JP2006068051A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】一回の洗濯作業工程で分け洗いを可能とし、きつい汚れの洗濯物と軽い汚れの洗濯物とを分離して分け洗いができるとともに、汚れのきつい洗濯物の洗浄力を高めると共に、使い勝手を向上する。
【解決手段】内槽4内に収容する洗濯物8a、8bを分離して収納する分け洗い収納体10を設け、前記分け洗い収納体10を洗濯物8bとともに内槽4より取り出し可能に構成することにより、洗浄能力を向上することができる。また、洗濯物8bの出し入れが簡単で使い勝手を向上させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】内槽4内に収容する洗濯物8a、8bを分離して収納する分け洗い収納体10を設け、前記分け洗い収納体10を洗濯物8bとともに内槽4より取り出し可能に構成することにより、洗浄能力を向上することができる。また、洗濯物8bの出し入れが簡単で使い勝手を向上させることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、一回の洗濯作業工程で汚れの強さ、衣類の種類等により洗濯物を分けて洗うことができる洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、十分に機械力を加えて洗いたい汚れのきつい洗濯物と、機械力を加えて洗いたくない比較的軽い汚れでデリケートな生地の洗濯物を洗濯する場合に、洗濯槽である内槽に仕切体を設けてこれらの洗濯物を一度に分け洗いが行える洗濯機が考えられていた(例えば、特許文献1参照)。この公報に記載された洗濯機は、図9に示すように、洗濯兼脱水槽である内槽50と、この内槽50を内置する外槽51と、内槽50を回転駆動させる駆動装置52と伝達機構53と減速機構54を有しており、前記内槽50の底面に設けたパルセータ55を回転自在に駆動する。パルセータ55の裏面の下側羽根56の外周に形成したポンプ室57から内槽50の側壁に循環水路58を形成し、循環水路58の開口部を内槽50の中心方向に向けて吐出口59を配設している。
パルセータ55の上方に前記パルセータ55を覆うように仕切体60を着脱自在に配設している。仕切体60とパルセータ55の間に洗濯物61を収納するとともに、仕切体60の上部に洗濯物62を収納する。前記洗濯物61は十分に機械力を加えて洗いたい汚れのきつい洗濯物を収納し、洗濯物62は機械力を加えて洗いたくない比較的軽い汚れでデリケートな生地の洗濯物を収納して洗濯するようになっている。
特開平9−94376号公報
しかしながら、前記従来の構成では、仕切体60とパルセータ55の間に十分に機械力を加えて洗いたい運動用の靴下、作業服等の汚れのきつい洗濯物61を収納し、仕切体60の上部に機械力を加えて洗いたくないハンカチ、カッターシャツ、ブラウス、下着等の比較的軽い汚れでデリケートな生地の洗濯物62を収納して洗浄するようになっている。洗濯を開始する際に、前記内槽50に汚れのきつい洗濯物61を投入した後、仕切板60を配設し汚れの軽いデリケートな生地の洗濯物62を順番に投入、配設する必要がある。
洗濯物の投入の際に仕切板60を配設し汚れの軽い洗濯物62を投入中、或いは投入終了後にきつい汚れの洗濯物61が残された時、仕切板60の上部に投入した軽い汚れの洗濯物62、及び仕切板60を取り出した後、前記きつい汚れの洗濯物61を追加投入する。その後、仕切板60の配設と軽い汚れの洗濯物62を再び投入する必要があり、使い勝手が悪いという問題があった。
