JP2006066479A - 薬液ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】容積可変部材の膨らみすぎによる破損を防止できる薬液ポンプを得ること。
【解決手段】ポンプハウジング15に、初期位置にあるチューブフラム19の外側面19aと当接する内側面15aを設けた。これにより、チューブフラム19が初期位置に戻ろうとするとき、その初期位置からさらにポンプ室Poの容積を拡張しようとする方向へ変形することが規制される。そのため、チューブフラム19の膨らみすぎを防止でき、ひいてはその膨らみすぎによる破損を防止できる。
【選択図】 図5
【解決手段】ポンプハウジング15に、初期位置にあるチューブフラム19の外側面19aと当接する内側面15aを設けた。これにより、チューブフラム19が初期位置に戻ろうとするとき、その初期位置からさらにポンプ室Poの容積を拡張しようとする方向へ変形することが規制される。そのため、チューブフラム19の膨らみすぎを防止でき、ひいてはその膨らみすぎによる破損を防止できる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、薬液の吸入、吐出を行う薬液ポンプに関するものであり、具体的にはフォトレジスト液等の薬液塗布工程など半導体製造装置の薬液使用工程において用いるのに好適な薬液ポンプに関する。
半導体製造装置の薬液使用工程においては、フォトレジスト液等の薬液を半導体ウェハに所定量ずつ塗布するための薬液供給システムが提案されている。この薬液供給システムに用いられる薬液ポンプとして、特許文献1に示すような薬液ポンプがある。この特許文献1の薬液ポンプは、薬液の流路に介在される可撓性チューブを備え、その可撓性チューブ内はポンプ室とされている。また、可撓性チューブの外方には側壁が設けられ、その側壁と可撓性チューブとの間は作動室とされ非圧縮性流体である純水が封入されている。そして、側壁に一体に組み付けられたアクチュエータの作動により、作動室内に純水が注入されると、作動室内の純水の容積が増加するため、それを受けて可撓性チューブが内側に変形する。これにより、ポンプ室の容積が縮小され、ポンプ室から薬液が吐出される。逆に、アクチュエータの作動により、作動室内の純水が吸い出されると、作動室内の純水の容積が減少するため、それを受けて可撓性チューブは膨らむ。これにより、ポンプ室の容積が拡張され、ポンプ室内に薬液が吸入されるようになっている。
しかしながら、特許文献1の薬液ポンプでは、作動室内に設けられた可撓性チューブの外側面周囲は純水が満たされただけとなっている。このため、作動室内の純水の容積が減少して可撓性チューブが膨らむ際に、作動室内に充填された純水の容積調整を正確に行わないと作動室内の純水の容積が減少しすぎてしまい、可撓性チューブが膨らみすぎるという問題がある。可撓性チューブであれば多少の膨らみすぎは許容されるものの、そのような膨らみすぎの状態が何度も繰り返されると、可撓性チューブであってもその破損につながる点で大きな問題となっていた。
特開平11−22647号公報
本発明は、容積可変部材の膨らみすぎによる破損を防止できる薬液ポンプを提供することを目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
手段1.本体(ポンプハウジング15、閉塞部材33)内の薬液流路の途中に、無負荷状態で薬液流路に沿った筒状をなす容積可変部材(チューブフラム19)を備え、その容積可変部材の内側を薬液(レジスト液R)が充填されるポンプ室とし、容積可変部材の外側面に流体圧力を直接作用させることによりその容積可変部材を駆動して前記ポンプ室の容積を変化させ、その容積変化に基づき薬液を吐出又は吸入する薬液ポンプであって、
前記容積可変部材が無負荷状態にあるときに、その容積可変部材の前記流体圧力が作用する外側面と当接する内側面を本体内に設けたことを特徴とする薬液ポンプ。
前記容積可変部材が無負荷状態にあるときに、その容積可変部材の前記流体圧力が作用する外側面と当接する内側面を本体内に設けたことを特徴とする薬液ポンプ。
手段1によれば、容積可変部材の外側面に流体圧力を直接作用させることで容積可変部材が駆動される。具体的には、容積可変部材の外側面に作用する流体圧力が上昇すると、容積可変部材はその内側に撓むようにして変形し、ポンプ室内の容積が縮小される。これにより、ポンプ室から薬液が吐出される。これに対し、容積可変部材の外側面に作用する流体圧力が低下すると、容積可変部材はもとの無負荷状態の形状(初期形状)に戻ろうと変形し、ポンプ室内の容積が拡張される。これにより、ポンプ室内に薬液が吸入される。そして、この容積可変部材が初期形状に戻ろうとするとき、容積可変部材は初期形状で本体の内側面と当接しているため、その初期形状からさらにポンプ室の容積を拡張しようとする方向へ変形することが規制される。これにより、容積可変部材の膨らみすぎを防止でき、ひいてはその膨らみすぎによる破損を防止できる。
