JP2006068771A - 転造装置、モータ、及びシャフトの製造方法 - Google Patents

転造装置、モータ、及びシャフトの製造方法 Download PDF

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孝昌 佐々木
Koji Kidowaki
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Abstract

【課題】 加工中におけるワークの振れを防止又は軽減でき、しかも、加工前のワークのセットや加工後のワークの抜き取りが容易な転造装置、このようにして形成されたシャフトを有するモータ、及びシャフトの製造方法を得る。
【解決手段】 本転造装置10では、ダイス80、90を構成し、実質的にワークに転造加工を施すダイス本体81の軸方向側方にプレーンダイス92が配置されている。プレーンダイス92はその外周部のうち規制部の側方にワークが位置した状態でワークに干渉して変位を規制する。これにより、加工中におけるワークの振れに起因するワークの曲がり等を防止できる。また、プレーンダイス92には、ダイス本体81の切欠部82に対応する切欠部94が形成されている。この切欠部94はダイス80、90の軸方向に切欠部82と重なり合う。これにより、ダイス80、90間へのワークの配置及び取り出しを容易にできる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、一対のダイスによりワークを塑性変形させてワークを転造加工すための転造装置、このような転造加工により外周部にねじ山が形成されたシャフトを有するモータ、及び、このようなシャフトの製造方法に関する。
車両のワイパ装置やパワーウインドウ装置等の駆動源としては、モータを含めて構成されたモータアクチュエータが用いられる。モータアクチュエータは、モータと減速ギヤ列を含めて構成されている。
モータは出力軸を備えており、モータが作動することで発生した回転力により出力軸が自らの軸周りに回転する。出力軸の先端側にはギヤが設けられており、このギヤが減速ギヤ列の第1段目のギヤに噛み合っている。出力軸の回転は、その先端に設けられたギヤを介して減速ギヤ列の第1段目のギヤに伝えられる。減速ギヤ列に伝えられた回転力は減速ギヤ列において減速され、減速ギヤ列の最終段のギヤに連結された駆動軸から出力される。
ところで、このようなモータアクチュエータにおいては、出力軸の先端側にウオームギヤを設けると共に、減速ギヤ列の第1段目のギヤをウオームホイールとし、これにより、回転力を大幅に減速させたり、回転の軸の向きを変えたりしている。
また、この種のモータの出力軸には、金属製の出力軸に直接ウオームギヤを形成した構成もある。このような金属製の出力軸に直接ウオームギヤを形成するための一手段としては、所謂「転造加工」がある。ギヤやねじ山を転造加工するための装置の一例が下記特許文献1に開示されている。
この特許文献1に開示された転造加工は、所謂「転造丸ダイス」と称される一対のダイスを用いている。転造丸ダイスは全体的に円柱状又は円盤状に形成されており、その外周部には周方向に進むにつれて軸方向に漸次変位したねじ転造成型用の凹凸が転造丸ダイスの軸方向に交互に形成されている。
一対の転造丸ダイスは軸方向が互いに平行(同方向)な状態でセットされ、これらの転造丸ダイスの間にワークが挿入される。
両転造丸ダイスの軸間方向に沿った一方の転造丸ダイスの凹凸の凸部と、他方の転造丸ダイスの凹凸の凸部と、の間隔はワークの外径寸法よりも小さく設定されており、このため、回転する両転造丸ダイス間に挿入されたワークは転造丸ダイスの外周部に形成された凹凸により塑性変形され、これにより、ワークの外周部にねじ山が形成される。
また、これらの転造丸ダイスの軸方向側方には、プレーン丸ダイスが転造丸ダイスに対して同軸的に配置されている。プレーン丸ダイスは転造丸ダイスとは異なり円盤状とされており、転造丸ダイスで加工される部分よりもワークの先端側及び基端側にプレーン丸ダイスの外周部が接する。
これにより、転造丸ダイスでワークが転造加工される際の圧力でワークの両端が振れそうになると、プレーン丸ダイスの外周部がワークの先端側及び基端側に干渉してワークの振れを規制する。このようにワークの振れを規制することで、振れながらワークが加工されることで生ずるワークの曲がり等を防止する。
また、プレーン丸ダイスにはベアリングが設けられており、転造丸ダイスに対して同軸的に設けられているものの、転造丸ダイスに対して相対回転可能とされている。これにより、ワークの外周部とプレーン丸ダイスの外周部との間で滑りが生ずることを防止でき、このような滑りに起因するワーク表面への傷付きを防止できる。
特許第2898572号
一方で、上記のような円盤状の丸ダイスではなく、軸方向に沿って連続した切欠きを外周一部に形成した所謂「欠円ダイス」を用いる転造加工もある。この欠円ダイスを用いる転造加工では、各々の回転軸を互いに平行にした状態で一対の欠円ダイスが配置されると共に、加工前の状態では軸間方向に沿って両欠円ダイスの切欠き部が互いに対向させられ、この両切欠き部の間にワークがセットされる。欠円ダイスを用いた転造加工でも、各欠円ダイスの外周部に凹凸が形成されており、両欠円ダイスを回転させることで凹凸がワークの外周部を塑性変形させる。
このような欠円ダイスを用いた転造加工では、両欠円ダイスを1回転させるだけで加工が完了する。このため、生産速度に関して優れている。
ここで、特許文献1に開示された転造装置のように、欠円ダイスを用いた転造加工の装置にもプレーン丸ダイスを適用すれば、ワークの軸方向両端側でのワークの振れを防止できる。しかしながら、プレーン丸ダイスは円盤状であるため、両欠円丸ダイスの切欠き部の間にワークを配置することが難しい。
このため、加工前のワークのセットや加工後のワークの抜き取りを行なうに際してプレーン丸ダイスが干渉し、作業性が悪化する。
本発明は、上記事実を考慮して、加工中におけるワークの振れを防止又は軽減でき、しかも、加工前のワークのセットや加工後のワークの抜き取りが容易な転造装置、このようにして形成されたシャフトを有するモータ、及びシャフトの製造方法を得ることを目的としている。
請求項1に記載の本発明に係る転造装置は、回転軸方向が互いに平行な一対のダイスを同時に1回転させることにより前記一対の間に配置されたワークを転造加工する転造装置であって、外周部における前記回転軸周りの一定範囲に、前記ワークを塑性変形させる加工部が形成されると共に、外径寸法の2倍と前記ワークの外径寸法との和が前記一対のダイスの軸間距離よりも短い第1短径部が、前記外周部における前記回転軸周りの前記加工部を除いた部分に形成されたダイス本体と、前記加工部が前記ワークに接している状態でのみ前記ワーク部の外周部に干渉可能で当該干渉状態で、前記一対のダイスの対向方向に沿った前記ワークの変位を規制する規制部と、を含めて前記ダイスを構成したことを特徴としている。