また、洗濯行程を実行中にきつい汚れの洗濯物61を追加投入する場合は、洗濯物61、62に洗浄液が浸透しているため洗浄液が床面にしたたり落ちることで、床面の掃除を必要としたり、洗浄液が不足して十分な洗浄性能が確保できなかったり、洗剤、及び洗濯水の追加が必要であった。
また、洗濯行程を終了した後、軽い汚れの洗濯物62を取り出し、仕切板60の取り外し、きつい汚れの洗濯物61を順番に取り出す必要があり、取り出しに時間がかかり使い勝手が悪いという問題があった。
また、仕切板の上部に収納される軽い汚れの洗濯物62には、パルセータ55の回転時のみ洗浄液が吐出口59から供給される構成となっているため、軽い汚れの洗濯物62に付与される洗浄作用力がパルセータの動作時間に依存されるため単独で設定することができなかった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、一回の洗濯作業工程で分け洗いを可能とし、汚れのきつい洗濯物61、及びデリケートな衣類である洗濯物62の洗浄力を高めると共に、洗濯物61、62の投入、及び取り出しを容易にすることで、使い勝手の向上を図った洗濯機を提供することを目的とする。
本発明は、前記従来の課題を解決するために、外槽内に回転自在に支持された洗濯物を収納する内槽と、前記内槽内に設けられた洗濯物を撹拌する撹拌手段と、前記内槽内に収容する洗濯物を分離して収納する分け洗い収納体とを具備し、前記分け洗い収納体により、前記内槽内を前記撹拌手段を有する第1の洗浄室と、分け洗い収納体で構成される第2の洗浄室とに分離して洗浄可能に構成し、前記分け洗い収納体を洗濯物とともに、前記内槽より取り出し可能に構成したものである。
これによって、きつい汚れの洗濯物と軽い汚れの洗濯物とを簡単に分離して分け洗いができるとともに、汚れのきつい洗濯物の洗浄力を高めることができるとともに、デリケートな洗濯物を短時間に高い洗浄力を得ることができる。
また、分け洗い収納体は、上部開放の通水性のあるカゴ状で構成し、第1の洗浄室の上方に着脱自在に配設したものである。
これによって、洗濯物の取り扱いが極めて簡単で使い勝手を向上させることができる。
本発明の洗濯機は、きつい汚れの洗濯物と軽い汚れの洗濯物、及びデリケートな衣類を洗濯する場合の課題を解決するもので、きつい汚れの洗濯物と軽い汚れの洗濯物とを簡単に分離して分け洗いができ、第1の洗浄室で洗浄される洗濯物の汚れの度合いに応じた撹拌手段の機械力(運転強度、洗浄時間等)を最適化して洗浄できるので洗浄力を高めることができるとともに、デリケートな衣類は第2の洗浄室である分け洗い収納体に高濃度の洗浄液が供給されるため必要以上の機械力を与えることなく洗浄力を高めることができる。
また、洗濯物を収納するカゴ状の分け洗い収納体を内槽に着脱自在に配設することで、洗濯物の投入、および取り出しが極めて簡単で使い勝手を向上させることができる。
第1の発明は、外槽内に回転自在に支持された洗濯物を収納する内槽と、前記内槽内に設けられた洗濯物を撹拌する撹拌手段と、前記内槽内に収容する洗濯物を分離して収納する分け洗い収納体とを具備し、前記分け洗い収納体により、前記内槽内を前記撹拌手段を有する第1の洗浄室と、分け洗い収納体で構成される第2の洗浄室とに分離して洗浄可能に構成し、前記分け洗い収納体を洗濯物とともに、前記内槽より取り出し可能に構成したことにより、第1の洗浄室に収容した汚れのきつい洗濯物は撹拌手段により機械力が集中的に与えられて洗浄力を高めることができるとともに、第2の洗浄室に収容された洗濯物は、分け洗い収納体によって第1の洗浄室と分離されているため、内槽に装備された撹拌手段に接触しないので、必要以上の機械力が洗濯物に与えられないので生地を傷めることがなく、きつい汚れの洗濯物と軽い汚れの洗濯物とを簡単に分離して分け洗いができる。また、洗濯終了後、軽い汚れの洗濯物を収納した状態で分け洗い収納体を取り外すことができるので取り出し作業が短時間で済み使い勝手が向上する。