特に、薬液吸入時に容積可変部材の外側面に作用する流体圧力を負圧にする場合、容積可変部材はより膨らみやすい状況となるため、手段1のように、内側面を設けることで膨らみすぎることの防止効果は大きいものとなる。
手段2.前記内側面を、前記容積可変部材の前記流体圧力が作用する外側面と略全体にわたって当接するように形成したことを特徴とする手段1に記載の薬液ポンプ。
手段2によれば、前記容積可変部材の前記流体圧力が作用する外側面が略全体にわたって内側面と当接することになるため、内側面が部分的に設けられた場合に比べて、容積可変部材の膨らみすぎをより確実に防止することができる。
手段3.前記容積可変部材は、非伸縮性の材料により薄肉に形成され、前記流体圧力の作用により変形する変形駆動部(筒状部21)を備えたことを特徴とする手段1又は2に記載の薬液ポンプ。
手段3では、容積可変部材の変形駆動部が非伸縮性の材料で形成されているため、薬液吸入時にその変形駆動部の膨らみすぎが生じると、伸縮性材料のように膨らみすぎた分を伸縮によって吸収できないため、破損のおそれは大きい。この点、手段1及び2のように、容積可変部材(変形駆動部)が初期形状で本体の内側面と当接するように構成して、膨らみすぎを防止すれば、破損防止の効果は顕著となる。
手段4.前記変形駆動部の端部をフレア形状に形成された拡径部としたことを特徴とする手段1〜3のいずれかに記載の薬液ポンプ。
手段4によれば、変形駆動部が流圧圧力の作用により変形する際、変形駆動部の端部がフレア形状に形成された拡径部とされていることにより、その変形が容易となる。
手段5.前記拡径部には薬液流路方向に沿った断面が山型に形成された遊び部を設けたことを特徴とする手段4に記載の薬液ポンプ。
手段5によれば、変形駆動部が変形する際、遊び部が存在することでその山型に形成された範囲で変形駆動部の端部が可動状態となる。変形駆動部が変形すると、変形駆動部は薬液流路方向の長さが縮まることになるが、変形駆動部の端部が可動状態となることでその縮まりを吸収できる。仮に、変形駆動部の端部が固定された場合には、変形駆動部自身が伸張することでその吸収が行われることになるが、非伸縮性材料で変形駆動部を形成した場合には特に無理な力がかかることになる。これは、変形駆動部にとって大きな負担となって容積可変部材が破損する原因となる。この点、手段5のように変形駆動部の端部に遊び部を設けることで、そのような破損を防止することができる。
さらに、手段5によれば、変形駆動部の縮まりを吸収でき、前記手段4によれば変形駆動部の変形が容易となっているため、その両者があいまって、薬液吐出時に変形駆動部が滑らかな動きで変形されることになる。これにより、容積可変部材の外側面に作用する流体圧力が微圧であってもその容積可変部材は変形できるため、微圧吐出が可能となる。
手段6.前記本体を、ポンプ室の吐出側が開口するように前記容積可変部材を収容したポンプハウジングと、そのポンプ室の吐出側開口を閉塞する閉塞部材とで構成し、前記閉塞部材のポンプ室側にはポンプ室内まで延設された柱状の変形規制部材を設け、その変形規制部材の基端部周囲において同基端部からずらした位置に開口する吐出通路を設け、ポンプ室の吐出側を上にした場合に、前記吐出通路の開口がもっとも高い位置となるように前記変形部材の基端部周囲に傾斜を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の薬液ポンプ。
手段6によれば、変形規制部材により、薬液吐出時に容積可変部材がその内側に撓みすぎることや、ポンプ室の容積を削減することができる。そして、かかる変形規制部材が閉塞部材に設けられていることにより、閉塞部材の中心を通過する吐出通路を設けられず、薬液中に気泡が発生した場合に、その気泡を吐出通路に集めるのが困難となる。この点、手段6では、変形規制部材の基端部周囲には傾斜が設けられ、ポンプ室の吐出側を上にした場合に、もっとも高くなった位置に吐出通路の開口が設けられているため、薬液中に発生した気泡を吐出通路の開口付近に集めることができる。これにより、気泡除去時には吐出通路およびそれにつながる吐出ポートを介して薬液中に発生した気泡を容易に取り除くことができる。
手段7.前記変形規制部材の基端部周囲をその縦断面が円弧状をなすように形成したことを特徴とする手段6に記載の薬液ポンプ。
手段7によれば、変形規制部材の基端部周囲には角がなくなるため、その基端部周囲に集まった気泡のすべてを吐出通路の開口に導くことができる。これにより、気泡の除去をより確実に行うことができる。
