JP2006068312A - リハビリ用姿勢モニタリング方法及びリハビリ用姿勢モニタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明によるリハビリ用姿勢モニタ方法及びリハビリ用姿勢モニタは、本体(100)内に設けたX、Y、Z軸加速度計(65a,65b,65c)とX、Y、Z軸ジャイロ(66a,66b,66c)の検出レンジを取付対象(50)の各部位の動きの軸方向に合わせて変え、小型化とコストダウンを達成する方法と構成である。
【選択図】図9
Description
すなわち、モーションキャプチャ方法としては、図11に示されるように、取付対象である生体からなる被験者50の表面に多数のマーカー51を取り付け、この各マーカー51を異なる角度方向からビデオカメラ52で撮像し、各ビデオカメラ52からの画像データをパソコン53に取り込み、画像解析することによって各マーカー51の動きをとらえ、被験者50の動きをかなり正確に得ることができる。
すなわち、モーションキャプチャ方法は、マーカーを見ることによって、被験者の動きをかなり正確に見ることはできるが、数台のビデオカメラ、操作員も複数人必要であると共に、相当のスペースを必要とするため、装置としてのコストも高く、限られた施設しか用いることができなかった。
また、慣性センサを用いた方法は、前述のカメラ画像を用いたモーションキャプチャ方式に比べると、動作を表現するデータとしては十分なものではなく、実用レベルには到達していなかった。また、3軸の加速度計及びジャイロは同一の分解能で製作されていたため、生体の部位によっては、一部しか動作せず、他は飽和に近い動作の場合も多く、3軸共同一の分解能ではコスト的にも無駄で、また、形状も大型化し、省スペース化にも逆行することになっていた。
また、本発明によるリハビリ用姿勢モニタは、全体形状が箱型をなす本体と、前記本体内に設けられた3軸のX、Y、Z軸加速度計及びX、Y、Z軸ジャイロとからなり、前記X、Y、Z軸加速度計及びX、Y、Z軸ジャイロは、前記3軸の中の1軸又は複数軸において加速度及び角速度の分解能を互いに異ならせた構成であり、また、前記本体には、電源部、X、Y、Z軸信号処理部が設けられていると共に、長手形状の取付部材が設けられている構成であり、また、前記X、Y、Z軸加速度計及びX、Y、Z軸ジャイロはシリコン基板を用いた静電検出型よりなる構成であり、また、前記X、Y、Z軸加速度計の中、前記X、Y軸加速度計の分解能は、前記Z軸加速度計の分解能より小であり、前記X、Y軸ジャイロの中、前記X、Y軸ジャイロの分解能は、前記Z軸ジャイロの分解能より大である構成である。
すなわち、3軸の加速度計及び3軸のジャイロの各分解能を取付対象の部位における各軸方向の動作の大小に応じて異ならせ、その部位の動きに合わせ、動きが大きい部位には分解能が大きく精度が悪い安価な加速度計やジャイロを用い、動きが前記大よりも小さい部位には分解能が小さく精度が良い高価な加速度計やジャイロを用いているため、モニタ自体の形状を小型化し、安価とすることができる。
また、ジャイロ及び加速度計がシリコン基板を加工して製作されるMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いた超小型で薄型であるため、モニタの小型化及び薄型化に寄与することができ、生体等に取付ける場合、ウェアラブルに取付けが可能である。
尚、従来例と同一又は同等部分には同一符号を用いて説明する。
図1において符号50で示されるものは生体(人間、動物等)である被験者からなる取付対象であり、この取付対象50の腰、足等の動きが出る複数の部分には、バンド等の長手形状の取付部材60を介して扁平な板状に形成されたリハビリ用姿勢モニタ61が設けられており、この各リハビリ用姿勢モニタ61から無線(有線の場合もある)を介して送られてきた3軸角速度及び3軸加速度のデータ62は、図4で示されるように、慣性演算部63に取り込まれ、この慣性演算部63はパソコン64に接続されている。
すなわち、図7及び図8において符号1で示されるものは平面形状で四角状の枠体をなす外枠部であり、この外枠部1は下層シリコン基板11aと、絶縁酸化膜11bと、上層シリコン薄膜11cと、貼り合わせシリコン基板11dとからなる周知のSOIウェハの半導体ウェハ11で構成されている。
前記上部パッケージ5aの内面には、複数の上部検出電極4a、4bが形成されていると共に、前記下部パッケージ5bの内面には、複数の下部検出電極5A、5Bが形成されている。
前記梁部2a、2bには、ワイヤボンディングによる各々重錘体電極取り出し部9が共通接続されている。
なお、前記第1重錘片3aは前記下層シリコン基板11aよりなり、前記各梁部2a、2bは前記絶縁酸化膜11bと上層シリコン薄膜11cとからなり、前記第2重錘片3bは前記貼り合わせシリコン基板11dより構成されている。