請求項1に記載の本発明に係る転造装置によれば、回転軸が互いに平行な一対のダイスの各々を構成するダイス本体の第1短径部が、一対のダイスの対向方向(以下、一対のダイスの対向方向、すなわち、両ダイスの軸間方向を単に「対向方向」と称する)に沿って互いに対向した状態で一対のダイスの間にワークが配置される。次いで、これらのダイスが同時に回転を開始し、両ダイス本体に形成された加工部がワークに接すると、両加工部がワークを塑性変形させる。
このようにして一対のダイスが1回転する間に加工部によるワークの加工が終了し、更に、一対のダイスが1回転すると両ダイスの第1短径部が互いに対向する。
ここで、第1短径部における外径寸法は、外径寸法の2倍とワークの外径寸法との和が一対のダイスの軸間距離よりも短い。このため、上記のように対向方向に両ダイスの第1短径部が対向した状態では、一方のダイスの第1短径部から他方のダイスの第1短径部まで距離がワークの外径寸法よりも大きくなる。これにより、一対のダイスの間にワークを配置する際や一対のダイスの間からワークを抜き取る際に、ワーク等に対するダイス本体の干渉が軽減又は防止される。
ところで、本発明では、加工部がワークに接している状態でのみ、ダイス本体と共にダイスを構成する規制部がワークに干渉可能な状態になる。この状態で、ワークが対向方向に変位しようとすると、規制部がワークに干渉し、これにより、ワークの変位が規制される。
このように、ワークの変位が規制されることで、ワークの変位に起因する転造加工におけるワークの曲がり等の不要なワークの変形を防止できる。
また、規制部は加工部がワークに接している状態でのみワークへの干渉が可能であるが、一対のダイスが回転して加工部がワークに接しない状態になると、規制部がワークに干渉することがない。したがって、上記の両ダイス本体の第1短径部が互いに対向している状態では、ワークは規制部に干渉されない。
これにより、一対のダイスの間にワークを配置する際や一対のダイスの間からワークを抜き取る際に、ワーク等に対するダイス本体のみならず規制部による干渉も軽減又は防止される。このため、一対のダイスの間にワークを配置する作業や一対のダイスの間からワークを抜き取る作業を容易にできる。
請求項2に記載の本発明に係る転造装置は、請求項1に記載の本発明において、前記ダイス本体に対して同軸的で且つ前記ダイス本体に対して一体的に又は連動して回転する回転体の外周部における前記回転軸周りの一定範囲に前記規制部を形成すると共に、外径寸法の2倍と前記ワークの外径寸法との和が前記一対のダイスの軸間距離よりも短く、前記回転軸の回転半径方向に沿って前記ワークの側方に前記第1短径部が位置している状態で前記回転軸の軸方向に沿って第1短径部に重なり合う第2短径部を前記回転体に形成した、ことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係る転造装置によれば、ダイス本体に対して回転体が同軸的に設けられており、ダイス本体が回転すると、このダイス本体の回転に対して回転体が一体的又は連動して回転する。このようにして回転体が所定角度回転すると、回転体の外周一部である規制部が対向方向に沿ってワークに対向する。この状態では、ワークが対向方向に変位しようとすると、ワークが規制部により干渉される。
さらに、この状態からダイス本体が所定角度回転することで対向方向に沿ったワークの側方に第1短径部が位置すると、この状態で回転軸の軸方向に沿って第1短径部と、回転体の外周一部である第2短径部とが重なり合う。第2短径部での回転体の外径寸法はその2倍とワークの外径寸法との和が一対のダイスの軸間距離よりも短い。このため、両ダイスの第2短径部が互いに対向した状態では、一方のダイスの第2短径部から他方のダイスの第2短径部まで距離がワークの外径寸法よりも大きくなる。
このように、両ダイスの第2短径部が互いに対向した状態では、上記のように回転軸の軸方向に沿って第2短径部が第1短径部と重なり合っている。したがって、この状態では、一対のダイスの間にワークを配置する際や一対のダイスの間からワークを抜き取る際に、ワーク等に対するダイス本体のみならず回転体の干渉も軽減又は防止される。このため、一対のダイスの間にワークを配置する作業や一対のダイスの間からワークを抜き取る作業を容易にできる。
請求項3に記載の本発明に係る転造装置は、請求項2に記載の本発明において、前記回転軸の軸方向に沿った前記ダイス本体の側方に、前記回転体を前記ダイス本体に対して一体に設けた、ことを特徴としている。
請求項3に記載の本発明に係る転造装置によれば、回転軸の軸方向に沿ったダイス本体の側方で、回転体がダイス本体に対して一体に設けられる。
ここで、ワークがダイス本体の加工部により塑性変形されている状態では、加工部でのワークの加工部分を中心にしてワークが振れ、その振れ量(変位量)は回転軸の軸方向に沿ってワークの加工部に加工されている部分から離間するほど大きい。したがって、回転軸の軸方向に沿った加工部の側方で回転体の規制部がワークの振れを規制することで、効果的にワークの変位を規制できる。
請求項4に記載の本発明に係るモータは、ステータにて生じた磁界とロータにて生じた磁界との相互作用により前記ロータを回転させて前記ロータに固定されたシャフトを回転させるモータであって、周方向に沿った外周部の一定範囲に、前記シャフトを塑性変形させる加工部が各々に形成されると共に、前記加工部が前記シャフトに接している状態でのみ前記シャフト部の外周部に干渉可能な規制部を各々が有する互いの回転軸が平行な一対のダイスの間に前記シャフトを配置し、前記一対のダイスを同時に1回転させる間に前記加工部により前記シャフトの外周部を塑性変形させて前記シャフトの外周部にねじ山を形成した、ことを特徴としている。
請求項4に記載の本発明に係るモータによれば、ステータ及びロータの双方にて生じた磁界の相互作用でロータと共に回転するシャフトには、外周部にねじ山が施される。このねじ山が、例えば、ウオームの歯であならば、ねじ山に噛み合う他のウオームホイールにシャフトの回転が伝えられ、ウオームホイールが回転する。
ところで、シャフトにねじ山を形成する際には、回転軸が互いに平行な一対のダイスの間にシャフトが配置される。次いで、一対のダイスを同時に1回転させると、両ダイスの外周一部に形成された加工部がシャフトの外周部に接し、加工部がシャフトの外周部を塑性変形させる。これにより、シャフトの外周部にねじ山が形成される。