ここで、上記各手段について、より詳細に構成を説明すると、前記閉塞部材と変形規制部材は一体に形成されることが好ましい。これにより、部品点数を少なくできる。また、容積可変部材、より具体的にはチューブフラムはポンプハウジングの内側空間に収容され、その基部(下部側)でポンプハウジングに固定される構成とし、その基部には吸入通路及び吸入ポートを設けた構成が好ましい。これにより、吸入通路をポンプハウジングに設ける必要がなくなり、同ハウジングを小型化できる。さらに、ポンプハウジングに収容されたチューブフラムの上部を閉塞部材とポンプハウジングとで挟持する構成が好ましい。これにより、閉塞部材の取り付けと同時にチューブフラム上端部の固定もでき、構成が簡単となる。さらに、チューブフラムの外周面をほぼ全体にわたり、ポンプハウジングの内側面に当接させ、その両面間の隙間に流体を給排してチューブフラムを変形させる構成とするのが好ましい。これにより、チューブフラム周囲に作動室や圧力室と称する空間を確保する構成に比べ、薬液ポンプの側面、周方向の大きさをスリム化して小型化できる。
以下、発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態では、半導体装置等の製造ラインにて使用される薬液供給システム中の薬液ポンプについて具体化している。先ずは、薬液ポンプを使用した薬液供給システムの全体構成を、図1の回路図に基づいて説明する。
図1に示したように、この薬液供給システムは薬液ポンプ13を備えている。薬液ポンプ13はポンプ室Poを備えており、薬液ポンプ13に給排される作動エアの作用により、ポンプ室Poの容積が縮小・拡張することで、薬液としてのレジスト液Rが吐出・吸入される。その具体的構成は後述する。
薬液ポンプ13の吸入ポートP1(後述)には、途中に吸入側制御弁40を有する吸入配管41の一端が接続され、その吸入配管41のもう一端はレジストボトル42に充填された薬液としてのレジスト液R内に導かれている。この吸入側制御弁40は、エアオペレイトバルブにて構成され、非作動時に閉じるように構成されている。吸入側制御弁40は、2位置3ポート型の電磁切換弁よりなる第2切換弁43にて駆動される。第2切換弁43は、駆動部として電磁ソレノイド及びそのソレノイドを動作させる回路からなる電磁切換部43aを備え、該電磁切換部43aはコントローラ60にてON/OFF制御される。そして、電磁切換部43a(電磁ソレノイド)のOFF時には、第2切換弁43を大気開放に切り換え、吸入側制御弁40を閉状態にする。一方、電磁切換部43a(電磁ソレノイド)のON時には、吸入側制御弁40と供給源44とを圧力制御弁45を介して接続する。つまり、供給源44にて加圧された作動エアが圧力制御弁45により所定圧に調整され、その所定圧の作動エアが吸入側制御弁40に供給される。従って、吸入側制御弁40が閉状態から開状態に切り換えられ、レジスト液Rが薬液ポンプ11側に供給可能な状態となる。
薬液ポンプ13の吐出ポートP2(後述)には、途中に遮断弁46を有する吐出配管47が接続されている。また、遮断弁46は、コントローラ60の制御により開閉されるように構成されている。つまり、遮断弁46は、非駆動時には閉状態となっており、駆動されて開状態になると、薬液ポンプ13側からレジスト液Rが吐出可能な状態となる。そして、吐出配管47の先端ノズルは、下方に指向されるとともに、回転板48上に載置されて該回転板48とともに回転する半導体ウェハ49の中心位置にレジスト液Rが滴下される位置に配置されている。因みに、レジスト液Rの吐出量の精度を向上させるためには、吐出配管47を短くすることが好ましい。従って、薬液ポンプ13及び遮断弁46は、半導体ウェハ49を載置する回転板48の近傍位置に配置されている。
薬液ポンプ13には給排ポートP3(後述)が設けられ、その給排ポートP3にはエア配管55が接続されている。エア配管55には2位置3ポート型の電磁切換弁である第1切換弁14が接続されている。この第1切換弁14は切換手段を構成している。第1切換弁14の残る2ポートのうち一方は排気配管53を介して真空発生源54に接続され、もう一方は途中に電空レギュレータ50を有する給気配管51を介して供給源52に接続されている。電空レギュレータ50は、排気ポートが大気開放されるものであり、供給源52から薬液ポンプ13に供給する作動エアの圧力が設定圧一定となるようにコントローラ60にて調整されている。
前記第1切換弁14は、駆動部として電磁ソレノイド及びそのソレノイドを動作させる回路からなる電磁切換部14aを備え、該電磁切換部14aはコントローラ60にてON/OFF制御される。そして、電磁切換部14a(電磁ソレノイド)のOFF時には、薬液ポンプ13がエア配管55及び排気配管53を介して真空発生源54と接続される。また、電磁切換部43a(電磁ソレノイド)のON時には、電空レギュレータ50によって設定圧とされた作動エアがエア配管55及び給気配管51を介して薬液ポンプ13に供給される。
