JP2006067917A - ロールベーラにおけるネット・トワインの繰出し、および切断装置のコントローラ - Google Patents

ロールベーラにおけるネット・トワインの繰出し、および切断装置のコントローラ Download PDF

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Abstract

【課題】ロールベーラにおいて、成形し終えたロールベールを、繰出装置の作動で繰り出すトワイン・ネットで梱包し、そのトワイン・ネットを、切断装置によりロールベールの手前において切断して、成形室から放出する一連の動作を、自動制御により行わすのが、簡単な機構で得られるようにすることと、その一連の動作の制御が、ネット巻きとトワイン巻きとの切断タイミングの差異を補正して行えるようにする。
【解決手段】1回転で停止するよう制御せしめて駆動するカムギヤに、コントロールアームを、カムギヤのカム面に倣う動作を行なうように組み合わせ、このコントロールアームに、繰出装置に対する回転動力の伝達を“入”“切”するクラッチ機構の作動部と、制動装置をオン・オフ作動させる作動部と、切断装置を切断位置と非切断位置とに作動させる作動部と、梱包の終了を検出する検出手段の作動部と、を連繋して、各作動部の動作を連続的に制御せしめる。
【選択図】図3

Description

本発明は、牧草等の飼料作物を、機体に装架してある成形室に送り込んで、ロールベールに成形し、それにより成形したロールベールを、成形室の開放作動により放出するロールベーラのうちで、機体には、成形室内におけるロールベールの成形が所定の径または圧力に達したときに、それを梱包するためのトワインまたはネットを繰り出す繰出装置および梱包が終了したときにトワインまたはネットを、繰出装置側に対し切断する切断装置が装備されている形態のロールベーラにおけるネット・トワインの繰出し、および切断装置のコントローラについての改良に関するものである。
トワインまたはネットの繰出装置およびそれから繰り出されたトワイン・ネットを、梱包が終了したところで切断する切断装置が装備される形態のロールベーラには、ロールベールに成形する牧草・飼料作物等の被成形材料を、機体に装架してある成形室に送り込むのに、機体の前面側に装設しているピックアップ装置で、圃場に刈り倒されている被成形材料をピックアップし、これを搬送ドラムにより成形室に送り込むようにする形態のものと、機体には、ハーベスタにより収穫して細断した被成形材料を受け入れるホッパを設けておいて、それに投入される被成形材料をホッパの底面の排出口の下方に設けた搬送コンベアにより成形室内に送り込んでいく形態のものとがある。
いずれの形態のものにおいても、成形室内で成形するロールベールが所定の径に達したときに、それを梱包するためのトワインまたはネットの繰出装置および切断装置が装備されるが、通常は、トワインの繰出装置とネットの繰出装置とのうちの何れか一方が装備される。しかし、この両者が装備されて、それの一方を選択して作動させ得るようにしているロールベーラもある。
この形態のロールベーラは、成形室内において成形されていくロールベーラが、所定の径に成形されて、それの成形圧が所定の設定圧に達し、それを感知する感知手段が感知作動を行ったときに、成形室に対する被成形材料の送り込みを停めて、成形したロールベールが成形室内で空転する状態とし、このとき、トワイン・ネットの繰出装置が作動を開始して、空転しているロールベーラに対しトワイン・ネットを繰出し、その繰り出されるトワイン・ネットを空転しているロールベールの周面に巻き付けさせ、それによるトワイン・ネットの巻き付きが所定の長さに達したところで、巻き付いたトワイン・ネットの、繰出装置に連続している側の途中を切断装置により切断して、その巻き付いたトワイン・ネットを繰出装置から切り離して、梱包を終了させ、同時に繰出装置の作動を停止させ、梱包したロールベールを、成形室の開放で放出するようにする。
このように、ロールベーラに装備せしめるトワイン・ネットの繰出装置および切断装置は、成形室内でのロールベールの成形圧が所定の設定圧に達したときに繰出装置が作動を開始し、それにより繰り出されるトワイン・ネットによる巻き付け梱包が終了したところで切断装置が作動するように制御するが、実際には、繰出装置からのトワイン・ネットの繰出しは、それの繰出し端が成形室内で空転しているロールベールの周面に、からみ付いて巻き付いていくまでで、からみついた後はロールベールの回転により引き出されるようにしてあり、このときは、繰出装置は引き出されるトワイン・ネットに緊張圧を与えるよう、繰出しを抑えて制動するよう逆に作用させるものであり、そのため、これらの作動の制御は、複雑なものとなる。
被成形材料を、機体1の前面側に設けておくピックアップ装置8でピックアップして、搬送ドラム9により成形室2内に送り込み、その成形室2の内周面に沿いエンドレスに回動するタイトバー3によりロールベールRに成形し、これを、機体に装架しておくネット繰出装置Nから繰り出すネットn、または、トワイン繰出装置Tから繰り出すトワインにより巻き付け梱包し、それを、成形室2のリヤチャンバー4の開放回動により放出する形態とした図示するロールベーラAにおいて、ネットにより梱包する場合について具体的にいえば、作業の開始の前に、まず、ネット繰出装置Nのネットnの巻束が装填されているネットロール53からネットnの端を引き出して、それを、機体に軸架してあるゴムロールよりなる繰出ローラ71とこれに対向するアイドラローラ72との間に挿入しておく。
この準備作業を行った状態において、機体の各作業部を駆動して、ロールベールの成形作業を開始する。
これにより、成形室2内に送り込まれる被成形材料Mが、エンドレスに並列するタイトバー3によりロールベールRに成形されていき、その成形圧が所定の設定圧に達すると、それを機体に設けておく感知スイッチが感知する作動を行なう。
このとき、成形室2に対する被成形材料の送り込みを停止し、その状態において、ネット繰出装置Nの繰出ローラ71を駆動してそこに挿入されているネットnの繰出端側を繰出ローラ71とそれに対向しているアイドラローラ72との協動で繰出していく。
この繰出ローラ71の駆動は、図示しているロールベーラAにおいては、機体に常時回転しているよう軸架せるフロントローラ202の軸に駆動プーリ42を設け、これと前記繰出ローラ71の軸に設けたプーリ41とにVベルト43を掛けまわし、それにテンションプーリ34を対向させて、これによるVベルト43の緊張と緩めとにより動力の伝導の接・断が行われるクラッチ機構Kを構成するようにして、これの制御により駆動するようにしている。
この繰出ローラ71の駆動で、ネットnの繰出端が垂れ下がり、成形室2内のロールベールRの周面にからみ付いて、そのロールRの回転により巻き付きながら繰出されるようになると、ロールRの周面にネットnが固く巻き付いていくようネットnに緊張圧を与えるために、繰出装置Nのネットロール53の軸に設けたブレーキドラム52に、機体に設けておくブレーキシュー62を作用させて、ネットロール53の回転に制御を与えるよう制御する。
これによりロールRの周面に巻き付くネットnが、所定の長さに達して梱包した状態となってくると、それをカウンタまたはタイマーにより検出して、ネットnを、繰出ローラ71とアイドラローラ72の間隙を越した位置において切断するよう切断装置を作動させ、ナイフ83を切断位置に突出させる。
これにより、ネットnが切断されて梱包作業は終了し、成形室2はそれのリヤチャンバー4を開放回動させて梱包したロールベールRを放出し、1つのロールベールRの成形作業を終了する。
成形したロールベールRをトワインにより梱包する場合にあっては、トワインの巻束から引き出すトワインに緊張圧を与える手段として、押さえ金具を用いることと、引き出したトワインのロールベールRの周面に対する巻き付け位置をロールベールRの軸方向に順次変位させるためのガイド装置が用いられることから、これらの制御を、繰出ローラ71に対する動力伝導の断・接の制御および切断装置Cのナイフ83の切断位置と非切断位置との切換制御の他に行なうことになる。
さらに、繰り出すトワインを成形したロールベールRの周面の軸方向における各部位に対し均等に巻き付けるためのガイド装置は、成形して梱包したロールRを放出して成形作業を終えたときに、次のロールRを梱包する準備のために、ガイド位置をロールRの軸方向の中間位置に戻しておくよう制御しなければならない。