第2の発明は、分け洗い収納体は、上部開放の通水性を有したカゴ状に構成し、第1の洗浄室の上方に着脱自在に配設したことにより、前記分け洗い収納体の上部開放部から洗濯物の出し入れが可能となり作業が極めて簡単であるとともに、洗浄液、すすぎ水を分け洗い収納体に供給すると洗浄液、すすぎ水は洗濯物を通過後、第1の洗浄室に供給されるため、同一槽内で第1の洗浄室と第2の洗浄室とに分離して分け洗いが可能となる。また、分け洗い収納体は、内槽に着脱自在に取り付けられたことにより、洗濯物の投入時に分け洗い収納体を内槽から外しておけば第1の洗浄室への洗濯物の出し入れ作業が極めて簡単である。その後、分け洗い収納体に洗濯物を収納したまま前記分け洗い収納体を内槽に配設できる。さらに洗濯終了後に分け洗い収納体に洗濯物を収容したまま内槽から外して洗濯物の干し場まで持ち運ぶことができ、干し作業の手間が軽減される。
第3の発明は、分け洗い収納体は、脱水時における内槽の回転方向に取着されるようにしたことにより、洗濯行程、及びすすぎ行程を終了後、実行する脱水行程において内槽を一方向に高速回転させて洗濯物の水分を脱水する。この時、分け洗い収納体は取り付け体により内槽に締め付けられるので内槽と一体となり高速回転しても振動が極力抑えられ、静音化が実現できる。
第4の発明は、内槽と分け洗い収納体の投入口との間に開口部を形成したことにより、洗濯行程を開始する前、或いは洗濯行程の実行中に、分け洗い収納体が内槽に配設された状態においても、きつい汚れの洗濯物を追加投入する場合に第1の洗浄室に前記開口部から投入することができるので、使い勝手が非常に向上する。また、洗剤液を内槽の外にこぼすことがないので床面の掃除、洗剤と洗濯水の追加を必要としない。
第5の発明は、第1の洗浄室の洗浄液を第2の洗浄室に供給する循環手段を設けたことにより、第1の洗浄室、及び第2の洗浄室の洗濯物が十分に浸透する水量と循環手段で循環するに必要な洗濯水量で洗濯が可能となり、所定の洗剤量を投入しても洗濯液は高濃度の洗剤液となる。前記高濃度洗浄液で第1の洗浄室の洗濯物は撹拌手段で与えられる機械力と、高濃度洗浄液の作用で洗浄力がより高められる。また、第2の洗浄室である分け洗い収納体に高濃度洗浄液を供給して洗浄するため洗浄能力を向上することができるとともに、節水洗濯が実現できる。
第6の発明は、第1の洗浄室で洗浄する第1の洗浄工程の初期に所定時間循環手段を動作させ、第2の洗浄室の洗濯物に洗浄液を供給するようにしたことにより、洗濯行程開始と同時に第2の洗浄室である分け洗い収納体の洗濯物に機械力を与えないで、高濃度洗浄液が作用するため、洗濯物の生地を傷めることがなく、絡み、ねじれもなく、洗浄能力を確保することができる。また、第1の洗浄工程の初期の所定時間以外は循環手段を動作することがないので省エネが図れる。
第7の発明は、撹拌手段と内槽、及び循環手段を動作させ第1の洗浄室と第2の洗浄室で同時に洗浄するようにしたことにより、第1の洗浄室の洗濯物は、高濃度洗浄液の作用と撹拌手段による機械力できつい汚れも洗浄することができる。また、第2の洗浄室に収納される軽い汚れの洗濯物は、高濃度洗浄液の作用と内槽の正逆回転による機械力が付与され洗濯物の汚れを落とすことができる。第2の洗浄室に収納された洗濯物は、内槽の回転と循環手段の動作をさせることで、高濃度洗浄液が洗濯物を通過するように洗浄液が通過して洗浄が行われるので生地を傷めることがない。