ところで、シャフトを加工する一対のダイスは、加工部がシャフトに接している状態でのみ、加工部と共にダイスを構成する規制部がシャフトに干渉可能な状態になる。この状態で、シャフトが対向方向に変位しようとすると、規制部がシャフトに干渉し、これにより、シャフトの変位が規制される。
このように、シャフトの変位が規制されることで、シャフトの変位に起因する転造加工におけるシャフトの曲がり等の不要なシャフトの変形を防止できる。
また、規制部は加工部がシャフトに接している状態でのみシャフトへの干渉が可能であるが、両ダイスが回転して加工部がシャフトに接しない状態になると、規制部がシャフトに干渉することがない。したがって、加工部によるシャフトの加工前及び加工後では、シャフトは規制部に干渉されない。
これにより、一対のダイスの間にシャフトを配置する際や一対のダイスの間からシャフトを抜き取る際に、シャフト等に対する加工部や規制部による干渉が軽減又は防止される。このため、一対のダイスの間にシャフトを配置する作業や一対のダイスの間からシャフトを抜き取る作業を容易にできる。
請求項5に記載の本発明に係るシャフトの製造方法は、外周部にねじ山を有するシャフトの製造方法であって、周方向に沿った外周部の一定範囲に、前記シャフトを塑性変形させる加工部が各々に形成されると共に、前記加工部が前記シャフトに接している状態でのみ前記シャフト部の外周部に干渉可能な規制部を各々が有する互いの回転軸が平行な一対のダイスの間に前記シャフトを配置し、前記一対のダイスを同時に1回転させる間に前記加工部により前記シャフトの外周部を塑性変形させて前記シャフトの外周部にねじ山を形成する、ことを特徴としている。
請求項5に記載の本発明に係るシャフトの製造方法では、回転軸が互いに平行な一対のダイスの間にシャフトが配置される。次いで、一対のダイスを同時に1回転させると、両ダイスの外周一部に形成された加工部がシャフトの外周部に接し、加工部がシャフトの外周部を塑性変形させる。これにより、シャフトの外周部にねじ山が形成される。
ところで、シャフトを加工する一対のダイスは、加工部がシャフトに接している状態でのみ、加工部と共にダイスを構成する規制部がシャフトに干渉可能な状態になる。この状態で、シャフトが対向方向に変位しようとすると、規制部がシャフトに干渉し、これにより、シャフトの変位が規制される。
このように、シャフトの変位が規制されることで、シャフトの変位に起因する転造加工におけるシャフトの曲がり等の不要なシャフトの変形を防止できる。
また、規制部は加工部がシャフトに接している状態でのみシャフトへの干渉が可能であるが、両ダイスが回転して加工部がシャフトに接しない状態になると、規制部がシャフトに干渉することがない。したがって、加工部によるシャフトの加工前及び加工後では、シャフトは規制部に干渉されない。
これにより、一対のダイスの間にシャフトを配置する際や一対のダイスの間からシャフトを抜き取る際に、シャフト等に対する加工部や規制部による干渉が軽減又は防止される。このため、一対のダイスの間にシャフトを配置する作業や一対のダイスの間からシャフトを抜き取る作業を容易にできる。
<本実施の形態の構成>
(転造装置10の全体構成)
図1には本発明の一実施の形態に係る転造装置10の正面図が示されており、図2には本転造装置10の平面図が示されている。
これらの図に示されるように、転造装置10は載置台12を備えている。載置台12は鋼材等により比較的高い剛性を有するブロック状又は厚肉の平板状に形成されている。この載置台12上には基台としてのベッド14が設けられている。ベッド14は鋼材等により比較的高い剛性を有する平板状に形成されており、ボルト等の図示しない締結手段により載置台12に一体的に締結固定されている。
このベッド14上には固定軸台としての主軸台16が設けられている。主軸台16もまた鋼材等により比較的高い剛性を有する平板状に形成されており、ボルト等の図示しない締結手段によりベッド14に一体的に締結固定されている。
主軸台16の厚さ方向一方の側面の側方には主軸受18が一体的に取り付けられている。主軸受18には回転軸としての駆動軸20の軸方向一端側が回転自在に軸支されている。
また、駆動軸20の軸方向に沿った主軸受18の一端側には、固定軸台側駆動手段としての駆動部21を構成する減速手段としてのギヤボックス22が配置されており、更に、ギヤボックス22を介して主軸受18とが反対側には駆動手段として駆動部21を構成するモータ24が配置されている。ギヤボックス22は、主軸台16又はベッド14に一体的に連結されている。また、ギヤボックス22に連結されているモータ24は、ギヤボックス22を介して間接的に主軸台16又はベッド14に一体的に連結されている。
ギヤボックス22の内側には、複数のギヤにより構成された減速ギヤ列が収容されており、この減速ギヤ列を介してモータ24の出力軸と上記の駆動軸20とが機械的に連結され、モータ24の駆動力によって駆動軸20が回転する構成となっている。
また、駆動軸20の軸方向他端側には補助軸受26が設けられており、駆動軸20の軸方向他端側が回転自在に軸支されている。補助軸受26の主軸台16と対向する側の面からはあり部28が突出形成されている。このあり部28は主軸台16の補助軸受26側の面に固定されたガイドレール30のあり溝32に嵌合している。
補助軸受26はボルト等の締結手段によりガイドレール30又は主軸台16に一体的に締結固定されているが、この締結固定を解除することで補助軸受26はガイドレール30のあり溝32に案内され、駆動軸20の軸方向に沿ってスライドできる構造となっている。この補助軸受26のスライドにより補助軸受26での駆動軸20の軸支を解除できる。
一方、ベッド14上には可動軸台としての主軸台34が主軸台16に対向する如く設けられている。主軸台34もまた鋼材等により比較的高い剛性を有する平板状に形成されている。
但し、主軸台16とは異なり、主軸台34はベッド14上に設けられた図示しないガイド機構に取り付けられており、調整手段としてのハンドル36を回転させることでベッド14上を主軸台16に対して接離する方向に主軸台34が移動し、また、調整手段としてのハンドル38を回転させることで、ベッド14の上面に対して水平で且つ主軸台16に対して接離する方向に対して直交する方向(すなわち、後述する回転軸としての駆動軸42の軸方向)に主軸台34が移動する構成となっている。
主軸台34の厚さ方向一方の側面の側方には主軸受40が一体的に取り付けられている。主軸受40には駆動軸42の軸方向一端側が回転自在に軸支されている。
また、駆動軸42の軸方向に沿った主軸受40の一端側には、可動軸台側駆動手段としての駆動部43を構成する減速手段としてのギヤボックス44が配置されており、更に、ギヤボックス44を介して主軸受40とが反対側には駆動手段として駆動部43を構成するモータ46が配置されている。ギヤボックス44は、主軸台34に一体的に連結されている。また、ギヤボックス44に連結されているモータ46は、ギヤボックス44を介して間接的に主軸台34に一体的に連結されている。