このように、成形室において成形したロールベールを、トワイン・ネットにより梱包して放出する形態のロールベーラは、その梱包作業を行うトワイン・ネットの繰出装置および切断装置を、成形室内のロールベールの成形圧が、所定の設定圧に達したときにトワイン・ネットの繰出を開始し、そのトワイン・ネットにはそれの繰出し側の端部がロールベールの周面に巻き付いたときから緊張圧を与えるようにし、そのトワイン・ネットの巻き長さが所定の長さに達したときにそれを検出して、切断装置が作動するようにし、これにより、梱包作業が終了してロールベールを放出する、という一連の作業が、順次行われるように制御するが、これが自動的に行われるように制御するには、幾つものロジック回路を用いなければならず、その回路構成を複雑なものとする問題がある。
また、ロールベールの梱包が、トワインとネットとの何れか一方を選択して作業できるように、ロールベーラの機体に、トワインの繰出装置とネットの繰出装置との両方を装架しておいて、それの一方を選択して使用できるようにした場合には、梱包し終えたときのネットを切断する時機と、トワインを切断する時機とに差異があることから、制御手段が異なってくるので、この一連の作業行程を自動制御するのに、一層複雑な制御回路を要するものとなる。
制御のためのロジック回路の構成を簡略なものとするには、制御を機構的な手段により行なうようにすればよいが、幾つもの作動を制御することから、その構造は複雑なものとなる問題がでてくる。
本発明において解決しようとする課題は、ロールベーラにおいて、それの成形室で成形し終えたロールベールを、トワインまたはネットの繰出装置の作動で繰り出すトワイン・ネットにより梱包し、そのロールベールを梱包したトワイン・ネットを、切断装置によりロールベールの手前において繰出装置側から切断して、成形室から放出する一連の動作を、自動制御により行わすのが、簡略なデジタル回路と、簡単な機構で得られるようにすることと、その一連の動作の制御が、ネット巻きとトワイン巻きとの切断タイミングの差異を補正して行えるようにすることにある。
上述の課題を解決するための本発明手段は、機体に、周面をエンドレスに連続するカム面とした輪状のカムギヤを軸支して、それを、モータの駆動により、1回転の作動が行われるようにしておき、このカムギヤの周面のカム面に、支点軸中心に回動するよう機体に軸支したコントロールアームの先端のローラを当接させ、カムギヤの回転により、コントロールアームが、それの先端のローラのカムギヤの周面のカム面に倣って動く動作により、そのカムギヤの周面のカム面の形状に倣う作動を行なうようにしておく。
そして、このカムギヤを駆動するモータを、ロールベーラの機体に装架せる成形室内において成形するロールベールの成形圧が、所定の設定圧に達したときに、それを検出するように機体に設けておく感知スイッチの検出作動によって始動し、かつ、カムギヤを1回転させたときに駆動を終えるように制御し、これに制御されて回転するカムギヤの周面のカム面により倣う動作を行なうコントロールアームに、トワイン・ネットの繰出装置の繰出ローラに対する回転動力の伝導を入・切する作動部と、トワイン・ネットの繰出しに対する制動をオン・オフする作動部と、トワイン・ネットの切断装置を切断位置と非切断位置とに切り換える作動部と、トワイン・ネットの繰出装置から繰り出されるトワイン・ネットを、ロールベールの周面に巻き付けて梱包していくときの巻き付き量をカウントするカウンターを作動させる作動部とを連繋して制御させることで、これの各作動部の動作を連続的に制御するようにしたことを特徴とするものである。
また、この本発明手段において、コントローラに連繋してトワイン・ネットを切断するナイフを切断位置と非切断位置とに動かすナイフベースに、それの切断位置への回動を抑止するナイフストッパを連繋して設け、そのナイフストッパと、トワインの繰出位置をロールベールの軸方向に変位させるガイドプレートの通過により回動するタイミングリンクとを、ガイドプレートが所定位置に戻る作動によってナイフストッパをナイフベースの回動を許容する位置に動かすようリンク機構を介して連繋したことを特徴とするロールベーラを併せて提起する。
さらに、上述の本発明手段において、カムギヤ21を駆動するモータ22の回路には、成形室2のリヤチャンバー4がの開放によりオフとなり閉鎖によりオンとなるリセットスイッチ221と、成形室2内のロールベールRの成形圧を感知してオンに作動する感知スイッチ215と、カムギヤ21が始動位置にあることで閉路状態にありカムギヤ21の一定角度量の回転により開路状態に戻るb接点のスイッチ24と、そのスイッチ24を経た電流により励磁されるリレーR1によりオンに保持されるa接点のリレースイッチS1と、そのリレーR1を経た電流により励磁されてオフに保持されるb接点のリレースイッチS2とを設けて、感知スイッチ215の作動によりカムギヤ21が回転し出した後に感知スイッチ215が再びオンに作動したときの誤作動を防止するようにしたことを特徴とする請求項1記載のロールベーラにおけるネット・トワインの繰出し、および切断装置のコントローラを提起するものである。
本発明によるロールベーラにおけるトワイン・ネットの繰出し、および切断の制御装置は、トワイン・ネットを繰出して成形したロールベールを梱包するときの、そのトワイン・ネットを繰り出す繰出装置および繰り出すネット・トワインに対し緊張圧を与えるためのブレーキ装置、ロールベールに巻き付けたトワイン・ネットの巻き付き量をカウントして梱包の終了を検出する検出装置、梱包の終了時にトワイン・ネットを切断する切断装置らの作動の制御を、カムギヤと、それの回転により倣い作動するコントロールアームを用いて、各作動部を一連の作動行程に従い連続的に制御するようにしているのだから、小型で軽量なアクチュエータが使用可能となり安価な制御装置を提供し得るようになる。
また、トワイン・ネットは、繰出ローラとアイドラローラとの間隔内に、引き出した端部を挿し込んでおくだけで、一連の作業の制御がカムギヤとコントロールアームとにより自動制御されるようになることから、操作の簡単な制御装置として提供し得るようになる。
また、カムギヤ21を駆動するギヤモータ22の回路に、リヤチャンバー4の閉鎖回動によりオンとなるリセットスイッチ221と、成形室2内のロールベールRの成形圧が所定の設定圧に達したときにオンに作動する感知スイッチ215、カムギヤ21が1回転したときにオフとなるスイッチ24とを設けておくだけでよいので、ロジック回路を要しない、安価で故障の少ない制御装置を提供し得るようになる。
また、ネット繰出装置とトワイン繰出装置とを併設して、それらの一方を適宜選択して梱包作業を行うようにしたときに、補正手段を設けておくことで、トワインにより梱包またはネットにより梱包するときの、トワインの切断時機とネットの切断時機との差異を適確に補正し得るようになる。
次に本発明手段の実施の態様を、機体をトラクタ等の牽引車に連結牽引させ、かつ、機体に装備せる各作動部の駆動を、牽引車に装備せるPTO軸に伝導連結する入力軸からの入力により行わすように構成した被牽引型のロールベーラの実施例について詳述する。
図2は、本発明手段を実施せるロールベーラAの一部破断した概要側面図を示す。この例のロールベーラAは牽引車(図示省略)に連結牽引させて作業を行う被牽引型に構成されたもので、1はそれの全体の機体を示し、aはその機体1のフレーム、bはそのフレームaの前端側に設けた連結桿、cは牽引車のPTO軸に連結する入力軸、dは機体1に設けた走行輪、2はフレームaの後端側に寄せた部位に装架せる成形室を示す。
成形室2は、機体1のフレームaに固定装架した前部チャンバー2aと、これに、ヒンジ5中心に後方上方に向け開放回動するよう装架したリヤチャンバー4とからなり、その成形室2内には、エンドレスに回動する一対のチェンに多数のバーを並列渡架したタイトバー3が装設してある通常のものであり、それのリヤチャンバー4の開閉は、リヤチャンバー4のフレームとロック金具6との間に設けた油圧シリンダ7の伸縮作動により行われるようにしてある。