第8の発明は、撹拌手段と内槽を交互に動作させるようにしたことにより、第1の洗浄室と第2の洗浄室の洗濯物の汚れに応じた洗浄時間をそれぞれ選定することが可能となる。第1の洗浄室の洗濯物の汚れがきつい場合は、前記撹拌手段の運転による第1の洗浄室の洗浄時間を内槽の回転時間より長く実行することで、汚れの状態に応じた最適な運転時間を設定することができるので高い洗浄能力を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における洗濯機の縦断面図、図2は同洗濯機の要部平面図、図3は同洗濯機の要部断面図、図4は同洗濯機の取り付け体の要部斜視図、図5は同洗濯機の分け洗い収納体の斜視図、図6は同洗濯機の洗浄工程のシーケンス図を示すものである。
図1は本発明の第1の実施の形態における洗濯機の縦断面図、図2は同洗濯機の要部平面図、図3は同洗濯機の要部断面図、図4は同洗濯機の取り付け体の要部斜視図、図5は同洗濯機の分け洗い収納体の斜視図、図6は同洗濯機の洗浄工程のシーケンス図を示すものである。
図1から図6において、外槽1は洗濯機の筐体2の内部にサスペンション機構3により弾性的に吊り下げられている。外槽1内には回転中心軸を鉛直方向に有した内槽4を回転自在に支持してあり、上部には開口部5を有する有底状のものである。前記内槽4の周壁には複数の排出口6と、内槽4の上方には流体バランサー7を設けている。内槽4内の底部には洗濯物8aを撹拌する撹拌手段9を備えている。更に、内槽4の内部上部には洗濯物8bを収納する分け洗い収納体10を配設しており、内槽4に収納する洗濯物8a、8bを分離するものである。前記分け洗い収納体10は、上部開放のカゴ状で枠体10aと通水性のあるカゴ部10b、及び前記開放部で形成される投入口10cで構成されている。前記内槽4内で撹拌手段9を有する第1の洗浄室4aと、分け洗い収納体10で構成される第2の洗浄室10dとに分離して洗浄可能に構成している。
分け洗い収納体10は、内槽4に着脱自在に構成されるとともに、脱水時における内槽4の回転方向に取着されるように取り付け体11を設けている。取り付け体11は、流体バランサー7の上面から上方に突出した取り付け軸12と、分け洗い収納体10の枠体10aに設けられた穴部13によって構成され、取り付け軸12と穴部13の嵌合によって取着される。前記取り付け軸12は上面より首下部分(図4のA寸法)に切り込みが形成されており、取り付け軸12の軸径より短い寸法Bとしている。一方、穴部13は、挿入穴13aと嵌合穴13bとで形成される。なお、前記取り付け軸12と穴部13の嵌合は複数個所で行うように設けられている。
分け洗い収納体10を内槽4に取り付ける場合は、取り付け軸12を挿入穴13aに対向させて挿入し、分け洗い収納体10を回転させて嵌合穴13bに取り付け軸12の首下部分(図4のB寸法)を嵌合させて取り付ける。従って、分け洗い収納体10は上方への移動もなく、内槽4の回転方向に対して取り付け軸12は、嵌合穴13bに入り込む方向に移動しようとするため、分け洗い収納体10は内槽4に固定される。また、分け洗い収納体10の投入口形状を略半月形状とし、内槽4上部と分け洗い収納体10の投入口との間に開口部14を形成させている。
外槽1の下方には駆動手段15を設け、その回転軸は、中空で二軸構造を成し、洗濯工程、すすぎ工程および脱水工程において駆動手段15の回転を撹拌手段9、あるいは、内槽4に伝達する。
撹拌手段9を有する第1の洗浄室4aの洗浄液を第2の洗浄室10dである分け洗い収納体10に供給する循環手段16を外槽1の下方に設けており、循環通路17を通して噴射ノズル18より分け洗い収納体10内の洗濯物8bを均等に浸透させるように噴霧供給する。