また、前述のシリコン同志の貼り合わせは、酸素雰囲気中、約1100℃にてアニール処理することにより可能であり、これによって梁部の長手方向の延長線上に重錘体3の重心が配置され、他軸感度の発生を抑えることができる。
尚、この動作状態のデータをパターン化し、他の生体50から得られたデータと比較することにより、比較的容易にその時の状態が検出しやすくなるものである。
そこで、本発明は、各部位に対し、3軸共高精度の小さい分解能の各加速度計65a〜65c及び各ジャイロ66a〜66cを用いるとスペース的にも、コスト的にも不利であるため、あまり大きい動作が発生しない軸方向の加速度計やジャイロのみの分解能を他のものよりも高分解能すなわち高精度検出型とし他のもの低精度検出型の安価構成として、1個のリハビリ用姿勢モニタ61内でも検出の軸方向によって分解能が異なるように構成されている。
また、加速度計の場合、X、Y軸加速度計65a、65bは分解能をZ軸加速度計65cの分解能より小とし、Z軸加速度計65cは分解能を前記小よりも大とする。
すなわち、本発明における分解能の定義は、分解能小が精度良く分解能精状態を示し、分解能大(前記小よりは大)が精度悪く(前記精度良くよりは悪い)分解能粗状態を示している。
従って、各リハビリ用姿勢モニタ61を用いる場合、その部位において動きが大きい軸方向(前記動きが小さい軸方向よりは大である)は分解能が大きく精度が悪い安価な加速度計又はジャイロを用い、その部位において動きが小さい軸方向(前記動きが大きい軸方向よりは小である)は分解能が小さく精度が良い高価な加速度計又はジャイロを用いている。
62 6軸データ
63 慣性演算部
65 3軸加速度計
66 3軸ジャイロ
65a、65b、65c X、Y、Z軸加速度計
66a、66b、66c X、Y、Z軸ジャイロ
100 本体
102、103、104 X、Y、Z軸信号処理部
Claims (8)
- 本体(100)に設けられX、Y、Z軸加速度計(65a〜65c)及びX、Y、Z軸ジャイロ(66a〜66c)からなるリハビリ用姿勢モニタ(61)を用いて取付対象(50)の動作を検出するようにしたリハビリ用姿勢モニタリング方法において、
前記取付対象(50)の各部位に複数の前記リハビリ用姿勢モニタ(61)を設け、前記各リハビリ用姿勢モニタ(61)に設けられた前記X、Y、Z軸加速度計(65a〜65c)及びX、Y、Z軸ジャイロ(66a〜66c)の分解能は前記各部位の前記各軸の方向の動作に応じて異ならせて用いることを特徴とするリハビリ用姿勢モニタリング方法。 - 前記X、Y、Z軸加速度計(65a〜65c)及びX、Y、Z軸ジャイロ(66a〜66c)は、前記本体(100)内で各々独立して設けた状態で用いることを特徴とする請求項1記載のリハビリ用姿勢モニタリング方法。
- 前記X、Y、Z軸加速度計(65a〜65c)及びX、Y、Z軸ジャイロ(66a〜66c)は、全体形状が箱型をなす前記本体(100)内に設けられて用いられることを特徴とする請求項1又は2記載のリハビリ用姿勢モニタリング方法。
- 前記X、Y、Z軸加速度計(65a〜65c)の中、前記X、Y軸加速度計(65a,65b)の分解能は、前記Z軸加速度計(65c)の分解能より小であり、前記X、Y、Z軸ジャイロ(66a〜66c)の中、前記X、Y軸ジャイロ(66a,66b)の分解能は、前記Z軸ジャイロ(66c)の分解能より大であることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のリハビリ用姿勢モニタリング方法。
- 全体形状が箱型をなす本体(100)と、前記本体(100)内に設けられた3軸のX、Y、Z軸加速度計(65a〜65c)及びX、Y、Z軸ジャイロ(66a〜66c)とからなり、前記X、Y、Z軸加速度計(65a〜65c)及びX、Y、Z軸ジャイロ(66a〜66c)は、前記3軸の中の1軸又は複数軸において加速度及び角速度の分解能を互いに異ならせた構成よりなることを特徴とするリハビリ用姿勢モニタ。
- 前記本体(100)には、電源部(101)、X、Y、Z軸信号処理部(102,103,104)が設けられていると共に、長手形状の取付部材(60)が設けられていることを特徴とする請求項4記載のリハビリ用姿勢モニタ。
- 前記X、Y、Z軸加速度計(65a〜65c)及びX、Y、Z軸ジャイロ(66a〜66c)はシリコン基板を用いた静電検出型よりなることを特徴とする請求項4又は5記載のリハビリ用姿勢モニタ。
- 前記X、Y、Z軸加速度計(65a〜65c)の中、前記X、Y軸加速度計(65a,65b)の分解能は、前記Z軸加速度計(65c)の分解能より小であり、前記X、Y、Z軸ジャイロ(66a〜66c)の中、前記X、Y軸ジャイロ(66a,66b)の分解能は、前記Z軸ジャイロ(66c)の分解能より大であることを特徴とする請求項5ないし7の何れかに記載のリハビリ用姿勢モニタ。
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