このリヤチャンバー4と前部チャンバー2aとの接合面には、後述する本発明の制御手段の要部となるカムギヤ21を駆動するギヤモータ22の制御回路Wに組込むリセットスイッチ221とそれのスイッチプレート222とが設けられる。
この例のロールベーラAは、圃場に刈倒されている牧草等の被成形材料を、ピックアップして成形室2に送給してロールベールに成形する形態のロールベーラであって、機体1の前端部には、被成形材料をピックアップするピックアップ装置8が装架してあり、そのピックアップ装置8と成形室2の受入口との間の搬送路には、ピックアップされた被成形材料を成形室2に向けて送る搬送ドラム9と底板10とが設けてある。そして、成形室2の受入口の底部にはボトムロール203が軸支してある。
206および214は、成形室2内に送り込まれる被成形材料をロールベールに成形するタイトバー3の、タイトバーを並列支架してエンドレスに回動するチェンに所定の緊張圧を与えるガススプリングで、一方の長いガススプリング206は、前記チャンバー2aのフレームと、タイトバー3を張架せるアイドラ205との間に渡架され、かつ、ロッド212を介して、前部チャンバー2aのフレームに支軸P中心に回動するよう軸支せる圧縮リンク213の一端側に連繋している。また、他方の短いガススプリング214は、前部チャンバー2aのフレームと前述の圧縮リンク213との間に渡架されている。
215は、成形室2内に送り込む被成形材料により成形されるロールベールRの成形圧が、所定の設定圧に達したときに、それを感知する感知装置である感知スイッチであり、ロールベーラRの成形圧により圧縮リンク213が支軸P中心に時計方向に回動する作動により、その圧縮リンク213の一端側の下面が当接してくることで感知作動を行なうようにしてある。
Nは、成形室2内で成形するロールベールRが所定の成形圧に達したときに、それの周面を緊縛して梱包するためのネットnを繰り出すネット繰出装置で、成形室2の前面の機体の前面側に装設してある。
このネット繰出装置Nは、図3にあるように、機体1に軸支せるネット軸51に支架したネットnの巻束を装填せるネットロール53と、それから引き出されるネットnをガイドするとともに抵抗を与える抵抗棒54と、引き出すネットnに所定の緊張圧を与えるために、ネットロール53の軸端部に一体的に設けたブレーキドラムと、支点軸61a中心に回動するよう機体1に支架したブレーキ支持部材61に支持せしめて、前記ブレーキドラム52の周面に対し離接自在に摺接するブレーキシュー62と、引き出すネットnを繰り出すよう機体1に軸支した繰出ローラ71およびそれに近接して対向するアイドラローラ72と、からなる。
そして、ネットロール53に一体的に設けたブレーキドラム52に摺接させるブレーキシュー62は、支点軸63aに軸支したブレーキセンサ63とブレーキ支持部材61に設けたバネフック61cとの間に張設せるバネ64により、ブレーキセンサ63の先端のセンサアーム63bがネットロール53の周面に摺設した状態において、ブレーキドラム52の周面に圧接して所定の制動圧を与えるように付勢してあり、かつ、ブレーキ支持部材61に一体的に連結した解除アーム61bを、バネ64の付勢に抗して、支点軸61a中心に、図3において上向きに回動させることで摺接が解除されるようにしてある。
また、繰出ローラ71は、それの軸71aの一端側に繰出プーリ41を設け、これと、機体1の前面側に常時駆動回転するよう軸支しておくフロントローラ202の軸の一端部に設けた駆動プーリ42とに、Vベルト43を緩く巻きかけ、このベルト43にテンションアーム33の回動により進退するよう設けたテンションプーリ34を当接させて構成したクラッチ機構Kの作動で、該繰出ローラ71が駆動されるオンの状態と、遊動回転する状態に切り換わるようにしてある。
従って、ネットローラ53から引き出したネットnの引き出し端を、一対に対向する繰出ローラ71とアイドラローラ72との対向間隙内に挿し込んだ状態において、クラッチ機構Kを“入”に作動させて繰出ローラ71を駆動することで、ネットnが繰出されるようになる。
これにより繰出されるネットnは、それの繰出端が、成形室2内で成形されて空転しているロールベールRの周面にからみ付くことで、巻き付いて繰り出されるようになる。
このとき、前述のクラッチ機構Kは“切”にして、繰出ローラ71が遊動回転する状態にしておいて、ネットnがロールベールR自体の回転により繰出されるようにし、また、制動装置Bを作動させて、ブレーキシュー62をブレーキドラム52に圧接させ、ネットロール53から引き出されるネットnに所定の緊張圧を与えるようにする。
Cは、このロールベールRの周面に巻き付くネットnの巻き重ねが所定の量に達して梱包が終了したときに、ネットnをロールベールRの手前において切断する切断装置であり、左右方向に長い鋸歯状に形成して取付板82bに取付けたナイフ83と、それの取付板82bの基端側を支持して回転によりナイフ83を切断位置に対し出入進退させる支点軸82aと、その支点軸82aに連結してそれを回転作動させるナイフベース82と、からなり、ナイフベース82の支点軸82a中心とする図5における時計回りの回動で、同図5にあるようナイフ83が、機体1に固定して設けてあるナイフケース74から突出して切断位置を占め、ナイフベース82の反時計回りに回動することで、ナイフ83が、図9にあるようにナイフケース74内に収納された非切断位置に切り換わるようにしてある。
この切断装置Cを切断位置と非切断位置とに切り換える作動は、後述する制御手段により、ネットnがロールベールRの周面に巻き付けられている状態のときにはナイフ83が非切断位置を占め、その巻き付けにより梱包が終了したときに切断位置にナイフ83が突出してくるように制御される。
Dは、ネットnのロールベールRの周面に対する巻き付けによる梱包が終了したことを検出する検出手段で、この例においては、ロールベールRの周面に巻き付いていくネットnの巻き長さを、繰出ローラ71の回転数から検出するようにしている。
即ち、繰出ローラ71の回転軸71aの一端側の軸端部を、それの周面に左ねじに切ったねじ溝を設けてタイマー軸71bに形成し、これの上周面側に、タイマーセットリンク84の先端に支点85b中心に上下に回動自在に軸支して、長穴と規制ピン85cにより回動範囲を規制したタイマープレート85の下縁側を、上方から載架するように当接して、それの下縁のエッジ85aを、このタイマー軸71bの周面のねじ溝に噛み合わせ、成形室2内のロールベールRの回転により巻き付いて引き出されるネットnによって繰出ローラ71が回転することで、タイマー軸71bの周面に設けた左ねじに切ったねじ溝に噛み合うタイマープレート85が、タイマー軸71bの1回転ごとに、ねじ溝の1ピッチづつタイマー軸71bの外端側に送られて、ねじ溝が終わったところでタイマー軸71bから外れるようにし、これにより、タイマープレート85がねじ溝から外れるまでのタイマー軸71bの回転数により繰出したネットnの長さをカウントして、そのカウント数から梱包の終了を検出するようにしている。
そして、この梱包の終了の検出手段Dは、それの検出作動により、前述の切断装置Cにそれのナイフ83を切断位置に動かす作動を行わすように連繋してある。
この例においては、タイマーセットリンク84の基端側を、セットピン82cと、スライドピン82dとによりナイフベース82に一体的に連結し、かつ、スライドピン82dに対してはそれの軸方向にスライド自在とし、このスライドピン82dの頭部に設けたストッパ87とタイマーセットリンク84との間にコイルバネ86を装着して、タイマーセットリンク84をそのバネ86の付勢によりナイフベース82の側面に圧接していくようにしておいて、これにより、タイマーセットリンク84との嵌合部に許容された範囲だけ図3において左右方向となる前述のタイマー軸71bの軸方向に揺動するように動き、この動きにより、タイマー軸71bの回転によって、それのねじ溝に噛み合わせたタイマープレート85のエッジ85aが順次ねじ溝上をタイマー軸71bの軸方向に変位していき、ねじ溝から外れたときに、タイマーセットリンク84がナイフベース82と共に支点軸82a中心に時計方向に回動して、その支点軸82aに取付板82bを介して支持せしめてあるナイフ83を、切断位置に動かすようになり、また、タイマーセットリンク84を、それの先端のタイマープレート85のエッジ85aがタイマー軸71bの周面のねじ溝の上面側に載るよう反時計方向に回動させることで、ナイフ83を非切断位置に戻すようにしてある。