外槽1内には水道栓と連結される給水弁(図示せず)から洗濯水、すすぎ水が供給されるようになっている。洗浄液、及びすすぎ水、脱水中の排水は排水弁19を開放することにより、排水口20から筐体2外へ排出される。筐体2の上部には蓋21が設けられている。
以上のように構成された洗濯機について、以下にその動作、作用を説明する。まず、洗濯工程を始めるにあたり、第1の洗浄室4a内に作業服、靴下、ジーンズ等の生地の強度が比較的強く、傷みを気にしないきつい汚れの洗濯物8aを先に投入する。その後、分け洗い収納体10を内槽4に取り付ける。この時、第2の洗浄室10dである分け洗い収納体10にハンカチ、デリケートな衣類、カッターシャツ、ブラウス等の比較的軽い汚れの洗濯物8bを既に収納した状態で内槽4に装着してもよい。また、分け洗い収納体10を内槽4に取り付けた後、軽い汚れの洗濯物を投入してもかまわない。
さらに、分け洗い収納体10を内槽4に取り付けた状態で、きつい汚れの洗濯物8aを第1の洗浄室4aに投入する場合は、開口部14から投入することができる。いづれにしても第1の洗浄室4a、第2の洗浄室10dである分け洗い収納体10への洗濯物8a、8bの投入はいつでもできるので使い勝手が非常に良い。
また、外槽1内に所定の洗剤量を予め投入しておく。以上の作業を使用者が洗濯を開始する準備作業として行い洗濯機のスイッチをオンする。
洗濯機を運転させると、給水弁(図示せず)が開となり外槽1内に洗濯水が給水される。前記洗濯水の給水量は、第1の洗浄室4a、及び第2の洗浄室10dの洗濯物8a、8bが十分に浸透する水量と循環手段16で循環するに必要な洗濯水量を供給する。前記洗剤を溶解するため駆動手段15を駆動し撹拌手段9を回転させる。これによって高濃度洗浄液が速やかに生成できる。
洗浄工程は、図6に示すように第1の洗浄工程と第2の洗浄工程に分けて実行する。まず、第1の洗浄工程は、撹拌手段9を回転させて第1の洗浄室4aの洗濯物8aを高濃度の洗剤液による洗剤の化学作用と撹拌手段9で付与される機械力で洗浄されるため洗浄力が向上する。また、第1の洗浄工程の初期に所定時間のみ循環手段16を動作させて、第2の洗浄室10dの洗濯物8bに高濃度の洗浄液を供給することで高濃度の洗剤液が洗濯物8bに浸透し洗剤の化学作用で洗濯物8bから汚れ成分を分離させる。前記第1の洗浄工程では、きつい汚れの洗濯物8aを主体に洗浄を所定時間実行した後、第2の洗浄工程を実行する。
第2の洗浄工程は、第1の洗浄室4aの洗濯物8aを撹拌手段9の回転により撹拌して洗浄する。同時に循環手段16を動作させて第1の洗浄室4aの洗剤液を第2の洗浄室10dの洗濯物8bに噴射して供給する。第2の洗浄室10dに供給された高濃度の洗浄液は、洗濯物8bを通過して通水性のあるカゴ部10bから第1の洗浄室4aに流れこむ。洗濯物8bの汚れ成分は、第1の洗浄工程で分離されているので高濃度洗浄液が洗濯物8bを通過することで落とされる。本来、第2の洗浄室10dの洗濯物8bはハンカチ、デリケートな衣類、カッターシャツ、ブラウス等の比較的軽い汚れであるため、弱い機械力でも汚れを落とすことができる。
このように、撹拌手段9の機械力は第1の洗浄室4aに収納された洗濯物8aに集中して与えるとともに、高濃度洗浄液の作用できつい汚れ成分を洗濯物8aから離れ易くし、洗浄性能を高めることができる。また、第2の洗浄室10dである分け洗い収納体10の洗濯物8bには高濃度洗浄液が作用するため、機械力をほとんど受けない洗浄液の通過洗浄で洗浄性能を向上することができるとともに、洗濯物8bのねじれ、絡みが抑えられるので洗濯物の生地を傷めることがほとんどない。