前記第1,第2切換弁14,43、遮断弁46及び電空レギュレータ50は、コントローラ60により制御される。すなわち、このコントローラ60には、外部から薬液供給システムの開始や停止、各設定等に応じた入力信号が入力されている。そして、コントローラ60は、これら入力された各種信号に基づいて生成した第1〜第4指令信号を電空レギュレータ50、第2切換弁43、遮断弁46及び第1切換弁14のそれぞれ出力し、レジスト液Rをレジストボトル42から汲み上げるとともに、汲み上げたレジスト液Rを半導体ウェハ49に所定量だけ滴下するように制御している。なお、本実施の形態の薬液供給システムでは、オープンループ制御(レジスト液Rの吐出圧を作動エアの圧力に反映させない)により薬液ポンプ13の吐出・吸入動作が行われている。
次に、コントローラ60の具体的な制御を説明するとともに、これに伴った薬液供給システムの動作シーケンスを図2に示すタイムチャートに基づいて説明する。
図2において、先ず、コントローラ60は、作動エアを設定圧とする第1指令信号を電空レギュレータ50に出力する。これにより、電空レギュレータ50は、供給源52にて加圧された作動エアを設定圧となるように調整する。また、t1の直前の状態は、吸入側制御弁40が開状態、遮断弁46が閉状態となっており、後述する薬液ポンプ13のポンプ室Po内にはレジスト液Rが吸入されて充填された状態となっている。
そして、t1のタイミングで入力信号がONレベルに立ち上がると、コントローラ60は、第2指令信号をONレベルからOFFレベルに立ち下げるとともに、第4指令信号をOFFレベルからONレベルに立ち上げる。すると、第2指令信号に基づいて第2切換弁43の電磁ソレノイドがOFFされ、吸入側制御弁40が閉状態になる。つまり、薬液ポンプ13とレジストボトル42とが遮断された状態となる。また、第4指令信号に基づいて第1切換弁14の電磁ソレノイドがONされる。そのため、設定圧に調整された作動エアが第1切換弁14を介して薬液ポンプ13に供給される。これにより、薬液ポンプ13のポンプ室Poはその容積が縮小しようとし、ポンプ室Po内に充填されたレジスト液Rを加圧する。しかしながらこの場合、薬液ポンプ13下流側の遮断弁46が閉状態となっているので、レジスト液Rは吐出されない。
次いで、t2のタイミングでは、コントローラ60は第3指令信号をOFFレベルからONレベルに立ち上げる。すると、第3指令信号に基づいて遮断弁46が開状態となる。この時、前述の通りポンプ室Poのレジスト液Rが加圧されているので、薬液ポンプ13からレジスト液Rが吐出され、そのレジスト液Rが遮断弁46を介して吐出配管47の先端ノズルから滴下される。
次いで、t3のタイミングでは、コントローラ60は第3指令信号をONレベルからOFFレベルに立ち下げる。すると、第3指令信号に基づいて遮断弁46が閉状態となり、レジスト液Rの吐出が停止される。
次いで、t4のタイミングで入力信号がOFFレベルに立ち下がると、コントローラ60は、第2指令信号をOFFレベルからONレベルに立ち上げるとともに、第4指令信号をONレベルからOFFレベルに立ち下げる。すると、第2指令信号に基づいて第2切換弁43の電磁ソレノイドがONされ、吸入側制御弁40が開状態になる。つまり、薬液ポンプ13とレジストボトル42とが連通された状態となる。また、第4指令信号に基づいて第1切換弁14の電磁ソレノイドがOFFされる。そのため、作動エアが真空発生源54により吸引される。これによりポンプ室Poの容積が拡大される。この場合、薬液ポンプ13上流側の吸入側制御弁40が開状態になるので、レジスト液Rがポンプ室Po内に吸入され充填される。
そして、t5以降においては、t5が前記t1、t6が前記t2と同じとなる。つまり、コントローラ60は、上記動作を繰り返すようになっている。
次に、前記薬液ポンプ13の構成について図3〜図8に基づいて説明する。なお、図3〜図6は薬液ポンプの構成を図示したもので、図3は上面図、図4は下面図、図5は図3
のA−A線断面図、図6は分解断面図である。図7は薬液ポンプの動作を説明するための断面図であり、図8はその一部拡大図である。
のA−A線断面図、図6は分解断面図である。図7は薬液ポンプの動作を説明するための断面図であり、図8はその一部拡大図である。
図3〜図6に示したように、薬液ポンプ13は、横断面が四角形状をなす有底筒状に形成された金属製のポンプハウジング15を備えている。なお、薬液ポンプ13の本体は、このポンプハウジング15と後述する閉塞部材33とで構成されている。