ギヤボックス44は基本的にギヤボックス22と同じ構成で、ギヤボックス22に設けられた減速ギヤ列と同じ減速比でモータ46の出力軸の回転を駆動軸42に伝えて回転する。さらに、モータ46はモータ24と同期して回転するように制御されており、したがって、駆動軸42は駆動軸20と同じ方向へ同じ速度で回転する。
また、駆動軸42の軸方向他端側には補助軸受48が設けられており、駆動軸42の軸方向他端側が回転自在に軸支されている。補助軸受48の主軸台34と対向する側の面からはあり部50が突出形成されている。このあり部50は主軸台34の補助軸受48側の面に固定されたガイドレール52のあり溝54に嵌合している。
補助軸受48はボルト等の締結手段によりガイドレール52又は主軸台34に一体的に締結固定されているが、この締結固定を解除することで補助軸受48はガイドレール52のあり溝54に案内され、駆動軸42の軸方向に沿ってスライドできる構造となっている。この補助軸受48のスライドにより補助軸受48での駆動軸42の軸支を解除できる。
(軸保持機構60の構成)
さらに、図1及び図2に示されるように、本転造装置10は保持手段としての軸保持機構60を備えている。軸保持機構60は一対の梁通過ブロック62、64を備えている。
梁通過ブロック62は主軸台16の上面に形成されており、図示しない一対の嵌挿孔が形成されている。一対の嵌挿孔は各々が断面矩形状で、駆動軸20、42の軸方向に沿って並んで形成されていると共に、駆動軸20、42の軸間方向に梁通過ブロック62を貫通している。
一方、梁通過ブロック64は駆動軸20、42の軸間方向に梁通過ブロック62と対向するように形成されている。梁通過ブロック64にも各々が断面矩形状の一対の嵌挿孔が形成されている。梁通過ブロック64の嵌挿孔は断面形状が梁通過ブロック62に形成された嵌挿孔と同形状とされており、駆動軸20、42の軸間方向に沿って梁通過ブロック64の一方の嵌挿孔が梁通過ブロック62の一方の嵌挿孔に対向しており、梁通過ブロック64の他方の嵌挿孔が梁通過ブロック62の他方の嵌挿孔に対向している。
梁通過ブロック62、64の一方の嵌挿孔には、梁66が梁通過ブロック62、64の対向方向(すなわち、駆動軸20、42の軸間方向)に貫通配置されている。また、梁通過ブロック62、64の他方の嵌挿孔には、梁68が梁通過ブロック62、64の対向方向(すなわち、駆動軸20、42の軸間方向)に貫通配置されている。
これらの梁66、68は、各々が断面矩形状の角棒状に形成されている。梁通過ブロック62の嵌挿孔を通過して梁通過ブロック62を介して梁通過ブロック64とは反対側に突出した梁66、68の一端にはそれぞれストッパ70が設けられている。
各ストッパ70は対応する梁66、68に対してボルト等の締結手段により着脱自在に締結固定されており、ストッパ70を梁66、68に装着した状態では、梁66、68が梁通過ブロック64側に変位しようとすると、ストッパ70に梁通過ブロック62の側面が干渉し、梁66、68の変位を規制する。また、梁通過ブロック64の嵌挿孔を通過して梁通過ブロック64を介して梁通過ブロック62とは反対側に突出した梁66、68の他端には、それぞれ一対のストッパ72が設けられている。
一対のストッパ72は、梁66、68の長手方向に並んで両梁66、68の各々に設けられている。各ストッパ72は対応する梁66、68に対してボルト等の締結手段により着脱自在に締結固定されており、ストッパ72を梁66、68に装着した状態では、梁66、68が梁通過ブロック62側に変位しようとすると、梁通過ブロック64側のストッパ72に梁通過ブロック64の側面が干渉し、梁66、68の変位を規制する。
すなわち、ストッパ70、72の全てが梁66、68に装着された状態では、少なくとも、両梁通過ブロック62、64が駆動軸20、42の軸間方向に互いに離間する方向への変位が規制されている。
(ダイス80の構成)
さらに、図1に示されるように、駆動軸20にはダイス80が同軸的且つ一体的に取り付けられている。図3乃至図5に示されるように、ダイス80は全体的に略円板状又は略円柱状に形成されたダイス本体81を備えている。ダイス本体81の外周部には第1短径部としての切欠部82が形成されている。切欠部82はダイス本体81の軸方向に沿って連続して形成されており、ダイス本体81の軸方向両端にて開口していると共に、ダイス本体81の外周面にて開口している。
ダイス本体81の外周面のうち、上記の切欠部82を除く部分の全部又は殆どは加工部84とされている。図5乃至図8に示されるように、加工部84は複数の凸部86と複数の凹部88とにより構成されている。凸部86と凹部88とはダイス本体81の軸方向に沿って交互に形成されている。
また、凸部86及び凹部88はダイス本体81の中心軸線周りに略螺旋状に形成されており、ダイス本体81の周方向に沿った切欠部82の開口端の一端を起点として周方向に変位するにつれて漸次ダイス本体81の軸方向に変位し、ダイス本体81の軸心を介して切欠部82とは反対側を通り切欠部82の開口端の他端まで形成されている。
但し、このように略螺旋状に形成されている凸部86及び凹部88であるが、所謂ねじとは異なり、切欠部82の開口端の他端における凸部86及び凹部88の終点の延長上に次ピッチの凸部86及び凹部88が位置しない(すなわち、切欠部82が形成されていなかったとしても、凸部86及び凹部88は、次ピッチの凸部86及び凹部88に連続しない)。
また、厳密には凸部86の頂部に沿ったダイス本体81の外周形状は円形ではなく、切欠部82の開口端の一端における凸部86の起点から、概ね切欠部82の反対側までの間で漸次外径寸法が大きくなり、更に、一定範囲外径寸法が略等しくなった後、切欠部82の開口端の他端までの間で漸次外径寸法が小さくなるように設定されている。しかも、ダイス本体81の周方向に沿った凸部86の断面形状は、起点側で頂部が略鋭角とされている。また、起点から漸次頂部がダイス本体81の半径方向外側へ突出しつつ頂部に丸みが形成されるか、又は、頂部が略平坦状に変化し、更に、凸部86の終点近傍では凸部86の断面形状が略台形となる。
一方、図3、図4、図6、及び図7に示されるように、ダイス本体81の軸方向両端側には、回転体としての円盤状又は円柱形状のプレーンダイス92がダイス本体81に対して同軸的に設けられている。プレーンダイス92の外周一部には第2短径部としての切欠部94が形成されている。
切欠部94はプレーンダイス92の軸方向に沿って連続して形成されており、プレーンダイス92の軸方向両端にて開口していると共に、ダイス本体81の外周面にて開口している。