前記動作を所定時間運転して洗浄工程を終了する。前記洗浄工程を終了すると、排水弁19を開放して洗浄液を外槽1から排出する。その後、内槽4を回転させて洗濯物8a、8bの高濃度洗浄液を絞り出す。次に、排水弁19を閉じて給水弁(図示せず)を開いて外槽1内に所定水位まで給水し、駆動手段15を動作させて撹拌手段9、内槽4、及び循環手段16を動作させる。これによって洗濯物8a、8bの洗剤成分をすすぎ水に移行させる。前記すすぎ水を排水し、再度給水を行って前記動作を実施することで洗濯物8a、8bの洗剤成分を除去してすすぎ行程を終了する。
次に脱水行程を実施する。この脱水行程は、排水弁19を開放して駆動手段15により内槽4を高速回転させて洗濯物8a、8bから脱水する。脱水行程において分け洗い収納体10は、内槽4の回転方向に取着されるようにしているため内槽4と一体となり振動が極力少なく、低騒音で高速脱水が実現できる。
脱水行程終了後、洗濯物8a、8bを内槽4から取り出して干し作業を行う。この時、分け洗い収納体10は、内槽4に着脱自在に取り付けられているため、簡単に内槽4から取り外すことができる。同時に分け洗い収納体10に洗濯物8bを収納したまま内槽4から取り出すことができるので、洗濯物8bの取り出し作業が簡単で、そのまま干し場まで持ち運ぶことができ、干し作業の手間が軽減される。
以上のように、本実施の形態においては、外槽1内に回転自在に支持された洗濯物8a、8bを収納する内槽4と、前記内槽4内に設けられた洗濯物8aを撹拌する撹拌手段9と、前記内槽4内に収容する洗濯物8a、8bを分離して収納する分け洗い収納体10とを具備し、前記分け洗い収納体10により、前記内槽4内を前記撹拌手段9を有する第1の洗浄室4aと、分け洗い収納体10で構成される第2の洗浄室10dとに分離して洗浄可能に構成し、前記分け洗い収納体10を洗濯物8bとともに、前記内槽4より取り出し可能に構成したことにより、第1の洗浄室4aに収容した汚れのきつい洗濯物8aは、撹拌手段9により機械力が集中的に与えられるので高い洗浄力を実現することができる。また、第2の洗浄室10dに収容された洗濯物8bは、撹拌手段9に接触しないので、必要以上の機械力が洗濯物8bに与えられないので生地を傷めることがなく、絡み、ねじれが極力抑えられた洗浄ができる。
また、分け洗い収納体10は、上部開放の通水性を有したカゴ状に構成し、第1の洗浄室4aの上方に着脱自在に配設したことにより、洗濯物8bの取り扱いが極めて簡単で使い勝手を向上させることができる。
本発明の実施の形態1における別の実施形態の洗浄シーケンスを図7に示す。構成要件は実施の形態1と同様であるので説明は省略する。第1の洗浄室4a、及び第2の洗浄室10dに洗濯物8a、8bを収納し、洗濯行程を開始する。駆動手段15を動作させて撹拌手段9と内槽4、及び循環手段16を同時に動作させるようにしている。洗濯物8aは高濃度洗浄液の化学作用と撹拌手段9で付与される機械力で洗浄が行われる。
また、洗濯物8bは循環手段16により高濃度洗浄液が噴射ノズル18より分け洗い収納体10内の洗濯物8bを浸透させるように噴霧供給する。同時に内槽4が回転しているため前記高濃度洗浄液は洗濯物8bに均等に浸透させることができる。浸透した高濃度洗浄液は内槽4の回転によって生じる遠心力で洗濯物8bの内部を通過して汚れを分離することができる。