ポンプハウジング15の内側面15a(本体の内側面)はその横断面が上下方向に沿って同一径となる円形状に形成され、この内側面15aと内底面15bにより円柱状をなす内側空間16が形成されている。また、ポンプハウジング15の上部は開口され、その開口周縁部15cはエッジ加工されてその縦断面が円弧状となるように形成されている。一方、ポンプハウジング15の内底面15bには、その略中央部において、前記内側空間16と外部とを連通する連通孔17が形成されている。そして、ポンプハウジング15の外側面には給排ポートP3が設けられ、その給排ポートP3と前記内側空間16とを連通する給排通路18がポンプハウジング15に形成されている。給排通路18は後述するチューブフラム19の筒状部21の上下方向略中央部において、筒状部21の外側面と対向する位置で開口するように形成されている。
前記ポンプハウジング15の内側空間16にはその内側空間16の全体を占めるように容積可変部材としてのチューブフラム19が収容されている。このチューブフラム19はポンプハウジング15に固定される基部20と、基部20の上部にその基部20と一体に形成された変形駆動部としての筒状部21とで構成されている。この基部20及び筒状部21は同じ材質、具体的には非伸縮性のフッ素樹脂により形成されている。
前記基部20は、ポンプハウジング15の内側空間16にチューブフラム19を収容した際、内側空間16の下部側に収容される。その基部20の外形は内側空間16への収容時にポンプハウジング15の内側面15a及び内底面15bと当接するように、円柱状に形成されている。また、基部20にはその外周面に収容溝22が環状に形成されている。収容溝22には、ポンプハウジング15と同じ材質で形成された金属製の被固定ブロック23が収容されている。そして、基部20が内側空間16に収容された状態でポンプハウジング15の底部と前記被固定ブロック23とをボルト24で固定することにより、基部20は内側空間16の下部側でポンプハウジング15に固定される。これにより、チューブフラム19がポンプハウジング15の内側空間16内で固定される。
また、基部20の外周面には前記収容溝22より上側においてシール部材25が設けられ、このシール部材25により基部20とポンプハウジング15の内側面15aとの間がシールされている。また、基部20にはその底面20aに凸部26が形成されている。凸部26は基部20を内側空間16内で固定したときに前記連通孔17に挿入され、その先端部がポンプハウジング15の下面から突出するように形成されている。凸部26にはその下端面に吸入ポートP1が形成されおり、凸部26及び基部20には吸入ポートP1とチューブフラム19の内側空間27とを連通する吸入通路28が形成されている。
前記筒状部21は、その上部が開口し、内側空間16への収容時には外側面がポンプハウジング15の内側面15aと当接するように円筒状に形成されている。そして、筒状部21はその筒状部21に力が作用することで変形するように薄肉に形成されている。また、図8に拡大して示すように、筒状部21の上端部には筒状部21と一体をなし、かつ筒状部21と同様に薄肉とされる拡径部29が形成されている。拡径部29はポンプハウジング15の開口周縁部15c及び開口端面15dから離れるように、連続して徐々に拡径されるフレア形状に形成され、その端部には山型に形成され遊び部29aが設けられている。拡径部29の最終端は筒状部21や拡径部29よりも肉厚とされた肉厚部30の上端部と接続されている。この拡径部29及び肉厚部30は筒状部21と同一材質で形成されている。そして、筒状部21と拡径部29の内側面、すなわちチューブフラム19の内側面19aにより内側空間27が形成されている。
チューブフラム19を収容したポンプハウジング15の上側には、閉塞部材33がチューブフラム19の上部開口を塞ぐようにボルト34によってポンプハウジング15に取り付けられている。閉塞部材33の下面、すなわちチューブフラム19の内側空間27側にはその内側空間27と連通する凹部35が形成されている。この凹部35はチューブフラム19の拡径部29を収容するため、チューブフラム19の上部開口よりも径が大きく形成されている。そして、閉塞部材33の凹部35周囲の端面33aとポンプハウジング15の開口端面15dとで前記チューブフラム19の肉厚部30が挟持されている。この両端面15d,33aには図示しないビードが形成されており、その両端面15d,33aと肉厚部30との間がそれぞれシールされている。
