ−が装着した端子をケ−シングに設けて構成したことを特徴とする密閉形スクロ−ル圧縮機。
Priority Applications (1)
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JP2004290764A JP2006070887A (ja) | 2004-09-02 | 2004-09-02 | 密閉形スクロ−ル圧縮機 |
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