Wは、上述のネットの繰出装置Nの繰出ローラ71を駆動して、ネットnを繰り出すようクラッチ機構Kを“入”とする作動、およびそれにより繰り出されるネットnが成形室2内のロールベールRにからみ付いてそのロールRの回転により引き出される状態となったときにクラッチ機構Kを断として繰出ローラ71を遊動回転する状態とする作動、および、このときに、制動装置Bを作動させて、ネットロール53の回転に制動を与えるブレーキシュー62を制動位置に動かす作動、および、ロールベールRの周面に巻き付いていくネットnの巻き付き長さをカウントして梱包の終了時期を検出する検出手段Dを、カウント開始位置にセットする作動、および、その検出手段Dが梱包の終了を検出したときに、切断装置Cをそれのナイフ83が切断位置に突出してくるようにする作動、および、このとき、制動装置Bをオフの状態に戻し、また、クラッチ機構Kを“入”の状態に戻す作動、ならびに切断装置Cのナイフ83を非切断位置に戻す作動が、一連の作動として順次行われるように制御する制御手段である。
この制御手段Wは、機体1に設けた支点軸21a中心に回転する偏芯した輪板の周面にリング状に連続するカム面を形成したカムプレート21cにそれの駆動輪となるよう支点軸21aに設けたドライブギヤ21bとを組み合わせて構成したカムギヤ21と、そのカムギヤ21のドライブギヤ21bに噛み合うピニオン22aを駆動してカムギヤ21を駆動するギヤモータ22と、前記カムギヤ21の周辺に配位して機体1に支点軸31a中心に回動するよう設けて先端側に軸支するローラ32が、カムギヤ21のカムプレート21cの周面のカム面に当接して回転することによりそのカムプレート21cのカム面に倣うよう動作するコントロールアーム31と、からなり、ギヤモータ22の駆動で回転するカムギヤ21の周面のカム面に倣い作動するコントロールアーム31により各作動部の動作を制御するようにしている。
この制御手段Wを構成するカムギヤ21を駆動するギヤモータ22は、それの制御回路が図4に示す回路構成となっている。
この回路は、成形室2のリヤチャンバー4が閉鎖回動して前部チャンバー2aと閉じ合わされたときの接合圧によりスイッチプレート222が押されることでオンの状態となるリセットスイッチ221と、成形室2内のロールベールRの成形圧が所定の設定圧に達したときにそれを感知してオンに作動する感知スイッチ215と、リレーR2の作動によりオフに保持されるb接点の接点S2と、が設けてあり、成形室2内のロールベールRの成形圧により感知スイッチ215が押されてオンに作動すると、リセットスイッチ221からb接点の接点S2および感知スイッチ215を経てギヤモータ22に電流が流れ、そのモータ22を駆動してカムギヤ21を回転させ、同時にギヤモータ22に並列に接続しているブザーBZを、ロールベールの梱包作業が開始される予鈴として鳴動させるようになる。
この回路には、カムギヤ21が始動位置にあることで閉路状態にありカムギヤ21が一定量回転することで開路状態に戻るb接点のスイッチ24が設けてあり、このスイッチ24を経た電流がダイオードD1を経てギヤモータ22に流れ、また、ダイオードD2を経てa接点の接点S1をオンに自己保持するリレーR1および前述のb接点の接点S2をオフに自己保持するリレーR2に電流が流れるようにしてある。
従って、この回路により制御されるギヤモータ22は、リセットスイッチ221がオンの状態において、感知スイッチ215が押されてオンとなると、リセットスイッチ221、b接点S2経由でギヤモータ22に電流が流れそのモータ22が回転する。
このとき、ダイオードD1・D2が接続してあることで、信号はリレーR1・R2には入力されない。
また、スイッチ24は、b接点であるが、スイッチプレート23が、それのカム面23bとカムギヤ21のカムプレート21cに設けたスイッチピン21dとの衝合により支点23a中心に図3において反時計方向に回動することにより、プランジャ24aが押し込まれてオフの状態になっているので、リレーR1・R2にはスイッチ24の側からも電流は流れない。
これにより、カムギヤ21がギヤモータ22の作動で一定角度量回転すると、スイッチピン21dがスイッチプレート23のカム面23bから外れ、スイッチ24のプランジャ24aが戻り、端子24b間は通電してスイッチ24はオンとなる。
ギヤモータ22は、カムギヤ21が約1回転してスイッチピン21dが再びスイッチプレート23のカム面23bを押し、プランジャ24aを押し込むことでスイッチ24がオフになるまで回転し、1回転したところでスイッチ24がオフになることで停止する。
感知スイッチ215のオン作動でギヤモータ22に電流が流れ同モータ22が回転し出したとき、同時にリレーR1のコイルC1が励磁され、接点S1がオンとなり、接点S1から出た電流がコイルC1に戻ることでリレーR1はオンに自己保持される。次にリレーR2のコイルC2が励磁され、b接点の接点S2はオフに自己保持され、オフであり続ける。
従って、リレーR1・R2が作動した以降は、感知スイッチ215がオンしても何も起こらず、誤作動防止回路を構成している。
一方接点S1を経た電流は、ダイオードD2によりギヤモータ22には流れないようになっている。梱包が完了し、リヤチャンバー4が開放されると、リセットスイッチ221がオフとなり、電源が遮断される。回路はリセットされ、リヤチャンバー4が閉じると、リセットスイッチ221がオンとなり、待機状態に戻る。
制御手段Wを構成するカムギヤ21のカムプレート21cの周面のカム面に倣う動作を行なうコントロールアーム31の動作による各作動部の作動の制御は、制動装置Bについては、略横向きのV字状に形成したコントロールアーム31の、カムプレート21cの上方に位置する一方のアームの先端部に、カムプレート21cの周面のカム面に衝合するローラ32を軸支して、それの支軸を側方に延出し、その延出部により解除ピン31bを形成し、それの先端側を、制動装置Bの、ブレーキシュー62を制動の解除位置に動かす解除アーム61bの下面側に、図3にあるように下方から当接させておき、カムプレート21cの回転に伴いコントロールアーム31が回動する動作により解除ピン31bが昇降する動作によって、制動装置Bの解除アーム61bが昇降して、カムプレート21cの周面のカム面の形状の変化に応じたタイミングで、制動とそれの解放を行わすようにしている。
また、クラッチ機構Kを“入”“切”させる作動においては、コントロールアーム31の下方に垂下する他方のアームの先端側に、バネフック31dを設けて、これと、駆動プーリ41の支軸となる繰出ローラ71の支点軸31aに嵌装して先端側にテンションプーリ34を軸支したテンションアーム33との間に、連結バネ35を張設しておいて、コントロールアーム31がカムプレート21cの周面のカム面に倣い回動する動作により、所定のタイミングで、クラッチ機構Kの断・接作動を行わすようにしている。
また、切断装置Cを、それのナイフ83が切断位置を占める状態および非切断位置を占める状態とに切り替える作動の制御については、コントロールアーム31の、前述の下方に垂下する他方のアームの先端側に、前記バネフック31dと並列する解除ピン31bを設けて、これにタイマーリンク81の上端側を連繋し、このリンク81の下端側を、ナイフベース82の下端側に、該リンク81の長手方向に沿う形状に形成した長穴81aと、前記ナイフベース82に設けたセットピン82cとの嵌合により連繋し、このセットピン82cと機体1に設けておくフック89との間に、ナイフベース82を支点軸82a中心に図2において時計方向に回動させてセットピン82cを、タイマーリンク81の下端側の延長方向に動かすよう付勢するバネ88を張設することで、カムギヤ21のカムプレート21cの回転によるコントロールアーム31の倣い作動により切断装置Cの動作を制御するようにしている。
また、繰り出されるネットnがロールベールRの周面に所定長さに巻き付いて梱包が終了したことを検出する検出手段Dの作動の制御については、繰出ローラ71の支点軸71aの一端側に設けたタイマー軸71bの周面のねじ溝に噛み合わせるタイマープレート85を、前述のナイフベース82に、支点ピン82eおよびスライドピン82dを介して一体的に組付けたタイマーセットリンク84の先端部に支持せしめておいて、カムギヤ21の回転により作動するコントロールアーム31の動作によって、タイマーリンク81が押し下げられてナイフベース82が支点軸82a中心に、図5において時計方向に回動したときに、先端側が同図3にあるよう下降し、タイマーリンク81が引き上げられたときには、図8、図9、図10にあるように、先端側が上昇していくように連動させてある。