また、プレーンダイス92の軸心を中心とする切欠部94の開口角度は、ダイス本体81の軸心を中心とする切欠部82の開口角度に略等しく、図3に示されるように、プレーンダイス92をダイス本体81の軸方向側方に配置した状態では、切欠部82と切欠部94とがダイス本体81及びプレーンダイス92の軸方向に沿って互いに重なり合う。
さらに、切欠部94を除いた部分においてもプレーンダイス92の外径寸法はその周方向に一定ではない。図9に示されるように、プレーンダイス92の外周部のうち、プレーンダイス92の周方向に沿った切欠部94の一端から所定角度θ1の範囲までは案内部95とされている。この案内部95では切欠部94の一端から漸次外径寸法が大きくなっている。
また、プレーンダイス92の外周部のうち、案内部95の切欠部94とは反対側の端部から所定角度θ2の範囲までは規制部96とされている。規制部96における外径寸法は、案内部95における最大外径寸法に等しく、すなわち、この部分においてはプレーンダイス92は円盤形状とされている。
さらに、プレーンダイス92の外周部のうち、規制部96の案内部95とは反対側の端部から切欠部94の他端部までの間は逃げ部98とされている。この逃げ部98は、規制部96側の端部から切欠部94側の端部へ向けて漸次外径寸法が小さくなっている。
一方、駆動軸42には、ダイス本体81とプレーンダイス92とによって構成された(すなわち、ダイス80と同一の構成の)ダイス90が同軸的且つ一体的に取り付けられている。初期状態ではダイス80を構成するダイス本体81の切欠部82及びプレーンダイス92の切欠部94と、ダイス90を構成するダイス本体81の切欠部82及びプレーンダイス92の切欠部94とが駆動軸20、42の軸間方向に対向するように配置される。
さらに、上述したプレーンダイス92の規制部96における外径寸法は、ダイス80を構成するプレーンダイス92の規制部96とダイス90を構成するプレーンダイス92の規制部96とが駆動軸20、42の軸間方向に対向した状態で、その間隙の大きさが後述するシャフト132の外径寸法に等しいか、又は、双方のプレーンダイス92とシャフト132との間に一定の隙間(例えば、0.01mm程度の大きさの隙間)が形成されるように、規制部96における外径寸法が設定されている。
(ダイス位置補正装置100の構成)
また、図1、図2、及び図3に示されるように、本転造装置10は、ダイス補正手段としてのダイス位置補正装置100を備えている。ダイス位置補正装置100は検出手段としての一対の探触子102、104を備えている。
探触子102は略棒状に形成され、ダイス本体81の上方に配置された筒状のシリンダ106に上下方向に摺動自在に嵌挿されており、先端はダイス本体81の外周面に接触している。探触子102の先端はテーパ状で漸次先細になっており、図11に示されるように、先端はダイス本体81の概ね隣接する凸部86間の形状と同じ形状に形成され、凹部88と探触子102とが対向した状態では、探触子102が隣接する凸部86間に嵌まり込む。
一方、探触子104は探触子102と同形状に形成されており、ダイス90の上方に配置された筒状のシリンダ106に上下方向に摺動自在に嵌挿されており、先端はダイス90の外周面に接触している。
これらの探触子102、104の各々はスライダ107に支持されている。両スライダ107は、支持体109に設けられたガイドプレート111上に取り付けられており、ガイドプレート111に案内されてダイス80、90の軸方向にスライドする。
また、支持体109には、各スライダ107に対応して変位センサ108が設けられており、各スライダ107のスライド(変位)を検出している。
また、図10に示されるように、各変位センサ108は、ダイス位置補正装置100の装置本体110に設けられた演算手段としてのCPU112に接続されており、各スライダ107の変位量に対応した電気信号(電圧値や電流値)である検出信号がCPU112に入力される。
また、CPU112はRAM114やROM116等の記憶手段に接続されていると共に、入力手段としてのキーボード118に接続されている。さらに、CPU112は出力手段としてのモニタ120に接続されている。また、CPU112にはドライバ122が接続されており、CPU112から出力されたモータ制御信号がドライバ122に入力される。
さらに、ドライバ122には電源124が接続されていると共に、モータ46が接続されており、ドライバ122はCPU112から出力されたモータ制御信号に基づいてモータ46に対する通電制御を行なう構成となっている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本転造装置10でのモータ130のシャフト132の製造方法の説明を通して本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
(ダイス装着工程)
本転造装置10にてシャフト132を製造するにあたり、先ず、ダイス装着工程でダイス80、90が転造装置10に取り付けられる。このダイス装着工程では、先ず、梁66、68に対する各ストッパ72の固定が解除され、主軸台16に対して主軸台34が接離する方向、すなわち、駆動軸20、42の軸間方向に変位可能な状態とされる。
また、このストッパ72の解除作業に前後して、補助軸受26、48の固定が解除されてガイドレール30、52に沿って駆動軸20、42の軸方向他端側に補助軸受26、48がスライドさせられる。これにより、補助軸受26、48による駆動軸20、42の他端側における軸支が解除される。
さらに、これらのストッパ72の解除作業及び補助軸受26、48の固定解除作業等に前後して、シャフト132の仕様毎に外周形状や凸部86及び凹部88のピッチが異なる複数種類のダイス80、90の中から、製造するシャフト132に適応したダイス80、90(すなわち、駆動軸20側のダイス本体81及びプレーンダイス92並びに駆動軸42側のダイス本体81及びプレーンダイス92)が選択される。
このようにして選択されたダイス80、90は、駆動軸20の軸方向他端側からダイス80を構成する一方のプレーンダイス92、ダイス本体81、及び他方のプレーンダイス92が駆動軸20に装着されると共に、駆動軸42の軸方向他端側からダイス90を構成する一方のプレーンダイス92、ダイス本体81、及び他方のプレーンダイス92が駆動軸42に装着される。これにより、ダイス80は駆動軸20に対して同軸的且つ一体的に固定され、ダイス90は駆動軸42に対して同軸的且つ一体的に固定される。
次いで、補助軸受26、48により駆動軸20、42を軸支させて、各補助軸受26、48をガイドレール30等に締結固定する。さらに、ハンドル36を操作してダイス80、90に応じて駆動軸20、42の軸間距離を調整し、ダイス80の外周部(すなわち、ダイス本体81の外周部及びプレーンダイス92のの外周部)とダイス90の外周部(すなわち、ダイス本体81の外周部及びプレーンダイス92のの外周部)との間の間隙の大きさが、製造するワーク134に対応した距離に調整される。