以上のように、本実施の形態においては、第1の洗浄室4aと第2の洗浄室10dで同時に洗浄するようにしたことにより、第1の洗浄室4aの洗濯物8aは、高濃度洗浄液の作用と撹拌手段9による機械力できつい汚れも洗浄することができる。また、第2の洗浄室10dに収納される軽い汚れの洗濯物8bは、高濃度洗浄液の作用と内槽4の正逆回転による機械力が付与され洗濯物8bの汚れを落とすことができる。第2の洗浄室10dに収納された洗濯物8bは、内槽4の回転と循環手段16の動作をさせることで、高濃度洗浄液が洗濯物8bを通過して洗浄が行われ生地を傷めることがない。
また、別の実施形態の洗浄シーケンスを図8に示す。撹拌手段9と内槽4を交互に動作させるようにしたことにより、第1の洗浄室4aと第2の洗浄室10dの洗濯物8a、8bの汚れに応じた洗浄時間をそれぞれ選定することが可能となる。第1の洗浄室4aの洗濯物8aの汚れがきつい場合は、前記撹拌手段9の運転による第1の洗浄室4aの洗浄時間を内槽4の回転時間より長く実行することで、汚れの状態に応じた最適な運転時間を設定することができる。従って、洗濯物8bの傷みを極力抑えて洗濯物8aの洗浄能力を高めることができる。
なお、本実施の形態によれば、洗濯機としているが、洗濯、すすぎ、脱水機能と乾燥機能を有した洗濯乾燥機においても同様の効果を奏することができる。
以上のように、本発明に関わる洗濯機は、きつい汚れと軽い汚れを内槽に着脱自在に配設した分け洗い収容体で分離して洗浄することができるので、汚れに応じた最適な洗浄が可能となり洗浄能力を向上することができる。また、洗浄物を分け洗い収納体に収納したまま取り出しが可能となるので、洗浄、取り出しを必要とする食器洗い乾燥機等への用途にも適用できる。
1 外槽
4 内槽
4a 第1の洗浄室
8a 洗濯物
8b 洗濯物
9 撹拌手段
10 分け洗い収納体
10d 第2の洗浄室
16 循環手段
4 内槽
4a 第1の洗浄室
8a 洗濯物
8b 洗濯物
9 撹拌手段
10 分け洗い収納体
10d 第2の洗浄室
16 循環手段
Claims (8)
- 外槽内に回転自在に支持された洗濯物を収納する内槽と、前記内槽内に設けられた洗濯物を撹拌する撹拌手段と、前記内槽内に収容する洗濯物を分離して収納する分け洗い収納体とを具備し、前記分け洗い収納体により、前記内槽内を前記撹拌手段を有する第1の洗浄室と、分け洗い収納体で構成される第2の洗浄室とに分離して洗浄可能に構成し、前記分け洗い収納体を洗濯物とともに前記内槽より取り出し可能に構成した洗濯機。
- 分け洗い収納体は、上部開放の通水性を有したカゴ状に構成し、第1の洗浄室の上方に着自在に配設した請求項1記載の洗濯機。
- 分け洗い収納体は、脱水時における内槽の回転方向に取着されるようにした請求項2記載の洗濯機。
- 内槽と分け洗い収納体の投入口との間に開口部を形成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
- 第1の洗浄室の洗浄液を第2の洗浄室に供給する循環手段を設けた請求項1記載の洗濯機。
- 第1の洗浄室で洗浄する第1の洗浄工程の初期に所定時間循環手段を動作させ、第2の洗浄室の洗濯物に洗浄液を供給するようにした請求項5記載の洗濯機。
- 撹拌手段と内槽、及び循環手段を動作させて第1の洗浄室と第2の洗浄室で同時に洗浄するようにした請求項5記載の洗濯機。
- 撹拌手段と内槽を交互に動作させるようにした請求項7記載の洗濯機。
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- 2004-08-31 JP JP2004251555A patent/JP2006068051A/ja not_active Withdrawn
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