そして、タイマーセットリンク84の先端側に支持するタイマープレート85は、それの下縁にタイマー軸71bに設けた左ねじのねじ溝に噛み合うエッジ85aを設けて支点85b中心に自在に回動するよう支架し、かつ、その回動範囲を、タイマーセットリンク84に設けた規制ピン85cとタイマープレート85に設けた弧状の長穴との嵌合により一定の範囲に規制するが、タイマープレート85の前縁側には、タイマーセットリンク84の上昇回動により、上昇してタイマー軸71bに対し下方から衝合したときに、その衝合面850がタイマー軸71bから逃げていくようタイマープレート85を支点85b中心に回動させるカム面に形成しておいて、これにより、タイマーリンク81が引き上げられてタイマープレート85が上昇していくときには、図9、図10の如く、タイマー軸71bから逃げるように回動してそのタイマー軸71bを上方に越した位置に動いていき、タイマーリンク81が下降してきたときにタイマー軸71bの周面のねじ溝に当接してセットされ、その状態で、タイマープレート85のエッジ85aがねじ溝から外れるまでのカウントが行われるようにしている。
次に、この制御手段Wの制御作動を説明すると、図5は、待機状態を示し、カムギヤ21のカムプレート21cは、それの回動位置が始動位置を占め、また、コントロールアーム31に設けたローラ32は、カムプレート21cのカム面の支点軸21aと同芯の円弧面の始端部位に位置している。
そして、スイッチ24は、カムプレート21cに設けたスイッチピン21dがスイッチプレート23のカム面23bに衝合してそのスイッチプレート23を支点31a中心に反時計方向に回動させることでプランジャ24aを押し込んでいることにより端子24bがオフに保持されている状態である。
図6は、成形室2内が満量となり、成形されたロールベールRの成形圧が所定の設定圧に達し、それを検出する感知スイッチ215がオンに作動し、端子22bが通電して、ギヤモータ22が作動し、ピニオン22aが、カムギヤ21のドライブギヤ21bおよびカムプレート21cを時計方向に回転させ始めた状態を示している。
カムプレート21cが回転し始めると、スイッチピン21dが、スイッチプレート23のカム面23bから外れることで、スイッチ24のプランジャ24aが延び、b接点のスイッチ24はオンとなり、リレーR1・R2が働いてb接点の接点S2がオフに保持され、ギヤモータ22に対しスイッチ24からリレーR1・R2を経た電流が流れることにより、感知スイッチ215の動作にかかわらずギヤモータ22は回転し続ける状態である。
このとき、ギヤモータ22に並列に配線されたブザー25が鳴動し、オペレータに成形室2が満量となったことを知らせる。
図7は、カムギヤ21が略90度回転した状態を示している。
この実施例では、カムギヤ21は約6秒で360度回転するようにしてあり、満量の検出時から約1.5秒を経過した状態である。
カムギヤ21のカムプレート21cのカム面は、この間においては、支点21aと同芯の円弧面に形成してあり、そのため、カム面に接するコントロールアーム31に設けたローラ32には動きがなく、従って、装置の各作動部の動作は停止している。この間にオペレータは走行停止の準備を行なう。
図8は、カムギヤ21がさらに回転して、コントロールアーム31のローラ32が、カムプレート21cのカム面の、実際に制御作動を行なう部位に移行してきて、そのカム面の斜面を登り始めた状態を示している。
コントロールアーム31のローラ32が、カムプレート21cの斜面を登り始めることで、コントロールアーム31は、支点31aを中心に反時計方向に回転し、これにより、
a.引き上げピン31eがタイマーリンク81を引き上げて、それの下端でセットピン82cを引き、ナイフベース82を支点82a中心に反時計回りに回転させ、切断装置Cのナイフ83をナイフケース74内に格納させていく。
b.バネフック31dが、連結バネ35を介してテンションアーム33を引き、そのテンションアーム33を支点71b中心に時計方向に回転させて、テンションプーリ34をVベルト43に押し付け緊張させ始め、クラッチ機構Kを“入”
に作動させていく。
c.ネットロール53を制動するブレーキシュー62は、ブレーキ支持部材61がブレーキバネ64で引かれて、支点61a中心に反時計方向に付勢されていることで、ブレーキドラム52に押し付けられた状態にあるが、コントロールアーム31のローラ32がカム面の斜面を登り始めることで、ローラ32の軸と一体の解除ピン31bが上昇して、ブレーキ支持部材61に設けた解除アーム61bの先端側を押し上げ、ブレーキ支持部材61を支点61aまわりに時計方向に回動させて、ブレーキシュー62をブレーキドラム52から引き離す動きを始める。
図9は、カムギヤ21がさらに回転して、これに伴うさらなるコントロールアーム31の反時計回りの回動で、タイマーリンク81がさらに引き上げられた状態を示している。
a.ナイフベース82は支点82a中心にさらに反時計方向に回動して、切断装置Cのナイフ83はナイフケース74内に格納される。
b.テンションアーム33は、バネフック31dでさらに引かれることで、支点71b中心に時計回りにさらに回動し、テンションプーリ34をVベルト43に強く押し付け、クラッチ機構Kを完全に“入”とし、繰出プーリ41を駆動して、繰出ローラ71およびそれに対向するアイドラローラ72を、それぞれ矢印方向に回転させ、それらの対向間隙に挿入してあるネットnが、流し台73に沿って繰り出される。
c.ネットロール53の回転に制動を与えるブレーキシュー62は、コントロールアーム31に支架したローラ32のさらなる上昇で、それの軸を一体の解除ピン31bが上昇することでブレーキ支持部材61に設けた解除アーム61bをさらに押し上げることにより、ブレーキドラム52の周面から完全に離れた位置に動く。これにより、ネットロール53からネットnを引き出す力は、小さくてよいようになっている。
d.繰り出されるネットnがロールベールRの周面に対し巻き付くことで行われる梱包の終了を検出する検出手段Dのタイマープレート85は、コントロールアーム31のさらなる回動でタイマーリンク81がさらに引き上げられてナイフベース82が反時計方向に回動し、タイマーセットリンク84が支点軸82a中心に上昇回動することで、衝合面850がタイマー軸71bに下方から衝合して、タイマープレート85を支点85b中心に時計方向に回動させることにより、タイマー軸71bを乗り越えようとしている。
図10は、カムギヤ21が、それのカムプレート21cの周面のカム面により、コントロールアーム31を最も大きく動作させた位置まで回動した状態を示している。
a.ネットnは、それの繰出し側の端部が、成形室2内のロールベールRの周面にからみ付いて、そのロールベールRに巻き込まれ初めている。
b.コントロールアーム31の動作量は最大であるが、テンションプーリ34はVベルト43をこれ以上張れないので、連結バネ35が伸びている。
c.タイマープレート85はタイマー軸71bを乗り越えている。
図11は、カムギヤ21の回転が進み、コントロールアーム31のローラ32が、カムプレート21cの斜面を下り始めたところまで回転した状態を示している。
a.コントロールアーム31は支点31aまわりに時計方向に動き始める。
b.ネットnはロールベールRに巻き込まれている。
c.タイマーリンク81は、下降し出すが、タイマーセットリンク84の先端に支架したタイマープレート85のエッジ85aがタイマー軸71bの上周面に載ることで下降回動が抑えられて、ナイフベース82の動きが途中で停止していることで、下端の長穴81aがナイフベース82のセットピン82cに対し摺動して下降し続ける。
d.繰出ローラ71は、ロールベールRに巻き付いて繰出されるネットnにより追従して反時計方向に回転している。
e.タイマー軸71bは、周面に設けたねじ溝が、左ねじに切られていて、これの回転で、ねじ溝に載って噛み合っているタイマープレート85のエッジ85aを、タイマー軸71bの外端側に移動させていく。