さらに、以上の調整が終了した後に、梁66、68にストッパ72を固定する。以上のようにしてダイス装着工程が終了する。
(ダイス位置調整工程)
次いで、ダイス位置調整工程では、先ず、ダイス80の切欠部82、94とダイス90の切欠部82、94とが駆動軸20、42の軸間方向に沿って互いに対向する状態まで、ダイス80、90がそれぞれ回転させられる。さらに、このダイス80、90の回転に前後して、ハンドル38が回転操作されて主軸台34がダイス90の軸方向に沿って変位させられる。これにより、先ず、ダイス80に対するダイス90の大まかな位置調整が成される。
次いで、この状態で、探触子102、104の各々の先端が、対応するダイス80、90の各ダイス本体81の外周部に当接させられる。
ここで、ダイス80、90の各ダイス本体81の外周部の外周部に形成された凸部86及び凹部88は、ダイス80、90の軸周りに略螺旋状に形成されており、したがって、凸部86及び凹部88は、ダイス80、90の周方向に沿った変位量に対してダイス80、90の軸方向に所定量変位している。
このため、探触子102、104の位置が予め決まっていても、探触子102、104の先端が探触子102、104の軸方向に沿って凸部86及び凹部88のどの位置に対向するかは、ダイス80、90の回転位置によって変化する。
探触子102、104の先端は、凹部88に対向していれば、凹部88(すなわち、隣接する凸部86の間)に嵌まり込む(図11の実線状態)。しかしながら、図11の二点鎖線で示されるように、凹部88以外の部位、すなわち、凸部86等に探触子102、104の先端が対向していると、探触子102、104の先端は対向する凸部86等に接触するが、図11の矢印にて示されるように、自重等により凸部86の斜面を滑るようにダイス80、90の軸方向に沿って変位しつつ凹部88に嵌まり込む。
このように、ダイス80、90の軸方向に探触子102、104が変位すると、探触子102、104を支持しているスライダ107がダイス80、90の軸方向にスライドする。このスライダ107のスライド(変位)は各変位センサ108によって検出され、この検出結果に対応した検出信号が装置本体110のCPU112に入力される。
一方、ダイス位置補正装置100の装置本体110は、起動されるとCPU112がROM116からダイス選択画面の画面データを読み込み、モニタ120にダイス選択画面を表示させる。このようなダイス選択画面で駆動軸20、42に装着したダイス80、90をキーボード118等により選択すると、ダイス80、90の種類毎に予めROM116に記憶させたマップデータをCPU112が読み込んで展開する。
この状態で、キーボード118等を用いて補正値の計算をCPU112に実行させると、変位センサ108からの両探触子102、104の変位量に対応した検出信号に基づき、展開したマップデータから補正値を選択又は演算する。
この補正値はダイス90の回転角度として導き出され、モニタ120の画面に表示される。さらに、この状態からキーボード118等を用いて補正実行をCPU112に対して指示すると、CPU112からは補正値に基づいてモータ制御信号が出力される。
このモータ制御信号はドライバ122に入力される。ドライバ122では入力されたモータ制御信号に基づいてモータ46に対する通電制御が行なわれる。モータ46は通電されると出力軸を回転させ、更に、ギヤボックス44の減速ギヤ列を介して駆動軸42を補正値に対応した角度だけ回転させる。これにより、補正値に対応した角度だけダイス90が回転させられ、ダイス90の回転位置が補正される。
このようにしてダイス90の回転位置が補正されることで、ダイス80の軸方向に沿って連続するダイス本体81の凸部86及び凹部88の位相に対し、ダイス90の軸方向に沿って連続するダイス本体81の凸部86及び凹部88の位相が揃うか、或いは、予め想定された位相分だけずれる。
ここで、上記のように、本実施の形態では、ダイス位置補正装置100による補正値の演算や、補正値に基づくダイス90の回転位置の補正に先立って、ハンドル38の回転操作によるダイス90の大まかな位置調整が成される。このように、予め、大まかにダイス90の位置調整が行なわれることで、補正値が小さくなり、補正値に基づく調整量を小さくできる。
これにより、補正値だけに頼ってダイス90の回転位置の補正を行なうよりも最終的にはダイス90の回転位置の補正を素早く行なえる。このため、ダイス90の回転位置補正に要する時間を短くでき、工数の軽減、ひいては、後述するモータ130のコストを軽減できる。
(加工工程)
このようにしてダイス90の回転位置が補正された状態で、ダイス80を構成するダイス本体81の切欠部82及びプレーンダイス92の切欠部94と、ダイス90を構成するダイス本体81の切欠部82及びプレーンダイス92の切欠部94と、の間にシャフト132の原材料又は中間加工品としての棒状のワーク134が配置される。
この状態で、両ダイス80、90を同じ速度で同じ方向に回転させると、先ず、凸部86の一端(切欠部82の開口端の幅方向一端)が、ワーク134に当接する。図12(A)に示されるように、凸部86の断面形状は、先端部が先細テーパ状であるため、凸部86はワーク134の外周部に切り込みを入れるかの如く食い付き、凸部86の両側方の凹部88側へワーク134の外周部を寄せて塑性変形させる。
この状態で、更に、ダイス80、90を回転させると、凸部86はダイス本体81の半径方向外方へ漸次突出しているため、図12(B)に示されるように、凸部86の先端は、漸次、ワーク134の外周部に対して深く食い込むと共に、更に、両側方の凹部88側へワーク134の外周部を寄せて塑性変形させる。
次いで、更に、ダイス80、90が回転すると、図12(C)に示されるように、凸部86の先端は、ねじ山としての所定のウオームギヤ136の歯の断面形状に等しくなり、ワーク134の外周部をウオームギヤ136の形状に成形する。
この状態から更にダイス80、90が回転すると、図12(D)に示されるように、凸部86の先端までのダイス本体81の外径寸法が漸次小さくなり、この状態で、両ダイス80、90の凸部86の他端が軸間方向に互いに対向して、更に、両切欠部82が互いに対向するまで両ダイス80、90が回転すると、凸部86がワーク134の外周部から抜け、ワーク134、すなわち、シャフト132の先端側にウオームギヤ136が転造加工される。