前記閉塞部材33には、前記凹部35を形成する上部内壁の略中央部において、その上部内壁から凹部35内及びチューブフラム19の内側空間27内を鉛直かつ下方向に向けて変形規制部材としての芯棒36が延設されている。芯棒36は筒状部21の下端部(基部20側端部)まで延びるように設けられ、その先端部は縦断面が円弧をなすように形成されている。そして、この芯棒36が存在した状態での前記内側空間27がポンプ室Poとされ、レジスト液Rが充填される。ここで、図7(a)に示したのは、チューブフラム19(筒状部21)の外側面19aがポンプハウジング15の内側面15aに当接した状態であり、この状態でポンプ室Poの容積が最大となっている。これに対し、図7(b)に示したのは、チューブフラム19(筒状部21)がその内側に撓んで内側面19bが芯棒36に当接した状態であり、この状態でポンプ室Poの容積が最小となっている。なお、図7(a)におけるチューブフラム19の状態を初期位置とし、図7(b)におけるチューブフラム19の状態を最大撓み位置とする。
また、前記閉塞部材33において、前記凹部35を形成する上部内壁や前記芯棒36の基端部周囲は縦断面が円弧をなすように形成されている。そして、凹部35を形成する上部内壁には高低差が設けられている。閉塞部材には吐出通路37が形成されており、その吐出通路37の開口部が上部内壁のうちで高く形成された箇所に形成されている。吐出通路37は閉塞部材33の上面に設けられた上側凸部38の上端面でもう一方が開口し、その開口部には吐出ポートP2が設けられている。
このように、薬液ポンプ13では、吸入ポートP1、吸入通路28、ポンプ室Po(内側空間27)、凹部35、吐出通路37及び吐出ポートP2の順にレジスト液Rが流通すするため、これが薬液流路とされている。
次に、以上の通り構成された薬液ポンプの動作について説明する。
まず、図7(a)に示した状態は、前述した通り、チューブフラム19が初期位置にあり、ポンプ室Poの容積が最大で、そのポンプ室Po内にはレジスト液Rが最大限充填された状態にある。そして、前記t1のタイミングで、電空レギュレータ45で設定圧に調整された作動エアが第1切換弁14を介して薬液ポンプ13の給排ポートP3に供給される。すると、作動エアは給排通路18を介してチューブフラム19(筒状部21)の外側面19aとポンプハウジング15の内側面15aとの間の隙間に供給される。なお、この隙間に供給された作動エアは、チューブフラム19の上端部に設けられた肉厚部30でのシール、及びチューブフラム19の基部20外周面に設けられたシール部材25によって、前記隙間の上下からの漏れが防止されている。
そして、前記隙間に作動エアが供給されると、筒状部21は作動エアの圧力を受けてその内側に撓んで変形する。この変形により、ポンプ室Poの容積が縮小しようとする。これにより、ポンプ室Po内に充填されたレジスト液Rは加圧され。そして、前記t2のタイミングで薬液ポンプ13下流側の遮断弁46が開状態となると、ポンプ室Poから吐出通路37及び吐出ポートP2を介してレジスト液Rが吐出される。チューブフラム19の筒状部21の変形が進行すると、チューブフラム19の内側面19bが芯棒36に当接しチューブフラム19は図7(b)の最大撓み位置に至る。この位置ではポンプ室Poの容積が最小となっており、ポンプ室Po内のレジスト液Rが最大限吐出された状態にある。
ここで、チューブフラム19(筒状部21)はその内側面19bが芯棒36に当接するまでしか変形できない。つまり、チューブフラム19の変形量が芯棒36によって規制されている。これにより、チューブフラム19が過度に変形して破損することが防止されている。また、チューブフラム19の上側端部はフレア形状の拡径部29とされているため、チューブフラム19がその内側に撓んで変形する際、その変形が行われやすくなっている。さらに、薄肉に形成されたチューブフラム19の筒状部21はその縦断面が弧を描くようにして内側に変形するため、その変形時における筒状部21と拡径部29の上下方向長さは初期位置よりも縮む(図8の符号hを参照)。チューブフラム19の拡径部29の端部には山型に形成された遊び部29aが設けられているため、その変形によって縮む分が吸収される。これにより、チューブフラム19の筒状部21及び拡径部29が滑らかに変形される。
次に、前記t4のタイミングで、第1切換弁14が切り換えられると、チューブフラム19の外側面19aとポンプハウジング15の内側面15aとの間の隙間の作動エアが給排通路18及び給排ポートP3を介して真空発生源54により吸引される。それを受けてチューブフラム19はその図7(a)の初期位置に向けて変形し、ポンプ室Poの容積を拡張しようとする。このとき、薬液ポンプ13上流側の吸入側制御弁40が開状態となっているため、レジスト液Rがレジストボトル42から吸入ポートP1及び吸入通路28を介してポンプ室Po内に吸入され充填される。この吸入・充填が進行すると、チューブフラム19の外側面19aがポンプハウジング15の内側面15aに当接し、チューブフラム19は図7(a)の初期位置に戻る。