図12は、ネットnの繰出しが完了して、ネットnがロールベールRの周面に巻き付き出した状態を示している。
a.コントロールアーム31のローラ32は、カムギヤ21の略1回転の回動で、カムプレート21cの周面のカム面の元の位置に戻っている。
b.スイッチピン21dは、スイッチプレート23のカム面23bに乗りあがろうとしている。
c.テンションプーリ34は元の位置に戻り、Vベルト43は緩められている。これにより、繰出プーリ41の駆動は止まるが、ネットnがロールベールRに巻き込まれて引き込まれることで、繰出ローラ71およびアイドラローラ72は回り続けている。
d.ブレーキシュー62は、コントロールアーム31のローラ32が下降した位置に戻り、解除ピン31bによる解除アーム61bの押し上げが解放されていることで、ブレーキバネ64による付勢によるブレーキ支持部材61の支点61aまわりの反時計方向の回動により、ブレーキドラム52の周面に押し付けられて、ネットロール53の回転に制動を与えている。これによりネットnは適当な緊張圧が与えられてロールベールRの周面に巻き込まれる。
e.繰出ローラ71は、ロールベールRに巻き付いて引き込まれるネットnにより回転しているので、タイマー軸71bのねじ溝にエッジ85aが噛み合っているタイマープレート85は、タイマーセットリンク84のスライドピン82dに対するスライドによる側方移動と共に、タイマー軸71bの外端側に移動し続ける。
図13は、カムギヤ21が1回転して、スイッチピン21dがスイッチプレート23のカム面23bに乗り上がることで、スイッチ24のプランジャ24aが押し込まれ、そのスイッチ24がオフとなってギヤモータ22が停止した状態を示している。
a.ギヤモータ22の作動の停止によりカムギヤ21の回転は停止する。また、ブザー25の鳴動も停止する。
b.しかし、ネットnは当て板74aに当たりながらロールベールRに巻き取られ続ける。
図14は、ネットnが切断される状態を示している。
a.ロールベールRに巻き付いて引き出されるネットnにより繰出ローラ71が回転することで、それに同調して回転するタイマー軸71b周面のねじ溝に載架しているタイマープレート85は、タイマー軸71bが所定回数回転したことで、そのねじ溝から押し出されてタイマー軸71bの外端側に脱落している。
b.ナイフベース82は、それに一体的に連結するタイマーセットリンク84がタイマー軸71bから外れることで、バネ88の付勢で支点軸82a中心とする時計方向に、セットピン82cがタイマーリンク81の下端の長穴81aのエンドに当たるまで回動する。
c.このナイフベース82の回動で、切断装置Cのナイフ83は、ナイフケース74から突出し、そのナイフケース74の底面の当て板74aに沿い引き出されているネットnを切断し、ネットnによるロールベールRの梱包は完了する。
図3において、Tは、トワインtを繰り出すトワイン繰出装置を示す。
トワイン繰出装置Tは、機体1に装架しておくトワインの巻束106と、その巻束106からガイド107・108を介して引き出したトワインtに緊張圧を与えるブレーキ装置100と、トワインtの繰出装置を、ロールベールRの軸方向に順次変位させるようガイドするガイド装置120と、前述のネット繰出装置Nの繰出ローラ71およびアイドラローラ72を共有して利用する繰出ローラ71およびアイドラローラ72と、からなる。
そして、それのガイド装置120は、左右に一対に対向させて機体1に支架するスプロケット114・115と、それにエンドレスにまきかけるチェン116と、そのチェン116の回動により左右に往復動してトワインtの繰出端をロールベールRの軸方向に順次変位させるガイドプレート121と、トワインtの前記ブレーキ装置100を経てガイドプレート121に案内金具123を介して設けたガイド穴124に至る間の途中を巻きかけて、トワインtの繰出しにより前記チェン116を駆動するプーリ111と、それの軸に設けたピニオン112およびそれと噛み合うよう前述の一対のスプロケット114・115のうちの一方のスプロケット114の軸に設けるギヤ113とで構成している。
トワイン繰出装置Tは、この実施例では、ネット繰出装置Nと並列させて機体1に並設しているが、成形するロールベールRの梱包を、ネットnとトワインtの両方を用いて行なうことはなく、トワインtにより梱包を行なうときは、ネットnは使用せず、ネット繰出装置Nのネットロール53にはネットnの巻束を装填しないで、空の状態として行なう。
このため、引き出したトワインtを繰り出す繰出ローラ71およびアイドラローラ72、および繰出ローラ71の駆動をオン・オフするクラッチ機構K、および繰出したトワインtのロールベールRに対する巻き付き長さをカウントして梱包が完了したことを検出する検出手段Dおよび、梱包の完了時にトワインtを切断する切断装置Cは、ネット繰出装置Nに組込んだものを、そっくりそのまま利用し、また、これらの各作動部の動作の制御を、前述した制御手段Wにより行わすようにしている。
即ち、機体1に装架したトワインtの巻束106から引き出したトワインtは、ガイド107・108を経て、ブレーキ装置100のバネ104と調製ネジ105とで挟持圧が所望に設定されるブレーキベース102と押さえ金具103との間に通し、次いで、プーリ111に巻きかけ、さらに、ガイドプレート121に設けた案内金具123の下端のガイド穴124に通して、垂れ下がらせ、この垂下するトワインtの引き出し端を、空の状態の繰出ローラ71とアイドラローラ72との対向間隙内に挿通し、これによりセット状態とし、この状態からトワインtによる梱包作業が行われるようにしている。
そして、制御手段Wのカムギヤ21に組み合わせたコントロールアーム31は、図7にあるように、トワイン繰出装置Tのブレーキ装置100の押さえ金具103に対し、その金具103がブレーキベース102の上面にヒンジ状に当接する一端側の端縁103aと反対側に位置する他端側に形成した折曲縁103bに、押し上げロット101の上端をストッパ101aを介し連結し、そのロット101の下端をコントロールアーム31に連結軸31cを介し連結することで、コントロールアーム31の支点31a中心の反時計方向の回動により、押さえ金具103の折曲縁103bが突き上げられることによって押さえ金具103が端縁103aを支点として上方に回動してトワインtの挟持を緩めるようにしている。
これにより、作業の開始によって、カムギヤ21が、成形室2内の成形圧の感知スイッチ215のオン作動で回転し始めると、クラッチ機構Kのオン作動で繰出ローラ71とアイドラローラ72との間隙内に挿通したトワインtが繰り出され、それにより繰り出されるトワインtが成形室2内のロールベールRに巻き付き、そのロールベールRの回転で引き出されるようになると、図15にあるように、クラッチ機構Kがオフとなって、繰出ローラ71が遊動状態となってロールベールRに巻き付くことで引き出されるトワインtにより駆動され、このとき、ロールベールRの周面に巻き付いて梱包していくトワインtの長さを、検出手段Dのタイマー軸71bとタイマーセットリンク84に設けたタイマープレート85により検出し、これにより、トワインtによる梱包が完了したところで、切断装置Cの作動でそれのナイフ83によりトワインtをロールベールRの手前の位置で切断して、トワインtによるロールベールRの梱包が完了するようにしてある。
ところで、トワインtにより成形し終えたロールベールRの梱包を行なうときは、梱包し終えたロールベールRからトワインtを切り離すための切断時機を、トワイン繰出装置Tの往復動するガイドプレート121が、始動位置である所定の位置に戻ってきたときに設定しておかなければならない。
このため、ネット繰出装置Nに組み込んだ切断装置Cを用い、かつ、前述した制御手段Wにより各作動部の作動時機の制御を行わすようにしたときは、梱包し終えたときのトワインtの切断が、トワインとの繰出し位置をロールベールRの軸方向に沿い順次往復移動させるガイドプレート121を不整な位置とした状態で行われることになる不具合が生じるのでこれの補正が必要となる。
図2および図15に示す実施例において、符号yに示している装置がこのトワインtの切断時機を、繰り出すトワインtのガイド位置を左右に往復移動させるガイドプレート121が、所定の位置を占めたときにトワインtの切断が行われるように補正する手段を示している。