このように、本転造装置10ではダイス80、90を1回転させることで、シャフト132の先端側にウオームギヤ136を成形できる。このため、単なる丸ダイスを用いて幾度となく丸ダイスを回転させ、ワーク134をその軸方向に送りつつウオームギヤ136を成形する構成に比べると、加工時間を短くでき、生産効率を大幅に向上させることができる。
しかも、加工工程に先立って、上記のようにダイス80の回転位置に対してダイス90の回転位置を補正している。このため、ダイス80での加工とダイス90での加工とにずれが生じることがなく、成形品質、すなわち、シャフト132の先端に形成されたウオームギヤ136の品質を向上させることができる。
さらに、上記のようにダイス90の回転位置の補正は、探触子102、104の変位量に基づき、補正値という定量的な値として導き出されるため、ダイス90の回転位置の補正に関して作業者毎の個人差がないか、仮に、個人差が生じたとしても極めて小さい。これにより、ウオームギヤ136の成形品質を安定させることができる。
また、基本的に探触子102、104を両ダイス80、90を構成する各ダイス本体81の加工部80に接触させた状態でキーボード118を操作すれば、補正値が演算され、更に、補正値に基づきダイス90の回転角度が補正されるため、補正作業を迅速に行なうことができ、しかも、作業時間の個人差も少ない。これにより、作業工数を軽減でき、コストを安価にできる。
また、上記のように、ダイス80、90を1回転だけさせてシャフト132の先端にウオームギヤ136を成形すると言う点からすれば、通常の丸ダイスを何回転もさせてウオームギヤ136を成形する場合に比べて、ダイス80、90の単位回転角度あたりのワーク134の外周部の塑性変形量が大きい。
このようにダイス80、90を1回転させるだけでワーク134を大きく塑性変形させる際には、ワーク134からの反力が両ダイス80、90を駆動軸20、42の軸間方向に離間させようとする。
主軸台16は基本的にベッド14に固定されているため変位することがない。これに対して、主軸台34はそもそもが主軸台16に対して接離移動可能である。このため、ワーク134からの反力は主軸台34を主軸台16から離間させようとする。
しかしながら、主軸台16、34の双方に形成された梁通過ブロック62、64には梁66、68が通過しており、梁通過ブロック62、64が駆動軸20、42の軸間方向に離間しようとすると、ストッパ70、72が梁通過ブロック62、64に干渉して梁通過ブロック62、64の移動を規制する。すなわち、本転造装置10では主軸台16、34を駆動軸20、42の軸間方向に離間させようとする外力に対しては、梁66、68を介して主軸台16、34が一体的に連結された構造となっており、このような外力に対しては、主軸台34の剛性のみならず、梁66、68、主軸台16、更には、ベッド14の剛性にて抗することになる。
これにより、上記のようなワーク134からの反力がダイス90に作用しても、ダイス90がダイス80から離間する方向に変位することがない。このように、ワーク134を転造加工している状態におけるダイス80、90の位置精度を保つことができることで、ワーク134の加工精度を高く維持でき、この結果、シャフト132の先端に形成するウオームギヤ136の寸法精度を高く維持できる。
さらに、本実施の形態では、上記のように、ダイス80に回転駆動力を伝えるための駆動部21と、ダイス90に回転駆動力を伝えるための駆動部43と、が別体で構成され、しかも、駆動部43は基本的に主軸台34に一体的に取り付けられている。このため、主軸台34を如何に動かしても、モータ46と駆動軸42との間隔等が変化しない。したがって、ギヤボックス44内の減速ギヤ列の構成を簡素化できる。
しかも、モータ46と駆動軸42との間隔等が変化する構成であれば、変化してもモータ46の回転駆動力を駆動軸42に伝達できるように、ギヤボックス44内のギヤ列を複雑にしなくてはならず、これにより、伝達誤差にも変化が生じる。これに対して、本実施の形態では、モータ46と駆動軸42との間隔等が変化しないため、このような問題が生じることがなく、ウオームギヤ136の寸法誤差等を小さくできる。
また、上記のようにダイス80、90のダイス本体81が回転する際には、これらのダイス80、90を構成するプレーンダイス92もまたダイス本体81と共に一体的に回転する。上記のように、切欠部82からシャフト132が抜け出て凸部86及び凹部88とにより加工が開始されると、ワーク134の加工部分よりも先端側及び基端側が両ダイス80、90のプレーンダイス92の案内部95と対向する。
案内部95は切欠部94から離間するにつれて漸次外径寸法が大きくなる。このため、この状態で両ダイス80、90が回転した際にダイス本体81でのワーク134の加工でとプレーンダイス92とワーク134との間で周速差が生じても、プレーンダイス92とワーク134との間の隙間が次の規制部96よりも大きいため、プレーンダイス92がワーク134に干渉しにくい。これにより、ワーク134の加工開始時における成形性を確保できる。
次いで、この状態でダイス80、90が回転してワーク134の加工が続けられると、ワーク134の先端側及び基端側にプレーンダイス92の外周部が接近する。さらに、駆動軸20、42の軸間方向に沿って案内部95の規制部96側の端部が対向するまでダイス80、90が回転すると、規制部96がワーク134の外周部に接するか、又は、再接近する。
この状態では、仮に、ワーク134の先端側及び基端側が駆動軸20、42の軸間方向に振れても、その振れ量がプレーンダイス92の外周部に接するまでに規制される。このように、ワーク134の振れ量が規制されることで転造加工中にワーク134が振れることで生ずるワーク134の曲がり等の発生を防止又は効果的に軽減できる。
さらに、この状態からダイス80、90が回転すると、駆動軸20、42の軸間方向に沿って逃げ部98がワーク134と対向する。この状態ではダイス80、90が回転するにつれてプレーンダイス92の外周部がワーク134の外周部から離間する。この状態で両ダイス80、90が回転した際にダイス本体81でのワーク134の加工でとプレーンダイス92とワーク134との間で周速差が生じても、プレーンダイス92とワーク134との間の隙間が次の規制部96よりも大きいため、プレーンダイス92がワーク134に干渉しにくい。これにより、ワーク134の加工終了時における成形性を確保できる。
さらに、この状態からダイス80、90が回転し、ダイス80、90の両切欠部82が互いに対向した状態では、ダイス80、90の両切欠部94も互いに対向する。このため、プレーンダイス92に干渉されることなく、ダイス80、90の軸方向一端又は他端からワーク134を容易に取り出すことができる。
また、上記のように、加工開始前の状態でもダイス80、90の両切欠部82が互いに対向している。したがって、この状態でもダイス80、90の両切欠部94も互いに対向する。したがって、プレーンダイス92に干渉されることなく、ダイス80、90の軸方向一端又は他端からワーク134を両切欠部82の間に配置できる。