ここで、チューブフラム19の初期位置において、チューブフラム19の外側面19aはポンプハウジング15の内側面15aに当接している。このため、その両面19a,15a間の隙間の作動エアを吸引した際、その吸引によってチューブフラム19が初期位置からさらに膨らむことが防止されている。これにより、チューブフラム19が膨らみすぎて破損することが防止されている。
また、薬液ポンプ13を使用した薬液供給システムを稼動中、何らかの異常により気泡が発生した状態のレジスト液Rが薬液ポンプ13のポンプ室Poに導入される場合もある。また、メンテナンス後のシステム稼動初期には、レジスト液Rには気泡が含まれることが多く、そのようなレジスト液Rが薬液ポンプ13のポンプ室Poに導入される。かかる気泡はレジスト液Rの膜厚を不均一にする等、半導体ウェハ49に悪影響を及ぼすため、そのシステムの稼動を停止して除去したり、通常稼動前に除去したりする必要がある。本実施の形態の薬液ポンプ13では次のようにして気泡除去が行われる。
気泡を含むレジスト液Rが薬液ポンプ13のポンプ室Po内に吸入されると、気泡は吐出側に集まり、その後、高低差が設けられた凹部35の上部内壁のうち、高い方へ移動する。このため、ポンプ室Po内のほとんどすべての気泡が凹部35の上部内壁の高い位置に集まる。このとき、凹部35を形成する上部内壁や前記芯棒36の基端部周囲は縦断面が円弧をなすように形成されているため、気泡はスムーズに移動する。そして、前記凹部35の上部内壁の高くなった箇所には吐出通路37の開口が設けられているため、吐出通路37を介して吐出ポートP2から気泡の混入したレジスト液Rを取り除く。このように、吐出通路37の開口付近に気泡を集められるため、気泡除去は容易に行われる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
本実施の形態によれば、チューブフラム19が初期位置に戻ろうとするとき、その初期位置に戻った時点でチューブフラム19の外側面19aはポンプハウジング15の内側面15aに当接するため、その初期形状からさらにポンプ室Poの容積を拡張しようとする方向へ変形することが規制される。これにより、チューブフラム19の膨らみすぎを防止でき、ひいてはその膨らみすぎによる破損を防止できる。
特に、本実施の形態では、非伸縮性のフッ素樹脂によりチューブフラムを形成し、レジスト液Rの吸入時にチューブフラム19の外側面19aに作用するエア圧力を負圧にしている。この場合、チューブフラム19は伸縮性材料で形成した場合のように膨らみすぎた分を伸縮によって吸収できないため、膨らみすぎによる破損のおそれは大きいのに、チューブフラム19はより膨らみやすい状況となる。このため、初期位置でポンプハウジング15の内側面15aに当接させる構成としてチューブフラム19の膨らみすぎを防止する効果は大きい。
さらに、本実施の形態では、チューブフラム19の外形とポンプハウジング15の内側空間16とを略同形状とし、内側空間16の全体を占めるようにチューブフラム19を収容したため、チューブフラム19の外側面19aのほぼ全体がポンプハウジング15の内側面15aと当接することになる。これにより、内側面が部分的に設けられた場合に比べて、容積可変部材の膨らみすぎをより確実に防止することができる。
本実施の形態によれば、筒状部21が作動エアの作用により変形する際、筒状部21の端部がフレア形状に形成された拡径部29とされていることにより、その変形が容易に行われる。
さらに、筒状部21が変形する際、拡径部29に遊び部29aが存在することでその山型に形成された範囲で筒状部21の端部が可動状態となる。非伸縮性のフッ素樹脂によりチューブフラム19が形成されているため、筒状部21が変形すると、筒状部21は上下方向の長さが縮まることになるが、筒状部21の端部が可動状態となることでその縮まりを吸収できる。これにより、筒状部21の変形時に無理な力がかかることを防止でき、ひいてはチューブフラム19の破損を防止できる。それに加え、筒状部21の端部がフレア形状に形成されることで変形が容易となっていることとあいまって、レジスト液Rの吐出時に筒状部21が滑らかな動きで変形されることになる。これにより、チューブフラム19の外側面19aに作用する作動エアが微圧であってもそのチューブフラム19は変形できるため、微圧吐出を行うことができる。
本実施の形態によれば、芯棒36を設けたことにより、レジスト液Rの吐出時にチューブフラム19がその内側に撓みすぎることや、ポンプ室Poの容積を削減することができる。そして、凹部35を形成する上部内壁及び芯棒36の基端部周囲には高低差(傾斜)を設け、その高くなった位置で開口する吐出通路37を設けたため、レジスト液R中に気泡が発生してもその気泡を吐出通路37の開口付近に集めることができる。これにより、気泡除去時には、吐出通路37及び吐出ポートP2を介してレジスト液R中に発生した気泡を容易に取り除くことができる。しかも、芯棒36の基端部周囲は断面円弧状に形成されて角がなくなっているため、その基端部周囲に集まった気泡のすべてを吐出通路の開口に導くことができる。これにより、気泡の除去をより確実に行うことができる。