この補正手段yは、この例においては、タイマーセットリンク84がタイマー軸71bから外れて、ナイフベース82がバネ88の付勢で、支点軸82a中心に時計回りに回動し、ナイフ83を、ナイフケース74内に格納されている状態位置から、ケース74から突出した切断位置に向け回動させるようになったときに、ナイフベース82に設けたタイミングピン82fにカム面141dが衝合することで、ナイフベース82の回動を抑えてナイフ83の切断位置への突出を抑止するよう機体1に、支点141a中心に回動自在に装架するナイフストッパ141と、このナイフストッパ141を回動作動させるタイミングリンク132と、ナイフストッパ141とタイミングリンク132との中間に設けるタイミングクランク131と、これとナイフストッパ141とを連繋するトワインカットリンク142と、このタイミングクランク131とタイミングリンク132とを連繋するタイミング軸133と、タイミングリンク132に回動動作を与えるようガイドプレート121に設けたスライダ122とからなる。
ナイフストッパ141は、側面視でアングル状に形成されて、機体1に支点141a中心に回動自在に支架され、機体1に設けたフック144との間に張架したバネ143により所望の回動位置に保持されるようにしてある。そして、下方に垂下するアームの下縁には、ナイフベース82に設けるタイミングピン82fと衝合させるカム面141dが形設してあり、側方に延びる他方のアームをトワインカットリンク142を介して、タイミングクランク131に連繋してある。
タイミングクランク131は正面視において、クランク状に形成してあって機体1に設けた支点131a中心に回動するよう支架してあり、それの水平なアームの先端側に設けた連結穴131bに、トワインカットリンク142の端部が回動自在に嵌合して連結している。また、このタイミングクランク131の上端側に設けたガイド穴131cにタイミング軸133の一端が、摺動自在に嵌合し、かつ、そのタイミング軸133の図15において、右方への動きで、そのタイミング軸133に設けたストッパ134により係合して、支点131aに時計方向に回動するようにしてある。
タイミングリンク132は、正面視において略短冊状に形成されて、それの上端側を機体1に設ける支点132aに軸支して、下端側が左右に回動するようにしてあって、中間部にタイミング軸133の一端が連結穴132bを介し連結し、下端側には、カム132cが形設してある。
ガイドプレート121は、機体1に設けたガイドレール(図示省略)上を左右に動き、左右に一対に対向させて機体1に軸支せるスプロケット114・115間にエンドレスに張架したチェン116に対し、それのチェンリンクに設けたガイドピン117と該ガイドプレート121に設けた上下方向の長穴125との嵌合により連繋させてあって、チェン116のガイドピン117が、図16にあるようチェン116の下周縁側を右方に動く往路行程に位置するときにあっては、ガイドプレート121の長穴125内の下端側に位置してガイドプレート121を右方に動かしていき、ガイドピン117がチェン116の上周縁側に位置して左方に戻る復路行程に位置するときにあっては、図18にあるよう、そのガイドピン117が長穴125内の上端側に位置してガイドプレート121を左方に動かしていくようにしてあり、これによりチェン116の回動でガイドプレート121が左右に往復動して、ガイドプレート121の下方に連続する案内金具123の下端側に設けたガイド穴124よりガイドするトワインtの繰出位置を、左右に往復移動させるようにしてある。そして、このガイドプレート121の上縁側に、前述のタイミングリンク132の下縁のカム132cを嵌入させてスライドさせるスライダ122が装設してある。
この補正手段yは、それのタイミングリンク132が、図16にあるよう、トワインtの繰出しの始動位置となるチェン116の左右の略中間に位置するように配設され、かつ、このとき、タイミングクランク131は、下方に垂下するアームの下端側に設けたストッパ131dが機体1の適宜の壁面1aに当接して支点131aまわりの反時計方向の回動のエンドに保持され、ナイフストッパ141は、それの下縁のカム141dが、ナイフベース82に設けられたタイミングピン82fに対し、そのナイフベース82が支点82e中心に時計回りに回動して一体的に組付けられているタイマーセットリンク84の先端のタイマープレート85がタイマー軸71bの上面に載架されるまで回動した状態において、タイマーピン82fの上方に、そのピン82fとの間に余裕をもって位置するように配設される。
従って、この補正手段yは、図16にある状態から、タイマープレート85がタイマー軸71bから外れると、それにより、ナイフベース82が支点82aまわりに時計方向に回動するが、そのとき、タイマーピン82fがナイフストッパ141の下縁のカム141dに衝合することで、バネ88により時計回りに回動するよう付勢されたまま、図17にあるよう回動が抑止され、切断装置Cのナイフ83を、ナイフケース74内に格納された状態位置に保持する。
そして、この状態において、チェン116の回動によりガイドプレート121は、図17にて矢印に示しているよう右方に向け往路行程を動いていく。
図18は、ガイドピン117が、チェン116の上周縁側に移行し、ガイドプレート121を矢印に示しているよう左方に動かす復路行程を示している。
図19は、復路行程を進むガイドプレート121が、タイミングリンク132の下方を通過していく状態を示している。
このとき、タイミングリンク132は、ガイドプレート121に押されて、支点132aまわりに時計方向に回動し、連繋するタイミング軸133を左方に押し出していく。しかし、このタイミング軸133の動きは、タイミングクランク131のガイド穴131cとの嵌合により、ガイド穴131c内をスライドしてタイミングクランク131から突き出るようになるだけで、タイミングクランク131およびナイフストッパ141には動作を与えない。したがって、何にも起こらず、ナイフベース82およびタイマーセットリンク84は、図19にある状態位置に保持され続ける。
図20は、上述の図19の状態から、ガイドピン117がチェン116の下周縁側に回動し、ガイド装置120を右方へ動かす往路行程に移行した状態を示している。
このとき、タイミングリンク132は、重量により垂下する姿勢に戻り、それによりタイミング軸133は、右方に引かれて、ストッパ134がタイミングクランク131に衝合する状態に戻っている。
図21は、上述の図20の状態から、ガイドプレート121がさらに往路行程を進んで、タイミングリンク132の下方を通過する状態を示している。
ガイドプレート121の通過により、タイミングリンク132は支点132aまわりに反時計方向に回動し、それによりタイミング軸133が右方に引かれてタイミングクランク131が支点131a中心に時計回りに回動し、トワインカットリンク142を右方に動かし、ナイフストッパ141を支点141a中心に時計回りに回動させ、それの下縁のカム141dをタイミングピン82fから外す。
これにより、ナイフベース82は、バネ88の付勢で支点軸82a中心に時計回りに回動し、切断装置Cのナイフ83をナイフケース74から突出させる。
したがって、トワインtは切断され、これにより、ロールベールRによるトワインtの巻き込みがなくなって、チェン116を駆動していたプーリ111が停止し、ガイドプレート121が図21に示す位置にストップする。
即ち、タイマーセットリンク84の先端のタイマープレート85がタイマー軸71bから外れた後、ガイドプレート121が左右に往復動して、始動位置に戻ったところでトワインtの切断が行われる。
そして、この状態で、梱包し終えたロールベールRの放出が行われ、次に成形するロールベールRが所定の成形圧に達して感知スイッチ215が作動し、カムギヤ21の回転によるコントロールアーム31の動作に制御されて、図15にあるように、タイマーセットリンク84の先端のタイマープレート85がタイマー軸71bに載り、ロールベールRのトワインtによる梱包が開始される状態となって、同じ作動が繰り返される。