(モータ組立工程)
以上のようにして先端にウオームギヤ136が形成されたシャフト132は、図13に示されるように、その長手方向基端側はロータ138に対して同軸的且つ一体的に装着される。さらに、ステータを構成するマグネット140が内壁に一体的に固定されたヨーク142の内側に、シャフト132の長手方向基端側がロータ138と共に収容される。
これにより、モータ130が組み立てられる。このようにして組み立てられたモータ130は、例えば、図示しないギヤボックスにシャフト132の先端側が入り込んだ状態でギヤボックスに一体的に連結され、モータアクチュエータを構成する。ギヤボックス内ではシャフト132の先端側に形成されたウオームギヤ136にギヤボックス内に回転自在に収容されたウオームホイールが噛合させられ、モータ130にて生じた駆動力でシャフト132が回転すると、ウオームギヤ136に噛合するウオームホイールに回転を伝達する。
ここで、シャフト132の先端に形成されたウオームギヤ136は、上記のように、極めて高い寸法精度を維持できるため、ウオームホイールに対して極めて良好な噛合性を確保でき、極めて高い回転力の伝達効率を確保できる。
しかも、良好な噛合性を確保できることで、回転力の伝達時における異音の発生等を防止又は効果的に抑制でき、静音化を図ることも可能となる。さらには、シャフト132の製造コストを安価にできることで、モータ130全体、ひいてはモータアクチュエータの製造コストを安価にできる。
さらに、上記のように、シャフト132の成形する際のダイス80、90の間へのワーク134のセット及び成形終了後のシャフト132の取り出しを容易に行なえるため、この意味でシャフト132の成形時における作業性を向上できる。これにより、シャフト132の製造コストを安価にできることで、モータ130全体、ひいてはモータアクチュエータの製造コストを安価にできる。
なお、本実施の形態では、部材的にはダイス本体81とプレーンダイス92とを別体に設けて一体的に連結する構成としたが、ダイス本体81とプレーンダイス92とを予め一体成形する構成としてもよい。
本発明の一実施の形態に係る転造装置の正面図である。 本発明の一実施の形態に係る転造装置の平面図である。 本発明の一実施の形態に係る転造装置のダイス並びにダイス補正手段を示す拡大斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る転造装置のダイスの分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る転造装置のダイス並びにダイス補正手段を示す拡大正面図である。 本発明の一実施の形態に係る転造装置のダイス並びにダイス補正手段を示す拡大平面図である。 本発明の一実施の形態に係る転造装置のダイス並びにダイス補正手段を示す拡大側面図である。 ダイスを構成するダイス本体の正面図である。 ダイスを構成するプレーンダイスの正面図である。 ダイス補正手段の構成の概略を示すブロック図である。 加工部を構成する凸部及び凹部の各位置で探触子が接触した場合の探触子の状態(位置)を示す図である。 ダイスがワークを加工している状態を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るモータの正面断面図である。
符号の説明
10・・・転造装置、20・・・駆動軸(回転軸)、42・・・駆動軸(回転軸)、80・・・ダイス、80・・・加工部、81・・・ダイス本体、82・・・切欠部(第1短径部)、90・・・ダイス、92・・・プレーンダイス(回転体)、94・・・切欠部(第2短径部)、96・・・規制部、130・・・モータ、132・・・シャフト、134・・・ワーク、136・・・ウオームギヤ(ねじ山)

Claims (5)

  1. 回転軸方向が互いに平行な一対のダイスを同時に1回転させることにより前記一対の間に配置されたワークを転造加工する転造装置であって、
    外周部における前記回転軸周りの一定範囲に、前記ワークを塑性変形させる加工部が形成されると共に、外径寸法の2倍と前記ワークの外径寸法との和が前記一対のダイスの軸間距離よりも短い第1短径部が、前記外周部における前記回転軸周りの前記加工部を除いた部分に形成されたダイス本体と、
    前記加工部が前記ワークに接している状態でのみ前記ワーク部の外周部に干渉可能で当該干渉状態で、前記一対のダイスの対向方向に沿った前記ワークの変位を規制する規制部と、
    を含めて前記ダイスを構成したことを特徴とする転造装置。
  2. 前記ダイス本体に対して同軸的で且つ前記ダイス本体に対して一体的に又は連動して回転する回転体の外周部における前記回転軸周りの一定範囲に前記規制部を形成すると共に、外径寸法の2倍と前記ワークの外径寸法との和が前記一対のダイスの軸間距離よりも短く、前記回転軸の回転半径方向に沿って前記ワークの側方に前記第1短径部が位置している状態で前記回転軸の軸方向に沿って第1短径部に重なり合う第2短径部を前記回転体に形成した、
    ことを特徴とする請求項1に記載の転造装置。
  3. 前記回転軸の軸方向に沿った前記ダイス本体の側方に、前記回転体を前記ダイス本体に対して一体に設けた、
    ことを特徴とする請求項2に記載の転造装置。
  4. ステータにて生じた磁界とロータにて生じた磁界との相互作用により前記ロータを回転させて前記ロータに固定されたシャフトを回転させるモータであって、
    周方向に沿った外周部の一定範囲に、前記シャフトを塑性変形させる加工部が各々に形成されると共に、前記加工部が前記シャフトに接している状態でのみ前記シャフト部の外周部に干渉可能な規制部を各々が有する互いの回転軸が平行な一対のダイスの間に前記シャフトを配置し、前記一対のダイスを同時に1回転させる間に前記加工部により前記シャフトの外周部を塑性変形させて前記シャフトの外周部にねじ山を形成した、
    ことを特徴とするモータ。
  5. 外周部にねじ山を有するシャフトの製造方法であって、
    周方向に沿った外周部の一定範囲に、前記シャフトを塑性変形させる加工部が各々に形成されると共に、前記加工部が前記シャフトに接している状態でのみ前記シャフト部の外周部に干渉可能な規制部を各々が有する互いの回転軸が平行な一対のダイスの間に前記シャフトを配置し、前記一対のダイスを同時に1回転させる間に前記加工部により前記シャフトの外周部を塑性変形させて前記シャフトの外周部にねじ山を形成する、
    ことを特徴とするシャフトの製造方法。
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