なお、実施の形態は上記した内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
上記実施の形態では、凹部35を形成する上部内壁及び芯棒36の基端部周囲には高低差を設け、その高くなった位置で開口する吐出通路37を設けたが、その高くなった位置で開口する気泡除去専用の除去用通路を設け、吐出通路37は低くなった位置で開口するように構成してもよい。これにより、レジスト液Rの供給ラインとは異なる箇所で、レジスト液R中に発生した気泡を取り除くことができ、気泡除去作業が容易となる。
上記実施の形態では、薬液供給システムにおいて、薬液ポンプ13の上流側にはエアの給排によって開閉が制御される吸入側制御弁40を設けたが、これに代えてチェック弁を設けてもよい。これにより、薬液供給システムの構成をより簡素化できる。
上記実施の形態では、薬液としてレジスト液Rを用いた例を示したが、これは薬液の滴下対象が半導体ウェハ49を前提としたためである。従って、薬液及び該薬液の滴下対象はそれ以外のものでも良い。
上記実施の形態では、薬液ポンプ13に給排される作動エア(空気)を例に挙げて説明したが、空気以外にも窒素等の他の気体を用いても良い。また、純水などの液体であってもよい。
上記実施の形態では、電空レギュレータ50の排気ポートは大気開放としたが、排気ポートに真空発生源54に接続してもよい。この場合、電空レギュレータ50の動作により、作動エアの薬液ポンプ13への供給及び該ポンプ13からの作動エアの吸引を行うことが可能となる。これにより、第1切換弁14を省略することができる。
上記実施の形態では、薬液ポンプ13から作動エアを吸引する手段として真空発生源54を用いたが、真空でなくても負圧が発生できれば良い。
13…薬液ポンプ、15…本体を構成するポンプハウジング、15a…ポンプハウジングの内側面、19…容積可変部材としてのチューブフラム、19a…チューブフラムの外側面、21…変形駆動部としての筒状部、29…拡径部、29a…遊び部、33…本体を構成する閉塞部材、36…変形規制部材としての芯棒、Po…ポンプ室、R…薬液としてのレジスト液。
Claims (7)
- 本体内の薬液流路の途中に、無負荷状態で薬液流路に沿った筒状をなす容積可変部材を備え、その容積可変部材の内側を薬液が充填されるポンプ室とし、容積可変部材の外側面に流体圧力を直接作用させることによりその容積可変部材を駆動して前記ポンプ室の容積を変化させ、その容積変化に基づき薬液を吐出又は吸入する薬液ポンプであって、
前記容積可変部材が無負荷状態にあるときに、その容積可変部材の前記流体圧力が作用する外側面と当接する内側面を本体内に設けたことを特徴とする薬液ポンプ。 - 前記内側面を、前記容積可変部材の前記流体圧力が作用する外側面と略全体にわたって当接するように形成したことを特徴とする請求項1に記載の薬液ポンプ。
- 前記容積可変部材は、非伸縮性の材料により薄肉に形成され、前記流体圧力の作用により変形する変形駆動部を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の薬液ポンプ。
- 前記変形駆動部の端部をフレア形状に形成された拡径部としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の薬液ポンプ。
- 前記拡径部には薬液流路方向に沿った断面が山型に形成された遊び部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の薬液ポンプ。
- 前記本体を、ポンプ室の吐出側が開口するように前記容積可変部材を収容したポンプハウジングと、そのポンプ室の吐出側開口を閉塞する閉塞部材とで構成し、前記閉塞部材のポンプ室側にはポンプ室内まで延設された柱状の変形規制部材を設け、その変形規制部材の基端部周囲において同基端部からずらした位置に開口する吐出通路を設け、ポンプ室の吐出側を上にした場合に、前記吐出通路の開口がもっとも高い位置となるように前記変形部材の基端部周囲に傾斜を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の薬液ポンプ。
- 前記変形規制部材の基端部周囲をその縦断面が円弧状をなすように形成したことを特徴とする請求項6に記載の薬液ポンプ。
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2004
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