ロールベーラの一部破断した側面図である。 本発明手段を実施せるロールベーラの一部破断した側面図である。 同上ロールベーラに装備せしめたネット繰出装置およびトワイン繰出装置ならびに制御装置の斜視図である。 同上ロールベーラの、カムギヤを駆動するギヤモータの回路図である。 同上ロールベーラの、制御装置の側面図である。 同上の制御装置の、成形室が満量になって感知スイッチがオン作動し、カムギヤが回転し始めた状態時の側面図である。 同上の制御装置の、カムギヤが約90度回転した状態時の側面図である。 同上の制御装置の、カムギヤの回転でコントロールアームのローラが、カムプレートのカム面の斜面を登り出し、各作動部を作動させる動作が開始しだした状態時の側面図である。 同上の制御装置の、カムギヤのさらなる回転で、クラッチ機構が“入”となって、繰出ローラが駆動される状態時の側面図である。 同上の制御装置の、カムギヤの回転によりコントロールアームの動作量が最大となった状態時の側面図である。 同上の制御装置の、コントロールアームのローラが、カムプレートのカム面の斜面を下り始めた状態時の側面図である。 同上の制御装置の、コントロールアームのローラの動きがもとの動き量に戻り、繰出しが完了してクラッチ機構がオフとなった状態時の側面図である。 同上の制御装置の、カムギヤが1回転して始動位置に戻って、スイッチの作動でギヤモータが停止し、ネット・トワインの巻き量をカウントするタイマーが作動している状態時の側面図である。 同上の制御装置の、タイマープレートがタイマー軸から脱落して、切断装置のナイフが突出してきた状態時の側面図である。 同上の制御装置の、トワイン繰出装置の斜視図である。 同上のトワイン繰出装置の、ガイドプレートが往路行程を進んでいる状態時の斜視図である。 同上のトワイン繰出装置の、ガイドプレートが往路行程をさらに進み、タイマープレートがタイマー軸から外れた状態時の斜視図である。 同上のトワイン繰出装置の、ガイドプレートが復路行程を進んでいる状態時の斜視図である。 同上のトワイン繰出装置の、ガイドプレートがタイミングリンクの下方を復路側に通過している状態時の斜視図である。 同上のトワイン繰出装置の、ガイドプレートが復路行程のエンドに戻り、再び往路側に移行した状態時の斜視図である。 同上のトワイン繰出装置の、ガイドプレートが、往路行程で、タイミングリンクの下方を通過して、そのタイミングリンクを作動させ、ナイフストッパをタイミングピンから外し、ナイフベースを回動させてナイフを突出位置に動かした状態時の斜視図である。
符号の説明
A…ロールベーラ、B…制動装置、BZ…ブザー、C…切断装置、C1・C2…コイル、D…検出手段、D1・D2…ダイオード、K…クラッチ機構、M…被成形材料、N…ネット繰出装置、P…支軸、R…ロールベール、R1・R2…リレー、S1…a接点の接点、S2…b接点の接点、T…トワイン繰出装置、W…制御手段、a…フレーム、b…連結桿、c…入力軸、d…走行輪、n…ネット、y…補正手段、1…機体、1a…壁面、2…成形室、2a…前部チャンバー、3…タイトバー、4…リヤチャンバー、5…ヒンジ、6…ロック金具、7…油圧シリンダ、8…ピックアップ装置、9…搬送ドラム、10…底板、21…カムギヤ、21a…支点軸、21b…ドライブギヤ、21c…カムプレート、21d…スイッチピン、22…ギヤモータ、22a…ピニオン、22b…端子、23…スイッチプレート、23b…カム面、24…スイッチ、24a…プランジャ、24b…端子、25…ブザー、31…コントロールアーム、31a…支点軸、31b…解除ピン、31c…連結軸、31d…バネフック、32…ローラ、33…テンションアーム、34…テンションプーリ、35…連結バネ、41…プーリ、42…駆動プーリ、43…Vベルト、51…ネット軸、52…ブレーキドラム、53…ネットロール、54…抵抗棒、61…ブレーキ支持部材、61a…支点軸、61b…解除アーム、61c…バネフック、62…ブレーキシュー、63…ブレーキセンサ、63a…支点軸、63b…センサアーム、64…バネ、71…繰出ローラ、71a…支点軸、71b…タイマー軸、72…アイドラローラ、73…流し台、74…ナイフケース、74a…当て板、81…タイマーリンク、81a…長穴、82…ナイフベース、82a…支点軸、82b…取付板、82c…セットピン、82d…スライドピン、82e…支点ピン、82f…タイミングピン、83…ナイフ、84…タイマーセットリンク、85…タイマープレート、85a…エッジ、85b…支点、85c…規制ピン、86…バネ、87…ストッパ、88…バネ、89…フック、100…ブレーキ装置、101…押し上げロット、101a…ストッパ、102…ブレーキベース、103…押さえ金具、103a…端縁、103b…折曲縁、104…バネ、105…調製ネジ、106…トワインの巻束、107・108…ガイド、111…プーリ、112…ピニオン、113…ギヤ、114・115…スプロケット、116…チェン、117…ガイドピン、120…ガイド装置、121…ガイドプレート、122…スライダ、123…案内金具、124…ガイド穴、125…長穴、131…タイミングクランク、131a…支点、131b…連結穴、131c…ガイド穴、131d…ストッパ、132…タイミングリンク、132a…支点、132b…連結穴、132c…カム、133…タイミング軸、134…ストッパ、141…ナイフストッパ、141a…支点、141d…カム面、142…トワインカットリンク、143…バネ、144…フック、202…フロントローラ、203…ボトムロール、205…アイドラ、206・214…ガススプリング、212…ロッド、213…圧縮リンク、215…感知スイッチ、221…リセットスイッチ、222…スイッチプレート、850…衝合面。

Claims (3)

  1. 機体に、周面をエンドレスに連続するカム面とした輪状のカムギヤを軸支して、ロールベールの成形圧が所定の設定圧に達したことを検出する感知スイッチの検出作動で始動するモータにより、該カムギヤの1回転でその回転を停止するよう制御せしめて駆動し、このカムギヤに、支点軸中心に回動するよう機体に軸支したコントロールアームを、それに軸支したローラがカムギヤのカム面に当接してそのカム面に倣う動作を行なうように組み合わせ、このコントロールアームに、トワイン・ネットの繰出装置の繰出ローラに対する回転動力の伝達を“入”“切”するクラッチ機構の作動部と、繰り出すトワイン・ネットに緊張圧を与える制動装置をオン・オフ作動させる作動部と、トワイン・ネットの切断装置を切断位置と非切断位置とに作動させる作動部と、トワイン・ネットのロールベールに対する巻き位置をカウントして梱包の終了を検出する検出手段の作動部と、を連繋して、これらの各作動部の動作を連続的に制御せしめるようにしたことを特徴とするロールベーラにおけるネット・トワインの繰出し、および切断装置のコントローラ。
  2. コントローラに連繋してトワイン・ネットを切断するナイフを切断位置と非切断位置とに動かすナイフベースに、それの切断位置への回動を抑止するナイフストッパを連繋して設け、そのナイフストッパと、トワインの繰出位置をロールベールの軸方向に変位させるガイドプレートの通過により回動するタイミングリンクとを、ガイドプレートが所定位置に戻る作動によってナイフストッパをナイフベースの回動を許容する位置に動かすようリンク機構を介して連繋したことを特徴とする請求項1記載のロールベーラにおけるネット・トワインの繰出し、および切断装置のコントローラ。
  3. カムギヤ21を駆動するモータ22の回路には、成形室2のリヤチャンバー4が開放によりオフとなり閉鎖によりオンとなるリセットスイッチ221と、成形室2内のロールベールRの成形圧を感知してオンに作動する感知スイッチ215と、カムギヤ21が始動位置にあることで閉路状態にありカムギヤ21の一定角度量の回転により開路状態に戻るb接点のスイッチ24と、そのスイッチ24を経た電流により励磁されるリレーR1によりオンに保持されるa接点のリレースイッチS1と、そのリレーR1を経た電流により励磁されてオフに保持されるb接点のリレースイッチS2とを設けて、感知スイッチ215の作動によりカムギヤ21が回転し出した後に感知スイッチ215が再びオンに作動したときの誤作動を防止するようにしたことを特徴とする請求項1記載のロールベーラにおけるネット・トワインの繰出し、および切断装置のコントローラ。
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